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抱きぐせ


松田道雄ドクターが著書「育児の百科」(岩波書店)の中で、「抱きぐせ」について書いておられ、なるほどと思ったので、紹介します。


『赤ちゃんが泣くのには、いろいろの理由がある。空腹で泣くのが一番多い。排泄物でぬれて気持ちわるくなったため泣くと思われる場合もある。腸の中にガスがたまって、不快を感じて泣くと思われる場合もある。乳を飲ませて、まだそれほど時間がたっていないのに泣いたら、母親は赤ちゃんのオムツがよごれていないかどうかを調べる。それもきれいだとわかった時、泣いている赤ちゃんをどうするかで、母親は迷う。だが迷うことはない。空腹でもなく、オムツがぬれているのでもないのに泣く子は、抱いてほしがっているのだ。泣くのをそのままにしておくと、「泣きぐせ」がついてしまう。そうなると3ヶ月をすぎても、よく泣く。


泣くたびに抱くことにすると、抱きぐせがついて、下に寝なくなりはしないかという心配がある。お年寄りは、よく、だきぐせをつけると、あとで困るよと忠告する。アパートで親子3人ぐらしをする時、赤ちゃんを抱いてばかりいなくてはならないようになったら、家の仕事ができなくなる。そう思うと、泣いている赤ちゃんを抱き上げずに、そのままにしておく。たしかに、4~5分泣いて、泣きやむ子もある。


また、ちょっと抱き上げてやると、すぐ泣きやみ、2~3分抱いていると、そのまま眠って、下におろしても、もう泣かないということもある。抱き上げると腸の中のガスの位置が変わって、気持ちよくなったのかも知れぬ。


また、泣いたのを抱き上げて戸外をひとまわりしていたら、気持ちよさそうになり、今度は寝かせてもきげんよく、泣かぬということもある。


抱き上げるということで、赤ちゃんが気持ちよくなり、生活が平和になるのなら、泣かなくても1日のうちに何度か抱いてやりたい。また、抱かれて、からだをしゃんとさせることが、この時期の赤ちゃんの運動の一種である。だきぐせは悪であるという思想で、授乳の時以外は、赤ちゃんを絶対に抱いてやらないというのは、まちがいだ。泣くことは赤ちゃんの唯一のコミュニケーションの手段だ。これが無視されるようになると、赤ちゃんは合図としてでなく、 怒りとして泣くようになる。


抱かれるというのは、赤ちゃんにとって気持ちのいいことなのだから、赤ちゃんは抱かれるとよろこぶ。しかし、どの赤ちゃんも、抱かれてばかりいたがるものではない。抱いたから、必ず抱きぐせがつくというものではない。しかし、中には、どうしても抱かれていたい赤ちゃんがいる。下に置くと、火がついたように泣く。抱き上げても、すぐには泣きやまない。ゆすってあちこち歩いて、やっと泣きやむ。少しおさまったと思って下に置くと、また泣き出す。


それは、生まれつきよく泣く子だ。こんな子を、抱きぐせをつけまいと思って、抱かないで泣かせておくと、ヘルニアになることもある。あまり泣いて近所から抗議が出て、抱くということになる。よく泣く子と、あまり泣かぬ子とが、生まれつきあるのだ。


感受性の強い子は、他の子どもが感じない程度のしげきを不快と感じるのだろう。また、表現欲のはげしい子は、自分の不快を大声で泣くことで示したいのだろう。泣かぬ子はいくら抱いても、抱きぐせはつかないし、泣く子は、抱かざるをえない。しかし、抱かないと泣きやまぬ赤ちゃんは、育児上の失敗でそうなったのではない。抱きぐせをおそれて、赤ちゃんを外気にあてることを忘れてはならぬ。


よく実家へ連れて行ってから抱きぐせがついたとこぼす団地の母親がある。それは赤ちゃんが外気浴をすることの楽しさを発見し、楽しい人生を要求し始めたのだ。団地のアパートで寝てばかりいるのは、母親には好都合だろうが、赤ちゃんには、不都合なのだ。』


以上です。松田ドクターは、「泣くのを母親に無視されて抱いてもらえないと、赤ちゃんは抱いてほしいという合図ではなく、怒りとして泣く」と書いておられます。怒りとして泣くのを、さらに無視されて、抱いてもらえないと、赤ちゃんは最後には、泣くのをあきらめてしまいます。こうなったら、赤ちゃんは母親とのコミュニケーションをとろうとしなくなります。そうなると赤ちゃんは、人から学ぶことそのものができなくなるのです。それは、心の成長が偏ってしまうことになるとも言えるでしょう。怒りの泣きすらあきらめるのは、とてもヤバイ、大ピンチな状態です。だから、「抱きぐせ」はつけていい、と言うか、つけた方がいいくらいです。赤ちゃんの目を見て笑顔で語りかけながら、いっぱいいっぱい抱っこしてあげてください。あせらず、ゆったりと、おおらかに!

関連ページ
「パパママ育児⑤」アイコンタクト・混合授乳・うつぶせ寝・夜泣き・抱きぐせ・おねしょ・赤ちゃん返り
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898100/


by takaboo-54p125 | 2012-02-26 05:39 | 育児・子育て

先月のことですが、月末の夕方、三男(中3)が1月の集金袋を出しました。子「値上がりした」私「なんでや、3000円やろ」子「3学期から給食が始まったんや」


なるほど、給食センターができたので、教材費・学級費・給食費で毎月7000円になったのです。中学生になると給食費も4000円を超えるのですね。近隣の中学校では4200~4300円、小学校では3700~3800円が多いようです。新年度から徴収方法は、口座引き落としになるそうです。


千円札を家中あちこちから集めて、手渡しました。(しわくちゃでも千円です)
私「それじゃ、1枚、2枚、3枚、4枚、5枚、今何時や」(ごく自然に言えました)
子「6時」
私「はい7枚、ちゃんと渡しやぁ」(よっしゃあ、ひかかったぁ。イエーイ)
子「あと1枚は」(ええ、そんなあ)
私「気づいてたん?」
子「お父さんに合わせてあげたんや」(自慢げな顔=生意気な年頃)


私は落語「ときそば」の真似をして、1枚ごまかしたろと思っていましたが、その魂胆を見ぬいた三男は、平然と何食わぬ顔で、「6時」と言って、私の「ひっかけ」に合わせてくれていたのです。
私としては、ひっかけたつもりが、三男に一枚上手を行かれてしまいました。それでも、そんな三男の姿にチラッとだけですが成長を感じました。(うれしいような、くやしいような・・・複雑な気持ちです)



by takaboo-54p125 | 2012-02-25 05:56 | くらし

親が「おいで」と言っても、知らん顔の時は?


:子どもに「ダメ」「おいで」と言っても、聞かずに走り回って戻って来ない時は?


:まず、ふだんから大事なことをいくつか。
子どもの話を聞く時は(泣いた時も)、必ず目と目を合わせてあげることです。    
それも、ひざをつくなど、同じ目線の高さで、笑顔でウンウンとうなずきます。
携帯メールをしながら、台所仕事をしながら、という「ながら聞き」はやめます。次に、子どもの「こうしたい」という思いに、親の方が譲って受け入れることも、時には(ゆとりのある時には)してあげることが必要です。                           


例えば、
子「もう少し公園で遊びたいよ」(と言えなくても、親がそう感じたら)              
親「わかったよ。もう少しね」(と向き合い抱っこ、目を合わせて笑顔で)           
子(遊びを延長して楽しみます)
親「そろそろ、ご飯の用意するから帰るよ」(と向き合い抱っこなど、同じように)      
子「うん」(と言ってくれたら、「ありがと、えらいね、うれしい」とほめます)                                    
もちろん、いつも「うん」と言ってくれるはずがないのが、今の時代です。でも、親だって時間に余裕のない時があるわけですから、そんな時、親が、                      
さあ、帰ろうか。◎◎ちゃん、行くよ」(ちょっと離れた所からでも)と言ったら、その親の声かけを受け入れてほしいですよね。それには、区切りをつけたり、けじめがつけられる、子どもの感性がいります。                                   


そのための方法は、『密着抱っこ』(子が脱力してペタ~と体を親にくっつけること)に、毎日1回(30~40分)チャレンジしてみることでしょう。最初はいやがって、泣いたり暴れたりしますが、疲れて、体をくっついてくるまでのガマン比べになります。親が疲れてあきらめる日もあるでしょうけど、めげずに!ですよ。                       


汗びっしょりになりますが、親の言うことを喜びにできる感性(親にほめらて、うれしいと思える感性)を育てる方法なのです。もちろん、うまくできた時は、


「ママ、うれしいな。大好き」と、共に喜び、ほめてあげます。エネルギーのいる最も大変な作業ですが、唯一、親子の絆づくりの方法です。この『密着抱っこ』を何ヶ月か、ねばり強く続けて、だんだんできるようになると、                        


もう、こっちへおいでと言えば、子どもが喜んで、親の所へさっと来ることも増えてくるでしょう。ここが昔の幼児よりも、絆づくりに手間がかかる、今の幼児だと思いましょう。


今回のQ&Aは、1人のお母さんが質問してくださったものです。また、いくつかのQ&Aを、下記のページにまとめました。


関連ページ
「パパ・ママ育児③」Q&A【トイレトレーニング、「やめて」と言っても「おいで」と言っても・・】【お片付け・破る・お着替え・口答え・歩き食べ・手づかみ・歯磨き】
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898335/


by takaboo-54p125 | 2012-02-19 05:40 | 育児・子育て

愛知県小牧市は「協同的な学び合い(聴き合う学び)」実践校の多い市です。副島孝氏は小・中学校の教師をされ校長になられた後、小牧市教育委員会の教育長を8年以上されて、さらに大学院で学ばれ、今は大学でも教えておられます。そんな副島孝氏のコラムを読む機会がありました。一部ですが、学ぶべきところが多いので紹介させてください。


研究協議会(校内研)について


『教師にとって学びの機会となるような協議会とは、どういうものでしょうか。・・                                                     
まず、子どもが固有名詞で語られるということです。一人ひとりの子どもは・・みな名前を持った子どもなのです。固有名詞で語られるためには、参加する同僚が子どもに注目して授業を見る必要があります。一人ひとりの子どもを見ることで、同僚教師はたくさんのことを学びます。・・
協議会で語られる一人ひとりの子どもたちの姿が、自分には見えてなかった」と多くの教師は語ります。当然のことです。だからこそ、授業者だけでなく参加する同僚にとっても、授業研究は学びの場となるのです。授業をしながらでは見ることのできない、子どもの感じ方、受け取り方、学び方を知るからです。
次に、実際の授業に寄り添って指導の手だてが語られるということです。一人ひとりの子どもの学びの姿が語られるのですから、その時の発問や指示、説明は、教材や資料などを含めて、具体的に語られます。・・
代わりに、難しさを共有しながら、「自分はこういうやり方をしている」と、悩みながらの実践が語られます。実践の語りには、自分のクラスの子どもたちの反応が伴います。頭ごなしな否定の出る余地はありません。だからこそ「この学校では、研究授業をすることが苦痛でない(もちろん大変だけど、とは付け加えられますが)」と、授業者が語るようになります。』


『ベテランの先生は、「この学校は一人ひとりの先生の教材観みたいなものが生かされているので、どんな授業になっても研究協議の後、(前の学校と違って)嫌な思いをしない」と語っていました。「子どもたちの学びの様子を中心に話し合うので、自分自身反省することはいっぱいあるけど、落ち込むことはなくなった」と。・・
若い方の先生は、「授業者に対してこうじゃないかとか、質問だとか、ピンポンのような前の学校の研究協議が嫌だったので、参観者同士が子どもの様子を見て話し合うこの学校のやり方は嬉しかった」と語っていました。』


『研究協議会での先生方の学びという観点から見ると、成功した授業よりも失敗した授業の方が、議論が深まり、参考になることが多いように感じています。・・                                                          
うまく行かなかった授業は議論が活気づきます。どこに問題があったのか、参観者はそれぞれの立場で考えられます。議論の中で納得できる説明があると、なるほどと感じます。また、そういう観点で分析できていなかった自分の甘さや、思考の幅の狭さを反省する機会ともなります。
ある研究会・・何人かの教師が反省を込めて自分の授業での体験を語り始めます。その上で、具体的に個の場面でこういう問いかけをしたら可能だったかもしれないと指摘します。他の教師も同様の、しかも別の自己の経験を基にした提案を行います。・・
そのような感情(研究授業を2度としたくない)を抱かせることなく、しかも問題点はきっちりと指摘する発言が出されていました。・・
考えることは多いのです。そのヒントを教えてくれるのが、うまく行かなかった授業なのです。失敗した授業から学ぶことが多いことを知れば、研究授業で目指さねばならない授業の姿が見えて来るのではないでしょうか。無難な授業より、チャレンジのある授業、むしろどこに問題があり、どこに留意しなければならないかを確認し合える授業です。そんな授業を参観し、話し合えればと願っています。』


若い先生を育てる学校づくりについて


『茨城県石岡市立柿岡中学校の元校長の岩本泰則先生と同じ部屋、同じ分科会で、少しお話ができました。このたび出版された著書を販売されていたので、一冊購入しました。岩本泰則著『「学びの共同体」をめざして—公立中学校での学校改革—』一莖書房です。帰宅後、一気に読了しました。お勧めです。・・                                                                 
『「学びの共同体」をめざして』を読むと、応時中と重なる部分の多いことに気づきます。定年まであと3年の岩本校長が赴任した柿岡中は、生徒が荒れ、築40年で何年か後には新築予定のある校舎は、汚れて乱雑なものでした。その中学校で谷本校長は、4月から慎重さを持ちながらも覚悟を決めて、「学びの共同体としての学校づくり」ビジョンを表明します。職員会議で、始業式入学式で、PTA総会で。                                           
あまり肩肘張らずに表明したという、ビジョン表明はこの程度のものと書かれています。
• 子どもが子どもらしく学び、教師が教師らしく仕事をし、保護者が保護者らしく学校の挑戦に協力する「学びの共同体」としての学校づくりを。                                           
• 「学びの共同体としての学校」とは、子どもたちが学び合う場所としての学校、教師が専門家として学び成長し合う場所としての学校、親や市民が学校の教育活動に参加して互いに学び合う場所としての学校。
• 学びと授業と研修を中核にした学校づくり
この程度のものというには、言葉の背景が深く、覚悟のいるビジョンです。                                   
ここからが、スタートですが、ビジョンの表明で現実が動くものではありません。まして、学び合う授業が簡単に始まる訳もありません。それでも3学期には柿中スタイルの取り組みが見られるようになってきたというから、ものすごいスピードです。共有された危機感のあったことも事実でしょうが、変化を皆が実感できたこと、谷本校長のしたたかで柔軟な戦略も参考になります。
「学校だより」を始めとしたあらゆる機会を活用する職員、生徒、保護者、地域への発信が、前進への、信頼や協力への原動力となります。しかし、2年目の後半に2年生が逆方向に変わり始め、学び合いどころか授業の成立にも危機感を抱くような状況が発生します。歯車が狂うと事態が急速に悪化するという、中学校が構造的に持つ試練の時期です。
ここで再認識されるのが、ケアリングです。教師と生徒のより良い人間関係の構築(対話)=ケアリングです。学び合う授業の中でそれが構築されることが理想ですが、なかなかそうはいきません。いわゆる「生徒指導」ではない、ケアリングが一方で重要というのは、応時中をはじめとする小牧市の中学校でも痛感したことです。2年生の担任や一部の授業の責任にするのではなく、逆に全員で支える対応も同僚性を高める働きをします。・・
1時間の授業も大切ですが、私が授業そのもの以上に授業後の研究協議会を重視するのは、協議会での学びが(もちろん、そこで話し合われる内容や持ち方が問題ですが)、先生方や学校を変えていく力を持つからです。部分的な取り組みだけで、学校を変えることは困難です。トータルで、継続できる学校づくりという視点が重要です。』


『教育実践・ちがさき『響の会』夏季特別セミナーです。この会は角田明先生が会長の歴史の長い会です。・・
最後の締めとして、石井順治先生からお聞きした秋田喜代美先生の言葉、「若い人を見れば学校は分かる。初任者や若い先生が育つ学校は基本的にいい学校である」を紹介しました。後で、角田先生から、「校長を見れば学校が分かるとよく言われるが、校長の言っていることと学校の現実が違うことがよくある。子どもを見れば学校が分かるのと同じように、これからは若い人を見れば学校が分かるという視点で学校を見てみたい」と講評を受けました。・・
浜之郷小が茅ヶ崎市教委の指導主事による勉強会から生まれた経緯は有名です。そのときの指導課長であったのが角田先生で、浜之郷小学校の初代校長になった大瀬敏昭先生は係長だったそうです。・・』



以上です。先日の滋賀県立草津高校の公開授業研にスーパーバイザーとして来校しておられました。

関連ページ
「協同的な学び合い(聴き合う学び)」⑦市内の全小・中学校で取り組む【目的は荒れの解決→学力も向上】【若い先生を育てる学校】
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898331/


by takaboo-54p125 | 2012-02-18 06:08 | 親・保育士・教師の研修・講習

【トイレ・トレーニングのポイント】


:トイレトレーニング、オマルでうまくできたので、子どもをほめたら、オムツの中でしたウンチも、オマルに入れるなど、子どもなりの偽装工作をした時は?


:オムツのウンチをオマルに入れたということは、ママにほめてもらえると、子どもが思ったからです。
この行動は、親子の関係づくりができているからだ、と受けとめましょう。さて、子どもが苦手なものを食べられたら、親も共に喜び、ほめますよね。それと同じで、ウンチ・オシッコをオムツの中でしたら、
ウンチ・オシッコが出て、よかったねぇ。ママ、うれしいな出たら、ママに教えてね」「シーシー、ウンウン、教えてね
と、ウンチやオシッコが出たことを親も共に喜び、ほめることを、まずくり返します。


そして、子どもが親に教えたくなり、教えてくれたら、教えてくれて、ママ、うれしいな。エライねと、出たと教えてくれたことを、親も共に喜び、ほめます。
ウンチが出てから教えてくれた時は、ほめてから、
おしりが、気持ちわるかったでしょ
ウンウンしたくなったら、教えてね
という親の願いも伝えます。
出そうだと教えてくれた時も、親も共に喜び、ほめるのは同じです。


でも、それはなかなかできないのが遊びに夢中な子どものよくある姿です。子どもの1日を1番知っているのは親ですから、そろそろウンチ・オシッコが出そうな時に、タイミングを見はからって、オマルにすわってみようか
と、子どもをうながしましょう。(うまく、そそのかします)                           
オマルにチャレンジさせるということは、子どもが偽装工作した時も、ママは、◎◎ちゃんが、オマルでしてるの、見たいなと、ママはオマルの中のウンチ(結果)ではなく、ボク(私)がオマルにすわること(行動)そのものを、喜んでくれるんだと、子どもへ伝えるように心がけましょう。


言わば、トイレ・トレーニングとは、何度も失敗しても、しからずに、成功したら、ほめることをしながら、成功の確率が少しずつ高くなっていくのを待つという、ママ自身の「親育ち・トレーニング」(今、できた所までを喜んであげること)と言えます。一度成功したら、もうOK、というわけにはいかないのが、排泄だと思いましょう。先月は2割成功、今月3割、次は2割→4割→3割→5割と、山あり谷ありなのです。


くり返しますが、おしっこについては、ママが、シー出たね」「シーしようね」と子どもに「シー」をアピールして、「シー」を宣伝することが大切です。子どもに「おしっこが出た」「おしっこをしたい」などを意識させたいからです。そして、子どもが、「シー」と言った時は、それが、おしっこが出た後でも、おしっこをする前でも、シー言えたね」と、子どもが言えたことを共に喜び、ほめることが結果よりも重要だと思いましょう。「ウンウン」についても、同様です。


【親が「やめて」と言っても、やめない時は?】


:子どもが親の髪の毛をひっぱって、「やめて」と言ってもやめない時は?


:その行動は、親の反応を単純に楽しんでいると思いましょう。(悪気はありません)                           
親が本気でやめてほしい時は、しかるのではなく、次のことをしてください。「あ~、いた~い!(たいへ~ん!)あ~!あ~!あ~!と、おおげさに、子どもをびっくりさせることが効果的です。
子どもは、親の様子に驚いて、何事が起こったのかのか、という不安な気持ちになり、その行動を一瞬だけやめます。


そうしたら、親は、すかさず、
やめてくれたね。えらいね
と、抱っこをしながら、不安が消えるように、ほめてあげます。
大切なことは、子どもに「したらだめよ」と、頭でわからせようとせず、
親の「びっくりパフォーマンス」で驚かせて、やめた瞬間、抱っこしながらほめることによって、心で「ぬくもり」を感じさせることです。それができたら、


ママ、うれしい」と、向き合い抱っこをして、ほめること、これを毎日、チャンスがあれば逃さず、くり返ししてあげましょう。


なんだかママに抱っこされて「えらいね」「うれしい」と愛されることが心地よいと感じる感受性をはぐくむためです。ママにそうされたい、という感受性を育てたい時期だからです。あきらめずに根気強く繰り返す必要がありますが、そういう親子の絆を深めることが徐々に可能になれば、子どもも行動の方向転換をママに言われたら、サッとできるようになっていくことでしょう


これらは、1才から2才までの間における、親子のガマン比べ(親子の根比べ)だと、言いかえることもできるでしょう。ママの笑顔、やさしい声かけ、抱っこなどが、子どもの感受性を豊かに育てるための、大事な「水やり」だと思いましょう。


【親が「おいで」と言っても、知らん顔の時は?】


:子どもに「ダメ」「おいで」と言っても、聞かずに走り回って戻って来ない時は?


:まず、ふだんから大事なことをいくつか。
子どもの話を聞く時は(泣いた時も)、必ず目と目を合わせてあげることです。それも、ひざをつくなど、同じ目線の高さで、笑顔でウンウンとうなずきます。携帯メールをしながら、台所仕事をしながら、という「ながら聞き」はやめます。


次に、子どもの「こうしたい」という思いに、親の方が譲って受け入れることも、時には(ゆとりのある時には)してあげることが必要です。例えば、
子「もう少し公園で遊びたいよ」(と言えなくても、親がそう感じたら)                                           親「わかったよ。もう少しね」(と向き合い抱っこ、目を合わせて笑顔で)                                         子(遊びを延長して楽しみます)
親「そろそろ、ご飯の用意するから帰るよ」(と向き合い抱っこなど、同じように)                                    子「うん」(と言ってくれたら、「ありがと、えらいね、うれしい」とほめます)                                    
もちろん、いつも「うん」と言ってくれるはずがないのが、今の時代です。でも、親だって時間に余裕のない時があるわけですから、そんな時、親が、                                                          
さあ、帰ろうか。◎◎ちゃん、行くよ」(ちょっと離れた所からでも)と言ったら、その親の声かけを受け入れてほしいですよね。それには、区切りをつけたり、けじめがつけられる、子どもの感性がいります。                                   


そのための方法は、『密着抱っこ』(子が脱力してペタ~と体を親にくっつけることに、毎日1回(30~40分)チャレンジしてみることでしょう。


最初はいやがって、泣いたり暴れたりしますが、疲れて、くっついてくるまでのガマン比べになります。親が疲れてあきらめる日もあるでしょうけど、めげずに!ですよ。                                                       
汗びっしょりになりますが、親の言うことを喜びにできる感性(親にほめらて、うれしいと思える感性)を育てる方法なのです。もちろん、うまくできた時は、


ママ、うれしいな。大好き」と、共に喜び、ほめてあげます。エネルギーのいる最も大変な作業ですが、唯一、親子の絆づくりの方法です。この『密着抱っこ』を何ヶ月か、ねばり強く続けて、だんだんできるようになると、                                     もう、こっちへおいで
と言えば、子どもが喜んで、親の所へさっと来ることも増えてくるでしょう。ここが昔の幼児よりも、絆づくりに手間がかかる、今の幼児だと思いましょう。


【子どもをしかる時のポイント】4~5才以上の場合                                                             
(お母さんはもちろん、お父さんの出番でもあります)


●ふだんから心がけたいことです。
「ウソをつく子にはなるなよ。正直に言える子になれよ」
「正直に言ってくれたら、お父さんは一番うれしいで」
「ウソをつかれるのが、お父さんは一番かなしいのや」
「だから、ウソをついたら、お父さんは本気でしかるぞ」
と、いつも言って聞かせておくことは必要でしょう。
いつも子どもがウソをつくとしたら、おこられる(怒鳴られる)のをおそれる子どもの
自己防衛本能だと言えるからです。


●人(友だちや兄弟・そして本人)の心や体をわざと傷つけた時は、しかります。                                       
ただし、手や足は出しません。
腹立ちまぎれの結果、それが親の暴力だからです。
自分(親)自身の、腹が立つ気持ちを、子どもにぶつけないためでもあります。                                    
それより、言葉でしかって、本人がショボン(シクシク泣く)としたら、ほめます。


●つまり、しかるのは、最後に「ほめる」ことまでするのが、親の役目なのです。                    
しかりっぱなしでは、その場だけ、よい子を演じる「その場しのぎ」に終わります。                                  
最後にほめられることで、いいわけをしないで、心から反省する子どもに育つ土台が
できると思いましょう。


●しかり方で大切なことをいくつか。まず、大声でどならないことです。                                
「おまえは、お父さんのだいじな子やから、しかるぞ」
と、言ってからしかると、子どもも「どうせ、ぼくなんか・・」と思いません。                                             
「おまえはダメな子や」
「おまえは、また、したのか」
「おまえは、最低や」
など「おまえは・・」と言うのは、子どもを「どうせ・・」という投げやりな気持ちに
直行させます。


●「お父さんはこう思うぞ」
「お父さんは、ここがまちがっている、と思うぞ」
のような、お父さん自身の気持ち・考えを、目と目を合わせて、伝えていきます。                           
しかるということは、
本人の、まちがっていたところを、ひとつずつ教えていくことです。                              
子どもの興奮がおさまった時に、ていねいに教えてあげるということです。


たとえば、子どもが友だちに暴力をふるって、ケガをさせた場合です。                      
親「どうして、たたいたの?」
子(いいわけ)
親「なるほど、その気持ちはわかる。じゃあ、たたいても、いいの?」                           
子「よくない」
親「じゃあ、どうして、たたいたの?」
子(いいぶん)
親「言われて、くやしかったんやな。気持ちはわかった。でも、たたいて、いいの?」                           
子「よくない」
親「じゃあ、なんで、たたいたの?」
子(シクシク泣く=わるかったと思った時の泣き方)
親「そうか、よくないとわかったんやね。たたくのは、やめとこうな」(抱きしめる)                                   
親「この失敗を、どうやって取り戻したい?」
子「謝りたい」
親「よし、お父さんも一緒に謝ってあげるから」
そして、相手の家をいっしょに訪問し、親が謝る姿をわが子に見せると、                              
子どもは、二度と暴力をふるわないぞ、親を悲しませないぞ、と決意できます。                                 
同時に、相手にいさぎよく謝るお手本を、親に見せてもらうことができます。                                                       
これは、よその家の物をこわした時、店で万引きした時も、同じです。                                                          
親だけが謝りに行っても、子どもの心には響かない(子どもは失敗から何も学べない)からです。必ずうまくいくわけではありません。しかし、わが子をしかる時の親の基本は、こうありたいものです。(私自身の反省です)


【1才前後:8ヶ月頃に激しかった人見知りがマシになったが、抱っこを求める子には


基本的に、子どもが求めてくる抱っこは、時間の許すかぎり、受け入れてあげましょう。外へ行くよりも、抱っこしながらできる家事をしたり、ママの足にしがみつかせて家事をしたり、ママのエプロンのひもをにぎらせて家事をしたり、あの手この手です。時には、


「ちょっとガマンしてね」


と抱っこを待たせて、ガマンしたのをほめることもしてみます。そのうちに、ママの見えるところにいるだけで安心する姿を見せてくれるようになりします。「いないいないばあ」の延長線といったところでしょうか。抱っこで満たされてくると、ママがいるのを確かめて安心すれば、だんだん離れた距離にいられるようになってくるでしょう。人見知りが出てくるまでは、好きなことを好きなだけさせます。「ダメよ」は人見知りが出てからです。


1才前後:離乳食の時、ママの手や足をなめる子には


離乳食を始める頃も含めて、乳幼児の一番発達が早い五感(目、耳、鼻、舌、肌)は、ズバリ、舌です。どんな物(ママも含めて)でも、舌でペロペロなめて確かめます。ですから、ママをなめるのは、ママが大好きなしるしだと受けとめてあげましょう。ママの手をなめながら、離乳食もちょこっとずつ食べてくれたらいいですね。


1才前後:絵本も新聞も破る子には


指でつまむ、ということができた証拠です。だから、破ることが楽しくてたまらない姿があります。指でつまむのは、指の大切な運動です。のちのちに、細かい作業ができる手先の器用さをはぐくむ行動の1つが、破るということだと受けとめてあげましょう。ですから、破られてもかまわない物を、好きなだけ破らせてあげてください。


3才児:おもちゃのかたづけで、投げつける子には


おもちゃのかたづけをちゃんとできるのは、5才前後(4才半~6才頃まで個人差あり)でしょうか。3才児なら、大きな箱に投げ入れたら、ママが笑顔でほめてあげましょう。「あれがない、これがない」


と、わが子が言っても、ママはあわてず騒がず、クールに「ないの?」と受け流します。


3才児:手洗い・着替えなど、マイペースで急ぐ気がない子には


幼児は、意味を理解して手洗いや着替えをする年令ではありません。手洗いも着替えも、【やりたくなったらする】のです。ここに育児のヒントがあります。子どもがやりたいからする=【ママが喜んでくれるから(ママがほめてくれるから)する】という幼児の特性を、ママが活用しちゃましょう。わが子と同じ視線の高さで、目と目を合わせ、たとえば、


「くつ下、はこうね」


と言ったら、子どもがどう反応するかな、という遊びごころを忘れず、子どもとのやりとりを楽しむつもりで、ていねいにつき合ってみませんか?もし、子どもがしぶったら、


「どうしたの?」


という対話ができます。指示型ママから、笑顔でほめるママに変身するのがポイントです。


3才児:1才児半の弟妹の真似をして手で食べる(手づかみの)子には


弟妹がママにかまってもらっているのが、うらやましいのでしょう。きょうだい2人とも満足させてあげるには、2人の口の中へスプーンで交互に食べさせてあげることをしても問題なし、大丈夫です。


「あなたも、こんなふうに食べさせてあげたのよ」


とママに言ってもらって、きょうだい一緒に食べさせてもらいます。もう一度かかわってほしいという気持ちが充分満足したら、そのうちに自分でスプーンで食べる姿に戻るだろう、というぐらいに、ゆったりと思ってあげてみてはどうでしょう。


3~4才児:歯みがき「だって‥」「でも‥」「もういい‥」口答えする子には


だだをこねているような反応ですが、ママをひきつけるための子どもなりの懸命な手立てなのでしょう。ママを困らせながら、ママを巻き込んで、甘えている姿があります。それは、【ママとつき合うことが最大の喜びになっている】と言いかえてもいいでしょう。【人づきあいの出発点に立とうとしている】のです。歯みがきをいやがったら、【密着抱っこ】(ママが「イヤなんだねえ」と言いながら、胸を密着させて、丸ごと自分を受けとめてくれる満足感に、子どもが包まれるママ最大の武器)をしてあげましょう。それから、


「ママ、いっしょに歯みがきしたいな」


などと、ていねいに相手をすることが、不安やストレスに負けない心の土台を築きます。


5才児:食事(歩き食べも含めて)が遅い子には


園の昼食では遅くない子の場合は、園の先生にヒントを聞くのがいいでしょう。


家でも園でも遅い子の場合は、食事が喜びになっていないのかも知れません。食べるのがうれしい・楽しいという離乳食だったか、食べさせなくっちゃという離乳食だったか、がキーポイントになります。そこで、朝ご飯も晩ご飯も、できるだけママがいっしょに食べてあげることを、忙しいとは思いますが、毎日チャレンジしてみてはどうでしょうか。大事なのはママと会話しながら食べるのを好きになること、いっしょに食べることに魅力を感じさせることですから、テレビのスイッチを消して食べるのが理想ではあります。


関連ページ


「パパママ育児④」Q&A:すねたり泣いたり怒ったり(感情を爆発)する子に【共感カメラ目線】で相手をするコツ

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898103/



by takaboo-54p125 | 2012-02-17 05:44 | 育児・子育て

親が「やめて」と言っても、やめない時は?


:子どもが親の髪の毛をひっぱって、「やめて」と言ってもやめない時は?


:その行動は、親の反応を単純に楽しんでいると思いましょう。(悪気はありません)                           
親が本気でやめてほしい時は、しかるのではなく、次のことをしてください。


「あ~、いた~い!(たいへ~ん!)あ~!あ~!あ~!


と、おおげさに、子どもをびっくりさせることが効果的です。
子どもは、親の様子に驚いて、何事が起こったのかのか、という不安な気持ちになり、その行動を一瞬だけやめます。


そうしたら、親は、すかさず、
やめてくれたね。えらいね
と、抱っこをしながら、不安が消えるように、ほめてあげます。
大切なことは、子どもに「したらだめよ」と、頭でわからせようとせず、
親の「びっくりパフォーマンス」で驚かせて、やめた瞬間、抱っこしながらほめることによって、心で「ぬくもり」を感じさせることです。それができたら、「ママ、うれしい」と、向き合い抱っこをして、ほめること、これを毎日、チャンスがあれば逃さず、くり返ししてあげましょう。


なんだかママに抱っこされて「えらいね」「うれしい」と愛されることが心地よいと感じる感受性をはぐくむためです。ママにそうされたい、という感受性を育てたい時期だからです。あきらめずに根気強く繰り返す必要がありますが、そういう親子の絆を深めることが徐々に可能になれば、子どもも行動の方向転換をママに言われたら、サッとできるようになっていくことでしょう。


これらは、1才から2才までの間における、親子のガマン比べ(親子の根比べ)だと、言いかえることもできるでしょう。ママの笑顔、やさしい声かけ、抱っこなどが、子どもの感受性を育てる「水やり」だと思いましょう。


今回のQ&Aは、1人のお母さんが質問してくださったものです。また、いくつかの育児Q&Aは、下記のページにまとめました。


関連ページ

「パパ・ママ育児③」Q&A【トイレトレーニング、「やめて」と言っても「おいで」と言っても・・】【お片付け・破る・お着替え・口答え・歩き食べ・手づかみ・歯磨き】
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898335/


by takaboo-54p125 | 2012-02-12 05:18 | 育児・子育て

大雪の通学路歩道の除雪に8人出動+応援1人


節分寒波の大雪のニュースを見て、豪雪地帯のみなさんは、想像を絶する大変さだったことと思います(今も)。私の住む地域は40~45cmの積雪でしたが、脳梗塞の後遺症で多少不自由な体には、それなりにたいへんでした。2月2日は朝夕2回だけですが、雪どけ作業をしました。豪雪地帯では1日中除雪作業をしても、追いつかない(積雪量の最高記録更新)とニュースで聞きました。


2月3日の朝6時、私が自宅前の雪どけをしていたら、小学校PTAのお父さんたち3人が、交差点(複数か所)周辺の雪どけ作業をされていました。私も数年前、小学校PTAの頃は、保護者同士で隣の集落まで除雪(手作業)したなあ(隣の集落の人たちは次の集落まで)と、なつかしく思いました。同時に、少しは人の役に立たなあかんと思い、ゴミ・ステーション前だけですが、ちょこっと雪をどけました。


その日は前日からの大雪のため、小学校の始業時刻は10時になっていました。(中学校は9時半)小学生たちの出発時刻は9:15です。私は今年度だけ集団登校に付き添うボランティアをしていますが、近所の人(60代)が2人、スコップで集合場所の雪をどけてくださいました。自主的に除雪してくださったことに感謝して、子どもたちは1列で出発しました。


歩道は滑りませんが、氷点下の横断歩道はアイスバーン(クルマの通行による圧雪状態)なので、子どもらは何度も転びながら渡りました。どうにかこうにか無事渡り終えると、なんと、その先の歩道が除雪されているではありませんか。すると、向こうから小型除雪機(私たちの集落の所有)を押しながら、小学校PTAのお父さん2人が戻って来られました。後で聞くと、夜勤明けなので8時から除雪機で、通学路(歩道)を隣の集落まで除雪してくださっていたのです。夜勤明けの疲れた体での除雪、感謝です。その後、中学校の通学路の除雪中、除雪機が故障し、修理できる1人がかけつけてくれました。(携帯で応援要請)


こうして、私たちの集落では、小中学生の登校のために、朝6時から3人、8時から2人、9時すぎから3人(私も含め)、10時すぎから応援1人、合計9人の大人(小中PTA6人、PTA以外3人)が、自分のできることを、自分のできる時間に、通学路歩道の除雪に出動することができて、なんだか、うれしい気持ちです。


氷点下3℃の集団登校:子どもたちは大騒ぎ


2月9日の朝は、私たち山沿いの地域では氷点下3℃でした。7:30前、集合場所に集まってきた小学生たちは、もう大騒ぎでした。空き地の大きな水たまりが凍っていて、スケートみたいに男の子も女の子も滑っていまっした。氷の厚さ1cmほどでした。お地蔵さんの湯飲み茶碗の水もカチンコチンです。子どもたちは、あちこちの氷を割り、持ち寄って氷の厚さを競っていました。


さあ、7:30出発です。子どもたちは、どこかに氷はないかと、きょろきょろ見回しながらでした。側溝(深い箇所)の水が凍っていると、石を投げ込んで氷を割る子、車道の路肩の水たまりが凍っていると、シャーッと滑ろうとする子などなど、私は                                                                                                                                  「これこれ」「危ないで」「ちゃんと並び」                                                    と何度も言わなければなりませんでした。


いよいよ横断歩道を渡る所です。道路交通法では、歩行者が横断歩道を渡ろうとしていたら、クルマは停止しなければなりません。この歩行者優先について、総てのドライバーは教習所で習ったはずですが、停止してくれるか、停止してくれないかは、私も子どもたちも予測がつくようになりました。つまり、私たちが横断歩道前にいても、速度を落とす気が全くないクルマもあります。ちゃんと停止してくれるクルマもあります。横断歩道で停止しないクルマのドライバーに共通しているのが、老若男女を問わず、速度オーバーしながらか、タバコを吸いながらか、携帯電話をしながらか、の3つです。子どもたちには横断歩道前で必ず                                                                                           「あのクルマは止まってくれはると思う?」                                                 と聞くようにしています。子どもたちが                                                    「止まらへん」                                                                          と言うクルマは、確かに停止しません。子どもたちが                                                     「止まってくれはる」                                                                              と言うクルマは、確かに停止してくれます。おっと、話がそれてしまいました。


さて、子どもたちが横断歩道を渡り終えようとした時、3,4年の女子2人がいないことに気づきました。ふり返ると、横断歩道手前の雪の山(除雪の名残)に乗って遊んでいる2人の姿が目に入りました。                                                                  「おーい」                                                                      と呼ぶと、エヘヘと笑いながら、すぐに横断歩道を渡ってくれました。男の子も女の子も関係なく、子どもって凍っている所が大好きなんやなと思いました。                                                         「滑ると危ないで、ちゃんと並んで行きやぁ」                                                    と言うと、                                                                      「はーい」                                                                              という返事は返ってきましたが、果たして行動が伴うかどうかは???です。というのも、私も数十年前、子どもの頃は、この子たちと同じようなことをしていたような気がしますから・・。はっきりと覚えているのは、持ち寄ったつららの長さを競っていたことです。


2017年6月3日追加


「ブリジストン・リテール・ジャパンは、強度不足のタイヤ・ホイール39万本を無償交換する」というネット配信ニュースを、6月1日にたまたま見ました(めったに見ないのですが)。


同社のHPで確かめると、「2014年9月以降に販売した4種類のアルミホイールのうち、一部のサイズでは、過度な衝撃を受けた時に割れる恐れあり。その4種類の対象商品名は以下のとおり。BALMINUM XR10(バルミナ エックスアールテン)、BALMINUM X10(バルミナ エックステン)、TOPRUN R5(トップラン アールファイブ)、TRIP R5(トリップ アールファイブ)」とのこと。


私が2015年に購入したスタッドレスタイヤの注文書(控え)には「TOPRUN R5」と記入されていました。まず、コールセンターで確認すると、ホイール名・タイヤサイズ、車検証の車名と型式を聞かれました(ビンゴでした)。さっそく、購入店にその旨を伝えると、「そのサイズは、無償交換の対象ですから、いつでも、すぐに交換させてもらいます」。タイヤのサイズは、155/65R14です。私と同様、スタッドレスタイヤを、ブリジストンのブリザック・シリーズにされている方は、コールセンターに問い合わせてみてはいかがでしょう。


ちなみに155/65R14のタイヤサイズの車種(グレードにもよりますが)は、タント・ムーブ・ムーブコンテ・ミライース・ミラココア・ウェイク(ダイハツ)、ワゴンR・MRワゴン・スペーシア・アルトラパン(スズキ)、Nボックス・Nワゴン・Nワン(ホンダ)、フレア・フレアワゴン(マツダ)、ステラ・シフォン・プレオプラス(スバル)、ピクシスエポック・ピクシススペース・ピクシスメガ(トヨタ)、デイズ・デイズルークス・モコ(日産)、eKワゴン・eKスペース(三菱)等々、数多くあります。


スタッドレスタイヤ購入店のスタッフの方によれば、「この時期は夏タイヤのシーズンですし、スタッドレスタイヤは袋に入れておかれるので、無償交換に来られるお客様は少ないですね。タイヤ交換の時期にお越しくだされば、ホイールも無償交換させていただきます。待ち時間を短縮するには、お早めのご来店をオススメします」だそうです(私も同感です)。ただし、購入した店じゃなくても無償交換してもらえるかどうか・・までは、私にはわかりません。


by takaboo-54p125 | 2012-02-11 05:15 | くらし

トイレ・トレーニングのポイント


:トイレトレーニング、オマルでうまくできたので、子どもをほめたら、オムツの中ででしたウンチも、オマルに入れるなど、子どもなりの偽装工作をした時は?


:オムツのウンチをオマルに入れたということは、ママにほめてもらえると、子どもが思ったからです。この行動は、親子の関係づくりができているからだ、と受けとめましょう。                                                         
さて、子どもが苦手なものを食べられたら、親も共に喜び、ほめますよね。それと同じで、ウンチ・オシッコをオムツの中でしたら、
ウンチ・オシッコが出て、よかったねぇ。ママ、うれしいな」                 
出たら、ママに教えてね
シーシー、ウンウン、教えてね
と、ウンチやオシッコが出たことを親も共に喜び、ほめることを、まずくり返します。


そして、子どもが親に教えたくなり、教えてくれたら、                       
教えてくれて、ママ、うれしいな。エライね
と、出たと教えてくれたことを、親も共に喜び、ほめます。ウンチが出てから教えてくれた時は、ほめてから、
おしりが、気持ちわるかったでしょ
ウンウンしたくなったら、教えてね
という親の願いも伝えます。出そうだと教えてくれた時も、親も共に喜び、ほめるのは同じです。


でも、それはなかなかできないのが遊びに夢中な子どものよくある姿です。子どもの1日を1番知っているのは親ですから、そろそろウンチ・オシッコが出そうな時に、タイミングを見はからって、                                   
オマルにすわってみようか
と、子どもをうながしましょう(うまく、そそのかします)。オマルにチャレンジさせるということは、子どもが偽装工作した時も、                                 
ママは、◎◎ちゃんが、オマルでしてるの、見たいな」                                              
と、ママはオマルの中のウンチ(結果)ではなく、ボク(私)がオマルにすわること(行動)そのものを、喜んでくれるんだと、子どもへ伝えるように心がけましょう。


言わば、トイレ・トレーニングとは、何度も失敗しても、しからずに、成功したら、ほめることをしながら、成功の確率が少しずつ高くなっていくのを待つという、ママ自身の「親育ち・トレーニング」(今、できた所までを喜んであげること)と言えます。                                           


一度成功したら、もうOK、というわけにはいかないのが、排泄だと思いましょう。先月は2割成功、今月3割、次は2割→4割→3割→5割と、山あり谷ありなのです。(親があせらないこと)


くり返しますが、おしっこについては、ママが、「シー出たね」「シーしようね」と、子どもに「シー」をアピールして、「シー」を宣伝することが大切です。子どもに「おしっこが出た」「おしっこをしたい」などを意識させたいからです。そして、子どもが、「シー」と言った時は、それが、おしっこが出た後でも、おしっこをする前でも、「シー言えたね」と、子どもが言えたことを共に喜び、ほめることが結果よりも重要だと思いましょう。「ウンウン」についても、同様です。


今回のQ&Aは、1人のお母さんが質問してくださったものです。下記のページに、いくつかの育児Q&Aをまとめました。


関連ページ

「パパ・ママ育児③」Q&A【トイレトレーニング、「やめて」と言っても「おいで」と言っても・・】【お片付け・破る・お着替え・口答え・歩き食べ・手づかみ・歯磨き】
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898335/


by takaboo-54p125 | 2012-02-05 05:18 | 育児・子育て

総合教育技術2012年1月号(小学館)40~43ページに鈴木悦子さんの取材された文章が載っています。抜粋して紹介しますので、ぜひ本書を直接お読みください。


『「学び合い」と「ジャンプのある学び」で学力向上・「学びの共同体」の授業‥』                                                   
こんなタイトルでした。牛久市は人口約8万人で、滋賀県近江八幡市とほぼ同規模(滋賀県守山市よりやや多い規模)の市で、小中合わせて13校です。


前書きには、こう書いてありました。
『牛久市では、平成17年度から全ての小中学校で「学び合い」(協同的な学習)による授業改善を市をあげて進めてきた。その結果、学力は全国的に見てトップレベルにまで上昇した。それを可能にした「学び合い」の授業とはどんな授業‥』


牛久市は、全国にいくつかある、市内の全小中学校が「学びの共同体」実践校という市です。よく似た名称の他団体「学び合い○○○○○」(マニュアル本)と混同しないように気をつけてください(教師自身が混乱してしまうから)。「学びの共同体」の実践は、マニュアルとか、ノウハウではありません。ですから、ここ1,2年だけでも、牛久市には韓国、中国、インドネシア、シンガポールから教育視察団が訪れているとのことです。


まず、全国学力テストの結果についてでしたが、次のことも書いてありました。                                                     
『それだけでなく、いわゆる「荒れ」もなくなり、いじめの発生件数は‥』


2つめは、【コの字型と4人グループで協同的な学習】でした。                                                           
『子どもたちが成長した最も大きい要因は、コの字型と4人グループによる「学び合い」の授業に全校で取り組んだこと‥生徒たちが黒板に向かって机を並べる一斉授業の姿はない。どの教室でも、机をコの字型に並べて生徒が互いに向き合う形と、男女4人組のグループの形、この2つを組み合わせた「学び合い」の授業をしている。
これまでの一斉授業では‥生徒は孤独である。‥わからない生徒は‥黙っている。しかし、「学び合い」の授業では、生徒同士が話し合いながら考え、わからない生徒は「教えて」と友だちに聞きながら解決していける。‥                                                                              
【コの字型】‥友だちの顔がよく見えると同時に、困った時には横の友だちに聞くことができるという、生徒を孤立させない環境づくりだ。‥                                                                                    
【男女4人グループ】生徒たちが一斉に机を持って移動し、男女4人の小グループに分かれる。‥先生は各グループを回って生徒たちの気づきを拾う。                                                               
【コの字型】再び「コの字型」に戻る。そこで先生が発問‥生徒たちは‥自由につぶやく。先生は生徒たちのつぶやきを拾って、さらに考えさせる。                                                                              
【男女4人グループ】再び4人グループ。先生が各グループを回る時は、教えるのではなくて、同じ目線で話し合いを聴いている。子どもの表情を見て、つまづいている子、黙っている子に話しかけ、孤立した生徒をつくらない。‥                                                                                     
コの字型の学びでは、生徒は先生の言葉をよく「聴き」‥学ぶ動機や、気づきを共有しながら、自由に発言することができる。
男女4人グループの学びでは、4人が対等に話すことができ、仲間はずれが出ないのでわからないことがあっても孤立しない。仲間と語り合って1人ひとりが考え、仲間に「教えて」と聞くことができる。互いに学び合う場所があって、グループで意見をまとめて、誰かが発表するわけではない。これが班学習との違いである。‥先生は、
最初は、できるようにしたい、わからせたい、解かせたいという思いが強くありました。それが、学び合いの授業をするにつれて、子どもが気づいてくれるといいな、気づくきっかけをどうつくろうかというふうに意識が変わりました。                                                          
今では生徒たちの声を聴いて顔を見て、気づくためのきっかけがどこにあるかを常に探しながら授業をしています。そして、1人ひとりの表情と、友だちとのつながりを見て、気になる生徒にはすぐ対応するようにしています。                                                           
そのとき大切にしていることは、“学べない生徒を学ばせる力を持っているのは生徒である”ということです。友だちと学び合えることが学習意欲を高めるのです」と語った。』


3つめは、【ジャンプのある学びで学力向上】でした。                                                                  
『学力が上がった理由の1つに【ジャンプのある学び】がある。ジャンプのある学びとは、少し高い課題に背伸びして挑戦する中で学力を育てることである。できる子にも手応えのある高い課題を出し、それをグループで解決していくと、できない子も友だちに引っ張られて何とか解決できるし、できる子も伸びるのである。‥先生は、
私は授業の前半で目標とした内容を理解させ、後半では、それを使って実生活に結びつける活用の部分でジャンプのある学びをします」語った。


できる子が教えて、できない子だけが底上げされるのでは困ると言う人がいます。でも、それは違うと自信を持って言えます。実は教えている生徒たちの伸びのほうが大きいのです。できる生徒たちにとっても高い課題をやることで学力が伸びますし、もう1つは人に教えることで、自分の知識が整理されたり、定着したり、伝えるときに論理性が伸びたり、あらゆる力が伸びるのです」と校長先生は強調した。』


4つめは、【学び合いの授業は全校で取り組むことが重要】でした。                                                                    
『‥もともと、いじめ問題や人間関係のトラブルを解決するため、生徒が互いにケアし合い共に学び合う集団をつくることを通じて、授業の中で変えていこうとして「学び合い」が始められた。その結果、学力向上は後でついてきたという。                                           
学び合いは、何かの力をつける手段ではなくて、そのものが目標です。学び合いのできる子どもに育てることが達成目標になっています。また、学び合いの授業は、1人の突出した先生の授業ではありません。全校が同じ目標を持って実践しなければ成り立たないのです。‥」
「教師が生徒の1つひとつの声をていねいに受けとめているか」       
「1人ひとりの学びを保障するためにグループ学習を取り入れているか」  
「わからなくて困っている生徒が自ら友だちに教えてと聞くチャンスをつくっているか」
「高い課題を設定し全ての生徒の学びが成立するような学習にしているか」‥。校長先生は子ども同士の学び合いの意義についてこう語った。                                     
できない子どもは教えてという言葉が言えずに押し黙ってしまいます。だから授業中にすごく苦しい思いをしているんです。でも生徒同士が互いに学べるような環境をつくってあげれば、教えてと言えるようになります。教えてもらうのを待っている子どもは、社会に出ても指示を待つ人間になってしまいます。しかし、教えてと言える子どもならば、社会に出てから誰かに依存しながらも、人とうまく人間関係をつくり、自立して生きていく力を持った人間に育っていくでしょう」』



以上、抜粋ですので、本書を直接読まれることをオススメします。

【2016年追加 この記事を閲覧してくださった茨城県牛久市の方からEメールをいただきました。その方の話によれば、牛久市の全小中学校では、今も市ぐるみの取り組みとして継続・発展しているとのことです。牛久市の学校教育関係者の皆様には頭が下がります。牛久市の小中学校が示してくださったのは、最も難しい取り組み「継続は力なり」そのものではないでしょうか。さらに、その方のブログは、私など足元にも及ばない本格的ブログです。必見ですので、ご本人の了解を得て紹介したいと思い・・・、早速、ご快諾をいただきました。】

http://okuno-no-sato.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-d23c.html

http://okuno-no-sato.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-db4a.html


牛久市のやり方そのもの(全小中学校13校)もオススメしたい理想的な取り組み方です。子どもたちは、小学校から中学校までの義務教育9年間を「協同的な学び」「聴き合う学び」実践校で過ごせるからです。愛知県小牧市、島根県益田市、大分県中津市・別府市など、同様の広がりを感じる市も増えてきました。市内の中学校に広がりを感じるのは、静岡県富士市、山口県宇部市などですが、もっと広がっているのを、私が知らないだけのような気がします。


日本では小学校で約1500校、中学校で約2000校、高校でも約200校が、「協同的な学び」「聴き合う学び」を進めているとも聞きます。それは、問題行動などの「荒れ」をなんとかするには、学校ぐるみで取り組む以外に解決策はないからでもあります。そうして、どの実践校でも問題行動や不登校が激減し、その結果、学力が飛躍的に向上している事実を目の当たりにすると、チャレンジしようとする学校が増えていくのも必然的な流れなのでしょう。


もちろん、市全体でなくても、大阪府茨木市の豊川小学校と豊川中学校のように小中連携で取り組むのだって効果は充分大きいと思います。長野県佐久市では望月小学校、望月中学校、県立望月高校までが、校区研みたいにつながって取り組み、校区内の保育園・幼稚園も含めて「望月教育プラットホーム」という地域の組織として連動しておられるのは驚きです。一度、検索してみてください。


どうせ・・と、あきらめたり、うらやましがっているだけでは、しんどい後追い指導から抜け出せませんので、日々の子どもと先生の関係づくりから、発想の転換をしてみましょう。


先日も、幼稚園の園長先生から、『今までなら「できた?」「わかった?」と聞いていたのを、「困っていることはないか?」と問いかけるようにしてみたところ、子どもたちの反応に変容が見られ、いろいろ答えてきたと報告してくれる担任がいたり、別のクラスでは、「言いたい人」ではなく、「お友だちに聞いてほしいことはないか?」と問いかけたら、「うんていができるようになった」など、次々と子どもからの発言が聞かれた・・」というお手紙をいただきました。


「協同的な学び合い(聴き合う学び)」の実践校において、大事にされている子どもへの問いかけは、幼稚園でも生かせることがわかりました。それは、先生と子どもとの関係づくりをしなやかにすること、だからです。


もう一度、前述の校長先生(牛久市:中学校)の言葉をかみしめてみましょう。教師が大声ではなく静かに語りかけ、子ども1人ひとりの多様な反応を受けとめ、互いに聴き合える関係づくり、子ども同士が互いにケアし合える関係づくりをコツコツと積み上げることで、安心して学べる教室になり、初めて深い思考や学びが生まれる、それは学校ぐるみで取り組んで、初めて可能になるということなのでしょう。


公開授業を参観させてもらった、ある中学校と高校の校長先生に、「生徒たちが、とても落ち着いていますね」と言ったところ、お2人(校長先生)から同様の返事が返ってきました。「取り組みを始めた当初は、すごく大変だったのですよ。授業中の私語や、いじめなどの生徒指導面はもちろん、自分の授業スタイルを変えたくない先生方に発想の転換をはかってもらうことのほうが・・。」でも、この抵抗感さえ乗り越えたら、子どもたちも先生も、授業崩壊・学級崩壊から、学び合う教室へと変容していくことを、実践校の先生方は身をもって、肌で感じられたとも、おっしゃっていました。


スーパーバイザー副島孝氏から観た学校づくり


愛知県小牧市は「学びの共同体」実践校の多い市です。副島孝氏は小・中学校の教師をされ校長になられた後、小牧市教育委員会の教育長を8年以上されて、さらに大学院で学ばれ、今は大学でも教えておられます。そんな副島孝氏のコラムを読む機会がありました。一部ですが、学ぶべきところが多いので紹介させてください。


若い先生を育てる研究協議会(校内研)について


『教師にとって学びの機会となるような協議会とは、どういうものでしょうか。・・                                                   
まず、子どもが固有名詞で語られるということです。一人ひとりの子どもは・・みな名前を持った子どもなのです。固有名詞で語られるためには、参加する同僚が子どもに注目して授業を見る必要があります。一人ひとりの子どもを見ることで、同僚教師はたくさんのことを学びます。・・
協議会で語られる一人ひとりの子どもたちの姿が、自分には見えてなかった」と多くの教師は語ります。当然のことです。だからこそ、授業者だけでなく参加する同僚にとっても、授業研究は学びの場となるのです。授業をしながらでは見ることのできない、子どもの感じ方、受け取り方、学び方を知るからです。
次に、実際の授業に寄り添って指導の手だてが語られるということです。一人ひとりの子どもの学びの姿が語られるのですから、その時の発問や指示、説明は、教材や資料などを含めて、具体的に語られます。・・
代わりに、難しさを共有しながら、「自分はこういうやり方をしている」と、悩みながらの実践が語られます。実践の語りには、自分のクラスの子どもたちの反応が伴います。頭ごなしな否定の出る余地はありません。だからこそ、「この学校では、研究授業をすることが苦痛でない(もちろん大変だけど、とは付け加えられますが)」と、授業者が語るようになります。』


『ベテランの先生は、「この学校は一人ひとりの先生の教材観みたいなものが生かされているので、どんな授業になっても研究協議の後、(前の学校と違って)嫌な思いをしない」と語っていました。「子どもたちの学びの様子を中心に話し合うので、自分自身反省することはいっぱいあるけど、落ち込むことはなくなった」と。・・
若い方の先生は、「授業者に対してこうじゃないかとか、質問だとか、ピンポンのような前の学校の研究協議が嫌だったので、参観者同士が子どもの様子を見て話し合うこの学校のやり方は嬉しかった」と語っていました。』


『研究協議会での先生方の学びという観点から見ると、成功した授業よりも失敗した授業の方が、議論が深まり、参考になることが多いように感じています。・・                                                           
うまく行かなかった授業は議論が活気づきます。どこに問題があったのか、参観者はそれぞれの立場で考えられます。議論の中で納得できる説明があると、なるほどと感じます。また、そういう観点で分析できていなかった自分の甘さや、思考の幅の狭さを反省する機会ともなります。
ある研究会・・何人かの教師が反省を込めて自分の授業での体験を語り始めます。その上で、具体的に個の場面でこういう問いかけをしたら可能だったかもしれないと指摘します。他の教師も同様の、しかも別の自己の経験を基にした提案を行います。・・
そのような感情(研究授業を2度としたくない)を抱かせることなく、しかも問題点はきっちりと指摘する発言が出されていました。・・
考えることは多いのです。そのヒントを教えてくれるのが、うまく行かなかった授業なのです。失敗した授業から学ぶことが多いことを知れば、研究授業で目指さねばならない授業の姿が見えて来るのではないでしょうか。無難な授業より、チャレンジのある授業、むしろどこに問題があり、どこに留意しなければならないかを確認し合える授業です。そんな授業を参観し、話し合えればと願っています。』


若い先生を育てる学校づくりについて


『茨城県石岡市立柿岡中学校の元校長の岩本泰則先生と同じ部屋、同じ分科会で、少しお話ができました。このたび出版された著書を販売されていたので、一冊購入しました。岩本泰則著『「学びの共同体」をめざして—公立中学校での学校改革—』一莖書房です。帰宅後、一気に読了しました。お勧めです。・・                                                                         
『「学びの共同体」をめざして』を読むと、応時中と重なる部分の多いことに気づきます。定年まであと3年の岩本校長が赴任した柿岡中は、生徒が荒れ、築40年で何年か後には新築予定のある校舎は、汚れて乱雑なものでした。その中学校で谷本校長は、4月から慎重さを持ちながらも覚悟を決めて、「学びの共同体としての学校づくり」ビジョンを表明します。職員会議で、始業式入学式で、PTA総会で。あまり肩肘張らずに表明したという、ビジョン表明はこの程度のものと書かれています。
• 子どもが子どもらしく学び、教師が教師らしく仕事をし、保護者が保護者らしく学校の挑戦に協力する「学びの共同体」としての学校づくりを。                                           
• 「学びの共同体としての学校」とは、子どもたちが学び合う場所としての学校、教師が専門家として学び成長し合う場所としての学校、親や市民が学校の教育活動に参加して互いに学び合う場所としての学校。
• 学びと授業と研修を中核にした学校づくり
この程度のものというには、言葉の背景が深く、覚悟のいるビジョンです。                                   
ここからが、スタートですが、ビジョンの表明で現実が動くものではありません。まして、学び合う授業が簡単に始まる訳もありません。それでも3学期には柿中スタイルの取り組みが見られるようになってきたというから、ものすごいスピードです。共有された危機感のあったことも事実でしょうが、変化を皆が実感できたこと、谷本校長のしたたかで柔軟な戦略も参考になります。
「学校だより」を始めとしたあらゆる機会を活用する職員、生徒、保護者、地域への発信が、前進への、信頼や協力への原動力となります。しかし、2年目の後半に2年生が逆方向に変わり始め、学び合いどころか授業の成立にも危機感を抱くような状況が発生します。歯車が狂うと事態が急速に悪化するという、中学校が構造的に持つ試練の時期です。
ここで再認識されるのが、ケアリングです。教師と生徒のより良い人間関係の構築(対話)=ケアリングです。学び合う授業の中でそれが構築されることが理想ですが、なかなかそうはいきません。いわゆる「生徒指導」ではない、ケアリングが一方で重要というのは、応時中をはじめとする小牧市の中学校でも痛感したことです。2年生の担任や一部の授業の責任にするのではなく、逆に全員で支える対応も同僚性を高める働きをします。・・
1時間の授業も大切ですが、私が授業そのもの以上に授業後の研究協議会を重視するのは、協議会での学びが(もちろん、そこで話し合われる内容や持ち方が問題ですが)、先生方や学校を変えていく力を持つからです。部分的な取り組みだけで、学校を変えることは困難です。トータルで、継続できる学校づくりという視点が重要です。』


『教育実践・ちがさき『響の会』夏季特別セミナーです。この会は角田明先生が会長の歴史の長い会です。・・
最後の締めとして、石井順治先生からお聞きした秋田喜代美先生の言葉、「若い人を見れば学校は分かる。初任者や若い先生が育つ学校は基本的にいい学校である」を紹介しました。後で、角田先生から、「校長を見れば学校が分かるとよく言われるが、校長の言っていることと学校の現実が違うことがよくある。子どもを見れば学校が分かるのと同じように、これからは若い人を見れば学校が分かるという視点で学校を見てみたい」と講評を受けました。・・
浜之郷小が茅ヶ崎市教委の指導主事による勉強会から生まれた経緯は有名です。そのときの指導課長であったのが角田先生で、浜之郷小学校の初代校長になった大瀬敏昭先生は係長だったそうです。・・』


以上です。先日の滋賀県立草津高校の公開授業研にスーパーバイザーとして来校しておられました。そんな副島孝氏をはじめ、校内研に来ていただきたい先生方の一覧は、「学びの共同体研究者」で検索すると、30数名いらっしゃることがわかりました。近畿~東海にも何人もおられます。


【明日から、学期始めから、できるること・したいこと=しっとりした教室の温かさ・安心感を生み出すために


私たち教師は、よく次のような言い方を、ついつい子どもたちにしてしまいます。
「しっかりしなさい」「ちゃんとしなさい」などです。どちらも、子どもには、イメージしにくい言葉です。年令が小さいほど、どうしていいかわからない、あいまいな言葉だと言えます。ですから、大声で、「しっかりして」「ちゃんとして」「うるさい」「まだか」「はやく」「おそい」などと、どなるより『できて当然のこと』でも、


「みんな、すわろうね・・・おっ、早くすわれたね」
「教科書の何ページを開けてね・・・うん、開けたね」
「シーッ!お話するのをやめようね・・・静か。うれしいな」
「A君のお話を聞いてあげよ・・・聞いてもらえるとうれしいね」
「Bさんの意見、聞いてあげよ・・・Bさんの気持ちわかるよね」
「先生のお話を聞いてね・・・聞いてくれてありがとうね」
「みんな2列に並んでね・・・すごく早く並べた。気持ちいいな」
(いずれも笑顔で)など、


子どもに、こうしてほしいという具体的な言い方で、イメージしやすいように伝えてあげましょう。もちろん、子どもが受けとめてくれたら、必ず子どもの目を見て具体的にほます。継続すると、しかる〔注意する〕回数が徐々に減ります。そして、教師が笑顔でいると教室に「安心できる空気」「心地よい雰囲気」が広がっていきます。それは、子どもの心に伝わります。楽しい空気は人〔担任〕から人〔子どもたち〕へ伝染するのです。


また、「ダメ!」「やめい!」「あかん!」「何してんの!」「さっき言ったやろ!」などと言ってしまう、否定的な指示語も、緊急時以外は、やさしく、しっとりと、


「どうしたの?」「何があったの?」「この頃、みんなと、どうや・・・?」
「こういう時は、△△すると、うまくいくよ」
「そういう時は、先に△△してみようね」


というふうに、心配の中身、ダメの中身を、具体的に伝えるほうが、元気のない子も、失敗した子も、素直に受け入れやすい言葉がけです。


×授業中できるだけ減らしたい教師の言葉(大声、どなり声、指示・命令ばかりする声)
「こらっ!」「静かに!」「わかった人?」「できた人?」「他にない?」「発表して」


◎授業中できるだけ増やしたい教師の言葉(柔らかな声、大きくない声、ゆったりした声)
「困っていることはないか?」「まだ書き終わってない人、手をあげて教えてね」                             
(「できた人?」と聞くより、苦手な子どもも安心して挙手できます)
「先生にも聴かせてほしいな」「先生も聴きたいなぁ」
(「分かった人?」と聞くより、自信のない子どもも発言しやすい聞き方です)
「クラスのみんなに聴いてほしいこと、ないかぁ?」
(「発表して」と言うより、発言を迷っている子どもも言いたくなる言葉がけです)
「グループで話し合って、気づいたこと、聴かせて」
(班のまとめより、他の人の発言を聞いた、個人の気づきを聴いてみましょう)
「わからない所は、隣の人、前後の人に聞いてごらん」
(困ったら遠慮せず「教えて」「ここ、どうするの?」と言える子どもに育てたい)
「わかりにくかったら、周りの人と相談してね」
(隣の席の子に聞かれたら、気軽に教えてあげる教室の空気もつくりたい)
「A君の意見は、みんなが考えつかなかったものやね」
(たとえ的外れな発言でも決して切り捨てないことです)
「Bさんの言いたいのは、たぶんこうだと言える人、いるかな?」
(「他にない?」と切り捨てない。子どもが発言につまって、言えなくなった時でも、その子も救われます)
「C君の言いたいことの続きがうかんだ人、いるかな?」
(「他にない?」と切り捨てない。子どもが上手に言えず、モゴモゴ発言・単語発言をした時こそ)


【子どもの学びをさまたげてしまう教師の言葉】
(過敏な子は耳をふさぎ落ち着いて座っていられなくなり、挙手した子から「ちぇっ」「先に言われてしまった」と言われる、そんな「ハイハイ発言」を増やしてしまう教師の言葉です。それは、子ども同士の発言をつながないから、「言いっぱなし」になってしまい、「聴き合う」ことができにくくなり、結果として「伝え合う関係づくり」ができなくなります。こうして、いじめの起きやすい温床が生まれることにつながるのです)

×「他にない?」(直前の発言を切り捨て、羅列の意見発表会にしてしまう)
×「わかった人?」(こう言われると、子どもは「わからない」と言えなくなる)
×「できた人?」(できていない子が受けるプレッシャーを考えてますか?)
×「発表してください」(聴くことが忘れられる→聴き合おうと意識させたい)


子どもたちを絵本の読み聞かせに集中させたかったら、「みんな、(絵本が)見えるか?」と聞くのではなく、「(絵本が)見えてへん子は、いないかなぁ?」と聞くだけで、子どもの反応がちがってきます。
まずは、次の2つの☆について、自分をふり返ってみませんか。基本に戻る「担任2つのふり返り」という意味で・・。


☆子どもを『ほめる』ということは、子どもを評価するということではありません。子どものがんばり、成長を見つけて、教師の喜びを伝えていくということです。


☆子どもを『しかる』ということは、子どもに腹を立てるということではありません。子どもが、自分も他人も大切にできるように、1つずつ、教えていくということです。


以上、2010年から2012年にかけて、「学びの共同体」実践校である愛知県小牧市立米野小学校、滋賀県大津市立志賀中学校、滋賀県大津市立粟津中学校、滋賀県立彦根西高校、滋賀県立草津高校の5校の公開授業研で参観した授業(研究授業以外の各授業)から、これはどの学校(小中高)でも採り入れることができたらいいなあ、と実感したことです。これらは、2012年から2013年にかけて、三重県の伊賀市立河合小学校と四日市市立浜田小学校の公開授業でも確かめることができました。


関連ページ


「協同的な学び合い(聴き合う学び)」⑧中学校高校【聴き合う】静岡県の中学校→【彦根西高校の授業】滋賀県の中学校【基礎の課題&ジャンプの課題】

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898096/



by takaboo-54p125 | 2012-02-04 06:49 | 保育・教育

総合教育技術2012年1月号(小学館)40~43ページに鈴木悦子さんの取材された文章が載っています。抜粋して紹介しますので、ぜひ本書を直接お読みください。


『「学び合い」と「ジャンプのある学び」で学力向上・「学びの共同体」の授業‥』                                                       
こんなタイトルでした。牛久市は人口約8万人で、近江八幡市とほぼ同規模(守山市よりやや多い規模)の市で、小中合わせて13校です。


前書きには、こう書いてありました。
『牛久市では、平成17年度から全ての小中学校で「学び合い」(協同的な学習)による授業改善を市をあげて進めてきた。その結果、学力は全国的に見てトップレベルにまで上昇した。それを可能にした「学び合い」の授業とはどんな授業‥』


牛久市は、全国にいくつかある、市内の全小中学校が「学びの共同体」実践校という市です。よく似た名称の他団体「学び合い○○○○○」(マニュアル本)と混同しないように気をつけてください(教師自身が混乱してしまうから)。「学びの共同体」の実践は、マニュアルとか、ノウハウではありません。ですから、ここ1、2年だけでも、牛久市には韓国、中国、インドネシア、シンガポールから教育視察団が訪れているとのことです。


まず、全国学力テストの結果についてでしたが、次のことも書いてありました。                                                 
『それだけでなく、いわゆる「荒れ」もなくなり、いじめの発生件数は‥』


2つめは、【コの字型と4人グループで協同的な学習】でした。                                                                                   
『子どもたちが成長した最も大きい要因は、コの字型と4人グループによる「学び合い」の授業に全校で取り組んだこと‥生徒たちが黒板に向かって机を並べる一斉授業の姿はない。どの教室でも、机をコの字型に並べて生徒が互いに向き合う形と、男女4人組のグループの形、この2つを組み合わせた「学び合い」の授業をしている。
これまでの一斉授業では‥生徒は孤独である。‥わからない生徒は‥黙っている。しかし、「学び合い」の授業では、生徒同士が話し合いながら考え、わからない生徒は「教えて」と友だちに聞きながら解決していける。‥                                                                   
【コの字型】‥友だちの顔がよく見えると同時に、困った時には横の友だちに聞くことができるという、生徒を孤立させない環境づくりだ。‥                                            
【男女4人グループ】生徒たちが一斉に机を持って移動し、男女4人の小グループに分かれる。‥先生は各グループを回って生徒たちの気づきを拾う。                                                   
【コの字型】再び「コの字型」に戻る。そこで先生が発問‥生徒たちは‥自由につぶやく。先生は生徒たちのつぶやきを拾って、さらに考えさせる。                                             
【男女4人グループ】再び4人グループ。先生が各グループを回る時は、教えるのではなくて、同じ目線で話し合いを聴いている。子どもの表情を見て、つまづいている子、黙っている子に話しかけ、孤立した生徒をつくらない。‥                                            
コの字型の学びでは、生徒は先生の言葉をよく「聴き」‥学ぶ動機や、気づきを共有しながら、自由に発言することができる。
男女4人グループの学びでは、4人が対等に話すことができ、仲間はずれが出ないのでわからないことがあっても孤立しない。仲間と語り合って1人ひとりが考え、仲間に「教えて」と聞くことができる。互いに学び合う場所があって、グループで意見をまとめて、誰かが発表するわけではない。これが班学習との違いである。‥先生は、
最初は、できるようにしたい、わからせたい、解かせたいという思いが強くありました。それが、学び合いの授業をするにつれて、子どもが気づいてくれるといいな、気づくきっかけをどうつくろうかというふうに意識が変わりました。                                           
今では生徒たちの声を聴いて顔を見て、気づくためのきっかけがどこにあるかを常に探しながら授業をしています。そして、1人ひとりの表情と、友だちとのつながりを見て、気になる生徒にはすぐ対応するようにしています。                                            
そのとき大切にしていることは、“学べない生徒を学ばせる力を持っているのは生徒である”ということです。友だちと学び合えることが学習意欲を高めるのです
」と語った。』


3つめは、【ジャンプのある学びで学力向上】でした。                                                                               
『学力が上がった理由の1つに【ジャンプのある学び】がある。ジャンプのある学びとは、少し高い課題に背伸びして挑戦する中で学力を育てることである。できる子にも手応えのある高い課題を出し、それをグループで解決していくと、できない子も友だちに引っ張られて何とか解決できるし、できる子も伸びるのである。‥先生は、
「私は授業の前半で目標とした内容を理解させ、後半では、それを使って実生活に結びつける活用の部分でジャンプのある学びをします」と語った。
できる子が教えて、できない子だけが底上げされるのでは困ると言う人がいます。でも、それは違うと自信を持って言えます。実は教えている生徒たちの伸びのほうが大きいのです。できる生徒たちにとっても高い課題をやることで学力が伸びますし、もう1つは人に教えることで、自分の知識が整理されたり、定着したり、伝えるときに論理性が伸びたり、あらゆる力が伸びるのです」と校長先生は強調した。』


4つめは、【学び合いの授業は全校で取り組むことが重要】でした。                                                                    
『‥もともと、いじめ問題や人間関係のトラブルを解決するため、生徒が互いにケアし合い共に学び合う集団をつくることを通じて、授業の中で変えていこうとして「学び合い」が始められた。その結果、学力向上は後でついてきたという。                                           
「学び合いは、何かの力をつける手段ではなくて、そのものが目標です。学び合いのできる子どもに育てることが達成目標になっています。また、学び合いの授業は、1人の突出した先生の授業ではありません。全校が同じ目標を持って実践しなければ成り立たないのです。‥」
「教師が生徒の1つひとつの声をていねいに受けとめているか」                                  
「1人ひとりの学びを保障するためにグループ学習を取り入れているか」                                           
「わからなくて困っている生徒が自ら友だちに教えてと聞くチャンスをつくっているか」
「高い課題を設定し全ての生徒の学びが成立するような学習にしているか」‥。                                       
校長先生は子ども同士の学び合いの意義についてこう語った。                                     
できない子どもは教えてという言葉が言えずに押し黙ってしまいます。だから授業中にすごく苦しい思いをしているんです。でも生徒同士が互いに学べるような環境をつくってあげれば、教えてと言えるようになります。教えてもらうのを待っている子どもは、社会に出ても指示を待つ人間になってしまいます。しかし、教えてと言える子どもならば、社会に出てから誰かに依存しながらも、人とうまく人間関係をつくり、自立して生きていく力を持った人間に育っていくでしょう」』


以上、抜粋ですので、本書を直接読まれることをオススメします。

【2016年追加 この記事を閲覧してくださった茨城県牛久市の方からEメールをいただきました。その方の話によれば、牛久市の全小中学校では、今も市ぐるみの取り組みとして継続・発展しているとのことです。牛久市の学校教育関係者の皆様には頭が下がります。牛久市の小中学校が示してくださったのは、最も難しい取り組み「継続は力なり」そのものではないでしょうか。さらに、その方のブログは、私など足元にも及ばない本格的ブログです。必見ですので、ご本人の了解を得て紹介したいと思い・・・、早速、ご快諾をいただきました。】

http://okuno-no-sato.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-d23c.html

http://okuno-no-sato.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-db4a.html


牛久市のやり方そのもの(全小中学校13校)もオススメしたい理想的な取り組み方です。子どもたちは、小学校から中学校までの義務教育9年間を、「協同的な学び合い(聴き合う学び)」実践校で過ごせるからです。愛知県小牧市、島根県益田市、大分県中津市・別府市など、同様の広がりを感じる市も増えてきました。市内の中学校に広がりを感じるのは、静岡県富士市、山口県宇部市などですが、もっと広がっているのを、私が知らないだけのような気がします。


日本では小学校で約1500校、中学校で約2000校、高校でも約200校が、「協同的な学び合い(聴き合う学び)」を進めているとも聞きます。それは、問題行動などの「荒れ」をなんとかするには、学校ぐるみで取り組む以外に解決策はないからでもあります。そうして、どの実践校でも問題行動や不登校が激減し、その結果、学力が飛躍的に向上している事実を目の当たりにすると、チャレンジしようとする学校が増えていくのも必然的な流れなのでしょう。


もちろん、市全体でなくても、大阪府茨木市の豊川小学校と豊川中学校のように小中連携で取り組むのだって効果は充分大きいと思います。長野県佐久市では望月小学校、望月中学校、県立望月高校までが、校区研みたいにつながって取り組み、校区内の保育園・幼稚園も含めて「望月教育プラットホーム」という地域の組織として連動しておられるのは驚きです。一度、みなさんも検索してみてください。


どうせ・・と、あきらめたり、うらやましがっているだけでは、しんどい後追い指導から抜け出せませんので、日々の子どもと先生の関係づくりから、発想の転換をしてみましょう。先日も、幼稚園の園長先生から、                                                                                                   『今までなら                                                              「できた?」「わかった?」                                                     と聞いていたのを、                                                       「困っていることはないか?」                                                                            と問いかけるようにしてみたところ、子どもたちの反応に変容が見られ、いろいろ答えてきたと報告してくれる担任がいたり、別のクラスでは                                                           「言いたい人」                                                        ではなく                                                             「お友だちに聞いてほしいことはないか?」                                                     と問いかけたら、                                                         「うんていができるようになった」                                                                など、次々と子どもからの発言が聞かれた・・」                                                                  というお手紙をいただきました。「協同的な学び合い(聴き合う学び)」実践校において、大事にされている子どもへの問いかけは、幼稚園でも生かせることがわかりました。それは、先生と子どもとの関係づくりをしなやかにすること、だからです。千里の道も1歩から、ぼちぼちいこか、でいいと思うので、学校・園ぐるみで、ぜひぜひ始めの1歩をふみ出してみましょう。


公開授業を参観させてもらった、ある中学校と高校の校長先生に、                                           「生徒たちが、とても落ち着いていますね」                                                            と言ったところ、お2人(校長先生)から同様の返事が返ってきました。                                           「取り組みを始めた当初は、すごく大変だったのですよ。授業中の私語や、いじめなどの生徒指導面はもちろん、自分の授業スタイルを変えたくない先生方に発想の転換をはかってもらうことのほうが・・。」                                                                      でも、この抵抗感さえ乗り越えたら、子どもたちも先生も、授業崩壊・学級崩壊から、聴き合いながら学び合う教室へと変容していくことを、実践校の先生方は身をもって、肌で感じられたとも、おっしゃっていました。


関連ページ

「協同的な学び合い(聴き合う学び)」⑦市内の全小・中学校で取り組む【目的は荒れの解決→学力も向上】【若い先生を育てる学校】

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898331/

にのせましたので、よかったらご覧ください。


by takaboo-54p125 | 2012-02-03 05:48 |