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ヤクルトスワローズ6年ぶりのリーグ優勝20年ぶりの日本シリーズ制覇ありがとう

私はタイムリーな記事を書いたことがありません(と言うより、とても書けません)。
最初に下書き‥何度もちょこちょこ修正‥最後に見直しをして、公開予約をするパターンしかできないのです。
公開予約するのは前日もありますが、約1週間前が比較的多いでしょうか。
ときには1か月以上前に公開予約ということもありますし、公開予約してから再修正することも少なくありません。
ですから、カテゴリーの異なる記事を複数さわっていることが、日々めずらしくないでしょう。

ところで、2021プロ野球は、感慨深いシーズンになりました(2019-2020と2年連続で、セ-リーグの最下位でしたし‥定位置?)。
開幕直後の難敵-阪神タイガースにトホホの3連敗‥マルテ-サンズ-サトテル3選手に1発ずつ食らったのはマジで痛かったです。
セ-パ交流戦は、最後に2017-2020日本シリーズ4連覇した福岡ソフトバンク-ホークスに3連勝し、なんとか勝ち越して10勝8敗‥。
それから徐々に挽回し、なんと、6年ぶり8回目のリーグ優勝を果たしました(強敵-阪神タイガースとゲーム差なしの僅差ですが‥)。
次に、クライマックス-シリーズのファイナル-ステージで、名門-読売ジャイアンツに1試合も負けることなく勝利しました(2完封)。
(セ-リーグ4監督の優勝チームをリスペクトするコメントには感謝します‥CS3連覇したいお1人だけはわが道を行くコメント‥)

そして、日本シリーズは山本投手-宮城投手(左右の絶対的エース)を擁するオリックス-バファローズという手ごわい相手でした。
ところが、まさか4勝2敗で20年ぶり6回目の日本シリーズ制覇をするとは‥(全6試合とも1点を争う大接戦‥こんなシリーズ初めて‥)。

両チームとも2年連続最下位からリーグ優勝→ファイナル-ステージ負けなし‥というのも、日本シリーズ史上初だと思います。

ヤクルト先発投手が全6試合とも全員ちがう投手だったこと‥過去の日本シリーズ(1970以降)で私は聞いたことがありません‥。

第1戦は奥川投手が7回を1失点(山本投手は6回を1失点)で、3-4。中村捕手-適時安打(タイムリーヒット)。村上選手2点本塁打。
(奥川投手が日本のエース山本投手と互角に渡り合ったことと、主砲の村上選手に1発が出たことは、初戦敗戦でも大きな収穫でした)

第2戦は髙橋投手が完封(宮城投手は7回2/3を1失点)で、2-0。西浦選手-初安打。坂口選手(元近鉄)先発-安打。青木選手-適時安打。
(髙橋奎二投手の尻上がりに調子を上げての初完封と、好投手宮城がまず投げない失投ひと振りで仕留めた青木選手には脱帽です)

第3戦は小川投手が6回を3失点(自責点2)で、5-4。サンタナ選手2点本塁打。中村捕手-適時安打。復活した石山投手の中継ぎ-勝利投手。
(7回表に1点取られ二死満塁で救援した石山投手が代打出塁率.568ジョーンズ選手空振り三振に打ち取った場面‥しびれました)
(7回裏に青木選手がセットアッパーとして出てきた吉田凌投手の決め球とも言えるスライダー狙い打ちした場面も‥しびれました)
[この第3戦における7回の手に汗握る攻防が、日本シリーズの流れをYSに呼び寄せたのではないかと、勝手ながら思っております]

第4戦は石川投手が6回を1失点(自責点0)で、2-1。サンタナ選手2試合連続2号本塁打。オスナ選手-適時安打。
(この日の石川投手の投球は、高めはほぼほぼ吊り球‥低めが6割越という絶妙のコントロール&投球術=これぞ石川-中村バッテリー‥)

第5戦は樹理投手が5回2/3を2失点(自責点1)で、5-6。村上選手2号本塁打。山田選手3点本塁打。
(お待たせしました‥主将の山田選手と主砲の村上選手のアベック-ホームランが出たことで、痛い敗戦でも負けた気がしませんでした)

第6戦は高梨投手が4回2/3を1失点(山本投手は9回を1失点)で、延長12回2-1。宮本選手の初安打。塩見選手-適時安打。オスナ選手3安打。
(序盤ストレート‥中盤フォーク‥終盤スライダー+持ち味のカットボール&カーブ=山本投手は先発-中継ぎ-抑えを1人でやれるのですね)
(抑えのマクガフ投手も、8人の打者に圧巻のノーヒット4奪三振という、守護神クローザーの意地を見せ、優勝の瞬間を締めくくりました)

先発6投手全員が、初回に打ち込まれず、試合をつくってくれた(大量失点しなかった)ことは、チーム全体にとって大きかったですね。
中継ぎや抑えなどリリーフ陣の層が確実に分厚くなったことや、ベンチスタートの野手陣の精悍な顔ぶれも頼もしく思いました。
さらに、ムードメーカーの捕手を中心にチームを鼓舞し元気にするベンチワークが、雰囲気を前向きにしてくれたと感じました。

しつこいバッティングに徹するヤクルト打線は、山本-宮城両投手に勝ち星を与えず、山本投手には球数をより多く投げさせました。
侍JAPAN-エース-山本投手の第1戦6回112球は、ペナントレースで先発した26試合(18勝5敗)と比べると、3番目に多い球数です。
奥川投手と同期-宮城投手の第2戦7回2/3-112球は、素晴らしい投球‥高橋奎二投手も投げ負けませんでした(プロ入り初完投-初完封)。
沢村賞-山本投手の第6戦9回141球は、レギュラー-シーズンと比べても、最も多い球数です(彼が完投する時は100球前後~120球前後)。
それでも、両投手からは、どの試合でも1点ずつしか奪えませんでした(タイムリーヒットは中村-青木-塩見の3本だけ‥失投がわずか)。

第2戦-髙橋奎二投手の完封は1勝以上の価値があったかなと思います(対戦が続く両チームに、対極の衝撃を与えた完封だったかも‥)。
第3戦の7回1点取られて、なお二死満塁の場面で救援登板した、石山投手の渾身の空振り三振ピッチング‥よく腕が振れていました。
第4戦-石川投手の41歳-ピッチャー-プレートの両端も使う変幻自在の球の出し入れと言うべきか、その制球力配球には‥脱帽です。
第6戦は、中継ぎ-抑えのスアレス投手が2回1/3、清水投手が2回、マグガフ投手が2回1/3という、3人とも回をまたぐ熱投でした。
第1戦、第5戦で打たれてサヨナラ負け2敗を喫したけれど、めげないマグガフ投手‥第6戦の心意気あふれる投魂33球は見事でした。
高津監督がかけたひと言が、第2戦も第6戦も(打たれた次の試合も)いつもと同じ「君にすべて任せる」だったと、後から知りました。

先発野手は、上位打線から下位打線まで、全選手がそこそこ打ってくれました(まさに総力戦勝負に持ち込めました)。
クリーンナップ3人の場合、安打数はともかく、ホームランは6試合で計5本塁打9打点‥さすがです。
第1戦、第2戦、第6戦のヤクルト守備陣は、チーム-ノーエラーでした(6試合で3失策‥プレッシャーの中、よく守りました)。
日本シリーズMVPは、攻守に活躍した中村捕手が選ばれました‥全6試合マスクをかぶって好リード‥打率も.318‥納得です。
みんながつないで、ミスをカバーして、投攻守すべてで辛抱強くねばり続けた結果、ほんの少しだけオリックスを上回ったのかな‥。

印象的だったのは、第4戦、打席の青木選手が内角球で倒れこみ、審判が手に当たった死球判定をした瞬間です(トレーナーも駆け寄った)。
すぐに立ち上がった青木選手は、「バットのグリップエンドに当たった‥」と自ら申し出て、審判も解説者もマジで驚いてました。
そんな申告ファールの後、青木選手はショートゴロでしたが、かっこよすぎました‥(こんなフェアプレーもあるのか‥初めて見ました)。
そして、第6戦-延長12回の決勝点が、代打の切り札-川端選手だったのは、ヤクルトの今シーズンを象徴していたのではないでしょうか。
川端選手はレギュラー-シーズン、年間打率.372、出塁率も得点圏打率も4割超という、類を見ない脅威的な「代打の神様」でしたから‥。
また、代打-打率.429怖いジョーンズ選手(オリックス)に、6試合とも緊迫の場面-6打席で1本塁打しか打たれなかった投手陣‥あっぱれ。

絶対大丈夫(高津監督の言霊=野村克也-元監督の著書「ヤクルト-スワローズ論」にある「指揮官が己れをレベルアップ」した証かな)
を、1年間ずうっと選手1人ひとりに語り続けてきた高津監督を慕い、選手たちが涙‥涙‥で、胴上げしていた姿‥もらい泣きしそう‥
私は終生忘れられないでしょう‥(こんなに号泣するヤクルトナイン‥8回出て6回制覇した日本シリーズで私は初めて見ました‥)。
日本シリーズに8回出場6回制覇って勝率7割5分‥ちょっとうれしいです(通算28勝19敗でも‥実力は僅差‥というか紙一重です‥)。
セ-リーグ王者がパ-リーグ王者に勝つのが9年ぶり‥これはすごくうれしいです(これで来季は他チームも黙ってはいないでしょう‥)。

投手力の中日-阪神、打力の広島-横浜DeNA、選手層の厚い読売巨人軍‥手ごわいですけど、ぜひゲーム差ありのV2を狙ってください。
V2を目指せるかどうかのポイントは、今季ゲーム差なしだった阪神に負け越さないことと、読売巨人軍に勝ち越すことでしょうか‥。

by takaboo-54p125 | 2021-12-04 08:06 | 文化・スポーツ