以前、浜松市の「あすなろ幼稚園」坂本園長先生を滋賀県に講師としてお招きした時、いただいた「あすなろの保育」というプリントに、「子どもがやりたくなる保育」という事例:年少「でんでん虫ちゃんを作ろう」がのっていたので紹介させてください。


『あすなろの保育は子どもたちが「やりたくなる保育」です。先生がその日の活動を考えていますが、子どもたちに「今日は○○をします」とか「○○をしましょう」とは言いません。子どもたちが先生の話を聞いているうちに「せんせい、それしたくなっちゃった」「せんせい、やりた~い」と、子どもから声があがってきます。


でんでん虫ちゃんを作ろう
年少の子どもたちも、でんでん虫が大好きです。動きの速い虫は、まだつかまえられない年少さんがつかまえられる、唯一の虫だからでしょう。そこで、でんでん虫を作るということを多くの園でもしていると思います。あすなろでは、1枚の紙を2本の帯状の紙に切り、一方を輪にして、もう一方の帯状の紙のほぼまん中に乗せて貼りつけると、でんでん虫ができる(目^^も)という製作活動を子どもたちとしています。
子どもたちは、今日はでんでん虫を作ろう、と思って幼稚園に来るわけではありませんから、でんでん虫を作るきっかけを先生がつくります。これを活動の導入と言います。その導入を、こんなふうに始めたらどうでしょうか?                                  
「今日は、みんなでこのでんでん虫を作りましょう。作り方は・・」                                                            
こういった導入をしてしまう背景には「先生が言ったことを子どもがやって当たり前」という感じ方があります。しかし、そういった意識で導入すると、今では、タァーッと部屋から外へ出ていってしまう子どももいます。それにしても、この導入、何か変だと思いませんか?よく考えてみると、こんな疑問がわいてきます。                                                         
「だれが?どうして?でんでん虫を作りたいのか?」


幼児は、やりたいから、やる                                           
このことは、子育て真っ最中のお母さんでしたら「そうそう、そういうもの」とうなずく点があるのではないでしょうか。そして、これが、どんな時代でも変わることのない幼児の本質です。たとえば、
「お客さんが来るからお片付けしてね」
とわが子に言っても、なかなか片付けが始まりません。じつは、                                       
お客さんが来るからきれいにしておかないと=しなければならないこと                                                                       
ということが、大人であるお母さんにはわかりますが、幼児にはよくわからないのです。幼児は、自分が片付けをしたいと感じるか、感じないかが問題であって、「しなければならない」ということで、行動はなかなかおきません。そんな時、子育ての経験から、
「◎◎ちゃんは、お兄ちゃんになったんだよね。そうだ、これからお客さんが来るんだけど、今からお兄ちゃんになったところを見せてあげようよ。そしたらきっと、『お兄ちゃんになったね』ってほめてくれるよ」
と、こんなことを言ったりします。これは子どもを「おだててやらせる」というよりは、幼児は「早く大きくなりたい」「一人前になりたい」という願いを持っていますから、その成長欲求を刺激して「やる気」にさせているわけです。幼児にとって、そのことをするか、しないかは、「やる気」にさせてもらえたか?ということが問題です。


先生が言ったから、そのことをしなければならない                                      
という大人の側の理屈も、本来、幼児にはよく分からないということなのです。しかし、生活指導などの場面で、「しなければならない」という指示を幼児に受け入れさせることは、大切なことです。その時、指示を受け入れた幼児をきちんとほめることで、他人を受け入れていくことの喜びを感じるようにしていくことは、きわめて重要なことです。
問題は、子どもがものを作ったり表現したりという創造的な活動等にまで、この理屈をあてはめてしまう点にあります。
作らなければならない、と感じた子どもはいっぺんに意欲を失います。そこには、話を聴こうとする集中力も、理解力も育っていきません。なぜなら、やる気がないからです。そこで、どうしたら子どもが「やりたい」と言ってくれるのか、「でんでん虫、作りたい」と言ってくれるために、あすなろでは、まず、こう考えてみます。


最初に、それを作りたいと感じたのは誰か?                                           
答えは・・【先生】です。先生自身が、作りたいと感じたはずです。そうでなければ、でんでん虫を作ることに魅力を感じていない先生が、どうしてクラスの子どもたちに、でんでん虫を作りたくなるような話をできるでしょうか?                                                          
では、「なぜ先生はそれを作りたかったのでしょう?」・・保育計画でそうなっていたから・・そんな無責任なことはありません。それでは、さらに、1歩深めて、


どうして先生は、それを作りたいと感じたか?                                      
幼児は、作りたいから作ります。だけど、大人は「でんでん虫を作りたい」なんて感じませんが、もし、自分が3才の子どもだったとしたら、でんでん虫を作りたい、と感じることはできないでしょうか?うれしいことに、大人にも「童心」というものがあります。そして、童心に向かって、こう問いかけます。


私自身が子どもだったら、それを作る魅力は何?                                                                  
そこで、子どもは、遊ぶことが好きですから、でんでん虫でどんなふうに遊んだら楽しいのか、考えてみることにします。「ひもをつけ、引いて動くようにして、お人形さん遊びのように【擬人化】して遊んだら楽しいなぁ・・」とイメージがわいてきます。先生が、でんでん虫を作りたかった理由は、こうなります。


でんでん虫といっしょに遊びたいから作りたかった                                                   
しかし、これをそのまま言ってしまうと、本物のでんでん虫をつかまえればいい、と子どもに言われそうです。そこで、「童心」を持った先生が、自分も子どもになったつもりで、こう語ってあげたらどうでしょう。


「先生ね、でんでん虫さんが大好き。だってお家を背中にしょって、ゆっさゆっさ、のっそのっそ歩くの、かわいいんだよ。ああ、でんでん虫さんといっしょに遊びたいなぁ、って思ってたの。
それで、家の周りをさがしてみたんだけど、でんでん虫さん、いなかったの。つまんないなぁ、せっかくでんでん虫さんと遊ぼうと思ったのに・・そんな時お母さんがいいもの作ってくれたの・・そう!でんでん虫。                                           
そのでんでん虫はね、普通のでんでん虫と違うの。本物のでんでん虫さんは、さわると、殻にかくれちゃうでしょ。お話や散歩もできないし、いっしょにおねんねもできないよね。だけど、そのでんでん虫さんは、全部できちゃうの。                                                                               
みんなででんでん虫ちゃんに『出ておいでー』って呼んでみて。『出ておいでー
ほら、出てきたよ。このひも引っ張ってね『はい、こっちにおいでー』って言うと、こっちに来るんだよ。さあ、でんでん虫ちゃん、みんなにあいさつだよ『こんにちはデンデン』ほらね、あいさつだってできるんだ」


幼児に話をするから、幼稚に話すのではありません。つまり、今日作るでんでん虫の魅力を、子どもが「感じる」ことができるように話をすることが大切です。それには、生き生きと語る力がなければ、子どもの心を揺り動かすことはできません。(あすなろの先生は、素話や劇遊びの研修を通して、生き生きと語る力をみがいています)
実際、こういった導入をすると、「つくりたーい」という子どもの声があがります。こうして、子どもたちは、でんでん虫を作りたくなった=やる気になったわけです。』


前編「導入」の紹介は以上です。

関連記事
子どもがやりたくなる保育:年少「でんでん虫ちゃんを作ろう」の導入(後編)
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898420/


by takaboo-54p125 | 2012-10-28 05:11 | 教材

すばらしい中学生になるために『三つの勉強法』


高学年における、テスト勉強は、次の三つの勉強法をおすすめします。元々、京都の中学校で取り組んで、成果が上がった方法だと、京都の中学校の先生から教えてもらいました。小6で取り入れたのは、今、思うと、結果として中1ギャップ対策にもなりました。


五感勉強法


『五感勉強法』とは、目、耳、口、頭、手を全部使う方が、どれかひとつを使うより、
覚えやすいし、忘れにくいということです。見る(読む)、聞く(自分の音読する声は耳から頭に入る)、話す(音読するなど、声に出す)、考える(問題をやってみる)、さわる(手でペンを持って、ここだと思う所をノートに箇条書きする)など、体の全ての器官を総動員してみましょう。声に出して音読したり、マーカーで大切だと思う所に線を引いたり、手でかくして言えるか試してみたり、大事だと思った所をノートに書き出したり、いろいろやってみてください。                                       
「五感は力なり」「手も口も目も耳も力なり」です。


毎日コツコツ勉強法


『毎日コツコツ勉強法』とは、その日習った所を声に出して読むという復習もふくめて、
最も大事な勉強法です。
身について離れない力(実力)をつけるための、勉強のコツは、毎日コツコツ続けること以外にはなく、このことこそ、遠回りのように感じる人もいるでしょうが、一番の近道(王道)と言っても、言い過ぎではありません。全部覚えてしまおう、というくらいの気持ちでやりましょう。毎日、時間を決めて、短時間でもいいから続けることです。長時間だと、長続きしません。プロのスポーツ選手など、世の中で成功した人たちが、成功の秘訣を聞かれて、答える言葉で多いのが、                                                    
「継続は力なり」なのです。


くり返し勉強法


そして、最後の決め手が、『くり返し勉強法』です。テスト前の一夜漬け勉強では、本番で覚えていられる部分がどうしても少なくなってしまいます。ところが、同じことでも、くり返しくり返し覚えようと意識していると、だんだん覚えることに慣れてきて、そのうちに忘れにくくなるのです。                                                        
不思議ですが、
「くり返しも、また力なり」と言えます。


以上、
『五感勉強法』『毎日コツコツ勉強法』『くり返し勉強法』
の三つについて書きましたが、この三つの方法を組み合わせて、やってみてください。
きっと、じわじわと身について離れない力がついてくるでしょう。
今からチャレンジしていけば、相当な実力が身につくはずです。

関連記事
テスト勉強大作戦【2つの記憶法を採り入れてみましょう】
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898423/



by takaboo-54p125 | 2012-10-26 05:01 | 保育・教育

もう すんだとすれば   まど・みちお


がいらいごじてん     まど・みちお


へんてこりん       まど・みちお


どうしてだろうと     まど・みちお



「いのちのうた」まど・みちお詩集(ハルキ文庫:角川春樹事務所)より


生徒たちは、まどみちおさんの、この4つの詩の中で、どの詩を気に入ってくれるでしょか。聞いてみたい気がします。他にも、まどみちおさんのステキな詩がたくさん載っていますので、ぜひ本書を直接読まれることをオススメします。

関連ページ
詩「教室で子どもたちと音読したい詩」小学生と読みたい109編&中学生と読みたい19編
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898593/


by takaboo-54p125 | 2012-10-21 05:34 |

ちょっとした気配りができるかどうかで、子どもは↑↓


「保護者」のことを、教室では何と言えばいいのかな?


クラスの子どもたちの家族構成で、保護者の呼び方は決まってくるでしょう。正確&慎重に確認して新学期を迎えますが、転入もあります。クラス全員の子どもに両親がいれば、
「お父さんお母さんに言っといてやぁ」
でいいですよね。クラス全員の子どもにお母さんがいれば、
「お母さんに言っといてやぁ」
でいいです。
でも、クラスにたった1人でも、お母さんのいない子がいるなら、
「おうちの人に言っといてやぁ」
と言うべきでしょう。お父さんのいない子や、祖父母に育てられている子がいる場合も同様です。
里親さんに育ててもらっている場合も、これが無難な呼び方です。
児童養護施設から校園に通っている子の場合、その施設の職員さんと相談してみましょう。
以前よりも離婚、再婚、同居などが複雑になってきているので、保護者の呼び方一つのことですが、呼び方の違いにも敏感に反応せざるを得ない子どももいるんだ、と思える担任でありたいものです。ちょっとしたことが、意外に大切なのです。


学年集会では、学年主任だけがしゃべるのかな?


湖の子&山の子学習、修学旅行(自然教室)などの事前に、学年4クラス150名の大規模校なら、担任4人で学年集会をします。子どもの実行委員に活躍してもらう場面もありますが、先生の出番も4回つくるのが、組織的な先生集団です。
学年主任1人だけがしゃべっている学年は、学年主任以外の担任のクラスの子どもらは、内心おもしろくないんですよね。ぼくら(わたしら)の担任の先生にも、学年全体の前で堂々としゃべってほしいのです。だって、うちの組の先生のことを、誇らしく思いたいのが、子どもの人情だからです。初任者の先生にも、臨時講師の先生にも、平等に出番をつくる先生集団でいてください。

規模の小さい学校の、例えば、5,6年の高学年部で、運動会の取り組みをする時も同様で、2人の先生で指導するなら、出番も2回つくります。3人の先生で指導するなら、出番も3回つくります。これは、「どの先生も堂々と全体の前でしゃべらはる」という演出でもあるのですが、先生集団のチームワークを子どもたちに見せるという意味もあるのです。学年主任のワンマンショーでは、よい学年づくりはできません。それと、子どもの前では,年上の先生が年下の先生に敬語でしゃべること、なぜ大事なのでしょう?それは、子どもたちが聞いているからです。子どもたちは、他の先生方の、自分の担任に対するしゃべり方を真似することを忘れないでいたいものです。担任のしゃべり方も真似しますけどね。

関連記事

子どもと向き合う11月の教室(先生のとっさの対応力)

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by takaboo-54p125 | 2012-10-19 05:04 | 保育・教育

先日は、講習を受講された方が、受講後の都道府県教委への手続きを忘れていたので、免許が失効してしまうという、気の毒なケースがあったことを新聞で読みました。法的に救済措置がないので、30代の方は、やむを得ず採用試験に再チャレンジされたそうです。50代の方は臨時講師をなさるそうです。他人事ではありません。とにかく、教員免許状更新講習受講者も、受講免除対象者も、都道府県教委への手続きを忘れないよう、10年ごとに気をつけてくださいね。


実は、教員免許状更新講習の受講免除対象者である、校長、副校長、教頭、主幹教諭、教委の教育長、次長、所長、課長、室長、参事、指導主事、社会教育主事、免許状更新講習の講師(受講該当年度のみ)などにも、都道府県教委への手続きが必要だと、中学校の校長先生に教えてもらいました。不勉強でした。私は、H23年度に教員免許状更新講習の講師をしましたが、受講該当年度のH25,26年度に講習講師をしない場合は、私も受講しなければ‥。


各都道府県教委のHPに手続きの方法が載っていますし、申請に必要な書類もズラリと掲載されています。都道府県ごとに確認してほしいのですが、免許状更新講習受講免除願、教員免許状の写し、免許状更新講習免除対象者であることの証明書、戸籍抄本などが必要な場合が多いようです。


また、立場によって、所属長、法人の長、免許状更新講習開設者などに、証明(署名・捺印)をしてもらわなければいけません。滋賀県の手数料は3,300円で、それも滋賀県収入証紙ですから、なんか高校受験みたいです。高校受験シーズンは、銀行でも県収入証紙は品薄になるので、早めの購入を心がけたいものです。なお、都道府県によって、提出書類の書式も手数料の額も多少ちがう(なんで?)ようです。


さて、手続きのこと、教職員のみなさんはとっくにご承知のことと思いますが、ご不明な点は直接、各都道府県教委に問い合わせるのが、最も確かでしょう。とにかく、大学への講習の申し込みも、講習後の都道府県教委への手続きも、早めにしておくことです。

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教員免許状更新講習(8月1日):必修を受講された先生方の18観点以上の「心意気」に、エールをおくります
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by takaboo-54p125 | 2012-10-13 05:18 | 親・保育士・教師の研修・講習

どの話に心をひかれますか?子どもに聞かせたい話。


ずっと前の朝日新聞【天声人語】に「短い話をいくつか」というのが載っていました。


電車に乗っている小学校低学年の男の子とその父親。お年寄りが一人、乗ってきた。
座っていた父親が、すぐに席をゆずった。「お父さんの知っている人?」と男の子。父親は答えた。「人生の大先輩だよ」


彼女は学校でいじめにあっていた。周囲はみな傍観している。ある日、机の中に手紙があった。
「独りだと思わないで。みんな言葉にできないだけだから」。「ファイト」のメモも。「わかってくれている人がいる」との思いが、彼女を支えた。


満員電車で、赤ん坊が泣き出した。険しい視線が母親に集まる。と、年配の女性が母親に話しかけた。「眠いのかしらねえ」。母親は「うるさくてごめんなさい」と謝る。
女性は続けた。
何を言ってるの。一番大変なのは、あなたじゃない。お母さんが一番つらいのよね


北海道の広い道。おばあさんが渡っているうちに、信号が赤になる。寄りそうようにしていた小学4年くらいの男の子が、片手をあげ、止まってと車に会釈した。おばあさんが渡り終えた。男の子は野球帽をとり、ペコンとお辞儀をした。


カキ、モモ、ビワ、・・・・。歩道沿いに果樹が並び、それぞれの季節、たわわに実る!
土地の持ち主のおじいさんが、学校の行き帰りに子どもたちが自由にとれるよう、植えたのだ。木々の下の手入れされた花々も、人々を楽しませる。


どの話も、心があったかくなる話ですね。
子どもたちに聞かせたら、どの話に心をひかれてくれるでしょうか。
聞いてみたいですね。


私は、その場の雰囲気を一瞬にして変えた、年配の女性の「ひと言」は、ほんまに見事やなと思いました。赤ん坊の母親に語りかけているんだけど、その母親の気持ちを、さり気なく周りの人たちに聞かせています。教室でも、トラブった子に教師がこんな「ひと言」を言えたら、きっと周りの子の気持ちも、教室の空気も温かくなるでしょうね。

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子どもと向き合う10月の教室【ちょっとした気配りができるか、できないか】
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by takaboo-54p125 | 2012-10-12 05:03 | 保育・教育

10月です


おうちの方へ(1)


子どもが「行ってきます」「ただいま」を言う時に、家にいてあげることができない状況のおうちの方は、「行ってらっしゃい」「おかえり」のメモが、とっても効果的です。それは、短いメモであっても、子どもが何度でも読み返して、おうちの方の気持ちを確かめることができるからです。


行ってらっしゃい。クルマに気をつけてね」「行ってらっしゃい。元気よく行っておいで」 のような、ひと言メモは、子どもを【お守り】のように、力づけます。


帰って来た時のメモは「お帰り。おやつは、食器たなの中にあるよ」「お帰り。何時ごろには帰るからね」というメモがあれば、子どもは元気づけられて、大きな声で「行ってきます」「ただいま」が言えると思います。


大切なのは、いつも、おうちの方に自分は思ってもらっているな、と実感できるようにしてあげることではないでしょうか。子どもは、こづかいを求めているのはありません。何か買ってもらうことを求めているわけでもありません。おうちの方に愛されていることを確かめたいのです。


おうちの方へ(2)


行ってらっしゃい」「お帰り」が直接言える方は、ふだんはメモは必要ありません。でも、例えとしてはよくないのですが、いざという時の、とっておきの秘密兵器になると思っておいてください。親子げんかをした時などです。


子どもが9割わるい時でも、親だって1割は言い過ぎてしまうものです。お互いに気まずくなるなと感じた時に、親が心をこめて子どもに手紙を書いてあげます。もめごとの事情はさまざまでも、子どもを非難するのではなく、子どもの気持ちをくんであげることと、子どもを大事に思っていることだけを素直に書いてあげたらよいのではないでしょうか。


そんな手紙をもらったら、子どもの心にズーンと響きます。そして、たいてい、子どもは泣きます。自分がわるかったと思っているからです。親の愛を感じるからです。そしたら、抱きしめてあげてください。


おうちの方へ(3)


わが子がイジメにあうのではないかと心配になったら、まず、わが子に「おまえはね、友だちからバカにされるような子どもじゃないよ。おまえはね、決してダメな子じゃないからね。私の自慢の子だよ」と言ってあげてください。


そして、さらに、言えるなら、「おまえのよいところはね・・・・だよ」と、つけ加えてくださったら、最高ですよね。ということは、わが子のよいところを3つ、5つ、7つと言える親になりたいですね。10個言えたら、もう日本一の親です。


おうちの方へ(4)


きょうだいげんかや、友だち同士のけんかには、原則として親は介入しないでおきましょう。きょうだいならそれぞれの言いぶんを聞いてあげ、友だちとのけんかなら、いきさつと、くやしかった気持ちを聞いてあげてください。それが、ぼく(わたし)の気持ちをお父さん(お母さん)はわかってくれはった、という安堵感になります。それが、けんかでショボンとしていた子どもが、元気を取りもどす元にもなるのです。


おうちの方へ(5)


昨年9月30日のブログにのせた話は、どの話もいい話ですが、子どもに聞かせるのは先生に任せておきましょう。


親の役目は、目の前にいるわが子に対して、「ありがとな」「ありがとね」「ありがとうさん」と、毎日、言ってあげることです。親は子どもに「ありがとう」と言うように要求することは多いのですが、子どもに言ってあげることは、意外と少ないような気がします。いつものパターンですが、何もしてくれなかったら、子どもに手伝ってもらって、「アリガトウ。うれしかったで」と言えばよいだけのことです。これが、子どもの成長の土台(柱)になると言っていいくらい、すっごく大事なのです。今日から始めましょう。


おうちの方へ(6)


今回は、シングル・マザーのお母さん方への一方的なメッセージです。仕事もしながら1人で子どもを育てるということは、たいへんなことです。それを自分はやっているんだ、それって、すごいことなんだ、と思ってほしいなということが言いたいのですが、うまく言い表せません。そんな自分をほめてやってほしいと言ったらいいのでしょうか。アドバイスになってなくて、ごめんなさい。できたら、ふだんから、ヘルプを出せるところを2カ所以上さがして(人に聞いて)おきましょう。電話だけでもいいので子育て支援センターなども含めて知り合いになっておくと、いざ困った時に心強いです。1人で、すべて背負わないでくださいね。以上、よけいなお世話を書いていたら、すみません。


おうちの方へ(7)


新米保育士・新米教師でも、子どもにとっては、先生です。親の方が年令は先輩であったとしても、おうちの方の言葉や態度で、子どもは先生の言うことを聞くようにもなるし、聞かないようにもなります。


子どもにとって、大切な1年間です。先生の言うことが聞けない子は1年間、他の子より、すごく損をすることになります。多少じれったいところがあっても、わが子を傷つける言動がないかぎりは、温かく見守ってやってください。子どもも、担任も。

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by takaboo-54p125 | 2012-10-07 05:00 | 育児・子育て