2015(H27)年1月23日(金)は、大阪府吹田市立千里たけみ小学校の、家庭教育学級:子育て講座に呼んでもらいました。なんと、年間12回(講演だけでも性教育、食育、インターネット:ネット・リテラシー、今回の私で年間4回目・・委員長さんをはじめ役員さん方、お疲れ様でした)の最終回でした。千里たけみ小学校は、吹田市立竹見台中学校・桃山台小学校と小中3校で、既存の施設をそのまま使う施設分離型の小中教育一貫校です。2011(H23)年からこの3小中学校で始まった、吹田市の小中一貫教育リーディング・スクール「千里みらい夢学園」の千里たけみ小学校でもあります。併設型に対して、施設分離型を連携型とも言います。私の知る範囲では、東京都三鷹市立の7学園以外で、小中3~4校の連携型は、全国でも吹田市立「千里みらい夢学園」だけではないでしょうか(東日本は三鷹市の7学園、西日本は吹田市の1学園だけかも)。新規に取り組み始めた中学校区があるならば、わかりませんが・・。


「千里みらい夢学園」HPの「みらい夢プラン」を見ますと、5・2・2システム(小中3校舎をそのまま使い、義務教育9年間を5・2・2に区切り、小中のジョイント部分を充実)という流れで教育活動を推進していることが書いてありました。


具体的には、6年生が週に1日(小中3校の先生方による諸準備があって)中学校へ登校し、50分授業、小中教員のT・T授業、6時間目の「みらい夢タイム」(小小2校の交流学習、小中合同授業など)等々、いわゆる体験学習をはるかに超えた教育活動とも言うべき、小6~中1の連続性を大事にした学習が、年間をとおして展開されているようです。また、1学期の中学登校日は、小6が中学校:放課後のクラブ活動にも参加できるそうです(1時間かな)。3校の先生方の数年に及ぶ小中コーディネートを元にしたカリキュラムプロジェクト・交流プロジェクト・児童生徒指導プロジェクト・事務連携プロジェクトなど、併設型では起こりえないであろう、さまざまなご苦労(学校間の打ち合わせをするだけでも大変)には、頭が下がる思いです。


以上、「千里みらい夢学園」の3校は連携して、昨年2014(H26)年10月末に、文部科学相の諮問機関:中央教育審議会がまとめた小中一貫教育(分離型)を、先行・先取りするプランとスタイルで取り組んでおられる、とも言えるでしょう。


そんな千里たけみ小学校の家庭教育学級では、次のタイトルでお話をいたしました。いつも、よく似たタイトルですが、内容には毎回、新しい話題を採り入れるようにしています。私なりのバージョン・アップを意識しないと、聴く人に話の新鮮味が伝わりませんから・・と言えばかっこいいのですが・・。じつは元来の話下手ですので、聴いてもらえる工夫を、その都度、前回の反省を踏まえながら、あれこれしているわけです。


中学校へ「レッツゴー!7歩」とっておきのプチ作戦


なお、吹田市立の小中一貫教育(施設分離型=連携型:西日本唯一の小中3校連携型)リーディング・スクール「千里みらい夢学園」のホームページは以下のアドレスです。小中3校連携型:小中一貫教育校ならではの、小中交流の具体的な取り組みが、いろいろ紹介されています。

http://www.suita.ed.jp/gak/es/35-sentake/



【追加:この記事を閲覧してくださった方から「千葉県にも施設分離型=連携型の小中一貫教育校がありますよ」というメールをいただきました。早速、知らせてくださってありがとうございます。不勉強ですみません。こうして教えてもらえることには

、心から感謝申し上げます。本当に助かります。】

関連ページ

「パパママ育児①」今すぐ始められる【子育てのポイント110】ミニプチステップ

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898092/



by takaboo-54p125 | 2015-01-31 05:07 | 親・保育士・教師の研修・講習

年明けなので、くり返します。「くり返しは力なり」で、習慣は身につきますので。子どもの声を聴ける教師の元で、聴ける子どもは育つ・・・ですから意図的に、次のような問いかけをやめる先生方の姿を、あちこちの公開授業で数多く見かけました。小学校でも、中学校でも、高校でも・・・。先生方の、子どもたちへの「言葉がけ」だけを、再度、拾いあげてみます。                                                                                                                               「できた?」                                                                                                       「わかった?」                                                                                                「できた人?」                                                                                    「わかった人?」                                                                 「発表して」                                                                         と決して言わないで、                                                                           「困っていることは?」                                                                         「先生にも聞かせてくれる?」                                                                  「友だちに聞いてほしいことはないか?」                                                                 と問いかける先生方の教室では、次のような子どもたちが育っていました。


まず、                                                                          「先生、これ、なんて読むん?」
「先生、これ、どういう意味?」                                                         と、クラスのみんなの前でも遠慮せず、先生に言える子どもたちです。                                              「わからない」と意思表示できる子どもたち(小学校・中学校・高校)でした。


そんな子どもたちに対して、授業の導入後、基礎の課題の時から、                                                                                                「困っていることはない?」                                                             「わからない人は隣の人に聞いてごらん」
「わかりにくかったら、周りの人と相談して」
「( )を埋められてない人は、隣の人に聞きなさいね」                                                                                                     「写させてもらってもいいよ」                                                              「わからない人はいつまでも1人で考え込まず隣の人に聞くんだよ」                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        「先生は、もうしゃべらんからね。あなたたちで解決してね」                                          「自信がない時は人、前の人に、教えてもらうんやで」                                                  「教科書と、おとなりの人の力を借りましょう」                                                「わからないこと、困っていることは宝物。それをみんなで考えよう」                                                                                                             と、声かけを惜しまない先生方がいました。(机間支援も小中高すべて)                                                                                                                                                          さらに、グループ学習の後には、                                                            「先生にも、聴かせてほしいな」                                                            「さあ、どんなことを話し合ったのか、聞かせてくれる?」                                                                 「みんなに聴いてほしいこと、ある?」


と、やわらかく「さそい水」のような声かけをする先生方でした。


そして、その時その時における子どもの状況に応じて、多様な声を受けとめつつ、                                                                                                 「◎◎さんのお話、この教室のみんなで聴いてあげようよ」                                        「◎◎くんの言いたいこと、どういうことか、みんなも聴いてあげよ」                                                                                   「友だちのお話をよく聴くと、いろんなことがわかってくるねぇ」                                                                          「先生にも友だちにも、こんなにしっかり聴いてもらうと、うれしいよね」                                                                                                                                               「今の考え、もう一度だれか言ってくれる」                                                                        「この考えを聞いて、何か気づいたことはないかな?」
「同じように考えた人がいたら、その考え聞かせてほしいな」
「ちがうこと考えた人がいたら、どんな考えか聞かせてほしいな」                                                                            「◎◎君の言いたいことの続きがうかんだ人、いるかなぁ?」                                      「◎◎さんの言いたいのは、たぶん、こういうことやと言える人、いるかな?」などと、子どもの発言と子どもの発言をつなげようとする、教師の柔軟な言葉がけが、必ずあります。


思いもよらない発言に対しても、                                                       「そういう考え方があるんやね」
「◎◎君の意見は、今まで他の人が考えつかなかったものやね」                                   と、どんな発言だって切り捨てない温かさ(懐の深さ)もあります。


そういった毎日の積み重ねによって、子どもたちの心の中にも、                                                                                           「先生はボク(私)の言葉をちゃんと聞いてくれているんや」                                                                    「先生はボク(私)にどんなことを言うだろうな」                                               「この時間には、あててもらえなかったけど、今度聞いてもらえればいいや」                                                                         と、満足感・期待感や、心のゆとりが生まれます。そして、


「あ~あ、言われちゃった」                                                                                     「先に言われてしもうた。せっかく言おうと思っていたのに」                                                                                                                      という発言が減っていきます。小中高6校30クラスを参観して、気になる子(支援を要する子)がどこにいるのか、私にはわからず、かえって、そのことが気になりました。どう表現すればいいのか、それほど教室の空気(子ども1人ひとりの表情)がおだやかだったと言えばいいのでしょうか。聞くと、小中高どちらの学校でも「最初はたいへんでした」という答えが返ってきました。


先生方のめざす子どもの姿として、                                                                             「ここ、なんて読むの?」                                                                               「これ、どういう意味?」                                                                         「ねえ、ここどうするの?」                                                           と、グループの仲間に自然体で聞くことができる子どもたちの姿を見せてもらいました。さらに、グループの仲間からそう問われたら、                                                                      「これはね・・・」                                                                      「ここがわからないんやね。ここはねぇ・・・」
「こういうふうに考えたんやね。それはね・・・」                                                           と、さり気ない優しさで親切に教えてあげる仲間づくりでもありました。以上、大事な鍵になる「さそい水」の言葉だけ、拾いあげてみました。


こういう「ここ教えて」と言える子どもたちに育てること、そのものが「聴き合う学び」の実践における目標なのか、と感じました。そんな小学生・中学生・高校生たちの、自然体で安心して学び合う姿を、6校で目の当たりにしたことで、私は実践校の先生方のしなやかな取り組みに心底から共感しました。


もし今は、たとえ学校・園ぐるみで取り組めなくても、子どもへの語りかけ方の発想を転換して、自分の「引き出し」を増やすつもりで、試してみる価値は充分あると思います。上記のキーワードを紹介した幼稚園の先生方も手応えを感じてくださったので、私自身も、ぜひ採り入れてみたいと思っています。と言っても、『対話し合えるコミュニケーション』は、相手が子どもではなく学生とは言え、見よう見まねですんなりと出来るほど、そう簡単ではないでしょうけど・・。でも、新学期は、信頼関係を築くためにも、そういう試みを始める絶好のチャンスだと思って・・。

関連ページ

「協同的な学び合い(聴き合う学び)」⑤『教師の話し方・聴き方:ことばが届く、つながりが生まれる』(石井順治氏の基本「ケア」の心)

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898388/



by takaboo-54p125 | 2015-01-17 05:00 | 保育・教育

以前にも書いた内容で恐縮ですが、私たち教師は、よく次のような言い方を、ついつい、子どもたちにしてしまいます。


「しっかりしなさい」「ちゃんとしなさい」


などです。どちらも、子どもたちには、イメージしにくい言葉です。年令が小さいほど、どうしていいかわからない、あいまいな言葉だと言えます。ですから、大声で、


「しっかりして」「ちゃんとして」「うるさい」「まだか」「はやく」「おそい」などと


怒鳴るより『できて当然のこと』でも(今の時代の子どもには学習に集中するため↓これら↓の言葉がけを絶やさないことがどうしても必要)


「みんな、すわろうね・・・おっ、早くすわれたね。かしこいなぁ」


「教科書の何ページを開けてね・・・うん、開けたね。エライ」


「シーッ!お話するのをやめよ・・・だんだん静かになった。うれしいな」


「◎◎君のお話を、聞いてあげよ・・・こんなに聞いてもらえると、うれしいね」


「◎◎さんの言いたいこと、聞こうよ・・・◎◎さんの気持ち、わかってきたねぇ」


「先生のお話を聞いて・・・聞いてくれてありがとうね」


「みんな2列に並んでね・・・すごく早く並べたねぇ。気持ちいいな」


と、笑顔で、その場面に応じて、子どもにしてほしい具体的な言い方で、子どもたちがイメージしやすいように伝えてあげます。もちろん、子どもたちが受けとめてくれたら、必ず目を見て具体的にほめることも忘れないでください。(しかる〔注意する〕回数がきっと減ります)


しかも、教師が笑顔を心がけ、怒鳴らないでいると、教室に「楽しい空気」「安心できる雰囲気」が広がります。それは敏感に、子どもたちに伝わります。また、


「ダメ!」「やめい!」「あかん!」「何してんの!」「さっき言ったやろ!」などと


と言ってしまう、否定的な指示語も、緊急を要する時以外は、やさしく、しっとりと、


「どうしたの?」


「こういう時は、△△すると、うまくいくよ」


「そういう時は、先に△△してみようね」


というふうに、ダメの中身(どうしたらいいのか)を、具体的に伝えることで、子どもも素直に受け入れられます。ここぞ!という時の最後には「どうしたい?」と問いかけ、指示待ちではなく、自己決定させたいところです。


△できるだけ減らしたい教師の言葉(大声、どなり声、命令声)


×「他にない?」(直前の発言を切り捨てて、ハイハイ意見発表会になる)


×「わかった人?」(こう言われると、子どもは「わからない」と言えない)


×「できた人?」(できていない子が、プレッシャーであせってしまう。)


×「発表してください」(子ども同士で聴き合おうという意識が忘れられる)


×「正解です」(○×の結果だけに興味がいく。『つまずき』を大事にしたい)


×「静かにしなさい」(子どもが聴きたくなる語りかけを、まず工夫する)


◎もっと増やしたい教師の言葉(やわらかな声、大きくない声、ゆっくりした声)


「困っていることはないか?」(わかった人?できた人?より子どもはうれしい)


「まだ書き終わっていない人、手をあげて教えて」(「できた人?」より安心感)


「先生にも聴かせてほしいな」(子どもが発言しやすい聞き方です)


「みんなに聴いてほしいこと、ないかな?」(子どもも言いたくなる聞き方です)


「黒板が見えてない人はいないかな?」(黒板を見ていない子に見てほしい)


「グループで話し合って、気づいたこと、聴かせて」(班のまとめより個人の意見)


「わからない所は、隣の人に聞いてごらん」(「教えて」と言える子に育てたい)


「わかりにくかったら、周りの人と相談して」(聞かれたら親切に教える空気も)


「○○君の意見は、みんなが考えつかなかったね」(たとえ、的外れな発言でも)


「○○さんの言いたいのは、たぶん、こうかなと言える人、いるかな?」


「○○君の言いたいことの続きがうかんだ人、いるかな?」(←↑モゴモゴ発言の時)


このような言葉がけを心がけると、子どもの発言(つぶやき・うなずき・表情も)にも耳を傾ける(見逃さない)ことを、教師自身も大事にしようとするようになります。そうして、子どもと教師の相互作用(聴き合うこと)によって初めて、信頼関係(思いをわかってもらえる安堵感)がじわじわと深まっていきます。石の上にも3ヶ月・・・あきらめないで6月まで続けたら、徐々にですが、しっとりと落ち着いた、温かい空気(雰囲気)のクラスになっていくことでしょう。それは、担任のしなやかな温かさを、日々、子どもたちは目の当たりに体感することで、担任の真似をするからなのでしょうね。そういう意味では、担任が、子どもの声なき声に耳をすまし、「聞く」のではなく「聴く」ことで、「ぼく・わたしの気持ちはわかってもらえた」と感じた子どもは、担任の話を聴こうとするようになるでしょう。さらに、担任を見習って、友だちの声にも耳を傾ける子どもが増えていくのではないでしょうか。


関連ページ


「子どもと向き合う学級づくり①【4月の教室】

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898094/


by takaboo-54p125 | 2015-01-10 05:15 | 保育・教育