昨年2015年6月13日(土)朝日新聞の別冊beの「フロントランナー」で内村直尚・久留米大学教授の取り組みが乗っていたので紹介させてください。タイトル「昼寝を勧める睡眠伝道師」という記事の1面冒頭には、次のように書いてありました。


『午後1時15分。昼休みを終えた生徒が教室へ戻ってくる。そろそろ、午後の授業がスタートかと思いきや、校内放送に意表を突かれた。


「エネルギー充電のための午睡タイムに入ります」


照明を消し、ブラインドも閉じて。ほの暗い教室で生徒が次々に顔を机に伏せていく。流れてきたのはモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。やわらかなメロディーが心地いい。福岡県立明善高校(久留米市)で2005年から続く午睡の風景だ。


15分後、再び放送が。


「日光を浴び、ストレッチを行い午後の授業に備えましょう」


顔を上げた生徒たちは、伸びをしたり、首を回したり。ぐっすり眠った人もいれば、目をとじていただけの人もいるようだ。


明善高校のほか、茨城、静岡の高校や愛媛、佐賀の中学でも、体調を整え学力向上も期待できる午睡の導入をアドバイスしてきた。(以下略)』


保育園や幼稚園では以前から「昼寝タイム」を確保されていて、内村教授の助言をもらった中学・高校でも「昼寝タイム」を採り入れるようになりました。ということは、この内村教授の勧める「15分間の昼寝タイム」は、次年度へ向けて、小学校の日課表にも導入する値打ちがあるのではないか、と思いました。もちろん、学校の日課表が分刻みで、たとえ15分でも確保するのは至難の業(何かを15分削らなければならない)だということは承知しておりますが、検討する価値は充分にあるのではないでしょうか。5時間目の子どもたちが学習に集中できない状況があるのなら、一度ご検討いただければ、と思います。


また、滋賀医大の宮城教授(睡眠学講座)が講演されていた「朝の光を浴びる早起きの大切さ」についても、内村直尚教授も別冊be3面の「強者も睡眠に気を使わないと力を発揮できない」で述べておられました。別冊beとbe3、どちらの記事も全文を直接読まれることをオススメしますが、内村教授の「快眠のためのアドバイス」の一部だけ紹介させてください。


『起床時間を一定にし、早起きしましょう。朝の光を浴びると15時間後に眠気が現れ、就寝時間も規則正しくなります。朝の光と体内時計がリズムを生みます。


次は就寝前、寝る前に強い光を浴びると、睡眠ホルモンのメラトニンが抑制され、眠りにくくなります。深夜は明るい照明の店に行くことや、パソコン・携帯電話(スマホ)の使用も控えましょう。(以下略)』


記事の中の、内村教授の話では、厚生労働省も2014年に「睡眠指針」を改訂し、「午後の早い時間での仮眠」を推奨しているとのことです(知りませんでした)。カリキュラムをぎっしり詰め込むと、子どもたちは消化不良、先生方は過労、なんてことになりかねません。むしろ、一見、無駄に見えるもの(余白)こそ、長い目で見たら大事だと、数学者・森毅さんもおっしゃっていました(下記ページ参照、以下は森さんの名言)。


子どもと向き合う学級づくり⑤【8月の教室】+【2学期初日の発問】【森毅さん名言】【若い先生の挑戦】【ラ抜き・レ足す・サ入れ言葉】【緊急メール配信】
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898141/


『近年、82才で亡くなられた数学者の森毅(つよし)さんの著書を何冊も読んでいると、ドキッとさせられる森さんの「ひと言」が、キラッと輝く流れ星のように見つかります。私たちは、スーッと消えていく流れ星のように、サラッと聞き流してはいけないのではないか、と思いました。そんな森さんのひと言ひと言をかみしめて、日々の保育・教育に生かしていきたいものです。それでは、いくつか紹介します。


【数学者:森毅(つよし)さんの名言(18文)】


「学びは人間関係の中に成立します」


「ムリやムダを省いて答えを出そうという、効率主義の教育ではだめです」


「分からんことを楽しむのも、立派な能力です」


「正しさは伝わりません。楽しさはうつります」


「学力低下が社会問題になってますが、本当に大事なのは、学力がなくとも 何とかする力をいかに育てるかです」


「 今の教育で何より必要なのは、どんな不確定な変動にも、ツブシの利く人間を育てることでしょう」


「違うことはいいことだ。アハハって面白がってればいいのよ」


「失敗しても、またやり直したらええやんか」


「最近の人は、予定表に空白があると落ち着かへん「空白脅迫症」みたいなのが多いね。山登りでも、すぐ目的地へ行きたがる。僕は、山の上へ無駄なく行くより、谷の方でデレッとしてるのが好きなんや。そうするとね、シャキシャキしてたのでは見えないものも見える時があるよ」


「若いうちから、もっとムダせい、言うの。ムダがどれだけ身につくかで、教養が広がるんやからね」


「即戦力なんて、自分を食いつぶすからね。あんまり即戦力になると、時代が変われば途端についていけなくなるからな。時代の変わり結構早いからね」


「60パーセントぐらい幸せだったら、相当に幸せだと思うことにすればいいと思うよ」


「新しいことを始めるには優等生だけではだめ。突拍子もないことを言い出すのは、たいていはスカタンですわ」


「エエカゲンがおもしろい」


「まあ、ええやないか」


「ぼちぼちいこか」


「元気になれ、がんばれというメッセージが多すぎる」


「予定通りの人生なんて、そうあるもんやないよ」


以上、森毅さんが私たちに遺してくださった、保育教育や生き方に関わる18の名言の紹介でした。』これが、上記ページに載せてある内容(どれも含蓄のある名言ばかり)です。

関連記事
「睡眠学講座」滋賀医大:宮城教授の文章を読んで
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898120/



by takaboo-54p125 | 2016-02-20 05:15 | 保育・教育

2016年1月17日(日)朝日新聞18面に「強い結束 3冠つかんだ仰星」という記事がありました。そこには、2015高校ラグビーで3冠を達成した東海大仰星高校ラグビー部のY監督の言葉が載っていました。記事全文を読まれることをオススメしますが、記事の概略を紹介させてください。


『希望者は必ず入部させ、部員全てが同じグラウンドで共に練習する(中略)。練習では、先発組とベンチ入りできない部員を決して区分けしない。高校の約100人、付属中の約50人を合わせた約150人が一緒にグラウンドに立ち、同じ練習メニューをこなす(中略)。Y監督は


今の子は携帯電話などを使ったコミュニケーションに親しんでいる。しかしそれだけで、お互いを知った気にならないようにしたい。顔を合わせる環境を大事にしたい」。(後略)。』


Y監督が「顔を合わせる環境を大事にしたい」と思っておられることを、100人を越える部員全員による同じメニューをこなす日々の練習方法、という具体的な「顔を合わせる環境」で実践されているところに、大きな意味があると思いました。


顔を合わせる環境を大事にする」のを具体化することは、部活動だけでなく、保育・教育や、育児・子育て、職場や地域など、現代社会のあらゆる場面で生かさなければと、改めて考えさせられました。Y監督、すばらしいヒントを、ありがとうございます。2月14日頃、関連記事が出せれば、と思います。


【おまけ】先日、2月3日は節分でしたので、例年どおり、豆とイワシを食べました。なお、恵方巻が広まったのは90年代後半ですから、80年代に日本で生まれたホワイトデーや、70年代から定着したバレンタイン・チョコよりも歴史が浅いので、テレビ・ニュースで見るだけにしました。関西には元々、昔から節分に巻き寿司を食べる習慣の地域も大阪などであるようですが。

関連ページ
「中1ギャップ」教師ができる7か条【先生、そんな言い方しないで】【コミュニケーションを大事にする事例】「高校の卒業式」で大切なこと
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by takaboo-54p125 | 2016-02-06 05:15 | 文化・スポーツ