カテゴリ:親・保育士・教師の研修・講習( 18 )

この2月は、公的なボランティアをされている大人のみなさんを対象にした「青少年を取り巻く環境の激変!スマホなどのインターネット機能・・・」に関する話や、小学5年生の児童のみなさん約100名を対象にした「ゲーム機などのインターネット機能・・・」に関する出前授業をさせていただく機会がありました。


昨年度からですが、特に小学校への出前授業では、保護者のみなさんにも参観してもらうのは、その日から、インターネットという同じ話題を、家庭において親子で共有してもらえるための時間(きっかけ)になることを目的にしています(参観できなかった保護者の方にも、あとから家で読んでもらって親子でしゃべれる資料も準備・提供)。それは、ゲーム機のネット機能の落とし穴について話し合える親子は、いずれスマホをわが子に持たせる時にも、スマホの落とし穴やフィルタリング・セキュリティーなどについて、話し合えて、相談し合える親子になれるのではないか・・そんな対話もできる親子関係を再構築してほしいと願ってやみません。


今回は、大人のみなさん向けの話も、小学5年生(授業参観)向けの出前授業も、


全国優勝した東海大仰星高ラグビー部監督さんの言葉、


今の子は携帯電話などを使ったコミュニケーションに親しんでいる。しかしそれだけで、お互いを知った気にならないようにしたい。顔を合わせる環境を大事にしたい


慶應義塾大学(教育経済学者)中室牧子・准教授の言葉、


お手軽なものに効果はない


の2つを具体的に伝えることを意識しながら、話も授業も進めるのを大事にしてみたことが、昨年度までの内容とは少々異なる点です。


インターネットは確かに便利(通信量もスピードも)ですが、便利になればなるほど、リスク(危険な落とし穴)も増えていくことを、親も子も一緒に自覚しておく必要があります。これだけ3DSなどのゲーム機やスマホが社会に広がってしまった現在、子どもをインターネットから遠ざけることでは、子どもをネットの危険から守れる時代ではないということです。いつものくり返しになり恐縮ですが、親も子も「インターネットの落とし穴を具体的に学び」ながら、普段から「対話・相談できる親子関係を築く」ことを、何よりも大事にしていただきたいと、心から願います。


2016年1月26日(火)の朝日新聞2面の連載記事「ひと」は、S氏の「小学5年生の教科書で、氾濫する情報の見分け方と説く」という内容でした。全文を直接読まれることをオススメしますが、記事の冒頭だけ紹介させてください。


『小学5年生の国語教科書(光村図書)に「想像力のスイッチを入れよう」と題した6ページの文章を書いた(中略)。インターネットで情報を発信・転送・受信する時に、思い込みや推測で、誰かを苦しめる危険がある。それを避けるために、「四つの疑問」を常に持とうと説く事実かな?印象かな?他の見方もないかな?何がかくれているかな?まだ分からないよね?(以下略)』


この「想像力のスイッチを入れよう」は、ギスギスしている今の時代にピッタリの、よい国語教材(内容も興味深い説明文)だと思います。他の教科書会社の国語教科書を使っておられる小学校の先生方も、一読する価値はあります。著者S氏の公式サイトにはアドバイス動画もあり、S氏の文章を掲載している東洋経済ONLINEには、『物を言う時・発信する時には、「キメつけてないかな?」とか「キズつけてないかな?」と自問しよう』というS氏の助言もありました。これって「四つの疑問」と合わせて、コメント・ツイッター・メール・LINEなどで、人を傷つけないための土台ではないでしょうか。自分が今いる教室や職場でも、ネットの世界でも、コミュニケーション(人と人との言葉のキャッチボール)で最も大事なのは何かを、教えてもらいました。


せっかくですので、S氏の著書「10代からの情報キャッチボール入門」(岩波書店)も読んでみました。第2章では、「情報を受信する時の4つの疑問」として、「事実かな意見・印象かな?」「「他の見え方もないかな?」「隠れているものはないかな?」「まだわからないよね?」について、わかりやすく解説してありました。第3章では、「情報を発信する時の4つの自問」として、「何を伝えたいの?」「キメつけてないかな?」「キズつけてないかな?」「これで伝わるかな?」について、明快に解説してありました。本書を直接読まれることをオススメします。


公的ボランティアのみなさんはパパママ世代や青少年に、保護者のみなさんは子どもたちに、ゲーム機でもスマホを使い始める時や、その使い方に「あれっ?大丈夫かな」と感じられた時こそ、この「4つの疑問」と「4つの自問」を伝えてあげてほしいなと思いました。なお、言い忘れていたQ&Aですが、Q「子どもが親にゲーム機やスマホをねだる時、一番買ってもらいやすい頼み方は?」に対する、A「みんな持っているから買って」の「みんな」とは、果たしてクラス全員なのか、それとも仲良し3人だけのことなのか、その事実を言い表すには、ごまかしのきく、あいまいな表現だということが言いたかったのです。

関連ページ
子どもの「ネット・トラブル」を防ぐ【ネット・リテラシー教育】は、親子の絆を結び直す「きっかけづくり」【小学生:ゲーム機10カ条の憲法(案)】指導案
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898533/


by takaboo-54p125 | 2016-02-28 05:04 | 親・保育士・教師の研修・講習

2015(H27)年1月23日(金)は、大阪府吹田市立千里たけみ小学校の、家庭教育学級:子育て講座に呼んでもらいました。なんと、年間12回(講演だけでも性教育、食育、インターネット:ネット・リテラシー、今回の私で年間4回目・・委員長さんをはじめ役員さん方、お疲れ様でした)の最終回でした。千里たけみ小学校は、吹田市立竹見台中学校・桃山台小学校と小中3校で、既存の施設をそのまま使う施設分離型の小中教育一貫校です。2011(H23)年からこの3小中学校で始まった、吹田市の小中一貫教育リーディング・スクール「千里みらい夢学園」の千里たけみ小学校でもあります。併設型に対して、施設分離型を連携型とも言います。私の知る範囲では、東京都三鷹市立の7学園以外で、小中3~4校の連携型は、全国でも吹田市立「千里みらい夢学園」だけではないでしょうか(東日本は三鷹市の7学園、西日本は吹田市の1学園だけかも)。新規に取り組み始めた中学校区があるならば、わかりませんが・・。


「千里みらい夢学園」HPの「みらい夢プラン」を見ますと、5・2・2システム(小中3校舎をそのまま使い、義務教育9年間を5・2・2に区切り、小中のジョイント部分を充実)という流れで教育活動を推進していることが書いてありました。


具体的には、6年生が週に1日(小中3校の先生方による諸準備があって)中学校へ登校し、50分授業、小中教員のT・T授業、6時間目の「みらい夢タイム」(小小2校の交流学習、小中合同授業など)等々、いわゆる体験学習をはるかに超えた教育活動とも言うべき、小6~中1の連続性を大事にした学習が、年間をとおして展開されているようです。また、1学期の中学登校日は、小6が中学校:放課後のクラブ活動にも参加できるそうです(1時間かな)。3校の先生方の数年に及ぶ小中コーディネートを元にしたカリキュラムプロジェクト・交流プロジェクト・児童生徒指導プロジェクト・事務連携プロジェクトなど、併設型では起こりえないであろう、さまざまなご苦労(学校間の打ち合わせをするだけでも大変)には、頭が下がる思いです。


以上、「千里みらい夢学園」の3校は連携して、昨年2014(H26)年10月末に、文部科学相の諮問機関:中央教育審議会がまとめた小中一貫教育(分離型)を、先行・先取りするプランとスタイルで取り組んでおられる、とも言えるでしょう。


そんな千里たけみ小学校の家庭教育学級では、次のタイトルでお話をいたしました。いつも、よく似たタイトルですが、内容には毎回、新しい話題を採り入れるようにしています。私なりのバージョン・アップを意識しないと、聴く人に話の新鮮味が伝わりませんから・・と言えばかっこいいのですが・・。じつは元来の話下手ですので、聴いてもらえる工夫を、その都度、前回の反省を踏まえながら、あれこれしているわけです。


中学校へ「レッツゴー!7歩」とっておきのプチ作戦


なお、吹田市立の小中一貫教育(施設分離型=連携型:西日本唯一の小中3校連携型)リーディング・スクール「千里みらい夢学園」のホームページは以下のアドレスです。小中3校連携型:小中一貫教育校ならではの、小中交流の具体的な取り組みが、いろいろ紹介されています。

http://www.suita.ed.jp/gak/es/35-sentake/



【追加:この記事を閲覧してくださった方から「千葉県にも施設分離型=連携型の小中一貫教育校がありますよ」というメールをいただきました。早速、知らせてくださってありがとうございます。不勉強ですみません。こうして教えてもらえることには

、心から感謝申し上げます。本当に助かります。】

関連ページ

「パパママ育児①」今すぐ始められる【子育てのポイント110】ミニプチステップ

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898092/



by takaboo-54p125 | 2015-01-31 05:07 | 親・保育士・教師の研修・講習

2014年8月お盆過ぎの1週間は、教員免許状更新講習を受講してきました。5日間で2万5千円(1日5千円)と受講料を安く設定されているのは、有り難いことでした。


申込開始日(2014年度は4月21日:年によって変わります。3月になったら大学HPで毎日1回チェックし、前年度の要項を読んで、書類・写真・心の準備もしました)の朝8時半頃、パソコンのEメールで申し込んだところ、約100人目ぐらいだったようです(自分の受講番号からの推測ですが)。おそらく申込開始日の午前0時に申込メールを送信なさった先生方も少なくなかったのではないでしょうか。受講期間(2年間)の2年目(後がない)の人は優先してもらえるとHPに書いてあったので、2年目の私は安心して、それでも、初日の朝に申し込んでよかったなぁと思いました。数日で、あっという間に定員をオーバーしてしまい、締め切りにせざるを得なかったという話も聞きました。それは、免許状更新講習を文科省に申請する大学が少なすぎるからです。この制度の是非はともかく、過去に遡って教員免許を取得した学生数の多い大学は、実施する責務を自覚してほしいものです。県内の各大学の申込開始日が4月何日か要確認です。


5日間、お昼用のサンドイッチと野菜ジュースを途中のコンビニで買って、8時半までには大学駐車場に着くようにしました(9時開始ですし、学生の補講:集中講義と重なる日もあるので)。時間ぎりぎりに着くと、駐車場がどんどん遠くなる可能性が高くなります。あらかじめ申し込んで、JR近江八幡駅からスクールバス(バス会社の大型バスかな)を利用されている先生方もおられました。全部で約500名の受講生で、2部屋に分かれて受講しました。私にはちょうどいい空調温度でしたが、冷気が直接あたる座席(全指定席です)もあるので、冷え性の方は膝掛け・羽織る上着を持参されることをオススメします。各講義180分(途中休憩あり)のラスト30~45分ほどで、筆記試験(レポート形式)があるので、私は鉛筆数本と消しゴムを持参しました。A4サイズ両面を全部埋めたい性格の私は、少々(相当)乱雑な文字になりましたが、本気モード:かなりのハイペースで書き上げました。


前半2日間の必修講習「教育の最新事情」では、戦後の日本国憲法・教育基本法のもとで、学習指導要領がどのような変遷をたどり、それぞれの改訂のポイントや、今回の改訂にはどのような特徴があるのかを、学び直す時間がもらえました。教育政策の今日的動向をわかりやすく説明してくださり、ありがたかったです。また、ストレスマネジメントやカウンセリングマインドについては、内容を学ぶことに加えて、自分自身の気持ちがすごく楽になりました。さらに、さまざまな調査データの数字を示してもらうことで、家庭環境が経済的に恵まれていない子どもにこそ、充実した公教育を保障することの大切さを再認識させられました。貧困率の課題に対応する柔軟さが必要です。


後半3日間の選択講習ですが、1日目の「初等中等教育の実践力養成」では、運動が「からだ」と「こころ」に与える影響、ストレッチの注意点、さまざまなスポーツ外傷・熱中症・過呼吸等への適切な対処法などを教えてもらいました。また、スポーツ心理学の観点から、気づく・感じる・第六感・直感・シンクロニティ・マネジメントスキル・呼吸法・イメージングなどを、その場で体験しながら学ばせてもらいました。2日目の「教育と福祉の統合」では、今年が「知的障がい児の父」と言われた糸賀一雄生誕百周年ということから、糸賀先生の言葉「この子らを世の光に」を手がかりに、法律よりも先に気づいた者が先にやるという、「共生」のパイオニアとしての実践から、虐待についても考えさせられました。3日目の「性教育」では、助産師さんから直接、受精から生命誕生までの実話を聞かせていただき、さらに、思春期・性感染症(クラジミアなど)・今の若者の特徴・ワクチン・摂食障害・うつ・いじめなど、幅広く「生きる」ことについて、気づく場をもらえました。


こうして、中身の濃い5日間の講習全般を通して、私なりに感じたことは、「学力向上」も「体力向上」も、それだけを直接ねらった取り組みでは、子どもが丸ごと(こころもからだもバランスよく)育つのは難しいが、子どもと教師の信頼関係を再構築しようとする「授業づくり&学級づくり」を学校ぐるみで取り組むなら、その結果として「学力向上」も「体力向上」も徐々についてくるだろう、ということでした。この仮説を実証している学校が、全国各地にあるのを、ここ4年間に7校で11回、直に全クラス公開授業を参観して、確かめることもできました。うれしいサプライズは、同じ中学校を一緒に卒業した同窓生と、なんと、3名も出会えたことでした(同期の桜?)。


なお、9月末~10月に大学から履修(修了)証明書が届きますので、各自で免許状更新講習修了確認の手続きの詳細について勤務地(現職教員でない人は現住所)のある都道府県教委に問い合わせ、申請を今年度内(滋賀県の申請期限は1月31日)にしなければなりません。そろそろ届く時期になったので、都道府県教委のホームページで手続きの方法を確認(免許状更新講習修了確認願のダウンロード・プリントアウト)しなくちゃ!と思っていたら、先日、大学から証明書が届きました。まだ日があると思っていると、忘れてしまうかも知れないので、できたら早いめの10月に、遅くても11月には手続きを済ませてしまいましょう。私も、早速、確認願に貼らなければいけない滋賀県収入証紙3300円分を手に入れました。また、婚姻等により、現在の本籍・氏名が、免許状と異なる場合は、戸籍抄本を添付する必要があることもお忘れなく!免許状写しor免許状授与証明書写し免許状を紛失した人は、免許を取得するために通った大学のある都道府県教委に問い合わせて免許状授与証明書を発行してもらう手続きがいります。例えば、東京大学で教員免許を取得した人は、東京都教委です。教委で確認・発行するのに時間がかかるので、紛失に気づいた時に手続きしておくと安心です)も添付しなければなりません(写し=コピー)。


滋賀県の場合、県教委ホームページ>教育総合>組織(各課)別>教職員課>教育職員免許状>更新制各種申請方法・様式>免許状更新講習修了確認願・・ダウンロード様式(記入要領・様式・記入例)から、様式など、各自必要なものをダウンロードします。PDFとWordの両方ありましたが、PDFのほうが早くダウンロードできます。手書きするのがイヤな人はWardをダウンロードするのでしょう。私は、そのパソコン画面を開きながら、電話で、担当の方に詳細を聞きました。こうして、なんとか10月上旬には手続きを完了する予定です。


ちなみに、次年度の講習に向け、今年度の講習実施要項などを参考にしましょう。閲覧することで、次年度の講習に向けて、心の準備(添付書類や顔写真のサイズ等)ができます(期日や内容等、詳細は毎年変わると思います)。なお、万が一、員免許状を紛失した場合は、自分の履歴書に記載した免許状の種類&番号を頼りに、免許を取得するため卒業した大学のある都道府県教委に問い合わせて、早いめに免許状授与証明書を発行してもらう(できたら受講後の秋までには手に入れる)ことをオススメします。もし、免許状の種類&番号が不明の場合は、免許のために卒業した大学名・卒業年度・氏名などを、大学所在地:都道府県教委(教員免許の授与は単位をとった大学のある都道府県教委)の担当者に電話して、助言してもらいましょう。


今は教職についていない人も、今後、教職(臨時講師も含む)につく前には教員免許状更新講習を受講しておく必要があります。そういう可能性が0%でないなら、せっかく取得した免許状ですので、受講しておくほうがよいのではないでしょうか。


【追加】そして12月初旬(10月に手続きしました・・それを忘れた頃)、県教委(勤務地or住居地)から「免許状講習修了確認証明書」が届きました。これは今後10年間大事な証明書ですので、「教員免許状」(←紛失した人は、受講するために発行してもらった免許状授与証明書:この記事の7段落目と10段落目に説明あり)や「履歴書」(←転任する時は辞令の内容を書き加えて転任先へ持参しますが、退職したら学校から各自に返却されるので手元で管理します)などと同じ場所に保管することをオススメします。別々の場所に置いておくと、保管場所を忘れやすくなります(30代・40代の受講者は10年後、また受講する時期に必要な書類もありますし)。以上が概略ですが、免許状or免許状授与証明書の原本は大事に保管し、その写し(コピー)を更新講習修了確認申請に使うのがいいでしょう

関連記事
教員免許状更新講習の受講者だけでなく受講免除対象者も、都道府県教委への手続きが必要なのですね
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898414/


by takaboo-54p125 | 2014-10-04 05:11 | 親・保育士・教師の研修・講習

追加分:重度・知的障害児(の保護者)に対する特別児童扶養手当の支給は20才未満です。20才以降における各市町村の公的支援の有無を担当課で確認しておきましょう。私の住む市町村では、在宅の重度知的障害者(の介護者:家族が多いでしょうか)に対する激励金支給要綱があり、手続きの仕方(申請方法)を教えてもらいました。追加分は以上です。


【はじめに】


今の子どもたちも、やがて20才になると、学生であろうとなかろうと、国民年金に加入しなければなりません。そこらは、ちゃんと?日本年金機構:年金事務所から20才前に通知(20才から支払いましょう?)がきます。わが子に障害のある場合は、早くから準備しておくほうが、あわてなくてすみます。


【国民年金:障害基礎年金】と【医師の診断書】


ところで、障害のある子どもたちの場合、20才になったら、「国民年金:障害基礎年金」の年金請求書を市町村役場・役所の年金担当窓口に提出して申請する必要があります。申請書一式は、事前に年金担当窓口でもらっておきます。その時、担当者の方から説明を受けておくほうがいいでしょう。私は、わが子が20才になる3ヶ月前ぐらいに、市町村役場へ申請書一式をもらいに行って、担当者から手続きの流れをあれこれ教えてもらいました。今、思うと、ふだんから連携を密にしている福祉関係機関の、最も信頼できる人に、書くポイントを相談してから書けばよかったような気がします。


障害の程度が「重度」の場合は、申請すれば、「国民年金:障害基礎年金」を受けられるようになるようですが、ここ数年、障害の程度が「中度」の場合は、申請しても、「国民年金:障害基礎年金」を受けられないケースが続出しているようです。本人が一般就労できればいいのですが、共同作業所に通所する人にとっては、「国民年金:障害基礎年金」が受けられないとしたら、大問題です。特別支援学校高等部卒業前に、「国民年金:障害基礎年金」保護者研修会をされる特別支援学校が多いと思いますが、社会保険労務士さん(現状を最も把握している立場)を講師として招いて実施されることをオススメします。


さて、肢体不自由や情緒障害の子どもたちには、おそらく主治医がおられると思います。しかし、知的障害の子どもには、主治医のいないケースも少なくありません。なぜなら、療育手帳に必要な検査・判定・再判定は、子ども家庭相談センター(児童相談所:大津市と彦根市)でしてもらえるからです(未成年まで。成人後の再判定は滋賀県障害者更生相談所:草津市)。わが子も、そうでした。


ところが、「国民年金:障害基礎年金」の年金請求には「医師の診断書」が必須なのです。私は、わが子が高等部卒業前、「国民年金:障害基礎年金」保護者研修会で、その事実を初めて知りました。さすがに、あせりました。


【計画相談】と【医師の意見書】


私はあわてて、わが子が高等部3年生(18才)の1月に、まず、共同作業所へ通所するのに必要な「計画相談」のための「医師の意見書」を、ドクターに書いてもらいました。必要添付書類なので、わが子を初めて精神科へ連れて行ったわけです。わが国の法制度上、精神科のドクターに書いてもらわなければならないことを、知的障害児の保護者のみなさんも、知っておいてください。「計画相談」の面談+「医師の意見書」によって、「障害程度区分」が決定されて、どのタイプの作業所に通所するかが決まります。「福祉サービス受給者証」に、その内容が記されます。療育手帳身体障害者手帳は、また別です。高等部卒業前に、そういう、きわめて大切な「医師の意見書」を書いてもらってから、1年あまり過ぎました。


【20才の誕生日を過ぎたら】


いよいよ「国民年金:障害基礎年金」の年金請求をする時期(20才の誕生日を過ぎた頃)になりました。私は、その誕生日の半月前に、わが子を連れて「国民年金:障害基礎年金」の年金請求用「医師の診断書」を書いてもらうために、同じ精神科へ行きました。診断書が完成するまで3週間ほどかかると言われました。「医師の診断書」の効力は3ヶ月なので、診断書を受け取ってすぐ市町村役場の担当者の方にアポを取り、申請に行きました。審査結果の通知が来るまで、2~3ヶ月と言われました。


申請には、本人名義(20才のわが子)の「通帳」(郵便局でも銀行などでもいい。キャッシュカードを作るかどうかは家族で要相談)も必要です。またA3 サイズ両面の「病歴申立書(国民年金用)」も添付しなければなりません。この「病歴申立書」をより正確に記入するため、私自身の反省を込めて、保護者のみなさんへ、ちょこっとアドバイスさせてください。


【早くから準備しておくとよいこと】


思い出せる範囲でいいので、幼い頃から、大変だった出来事を箇条書きしてみましょう。私ができていなかったことで、みなさんにオススメするのは、何才何ヶ月頃に、こういう大変なことがあった、ということをノート(母子手帳でもよい)にメモして、記録として残しておくと助かると思いました。人間は、誰でも、何年も前のことは忘れるからです。


母子手帳における、年令別の「できる・できない」のチェック項目に印をつけておくのも、いいことです。もし、発達上の遅れがあるならば、「病歴申立書」に何才何ヶ月頃にできなかったかを書けるからです。母子手帳って、メモできるページもあるので便利です。


乳幼児期、就学前、小学部、中学部、高等部、それぞれの頃に大変だったエピソードを、ちょこっとメモしておくだけで、「病歴申立書」を書くのに、すごく役立つと思います。いっぱい書けばいいというものではありませんが、書くスペースはけっこうあります。


医師の診断書」が受給決定の決め手になるので、「医師の意見書」を書いてもらった後も、風邪・腹痛など、同じドクターにわが子を診察してもらう機会がないよりは、あるほうが、より正確な診断書を書いてもらえると思います。ドクターも、1度しか診ていない子の診断書を書くのは、どうしても慎重になる(1度の診察では、いくら専門医でも、その子を詳しく知ることは難しい)からです。


私は、知的障害を病気だという考え方が大嫌いですが、制度上、病歴とか発病とかを記入しなければならないので、イヤでも精神科の受診が必要不可欠だということを思い知らされました。まだ、お子さんの年令が小さいのなら、守山市の滋賀県立小児保健医療センター(成人後は病院に引き継いでくれるはず:「国民年金:障害基礎年金」請求用「医師の診断書」のため)に受診されるのが、いいかもしれません。高等部卒業後、共同作業所へ通所するために必要な「医師の意見書」も詳しく書いてもらえるのではないでしょうか。


【申請した後のこと】


なお、私は、「病歴申立書(国民年金用)」等を、念のためコピーして残してあります。何を書いたかという証拠を残しておかないと、いざという時に困る(忘れる)・・と思ったからです。こうして、おおよそ3ヶ月ほどしますと、日本年金機構から決定通知が送ってきます。厳正な審査によって「障害の等級」が1級または2級と判定された場合、その級に応じた障害基礎年金が支給されることになります。その場合は、「免除申請」(20才から60才まで毎月払い込む国民年金)もすることになるので、市町村役場の担当者に聞いてください。


しかし、3級と判定された場合は、障害基礎年金の支給対象になりません。この差は、「天と地」ほどの違い(対象にならないと、例えば、大学生と同じように毎月、年金積立が必要。65才からの年金支給開始のため)になります。H17年以降、その判定がだんだん厳しくなっていると、聞いております。ですから、「病歴申立書」「医師の診断書」に、本人の知的障害の状況を、より正確に、しかも、ポイントをしぼって詳しく書けてあるかどうかが、きわめて重要であると言えるでしょう。だからこそ、書く時に、助言をしてもらえる専門家のアドバイスがあるか、ないかが、大切なのでしょうね。


【私(保護者として)の反省点】


私自身が提出した後で、1つ反省しているのは、「病歴申立書」の裏面の、できる・できないのチェック項目の判断基準です。親ですから、どうしても、自宅でなら、本人ができる内容は、できる方にチェックしてしまったことでしょうか。将来、親(私)がいなくなった時のことも考慮すべきでした。自宅でなくても(外出先で親が一緒にいない時、宿泊先で親が一緒にいない時、他人様の指示で)、本人ができるかどうかについて、各項目ごとのシビアなチェックが必要だった(私はシビアにチェックできなかった)と、後から反省しています。


また、20才を過ぎて3ヶ月ほどたった頃に、国民年金保険料の収納業務(免除申請案内も含む)を、日本年金機構より委託されている会社(例えば、日立トリプルウィン株式会社)から、本人と話したいという電話があっても驚かずに(私は驚いて、悪徳業者からの不審電話かと疑ってしまいましたが、「障害の等級」決定後の免除申請のお知らせだったかも^^)、一応、話は聞きましょう。参考になさってください。


【「障害程度区分」と「障害の等級」のちがい】


障害程度区分」決定は、福祉サイド(窓口:市町村役場障害者福祉担当→「医師の意見書」提出→福祉関係機関で「計画相談」面談→審査「障害程度区分」決定→共同作業所通所開始→その後、毎年面談による「福祉サービス受給者証」の継続・変更等)という流れです。「障害の等級」決定は、年金サイド(窓口:市町村役場国民年金担当→「病歴申立書」&「医師の診断書」提出・申請→年金事務所・日本年金機構で審査「障害の等級」&審査結果「国民年金:障害基礎年金」決定通知→市町村窓口で「免除申請」→その後、毎年「現況届」&数年に一度「医師の診断書」提出)、という流れです。このように、2つの審査決定は全くの別物(別ルート)です。


くり返しになりますが、特別支援学校高等部卒業前:18才前後に親が福祉関係機関に出向く「計画相談」~「障害程度区分」決定と、20才の誕生日になった頃に親が市町村役場に「国民年金:障害基礎年金」請求手続きをして結果を待つ日本年金機構の「障害の等級」決定、この2つが、「わが子の一生涯を左右する2本の大黒柱」と言える存在です。しかも、地域の福祉関係機関と、日本年金機構という別々のところですから、この2つの間は全く連動していないものと、腹をくくって準備することが大事になります。


蛇足ですが、いずれも案内は来ませんから、親がかなりの時間的余裕を持って、自ら市町村役場などに問い合わせ、出向いて関係資料をもらうことが第1歩になります。保護者のみなさん、早めから上記のを準備しておいて、時期が来たら、あわてず、あせらず、でも、すみやかに、ぬかりなく、落ち着いて、スタート地点に立つことを、どうかお忘れなく!


【追加】責任賠償保険について(わが子の場合)


養護学校小学部へ入学した時に、学校から複数の責任賠償保険を教えていただき、その1つに加入しておりましたが、それは22才で満期になるタイプの保険でした。満期の案内ハガキが来ました。ですから、今は、わが子が通所しております共同作業所から教えていただいた保険「生活サポート総合補償制度」に切り替えました。



なお、障害のあるお子さんが、まだ未成年(18才未満かも)の場合、次のようなことも、わが子が対象になるかどうか、市町村役場福祉課などで確認しましょう。わが家の場合、養護学校小学部入学時に手続きをしたものが多かった(就学前のものもあった)記憶はありますが、なんせ10年以上前ですので、詳細は忘れました。


【障害のある子どもがいる家庭の場合】


特別支援教育就学奨励費


就学援助(準要保護)と生活保護(要保護)の対象でなくても、例えば養護学校・特別支援学校等の場合、特別支援教育就学奨励費については学校から入学時に説明があります。不明な点は、学校の事務室に問い合わせましょう。


特別児童扶養手当


また、特別児童扶養手当については、市町村役場(役所)の福祉の窓口で聞いてみましょう。いずれも、収入に応じて支給されます。こちらから申請しなければ支給されませんので、福祉の窓口では、あれこれ教えてもらうといいでしょう。


療育手帳


福祉医療費受給券(マル福)


福祉サービス受給者証


特別児童扶養手当の申請の前に、療育手帳の申請・検査・判定・交付が先に必要だったような気もするので、福祉窓口で聞いてください。他にも申請しておかないと福祉サービスが受けられない、マル福:福祉医療受給券のこと、福祉サービス受給者証のことなども、窓口で聞きましょう。わが子の場合、療育手帳は、就学前に手続きをした記憶があります。


関連ページ


特別支援教育:子どもと向き合う教師【担任の気持ちが子どもに通じていく秘訣】を見せてもらいました

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898110/



by takaboo-54p125 | 2014-08-02 05:55 | 親・保育士・教師の研修・講習

湖南市「つどいの広場すくすく」(オープンスペースれがーと)で、H25,9,19にお母さん方からお受けした質問に対し、即答できる力量が私にないので、2ヶ月後のH25,11,25に、回答する場を設定していただきました。われながら、回答がちょっと遅すぎるなあと思いました。m(_ _)m 


①3才児:手洗い・着替えなど、マイペースで急ぐ気がない子には


幼児は、意味を理解して手洗いや着替えをする年令ではありません。手洗いも着替えも、【やりたくなったらする】のです。ここに育児のヒントがあります。子どもがやりたいからする=【ママが喜んでくれるから(ママがほめてくれるから)する】という幼児の特性を、ママが活用しちゃましょう。わが子と同じ視線の高さで、目と目を合わせ、たとえば、


「くつ下、はこうね」


と言ったら、子どもがどう反応するかな、という遊びごころを忘れず、子どもとのやりとりを楽しむつもりで、ていねいにつき合ってみませんか?もし、子どもがしぶったら、


「どうしたの?」


という対話ができます。指示型ママから、笑顔でほめるママに変身するのがポイントです。


②3~4才児:歯みがき「だって‥」「でも‥」「もういい‥」口答えする子には


だだをこねているような反応ですが、ママをひきつけるための子どもなりの懸命な手立てなのでしょう。ママを困らせながら、ママを巻き込んで、甘えている姿があります。それは、【ママとつき合うことが最大の喜びになっている】と言いかえてもいいでしょう。【人づきあいの出発点に立とうとしている】のです。


歯みがきをいやがったら、【密着抱っこ】(ママが


「よしよし、イヤなんだねえ」


と言いながら、互いの胸を密着させて、丸ごと自分を受けとめてくれる満足感に、子どもが包まれるママ最大の武器)をしてあげましょう。それから、


「ママも、いっしょに歯みがきしたいな」


などと、子どもの気持ちに対して、ていねいに相手をすることが、不安やストレスに負けない心の土台を築きます。


③1才前後:離乳食の時、ママの手や足をなめる子には


離乳食を始める頃も含めて、乳幼児の一番発達が早い五感(目、耳、鼻、舌、肌)は、ズバリ、舌です。どんな物(ママも含めて)でも、舌でペロペロなめて確かめます。ですから、ママをなめるのは、ママが大好きなしるしだと受けとめてあげましょう。ママの手をなめながら、離乳食もちょこっとずつ食べてくれたらいいですね。


④1才前後:絵本も新聞も破る子には


指でつまむ、ということができた証拠です。だから、破ることが楽しくてたまらない姿があります。指でつまむのは、指の大切な運動です。のちのちに、細かい作業ができる手先の器用さをはぐくむ行動の1つが、破るということだと受けとめてあげましょう。ですから、破られてもかまわない物を、好きなだけ破らせてあげてください。


⑤3才児:おもちゃのかたづけで、投げつける子には


おもちゃのかたづけをちゃんとできるのは、5才前後(4才半~6才頃まで個人差あり)でしょうか。3才児なら、大きな箱に投げ入れたら、ママが笑顔でほめてあげましょう。


「あれがない、これがない」


と、わが子が言っても、ママはあわてず騒がず、クールに


「ないの?」


と受け流してもいいでしょう


⑥5才児:食事(歩き食べも含めて)が遅い子には


園の昼食では遅くない子の場合は、園の先生にヒントを聞くのがいいでしょう。


家でも園でも遅い子の場合は、食事が喜びになっていないのかも知れません。食べるのがうれしい・楽しいという離乳食だったか、食べさせなくっちゃという離乳食だったか、がキーポイントになります。そこで、朝ご飯も晩ご飯も、できるだけママがいっしょに食べてあげることを、忙しいとは思いますが、毎日チャレンジしてみてはどうでしょうか。大事なのはママと会話しながら食べるのを好きになること、いっしょに食べることに魅力を感じさせることですから、テレビのスイッチを消して食べるのが理想ではあります。


⑦3才児:1才児半の弟妹の真似をして手で食べる(手づかみの)子には


弟妹がママにかまってもらっているのが、うらやましいのでしょう。きょうだい2人とも満足させてあげるには、2人の口の中へスプーンで交互に食べさせてあげることをしても問題なし、大丈夫です。


「あなたも、こんなふうに食べさせてあげたのよ」


とママに言ってもらって、きょうだい一緒に食べさせてもらいます。もう一度かかわってほしいという気持ちが充分満足したら、そのうちに自分でスプーンで食べる姿に戻るだろう、というぐらいに、ゆったりと思ってあげてみてはどうでしょうか。


⑧1才前後:8ヶ月頃に激しかった人見知りがマシになったが、抱っこを求める子には


基本的に、子どもが求めてくる抱っこは、時間の許すかぎり、受け入れてあげましょう。外へ行くよりも、抱っこしながらできる家事をしたり、ママの足にしがみつかせて家事をしたり、ママのエプロンのひもをにぎらせて家事をしたり、あの手この手です。時には、


「ちょっとガマンしてね」


と抱っこを待たせて、ガマンしたのをほめることもしてみます。そのうちに、ママの見えるところにいるだけで安心する姿を見せてくれるようになりします。


「いないいないばあ」


の延長線といったところでしょうか。抱っこで満たされてくると、ママがいるのを確かめて安心すれば、だんだん離れた距離にいられるようになってくるでしょう。人見知り(以前より分かりにくくなった)が出てくるまでは、好きなことを好きなだけさせます。


「ダメよ」


は人見知りが出てからです。(とっても個人差があります)


以上、お忙しいとは思いますし、しんどいとも思いますが、なかなか、思い通りにはいかないのが育児です。人間ですから。


手がかかる・・・乳幼児の間に手がかかるか、大きくなってから手がかかるか、どちらかでしょう。どちらがいいですか?子どもの間のほうがいいですよね。


今、お母さんが笑顔で目と目を合わせて、抱っこしてくれたり、うなずいてくれたり、ゆったりと語ってくれたりする・・そんなお母さんが発する空気・雰囲気は、乳幼児にきっと伝わっています。


子どもですから、態度では、甘えたり、すねたり、泣いたりしながらも、人と人との「おつきあい」の土台を、お母さんのあったかい姿から吸収していくのだろうな、と回答しながら、子どもたちやお母さん方を見て思いました。

関連ページ

「パパママ育児①」今すぐ始められる【子育てのポイント110】ミニプチステップ

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898092/



by takaboo-54p125 | 2013-11-30 05:08 | 親・保育士・教師の研修・講習

2013年10月18日(金)は、浜松市にある学校法人あすなろ学園の『あすなろ幼稚園』保護者研修会へ、昨年に引き続き、呼んでもらいました。


昨年の秋は、子育ての話をストレートにさせていただきました。


その帰りに、園長先生から


「来年秋は、子どもたちを取り巻く最先端の流行・メディア環境の話を・・」


というご依頼を受けました。



それから、ぼちぼちですけど、情報収集に約半年かけました。


おもちゃ量販店、デパートのファンシーショップ、化粧品店、ドラッグストア、大型シューズ店、大型書店、100円ショップなどに足を運んで、自分の目で各商品の裏書き(化粧品の成分表など)も確かめました。


いろんな店に足を運んで、店員さんにもあれこれ教えてもらうことで、新たな発見が少なくありませんでした。


そして、資料作成には、やはりぼちぼちと、3ヶ月ほどかけて、A4サイズ10ページの資料になりました。


これでは、90分の講演におさまらないので、またまた、ぼちぼちと、推敲に1ヶ月ほどかけて精選し、6ページに編集することができました。



こうして、資料がなんとか完成しました。(当日の演題とは、タイトルの文章表現が多少ちがいますが)


ところが、実際に話し始めてみると・・・全部をお伝えすることはできませんでした。(もっと絞り込むべきでした)


ニンテンドー3DSでネットショップができる【プリベイトカード】がコンビニで買えちゃうという話あたりで、時間切れとなってしまいました。


お話しした内容を、子育てにどう生かすか、という肝心の部分を、保護者のみなさんに問いかける(考えてもらう)ことができずに終わってしまい、なんとも、申し訳なく思っております。(園長先生のフォローに甘えることになりそうです)


【追加】こんな偶然もあるのか・・と思いましたが、本日、2013年11月2日の新聞に「ニンテンドーが【いつの間に交換日記】と【写真交換】ができるサービスを停止したと発表・・」と書いてありました。これはあちこちで問題が起こったからだと推測されますが、子どもたちがトラブルに巻き込まれるのを防ぐ、という点では、ある程度は意味のある発表だと言えるでしょう。しかし、「知らない人と情報交換をしない」ことの大切さを、子どもたちに教えていく必要があるでしょう。

関連ページ
子どものおしゃれ【キッズコスメ~100均コスメ:お化粧の低年齢化】【ハイヒールの低年齢化】【読者モデル小中学生】(お母さん方へのイエローカード)
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898296/

子どもがニンテンドー3DSでトラブルに巻き込まれないための【小学生3DS:親子18の約束】案:2015年1月
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898476/






by takaboo-54p125 | 2013-11-02 05:00 | 親・保育士・教師の研修・講習

2013年8月20日(火)は、鳥取市立高草中学校の校内研修会に呼んでもらいました。朝7時に家を出発・・JRびわこ線で京都まで出ました。京都からは、特急「スーパーはくと」に乗り、大阪・兵庫・岡山を経て、鳥取駅に着きました。


校長先生がじきじきに出迎えてくださいました。鳥取駅から約10分で学校に到着しました。校舎内に足を1歩踏み入れると、学校だよりが置いてあり、来訪者が誰でも手に取ることができるようになっていました。玄関も廊下も、よく手入れされていて、学舎を大切にする生徒たちの学校だということが、ひしひしと伝わってきました。校舎内のあちらこちらには、生徒たちが書いたポスターや、活動の写真や、生徒たちのがんばりが伝わってくる文章などが、さり気なく掲示されていました。これらを見ただけで、生徒たちと先生方の間に、あったかい空気が流れていることを感じました。校長室に入ると、校長先生の著書「100マス作文入門」をいただきました。つまり、校長先生は、100マス作文の提唱者である三谷祐児先生だったのです。


先生方が組織的に連動しながら、授業で学級づくり・学校づくりを推進されている高草中学校ですから、私が準備した資料などは、先生方がとっくに実践されているような雰囲気で、お恥ずかしく、今回は企業秘密^^ということにさせてください。しかも、私の悪い癖が出てしまい、ついつい語ってしまいました。もっと、先生方に問いかける話し方を心がけるべきだったと反省しております。それより、学校だよりに載っていた「ちょっといい話」を紹介させてください。


【ちょっといい話】


大正体育館のトイレがとても悲しい汚れ方をしていたそうです。それを目の当たりにしたバレー部のみんなは、練習を後回しにして先ずトイレ掃除に取り組んだそうです。少し遅れてきた顧問の先生は、練習が進んでいない状況を見て一喝を入れようとしたそうですが、わけを聞いて涙が出そうになるくらい感動したそうです。それからすぐにあった県大会でバレー部は2位という成績をあげました。トイレの神様っているんですよね。


沖縄からの帰りの飛行機は結構揺れて怖くなったとき、目のあったCAさんが口パクで「大丈夫、大丈夫。」と笑顔で言ってくれて安心しました。降りる前に、友だちと二人でそのCAさんにお礼の手紙を書いて渡しました。(3年女子Tさん)


【とってもいい話よき種をまいてくれました】


女子バトミントン会場でのことです。他校の先生がコートを片付けていたら、本校の生徒がさっとやってきて片づけを手伝ったそうです。しかも隣の決勝の試合を気遣い静かに丁寧にやってくれたそうです。その先生は「言われないとできない、言われてもできない人が多い中、高草中生徒の動きに感心しました」と有り難いお手紙をいただきました。また、女子バレー部はトイレのスリッパを丁寧に整頓したそうで、産業体育館の館長さんや清掃員の方にとても感謝されたそうです。ありがとう!


どちらも、なかなかできることではないステキなエピソードです。実は、私のブログを読んでくださった、高草中学校の三谷校長先生からEメールをいただいた時、今回のお誘いをお受けしようと思ったのは、理由があります。それは、H23(2011)年1月のブログに、新聞で紹介されていた鳥取県のみなさんのあったかさを書いたからです。あんなにあったかい県民がいらっしゃる鳥取県を、一度訪れてみたかったというのが、正直なところでした。そのブログとは、次のような内容でした。


【鳥取県琴浦町:新聞の1面が「ぬくもりのある記事」って、うれしいですね(2011年1月12日ブログ)


1月9日(日)朝日新聞1面「大雪ぬくもり国道 動けぬ車 手のひらいっぱいのもてなし」の記事を概略だけ紹介します。(  )は私なりの補足です。


『元日の朝。‥鳥取県琴浦町‥(看板屋さん)大みそかから降り続いた雪は、もう腰の高さまで積もっていた。‥米子市‥89cmの積雪‥トントントン。‥女性が真っ青な顔で立っていた。「すみませんが、トイレを貸してもらえませんか」‥「こらぁ大変だ」‥見たこともない車列に驚いた。仕事場のトイレを、みんなに使ってもらおう。そう決めた。人口1万9千人の琴浦町の人たちにとって、いつもと違うお正月が始まった。‥(大みそか~元日、吹雪の国道9号線)約25kmで車1千台が立ち往生した。‥1m四方ほどの白いベニヤ板に赤いテープで「トイレ→」と書いた看板をつくり、国道脇と自宅前に立てかけた。次々と人がやってきた。赤ちゃんを連れた若い女性は、ミルク用のお湯が欲しいと小さなポットを持ってやってきた。‥毛布を持ち出し、お湯と一緒に手渡した。女性は何度も頭を下げて車に戻った。‥(パン屋さん) 「ありったけの米を炊いてくれ」公民館から大きな釜を2つ借り、自宅にあった1俵半の米を全部炊いた。近所の女性に役場に集まってもらっておにぎりをつくった。‥パンを運ぶトレーで、おにぎりを配り歩いた。「目の前で困ってる人がいたら‥。お互い様じゃけね」日が落ちてからも、首に懐中電灯を下げ、「バナナいりませんか」と声を掛けて歩いた人がいた。神戸から帰省中。16年前、阪神大震災にあった。‥「寒さ、空腹、不安を感じている人がいるのは、あの時と同じ。自分だけぬくぬくとはできへん」(まんじゅう屋さんは、1200個のまんじゅうを配りました)‥車列に向き合い続けた1日。「ああ、そういえば今日はおせちを食べなければならない日だった」‥夜になって思い出した‥』


以上、概略です。(これだけで、教材になります)仕事場のトイレを使ってもらうため、看板を作って、2か所に立てる。赤ちゃんのために、家の毛布を手渡す。公民館の釜で、家の1俵半の米を全部炊く。近所の女性が役場に集まり、おにぎりを握って配る。夜も、首に懐中電灯を下げ、バナナを配る。売り物1200個のまんじゅうを配る。そして、おせちも食べずに、1千台の車列に向き合い続けた1日。すべて、大雪の寒い外での活動です。なかなかできることではありません。ニュースでは、ガソリンも配っておられたと聞きました。自ら判断して自分にできる援助行動をなさる沿道住民のみなさんの姿が、立ち往生した1千台の車の人たちを、どれほど勇気づけたことでしょう。】 


【福岡市立石丸小学校4年2組の取り組みから学んだこと(2011年2月1日ブログ)


1月30日(日)朝日新聞30面に「ボクらも助ける 福岡の小学生が手紙」という記事が載っていました。この年末年始、国道9号線で約1千台が立ち往生し、鳥取県琴浦町周辺のみなさんが手を差し伸べたことは、私たちの記憶にも新しいことです。その記事を読んだ先生が、担任する小学校4年生のクラスの子どもたち32人に紹介した取り組みの記事でした。名前など抜粋しながら紹介させてください。


『‥3学期最初の国語の授業。鳥取県の場所や気候を学びなら記事を読んだ。「すごい」「優しい」と子どもたち。先生は「その気持ちを手紙にしてみましょう」と話しかけた。「考えるだけでなく、行動に移す大切さを知ってほしい」からだ。(こまっている人を助ける人は、すごくかっこいい)(今のごじせい、不きょうや、こようの問題がある中、こんなニュースはいいな)率直な思いがつづられた。先生は「琴浦町の人たちの話を読み、社会とのつながりや、こんな大人になりたいという将来像を意識し始めたようです」と話す。(人との助け合いができる日本にしたいです)と書いた(男子)は「自分がしてもらったらうれしいことをしたい」。(女子)は「困っている人がいたら、何ができるか考えたい」と記者に答えてくれた。もし近所で琴浦町のような事故が起きたらどうする?「お母さんに頼んで、千個は無理だけど100個くらいおにぎりを差し入れたい」「毛布やカイロを配りたい」子どもたちの手紙は記者に託され、琴浦町の住民に届けた。「こんなにかわいいお手紙を‥。こちらが泣いてしまいそうです」(看板工房屋さん)は手紙を手にして、目を赤くした。手紙や電話も十数件届いた。〈他人のことなど知らんふりする最近の世の中‥頭が下がる思いです〉 〈記事を読んで涙が止まりませんでした。・・記事には出てこなかった大勢の琴浦町民の方々がおられたと察します〉(看板工房屋さん)は石丸小4年2組に返事を出した。「困っている人がいたら自然に手を差し伸べられる人に育ってください」との思いを込めて。』


(看板工房屋さん)の書いた手紙も載っていました。その中で「国道に近い人はそれぞれ自分で出来ることで手助けしたようです。だけどみんな、そんな立派なことをしたとは思っていません。 困っている人があれば、手をさしのべるのは、あたり前のことだと思います」そして、手紙の最後はこう結んでありました。「私たちは1人では生きていけません。・・ 助けられたり、助けたりしながら楽しく生きていきましょう


この福岡市立石丸小学校4年2組の取り組みは、国語・社会・道徳なども含めて、地域社会とつながるリアルタイムな「総合」の時間そのものではないでしょうか。担任の先生の言葉にある「こんな大人になりたいという将来像を意識し始めた」貴重な時間になると予測してなかったとしても、担任の先生の感動が、子どもたちの心に響いた結果であることは間違いありません。】


これが、2年前の冬でした。今年の春、鳥取県琴浦町在住の小学校の先生からEメールが来ました。「釜石小学校の楽譜とCDを送ってほしい」という内容で、お送りしました。そこに、今回のお誘いですから、不思議なほどのご縁、コンステレーションを感じたわけです。高草中学校の先生方、そして、研修会に参加してくださった高草中学校区の小学校の先生方に、最もお伝えしたかったのは、次のことでした。児童生徒たちに、「鳥取県には、琴浦町周辺のみなさんが行動で示してくださった、『困っている人を放っておけない温かい心、自分にできる支援をとっさに考える判断力、それを即行動に移せる実行力』、そんな県民性があることを誇りに思ってほしい」、ということです。そのことは、高草中のバレー部やバドミントン部の、大会における行動力にも表れていたと言えます。そんなキラッと輝く姿は、どの児童生徒だって、日常の学校生活の中に、きっと必ずあるはず(誰も気づいていないだけ)です。担任以外の先生方が、その子のためにも、担任のためにも、自分自身のためにも、いっぱい見つけてあげてほしいなと、つくづく思いました。


さて、私は、どこの学校・園でも、先生方がアウトレットモール型(各店のめざすベクトルの方向がバラバラ)の集合体にならないでください、と言い続けてきました。すぐできることから言えば、しんどいことは担任1人で抱えこまないこと、担任1人で何とかしようと思わず学年部の先生方にヘルプを求めること、そのヘルプに先生方みんなで応えてあげる教師集団であることです。困った時、しんどい時こそ支えてくれる同僚(職場の仲間)がいる、そんな学校であり続けてほしいと願います(各自がきわめて多忙ですからこそ、余計にそう思います)。


夜の9時に家へ着きました。空を見上げると満月が出ていました。高草中で「あったかさ」を分けてもらった私の心を映しているような満月でした。高草中学校の先生方、高草中学校区の小学校の先生方、ありがとうございました。

関連記事
全校集会と学年通信を連動させる鳥取市高草中の先生方の聴く意識
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898480/


by takaboo-54p125 | 2013-08-24 05:14 | 親・保育士・教師の研修・講習

2013年2月15日(金)、河合小学校の公開授業研究会に参加しました。実践校の公開授業(全クラス公開)を参観するのは、ここ3年間で8回目ですが、全学年公開授業・研究授業・授業研究協議会・講演までフル参加するのは、今回が初めてでした。地元三重県の伊賀市内外はもちろん、私と同じ滋賀県や、私があいさつ程度の言葉を交わしただけでも富山県、山口県、沖縄県など遠方から、学校等の先生方が参加されていました。雪の降る中、参加しただけの価値は充分にある公開授業研でした。


河合小学校は「聴き合う学び」を校内研に採り入れられて4年目、公開授業研をされて3年目です。これだけでも大変なことです。国語の好きな私は、全学年公開の3時間目、2年生の「スーホの白い馬」、5年生の「わらぐつの中の神様」、6年生の詩「生きる」を15分ずつ参観しました。4時間目の研究授業は、3年生の「モチモチの木」(苦しむじさまの姿を見た豆太が、医者様をよびに行くまでの場面)でした。


各学年を通して印象的だったのは、子どもが先生やみんなに語りかけ、クラスの仲間も聴こうとする姿が、ごく自然になされていたことでした。


「あのなあ~」「うんとなあ~」「たぶんやで~」「~って書いてあるやんかあ」「△△君が言ったんやけど~」「△△君のとつなげて~」「△△ちゃんの疑問に関係あるかわからんけど~」


と語りかける子と、柔らかな表情で、時には「あ~」とうなずきながら聴き合う子どもたちと、指導案どおりではなく子どもの学びを大事にされる先生・・・教室の中に「温かい空気」が流れているのを、肌で感じることができました。


先生方も、普段の授業(よく発言する子ばかり指名しない)を心がけ、挙手してなくても、何か言いたそうな子や、ボソッとつぶやいた子や、表情がフッと変わった子にも指名されていました。中には、口ごもってしまう子がいても、「今、言葉では言えないの?その感じも大事にしようね」と受け入れてあげたり、ハッとさせる発言をする子がいたら、すかさず、みんなに「わかる?」と問い返したり、「どこから、そう思うの?」と本文にいざなったり、常に子どもと子ども、子どもと先生の間で「言葉のキャッチボール」をしながら、子ども同士をつなげる役割をしようとされていました。どの子も安心して学べる授業者のあるべき姿(居方)を見せてもらえました。そんな先生方ですから、教師の発問に対する意見発表会の「ハイハイ発言」は全く見られませんでした。そして、3時間目が終わった時の6年生も、4時間目が終わった時の3年生も、「もう終わるの」「もっとしたい」という反応でした。中には、先生の元へ駆け寄り自分の考えを懸命に伝える子もいました。


こうして、「聴きながら温かく訂正(読み間違い)もしてあげる」など、ほんわかとした安心感が、どの教室でも感じられる河合小学校でした。ですから、支援を要する子どもが、どのクラスでも、どこにいるのか、私にはわかりませんでした。自由読みの時に、先生がそっと寄り添ってあげる姿から、私もやっとわかる・・・それほど、どの子も落ち着いて学習できる空気感に、どの学年の教室も包まれていたと言ってもいいでしょう。


そんな河合小学校も数年前は、話を聞けない子どもたちに、先生方が四苦八苦されていたと聞きました。それが今、落ち着いて聴き合える子どもたちに変容していった理由の一端を垣間見ることができました。私としては、初めて見学する授業研究協議会(校内の先生方による研究協議)でも、それが如実に表れていました。それは実に興味深い光景でした。まるで「子どもを語る会」かと思うほど、子どもたちの固有名詞がポンポンと飛び交い、「△△さんがうれしそうに、ウンウンとうなずいていた」「△△君が『戸を吹っ飛ばして行ったんや』とつぶやいていた」などと、挙手して発言していない子どもの学びの瞬間も交流し合っておられました。同じ授業を参観していたはずの私が見逃し、聞き逃していた事実ばかりで・・脱帽です。


担任が個人技で孤軍奮闘するのではなく、お世話やお節介じゃない「ケアの心」に、学校ぐるみで先生方が心をくだく「同僚性を構築しよう」とされる姿が、随所で見受けられました。先生方同士が、認め合い、尊重し合い、学び合うことで、支え合う教師集団になっておられるなあとも感じました。


冊子「研究の概要」に、「聴き合う学び」の土台(学校ぐるみ)が書いてありました。


綴ることを通して


それぞれの学級では、子どもたちの綴った日記や作文を毎回の学級通信に載せており、一人ひとりの綴りをみんなに広げていくことで仲間づくりの基盤をつくっていきたいと考え取り組みを続けている。綴ることを通して自分の生活を見つめること、また、仲間の綴りにふれ、相手のことを知って、思いを重ね合わせながら互いに理解を深めていくことは、子どもたちの関係を豊かに紡いでいくためにもぜひ大切にしていきたいことである。・・


朝の会や帰りの会に、綴ったものを読み聞かせるという取り組みを行っており、子どもたちはそれを聴くことを大変楽しみにしている。学習場面では聴くことが苦手な子もこの時間はとても楽しみにしている様子で、担任が読み始めると自然に静かになる。友だちの話を聴いてさらに話を聴こうと質問する姿も見られ、そんなやりとりを通してつながり合う場面も見られるようになってきた。また自分からはすすんで思いを出しにくい子も、担任がみんなの前で綴ったものを読んでくれることを喜んでいる。仲間づくり、授業づくりをすすめていく上で、学級の中でそれぞれの気づきや思いにふれ合い、聴き合う機会をつくっていくことは何よりも大事にしていきたいことである。友だちから学び合う仲間に育てていくためにも、この取り組みを基盤としていきたい。』


歌声を重ねて


のびのびと心を解放し自分を表現することや、友だちの声の響きを感じながらみんなで一つのものをつくっていく喜びを味わう機会をつくりたいと考え、「歌う」活動を様々な場面で取り入れている。各学級で朝の会や帰りの会で歌う時間を設定していることもあって、子どもたちの日常生活の中では「歌う」ことが自然なことになりつつある。始業式、終業式、集会、人権集会、卒業式など、様々な行事の中でものびのびと気持ちよく歌う子どもたちの姿が見られた。今年からは学期ごとに全校の歌を決め、集会で歌う取り組みをしている。各学級で歌い込んできていることもあって、全校で歌うときには一つの大きな歌声になっている。』


以上、朝の会と帰りの会で、学級通信の日記を読み聞かせること、クラス全員で歌うことの2つを継続されていることがわかります。これも、実に根気がいる仕事を続けることによって、初めて成り立つ営みです。どちらも、聴き合えるからこそできることでもあり、逆に言えば、この2つがあるからこそ聴き合えるとも言え、まさに河合小学校における、日々の実践の両輪として欠かせないものだと感じました。


「協同的な学び」で、机をコの字型にし、教師が目線を子どもと同じ高さにし、グループ(ペア)学習を取り入れ、基礎の課題とジャンプの課題に取り組んでも、なかなかうまくいかない学校があったならば、そういう目に見える形を取り入れるだけで終わっているのかも知れないと、河合小学校の実践の両輪から、ふと思いました。それは、講師:石井順治先生の言葉にあった「子ども同士が聴きたくなる、考えたくなる、伝えたくなる」ことが「仲間との対話」としてできるようにするために、「聴き合うこと」で「どの子も支えられる関係が生まれる」ということこそ必要不可欠なのでしょう。そのためには、まずは教師自身が子どもの声に耳をすまし、耳を傾け、心を寄せることを出発点にしないと、子どもとの信頼関係は築けないし、聴き合える子どもたちは育たない、という日々の地道な実践の積み重ねが最も大切なんだと、河合小学校の公開授業研から学ぶことができました。大事なのは学びの形ではなく、学びの内実なのですね。石井先生がおっしゃっていた言葉「対話の中で、子どもの気づきを誘うのが、教師の役割なのでしょう」が、心にズシンと響きました。三重県伊賀市立河合小学校の先生方と子どもたち、ありがとうございました。


伊賀市は松尾芭蕉の生誕の地と言われています。


梅が香に追ひもどさるる寒さかな


と芭蕉も詠んだような、雪の降る寒い日でしたが、私の心は河合小学校から、あったかさをもらいました。

関連ページ
子どものつぶやきは宝石箱!子どもの日記はタカラモノ!幼児も低学年も高学年も
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教材【日記の授業:指導案】【万引き・おもらし・お手伝い】【聞かせたい5話】【詩・冬の夜道:指導案・発問】【中学・職場体験授業:指導案】【発声練習:朝の会】【ごんぎつね:発問】
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by takaboo-54p125 | 2013-02-22 05:11 | 親・保育士・教師の研修・講習

先日は、講習を受講された方が、受講後の都道府県教委への手続きを忘れていたので、免許が失効してしまうという、気の毒なケースがあったことを新聞で読みました。法的に救済措置がないので、30代の方は、やむを得ず採用試験に再チャレンジされたそうです。50代の方は臨時講師をなさるそうです。他人事ではありません。とにかく、教員免許状更新講習受講者も、受講免除対象者も、都道府県教委への手続きを忘れないよう、10年ごとに気をつけてくださいね。


実は、教員免許状更新講習の受講免除対象者である、校長、副校長、教頭、主幹教諭、教委の教育長、次長、所長、課長、室長、参事、指導主事、社会教育主事、免許状更新講習の講師(受講該当年度のみ)などにも、都道府県教委への手続きが必要だと、中学校の校長先生に教えてもらいました。不勉強でした。私は、H23年度に教員免許状更新講習の講師をしましたが、受講該当年度のH25,26年度に講習講師をしない場合は、私も受講しなければ‥。


各都道府県教委のHPに手続きの方法が載っていますし、申請に必要な書類もズラリと掲載されています。都道府県ごとに確認してほしいのですが、免許状更新講習受講免除願、教員免許状の写し、免許状更新講習免除対象者であることの証明書、戸籍抄本などが必要な場合が多いようです。


また、立場によって、所属長、法人の長、免許状更新講習開設者などに、証明(署名・捺印)をしてもらわなければいけません。滋賀県の手数料は3,300円で、それも滋賀県収入証紙ですから、なんか高校受験みたいです。高校受験シーズンは、銀行でも県収入証紙は品薄になるので、早めの購入を心がけたいものです。なお、都道府県によって、提出書類の書式も手数料の額も多少ちがう(なんで?)ようです。


さて、手続きのこと、教職員のみなさんはとっくにご承知のことと思いますが、ご不明な点は直接、各都道府県教委に問い合わせるのが、最も確かでしょう。とにかく、大学への講習の申し込みも、講習後の都道府県教委への手続きも、早めにしておくことです。

関連記事
教員免許状更新講習(8月1日):必修を受講された先生方の18観点以上の「心意気」に、エールをおくります
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by takaboo-54p125 | 2012-10-13 05:18 | 親・保育士・教師の研修・講習

愛知県小牧市は「協同的な学び合い(聴き合う学び)」実践校の多い市です。副島孝氏は小・中学校の教師をされ校長になられた後、小牧市教育委員会の教育長を8年以上されて、さらに大学院で学ばれ、今は大学でも教えておられます。そんな副島孝氏のコラムを読む機会がありました。一部ですが、学ぶべきところが多いので紹介させてください。


研究協議会(校内研)について


『教師にとって学びの機会となるような協議会とは、どういうものでしょうか。・・                                                     
まず、子どもが固有名詞で語られるということです。一人ひとりの子どもは・・みな名前を持った子どもなのです。固有名詞で語られるためには、参加する同僚が子どもに注目して授業を見る必要があります。一人ひとりの子どもを見ることで、同僚教師はたくさんのことを学びます。・・
協議会で語られる一人ひとりの子どもたちの姿が、自分には見えてなかった」と多くの教師は語ります。当然のことです。だからこそ、授業者だけでなく参加する同僚にとっても、授業研究は学びの場となるのです。授業をしながらでは見ることのできない、子どもの感じ方、受け取り方、学び方を知るからです。
次に、実際の授業に寄り添って指導の手だてが語られるということです。一人ひとりの子どもの学びの姿が語られるのですから、その時の発問や指示、説明は、教材や資料などを含めて、具体的に語られます。・・
代わりに、難しさを共有しながら、「自分はこういうやり方をしている」と、悩みながらの実践が語られます。実践の語りには、自分のクラスの子どもたちの反応が伴います。頭ごなしな否定の出る余地はありません。だからこそ「この学校では、研究授業をすることが苦痛でない(もちろん大変だけど、とは付け加えられますが)」と、授業者が語るようになります。』


『ベテランの先生は、「この学校は一人ひとりの先生の教材観みたいなものが生かされているので、どんな授業になっても研究協議の後、(前の学校と違って)嫌な思いをしない」と語っていました。「子どもたちの学びの様子を中心に話し合うので、自分自身反省することはいっぱいあるけど、落ち込むことはなくなった」と。・・
若い方の先生は、「授業者に対してこうじゃないかとか、質問だとか、ピンポンのような前の学校の研究協議が嫌だったので、参観者同士が子どもの様子を見て話し合うこの学校のやり方は嬉しかった」と語っていました。』


『研究協議会での先生方の学びという観点から見ると、成功した授業よりも失敗した授業の方が、議論が深まり、参考になることが多いように感じています。・・                                                          
うまく行かなかった授業は議論が活気づきます。どこに問題があったのか、参観者はそれぞれの立場で考えられます。議論の中で納得できる説明があると、なるほどと感じます。また、そういう観点で分析できていなかった自分の甘さや、思考の幅の狭さを反省する機会ともなります。
ある研究会・・何人かの教師が反省を込めて自分の授業での体験を語り始めます。その上で、具体的に個の場面でこういう問いかけをしたら可能だったかもしれないと指摘します。他の教師も同様の、しかも別の自己の経験を基にした提案を行います。・・
そのような感情(研究授業を2度としたくない)を抱かせることなく、しかも問題点はきっちりと指摘する発言が出されていました。・・
考えることは多いのです。そのヒントを教えてくれるのが、うまく行かなかった授業なのです。失敗した授業から学ぶことが多いことを知れば、研究授業で目指さねばならない授業の姿が見えて来るのではないでしょうか。無難な授業より、チャレンジのある授業、むしろどこに問題があり、どこに留意しなければならないかを確認し合える授業です。そんな授業を参観し、話し合えればと願っています。』


若い先生を育てる学校づくりについて


『茨城県石岡市立柿岡中学校の元校長の岩本泰則先生と同じ部屋、同じ分科会で、少しお話ができました。このたび出版された著書を販売されていたので、一冊購入しました。岩本泰則著『「学びの共同体」をめざして—公立中学校での学校改革—』一莖書房です。帰宅後、一気に読了しました。お勧めです。・・                                                                 
『「学びの共同体」をめざして』を読むと、応時中と重なる部分の多いことに気づきます。定年まであと3年の岩本校長が赴任した柿岡中は、生徒が荒れ、築40年で何年か後には新築予定のある校舎は、汚れて乱雑なものでした。その中学校で谷本校長は、4月から慎重さを持ちながらも覚悟を決めて、「学びの共同体としての学校づくり」ビジョンを表明します。職員会議で、始業式入学式で、PTA総会で。                                           
あまり肩肘張らずに表明したという、ビジョン表明はこの程度のものと書かれています。
• 子どもが子どもらしく学び、教師が教師らしく仕事をし、保護者が保護者らしく学校の挑戦に協力する「学びの共同体」としての学校づくりを。                                           
• 「学びの共同体としての学校」とは、子どもたちが学び合う場所としての学校、教師が専門家として学び成長し合う場所としての学校、親や市民が学校の教育活動に参加して互いに学び合う場所としての学校。
• 学びと授業と研修を中核にした学校づくり
この程度のものというには、言葉の背景が深く、覚悟のいるビジョンです。                                   
ここからが、スタートですが、ビジョンの表明で現実が動くものではありません。まして、学び合う授業が簡単に始まる訳もありません。それでも3学期には柿中スタイルの取り組みが見られるようになってきたというから、ものすごいスピードです。共有された危機感のあったことも事実でしょうが、変化を皆が実感できたこと、谷本校長のしたたかで柔軟な戦略も参考になります。
「学校だより」を始めとしたあらゆる機会を活用する職員、生徒、保護者、地域への発信が、前進への、信頼や協力への原動力となります。しかし、2年目の後半に2年生が逆方向に変わり始め、学び合いどころか授業の成立にも危機感を抱くような状況が発生します。歯車が狂うと事態が急速に悪化するという、中学校が構造的に持つ試練の時期です。
ここで再認識されるのが、ケアリングです。教師と生徒のより良い人間関係の構築(対話)=ケアリングです。学び合う授業の中でそれが構築されることが理想ですが、なかなかそうはいきません。いわゆる「生徒指導」ではない、ケアリングが一方で重要というのは、応時中をはじめとする小牧市の中学校でも痛感したことです。2年生の担任や一部の授業の責任にするのではなく、逆に全員で支える対応も同僚性を高める働きをします。・・
1時間の授業も大切ですが、私が授業そのもの以上に授業後の研究協議会を重視するのは、協議会での学びが(もちろん、そこで話し合われる内容や持ち方が問題ですが)、先生方や学校を変えていく力を持つからです。部分的な取り組みだけで、学校を変えることは困難です。トータルで、継続できる学校づくりという視点が重要です。』


『教育実践・ちがさき『響の会』夏季特別セミナーです。この会は角田明先生が会長の歴史の長い会です。・・
最後の締めとして、石井順治先生からお聞きした秋田喜代美先生の言葉、「若い人を見れば学校は分かる。初任者や若い先生が育つ学校は基本的にいい学校である」を紹介しました。後で、角田先生から、「校長を見れば学校が分かるとよく言われるが、校長の言っていることと学校の現実が違うことがよくある。子どもを見れば学校が分かるのと同じように、これからは若い人を見れば学校が分かるという視点で学校を見てみたい」と講評を受けました。・・
浜之郷小が茅ヶ崎市教委の指導主事による勉強会から生まれた経緯は有名です。そのときの指導課長であったのが角田先生で、浜之郷小学校の初代校長になった大瀬敏昭先生は係長だったそうです。・・』



以上です。先日の滋賀県立草津高校の公開授業研にスーパーバイザーとして来校しておられました。

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「協同的な学び合い(聴き合う学び)」⑦市内の全小・中学校で取り組む【目的は荒れの解決→学力も向上】【若い先生を育てる学校】
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898331/


by takaboo-54p125 | 2012-02-18 06:08 | 親・保育士・教師の研修・講習