年度末が近づいてきますと、卒園式・卒業式の準備であわただしくなりますが、進学先の小学校や中学校との「引き継ぎ」の準備もしなければなりません。とりわけ配慮を要する子どもに関しては、具体的にしっかりと引き継ぐ必要があります。


年度末の忙しい合間を縫っての「引き継ぎ」になりますので、後から「確かに伝えたはず」「そんなの聞いてない」の押し問答(校園種間)にならないためのポイントを挙げてみます。


まず、こちら側も、進学先も、「引き継ぎ」の会議に出席する職員が、年度末の人事異動で転任する可能性もあるので、原則として、どちらも複数人数で「引き継ぎ」会議に臨むことが大切になります。事前に相手側と日時を決める時に、複数人数の出席を申し合わせるのがよいでしょう。当日、1名しか出てこなかったら、「複数同士で引き継ぎする約束だったはずですが・・」と申し出ましょう。校園種間で確実に「引き継ぎ」を実行するためですから、強くお願いしてよいと考えます(人数が少ない場合など特例もあり)。


さらに、進学先の学校からの引き継ぎ会議出席者は、卒園児・卒業生を次年度に担任する確率は低いと心得ておく必要があるでしょう。つまり、進学先の学校内における、新入生個々に関して「配慮を要する事項」の伝達が、しっかりできるかできないかに、全てが委ねられることになるわけです。そうなると、「引き継ぎ」会議出席者は、お互いの氏名を自己紹介することが必須になるでしょう。もし、相手側が名乗らなかったら、その場で出席者の氏名を尋ねて、何月何日誰と誰に(誰と誰から)、どんな内容を引き継いだのかメモをしっかり残しておくことが重要になります。


肝心の引き継ぎ内容ですが、この子にはどういう課題があるのか、ということ以上に、この子にはこういう対応を心がけた、という具体的な対応(成功した対応&失敗した対応)を伝えることが、進学先の学校にとっても、何より子ども自身にとっても、プラスとして働く「引き継ぎ」になることを忘れないようにしましょう。そして、2年前には・・、1年前には・・、今年はここまでできたと、その子の具体的な成長の姿を伝えることが、子どもを大事に思う「引き継ぎ」ではないでしょうか。


そして、保幼小連携・小中連携を大事にされている校区では、新年度になって少し落ち着いてから(5~6月頃)、旧担任が進学先の学校を訪問して、新入生のクラスの授業参観をし、放課後に「保幼小連絡会・小中連絡会」をします。そこで、「引き継ぎ」事項に関わって、旧担任と新担任がお互いに意見交換をし、「引き継ぎ」内容に「ずれ」がないかを確認することになります。ここまでやって、「引き継ぎ」が無事できた、と言えます。お互いに忙しいのは承知していますが、あえて言わせてください。形だけの「引き継ぎ」で済まさない校区では、ここまで徹底しておられます。そうしておかないと、子どもにしわ寄せがいったり、保護者との連携がスムーズにいかないケースが必ず出てくるからです。要は「手間」を省かないことです。

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by takaboo-54p125 | 2016-01-31 05:02 | 保育・教育

もうすぐ卒業式のシーズンです。わが子の中学高校の卒業式には、計4回出席いたしました。それぞれの学校が工夫しておられるなあと感心もしました。例えば、卒業生入退場曲の演奏をしてくれる吹奏楽部のみなさんが、保護者受付開始前からいろいろな曲をずっと演奏してくれたので、その演奏に聴き入って小一時間を過ごせました。ところが、高校によっては旧態依然とした卒業式の形も一部で踏襲されていました。それが伝統なら、なおさら、基本的に大切にしてほしいことは、例年通りではなく改善すべき点として、提案させていただきますので、次年度に向けてご検討くだされば幸いです。


まず、卒業生・来賓・先生方に配っておられた「式次第・式歌」を、保護者にも受付で渡していただきたいと思いました。中学校では必ず、保護者も「式次第・式歌」を渡してもらいました。「一同起立」の時は保護者も一緒に式歌を歌うからです。高校では「式次第・式歌」を、保護者にも配る高校と配らない高校がありました。来賓・教職員に配るなら、保護者にも配るのがエチケットではないでしょうか?


次に、学校長「式辞」ですが、来賓への謝辞や保護者へのお祝いの言葉は簡潔に済ませ、卒業生への「はなむけの言葉」を大事にしてくださるのはありがたいことです。しかし、会場の前日準備をしてくれて、当日も参加してくれた在校生:2年生の生徒たちに対して、「ねぎらいの言葉」を忘れないようにしてほしいと思います。それこそ、2年生たちにとって次年度へのモチベーションになるわけですから、言わないのは、もったいないと思いませんか?


そして、司会進行の言葉ですが、あくまでも主役は生徒ですから、「生徒、職員、起立」と言ってほしいところです。中学校でも、「生徒、職員、起立」と言っておられました。それなのに高校で、司会の先生が「職員、生徒、起立」と言っていたのを聞いた時は、社会のマナーとして如何なものかと感じました。「教師の常識=社会の非常識」と、かつて私も指摘されたことがあるので、ご自身の勤務校をふり返ってみませんか?


基本的なお願いは、ここまでです。無理難題は申していないと思うのですが・・。以下は、「答辞」の新しい形の提案です。


さて、「送辞」と「答辞」については、学校によって、考え方も違うのでしょう。ただ、ある高校では、「答辞」を卒業生代表1名ではなく、各クラス代表1名ずつが、言う内容を分担して語りかけていたのが、今でも印象に残っています。「後輩たちへ」「共に卒業する仲間たちへ」「保護者へ、地域の方々へ」「先生方へ、母校へ」「これから進む道へ、将来の自分へ」というふうに、5~6名が分担して語ってくれたのが、私たち保護者の心にも響きました。「答辞」代表が1名だと、自分個人の高校生活をふり返る内容が中心になりがちです(そうならざるを得ません)。その点、さきほどの高校の「各クラス代表による分担方式の答辞」は、卒業生はもちろん、全出席者にとって、たいへん「聴き応え」があります。このやり方は、ぜひ各高校でも採り入れてくださるといいなと、ふと思いました。


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by takaboo-54p125 | 2016-01-11 05:31 | 保育・教育