宮ヶ浜水泳場の遊泳区域ブイ外側に小さく見える船舶進入防止用ブイは2016年まで、2017年から船舶進入防止用看板に変更されました。

宮ヶ浜水泳場(近江八幡市)→遠浅でファミリー向き

e0360778_10292810.jpg

e0360778_21512092.jpg

近江舞子水泳場(南浜・中浜・北浜)(大津市)→すぐ深くなる(要注意)
e0360778_22002331.jpg
e0360778_22005173.jpg

マキノサニービーチ(高木浜・知内浜)(高島市)→すぐ深くなる(要注意)
e0360778_21573653.jpg
e0360778_21563514.jpg

以上、掲載した水泳場:宮ヶ浜・近江舞子・マキノサニービーチの各風景写真は、2016シーズン終了前後(8月下旬~9月上旬)に撮影したものです。2017秋の台風18号・21号で湖岸の松が多数根こそぎ倒れましたが、2018シーズンまでにどこまで復旧しているかは、各自でお確かめください。なお、びわ湖の各水泳場の特徴・水質・風景など、詳しいことは下記ページにまとめてますので、よかったらご覧ください。


びわ湖・宮ヶ浜水泳場(近江八幡市)景色よし!遠浅よし!水質よし!8水泳場の水質調査結果2008~2019(8水泳場の風景写真)

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898124/



# by takaboo-54p125 | 2017-12-30 06:00 | お出かけ・旅

みなさんには、どうか日常の、人と人との直接的なコミュニケーションを大事にしていただきたいと、申し上げます。身近で、いつでも相談できる人=心から頼れる人(できれば複数)との、日々のつき合いを大切にすることは、きっと、困った時に、自らの安心(信頼)の拠り所になるはずです。また、親にだけは自分の気持ちをわかってほしいと、いつも願っているのが子どもです。そうして自分の気持ちをわかってもらえたと実感した子どもは、親の言葉にも心から耳を傾けるようになります(傾聴も相互作用です)。お忙しいとは思いますが、わが子の切ない思いを受けとめる懐の深さを、お子さんに見せてあげてほしいと思いますが、いかがでしょうか。忙しさ・気恥ずかしさを理由に、そこを省略しちゃっていませんか?さらに、いつも「お手軽」なものに頼りっぱなしの親の姿を、わが子に見せていることにハッと気づいた時は、ちょこっと軌道修正してみましょう(公立図書館にはたぶん置いてある絵本『おこだでませんように』でも読んで深呼吸してから、自分のできる範囲で)。


そういった親の生きざまを、お子さんは毎日すべて見ながら感じつつ、結果として親のすることを真似して成長=これが子どもの育つ道筋(子どもは親の言うとおりにはせず、親のするとおりにするの)です。どうか、ゲームのこともスマホのことも学校・園のことも、決してチェック・問い詰めではなく、お子さんとは目と目を合わせ温かい共感的な対話をしてあげてほしいと、せつに願います。そして、親として伝えたいことは明快に私メッセージ」で言ってあげることを、提案いたします。わが子に対し指示・命令オンリーや、「ながら聞き」の連発はNGでしょうね(思いを聴いてくれない親に対して、あきらめた子どもは本音を打ち明けなくなりますから)。


また、「お手軽なものに、親子の愛着形成へのプラス効果はなく、やむを得ず急場をしのぐためのものです。例えば、「スマホ育児アプリ」というツールに日々頼りきってしまうことが習慣になると、赤ちゃんが人(親)より物(スマホ)にばかり興味関心を持ってしまったら逆効果→親子の絆=愛着形成ができにくくなる→人と目を合わさない子、人の話が聴けない子、人から学べない子になりやすいかも・・・・と、心得ておきたいものです。


日々実行するのはとても大変ですが、親のアイコンタクト・抱っこ・笑顔・声かけこそ、乳幼児の「安心」をはぐくむ土台であることも事実です。それらを親1~2人だけでこなすのは、相当しんどくて、きゅうくつな現代社会です。ですから、ママが1人で孤軍奮闘する「ワンオペ育児」にならぬよう、「育メン」パパや、ジイジ・バアバの出番でもあります。加えて、子育て支援センター・助産師・保健師・医師・ママ友・子育て支援NPO法人・子育て支援ボランティアなど、乳幼児に関われる周囲の身近な(信頼できる)大人みんなの力を、めいっぱい借りつつ、あくまでも「親子の相互作用」で、「愛着形成=親子の絆づくり」をぼちぼち(ミニプチ・ステップで)めざしてほしいと、講演や研修会でお話ししたり、相談を受けたりする中で、私は常々思うのですが、いかがでしょうか。


2016年2月6日の記事で紹介した東海大仰星高ラグビー部監督さんの言葉


今の子は携帯電話などを使ったコミュニケーションに親しんでいる。しかしそれだけで、お互いを知った気にならないようにしたい。顔を合わせる環境を大事に‥」→私たちも時々、わが身をふり返りたいものです。

関連記事
学校・園で「自分を出したがる子&自分を出せない子」の共通点→たった一つの約束「大丈夫?」自己決定を促す「どうしたい?」+困った子は困っている子
https://sg2takaboo.exblog.jp/24898462/



# by takaboo-54p125 | 2017-12-02 05:37 | 育児・子育て

全て[下手の横好き]です。若い頃はスキーキャリアリアスポイラーを付け、スタッドレスタイヤ交換・金属タイヤチェーン装着タイム計測してました。非金属タイヤチェーンは標準タイヤへの装着は楽ですが、スタッドレスタイヤ(ゴツゴツしている)への装着はひと苦労します(冬に薄着で汗をかくほど、チェーンをグイグイ引っ張る腕力が必要…残り数mmがなかなか届かず)。降雪地帯で坂道・橋・高速道路への塩化カルシウム(白い粒の融雪剤)散布のため、下回りの防錆用シャーシブラックを塗ることもありました(洗車・下部洗浄もしてましたが)。

ミニバンは長く乗ってから気分転換したくて、3cmローダウンし(微振動のため2列目・3列目シートに同乗する家族全員がクルマ酔い!ブーイングです)、リアガラスにスモークフィルムも貼りました(予算的にバックモニターカメラがなく、夜は後方が何も見えない!ドアミラーだけが頼りです)。この2つの理由で、お気に入りのミニバン(ガナドール製のスポーツマフラーも装着)を、泣く泣く手放すことになりました。フロントコーナーセンサーは装着してましたが(降雪時に雪がセンサーに付着すると、作動して音が鳴りました→仕方なくOFF)、スモークフィルムを貼るならバックモニターカメラ,リアコーナーセンサー等が必要…と反省してます。

ウィッシュ(トヨタ)は、フロント~リアにモデリスタアンダースポイラー,リアスカートを付け(TRD製と比べたかな)→急角度の坂道では底を地面にこすりました→要注意です。スポーツマフラーフジツボ製でした。ウーファーカロッツェリア製(運転席下へコンパクトに収まる)でしたから、ツイーターも同様です。ホーンは、ミツバ・アルファ系でした。ホーンは店頭で聞く音より、実際に装着して鳴らす音は小さく聞こえます(クルマの遮音性のため。ちなみに、軽は取付スペースが狭く、ホーンの選択肢も極端に少ない)。シフトノブはヒョウ柄、ハンドルカバーはホワイト、レーダー探知機ユピテル製(セルスター製と比べたような)…今のクルマにも、ウィッシュの時に使ってた、ツイーター(今はダミー)とレーダー探知機(前車用の旧型)を付けてます。

フロント・アンダースポイラー,リアスカートなどのドレスアップ・パーツは、見栄えの好み(かっこよさ)で選ばれます。ただ、そのパーツを装着すると何mm低くなるか、も要チェックです。私みたいに駐車場へ入る急な坂で、クルマの底をこすらないためです。アクセサリーカタログの商品紹介(価格など)の一番下に細かい字で、「5mm低くなる」とか「38mmダウン」とか…しっかり書いてるので、見落とさないようにしましょう。

今、乗っている軽自動車(2015,3~)は、コスパがよいタイヤサイズ155/65R14のクルマですが(採用車が少ない165/60R15と175/60R16はタイヤ購入費が割高)、自動ブレーキは赤外線レーダーセンサー。進化中の自動ブレーキのセンサーを軽自動車で比べると、ホンダはNボックスだけがミリ波レーダー[高価] +単眼カメラ(Nボックスの車両価格が高いはず)、Nボックス以外は赤外線レーダー。ダイハツはステレオ複眼カメラ。スズキは単眼カメラ赤外線レーダー。3つとも長所・短所があります。ミリ波レーダーはトヨタでも、プリウス等のクラス以上に装着されてます。昨今のアクセル・ブレーキ踏み間違え事故がある度に、前進・後退両方に「誤発進抑制機能」はほしいなと思います。また、軽専用のホーンミツバ・アルファ・コンパクトⅡに交換しました。

ドライブレコーダーは、前方用コムテック:ZDR-012を後付けしました。水平画角108°以上、200万画素、録画フルHDだからです(価格は取付工賃込み約1,6万円。内蔵microSDカードは8GB。32GBまで対応)。ケンウッドやユピテルのハイスペック(高性能)モデル,コムテック:HDR系(水平画角136°~),前後2カメラ(駐車監視機能あり)のコムテック:ZDR-015(水平画角115°)も魅力的ですが(予算オーバー)、ステッカー(360円)をリアガラス下に貼りました。ドラレコの生命線=microSDカード:内蔵8GBのフルHD録画なら約100分…その後の上書きが約1千回?32GBなら約400分…その後の上書きは約6千回?という予測で、トランセンド高耐久型(ドラレコ用)microSDカード32GBに交換しました(通販2980円で購入)。内蔵8GBmicroSDカードは予備です。

コムテック:ZDR-012購入時の初期設定を、少し変更しました。録画サイズをHD→フルHD、フレームレート(1秒毎の記録枚数)を20→30fps、録音をON→OFF、タイムスタンプ(録画日時付き録画データ)をOFF→ON、画像補正機能(再生用)をOFF→HDR-ON、カメラ輝度を標準→明るい、液晶明るさを標準→明るい…。なお、microSDカードの件も、設定の変更も、私の好みです。実際、走行中に大きい段差を越えると衝撃録画を開始します」と音声ガイドされました。それが速度の違いなのか、後輪サスペンション(トーションビームorマルチリンクorダブルウィッシュボーン)の違いなのか、車格(軽~高級車)の違いなのかと思いつつ、設定を再度確認して、Gセンサー(衝撃感度)の初期設定0,6Gを、とりあえず前後は0,8G、左右は0,9G、上下は1,0Gにしました(0,1G敏感~1,0G鈍感)。初期化は月2回です(さわりたくて→ドラレコを使いこなせるように)。

私には楽しいこれらの作業を面倒に感じる人は、新車購入時にオプションでドラレコ連動ナビを付けるのがラクチンかも…。ただ、スズキやダイハツはエントリーナビからドラレコ連動してますが、トヨタはエントリーナビではドラレコ連動の設定がありません(なぜ?)。また、ドラレコ連動ナビは、当然ですが付けるドラレコが限定されますから、ナビとドラレコのどちらのスペック(性能)を優先するか、予算も含め各自の判断になります。

書いてるうちに、せめてマフラーカッターぐらい付けたくなり…SEIWAバリアブル・オーバルカッターS(K324)が、マフラーの直径に合いました(直径の実寸を測り、3670円でした)。軽のノーマルエンジン・アイドリングストップ車に、重低音のスポーツマフラーは少々もったいない気がします(これも個人的な感想ですが)。マフラーカッターとはドレスアップ用です(2本出しタイプの中には、1本がダミーになってる物もあります)。

今、流行りのハイブリッドカーも、先行のニッケル水素電池(安価・大型・安全性)搭載車と、後発のリチウムイオン電池(高価・小型・長寿命)搭載車の両方あり、プリウスはグレードで使い分け、アクアはニッケル水素電池…話がそれましたm_ _m(街でプリウスのモデリスタ製スポーツマフラーを見て??)。かつて、マフラー音は、①フジツボ(横浜)②ガナドール(埼玉)③柿本レーシング・改(大阪)の順に好きでしたが、空(から)ぶかしは好きではありませんので、やりませんでした(燃料の無駄づかいはしたくないし、騒音で迷惑をかけたくないから)。



# by takaboo-54p125 | 2017-11-04 05:15 | 日記・その他

【1才以降の幼児の心を育てるために】


さて、1才までは、赤ちゃんのすることを全て受け入れていき、危険のないように先生が配慮していきますが、1才からは、子どもに『ダメ』を入れていくことが必要になります。それは、幼い子どもが、せいぜい移動しても1メートルほどが関の山という状況から、より広い広い世界へと踏み込んでいくことがおきるからです。


つまり、先生にとって触れられたりすると困るモノがある所へ、幼い子が踏み込んでくる状況が、しばしば起きるということです。たとえば、隣の部屋に何とも言えぬきらきら光るグラスを見つける。「あれはナニ?」という好奇心に突き動かされて、そこに近づき、低いテーブルにつかまり立ちします。ガラスでできたグラスは、幼子にとって十分危ないのです。それに触ろうとしている子どもを先生が発見します。


先生は「ダメよ」と赤ちゃんに『ダメ』を出します。やさしい先生から今までにない、とがったギザギザしたもの(表情・声)を感じた子どもは、一瞬手を止め、先生の目を見つめます。「そうね。さわっちゃいけないよ」1才児に、その意味は伝わらなくとも『さとす』先生の姿があります。


子どもは、口をへの字に曲げ「ウエーン」と泣き始めます。その時、1才児は、かつて全てが自分の思い通りになった時の心地よさとは違う不快感を感じていますが、先生に「よしよし」と抱っこをされて慰められたり、「もう、さわってないね。えらいね」と、先生からほめてもらうことの喜びを感じます。


こうして、先生に『ダメ』をされて、自分のしたいことができない不快感を、先生の言うとおりにして先生に受け入れられた喜びが中和していき、最後には満足感に包まれます。こうして、先生の『ダメ』を受け入れていく体験をしていく中で、『ダメ』を受け入れること、先生の言うことを聞くことが、なんとなくイヤなことじゃないなぁ・・・という感性が育っていきます。0~3才児には、感性を育てることが最も重要です。「三つ子の魂、百まで」と言った、昔の人の知恵には、感心させられます。


こういった体験をくり返すうちに、今までは、『自分のことを受け入れてもらえる=自分のしたいことを受け入れてもらう』ということだけが喜びだったのが、自分がやりたいことでも、先生の『ダメ』を聞き入れていくのも悪くはないなぁ、つまり、受け入れていくことの喜びを感じるようになる、このことが、人を受け入れるという土台づくりのスタートになるのでしょう。


しかし、1才以降の好奇心は、ますますそのエネルギーを増していきます。それは、自分の思いどおりにしたい、という意欲を形づくることでもありますから、全くダメということになってはいけませんが、特に、ここから先、2才から3才にかけては、「自分の思いどおりにしたい子ども」対「やってはいけないことは、何が何でもダメ、という大人(親や先生)」との格闘になるのが現実です。


良い、悪いが分かるはずもない子どもはしたい放題します。それを、先生は、子どもの欲求を受け入れることをしながらも、知恵をしぼって、言うことも聞き入れさせていきます。ある時は、ダメなものはダメと押し切り、ある時は、部分的に許して後はダメとし、ある時は、条件つきでよしと受け入れ、ある時は、交換条件。そうして、結果的には、先生の言うことを聞き入れる姿を引き出して『ほめる』『認める』ことをしていくのです。


えらいね。先生の言ってること聞いてくれるの?先生うれしいな
そう心から言われて、うれしくならない子どもはいません。こうして先生の言うことを聞き入れるのもイヤなことじゃないなぁ、そうすると先生も喜んでくれるなぁ、それはうれしいことだなぁ、という感じ方が育っていきます。つまり、人の言うことを受け入れていくことが苦じゃない、という感じ方をつくっていきます。これが成立しないと、イヤなことから逃げる傾向になります。


先生から「ちょっと、ここに座ってね」と言われ、その通りにするかどうかは、このささいな「・・苦じゃない」ということにかかってきます。このことは、そうしないと怒られるからこわいので聞き入れる、ということとは本質的にちがいます。きっとそうすれば相手はすごく喜んでくれるだろう、という張り切った意識でもありません。「うん、それくらい、いいよ」という気軽で気楽な感性は、ヒトというものが好きという無意識の感覚(信頼の感覚)がなければ成り立たちません。


このことが成立する3才あたりに「愛着の感性とは?」という問いに答えられ得る、ひとつの形を見ることができます。それは、

◎人に自分のことを受け入れてもらう喜びが感じられる

◎人のことを受け入れることを喜びにできる

ということが成立している姿です。これをベースに年令とともに、人間関係の知恵をつけていくことで、さらに成熟していきます。この自我形成・価値観形成が弱いと、意欲が湧かない傾向になります。


先生が子どもにぶつかり、『ダメ』を入れていくことは、先生の言うとおりになる子どもをつくることが目的ではありません。大人からほめられたり、認められたりすることがうれしいと感じる感性を持つということが、人を受け入れていくという姿につながるのです。大人の言葉を受け入れない姿は、自分勝手をしていくという姿でしかありません。


自分のしたいようにさせてほしい・・そのことを認め受け入れてほしい・・というのは、言い換えれば『甘え』と言えます。2才前後の、自分のしたいようにしたい、というのは、大人が考える『自由意志』とはちがいます。2~3才の段階の『甘え』とは、自分勝手にしたいということにすぎないと心得ておきましょう。しかし、この自分勝手は大脳新皮質の知恵を育てます。だから、子どもをほめることを目的に『ダメ』を入れていくことは、子どもの自由意志や意欲を、決して、つみとるものではないということです。


1~2才の子が、先生が「やめて」と言っても、やめない時は?】

その行動は、子どもが先生の反応を単純に楽しんでいると思いましょう。(悪気はありません)しかるのではなく、次のことをしてください。


あ~、いた~い!(たいへ~ん!)あ~!あ~!あ~!」とおおげさに、子どもをびっくりさせることが効果的です。子どもは、先生の様子に驚いて、何事が起こったのかのか、という不安な気持ちになり、その行動を一瞬だけやめます。そうしたら、先生は、すかさず、


やめてくれたね。えらいね
と、抱っこをしながら、不安が消えるように、ほめてあげます。大切なことは、子どもに「したらだめよ」と、頭でわからせようとせず、先生の「びっくりパフォーマンス」で驚かせて、やめた瞬間、抱っこしながらほめることによって、心で「ぬくもり」を感じさせることです。それができたら、


先生、うれしいよ」と、向き合い抱っこ(密着抱っこ)をして、ほめること、これを毎日、チャンスがあれば逃さず、くり返ししてあげましょう。


なんだか先生に抱っこされて「えらいね」「うれしいな」と愛されることが心地よいと感じる感受性をはぐくむためです。先生にそうされたい、という感受性を育てたい時期だからです。あきらめずに根気強く繰り返す必要がありますが、そういう絆を深めることが徐々に可能になれば、子どもも行動の方向転換を先生に言われたら、サッとできるようになっていくことでしょう。


これらは、1才から2才までの間における、ガマン比べ(根比べ)だと、言いかえることもできるでしょう。先生の笑顔、やさしい声かけ、抱っこなどが、子どもの感受性を豊かに育てるための、大事な「心の水やり」だと思いましょう。保護者にも、おうちで、そうしてもらえるように、「力をかしてください」とお願いすることも、先生の大切な「子育て支援」になります。


とりわけ2、3才にかけて、しないように心がけたいこと

・納得すれば、しないはずだと、2才児に理屈で納得させようとする(理屈)
・言うことを聞かない時は、たたくのがしつけ、いつもボカッ(暴力)
・うるさい子の相手はしないにかぎると、ほうっておく(無視)
・子どもだから仕方がないと、いつも受け入れてしまう(受容のみ)
・常に先生の言うとおりになるよう、怒って恐怖を感じさせる(暴言)


こういったことが、後々の問題になります。不登校、授業中の立ち歩き~教室から出て行く、意欲の喪失、不良行為、薬物依存、自傷行為、暴力行為・・この発達段階での、このような対応が「人のことを好きになりたいのに、好きになることに不快感を感じてしまう」という感性をつくりあげてしまうのです。これは、子どもを愛せないという親子関係の中でも同様なことがおこります。


【3才以降の幼児の心を育てるために】

こうして、3才を過ぎたあたりから4才にかけて、先生の言うことを以前よりずっとよく聞き入れてくれるようになります。先生の言うことを聞き入れていくということは、
「先生の言うことをするようになる」ということでもあります。
これをこうしてごらん
これは○○って言うんだよ
折るというのはこうするんだよ
そうしてほしい時は、こう言うんだよ
などなど、先生が子どもに知恵をつけさせていくことが可能になったということです。つまり、教えてくれる人から教わることができるようになった=学習が可能になった(小学校入学準備OK)ということでもあります。


また、3才になると、「どうして?」「なぜ?」と質問を先生にぶつけていくことで、先生が特別に教えようとしなくても、子どもが先生から引き出していくという形になってきます。そして、先生やその他の大人から「これは良いこと」「これは悪いこと」というようなことも、体験を元にどんどん知恵として身につけていきます。これが、4~5才にかけての善悪判断を形づくる土台になります。


やってよいことと悪いことが分かるようになるということは、どういったことが価値のあることか?という価値観をつくっていくことにつながります。そのひとつの特徴的なあらわれとしては、4~5才にかけて「勝ち負けにこだわる姿」があります。「勝つことはうれしいことだ」という中で、勝つためにがんばるという体験をして「がんばることの価値」を身につけていきます。勝つためにがまんをする、勝つために練習をするという体験から「がまんの価値」「努力の価値」を身につけていくのです。


そして、「自分てナニ?」という自我の形成が重なり、「自分はどうあるべきか?」に目覚めてきます。例えば、さかあがりをする友達の姿を見ます。すると、「自分もさかあがりができるべきだ」(成長欲求)という姿を思い描きます。が、現実的にそれができないと知った時、自分もさかあがりができるようになりたい、という『意欲』を持ちます。そして、その目的を達成するために、イヤな練習でもがんばる姿になるのです。


しかし、さかあがりを自分だけの力でできるようになるのは、なかなか難しいことです。そこで、先生が支えていきます。鉄棒を持って蹴り上げた足がどこまで上に届いたか・・「ここまで届いた。さっきよりこれだけ上に足が届いたよ」さかあがりができるまでの道のりを、細かく砕いて、小さい目標(スモールステップ)にして、1つひとつクリアするごとにほめて認めて、できたことの喜び=成就感をいっぱい感じさせてあげます。この成就感という喜びを感じれば感じるほど、次への意欲につながっていきます。この自我形成・価値観形成が弱いと、意欲がない傾向になります。先生は、できていないところを指摘するより、『今、子どもができているところを喜び』、その喜びの気持ちを、子どもにイメージしやすい言葉で伝えましょう。


小学校での問題(保幼で問題視されることが少ない場合でも)は、この0~3才にかけてしっかり『愛着の感性』が育ち、イヤなことでも大人に言われれば自分ですることができ、さらに善悪判断、価値観形成がなされる4才の段階に到達しているかどうかにかかっています。


さて、問題があればどうするか?それは、その子の実際の『愛着の感性』の成長度を見極めて、その発達年令の愛着形成に必要なことを大人(親・先生)がしていくということが必要になります。


以上、『乳幼児期の愛着形成』について、その子を観る(一緒に遊ぶ)ことに基づいた的確な説明をしてくださる数少ない園長先生の文章から抜粋しました。


【抱っこをいやがる、0~2才までの子どもは】

赤ちゃんがお母さんと全く目と目を合わせてくれない時、目を合わせても、ぜんぜんニコッとしない笑顔が全くない時、おなかもへってないのに、オムツもかえてあげたのに、全く泣きやまない時、抱っこをすると、よけいはげしく泣く時、お母さん方も、先生方も、心配ですよね。そういう場合、次のHPを紹介しています。


こども発達支援ホーム いわしろ

http://iwasiro.server-shared.com/


「子ども発達支援ホームいわしろ」が、わかりやすい育児のポイントを公開しておられます。私も、困った時は、このHPをよく見ました。育児相談のメールをくださった県外の方に「子ども発達支援ホームいわしろ」のことをオススメしたところ、予約して行かれ、「行ってよかった」というメールをいただきました。いやがる子への抱っこをどうするか、お手本を見せてもらえます。そうすると、子育ての見通しが持てるようになり、育児で落ち込むこと(あせり、不安、イライラなど)を防げるとも言えます。


【「赤ちゃん返り」をプラス!ととらえる】

「子ども発達支援ホームいわしろ」HPにおいて井上園長先生は、「赤ちゃん返りは画期的な成長」「赤ちゃん返りは心の扉を開ける」と言っておられます。そして、まず、赤ちゃんが育つ道すじには、親との「相互作用」が欠かせないと述べておられます。HPにくわしい説明・事例がのっています。


先生方は保護者に対して、『「赤ちゃん返り」は、子どもが親に関わりを具体的に求めてくるわけですから、親はそれに喜んで応えてあげればよいのです。決して、ダメなこと、困ったこと、面倒なことだと思わないでください。ラッキー!チャンス!やり直せる!と思いましょう。』と支援の言葉がけをしてあげましょう。「赤ちゃん返り」によって可能になる、親子の「相互作用」は、育児・子育て・療育・保育など、赤ちゃんが育つ道すじ、人間関係を構築する(人と豊かにコミュニケーションできる)、すべての基本だと、私も思うからです。


【「抱きぐせ」をどうとらえるか】

松田道雄ドクターが著書「育児の百科」(岩波書店)の中で、「抱きぐせ」について書いておられ、なるほどと思ったので、紹介します。


『赤ちゃんが泣くのには、いろいろの理由がある。空腹で泣くのが一番多い。排泄物でぬれて気持ちわるくなったため泣くと思われる場合もある。腸の中にガスがたまって、不快を感じて泣くと思われる場合もある。乳を飲ませて、まだそれほど時間がたっていないのに泣いたら、母親は赤ちゃんのオムツがよごれていないかどうかを調べる。それもきれいだとわかった時、泣いている赤ちゃんをどうするかで、母親は迷う。だが迷うことはない。空腹でもなく、オムツがぬれているのでもないのに泣く子は、抱いてほしがっているのだ。泣くのをそのままにしておくと、「泣きぐせ」がついてしまう。そうなると3ヶ月をすぎても、よく泣く。


泣くたびに抱くことにすると、抱きぐせがついて、下に寝なくなりはしないかという心配がある。お年寄りは、よく、だきぐせをつけると、あとで困るよと忠告する。アパートで親子3人ぐらしをする時、赤ちゃんを抱いてばかりいなくてはならないようになったら、家の仕事ができなくなる。そう思うと、泣いている赤ちゃんを抱き上げずに、そのままにしておく。たしかに、4~5分泣いて、泣きやむ子もある。


また、ちょっと抱き上げてやると、すぐ泣きやみ、2~3分抱いていると、そのまま眠って、下におろしても、もう泣かないということもある。抱き上げると腸の中のガスの位置が変わって、気持ちよくなったのかも知れぬ。また、泣いたのを抱き上げて戸外をひとまわりしていたら、気持ちよさそうになり、今度は寝かせてもきげんよく、泣かぬということもある。


抱き上げるということで、赤ちゃんが気持ちよくなり、生活が平和になるのなら、泣かなくても1日のうちに何度か抱いてやりたい。また、抱かれて、からだをしゃんとさせることが、この時期の赤ちゃんの運動の一種である。だきぐせは悪であるという思想で、授乳の時以外は、赤ちゃんを絶対に抱いてやらないというのは、まちがいだ。泣くことは赤ちゃんの唯一のコミュニケーションの手段だ。これが無視されるようになると、赤ちゃんは合図としてでなく、怒りの泣きとして泣くようになる。


抱かれるというのは、赤ちゃんにとって気持ちのいいことなのだから、赤ちゃんは抱かれるとよろこぶ。しかし、どの赤ちゃんも、抱かれてばかりいたがるものではない。抱いたから、必ず抱きぐせがつくというものではない。しかし、中には、どうしても抱かれていたい赤ちゃんがいる。下に置くと、火がついたように泣く。抱き上げても、すぐには泣きやまない。ゆすってあちこち歩いて、やっと泣きやむ。少しおさまったと思って下に置くと、また泣き出す。


それは、生まれつきよく泣く子だ。こんな子を、抱きぐせをつけまいと思って、抱かないで泣かせておくと、ヘルニアになることもある。あまり泣いて近所から抗議が出て、抱くということになる。よく泣く子と、あまり泣かぬ子とが、生まれつきあるのだ。感受性の強い子は、他の子どもが感じない程度のしげきを不快と感じるのだろう。また、表現欲のはげしい子は、自分の不快を大声で泣くことで示したいのだろう。泣かぬ子はいくら抱いても、抱きぐせはつかないし、泣く子は、抱かざるをえない。


しかし、抱かないと泣きやまぬ赤ちゃんは、育児上の失敗でそうなったのではない。抱きぐせをおそれて、赤ちゃんを外気にあてることを忘れてはならぬ。よく実家へ連れて行ってから抱きぐせがついたとこぼす団地の母親がある。それは赤ちゃんが外気浴をすることの楽しさを発見し、楽しい人生を要求し始めたのだ。団地のアパートで寝てばかりいるのは、母親には好都合だろうが、赤ちゃんには、不都合なのだ。』


以上です。松田ドクターは、

泣くのを母親に無視されて抱いてもらえないと、赤ちゃんは抱いてほしいという合図ではなく、怒りとして泣く」と書いておられます。怒りとして泣くのを、さらに無視されて、抱いてもらえないと、赤ちゃんは最後には、泣くのをあきらめます。こうなったら、赤ちゃんは母親とのコミュニケーションをとろうとしなくなります。そうなると赤ちゃんは、人から学ぶことそのものができなくなってしまいます。心の成長が偏ってしまうという、たいへんな状態になってしまうのです。ヤバイ、大ピンチです。だから、「抱きぐせ」はつけたっていいのです。赤ちゃんの目を見て語りかけながら、いっぱいいっぱい抱っこしてあげてください。


【赤ちゃんと目と目を合わせて、語りかけよう】

このことを「アイ・コンタクトをとろう」とも言います。
まずは目と目を合わせることが、子育てをしやすくするためのベースです。
子どもの心とつきあうためには、必ず目と目を合わせて語りかけます。
赤ちゃんをあやす時に、目を見つめてにっこりとほほえみながら
おーよしよしよし
と言ってあげると、赤ちゃんもうれしそうに見つめ返すイメージです。
親子で目と目を合わせた時、わが子の笑顔が顔全体に広がるのが目標です。
これは、無条件の安心に包み込まれた状態だと言えます。
目と目を合わせることは、不安なことではなくて安心なんだよ、という体験の積み重ねを毎日させてあげます。
これは親が意識的にするのです。  
目と目を合わせるのが苦手な子が増えてきてるから、なおさらです。
この子たちは、目と目を合わせることが不安な状態にいるわけですから、不安を取り除いてあげるのが、親の役割といったところでしょうか。
節目ごとに語りかけます。
あなたがいてくれるだけで、うれしいよ
でも、なかなか目と目を合わせてくれない赤ちゃんには、イライラせずに、授乳の時にわざと目を見て
おなかがへっていたんやね
おいしいか?そうか、おいしいか、よかった」 
いいねぇ。いっぱい飲むんだよ
などと、意味が赤ちゃんにわからなくてもいいから、やさしく語りかけてあげたい言葉を、赤ちゃんにゆっくりとしゃべりかけながら、授乳するように心がけましょう。
そのくり返しで赤ちゃんの心の中に、お母さんの声が『安心の声』として少しずつ響くようになります。
ちらっとでも、お母さんの目を見てくれたら、
うれしいな。ママを見てくれたね
とよろこびの声を赤ちゃんにかけてあげましょう。
目と目を合わせてくれない赤ちゃんに、授乳する時の×は、携帯電話の着信音】【ウォークマン】です。
それらの電子音が、ママの言葉を赤ちゃんに届ける、じゃまをする』からです。
赤ちゃんが、目を合わせてくれなかったり、ニコッと笑ってくれないと、お母さんはつらいですよね。
自分がイライラして、赤ちゃんに八つ当たりしそうになったら、町内(市内)の子育て支援センター(保健センター)にヘルプの電話をかけましょう。
自分1人で悩んではいけませんよ。
今の時代の赤ちゃんは、昔の赤ちゃんより手間がかかるのですから。
若い人たちの育て方がわるいわけではないのです。
子どもを育てたベテランのおばあちゃんでも、なかなかうまくいかないのが、今の赤ちゃんのたいへんさです。
しかし、手間を根気よくかければ、親子が共に喜べる日は、きっとやってきます。
うちの赤ちゃんには、通じないのかなと、あきらめそうになることもあると思います。
でもね、目を合わせてニコッと微笑むDNAは持っているはずだと、信じてあげましょう。


以上のような「赤ちゃん返りはチャンス」「抱きぐせOK」「アイコンタクトが大事」などに関するアドバイスを、若いお母さんたちに、ぜひとも園の先生方から伝えてくださることを、願ってやみません。


【保護者の信頼を得る子育て相談「始めの4歩」】

保護者は泣いたり、怒ったり、苦情やグチを言ったりしながら、同時に、
自分の育児(現在進行形)の苦労をわかってほしい
自分の育児が基本的にどうなのかを(全否定しないで)認めてほしい
という、言葉の裏側にあるヘルプも出しておられるのではないか、ということです。
それは、私の育児の苦労と努力に共感してほしいという願いが込められているのです。ということは、保育園・幼稚園で、保護者から相談を受けた時の、保育士・教師・養護教諭が対応する「最初のひと言」も、即返答したくても、してはダメだと、ふだんから自覚していたいものですね。即返答では、信頼関係を築けません。


まず、
①保護者が相談してくださったことにお礼を述べ、(信頼度ゼロなら来られません)
②保護者のご苦労をねぎらい、(心をこめて)
③保護者の子育てのよい点を具体的にほめて、(お世辞ではダメ)
④保護者の気持ちに共感しながら、(言葉と表情の両方で)
相談に応じていくのが、保護者の心と、手と手をつなぐ育児相談(子育て相談)になるのではないでしょうか。スポンジみたいにいったん吸収してから、応えるという感覚で相手をすることで、保護者自身も子育ての苦労が報われた、相談してよかった、自分の子育てにもいいとこはあったんや、という前向きな気持ちになり、プラスαのアドバイスをくれた先生への信頼感も、きっと増すことでしょう。私も相談を受ける時は、直前に子育て相談「始めの4歩」1つめは…2つめは…3つめは…4つめは…と復唱するように心がけています。

さて、保育の1場面に戻りますが、子どもたち全員を絵本の読み聞かせに集中させたか ったら、
「みんな、(絵本が)見えているかな?」
と問いかけるのではなく、
「(絵本が)見えてない子は、いないかな?」
と聞くだけで、子どもの反応がちがう(見てない子に声をかける子が出てくる)と、保育のスペシャリストがTV番組で発言されてましたが、見事な問いかけだと、私も感銘いたしました(絵本以外でも使えます)。


関連ページ(記事)
学校・園で「自分を出したがる子&自分を出せない子」の共通点→たった一つの約束「大丈夫?」自己決定を促す「どうしたい?」+困った子は困っている子+存在感のある教師
https://sg2takaboo.exblog.jp/24898462/

「愛着形成」①親子ではぐくむ絆づくり【ママを受け入れられる子になる愛着の感性の育て方】+ママの思いを代弁する詩・0~3才児の育児

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898093/


幼小連携①保育園・幼稚園がめざす「理念」を、保護者も納得してから入園してもらうことの意味【園と家庭が手を結べるため】

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898389/


# by takaboo-54p125 | 2017-10-28 05:58 | 保育・教育

「授業でワアワアなった時、静かにさせる手立ては?」
「教室がざわざわした時の、魔法の言葉は?」

「授業中、板書や学習内容に注目させる手法は?」

これらの質問に対する返答を書きます(私も偉そうなことは言えず、かつての教え子に聞くと力技だったとかm_ _m。力技はその場しのぎのため、もぐらたたきになり、教師自身の疲れが蓄積されます=経験談)。


仮りに、それを「指導力」と言うならば、教師の指導力(授業の力量)とは、大声(怒鳴り声)で静かにさせることではありません。ここ数年間、注目していた愛知・三重・滋賀県の6校(小中高2校ずつ)の全クラス公開授業で、目指したい授業(教室における担任と子どもの姿)を間近で観ることができ、感謝しております。その6校30クラスの先生方に共通していた「さりげない働き(動き)」を、授業(学習)参観させてもらった私自身が再度、具体的にイメージしてみましょう。ただ、学校ぐるみでじゃなくて、担任が個人で取り組むのも手応えはゼロじゃないけど、その苦労は半端ではありません(どの先生も同じ気持ちで同じこと言わはる…こんな同僚を増やしたい)。

子ども1人ひとりの課題は千差万別で、担任個人での対処には限界があるのも現実です。そこで、大阪市立大空小学校の校長を2015年3月までされていた木村泰子先生の言葉を引用させていただきます。

>(前半略)大空小学校では、しょっちゅう教室から子どもが出ていきますが、その時
>「教室から出ていく子が良くない」
>と言えば、この子に対する周りの見方に、差別と偏見を教えていることになります。

>そこで「出ていく子どもが悪い」と決めつけないことが大切。
>「なんで出ていったのかな?」
>とみんなで安心して相談すればいいのです。
>子どもが出ていく原因を作っているのは“教員”です。
>私が授業をしていた時にも子どもが出ていきました。
>その時周りの子どもに
>「あーやっぱりなあ。先生ここまで良かったけど、あそこでこれやったでしょう?
> だからあの子は我慢できなくて出ていったんだよ」
>と言われました。私が
>「分かってるんだったら、もっと早く言ってよ(笑)」
とその子に言うと、
>「いやまさか、本当に出ていくなんて思わなかった」
>と返されました。
>こういう会話が自然に教室内で生まれれば、その出ていった子は厄介者ではないですよね。

>この子のおかげで自分自身(教員)と周りの子どもたちはその子について一生懸命考えることができた。
>こうしてクラスの雰囲気や授業のやり方が変わる。
>その子はまさしく“教員を変える学びのリーダー”だと言えます。
>そんな風に考えていったら、教師ができることは
>「自分の授業をどう変えるか」
>なんです(後半略)。


「先生のための教育事典 EDUPEDIA×教育技術 スペシャルインタビュー第1回」 より
https://edupedia.jp/special/shogakukan/201610-kimura

じゃあ、力技じゃない「指導力=水面下の働き」とは具体的に何かを今から説明させてください(すべて学校ぐるみで取り組んでいる学校現場で発見したことばかりですが)。それをひと言で表すなら、
むしろ、穏やかな表情と、ゆったりとした口調で、子どもの目を見て受け答えをする…そんな担任の先生の、しなやかな姿勢が、柔らかな教室(授業)の空気をかもし出していました(多くの同僚に支えられているから、担任の表情が硬くない)。


まず、子どもの顔を見ながら発言を聴く、子どものつぶやきや表情の変化を見逃さない、子どもと子どもの発言ををつなぐ役割をする(時にはささやく)、といった教師自身の「聞き方じゃなく、聴き方」の集中力(耳をすまし耳を傾けてキャッチすること、そして、発言する子どもの顔から決して視線をはずさないこと)でした。


さらに、その子の気持ちに心から共感して受けとめる(うなずく)、スモールステップを与えて子どもの変容の姿を具体的にほめる子どもの気づきを待とうとする子どもたち以上にその学習内容を楽しむ、先にも述べた、子どもの顔(目)を見てしっとりと語りかける授業の流れがプランどおりにいかなくても笑顔でどっしり構えていることによって、「子ども全員がびびらずに安心して頼れる存在」に担任がなる、と言えばいいでしょうか。子どもが安心して受け取れ、会話(言葉のキャッチボール)をしやすい担任の言葉がけがベースになります。

先生方の年令・性別もさまざま(若手~ベテラン)でしたが、担任の存在感」(ボクの話を聴いてくれる先生私の気持ちをわかってくれる先生と子どもたち1人ひとりが実感する存在になっていること)を子どもたちが認めていると肌で感じました。くり返しますが、存在感のある先生とは、大声の怖い先生ではなく、「視線をはずさず子どもの話を聴き、語りかける芯がぶれない、子どもにとって笑顔のステキな先生」だと言えるでしょう。


ですから、子どもたちも、そういう姿勢の先生の話だから聴きたい、学級の仲間の意見も聴きたい、先生や学級の仲間にも意見を聴いてほしい、お互いの違いも認め合える、といった教室の雰囲気(「ここどうするの?」「これ何と読むの?」と自然体で言える=バカにされない教室の空気)でした。→「ハイハイ発言」からの脱却にも成功。


こういった、参観者である私の目に「パッと見では気づかぬ働き(動き)」とは、具体的には、共に遊び共に掃除をし共に給食を食べ耳をすまし声をかけ子どもが「ボク・私の思いは受けとめてくれる先生」だと実感する=教師に心を開いてくれるためにできる、あらゆることを地道に積み重ねる姿が浮かびます。例えば、昼休みに子どもに「先生あそぼ」と言われたら、「5分だけなら遊べるよ」「○時○分までならね」と返事をします(自らの体力と体調と仕事量の多い少ないも考慮して「今日はちょっとごめんね」などもあり…だと思います)。


しかも、あわてずさわがず見守る態度は一貫して、ぶれないので、子どもたちにも「安心感」を与えるのでしょうね。日々、これらの目立たない[子どもたちだけが気づく働き(動き)」の積み重ねの元で、初めて授業が成り立ちます(その積み重ねをさぼると授業中の私語が増えます)。それでも、子どもが本題から離れそうな時は、教科書の「部分音読」を何度も入れ、教材に戻ることを大事にされていました。共通していたことは、どの先生もズボンのひざが汚れてました(床にひざをつき、子どもと同じ目線の高さになって個別支援するため)。

なお、個別支援を要する子がいる=いろいろな子がいるのが教室だから、その子に必要な担任の支援を認め合える(できる・できないで級友を見ない寛容さのある)学級の仲間に育てることが、その子の自尊感情が低くならない(自分をダメな子だと思わない)ことの分岐点になるようにも思います。そのお手本を担任が見せることについて、この記事も書いているつもりです。担任の先生方、その子にどんな支援をするかは、専門的な助言ももらいつつ、1つずつ試してみましょう。なんせ、個別支援の具体策は、個に応じて多種多様ですから。


以上、子ども1人ひとりへの、お世話じゃない「ケアをする心」(安心と自信と勇気をはぐくむ支援)を、片時も忘れないであろう先生方(6校30クラス)から、ひしひしと感じた、教師の「立ち振る舞い」「表情」「視線」「」など、子どもの心の中で教師の存在感がUPする具体的な姿を並べてみました。明日から、子ども1人ひとりの表情を見つつ語りかけ、聴いてみませんか(ただし、個々のワガママにはふり回されず…ここが難しい点ですけど)。「子どもの声を聴ける教師の元で、教師の話を聴ける子どもが育つ」実践を地道に取り組む6校30クラスで、思わずメモをとった「言葉がけ」の具体例は、以下の関連ページにのせましたので、よかったらご活用ください。


例えば、授業中、子どもたちを、例えば板書に集中させたかったら、

「みんな、(黒板の文が)見えるか?」
と聞くと、最初から見ている子だけが「はい」と返事をして、見ていない子は知らん顔のままです。でも、

「(黒板の文が)見えてへん子は、いないかなぁ?」
と聞くと、黒板を見ている子らが、見ていない子にも声をかけてくれます。そして、「いっしょに見よ」という温かい(さりげない)誘いかけをしてくれた時に教師が喜ぶと、板書を見てくれる子が増えます。オススメです。

2年生の算数、ものさしでノートに12cm7mmの長さの直線を引く学習の場合。
ノートの上にものさしを置いたら、あえて1つずつ言ってあげましょう。
「端っこの0cmの所がスタートやから、小さい印 . をつけよう」
「次に、0cmの印 . からスタートして、12cmの所に小さい印 . をつけよう」
「そして、12cmの印
. からスタートして、7mmの所にゴールの印 | をつけよう」
「じゃあ、ノートの上に置いたものさしを3つの印 . . | に合わせてね」
(もっとわかりやすい言い方があれば◎なので、先生方ご自身でお試しください)
「ものさしを、左手でぎゅっと押さえよう」(左利きなら、右手でぎゅっと)
「次に、鉛筆で . . |をつなぐ線を、やさしくスーッと引こう。やさしくね」
こんな感じでしょうか(『一度にひとつずつ』の指示が、より分かりやすいでしょう)。
この6行の箇条書きを画用紙に書いて(12を□、7を△にして)、教室に掲示するのも◎。

また、私たち教師は、よく次のような言い方を、ついつい子どもたちにしてしまいます。                                                     

「教科書・ノート・筆箱・下敷きを出して、鉛筆・消しゴムを出しなさい」「しっかりしなさい。ちゃんとしなさい」
などです。前者は、指示内容が多すぎで、後者は、子どもにはイメージしにくい難解な言葉です。
年令が小さいほど、どうしていいかわからない、あいまいな言葉だと言えます。ですから、前者なら、
「教科書を出して」(ほめる)→「○ページを開けて」(ほめる)→「ノートを…」
「筆箱を出して」(ほめる)→「筆箱から鉛筆と消しゴムを出して」(ほめる)→「下敷きを…」

と、指示内容を1つずつ小分けして言ってあげましょう。(後者なら↓関連ページ)


関連ページ
「たった一つの約束①みんな笑顔でいるために」から学ぶ
https://sg2takaboo.exblog.jp/24898453/


安心感あふれる教室に変えるポイント①②③④
https://sg2takaboo.exblog.jp/24898386/

通信簿の所見【親子が元気の出る「そのひと言」文例集】(139例文)「所見が浮かばない時のヒント」 https://sg2takaboo.exblog.jp/24898592/



# by takaboo-54p125 | 2017-09-02 05:14 | 保育・教育

「サイレント・ベビー」と言われて25年以上です(小1プロブレム対策のベース)


にぎやかなことが常識だった小児科の待合室が静かになったことも含めて、表情が乏しくて、もの言わぬ赤ちゃんを、1990年前には「サイレント・ベビー」と呼び始めたドクター柳澤慧(さとし)先生の著書には、次のことが書かれています。


泣くことも言葉のうち
赤ちゃんの目は口ほどにものを言う


子どもに話しかけないお母さんが増えた』では、お母さんからのサインが少ない、私はいつもそう思いながら、待合室のお母さんと子どもたちを見ています。なぜ病気の子どもに優しく話しかけてやらないのでしょうか。」と柳澤ドクターは心配されています。待合室で過ごす時は、子どものおでこをさわったり、体をなでてあげたり、声かけをしてあげたり、抱っこしてあげたり、子どもがしてもらって「うれしい」と感じることはたくさんあるはずです。それに、子どもはしんどくて不安ですから、目を離さないでいてほしいものです。


テレビ型思考にお母さんは染まってはいけない
抱き癖のある赤ちゃんは感性豊か


子どもをしかることができますか』では、「待合室・・体温測定・・100人中95人のお母さんは、ほとんど子どもの機嫌をとることに集中します。残りの5人が子どもをしかります。これは本来反対であるべきなのです。・・親を信頼させることの基本は、親が子どもをしかることから始まると言っても、過言ではないでしょう。」と柳澤ドクターは指摘されています。しからなあかん時は「ダメ」としかって、最後はほめることによって、親子の絆が深まるという意味で賛同します。 


胎児もお母さんと話がしたい
赤ちゃんはベビー用バスケットが嫌い
サイレント・ベビーとうつぶせ保育


乳児期に大切な母子相互作用』では、「具体的には、抱く、なでる、おんぶするなどの育児行動、目と目の見つめ合い、語りかけ、あるいは子どもの笑う・泣く・喃語を言うなど母親と子どもの間の自然なやりとりで行われる。・・要するに、赤ちゃんとお母さんとの間の心の結びつきであり、それは胎児期にすでに芽生えています。」と、お母さんの愛情表現(動作と言葉)と、赤ちゃんのお母さんに対する愛着形成の相互作用について、柳澤ドクターは重要視しておられます。


おなかの中の赤ちゃんにも名前をつけよう』(ニックネームでもいいと思います)


以上、「いま赤ちゃんが危ない サイレント・ベビーからの警告」柳澤慧(さとし)・著(発行:フォー・ユー、発売:日本実業出版社)から、つまみ食いみたいな紹介をしてしまいました。本書を直接読まれることをオススメします。


「小1プロブレム」と言われて15年以上になります(小1プロブレム対策いろいろ)


「小1プロブレム」とは、小1の子どもたちが、授業中に座っていられないとか、先生の話を聞けないなど、私の周囲にいる小学校教員たちの間でも、1990年代前半(平成の初め頃)ぐらいから、話題になり始めました。 文部科学省がH12(2000)年5月に発表した「学級経営をめぐる問題の現状とその対応」の中で、「小学1年生の異変」として紹介されたということは、H10年以前から全国的な課題になり始めたのでしょう。


小学校での「小1プロブレム」対策については、それを念頭においた【子どもと向き合う「職員室だより」】の4月・5月・6月を参考にしてください。


今回は新聞に【家庭でできる小1プロブレム対策】がのっていたので、紹介します。
『【家庭でできる小1プロブレム対策】(白梅学園大学院・無藤隆教授:発達心理学:による)
・生活のリズムをととのえる
決まった時間に食事をする。小学校の給食は正午過ぎが多く、朝しっかり食べないとおなかがすいてしまう。もちろん、早起き・早寝も。


・和式トイレになれさせる
小学校では和式トイレが多い。洋式でないのをいやがってガマンしてしまう子も。ふつう2~3回使えば抵抗がなくなるので、外出先や小学校の参観日で慣れさせておく。


・絵本の読み聞かせをする
集中力がつき、文章に親しむことにもつながる。文字は読めれば書けなくてもよい。


・自分のものを置く棚や場所を決める
時間割に応じてランドセル(ランリュック)の中身を自分で用意できるよう、持ち物管理を習慣づける。個室や学習机をすぐに与えなくてもいい。』以上です。


補足しておきます。
給食:滋賀県では、4時間目が終わるのは、12:15~12:20前後の学校が多いので、給食の準備を始めて、配膳するのに15~20分程度かかることを考えると「いただきます」をするのは12:30を過ぎます。1年生は12時ごろから、早い目に給食の準備にかかりますが、手間もかかります。世間一般のお昼は12時ですが、小中高校のお昼はもっと遅いのです。(ただし、静岡県浜松市の学校は始業時間が8時ですので、給食も12時過ぎに始まります)


和式トイレ:入学するまでに小学校へ親子で行くチャンスは、おそらく2回あるところが多いかなと思います。就学前検診を小学校でするのが1回目、入学説明会(半日ですが1日入学と呼ぶところもあります)が2回目でしょうか。洋式トイレを1つ2つ程度ですが、設置する学校も増えつつあります。


文字:自分の名前(ひらがな)が読めたら、自分の机、いす、ロッカー、げた箱などを見つけるのに苦労しなくてすむ、と思ってくださったらいいでしょう。


明日の用意:ランドセル(ランリュック)の中身を自分で用意できるというのは、4月から全部させなければ、と思わない方がいいでしょう。親が一緒にやりながら、具体的にほめて、少しずつできるようになっていったらいいなと思ってあげてください。自分1人でできないからといって、決してしからないでください。自信を失います。子どもは、親からほめられながら、徐々に1人でできるようになるのです。


早起きのリズム:幼稚園に比べて朝、家を出る時刻は1時間ほど早くなります。学校までの距離にもよりますが7:30頃に出発する集団登校が平均で、遠い所は7:00頃に集合しています。ですから、子どもが起きなければならない時刻の30分~1時間前に、カーテンを開けて、部屋の電灯をつけておきましょう。そうすると、早起きのリズムがつくりやすくなります。 保育園・幼稚園の年長さんの時から、そうしてあげると、早起きのリズムがつくりやすくなります。 眠っている子どもの体が光に反応するからです。「はよ、起き!」「いつまで寝てんのや!」「遅刻するやろ!」と言わなくても、子どもが早起きする習慣をつける、イチ押しの方法なのです。「やってみて、成功しました」という声も、たくさんもらいました。


私も建設的な提案の1つや2つは、しなければいけませんね。では、書きます。


子どもを取り巻く【音環境の激変】(携帯電話ウォークマンの普及)


2010年を起点に過去20年間をふり返ってみましょう。「サイレントベビー」世代と言われた子どもたちも20才になりました。私は平成2年あたりから「小1プロブレム」的な1年生の姿を見るようになったような記憶があります。下記の表には携帯型デジタル音楽 プレイヤー:アメリカ・アップル社のiPod(アイポッド)のことをあまり知らなかったので、書いていません。平成13年以降はiPodがウォークマンより売れていたそうですが、徐々に差が縮まり、とうとう平成22年8月の携帯音楽プレーヤー国内市場は第1週にウォークマンが46.7%を記録し、iPodの45.7%を上回って首位に立ったそうです。


とにかく、平成13年以降、どちらかの携帯音楽プレーヤーを身につけていた中高校生たちは、今、ママ世代になっているのは確かなのです。


これから生まれてくる赤ちゃん(胎児)を【音環境の激変:複雑多様化】から守ってあげたいと私は思います。


「お母さんの声」を安心音として赤ちゃんが感じ取れるために必要不可欠なのは、胎児の音環境をシンプルにしてあげることではないかと感じています。


それが【母胎密着音】のシンプル化なのです。いつものくり返しになり、ごめんなさい。


すなわち、「妊婦さんは、携帯電話をマナーモードにするか、在宅なら、テーブルの上などに置いて、着信音・着メロを自分の体に密着させないようにしましょう」というのが、1つめの提案です。


そして、「妊婦さんが音楽を聞く時は、ウォークマンやiPodのようなイヤホン・ヘッドホンを使うと体に密着した音が胎内に響くので、たとえばCDプレイヤー、ミニコンポ、ステレオなど、ちがうオーディオ(音響機器)を使いましょう」というのが、2つめの提案です。


以上、推論というか推測というか直感にすぎないのですが‥。


おなかの中の赤ちゃんにとって「音」とは


「赤ちゃんパワー 脳科学があかす育ちのしくみ」小西行郎(ゆくお)・吹田恭子・共著(ひとなる書房)の中で、東京女子医科大学の小西行郎教授が興味深いことを書いておられました。小西行郎教授は、留学から帰国後、脳科学・発達行動学の立場から小児科学に新風を吹き込まれた先生で、日本乳児行動発達研究会や日本赤ちゃん学会でも活躍しておられます。一部だけですが、紹介します。


『【赤ちゃんの耳には、いっぱい音が届いている


赤ちゃんの耳の原型ができはじめるのは、ずいぶんと早いことがわかっています。妊娠5~6週目頃には耳らしい穴ができはじめます。・・


聴こえはじめは、だいたい妊娠20週頃、ちょうどおなかの中の赤ちゃんの動きを、お母さんが胎動として感じはじめるのと同じ時期です。・・


まず、一番ひんぱんに、それもうんと近くで聞こえてくるのは、お母さんの心臓のドクドクという音や血液が流れる音、食べ物が胃や腸の中を通っていく音などでしょう。そして、お母さんの声。なにしろ赤ちゃんは、お母さんのおなかの中にいて、つながっているのですから。そして、お母さんと話している人の声。それはお父さんの声が多いかもしれません。お姉ちゃんやお兄ちゃんたち、いっしょに住んでいる家族の声も聞こえているはずです。


人の声ばかりではなくて、いろんな生活の音もあります。台所で包丁を使うトントントンといった音やお皿がぶつかる音、テレビの音、音楽、電話のベル、車のクラクションなど、お母さんに聞こえる音は赤ちゃんにも全部聞こえています。


では、それらの音は、おなかの中の赤ちゃんには、いったいどんなふうに聞こえているのでしょう。


だいぶ前になりますが、国立病院の研究グループが、出産直前の破水した子宮の中に、実際にマイクを入れて確かめてみました。すると、まるでプールにもぐった時のような、くぐもった音が聞こえてきたそうです。


赤ちゃんの耳に音が届くまでには、お母さんの体や、羊水という水の層が間にはさまっています。うんと聞きとりにくい、くぐもった音になることは誰でもすぐに想像できますね。毎日聞いている音や声が、おなかの赤ちゃんの発達に果たしてどこまで影響を与えているのか。今のところ、科学的には、どんな形であれ証明されてはいません。


ですが、おなかの赤ちゃんは、くぐもった音ではあるけれどもちゃんと聞いている、家族の声や生活の音を感じていることは知っておきましょう。・・


ことばを手にいれる道筋はおなかの中からはじまっている


おなかの中で、赤ちゃんはじーっと耳をすましています。その証拠として、泣いている赤ちゃんに胎内の音を録音して聞かせると静かになったという例や、おなかの中で聞いていたお話と、そうでないお話では、聞いていたお話の方を喜んだという報告があげられています。


これらの例からは、赤ちゃんはことばを意味のあるものとしてではなく、自分を包んでくれる安心なサインととらえていることがわかります。生まれたらすぐに自分を世話してくれる人と環境をしっかり認識しておかないと、たいへんなことになりますから。ことばを獲得する道筋は、まず、この音を聞くことからはじまっていると考えていいでしょう。』


現代の赤ちゃんの音環境から、育児のあり方を考えると・・


以上のことからも、今の子どもたちには、全員にハンディキャップ(不安感)があると、私は考えます。お母さんのおなかの中で、お母さんの声以外の、たくさんの音が聞こえているのが、今の赤ちゃんを囲む音環境です。生まれてから、お母さんの「よしよし」で安心できる愛着形成(昔の赤ちゃんの安心感)を、大人が取り戻してあげる必要があるのが、今の子どもたちだと思います。ここらへんに、サイレントベビーや児童虐待の根っこがあるのではないでしょうか。今の子どもたちには、育児・子育て(目と目を合わせるアイコンタクト・笑顔で声かけ・密着抱っこ)に手間暇かけてあげること(昔は気にしなくてよかったこと)が、愛着形成・信頼関係づくりのためにも、どうしても必要不可欠なのです。


『「学力」の経済学』(中室牧子・著)を読んで納得した、育児・子育て~幼児教育・学校教育で重要な2つの柱


久しぶりに出会った学生時代の友人(逸材)から薦められていた本を、ようやく読むことができました。教育経済学者の中室牧子・慶應義塾大学総合政策学部准教授の著書『「学力」の経済学』です。就学前保育教育や学校教育に携わる方は、自らの視野を広げるという観点からも、直接読まれることをぜひオススメします。


なんせ、初版2015年6月18日から5ヶ月未満に第12刷発行(増刷)という、傑出した教育経済学書(アメリカにおける科学的な検証により、教育にいつ投資すべきかを明らかにした内容をまとめた経済書=すぐれた教育実践家個人の経験や勘ではなく、科学的な実験~追跡調査に基づいた教育書)なのです。とっくに、文部科学省もベネッセ教育総合研究所も注目している・・とも聞きました(ベネッセの発信にも期待)。


さて、肝心の本書『「学力」の経済学』(中室牧子・著)の目次を見ますと、


第1章 他人の“成功体験”はわが子にも活かせるのか?


第2章 子どもを“ご褒美”で釣ってはいけないのか?


第3章 “勉強”はそんなに大切なのか?


第4章 “少人数学級”には効果があるのか?


第5章 “いい先生”とはどんな先生なのか?


という構成になっています。それでは最後に、中室先生が著書の58・60ページに、ズバリ書いておられるひと言2つで、本記事を締めくくりたいと思います。その下は、今どきの「お手軽なもの」の1例の紹介です。


「勉強しなさい」はエネルギーの無駄遣い』『お手軽なものに効果はない



保育教育・子育てに生かしたい「アドラー博士の 子どもを勇気づける20の方法」


「アドラー博士の 子どもを勇気づける20の方法」星一郎・著(サンマーク文庫)を、購入しました。


星一郎さんは、1941年生まれ。都立梅ヶ丘病院 精神科心理主任技術員から、都立中部精神保健福祉センター勤務。その後、財団法人精神医学研究所兼務研究員、日本アドラー心理学会評議員という経歴の、カウンセリング・心理療法・アドラー心理学の専門家です。


それでは、星一郎さんの著書「アドラー博士の 子どもを勇気づける20の方法」の目次を抜粋しながら紹介いたします。


1章 アドラー博士が発見した《勇気づけ》の原理(内訳10項目のうち5項目だけ紹介します)


・子どもの変えられない過去をせんさくするより、これからの目的を考える

・能力の高い低いではなく、能力をどう発揮させるかを考えるのが親のつとめ

・子どもの行動の背後にある心理ではなく、行動そのものだけに注目する

・ないものを与えるのではなく、もともとあるものを上手に引き出す

・勇気づけの最終目標は、《仲間とともに生きる》感覚を養うこと


2章 子どもを勇気づける20のアドラー法則(20のうち19を紹介します。内訳も少しだけ紹介します)


①「わが子が生きているだけで幸せ」と考えることが、何よりの勇気づけ


・親のぜいたくな悩みが、子どもの勇気をくじいている


②問題のある子どもでも、《尊敬》と《信頼》で接するのが勇気づけの基本


・子どもは、つねに変わらぬ《尊敬》によって勇気づけられる

・子どもは《信用》ではなく、つねに評価の変わらぬ《信頼》で勇気づけられる


③頼りない子どもほど、一人前として扱うことで勇気が生まれる


・自分が求めない《援助》より、自分が求めた《協力》にこそ勇気づけられる


④助言は《セールスマン》的押し売りでなく、《御用聞き》ぐらいでいい


⑤100点をとってきた子どもをほめるのは、勇気づけにならない


・子どもは、勝敗や能力ではなく、貢献や協力を認められると勇気づけられる


⑥プラス面を見つけ出す《ポジティブ思考》が子どもを勇気づける


・子どもは、《批判》ではなく《代替案》で勇気づけられる


⑦「すべて」「完全」といった言葉を親の頭から消すだけで、子どもは勇気づけられる


⑧うれしいときは《感情的》に、怒ったときはつとめて《理性的》に接する


⑨他人との比較でなく、自分にしかない資質に注目されると勇気づけられる


⑩どんなに短時間でも、1日1回は子どもの話をじっくり聞いてやる


⑪「早く」「ダメ」「ガンバレ」は、子どものやる気をくじく三大禁句


⑫子どもを非難する《おまえ言葉》より、親自身を語る《私言葉》が有効


⑬親の言うことをよく聞く《いい子》は、じつはもっとも勇気づけが必要な子


⑭親が具体的エピソードを聞いてやると、子どもは勇気づけられる


・子どもは、具体的なエピソードを聞かれることで勇気づけられる


その具体的なエピソードの例として、子ども「今日、先生に怒られちゃった」親「どうして怒られたの?」→「それであなたはどうしたの?」→「もし今度また先生に怒られたら、何て言ってほしいの?」→「そうね、お母さんもそう思うわ」という親子の会話を書いておられました。


・「ラーメンぐらい自分でつくれるでしょ」が、子どもの勇気をくじいている


⑮《家族ルール》をつくり、守らせることで、子どもは《勇気ある人間》になれる


⑯落胆している親からは、《勇気ある子ども》はぜったいに育たない


⑰《理想の子ども像》と現実の子どもを比較すると、子どもは自分が嫌になる


⑲悠然と見てくれる大人がいれば、子どもは《悪》には染まらない


⑳できていない部分に目を向けるより、できている部分を評価する


3章 困った子どもも、こうすれば立ち直る(5項目は省略します)


以上、星一郎さんの著書「アドラー博士の 子どもを勇気づける20の方法」の目次等(抜粋)を紹介いたしました。本書を直接読まれることをオススメします。


関連ページ
学校・園で「自分を出したがる子&自分を出せない子」の共通点→たった一つの約束「大丈夫?」自己決定を促す「どうしたい?」+困った子は困っている子
https://sg2takaboo.exblog.jp/24898462/

「中1ギャップ」教師ができる7か条【先生、そんな言い方しないで】【コミュニケーションを大事にする事例】「高校の卒業式」で大切なこと

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898132/



# by takaboo-54p125 | 2017-08-26 05:19 | 育児・子育て

 以前、新聞に、育児・子育ての専門家の方々(臨床経験豊富な実践家)の見解が載っていました。

「大多数の赤ちゃんは、生まれてまもなく親に抱きとめられ、母親の胎内で感じていたであろう安心感がそのまま引き継がれる」

という、「赤ちゃんと母子関係をどう観るか」について書いてありました。
この見方は、確かに昭和の頃の赤ちゃんには、ぴったりあてはまります。私も同意見です。


 ところが、平成以降、大多数の赤ちゃんは、母親の胎内で感じるはずの「安心感(母親の心臓の鼓動、母親の話し声=母親が発する音)」を日々聞いて育つのを、じゃまされたままで、オギャーと生まれてくるようになったと、私たちは認めざるをえません。そんな赤ちゃんを取り巻く状況が今、年々さらに加速されています。5年ちょっと前の、以下の記事も抜粋しながらふり返ってみましょう。


今の子どもたちの『ハンディキャップ』【母も子も守るための提案2つ】
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898178/


『まず、胎児の耳に最も響く母胎に密着した音を、私は「母胎密着音」と呼びたいと思います。お母さんの心音、お母さんの声などに加えて、お母さんが身につけるようになった物で、お母さんの声が赤ちゃんの耳に届くのをじゃまする電子音です。


 つまり、携帯電話の着メロ着うた着信音と、音楽プレーヤー(ウォークマン、iPodなど)のイヤホン・ヘッドホンの音楽を「母胎密着音」だと考えます。(中略)


 赤ちゃんが泣きました。 オッパイをあげたりオシメを替えても、全く泣きやみません。「よしよし」と抱っこをして、あやすと、泣きやむどころか、背中をそらして抱っこを拒絶するような激しい泣き方をします。 そして母親がオロオロしているうちに、赤ちゃんは泣き疲れて眠ってしまい、母親もホッとします。 心を育てる育児は一歩も前進しません。


 また、泣いていない時に、母親が顔をのぞきこんでも赤ちゃんはニコッともしません。 赤ちゃんが泣きやんでくれたり、目と目を合わせて笑ってくれるのが、母親の喜びなのにそれがありません。 これでは母親もだんだんイライラしてきます。 心が通い合いません。


 そのうちに、育児に疲れ、そんなわが子が憎たらしくなってきて、しまいには愛せなくなってしまいます。(中略)赤ちゃんが泣いたら「よしよし」と抱っこで安心して、ニコーッと笑顔になる関係を再構築する作業(それこそ地道な何百回何千回のくり返し)に、公的な育児支援の力を注ぐことこそが、積極的な虐待予防ではないでしょうか。(以下略)』


 こうして今、不安(母親の声や心音を赤ちゃんが聞いて育つことの、じゃまをする電子音だらけ:スマホ着信音・音楽プレーヤーのイヤホン、クルマの振動音などの母胎環境)を感じたまま生まれてくるのが、大多数の赤ちゃんということになります。ですから、くり返しになりますが、お母さんが抱っこしても、赤ちゃんは不安なままですし、お母さんが「よしよし」とあやしても、赤ちゃんは不安を解消できません。どの音が安心音かわからない赤ちゃんは混乱し、泣き疲れて眠るまでパニック‥。


 これが朝から晩まで毎日くり返されるわけですから、さすがのお母さんも育児に疲れ果てます。赤ちゃんが泣いても、赤ちゃんに向き合うことがストレスになり、しんどくて、ぐずる赤ちゃんをかまうより、ついついスマホをさわってしまうのです。また、周りの冷たい視線をかわすために子育てアプリに頼ってしまうこともあるでしょう。空腹・眠気・不快じゃないのに赤ちゃんが泣きやまない理由が、「心の拠り所の見つからない赤ちゃんが不安だから泣き続けているんだ」ということに、気づいているお母さんは、ほとんどいないと思われます(ママもパパも、バアバもジイジも、ひょっとすると疲労度100%かも…)。


 ですから、そんな、いっぱいいっぱいのお母さんを、私たち周囲の者は責めてはいけません。今の育児は昔より「手間」がかかることを理解しママの個々の悩みに共感的に応えつつママの努力・苦労を認めながら具体的な「手間」の代行をやりつつそっと温かく支えてあげる「助っ人」=支援者が求められています。以下の記事が、今どきの育児・子育て(「手間」を協働する)支援を進める一助になれば、幸いです。

関連記事
学校・園で「自分を出したがる子&自分を出せない子」の共通点→たった一つの約束「大丈夫?」自己決定を促す「どうしたい?」+困った子は困っている子
https://sg2takaboo.exblog.jp/24898462/


「パパママ育児①」今すぐ始められる【子育てのポイント1~10】『心育て・親育ち』のミニプチ・ステップ

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898092/



# by takaboo-54p125 | 2017-07-08 06:34 | 育児・子育て

中高生が身につけてほしいスマホLINEの【マナー10項目】


スマホのLINEとは、「日常会話」に近いやりとりですから、マナーを守ることが、そのまま自分も相手も守ることになります。LINEのマナーを知ってルールを知っていると、LINEが便利なツール(道具)になり、LINEのマナーを知らないと、ストレスの原因(ストレッサー)になります。LINEはグループ内トークですから、トークのスピードについていけない子が、どんなグループでも必ず出てきます。そうすると、けっこうシビアなトークになり、気づかないうちに、特定の子を傷つける内容になっちゃいます(何気ないトークでも約30分も続けると、かなりの確率でギクシャクしてくる、とも聞きました)。そうして、結果としてLINEイジメになってしまうケースが少なくないことも知っておいてほしいと思います。なお、instagramについては、顔写真や居場所など個人情報の流出を心配するしかない、勉強不足の私ですm_ _m。


次の10項目がすべてではありませんが、「最低限のマナー」だと思いますので、LINEをしている中高生のみなさんも、見守る保護者の方々も、指導する先生方も参考にしていただければ幸いです。以下は、そこそこくわしい学生たちから教えてもらいました。


1つめは、LINEは「短文のやりとり」ですから、メールみたい長文ではないので「お手軽」かも知れません。


ということは、「会話をしている感覚」に近い状況になります。ですが、相手は「目の前にいない」のですから、目の前にいない「相手の気持ち」を「思いやることを忘れない」ようにしましょう。便利(LINEみたいな使い勝手)になればなるだけ、落とし穴(人間関係をこわすリスク)の数も増えますから(主語を省略すると、誤解を生みやすい)。


例えば、集まる交通手段を聞く時に、省略して「なんで来るの?」とたずねると、「どうしてあなたが来るの来てほしくないのに」という意味に誤解されて受け取られるかも。


2つめは、目の前にいない相手は今、何か用事をしているかも知れません。そんな場合、LINEで「時間つぶしの相手をさせられる」のは、誰だってイヤなものです。


ですから、ダラダラと「長時間やり続けない」ほうが、お互いにとってよい関係でいられるかも。LINEのために仲がぎくしゃくするケースは少なくないですよ。


3つめは、「未読」と「既読」に「こだわらない」ことは大事なポイントになります。ということは、大切な話や急いでいる話なら、LINEより違う手段(特に大事な話は、電話でも誤解が伝わるLINEなら、なおさらです必ず出会った時に直接話すこと)を使うべきかな。


相手は忙しいかも知れないので、たとえ「未読」でも、相手に「既読」を「せかさない」ことです。すぐに返信がある・・なんて勝手に期待しちゃうと、自分自身の心が落ち着きません。せっかくのコミュニケーション・ツールが、「ストレッサー」になっちゃいます。


4つめは、「既読」なのに返事が来ない時は、「あなたのメッセージはちゃんと読んだからね」というサインだと受けとめておくのがよいかも。


既読」の相手に、しつこく「返信を要求」しないことです。要求されると、相手が困る場合(すぐには返信できない状況)もあると思いましょう。相手もイライラしちゃって、気まずくなることだってありますよ。


5つめは、グループトークをする時は、グループ「全員が会話に入れるトーク」を心がけましょう。


一部のメンバーだけで盛り上がる内容なら、全員ではトークを楽しめないので、別のトークルームに移動してするべきです。せっかくのグループが、くずれる「きっかけ」をつくった「張本人」(「誰のせい?あなたのせい!」)になりたくないですよね。


6つめは、グループトークをしているのに、個人的なトークをしないこともマナーです。


1対1トークをしたい」なら、「複数人トーク」(トークの画面から、画面右上のボタンでメンバーを選択)に切り替えればいいでしょう。グループトーク中に1対1トークをしていると、グループのみんなが、しらけてしまいます。


7つめは、友人に「グループ参加(招待)を強制しない」ようにしましょう。


あなたのことが嫌いという理由ではなくて、たくさんの人からのメッセージが来るのを、しんどいと感じる人(苦手な人)もいるからです。LINEが「楽しみ」から「義務」になってしまうことで、「LINE疲れ」になっている人も少なくありません(それを言えずにガマンして黙っている人も必ずいます)。


8つめは、トーク内容を、グループ以外の人に見せたり、話したりするのは、マナー違反です。


トーク内容(誰がこう言っていた)をばらすのは、あなた自身が、みんなからの「信用を失ってしまう行為」だと自覚しましょう。


9つめは、スタンプは「ごく親しい友人同士だけで使うアイテム」だと思いましょう。「喜怒哀楽の感情表現を超簡単に伝えるアイテム」だからです。


スタンプは自分の考えや気持ちを誤解されないよう「相手へていねいに説明するためのアイテム」ではないんだ!と意識しましょう。つまり、誰に対してもスタンプをお気楽に使うと、誤解されてトラブルの原因になりやすいとも言えます。また、スタンプの「連打は、相手の迷惑」になると覚えておいてください。金銭的にもプリペイドカードで「有料スタンプ」を買うのは、「ほどほど」にしましょう。これに、お金の貸し借りがからんでくると。友だちをなくす元になります。


10個めは、LINEを使って、仲間はずれをしたり、イジメをしたり、絶対にしないことです。トーク時間が長く続くと、知らないうちにイジメに巻き込まれると覚えておきましょう。


しかし、短文やスタンプばかりで「やりとり」する習慣がつくと、人づきあい(理解し合うこと)を豊かに学ぶべき中高生の時期なのに、言葉足らずな会話しか身につきません。そうなると、相手を傷つけていることにも、気づかなくなります。人にイヤなことをしたら、必ず自分もされます。いつか必ず誰かにばらされるからです。絶交しちゃった友人が、あなたの名前をばらすのは止められません。それは、一度送信した内容は、自分で「消すことができない」からでもあります。


LINE以外・・匿名で書き込みやコメントをしているつもりでも、誰が書き込みをしたのかなんて、プロにはばれてしまいます。過去に書き込みなどで身に覚えのある若者は、就活で「ジ・エンド」(企業が調査会社に依頼して発覚)かも・・・いう時代です。また、小中学生の頃、3DS・PSvita・PS4・Switchなどのゲーム機インターネット機能や、スマホの対戦ゲームで、個人情報を「情報屋」に盗まれた可能性の大きい人は、数年たって成人する前後から、家族が特殊詐欺のターゲットにされやすい(子ども時代の個人情報が売買される→十代後半~二十代の若者の実家:祖父母が詐欺被害にあいやすい)ことも、頭の片隅に置いておくより、家族には正直に話しておきましょう(近い将来、自分・家族や大切な人を特殊詐欺・ストーカー等の被害から守るために)。


以上、10項目でした。他にも、マナーはあると思います。


それよりも、中高生のみなさんが、LINE以上に大事にしてほしいのは、「目の前にいる人と人とのコミュニケーション」でしょうか。

「これ、どうするの?」「ごめんね」「ここ、どう読むの?」「ありがとう」「わからないから教えて」「いいよ」「気にしないで」「大丈夫?」「どうしたの?」「どうしたい?」

などの会話(最初のひと声)に、エイヤー!と勇気を出してチャレンジしてみましょう。そうして、相手に命令するのでもなく、相手に合わせるのでもなく、対等に聴き合い、伝え合える友人と出会うことによって、周囲の人との間に感じる「見えない壁」も徐々に消えていくと思います。


そうすると、これが「人づきあい」なんや!と安心できる時がきますよ。同時に、自分自身の内側にも、人との柔軟な「距離感をつかむ力」や「つながり力」がUPしてくることでしょう。


それを側面から支えてくれる詩(親の役割を教えてくれる詩)もあります。紹介させてください。


『ピンチの時のお願い』  小林育子・作


「つらい時は泣けよ」って

力強くいって下さい

無理やりいいとこさがして

ほめて下さい

「あした宇治金時食べよう」

とか

ちょっと先の

未来の話をして下さい

隣に

しみじみと話をする

かしこいおばあさんを一人

座らせて下さい

なんだってかんだって

ありのまんまそのまんま

うけてたつ

強い奴になりたいのです

勝手ながらお願いします


この詩は、詩集「一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある」水内喜久雄・編(PHP研究所)に50編載っている詩の1つです。私も手元に1冊置いてありますが、本書を直接読まれることをオススメします。


なお、この頃「LINE MUSIC」のCMを見ますが、詳しい人の話では、利用するなら「音質を高・中・低の低にする、できればWi-Fiで接続する、データ通信量をこまめにチェックする」ことが大切だそうです。理由は通信量が半端じゃないからです。例えば、docomoスマホの送受信できるデータ量は月々、Sパックで2GB、Mパックで5GB、Lパックで8GBです。「LINE MUSIC」高音質で違う曲を8時間聴くと1GB超の通信量になります。それが、低は高の5分の1で済むし、それもWi-Fiだと節約できます。それでも通信量のこまめなチェックは、自分で自分を守るために必須です。


スマホの所持率(2014年)は、リクルート進学総研やデジタルアーツなど大手企業の調査によると、中学生で50%を越え、高校生で80%を越えたと言われています。小学生で30%台とも言われています。子どもにスマホを買い与えていなくても、親のスマホで子どもがオンライン・ゲームをする(ゲーム機やスマホに「子守り」させている)・・そんな親子の姿を見かけることが珍しくなくなったと思いませんか。


こうなると、2015年になった今日、上記10項目(スマホLINEのマナー)については、小学校高学年でも指導しておく必要がある時代に突入したのでしょうか。子どものスマホ所持率以上に、親のスマホを日常的にさわっている子の割合をアンケートするなど、各小学校でご検討ください。子どもがゲーム機のインターネット機能やスマホLINEに「無防備」のまま、お気楽に使っているのは怖い・・だからこそ、気づいた時がスタートです。


中学・高校では要指導事項だと言えます。現実には「スマホ・デビュー」=「LINEデビュー」になるでしょう。親子で話し合える関係をつくる(こわさないで維持する)ことが、学校での指導が生かされる土台になります。ですから、同時進行で保護者のみなさんにも同様の啓発をしていきたいものです。


さらに、高校生や大学生・専門学校生になると、「Twitterデビュー」「instagramデビュー」する若者が多いようです。できれば、Twitterヘルプセンターなどを読みましょう。


Twitterの、非公開ツイート設定を知っていますか?


高校生や大学生がSNSをするならば、気をつけてほしいことがあります。例えば、ツイッターの場合、本名で登録する人は少数派、ハンドルネーム(プロフィールも最小限)で登録する人が多数派です(個人情報の流出防止)。


最初に登録する時、初期設定は「公開ツイート(誰でも閲覧できる)」なので、「非公開ツイート(あなたの承認した人だけがフォロワーとして閲覧できる)」の設定もできます(LINE感覚でお気軽にTwitterデビューしたら、大変なことになっても、全て自己責任です)。操作の手順は、Twitterヘルプセンターに載っています(注意点も、自分を守るために全部読みましょう)。


たとえハンドルネームでも、一度ツイート・リツイートした内容は消えない(名前を勝手に公開される危険大)と覚悟しましょう。

個人写真を不用意に載せちゃうと、その写真があちこちに転載されることも少なくありません。

自分のため(就活で不採用にならないため、人に迷惑をかけないため)にも、うっぷん(うさ)晴らし(誹謗中傷・暴言・悪口・陰口)の公開ツイートだけは絶対にしないことです。


Twitterは、トラブルや犯罪被害に遭いやすいSNSかも


総務省が発表したH27年度情報通信白書によれば、10~20代のSNS利用者のうち、何らかのトラブルの経験がある青少年が26%もいたことがわかりました(泣き寝入りした人を加えたら、その割合はもっと多いはずです)。その内容は、

自分の発言が誤解された7,4%、

冗談のつもりが人を傷つけてしまった4,7%、

ネット上でけんかになった4,4%、

自分の個人情報や写真が他人に公開(暴露)された4,2%、

匿名だったのに他人によって自分の名前を公開(特定)された2,7%、

なりすまし・炎上・アカウント乗っ取りが各1,4~1,6%でした。

さらに、H28年度上半期において、青少年が犯罪被害に遭うきっかけとなったSNSの、第1位はTwitterであったことも知っておいてください。


関連ページ


子どもの「ネット被害(加害)」を防ぐ【小学生:親子の「学び直し」10項目&ゲーム機10カ条の憲法(案)】【中高生:スマホLINEのマナー10項目&TwitterとLINEは別物】

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898596/



子どものおしゃれ【キッズコスメ~100均コスメ:お化粧の低年齢化】【ハイヒールの低年齢化】【読者モデル小中学生】(お母さん方へのイエローカード)

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898296/



# by takaboo-54p125 | 2017-06-24 05:31 | 保育・教育

スマホを乳幼児にさわらせるのは○か×か△か


歯医者さんの待合室で何気なく雑誌を読むと、とても気になる記事がありました。それは、小児科や精神科のドクターたちが「近頃の赤ちゃんの泣き方がおかしい」と感じていることから、ジャーナリストの方が警鐘を鳴らす記事でした。その後、図書館で再度、同記事を読み返しました。一読されるのをオススメしたい内容でした。


記事の概要を紹介させてください。

書き出し(太字)は『最近、尋常ではない泣き方をする赤ちゃんを、電車の中などで見たことがある人もいるのではないか。小児科医に聞くと、"金属音"のような泣き声を出す乳幼児が増え、それは親のスマホの使い方と関連性が高いという。・・』でした。記事に登場するドクターは全員実名ですが、ここでは伏せておきます。


長野県の小児科医の、乳幼児を心配する声が載っていました。

「金属的な叫び声のような泣き方をする子、泣き始めるとパニックになっておさまらない子が、数十人に一人の割合でいます。・・(中略)・・女の子の方が多いのですが、男の子もいます」

「待合室でスマートフォンを使うお母さん、お父さんが増えました。お母さんが赤ちゃんを抱っこバンドで前抱っこしている時、赤ちゃんは一心にお母さんの顔を見つめているのに、お母さんは顔をそむけたまま無表情でスマホを・・(後略)」


東京都の小児科医の、乳幼児を心配する声も載っていました。

「最近、パニックを起こして自己抑制できない子どもたちが多いですね。特に予防接種では過剰に反応し、泣きわめく、騒ぐ、蹴る。・・(後略)」

「(前略)・・子どもたちは親とアイコンタクトを通して信頼関係を築いて育つのに・・(中略)・・スマホを使っている親は、子どもと向き合わずに簡単にスマホを子どもに渡しているのです」


日本小児科医会常任理事(医師)の、育児や発達に関する見解が載っていました。

「(前略)・・赤ちゃんは、生後36カ月(3才)頃までに急速に脳の言語中枢や自己抑制の中枢が発達します。その期間に、泣いて欲求を訴えたり、親や保育者と言葉のキャッチボールをしながら言葉を覚え、自己抑制も覚えていきます。ところが、スマホが親子の間に入り込むと、言語や自己抑制の発達に、悪影響が及ぶと考えられます・・(後略)」


静岡県の小児科医の、育児や発達に関する見解も載っていました。

「(前略)・・眼窩前頭皮質(がんかぜんとうひしつ)は、出生の少し前から発達し始めて、生後3年足らずで発達を期待できなくなります。その間、眼窩前頭皮質は親や保育者からの愛着と信頼、そして、教えられた我慢で育ちます。ところが・・(後略)」


大阪府の精神科医の、乳幼児を心配する声も載っていました。

「(前略)・・赤ちゃんには、笑ったら笑い返す、泣いたら『どうしたの?』と抱っこして反応することが基本なのです。それが今では、抱っこをしながらでも、赤ちゃんの顔よりも、スマホの画面をつい見てしまいます」


ネット依存治療部門がある、神奈川県の国立病院機構・久里浜医療センター長(精神科医)が、「依存症の低年齢化」を指摘されている声も載っていました。

「(前略)ITメディアの依存症・・(中略)・・特にスマホは、ゲームや動画、インターネット、SNSなど依存しやすいアプリがたくさんインストールできるので、治療が本当に困難です」


日本小児科医会の、キャンペーン「スマホに子守りをさせないで」も紹介されていたので、日本小児科医会のHPを閲覧すると、以下の提言○×が書いてありました。

 赤ちゃんと目と目を合わせ、語りかけることで赤ちゃんの安心感と親子の愛着が育まれます」(どうせ赤ちゃんにはわからない!と決めつけないほうがよい)

× ムズがる赤ちゃんに、子育てアプリの画面で応えることは、赤ちゃんの育ちをゆがめる可能性があります」(親を求める赤ちゃんを、アプリでごまかさないほうがよい)


あちこちの小児科医や精神科医(臨床経験の豊富な専門医)の、今の乳幼児を心配する声を聞いて、育児・子育てに警鐘を鳴らす説得力のある記事でした。1990年前後に小児科医が「サイレント・ベビー」と呼び始めてから四半世紀以上が経ち、その子たちがちょうど親世代(=スマホ世代)になる時期と重なる昨今・・なるほど、私も同感です。閲覧者のみなさま、親世代への「あったかい啓発」

家庭で、わが子が泣いた時や親の顔を見ている時は、スマホをちょこっと中断し、わが子の目を見ながら受け答えしてあげてほしいと思うのですが、いかがでしょうか?。

わが子に「パパ・ママは、ボク・ワタシよりスマホに夢中なの?」と思わせる親には、出来ればならないでほしいと思うのですが、いかがでしょうか?。

わが子が親よりスマホを大事にする子に育ってしまわないよう、スマホにさわらせるのは、こういう時だけにしようと決めておくといいと思うのですが、いかがでしょうか?

など、保護者を責めずに伝えてあげてください。「三つ子の魂、百まで」なのですから。ただ、公共交通機関を利用している時に、わが子が泣いてしまった場合の「お守り」代わりがスマホであることも現実でしょう。大切なのは、困ったらスマホに頼る時があってもいいけど、頼りっぱなしにならないようにすることでしょうか。


ところで、2016年1月22~23日に、ニュースや新聞で報道されているのが、「子どもの近視」についてです。文部科学省が発表したH26年度のデータでは、小学生の10人に3人、幼稚園児の4人に1人が視力1,0未満でした(H20年以降の7年間続いています)。さらに、小学生の場合は5人に1人が視力0,7未満です。その原因として、保護者のスマホを幼児期から長時間さわらせたり、3DSなどのゲーム機やパソコンの長時間使用が考えられると、眼科医も指摘しています。乳児・幼児にもスマホをさわらせている保護者のみなさんは、幼いお子さんの視力低下に影響を与えていることに気づいておられるのでしょうか。

さて、電車に乗ると、ずっとスマホとにらめっこしている人の多いことには、毎回びっくりします。無料オンラインゲーム会社の売り上げが月100億円を超えたりする理由を垣間見た気がします。たまに、読書している人を見かけるとホッとします。私がもし、東京・山手線や大阪・環状線に乗っていたら、いざという時(地震など)の対策として、外の景色(特に目印となる建物など)をよく見ておいて、どの駅からでも徒歩で帰宅したり勤務先へ向かえる、おおよその経路をイメージしておきたいです(地下鉄ではさらに、もうひと工夫いるでしょうが)。


身近な人に聞けば済む内容でも、即スマホで検索する人が少なくありません。先日1月7日(木)の朝日新聞2面には、「正規サイト見ただけで感染 ウイルス入り広告が誘導」という記事が載っていました。トレンドマイクロ社が推奨する対策で私にも出来ることは、Windowsもウイルスバスターも、常に最新の状態にバージョンアップすることぐらいです。とりあえずデスクトップ上に、広告のないGoogleのショートカットを出してみましたが…。


2016年1月6日(水)の朝日新聞2面、「ネットの呪縛 恋愛は面倒」という記事では、『(前略)・・かつて恋愛は2人だけで世界が完結する楽しいものだったのに、今は数多くの人同士がSNSでつながって衆人環視下に置かれ、面倒なもの・・(後略)』と、親子の「恋人はいらない 親ラブ族」化現象を憂慮する有識者(「おひとりさま」「草食系男子」などの新語を世に出した方)の声が載っていました。何でもかんでもSNSの時代です。せめて恋愛とSNSだけは切り離さなくっちゃ。恋愛とSNSを連動させるのは、お互いに精神的負荷がかかりすぎてNG(危険)だと思いませんか。たしかに年頃の娘さんと親(知人)が2人仲よくお出かけする「親ラブ族」化の姿を、私も見かけました(挨拶はしたけど、20代のお子さん・・大丈夫でしょうか?)。


どうか皆さん、スマホも上手に活用しながらスマホ依存にならないで!(SNS依存になると、脳の思考も○か×かというパターンになり、人づきあいもシャットダウン・リセットという感覚になっちゃうから)と願いつつ、何かと、格言「過ぎたるは、なお及ばざるがごとし」の意味を、かみしめたい時代になってきていると、つくづく思います。そんな時には、ザ・ブルーハーツの名曲「情熱のバラ」で歌われている歌詞「なるべく小さな幸せと、なるべく小さな不幸せ、なるべくいっぱい集めよう」を口ずさむようにしています(便利さに安住しそうになる自らを戒める言葉として)。だらだら書きましたが、結論は、あくまでもスマホは人が上手に活用するツールであって、人がスマホに支配されちゃいけないのではないかという意味で、今のところ△かなぁと思います。

【追加】スマホから子どもを守りましょう

2019年6月、新聞に「日本小児眼科学会が、子どもがスマホの長時間使用で、急性内斜視になる危険が高まることを指摘した」と書いていました。厚生労働省の発表でも、ネット依存症の危険がはっきりと言われてます。スマホを使う場合、使用時間を決めるとか、休憩時間を入れるなどの、親子の約束を実行しましょう。じゃないと、スマホのやりすぎで子どもの心身はボロボロになるのでは…。常にイヤホンで大音量の音楽を聞く習慣の人が難聴になりやすいことも合わせて、何事もやりすぎると、「百害あって一利なし」ということなのでしょうね。無料(でも課金したくなる)オンラインゲームの流行もどんどん変わっています。以前は「パズドラ」「モンスト」が大人気だと思っていましたが、今は「荒野行動」「フォートナイト」等で子ども同士のトラブルが少なくないと聞きます。YouTubeやLINEなどのSNSに、はまっている子の低年齢化も「大丈夫かな」とすごく気になります。


意欲(やり抜く力)と自制心を育てることの意味


2015年秋、久しぶりに出会った学生時代の友人(逸材)から薦められていた本を、この冬に、ようやく読むことができました。教育経済学者の中室牧子・慶應義塾大学総合政策学部准教授の著書『「学力」の経済学』です。就学前保育教育や学校教育に携わる方は、自らの視野を広げるという観点からも、直接読まれることをぜひオススメします。

なんせ、初版2015年6月18日から5ヶ月未満に第12刷発行(増刷)という、傑出した教育経済学書(アメリカにおける科学的な検証により、教育にいつ投資すべきかを明らかにした内容をまとめた経済書=すぐれた教育実践家個人の経験や勘ではなく、科学的な実験~追跡調査に基づいた教育書)なのです。とっくに、文部科学省もベネッセ教育総合研究所も注目している・・とも聞きました(ベネッセの発信にも期待)。


さて、肝心の本書『「学力」の経済学』(中室牧子・著)の目次を見ますと、

第1章 他人の“成功体験”はわが子にも活かせるのか?

第2章 子どもを“ご褒美”で釣ってはいけないのか?

第3章 “勉強”はそんなに大切なのか?

第4章 “少人数学級”には効果があるのか?

第5章 “いい先生”とはどんな先生なのか?

本書における「科学的根拠に基づいた」事実のまとめも、この本を紹介してくれた友人の言葉を借りてみましょう。彼の言葉は、全部で◎6つあります。

子どもが幼稚園で質の高い教育を受けるかどうかは、将来、社会的に成功するかどうかを左右する。

質の高い教育とは、子どものIQなどの認知能力ではなく、子どもの非認知能力が育っていく教育プログラムのこと。

非認知能力とは、社会性、忍耐力、自制心、意欲、創造性などがあるが、その中でも「意欲(やり抜く力)」と「自制心」が大切。

◎意欲は、ほめ方によって育ち「その子の能力」をほめる(「頭がいいね」等)と意欲が下がり、「苦労したこと、がんばった姿」をほめると意欲が育つ。

◎自制心は1才~3才までに親から共感的な眼差し(自発性を大切にした対応)でみてもらったり対応してもらうことで育つ。

学校の成績や社会的な成功を左右するのは、IQ(認知力)よりも「やり抜く力」「自制心」(非認知能力)の影響の方が、大きい。

このように、大人になって以降の人生の歩み方まで、3才までの育児・子育てが左右することが、アメリカでは経済学者や心理学者の研究グループの、長期にわたる検証によって明らかにされていました。研究グループだからこそ成し遂げられた成果です。それでは最後に、中室先生が著書の58・60ページに、ズバリ書いておられるひと言2つで、締めくくりたいと思います。

『「勉強しなさい」はエネルギーの無駄遣い』

『お手軽なものに効果はない』


関連ページ(記事)
学校・園で「自分を出したがる子&自分を出せない子」の共通点→たった一つの約束「大丈夫?」自己決定を促す「どうしたい?」+困った子は困っている子
https://sg2takaboo.exblog.jp/24898462/


「パパママ育児①」今すぐ始められる【子育てのポイント1~10】『心育て・親育ち』のミニプチ・ステップ

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898092/



# by takaboo-54p125 | 2017-05-14 05:17 | 育児・子育て

「担任の存在感」(クラスの子どもたちにとっての存在感)をUPし、「教師としての信頼感」を獲得するためにも、次の具体策を、全教職員で取り組んでみてはどうでしょうか。最初は相当しんどいかも知れませんが、きっと、子どもたちの心に届く時は来ます。そんな小中高が全国に少なからずあるのを知りました。また、進級してクラス替えをすれば、子どもの心理的緊張はマックスになります。環境の変化への順応が苦手な子は、ストレス性の腹痛・頭痛などのサインを出します。だからこそ、具体策をオススメします。

どの学級にも個別支援を要する子が複数いるので、特別支援教育とは全学年・全学級で進める教育だと心がけておられる担任が多いと思います。まず、個別支援を認め合える(できる・できないで級友を見ない寛容さのある)学級の仲間に育てることが、どの子の自尊感情も低くならない(自分をダメな子だと思わない)分岐点ですので、温かさのあるお手本を子どもたちに見せることが大事になるでしょう。この記事も、そういう意味があります。なお、親の介護でもメモを渡すなどの視覚支援は効果的で、特別支援教育は高齢者のためにもなると思います。


①子どもたちと向き合う時、「安心感」(居心地がよくホッとできること)を伝えるためのポイント


授業中、子どもたちを、例えば板書に集中させたかったら、

「みんな、(黒板の文が)見えるか?」
と聞くと、最初から見ている子だけが「はい」と返事をして、見ていない子は知らん顔のままです。でも、

「(黒板の文が)見えてへん子は、いないかなぁ?」
と聞くと、子どもらの反応がちがいます。黒板を見ている子らが、見ていない子にも声をかけてくれます。その時、板書を見ないことがよくないことというニュアンスではなく、「いっしょに見よ」という温かい誘いかけをしてくれた場合に教師がすごく喜ぶと、みんなが板書を見てくれるようになります。おススメです。

2年生の算数、ものさしでノートに12cm7mmの長さの直線を引く学習の場合。
ノートの上にものさしを置いたら、あえて1つずつ言ってあげましょう。
「端っこの0cmの所がスタートやから、小さい印 . をつけよう」
「次に、0cmの印 . からスタートして、12cmの所に小さい印 . をつけよう」
「そして、12cmの印
. からスタートして、7mmの所にゴールの印 | をつけよう」
「じゃあ、ノートの上に置いたものさしを3つの印 . . | に合わせてね」
(もっとわかりやすい言い方があれば◎なので、先生方ご自身でお試しください)
「ものさしを、左手でぎゅっと押さえよう」(左利きなら、右手でぎゅっと)
「次に、鉛筆で . . |をつなぐ線を、やさしくスーッと引こう。やさしくね」
「鉛筆の先っぽを、ものさしにくっつけると、まっすぐな線が引けるよ

こんな感じでしょうか(『一度にひとつずつ』の指示が、より分かりやすいでしょう)。
この7行の箇条書きを画用紙に書いて(12を□、7を△にして)、教室に掲示するのも◎。
子どもは学年が小さいほど、私たち大人の予想以上に、より具体的な説明・指示が必要です。
具体物を使うのは、具体物を頭の中でもサッとイメージできるようになってほしいからです。
低学年の具体物は、数のかたまり・10の補数などを浮かべるために、欠かせぬものだと言えます。
隣の友だちに聞くのも低学年同士なので、教師の助言よりイメージしやすいケースもあるかも…。

さて、私たち教師は、よく次のような言い方を、ついつい子どもたちにしてしまいます。                                                     

「鉛筆や消しゴムを筆箱に入れて、筆箱と下敷きを机に入れなさい」「しっかりして。ちゃんとして」
などです。前者は指示内容が多すぎで、後者は子どもにはイメージしにくい言葉です。
年令が小さいほど、どうしていいかわからない、あいまいな言葉だと言えます。ですから、前者なら、
「鉛筆(と消しゴム)を筆箱に入れよう」(ほめる)→「筆箱を机に入れよう」(ほめる)→「…」
と、指示内容を1つずつ小分けして言ってあげましょう。これは特別支援教育で大事にしていることの1つで、全学年・全学級で実践することです(検査→入級=特別支援教育だと勘違いしないで)。後者なら↓。

「しっかりして」「ちゃんとして」「うるさい」「まだか」「はやく」「おそい」
などと大声で怒鳴るより、『できて当然のこと』でも(今の時代には、↓これらが必要)

みんな、すわろうね…おっ、1時間目(昨日)より早くすわれたね」             
教科書の何ページを開けてね…うん、30人みんなが開けてくれて、うれしいな」            
シーッ!お話するのをやめようね…だんだん静かになってきたね」       
A君のお話を聞いてあげよ…みんなに聞いてもらえるとうれしいよね」       
Bさんの意見、聞いてあげよ…聞いてあげると、Bさんの気持ちがわかってくるね」      
先生のお話を聞いてね…聞いてくれてありがとうね」           
みんな2列に並んでね‥すごく早く並べた。気持ちいいな」(いずれも笑顔で)                                                
と、その場面に応じて、子どもに、こうしてほしいという具体的な言い方で、子どもたちがイメージしやすいように伝えてあげましょう。もちろん、子どもたちが受けとめてくれたら、必ず子どもの目を見て具体的にほめることも忘れてはいけません(あきらめずに継続すると、しかる[注意する]回数が徐々に減ります)。                                                          


「ダメ!」「やめい!」「あかん!」「何してんの!」「さっき言ったやろ!」
などと言ってしまう、否定的な指示語も、緊急時以外は、やさしく、しっとりと、                                                     

どうしたの?」「何があったの?」「この頃、どうや…?」「AとBの、どっちにしたい?」
こういう時は、△△すると、うまくいくと思うけど、どう思う?」
そういう時は、先に△△してみるといいと思うけど、どう?」
というふうに、具体的に伝えるほうが、元気のない子も、失敗した子も、素直に受け入れやすい言葉がけです。


授業中、ゼロに出来なくても、できるだけ減らしたい教師の言葉(大声、どなり声、命令口調)
「こらっ!」「静かに!」「わかった人?」「できた人?」「他にない?」
(例えば「できた人?」は、出来てない子にはつらい問いかけです…黙って下を向くしかない)


授業中、できるだけ増やしたい教師の言葉(やわらかく、大きすぎない、ゆったりした声)

困っていることはないか?」「まだ書き終わってない人、言って」(できた人?と聞くより、安心できます)                           

先生にも聴かせてほしいな」「先生も聴きたいなあ」(わかった人?と聞くより、発言しやすい聞き方です)                                                             
クラスのみんなに聴いてほしいこと、ないかぁ?」(発表して!と言うより、子どもも言いたくなる聞き方です)                                                        
グループで話し合って、気づいたこと、聴かせて」(班のまとめより個人の気づき=学びを聴きましょう)                                                            
わからない所は、隣の人、前後の人に聞いてごらん」(遠慮せず「教えて」と言える教室に育てたいので)                                       
わかりにくかったら、周りの人と相談してね」(聞かれたら気軽に教えてあげる教室の空気もつくりたいので)                                                                        
A君の意見は、みんなが考えつかなかったものやね」(たとえ的外れな発言でも決して切り捨てないことです)                           

Bさんの言いたいのは、たぶんこうだと言える人、いるかな?」(子どもが発言につまった時は助け船を)                                     
C君の言いたいことの続きがうかんだ人、いるかな?」(モゴモゴ発言・単語発言をした時もつなぎます)


② 子どもたちの表情が輝いている(瞳がキラキラしている)学級・学年・学校にするためのポイント

                                                         教師が子どもの話を聴けるようになると、教師の話を聴ける子どもが育つ

各教室で担任が、上記「できるだけ増やしたい教師の言葉」をくり返し使うようになると、子どもたちも安心して学ぶ姿へ変容していきます。「聴く教師の元でのみ、聴く子どもは育つ」のですから。


学校ぐるみで、全教師が意識的に取り組んでおられたこと            

◎子どもを「こらっ」と怒鳴って締め付けない(どの教師の声も、柔らかさ・温かさを)。                                                         
◎「わかった人?」「できた人?」を言わず「困っていることはない?」をいつも言う。
◎教室に「聴き合おうとする雰囲気」を生み出す、教師が促す言葉がけを。
◎教師は「無理、ダメ、できない」というマイナス思考発言を連発しない。
                                                            

◎子どもにも「わからへん」「ここ、どうするの?」と周囲に聞く習慣を。                                                
◎グループ学習を採り入れ、お互いに聴き合う活動を大切に(最大4人男女混合班)。                                                    
◎机間支援では支援行動をする(ひざも汚れるはず…机間巡視は昔の言葉かな)。                                                                       
◎どのクラスも、朝読書を採り入れている(もちろん中学校でも高校でも)。
◎話し合う机の配置はコの字型にする(お互いに顔を見られるように。ただし、学校ぐるみだと効果がありますが、1学級だけでは期待するほどの効果は得られないかも知れません…試す価値はあります)。 


聴くこと「日常の中で子ども・教師が意識したいこと」を大事に     

◎まず、教師が1人ひとりの子どもの声に、いつも耳をすます。                                                           
◎ていねいに聴く(急がない。次々と指名しない。意見に飛びつかない)。                                                                    
◎どの子の、どんな発言も、大切に受けとめる。
◎小さなつぶやき、予想外の発言にも耳を傾ける大切さに気づく。                                                
◎子どもの「まちがい」や「わからない」ということを出発点にする。                                                              
◎多様な意見から、大事な「つながり」を見つけ出す。                                                                    
◎互いの意見の共通点・相違点から、「気づき」を発見しようとする。                                                          
◎意欲を持続させようとする工夫をする(4人で相談 ペアでも 音読を多く)。                                                    
◎いつでも誰かが話を聴いてくれるという、教室の空気感をつくる。                                           
◎教師自身がテンションを上げすぎず、静かに聴くお手本を見せる。                                                  
◎話し合いだけが学び合いではなく、教え合いは学び合いにはならない。                                                           
◎学校生活の全てが、「聴き合う学び」であるという認識に立った支援を心がける。


聴くこと「授業の中で特に教師が気をつけること」を大事に     

◎話し合う場面で教師も子どもと同じ目線で聴けるよう、いすに座る。                                            
◎板書・不必要なリボイス(くり返し発言)で子ども同士のつながりを切ることあり。                                             
◎用意した意見を言い合う時間より、聴き合いながら話し合う時間を。                                             
◎「学ぶ」謙虚な気持ちで、教師自身も個人を尊重することを忘れない。                                                      
◎自分で発言する喜びよりも、聴く喜びを感じさせ、自然な対話活動が生まれるように、友だちに向かって静かにゆっくり話すようにさせる。


子どもの学びをさまたげてしまう教師の言葉

過敏な子は耳をふさぎ落ち着いて座っていられなくなり、挙手した子から
「ちぇっ、先に言われてしまった」
と言われる、そんな「ハイハイ発言」を増やしてしまう教師の言葉です。
×「他にない?」(直前の発言を切り捨て、羅列の意見発表会にしてしまう)                                                        
×「わかった人?」(こう言われると、子どもは「わからない」と言えなくなる)
×「できた人?」(こう言われると、できてない子は下を向くしかない)                                                         


私は恥ずかしながら、すぐ「他にない?」「わかった人」「できた人」と言っていました。まず【子どもの声に耳を傾ける】姿勢でいるべきでした。今になって思うのですが、【教師に聴いてもらえる心地よさ】を実感した子どもは、少しずつではありますが、だんだん教師の話も聴いてくれるようになるでしょう。


忘れてはならないのは、授業づくりを核にした学校づくりに成功している所は、必ず最初は、人間関係のトラブルを解決するため、授業づくりを通して、子どもが互いにケアし合える温かい集団に育てていくという共通目標の元で、聴き合う学びの取り組みを始めておられます。そして、聴くことを大事にしながら「荒れ」「くずれ」を克服した結果、後から「学力向上」もついて来た、と言っておられました。


③ 気になる子こそ「頼り」にし、自尊感情を高める(自分をダメな子じゃないと思える)ためのポイント


☆子ども一人ひとりの自尊感情・自己肯定感・自己評価を高めるかかわり方を、毎日大切にしたいものです。
あなたがこの教室にいてくれてうれしいよ」「きみが今日、来てくれたことがうれしいな
をベースにして、日々、子どもが自分は大事な存在だと思ってもらっているんだと感じられるようなメッセージを語りかけることを、毎日くり返します。


☆スモールステップを与えて、ほめることを意識的に取り組んでみましょう。                                
「○○を手伝って」「○○をしてごらん」「○○をやってみようよ」
→やりきらせる→
「助かったわぁ」「よくやったね」
の積み重ねによって、子どもの中に、自信と意欲が芽生えてきます。


☆その子が本来持っている力を出したくなるような工夫をしましょう。
・朝の出会いを大切に。笑顔ですてきな「Aさんおはよう」を。                                                   
・子どもと共に掃除・昼食・遊びをしながら、気軽な世間話を。                                 
・教師の失敗談・ズッコケ経験話を明るく語ってあげよう。                                     
・子どもと共に野菜や花を育てる活動を、毎日少しずつ楽しもう。

・気になる子にこそ、何かを頼んで、必ず「B君ありがとう」を、その都度言おう。                                                    
・帰りの会、日記の返事、連絡帳、電話、退勤時のちょこっと訪宅などで、その日、その子のキラリと光る姿を、本人や保護者へ、具体的に伝える労力を惜しまない。
それらをベースに、何かあった時は「足を運べば誠意が伝わる。電話で済ませば誤解が伝わる」(複数対応OK)


④ 「聴き合う力」と「伝え合う力」(子どもと教師→子ども同士)を育てるために、欠かせないポイント


コミュニケーション能力が育つ」ことについて、
『子どもを本当に好きになれる先生になりたいと、日々子どもから学ぼうとする先生は、子どもへの言葉がけの質がちがいます。それだけで、先生から本当の「やさしさ」を感じます。「自分をちゃんと受け入れてくれる!」安心感があるからこそ、「友だちをちゃんと受け入れられる」という高いコミュニケーション能力が育ちます。                                           
☆先生に信じてもらえるからこそ、自分を信じることができる。                                                       
☆先生に好きになってもらえるからこそ、自分を好きになれる。                                                       
☆自分を大切にすることができるからこそ、友だちを大切にすることができる。


☆子どもたちの「ひとみ」が輝くような、活動の導入をひと工夫しましょう。                                                      
今日はね、こんなことをやるよ」と表情豊かに語りかけます。                                                              
A君、教科書とノート開けてね」→「昨日より早く開けてくれたね」                                              
Bさん、こっち見てね」→「うれしいな
、普通できそうなことでも、ほめ言葉をかけながらです(石の上にも3ヶ月です)。                                                                      
考えさせたい所は、意識的に間(ま)をとります(時間も気になりますが、笑顔で待てるのも教育です)。


☆子ども個々の、その時その時の気持ちを、まず受けとめることから、かかわることを、基本としましょう。
「○○がくやしかったんやね」「○○がつらかったんやね」                                    
と教師が代わりに言ってくれ、自分の気持ちをわかってもらえたと感じた時、子どもは、そんな教師の語りかけには、耳をかたむけるようになります。思いを聞いてくれない先生の話を、子どもが聞くはずありません。


☆自分も人も大切にするための最小限のルールは、そのつど、伝えましょう。                       
ここまではOK」「これ以上はダメ
という、ぶれない一貫した姿勢を見せます。
しかる時は、その子には、「これからしかりますよ」と事前通告をしてから、                                                           

きみが大切だから言うよ」「自分を大事にしてほしいから言うよ
と、しかられる理由も伝えていきます。その場所が教室ならば、                                       

A君一人に言っているんじゃないよ。きみたち全員に言っているんだよ」                                               
と、周囲のみんなにも、言いそえながら伝えて、自分は関係ない、他人事という空気をなくし、教室の仲間意識を高めます(連帯責任とは違う、温かい雰囲気を心がけ、悪者扱いにならないようにします)。


☆何故この子はこんな言動をするのだろう、何がこの子をそうさせるのだろうということを語り合い、今のこの子をどう観るのかを教師集団で共有しながら関わります。子どもの課題を、担任一人で抱え込んで悩まないことです。もっと同僚(同じ職場の仲間)を頼りにする勇気を持ちましょう。


☆「失敗は成功の元」を、クラスみんなに共有させましょう。                                       
失敗(手をあげて、指名されたのに、言えなかったと)しても、
えらいねとほめ、
緊張するもんなぁと、その子の気持ちに共感し、
なぁ、みんなとクラスのみんなにも声をかけ、同意を求めます。


いつもと違う子どもの姿に「あれっ」と思ったら、まず、

どうしたんや?」「困っていることはないんか?」
と言葉をかけ、子どもの声に耳を傾けてみることをオススメします。


ところで、次の2つの☆について、自分をふり返ってみませんか。教師の基本に戻るという意味で…。


子どもを『ほめる』ということは、子どもを評価するということではありません。
子どものがんばり(努力・苦労・工夫)・成長を見つけて伝え、教師のその喜びも伝えていくということです。


子どもを『しかる』ということは、子どもに腹を立てる(怒りをぶつけ怒鳴る)ことではありません。
子どもが、自分も他人も大切にできるように、1つずつ具体的に教えていくということです。


以上、「荒れ」「くずれ」をなくすためのベースは、学校ぐるみ(全クラス)で授業そのものに発想の転換をはかることしかなく、その事例を集めてみました。問題行動・問題発言への個別対応だけでは、「荒れ」「くずれ」が起こりやすい教室の雰囲気・ムードを変えることまでは、なかなかできないからです。


出発点は、子どもの声・つぶやきに耳をすまし、耳を傾け、最後まで聴くことを、全教師がやりきることでしょうか。その子に「先生は気持ちを聴いてくれはる」と感じてもらえるよう、
「よく言ってくれたね。先生はあなたを絶対に応援するし…」
などと返しつつ、次の日も、その翌日も、声かけを惜しまないことです。


その分、間接的な仕事の負担軽減を工夫し、子どもに直接関われる時間を確保する学校が増えつつあります。そんな学校の先生方が子どもを観る眼は温かく、全教師が全児童とすれ違う時にちょこっと挨拶されてました。①②③④を心がけながら、聴き合う学びの授業に挑戦する学校では、「荒れ」「くずれ」(投げやりな態度)がなくなるにつれ、子どもたちの表情に「安心感」「学ぶ意欲」が表れ、子ども同士に「おだやかな信頼関係」が生まれ、結果として「学力向上」につながる…それを愛知・三重・滋賀県の小中高6校で目の当たりにし、驚きました。例えるならば、「○○が痛い」と言う子に、即「保健室へ」と返答せず、「よく言ってくれたね。そう、○○痛いの?」と共感的に答え→(やりとり)→「どうしたい?」と、その子の思いにも耳を傾ける、そんな流れに近いかも…。


以上、他の記事と内容が重複してますが、採り入れている学校の先生方から「確かな手応えを感じる」と伺った具体策の紹介でした(私は苦い失敗ばかりでしたが…)。共通していたのは手応え=安心感→学力向上でした。
 
なお、スマホ・ケータイ安全教室(無料)は、NTTdocomoが小学校高学年・中学校・高校・特別支援学校対象に、KDDI(au)が小学校低学年・中学年・高学年・中学校・高校・特別支援学校対象に、出前講座のインストラクターを派遣してくれると聞いたのですが、申し込みの詳細は各社のHPで直接お確かめください。

関連ページ
「たった一つの約束①みんな笑顔でいるために」から学ぶ
https://sg2takaboo.exblog.jp/24898453/

教育相談「始めの4歩」で決まります【 保護者と信頼関係を築く初期対応】【引き継ぎの鉄則】
https://sg2takaboo.exblog.jp/24898108/

子どもと向き合う4月の教室「子どもの不安を安心に変える働きかけ」
https://sg2takaboo.exblog.jp/24898343/

キレない子どもに育てる【スモール・ステップ】キレない親になれる【セカンド・ステップ】【体罰の境界線】【自分も相手も責めない5つの伝え方】

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898304/

「協同的な学び合い(聴き合う学び)」⑤『教師の話し方・聴き方:ことばが届く、つながりが生まれる』

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898388/



# by takaboo-54p125 | 2017-04-30 05:25 | 保育・教育