「上杉鷹山(ようざん)」公(今の山形県:出羽国米沢藩主:江戸時代)という偉大な存在を知ったのは、今から1年ほど前だったと思います(不勉強でした)。産経ニュースを見たところ、2014.9.27、確かに次の記事がありました。


『> ケネディ大使が山形訪問 上杉鷹山の祭り見物


> キャロライン・ケネディ駐日米大使は27日、山形県米沢市を訪問し、江戸時代の米沢藩の君主・上杉鷹山にちなんだ「なせばなる秋まつり」を見物した。


> 大使は昨年11月の着任直後の講演で、父ジョン・F・ケネディ元大統領が尊敬する日本人として鷹山を紹介。大使の発言を受けた県や市が招請活動に乗り出し、送った招請状には「お祭りのときに伺いたい」との直筆の返事が届いていた。


> 大使はこの日のスピーチで「鷹山に影響を受けた父は『一人でも世の中に変化をもたらすことができる』といつも言っていた。迎えてくれてありがとう」と述べた。』


2014.9.27産経ニュースの記事は以上です。「なせばなる秋まつり」を検索したら、HPでは次の記述がありました。しかも、今年は、なんと、今日と明日でした(知らなかった)。毎年開催されるみたいなので、米沢市に住む人がうらやましい・・。


>「なせばなる秋まつり」は、 上杉鷹山(公)の「なせばなる」のチャレンジ精神を大切に、 今を生きる私たちが米沢市民の心(精神)を様々な催しで表現し、 後世へ伝えていくためのお祭りです。先人が代々伝えてきた伝統の味・心を感じてもらうとともに、 実り豊かな秋の米沢を存分に楽しんでいただける 賑やかな食べ処が祭りに彩りを添えます。


なせばなる秋まつりHP


http://aki.yonezawa-matsuri.jp/about/


1961年、ジョン・F・ケネディ第35代米国大統領は、就任した時に、日本人記者の質問「あなたが、日本で最も尊敬する政治家はだれですか」に対して「上杉鷹山です」と答えたというエピソードがあります。そのことは2013年、在日アメリカ大使館のカート・トン首席公使が公文書にも記してあると明言されたようです。また、マーク・ラビナ エモリー大学教授は早稲田大学で「世界史の中の上杉鷹山-『名君』の概念について-」の特別講演をされています。


2007年に讀賣新聞が全国の地方自治体の首長(知事か市町村長)に対して行ったアンケート(回答率91,3%)でも、「上杉鷹山」公が「理想のリーダー」1位だったそうです。上位1~5位は、上杉鷹山が146人、徳川家康が66人、坂本龍馬が55人、吉田茂が44人、西郷隆盛が35人・・松下幸之助と吉田松陰が25人で織田信長が23人とのことです(敬称略)。


さて、「上杉鷹山(ようざん)」公とは、どんな人物だったのでしょう。当時の出羽国米沢藩の財政は破綻寸前であったと言われるほどひっ迫した状況だったそうですが、それを見事に立て直されたのが鷹山公です。また、天明の大飢饉の時には、鷹山公自ら質素倹約の模範となられたことで藩士・領民も見習ったと言われています。その鷹山公が藩主の心得としたのが「伝国の辞」・・次の3つの文は上杉家の家訓となりました。


一、国家は先祖より子孫へ伝え候国家にして我私すべき物にはこれ無く候


一、人民は国家に属したる人民にして我私すべき物にはこれ無く候


一、国家人民の為に立たる君にして君の為に立たる国家人民にはこれ無く候


おおよその意味は、次のようになるのでしょうか。


一、国(藩)は先祖から子孫へ伝えられる国(藩)ですので、自分(藩主)の私物にしてはならないものです。


一、人民(領民)は国(藩)に属している人民(領民)ですので、自分(藩主)の私物にしてはならないものです。


一、国(藩)や人民(領民)のために立っている君主(藩主)ですので、君主(藩主)のために立っている国(藩)や人民(領民)ではありません。


鷹山公が封建的な江戸時代に、これほど民主主義の礎となるような家訓を遺されたことには驚きました。また、有名な次の言葉も、後世まで語り継がれています。


なせば成る なさねば成らぬ 何事も、成らぬは人の なさぬなりけり


【何事でも、やろうと思えばできるはずです。何事でも、それをできないのは、やろうと思わないからです。やろうとすることは他人のためではなく、自分のためになるのです。】と解釈されている人がいました。なるほどです。どんなことでも行動を起こし、挑戦してみなければ、成し遂げて達成することはできない、ということなのでしょうね。


一村は互いに助け合い、互いに救い合うの頼もしきこと、 朋友のごとくなるべし


ここには、まず、1人ひとり自らが自立しようとする「自助」を促しつつ、1つの村における近所の人たちがお互いに助け合い救い合う「互助」があれば頼もしいことであると奨励し、領民みんなが朋友のような関係になれるよう、米沢藩としても手助けしバックアップする「扶助」の体制を行き渡らせようとしていた、鷹山公の藩主としての大きな愛がにじみ出ています。町内会・自治会活動のあり方を簡潔に述べておられますが、自然災害時の復旧速度から子どもに与える影響(社会性)まで、町内会・自治会活動の存在意義について、たいへん含蓄のある言葉だと言えるでしょう。


明治初年に、イギリスの女流探検家イザベラ・バードが訪日した際、「米沢周辺はエデンの園、アジアのアルカディア(桃源郷)」と語ったという言い伝えにも、上杉鷹山公の存在を思うと真実味が帯びてきます。


最後に、現代社会に生きる私たちにも、上杉鷹山公は、核心(痛いところ)をついておられると強く思ったのが、次の言葉です。


子供は親の言うことはせずに、親のするようにする


子どもは親の説教どおりに行動しようとはせずに、子どもは親の普段の言動と同じように(親の生活態度を真似て)行動する・・これは今の時代にもピッタリと当てはまります。人は、子育ても、自分がしてもらった子育てを、無意識にするものです。親の思いどおりにすることを子どもに求める、そんな親子の姿をわりと見かけます。親世代に対して、上杉鷹山公が「わが子に毎日、どのような後ろ姿を見せていますか」「わが子の顔を見ながら、話を聴き、ほめていますか」「わが子の思いを、どれだけ共感的に受けとめていますか」と、問いかけておられるような気がします。学校・園における先生にも、同様のことが言えます。


by takaboo-54p125 | 2015-09-26 05:03 | 保育・教育

今から7ヶ月前になりますが、目にとまった新聞記事を切り抜いて残しておきました。先日、棚の上を整理していたら、その切り抜き記事が見つかりました(私自身、元々整理整頓が苦手で、しかも、年々忘れっぽくなっているからです)。2015年2月12日(木)朝日新聞朝刊4面(経済)の大きな記事でした。その冒頭部分だけ紹介させてください。


内視鏡 匠が磨く オリンパス、福島で世界シェア7割


胃腸の検査でおなじみの消化器内視鏡。約4千億円とされる世界市場のおよそ7割が、福島県にあるオリンパスの工場でつくられているという。最小レンズの直径は、シャープペンシルの芯の太さの半分ほど。そんな繊細なレンズ加工は、受け継がれてきた「匠」の技が支えている。 地域発 企業発(以下略)』


と、はじめに書いてありました。さらに興味深い記事は続きますが、取材をされた新聞記者さんに申し訳ないので、省略します(詳細は図書館や朝日新聞デジタルで、お読みください)。


記事の最後に、2012年から始まった「ふくしま産業復興企業立地補助金」で交付指定を受けた、沖データ、コマツ、パナソニックなどの企業が、福島県内に設備投資を進めていると書いてありました。補助金では、投資額に応じて地元からの新規採用を義務づけているそうです。


5月23日のブログ記事で紹介しました中学校の「合唱や管弦楽や声楽アンサンブル」に加えて、今回、紹介いたしました、脈々と受け継がれている「磨き抜かれた匠のわざ」・・さまざまな形で福島県のみなさんから「元気」を分けてもらっているのは、私たちのほうだと実感しております。

関連ページ
元気の力「絆の形」【こんな日本人も】ハイチ・ベラルーシ・イスラエル・パレスチナ・中東・リトアニア・極東・ミャンマー,鳥取・京都・岩手・福岡・福井・大阪・島根【こんな日本・中国・韓国の人も】東京・大阪
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898208/


by takaboo-54p125 | 2015-09-12 05:07 | 教材

小学校の帰りの会では、さまざまなプリントを配ります。配り係の子どもたちが、自分の班の1人ひとりの机上に置いていく方法を採り入れているクラスもあります。おそらく多いのは、担任が各列の一番前に座っている子へ、その列の人数分のプリントを配り、受け取った子どもが、後ろの座席の子へ順番に渡していく方法でしょうか。


以前、そのやり方で、子どもが後ろを見ないで、プリントの束をサッと渡そうとして、すぐ後ろの座席の子の目に、プリントの角がかすったケースがありました。すぐ目の痛みを訴えたので、担任が保健室に連れて行き、養護教諭の判断で、すぐに眼科で受診ということになりました。異常なしで、ホッとしました。私もプリントの角で自分の指をシュッとやってしまい、傷テープを貼った経験があります。たかが紙とは言え、シュッとやれば切れますから、これが目に当たれば、たいへん危険であると言えます。


それ以来、そのクラスの担任はもちろん、どの学年・クラスでも、プリントを配布する時には、次のような声かけをするようになりました。生徒指導でだった私も、担任不在で、帰りの会を代わりにする時は、その都度、必ず以下の「ひと言」をかけました。


プリントは、必ず後ろの人の手に渡します。だから、手渡すときは、後ろの人の顔を見ましょう。プリントが目に当たったら、危ないからですよ


以上、学校ぐるみ(毎日)の、何気ない、ちょっとした気配りの危機管理の事例でした。とっくに実行しておられる学校もあるとは思います。釈迦に説法ですが・・。


【全国学力調査・アンケート結果より・・ゲーム機・スマホ】


8月に発表された全国学力調査・アンケート結果の、ゲーム機・スマホの利用時間・所持率に注目してみましょう。


テレビやDVDなどを視聴する時間は、児童・生徒ともにやや減る傾向ですが、その代わりに、ゲーム機やスマホでゲームをする時間は増えていて、平日に2時間以上する子は、2008年度は小6が23,7%、中3が20,9%だったのが、2015年度は小6が30,0%中3が35,9%でした。4時間以上している子は、小6・中3ともに10%前後で、心配です。小6で、10人に3人が平日2時間以上、10人に1人が平日4時間以上、大丈夫でしょうか。


2014年度と2015年度を比べて、ケータイ・スマホを平日に1時間以上さわっている子は、小6が15,1%→16,9%中3が47%で横ばいですが、ケータイ・スマホを持っている子は、小6が54%→58,2%中3が76,9%→78,9%と増えています。ガラケーの頃は、中学生の所持率は50%前後で推移していたのが、スマホの登場で、子どもに持たせる家庭が一気に増えました。しかし、LINEのマナーを親子共に学ばないまま「無防備」状態でスマホを持たせていることが、とても気になります。


8月22日の記事で「高学年で教えるべきか」と書きましたが、今回2015年の調査結果を見る限り、「ゲーム機10カ条の憲法(案)」や「スマホLINEマナー10項目」などを教えるネット・リテラシー教育は、小学校高学年でしておくべきでしょうね(親子共に)。中学・高校でも、発達段階に応じた指導を、くり返し積み重ねることが大切なのはもちろんです。(以下は参考資料)


関連ページ

子どもの「ネット・トラブル」を防ぐ【ネット・リテラシー教育】は、親子の絆を結び直す「きっかけづくり」【小学生:ゲーム機10カ条の憲法(案)】指導案+スマホLINEのマナー

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898533/



by takaboo-54p125 | 2015-09-05 05:11 | 健康