どの職場においても、ベテランもいれば、若手もいます。若手は、経験不足であったり、まだまだ未熟であったり、あれこれ育てなければなりません。ベテランから見れば、プライドだけ高い若手の柔軟性のない仕事ぶりにハラハラすることも多々あることでしょう。そういう時は、ついつい「こうしたほうがいいよ」とアドバイスしたくなるものです。そのアドバイスは、おそらく正しい助言だと推察します。しかしながら、「正しいことは、なかなか相手に伝わらない」のも、これまた事実なのです。


それは、次のような理由が考えられます。なかなか仕事が思い通りに進まずず、あせっている若手は、「心の余裕」がほとんどなく、いっぱいいっぱいの状況にあると予想されます。ですから、「こうしたほうがいいよ」と助言されても、おそらくそれを実行する「気持ちのゆとり」すらないので、自分はダメだというジレンマに陥ってしまうのではないでしょうか。人の助言を受け入れられるのは、「余裕・ゆとり」がある場合だと思ってあげてみてはどうでしょう。「余裕・ゆとり」がゼロの場合、せっかく言ってあげた助言が誤解されて、パワハラだと受け取られては困ります。


そんな若手を挫折させずに育てていくには、どうすればよいでしょう。まず最初に、その若手の「努力している姿」(先輩から見たら当然のことでも)や「苦労してがんばっている姿」を日々、具体的に認めてあげることが、どうしても必要です。先輩から認めてもらうことで、「精神的余裕・ゆとり」が徐々に芽生えてくるからです。それは同時に、自分を認めてくれる先輩がいると感じた時から、その先輩が言ってくれるアドバイスに耳を傾けるようになり、その先輩に質問しようとする勇気も湧き、先輩の助言を自分なりに実行してみようとする意欲も生まれるからでもあります。


限られた時間の中で、そんな悠長なこと・・と思われるでしょうけれど、このように、まだまだ経験の足りない若手を育てるには、未熟な若手でも共感的に接してくださるベテラン(若手から見て信頼できる先輩)の存在が不可欠だと言えます。以上、若手の「学びは職場の先輩・同僚との人間関係の中で成立する」ということが結論になりますが、いかがでしょうか。助言内容は、抽象的な「しっかりして」「ちゃんとして」ではなく、より具体的な動き方・話し方などを1つずつ教えてあげてくださるのが、若手にもイメージしやすく、若手なりに採り入れやすいのでは、と思います。


相談を受ける時に大切なポイント


「やさしく学べる保育カウンセリング」大竹直子・著(金子書房)を購入して読んで、「これは職場の若手から相談を受けた時にも生かせる」と思ったことを、勝手ながら抜粋して紹介させてください。[  ]は職場における場合を、不充分ながら私なりに想定してみました。本当は、本書を直接読まれることをオススメします(私はいつも手元に置いてあります)。


【基本】


ルールの枠を守る→ほどよい距離感、安心感(週1回30分、長くて50分。相談室のみ)


教師[相談を受ける側]のペースではなく、相手[相談者]のペースを大切に進めよう。(今、できることを見つけたい)


解決を急がない態度、あるがままを分かろうとする態度で。(分析・評価するのではなく)


どんな言葉も気持ちの一部分。あるがままを認める。(「今、ここで」の気づきを大切に)


相手[相談者]を変容させたくなったら、自らの気持ちに耳を傾けよう。(なぜ変容させたいか自問してみると、気づくことが・・)


【子ども】[職場の若手=相談者]


「子ども[職場の若手]を尊重し、一緒に行動し、話を聴き、会話を笑顔で終える」のが、教師[相談を受ける側]の役割。


子ども[職場の若手]の気持ちを代弁しよう。(言葉を補い、言葉を選んで。冗談はひかえましょう)


肯定的な視点で子ども[職場の若手]を見る習慣をつけて、伝えよう。(~したらと思うけど、どうや[どうですか]?)


具体的な表現を心がけて、お互いの理解を深めよう。(~だから、安心して大丈夫やで[大丈夫ですよ])


叱るのではなく説明を。「どうしたらよいのか」を具体的に教えよう。(正直に話してくれてありがとう[ございます])


子ども[職場の若手]の世界を理解する。認めて、ほめて、子ども[職場の若手]の心を育もう。(何に困っているか)


[上の文を詳しく言うと]認めることをいっぱいした上で、苦労や努力した姿をほめよう[能力をほめても、相談者の意欲は上向かない]。ほめるより、一緒に喜ぼう。(心が満たされる)


言葉は、投げるのではなく、そっと手渡そう。(言葉を大切に=自分も相手も大切にする)[初心者とのキャッチボール]


【保護者】[職場の同年配や先輩=相談者]


保護者[職場の同年配や先輩]は、子ども[職場の若手]や自分を大切にしてくれる教師[相談を受ける側]を信頼する。(心のこもったあいさつ)


親[職場の同年配や先輩]は、親[同僚・上司]である自分を教師[相談を受ける側]に認めてもらうことで、「親」[同僚・上司]として成長していける。


面談は始まりが肝心。あいさつ、ねぎらい、プラス情報の3ステップから入ろう。


今の気持ち、今できること、うまくいっていることを伝えよう。(次回につなげるひと言)


親[職場の同年配や先輩]の気持ちを確かめながら話を進めよう。(あいまいな返答をされても追求しないこと)


言うべきことは、お願い口調で言おう。(提案して、自己決定・選択をしてもらうため)


親[職場の同年配や先輩]ができることを助言し「いかがでしょうか」と言おう。(元気を取り戻してもらうため)


難しい保護者[職場の同年配や先輩]にはプラス1。終わりの時間も告げる。(4時から5時まで時間があります)


保護者[職場の同年配や先輩]の感情に対しては、正論で向き合わず感情を受けとめよう。(事情説明=言い訳)


先生[相談を受ける側]と協力関係をつくるとよいことがある!を保護者[職場の同年配や先輩]に経験してもらおう。


相談→心をこめて聴いて(わかって)もらえたら→「今日、相談してよかった」と思える。


【職員間で】[相談者自身][相談を受ける側=個人情報の保護責任]


抱え込まずに職場の誰かに頼ろう。外部の専門家も含めて、適切な人にもつなごう。


忙しい時だからこそ、うまくいっている時こそ、同僚と話し合おう。(指示・依頼の理由も)


助けを求める能力を身につけよう。弱音を吐ける相手を、職場内で見つけよう。


3つのコミュニケーションを大切に。「お願いします」「ありがとう」「ごめんなさい」


自分自身の「~するべきだ」を「~できたらいいな」に言い換えて、やってみよう。


引き継ぎは、状況より対応を、具体的に引き継ごう。そして、子ども[職場の若手]の成長を伝えよう。


【ふり返り】


対応や解決を急がず、まず相手を受けとめる=相手を大切に思いながら関係づくりをする。


相談者と教師[相談を受ける側]の関係性が、相談者をいやす。(心にエネルギーが満たされ、勇気がわく)


→以上が、同じ職場における若手などの相談者が、次の1歩を踏み出せる気持ちになるために、最も大事なポイントではないでしょうか。大竹先生には感謝いたします。イチオシの本です。


関連ページ
教育相談「始めの4歩」で決まります【 保護者と信頼関係を築く初期対応】【相談を受ける時の原則】【いじめ防止八策】【引き継ぎの鉄則】
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898108/


by takaboo-54p125 | 2016-06-25 05:01 | 社会全般

以前と比べて気になるのは、「子どもたちの声がうるさい」と、保育園や市役所(設置管理者)に苦情を言う人が存在するという現実を、テレビや新聞で見聞きするようになったことです。先に保育園・幼稚園があった周囲(田園)に、後から出来た新興住宅街でも、少なからずあると聞きます。そういう苦情を言う人にも、必ず「子ども時代」はあったはずです。自分の子どもの頃(やんちゃ・おてんば等々)は棚に上げて、今の子どもたち(幼児)のにぎやかな声を「騒音」だと訴えるのは、如何なものでしょうか。子どもたちの声がにぎやかなのは、その地域が活気のある証拠だと思うのですが、それを「うるさい=騒音」とは・・ちょっとびっくりしました。


しかも、民事訴訟までおきているようです。訴訟に至る個々のやむを得ない経緯はあるのでしょうが、慰謝料を保育園に求めるとは・・う~ん。新聞で、少子高齢化で「寛容度」が下がった、と書いてあるのを読んだこともあります。でも、本来は、高齢者から子どもまで共存・共生している所が地域社会であるはずなのですが・・民事で争わなければならないほど譲り合えない世の中になってしまったのでしょうか。


とりわけ、電車の中で、赤ちゃんが泣き始めたら、お母さん自身も周囲から険しい視線を感じることが少なくないのが、情けないけど今の日本の姿らしいです。誰だって、自分も赤ちゃんの頃はオギャーオギャーと泣いて育ってきたはずなのに、それを思い出せない人がいるようです。どうやら、赤ちゃんが泣くのは、人類なら万国共通だということも忘れてしまった人がいるようです。排他的な人は少数でしょうが、困りましたねぇ。ずいぶん前の天声人語に、こんな短い話が載っていました。


満員電車で、赤ん坊が泣き出した。険しい視線が母親に集まる。と、年配の女性が母親に話しかけた。「眠いのかしらねえ」。母親は「うるさくてごめんなさい」と謝る。女性は続けた。「何を言ってるの。一番大変なのは、あなたじゃない。お母さんが一番つらいのよね」


(ずっと前の【天声人語】「短い話をいくつか」に載っていました・・その5つのエピソードのひとつです)


もしも、自分の住んでいる地域で、子どもの声が聞こえなかったら、逆に「大丈夫かな」と心配になります。すなわち、子どもの声の全く消えた地域って、地域社会そのものが消滅する危機の1歩手前だと危惧するのですが・・。若い世代がつながっていってくれなかったら、年金はもちろん、介護・福祉・医療・ライフラインなど、日本の社会形態そのもの(もちろん自分の生活も)が維持できなくなることが、はたして視野に入っているのでしょうか。待機児童が多いので保育園を増やすのは結構なことだと賛成しながら、自宅の近くには、保育園をつくらせたくない・・と、総論賛成・各論反対の主張をする人が少なからずいることを知り、なんか、さびしくなりました。保育園や幼稚園から聞こえる子どもの声は、その地域のタカラモノだと思うからです。地域に気を遣って配慮する園側の苦心を、時代の流れだと安易に片付けたくないですねぇ。

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by takaboo-54p125 | 2014-11-22 05:14 | 社会全般

宮崎駿監督のアニメに、私がカルチャーショックを受けたのは、1978年(昭和53年)4月~10月にNHKで放送された「未来少年コナン」でした。当時、大学浪人で予備校に通っていた私を支えてくれた作品だと言えます。


その後、宮崎駿監督の映画化されたアニメは総て、レンタルビデオを借りたり、テレビ放映されたのを録画したり、特に手元に置いておきたいのは購入したりして、くり返し視聴しました。何度観ても、飽きないというか、感動してしまうからでした。宮崎アニメは、私にとって、何か壁にぶつかり、ふっと思った時に、ビデオやDVDで何度も観る・・そんな作品群だったのです。


もちろん、原案・脚本・場面設定・原画・美術設定・画面構成などを担当された「パンダコパンダ(東宝)」の2作品も観ました。余談になりますが、とても驚いたのは、お若い頃には「わんわん忠臣蔵(わくわくしました)」の動画や、「長靴をはいた猫(あこがれました)」の原画を担当されたり、テレビアニメでは、「ムーミン」第23話の原画、「アルプスの少女ハイジ」全話の画面構成・画面構成、「フランダースの犬」第15話の原画、「母をたずねて三千里」全話の場面設定・レイアウト、「赤毛のアン」の場面設定・画面構成なども担当されていたことです。こうして、アニメーターとしての腕を磨いていかれたのでしょう。


その宮崎駿監督が「風立ちぬ」の試写会(6月)で、


「自分が作った作品を観て、泣いたのは初めてです」


みたいな発言をされた時は、えっ、なんでかな?ぐらいに思っていました。


そうしたら、「風立ちぬ」公開中の2013年(平成25年)9月6日、宮崎駿監督ご自身が記者会見で、長編アニメーション監督の引退を表明されました。


私は、宮崎駿監督の最後の長編アニメ「風立ちぬ」だけは、映画館で観たいと思いました。それで、私は初めて宮崎アニメを映画館へ観に行きました。


ストーリーから監督の伝えたいことを感じながら(勝手に解釈するだけですが)、忘れたくない情景描写に目をこらしながら、登場人物の声や飛行機の音なんとボイスパーカッション)に耳をすましながら、「風立ちぬ」を観ました。


すると、かつて観た「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「紅の豚」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」のさまざまな場面が、時々浮かんできました。


それは、風そのものであったり、美しい自然風景であったり、登場人物の眠る姿、食べる姿、働く姿などの、精一杯生きる人々の姿であったりしました。初めて映画館で観た「風たちぬ」は、宮崎アニメをずっと家のテレビ画面で視聴し続けてきた私にとって、そんな走馬燈のような映画でもありました。


テレビの宮崎駿監督特集では、アニメ作品のどのタイトルにも「の」が必ず入っていることが指摘されていました。ところが、「風立ちぬ」には、「の」が入っていません。そこにも宮崎駿監督の思いが込められているのでしょうか。この作品は、ものづくりの専門家として「美しい飛行機をつくりたい」と純粋に思う主人公の願いどおりには、なかなかいかない、切ない物語であるとも、私は思いました。そんな主人公が設計を成し遂げた飛行機の戦闘シーンがないことからも、地球環境を含めて、平和な世界を願う監督のお人柄を感じました。


さて、宮崎駿監督は記者会見で、数々のアニメ映画製作を通じて、子どもたちに伝えたかったことを、端的に表現されていました。


この世は生きるに値する


どのアニメ作品でも、登場人物たちの、眠って、食べて、働いて、喜怒哀楽と共に懸命に生きる姿が、生き生きと表現されていました。たしかに、宮崎監督は、子どもたちには「この世は生きるに値する」ことを伝えたかったのでしょう。


それは、同時に、私たち大人に対し、全作品を通じて、


子どもたちが『この世は生きるに値する』と心底から思える・・


そんな世の中にしていますか?(身近にできることはないですか?)、


そんな社会になっていますか?(自分にできることを探しませんか?)、


そんな地球だと言えるでしょうか?(地球の悲鳴が聞こえますか?)


と、いろんな角度から問いかけておられるような気がしてなりません。地球的規模で考えて、地域の身近なところで、自分ができることをやっていくことが、「生きるに値するこの世」の実現に近づく道なのかな・・たとえ小さな1歩でも。


おおざっぱなくくり方をして申し訳ないのですが、ナウシカやラピュタでは科学の進歩=自然破壊の矛盾とどう向き合うかを、トトロでは自然の中でたくましく生きることのすばらしさを、魔女宅や紅の豚では真っ直ぐな生き方の値打ちを、もののけ姫では自然との共生の大切さを、千と千尋では生きる勇気を、ハウルやポニョでは子どもも若者も高齢者も溌剌と生きることの尊さを、教えてもらったようにも思います。


宮崎駿監督、生きる力がわいてくる、数々の珠玉のアニメーション作品を、世に送り出してくださって、有り難うございました。

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by takaboo-54p125 | 2013-09-14 05:10 | 社会全般

はじめに


わが家にプロパンガスを供給してくださっている大丸エナウィン(株)の顧客向け冊子2011年11月1日発行の第83号に、「日本語の揺れと乱れ」に関して、とても興味深い記事がのっていました。


【ラ抜き言葉


1つめは、【ラ抜き言葉です。


あるアニメの主題歌の歌詞に


「タマネギ食べれる」


というのがあります。また、


「素直に生きれないの」


というJポップスの歌詞もあります。


プロ野球選手はインタビューで


「ここまでやって来れたのは、ファンの皆さんの声援のおかげです」                                                            


と話します。



「食べれる、生きれる、来れる」


は【ラ抜き】言葉です。


「~することができる」という可能を表す場合は


「食べられる、生きられる、来られる」


であるのに【ラ】が抜け落ちたのです。



【ラ抜き】言葉ができたのには理由があります。


「食べる」を例にしましょう。


「食べる」を尊敬表現にすると「食べられる」、また受け身表現も同じく「食べられる」です。


つまり「食べる」の可能・尊敬・受け身表現は全く同じ形になります。                                                                                                     


「出る」「着る」といった動詞も同様ですこれでは混乱します。


混乱を避けるためにできたのが【ラ抜き】言葉だというのです。                                                                                                    


たしかに


「タマネギ食べられる」


だと、化け物のようなタマネギに食われてしまうような気もします。                                      


「【ラ抜き】は日本語の『乱れ』というよりも、『揺れ』であり必然だから認めよう」                                                                                                


という学者もあります。



現在のところ【ラ抜き】は、話し言葉なら許され、書き言葉ではダメといったところ。                                              


真面目なテレビ番組は、出演者が


「来れる」


と話しても、字幕は


「来られる」


としています。


と、【ラ抜き言葉】について、柔軟に書いてありました。


確かに、私自身も若い人たちと話していると、次のような【ラ抜き言葉】を耳にすることはあります。居れる」「起きれる」「決めれる」「着れる」「出れる」「投げれる」「逃げれる」「寝れる」「見れる」「よけれる」あれっ?と感じる言葉もあれば、いつの間にか聞き慣れてしまった言葉もあるかな、といったところです。


【レ足す言葉


2つめは、【レ足す言葉】です。


次は【レ足す】言葉です。


「書く」という動詞の受け身・尊敬は「書かれる」。


日記に悪口を書かれる(受け身)、先生が字を書かれる(尊敬)となります。


「書く」を可能表現にするには特別な形「書ける」があります。                                                                    


このような例は他に「読む」(読める)などがあります。


可能を表す形があるのに


「書けれる」「読めれる」


と余計な【レ】を足してしまうのが、【レ足す】言葉。


何がおかしいなと、言った本人も気づくことが多いためか、あまり広まってはいません。


と、【レ足す言葉】について、あっさりと、まとめてありました。


私が耳にして、あれっ?と違和感を感じた言葉は、次のような【レ足す言葉】です。


私の周囲にいる若者たちではなく、ほとんどテレビ番組の出演者のみなさんでした。


「行けれる、行けれない」「出せれる、出せれない」「飲めれる、飲めれない」「読めれる、読めれない」仮にもテレビ番組に出演するプロのタレントならば、【レ足す言葉】は間違った使い方だと心得てもらいたいものです。ひょっとすると、本人は幼稚っぽさを演出しているつもりなのかも知れませんが・・。


【サ入れ言葉】


3つめは、【サ入れ言葉】について、です。


広まっているのは【サ入れ】言葉です。


会合などで司会者が


「次に移らさせていただきます」


と言うのをよく耳にします。


この場合は「移らせて」でよいのに、ていねいにと思ってか、余計な【サ】を入れてしまいます。


「帰らさせていただきます」


「歌わさせていただきます」


など、多くの人が間違いと気づかずに使っています。


と、【サ入れ言葉】について、ズバッと、指摘してありました。


この【サ入れ言葉】も、テレビ番組で、たびたび耳にすることがあります(困ったものです)。「移らせていただきます」「帰らせていただきます」「歌わせていただきます」が正しいのは、言うまでもありません。


「言わさせていただきます」は、「言わせていただきます」と、


「置かさせていただきます」は、「置かせていただきます」と、


「預からさせていただきます」は、「預からせていただきます」と、


「見させていただきます」は、「見せていただきます」と、


「急がさせてすみません」は、「急がせてすみません」と言ってください。


各民放テレビ局も、せめて【サ入れ言葉】については、正しい日本語(敬語)を教えてほしいものです。


まとめ


大丸エナウィン(株)の顧客向け冊子2011年11月1日発行の第83号では、次のようにしめくくっていました。


ここでは、【ラ抜き】は『揺れ』、【レ足す】【サ入れ】は『乱れ』としておきます。                                                                                                


『乱れ』は正し、『揺れ』は立ち止まって検討すべきでしょう。


言葉は、揺れ、乱れ、変化します。


高名な文学者の作品にも【ラ抜き】【サ入れ】が見られるのですから、


 〈言葉の専門家ではない一般人が間違えてもしかたがないかも知れません。                                                          


しかし、自分たちの言葉を大切にしたいと思うなら、言葉に敏感になるべきでしょう。                                               


「話し言葉でも【ラ抜き】など使わない」


というのは立派な個人の美意識。


さあ、揺れ、乱れ、変化する日本語に、当探偵局とともに向き合いましょう。


以上です。


おわりに


なるほど、【ラ抜き言葉が日本語の『揺れ』、【レ足す言葉】【サ入れ言葉は日本語の『乱れ』ということですか。【ラ抜き言葉】【レ足す言葉】【サ入れ言葉】には、なんとなく違和感を抱いていた私も、そこまで整理して考えたことがなかったので、この文章を読んで、なんだかスッキリした気分です。大丸エナウィン(株)顧客向け冊子の編集部さん、ありがとうございました。日本語の『乱れ』【レ足す言葉】【サ入れ言葉】は、大人(祖父母・大多数の親・教師)子どもに教えてあげなあかんのでしょうね。それに対して、日本語の『揺れ』【ラ抜き言葉】は、金田一春彦氏の見解のように、日本語の『進化』につながるかも知れないと考えるなら柔軟に見守っていけばいいのでしょうかねぇ自身は基本的に【ラ抜き言葉】を使わないのですが、「来れる」(可能)には違和感を感じなくなっているのも事実です。


う~ん、迷うところです。まだ、やわらか頭じゃない私には判断がつきかねると言うか、【ラ抜き言葉】に揺らいで^^います。

関連ページ
子どもと向き合う学級づくり⑤【8月の教室】+【2学期初日の発問】【森毅さん名言】【若い先生の挑戦】【ラ抜き・レ足す・サ入れ言葉】【緊急メール配信】
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by takaboo-54p125 | 2011-11-26 05:18 | 社会全般

1年前ぐらいから新聞やテレビで「ボラバイト」という新しい造語を耳にするようになりました。「ボランティア」プラス「アルバイト」で「ボランティア・アルバイト」です。それを縮めて「ボラバイト」だそうです。


就活がうまくいかなかったり、就職先で挫折することもあります。そんな若者たちが、やり甲斐や生き甲斐を見つけるためにチャレンジしているそうです。名前のとおり、お金が目的というわけではありません。いっしょうけんめい働きます。


「ありがとう」「よくがんばってくれたね」「たすかったよ」と言ってもらえます。ねぎらいの言葉、感謝の言葉です。それで、人の役に立つよろこび、働くよろこびを感じます。人のためにがんばることの値打ちも感じます。そして、元気パワーをもらいます。再び人生にチャレンジするきっかけになるのです。


でも、給料は少ないのが「ボラバイト」です。その現実もかみしめることになります。現実は厳しいです。でも、働くということは、


はた(そば)にいる人に楽をさせてあげて感謝してもらえることであり、                                         


傍ら(そば)で共に仕事をして楽しいという「傍楽」(はたらく)ことでもある


と実感できたことは、長い人生にとって大きな意味があると思います。この若者たちが幼い頃、親からお手伝いを頼まれ、一緒にやって、「ありがとう」「よくがんばってくれたね」「助かったよ」とねぎらい・感謝などのほめ言葉を、親からくり返し言ってもらっていたら、「ボラバイト」に寄り道しなかったかも知れません。でも、そう思えるほど、若者たちが「ボラバイト」をする価値はあるはずです。


というのも、私は小学校の教員を一度リタイアしています。脳梗塞で走れませんから、臨時講師という形での復帰も無理です。主夫をしていましたが、総てができるわけでもありません。料理のバリエーションが少ないのは痛いです。そんなこと言うのはぜいたくだとわかっていますが、成就感が・・。そんな時、教職をめざす学生のための大学に拾っていただきました。木下藤吉郎が日吉丸と名乗っていた頃、若き織田信長に、どこの馬の骨ともわからないのに拾ってもらったのと、私も同じです。そして、私は生き甲斐の場をいただきました。教え子たちにも応援してもらっています。感謝しております。おおげさですが人生の第2ステージは、教職をめざす学生のために、私の引き出しの総てを伝授したいと思っております。


ですから、「ボラバイト」をする若者たちの気持ちが、ちょっぴりわかります。「ボラバイト」にチャレンジするみなさん、何かきっかけが見つかるといいですね。かげながら応援しています。慶応大学の大学院生(心理学)がニーズのある家を訪問して、自閉症の子どもと遊ぶバイトを始めたことがきっかけとなり、NPO法人化を目指しているという記事を読みました。そういう社会的価値にやり甲斐を見つける人を「社会起業家」と呼ぶそうです。

関連記事
職場で若手を育てるために欠かせないこと&相談を受ける時に大切なポイント
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898586/                                                          


by takaboo-54p125 | 2011-07-22 05:00 | 社会全般

黙って出勤して、黙って退勤する人のことが話題になるようになりました。


以前と比べて、会社でも、工場でも、役所でも、職場に、出勤した時にも黙ったままいつの間にか来て、退勤する時にも黙ったままいつの間にか帰って行く若者が目立つようになってきたと、40代、50代の人たちからグチを聞くようになりました。出退勤入力をしながら言えばいいだけなんですけどね。じゃあ、学校はどうかと思い、聞いてみました。なんとびっくり、規模の大きい学校ほど、そういう傾向はあるようです。風のように、すうっと去って行くのは、いかにも味気ないですよね。


子どもたちに教える立場の人が、これではちょっと困ります。コミュニケーション力「伝え合う力」が重視される職場ですから、なおさらです。朝、職員室に入った時に、「おはようございます」を言えない人が、あいさつすることの大切さを子どもたちに教えられるはずがありません。そういう先生の建前のお説教なんか、子どもたちに一発で見抜かれてしまいます。同じ職場の仲間なのですから、自分の方から先にあいさつできる先生でありたいものです。


「おはよう」は人間関係をつなぐ大事な「始めの1歩」だと思います。帰りは、同僚より先に帰るなら、「お先に失礼します」とひと言だけ言えばいいのです。先に帰る同僚から声をかけられたら、「お疲れ様でした」と応えたらいいのです。これだけで、職場の潤滑油になるのですけどねぇ。それだけのことでも、気をつかわないと言えない段階にいるのなら、条件反射的に言えるようになるまでは、人生の修行だと思って実行しましょう。きっと、あいさつって気持ちよくできるものなんだなあ、と実感できるようになりますよ。


ついでですから、出張に行く時も、「クラスのこと、よろしくお願いします」と言う担任は多い(それでも全員ではありません)のですが、出張の翌朝、「昨日は、クラスのこと、お世話になり、ありがとうございました」と言う担任は、さらに、その半数ぐらいでしたね。もちろん、それを言ってもらうために、自習を見に行っているのではありません。子どもたちのために行っているのです。でも、これって気持ちですよね。担任不在の翌朝、そういうあいさつがすると、必ずよいことがあります。子どもの固有名詞も出てきて、ほめる材料を先生方からもらえることが多々あるからです。お礼を言うことで、昨日のクラスのよかった点を、言ってもらえるのです。お礼のひと言も、決して損はしません。さっそく朝の会で、子どもらに昨日のことをほめてあげられるじゃないですか。


by takaboo-54p125 | 2011-05-30 05:01 | 社会全般

今朝2月4日(金)の新聞34面に「あのおにぎり 忘れない」という記事が載っていました。紹介させてください。


『北陸を襲った大雪で特急列車が25時間以上立ち往生したJR今庄駅(福井県南越前町)に3日、乗客だったという人から手紙が届いた。おにぎりや弁当を配ってくれた地元の人や駅員らに感謝の言葉をつづっている。住民たちは、思わぬ便りに顔をほころばせている。・・手紙は大阪府藤井寺市の消印で、サンダーバード40号の「1乗客より」となっていた。「家も大変な時なのに我々のためにおにぎりを握ってくださり、あの味は一生忘れることのできないものとなりました」と地元の人たちに感謝していた。弁当や毛布を運んだJR関係者には、「(列車が)動き出した時には皆様がホームに立ち、深々と頭を下げ、手を振ってくださっている姿に胸迫るものがありました」とお礼の言葉を書いていた。・・駅には他にも、お礼の電話や礼状の送り先を問い合わせる電話が数件かかっているという。』


携帯電話の充電のため、コンセントを貸してもらった人もいたそうです。ただひたすら懸命に出来ることをしてあげた今庄の人たちにとって、大阪府藤井寺市周辺の人からの手紙は、「してあげて、ほんとによかった」という、うれしい便りだったことでしょう。


先日の鳥取の人たちがしてあげたこと、それに対して福岡の小学校が手紙を送ったこと、福井の人たちがしてあげたこと、それに対して大阪の人が手紙を送ったこと、いずれも、気持ちがあればこそ、です。気持ちを行動にし、それを受けた人が気持ちを伝える、これこそ、「伝え合う」ことなのでしょうね。それが「支え合う」ことの出発点になることを教えてもらいました。

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by takaboo-54p125 | 2011-02-04 08:09 | 社会全般

福井県敦賀市や南越前町のみなさんの「温かさ」


先日は、鈴鹿山脈のふもとのわが家周辺でも30~40cmの積雪を除雪しました。でも、この1月末の北陸の大雪は、ハンパではありませんでした。新聞の1面には、「北陸で記録的な大雪」という記事が載っていました。


『・・JR北陸線では30日夜から特急など9本が動けなくなり、うち福井県内で立ち往生した計3本の乗客約1150人が車中で2夜目を迎える事態に。福井県内の北陸自動車道では最大950台、国道8号では同150台が立ち往生した。・・福井県南越前町今庄で242cmと観測史上最大を記録した。』


これは、ただごとではありません。30面には「ドカ雪 住民救いの手 福井」という記事も載っていました。


『・・列車や車に閉じこめられた人も多数いたが、自治体や周辺住民が炊き出しなどで支援の手を差し伸べた。・・「昨夜ご飯を食べた後、何も口にしていない。ありがたい」・・敦賀市職員が差し入れたおにぎりをほおばった。・・敦賀市は31日午前、運転手らに炊き出しのおにぎり配布を決め、防災用の備蓄米で1200人分(2400個)のおにぎりを作った。支援の輪は民間にも広がった。かまぼこ製造会社は、焼きちくわ900本を、昆布加工・卸売会社は、昆布を巻いたおにぎり60パックを運転手に配った。・・早朝に雪かきをしていた駅付近の住民らは、列車内で一夜を明かした乗客から「食べるものがほしい」と頼まれた。近くに住む方(高齢者)は茶を沸かし、駅まで何度も運んだ。住民有志でおにぎりの炊き出しも始め、約800個を列車に届けた。差し入れを受け取った乗客は「気持ちがうれしい、ありがたい」と話した。』


大雪の中、お茶を沸かしては駅まで何度も運んだおばあちゃんをはじめ、住民のみなさんや、敦賀市職員さんの温かい気持ちが私たちにも伝わってきました。


滋賀版23面を見ると、「湖北大雪 余呉249cm最深タイ 米原駅で車中泊」という記事もありました。


『・・JR西日本では・・米原駅に到着した快速電車を「列車ホテル」として開放。・・119人が車内で一夜を明かした。JRでは、31日朝になって新たに特急「しらさぎ」を休憩所として用意。正午ごろには車内で運行再開を待つ乗客らに駅員らが弁当を配り歩いた。・・乗客の一部はJRが彦根駅周辺に用意したホテルに移動した。・・県内有数の豪雪地帯でもある高島市マキノ町在原地区では・・240cmを記録。』


長浜市余呉町柳々瀬の249cmは1984年(S59年)の観測史上最深記録と並んだとのことです。米原駅で弁当が配れたのは、同駅が新幹線・北陸線・東海道線のターミナル駅のため、駅弁がいつも売られている駅だからです。どの駅でも配られると誤解しないでくださいね。心配なのは柳ヶ瀬と在原です。雪崩が起きませんように。柳ヶ瀬と言えば、滋賀県一の豪雪地帯です。在原は、茅葺きの家々が点在する原風景(観光地化されていない)を今なお残す所です。屋根の雪下ろし、どうか気をつけてください。

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by takaboo-54p125 | 2011-02-01 16:52 | 社会全般

絆の力 かたちに」 という生活面の記事が、朝日新聞2011年1月27日(木)25面にのっていました。紹介させてください。


市、ごみ出す「手」見守る「目」
京都府宇治市では、1人暮らしで体が不自由なお年寄りの自宅まで足を運び、ごみを回収する「ふれあい収集」と呼ばれる市のスタッフがいるという記事でした。                                                      
必要なのは、日々の暮らしを支える「手」ということで、2年前から始めたと書いてありました。
ごみが出ていなかったり、声かけに反応がなかったら、緊急連絡先に連絡する安否確認サービスも兼ねているそうです。
記事は、最後に次のように締めくくってありました。


『見えてきたのは、
玄関に出てくるのが精いっぱいという1人暮らしのお年寄りが、こんなにたくさんいるのか
と収集スタッフも驚く現実だった。
‥効率で割り切れぬ仕事だ。
ときに、お礼の手紙も届く。
網の目のように地域を回るごみ収集スタッフが、家族代わりにお年寄りを見守る「目」となる。担当課長は、
やりがいがあります
と言った。』


地域が「自ら」「共に」雪かき
『「おはようございまーす」
1月半ばの日曜日。元気よくあいさつをした中学生4人が、大人がスコップでかき出す雪をソリで運ぶ。杖をついて玄関先に出てきたお年寄りが、                                  
「ありがてぇ、ありがてぇ」
とつぶやく。
奥羽山脈の抱かれた豪雪地帯、岩手県八幡平市の安代地区。                              
10人の除雪隊が1人暮らしの高齢者でボランティアの雪かきを始めた。                            
大雪の今年、軒先まで雪に埋もれていた平屋の家が、15分で姿を現した。‥                             
過疎化に悩む「地方」にこそ、再び絆を育むヒントがある。‥                             
約15年前に地元の社会福祉協議会がつくったのが除雪隊「スノーバスターズ」だ。                                                   
60代以上の住民が中心だが、中学生もクラブ単位で参加する。福祉教育の一環だ。‥
絆は求めて結ぶもの—。‥抱く思いだ。
絆って、当たり前にあるものじゃないんだって気づいた」‥                                
「雪国の冬は大変よねー。」
何げない問いに、お年寄りが思わぬ言葉を返してきたという。                               
バスターズで元気な子どもたちが来るのが楽しみ。                                      3日前からわくわくして、3日余韻を楽しむ。                                         だから1週間はあっという間。                                                   気づいたら春がくる
この日、バスターズがそのまま通り過ぎた家があった。
近所の人が率先して雪かきを済ませてくれたらしい。
15年たって、そんな家が増えてきた・・
私の目標はね、バスターズの解散なんです」』


以上です。                                                                                    どちらも、「公が助ける」「共に助ける」ことから                                             「人の役に立ちたい」                                                          「人の役に立ってよかった」                                                         という1月17日の「こころの絆」が息づいていることを感じました。                                                                       ほんとに頭が下がります。                                                                                      自分も生活とリハビリに追われていますが、脳梗塞の自分の甲斐性でやれそうなことを毎日ではありませんけど、ちょこっと微々たる豆つぶみたいなのを始めました。

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by takaboo-54p125 | 2011-01-28 05:17 | 社会全般

朝日新聞12月19日(日)の1面には「11指定市非常勤育休なし」という記事がのっていました。「一部職員認める法改正:3分の2なお枠外」という小見出しまでありました。のせます。


『自治体の第一線で働く非常勤職員(約30万人)の育児休業を、11の政令指定都市が認めていないことが、朝日新聞の全国調査でわかった。公務員を対象にした現行の育児休業法では適用外になっているためで、退職を余儀なくされるなど、多数の「育児難民」が生まれている。「イクメン首長」が話題になる中、足元の育児支援が置き去りになっている状態だ。


人事院が今夏、非常勤職員にも育児休業を認めるよう国に意見を申し出たのを機に、国家・地方公務員法の育休法改正案が国会に提出され、11月26日に可決。来春施行される。改正法で育休が認められる非常勤は、地方公務員法17条で定めた「一般職」(10万人)だけ。非常勤全体の3分の2を占め、同3条3項3号による「特別職」(20万人)は対象外のままで、なおも法の谷間に取り残される恐れがある。


朝日新聞が11月、非常勤向けの育休制度の有無を全国19指定市に聞いたところ、独自の制度があると答えたのは札幌、千葉、京都、堺、岡山、広島、北九州、福岡の8市。設けた主な理由は「一般職員との均衡を考慮」(京都市)、「有期雇用者にも育休を認める民間対象の育児介護休業法の趣旨を踏まえた」(札幌市)などだった。


非常勤の多くは1年契約。京都市や広島市では、育休期間が更新日にあたる4月1日をまたぐ場合でも事実上、連続して育休を取れる。一方で‥ほかの11市は非常勤向けの育休制度が「ない」と回答。理由として「法の適用外だから」「法の対象外だから」‥などを挙げた。‥育休が取れずに非常勤が退職に追い込まれたり、契約更新が認められない「雇い止め」に遭ったりするケースは多い。育休制度がないと、雇用保険からの育児休業給付(賃金の50%)や、育休中の社会保険料免除が受けられず、子どもを産む側からみれば仕事を失ったうえに、経済支援も受けられないという二重のダメージになる。


総務省などによると、非常勤のうち、改正法でも救済されない特別職は本来、特定の学識・経験に基づいて任用される労働者性の低い勤務が想定され、育休法の枠外に置かれてきた。だが、実態は特別職と一般職が混然一体となっており、常勤的な特別職も数多くいる。


総務省公務員課は「特別職の勤務形態は様々で、一律に法で定めるのは難しい。自治体で対応を検討してもらうのが望ましい」としている。』


以上です。問題は、


この20万人の中に、育休を必要とする人、将来その可能性のある若者たち(独身の人も含めて)が、どれほどおられるのかということです。


新聞にも書いてあった


「育休制度がないと、雇用保険からの育児休業給付(賃金の50%)や、育休中の社会保険料免除が受けられず、子どもを産む側からみれば仕事を失ったうえに、経済支援も受けられないという二重のダメージになる」


という現実を、恥ずかしながら私も知りませんでした。事実を知らされないまま非常勤で働いているみなさん(子育て世代・若者たち)も多いのではないか、と心配です。非常勤の若い人たちに「子どもを安心して産める制度が私の住む都道府県・市町村にはあるんや」と思ってもらえるように、自治体でなんとか検討してあげてほしいものです。保育園非正規保育士・幼稚園臨時講師・学校臨時講師・不登校相談員・家庭児童相談員・適応指導教室指導員・電話相談員など、保育教育~児童虐待対応等の最も厳しい現場の最前線(第一線)で、体を張って弱い立場の市民(その地方自治体)を、支えてくださっている嘱託職員のみなさん(不安定な雇用状態と正規職員より安い給料)に、今度は自治体が、予算が厳しい中でもなんとかやりくりして、その労に報いる番だと思うのは、私だけではないはずです(だから、新聞にも採り上げられています)。

非正規の地方公務員はボーナスをもらえないのですか?

ニュースや新聞と言えば、公務員のボーナス(賞与・期末手当)の平均金額の話題も、毎年採り上げられます。そのボーナスが支給される対象となるのは、ほとんどの地方公共団体(都道府県・市区町村)においては正規職員だけではないでしょうか。私の知る限り、非正規で働く公務員は、法的にボーナスを支給される対象外となっているのが現実です。保育・教育現場など、地方自治体で働く非正規の職員数は今や50万人を越え、さらに年々増え続けています(非正規職員が三分の一を越える自治体もあります)。低賃金の不安定な身分の雇用で、正規職員を支えてくださっているのですから、なんとか法改正してあげてほしいものです。

私は地方自治体の非正規職員ではありません。私立大学の非常勤講師をしています。ですから、毎年の11~12月頃は、次年度も継続して雇用してもらえるかどうかが、気にかかる時期です(ボーナス支給なんて、雲の上の話です)。それとは関係ありませんが、わが家でも、たいへん重要だった「教訓」が次の記事です。お子さんが特別支援学校などへ通学されている場合は、参考になさってください。

知的障害児が共同作業所へ通う18才前の【計画相談】と、国民年金【障害基礎年金】を請求する20才までに、準備しておくこと
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by takaboo-54p125 | 2010-12-19 10:01 | 社会全般