2020年 03月 31日
入学後も「はじめの3歩」ミニプチ作戦(自分を責めず-子どもを責めず-イライラしたら深呼吸)
1.今の子どもたちの[ハンディ・キャップ]って、知ってはりますか
以下の内容は、子どもと長い時間を一緒に過ごしてほしいと思って、書いたのではありません。
(私が、3人のわが子にしてやれなかった・・・自らの反省文です)
長い時間、親子が同じ場所に一緒にいるだけでは・・・と気づいてほしいな、と思っています。
(同じ空間にいるだけでは、親子の心が通い合う家庭・・とは言えないと、自らをふり返っています)
1人親家庭さんの場合、お子さんをいっぱい頼りにしてあげてほしい・・・「量より質」をめざしましょう。
(ご自分に合ってるところ・気に入ったところだけ、チョイスしてくださいね)
近年の赤ちゃんは、生まれる前(おなかの中で)、
ママの声(安心の音)より刺激的な音(スマホ着信音)も聞いて育つので、
「安心の音=ママの声」だと感じにくいという、
ハンディキャップ(不利な条件)があります(ほぼ、どの子も・・・です)。
つまり、『だきぐせ』は親子のきずなづくり(安心感)になり、
その安心の元(ママ)を取られたくないという『人見知り』や、
弟妹が生まれた時の『赤ちゃん返り』も、大切な時代になりました。
ですから、一般論ですが【いまどきの子育て:8つの大きな誤解】を紹介します。
●泣いてすぐ、だくと「だきぐせ」がつくので、よくない。
(だきぐせは、赤ちゃんの「安心感」が育つ場です。
「よくない」と言うのは、ほとんど親の都合によるものです)
●おんぶ、だっこなどで、べたべたしないほうが自立心が育つ。
(ぎゃくです。たっぷりと母子密着して育てられた子どもほど、
「安心感」の中で育つので早く自立できます)
●あまやかしてばかりいると、親から離れられなくなる。
(ぎゃくです。親にかまってほしい時に十分あまえさせてもらえなかった子ほど、
不安で親ばなれがおそくなります)
●「人見知り」するのは、よくない。
(人見知りとは、母子関係が順調に育っている「しるし」でもあります。
ただ近年、どれが「人見知り」かどうか分かりにくい場合も少なくないようです)
●おもちゃ・テレビで長時間ひとり遊びできる子は、よいことだ。
(そのことに、さしつかえなくても、
子どもが、親よりモノの方に心ひかれていたら、心配です)
●決まった就寝時間になれば、泣いていても寝かせる。
(さびしくつらい思いをさせた分だけ、「安心感」の中で育てた場合より、
情のうすい子になるだろう、と親は思っておきましょう)
●つき放すことで、自立心ができる。きびしくきたえると、たくましくなる。
(「安心感のたくわえ」が多い子は、そうかも。
しかし、「安心感のたくわえ」が少ない子は、自信をなくします)
●男の子が転んで泣いたら「男の子でしょ」としかる。
(やりすぎると不安・緊張が高まり、弱気になります。
「安心感タンク」を満タンにする手間がいるのは、今は女子より男子です)
2.土台は【笑顔&アイコンタクト→話しかけ&耳すまし】から
まず、子どもの心とつきあうには、必ず目と目を合わせて話しかけることでしょうか。
ただ、目を合わせるのが苦手=不安な子は、時間がかかります。
ですから、
「ワンワン」「ブーブー」
と、カタコトの裏側に、かくれている気持ちは、ひょっとして、
「私の好きな犬がいる」「ボクの好きなクルマがある」かも知れないと、
親が予想して、共感的な返事をする・・・乳幼児期をイメージしましょう。
そんな「相互作用」の積み重ねで、親子は目を合わせてニッコリできるようになります。
3.[子育て]が[親育ち]にもなる、7つの◎[ミニプチステップ]
◎「そうだ!やっぱり、早起き、早寝、朝ごはん」
(まずは、「早起き」が1番です)
朝、起こしたい時間の30~60分前にカーテンを開けて、部屋の電気をつけましょう。
朝の光をあびるのが習慣になると、夜も早く眠たくなり、自然と早寝する子になります。
◎「どうか、わが子を、子どもでも家族の一員として、頼りにしてやってください」
「どうせボク(私)なんか・・」
と、自分をきらいになってほしくないからです。
(親から頼りにされない、
親から「できが悪い」と言われる、
親からしかられてばかり
という3つが、
子どもから『自信』と『安心=元気』と『意欲』をうばい去ります)
◎「親が目を見ながら、話に耳をかたむけると、安心と自信と意欲を育てます」
「ながら聞き」では、子どもの心は満たされません
(LINEをしながら聞くのも×××)。
(台所仕事の手を止め、短時間しゃがんで、子どもと同じ目線で聞いてあげましょう)
「そうなの」
と、親が笑顔でうなずきながら、子どもの言葉をくり返しましょう。
(子どもの言葉をくり返すと、口の重い子どもの口数が、だんだん増えてきます)
◎「友だちと仲よくできる子には、共通点があります」
友だちの家へ遊びに行く時、相手の家のルールを守ると、つき合いが長続きします。
子どものけんか
→くやしい気持ちによりそうのが親の役割です。
相手の子に親が口を出したり、相手の親に直接言うと、
親同士がこじれ、子ども同士も仲直りできません。
子どもが泣かされてきた時、
「そうか、よしよし、くやしかったねぇ」
と共感しつつ、
「あなたはね、友だちからバカにされるような子じゃないよ。
あなたはね、決してダメな子じゃないからね。
私のじまんの子やで」
と、ギュッとだきしめてあげましょう。
◎「親の失敗談が温かい家庭・しゃべりやすい家庭を育てます」
(親が子どもの前で立派すぎないこと)
親のズッコケ体験「アッハッハ」と大笑いすると、子どもも安心できる。
(親は自分の過去の栄光を子にじまんしない)
家族で一致できないことがある時こそ、毎日、お互いに
「ありがとう」
の気持ちを言葉で伝え合う姿を、子どもに見せてあげると、
安心感のゆるがない場(わが家)になります。
◎『学校で、自分を出したがる子、自分を出せない子、
どちらも親の態度で決まります」
子どもが親に聞いてほしい時、
親がスマホをさわりながら返事をしていると、満たされないので、
代わりに学校で人を押しのけ
「先生、聞いて聞いて」
と言ってばかりの子になります。
いつも親が熱心に指示や注意ばかりしていると、子どもは
「まちがってはいけない」
と思い、自由に表現できなくなり、プレッシャーで身動きできません。
◎「言ったらあかん×親の『ひと言』&言ってあげたい○親の『ひと言』」
×「しっかりしい」
「ちゃんとしい」
「いい子でいなさい」
は子どもがイメージしにくい言葉です。
××「(兄弟姉妹)とは、えらいちがいや」
「どこ聞いていたの」
「こんなこともできひんの」
など、子どもをへこます言葉
(自分を『ダメな子や』と思いこむ言葉)は××です。
×××小1の子が「テスト90点とってきたで」
「100点の子は何人いたの」
(どうして、90点をほめないのですか?テストを二度と見せなくなりますよ)
○○○「おはよう」「ちょっと手伝って」
→「うれしいわぁ」「助かったわぁ」「ありがとうな」
余計なお世話になりますが、
×子どもへの暴言や暴力は、今すぐやめましょう。
じゃないと、
親がこわくて正直に言えなくて、
自分を守るためにウソをつかなければならず、
親や先生にはウソをつき、
友だちには暴言や暴力(手や足を出す)をする子になります。
これが
「子どもは親の言うことはせず、親のするとおりにする子に育つ」
なのです。
[おまけ]お子さんが、スマホやゲーム機の依存症にならないために
【ゲーム機と、どうつき合うか(例:2020年9月に生産終了したニンテンドー3DSの場合)】
子どもを有害HPから守るため、2009年(平成21年)より
「青少年インターネット環境整備法」で、
18才未満は「フィルタリング・サービスによるアクセス制限」
の使用を義務付けられました。
2014年(平成26年)の秋までに販売された3DS
取扱説明書に、子どもを有害HPから守る
「フィルタリング・サービスによるアクセス制限」
「保護者による使用制限」10項目(「ペアレンタル・コントロール」とも言う)
が書いてありました。
ただし、
「自動配信」は「保護者による使用制限」がないので、
「設定」→「インターネット設定」→「いつの間に通信」→「ソフトの自動受信」→「停止」にチェックを入れます。
「無料プレゼント」
などと称して自動配信されるもの(子どもが有料のものがほしくなる仕組み)を防げます。
2014年(平成26年)の秋から販売されたNew3DS(2020年9月に生産終了)
Newニンテンドー3DSは、
「フィルタリング機能が有効」
な状態で販売されていました。
無効にするには、
クレジットカードの手続きがいりました(子どもが勝手にできない)。
小学校低学年頃は、基本的に
「保護者による使用制限」と「フィリタリング・サービスによるアクセス制限」
の両方をしておくことが出発点になります(徐々に解除していきます)。
面倒ですが、あわてず急がず、親子で相談し、
20才になる頃、お子さんのネット・リテラシー(情報ネットワークを正しく利用できる能力)
を信頼し、全面解除できる時期がくるでしょう。
親が一番忘れてはならないこと=話し合える親子関係のキープ
昨今は、いろんな会社
(ゲーム機の有料ソフトダウンロード、オンラインゲーム課金、音楽配信、LINE有料スタンプ・コインなど)
のプリペイドカードが、コンビニや食品スーパーでも売っています
(子どもがお小遣いで、親に内緒で勝手に買えてしまう金額です)。
「保護者による使用制限」は、
できる限り、親子で相談・納得・合意することが望ましいでしょう。
‘[親の押しつけにならない]+[子どもの言いなりにならない]
のバランスをとります。
大事にしてほしいのは、
約束できた数より、親子の絆・信頼関係を深めるための話し合い(相談・納得・合意)
だと忘れないことです
(先に親が楽をすれば、後から子どもが苦しみます)。
【スマホと、どうつき合うか(ゲーム機より早く、幼児はスマホにさわっています)】
スマホは便利だけど、やりすぎると
「やめたくてもやめられない依存症」
になること。
☆スマホを使っていて、これって大丈夫かなと、ちょこっと疑うのを忘れないこと。
☆スマホを使っていて困ったら、すぐ大人(親や先生)に相談すること。
☆自分や家族のことは、絶対にスマホともだちへ教えないこと。
☆知らない人(スマホともだち)とネット上で遊ばないし、決して出会わないこと。
この5つは、小学生~中学生の親子でくり返し話し合いたい項目です。
パッと見には大丈夫そうでも(大丈夫じゃない)、あまりにも危険すぎる、
「交流サイト」などと呼ばれる「ID掲示板」「IDフレンズ掲示板」「友達募集掲示板」や、
心的外傷後ストレス障害PTSDを引き起こすかもしれない「動画サイト」や、
「体の悩み相談」←(親切に相談に乗るふりをして信用させ、露出度の大きい写真を送るよう指示する悪質なサイト)等へ、
子どもたちには決して近づいてほしくありません。
スマホ依存症にならず、
ネットいじめに巻き込まれず、
自分を守り、
人と人とのコミュニケーションを大事にできるためにも、
わが家でもできそうなことを、
親子で話し合い、採り入れてみてはいかがでしょうか?
購入する直前がグッド・タイミングですが、
購入後でも、気づいた時がスタートです。
販売店は、18才未満が使用する場合、
購入時にフィルタリングサービス(アクセス制限など)を勧める義務があり、
保護者の責任でもあるので、
フィルタリング・サービスの詳細は、各ケータイ・ショップでお聞きください。
また、2015年(平成27年)からdocomoの請求書を郵送してもらうには、申し込みが必要になり、
その手続きをしないと、私たちユーザーがdocomoのHPで確認しなければ明細を見ることはできません
(お知らせメールも来ません)。
それで、私はdocomo店へ行き、請求書の郵送(毎月)を申し込みました(毎月50or100円引き落とされますが)。
ソフトバンクやauも、同じような仕組みがあるかも知れません(関心のある方は、各ショップでお確かめください)。
なお、市販(有料)のフィルタリング・サービスとして、パソコン用で初めて日本PTA全国協議会の推薦を受けたのが、
デジタルアーツ株式会社のi-フィルターです。
わが子(当時:高3)にスマホへダウンロードさせたのは
「スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ」(無料ダウンロード)です。
実際に疑似体験させてみた、わが子の意見を聞くと、
「スマホが初めての中高生が、スマホの危険を10種類ほど疑似体験できて、いいかも」
と言っておりました。
スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ(デジタルアーツ株式会社)
また、ネット教育の専門家:尾花紀子さんのオフィシャルブログを見ると、
「スマホ18の約束」
を日本の現状に合うように、アレンジしておられました(これは、必見です)。
そのトップページの「記事一覧」から探してもいいのですが、
「尾花紀子アレンジ翻訳版『スマホ18の約束』ミニ解説&チェックシート付」
の中ほどに、赤紫色の太字にしてある、
家庭で、学校で、地域で考えたい!『スマホ18の約束』
をクリックすると、すぐにでもプリントアウトしたい【PDF資料】が見られます(印刷OKと書いています)。
ブログ名 尾花紀子の「グッドネット・デザイン教室」
尾花紀子アレンジ翻訳版『スマホ18の約束』ミニ解説&チェックシート付
さらに、2018年(平成30年)9月1日の新聞・テレビ欄の裏面には
「脱ネット依存 手探り」という記事もありました。
「国立病院機構久里浜医療センター(神奈川)・・・は2011年、国内で初めて
『ネット依存外来』
を開設。現在は年間で約1500人が受診し、約7割が未成年という。・・・」
と記事は続き、
久里浜医療センターホームページより、
「スマホやパソコンとの付き合い方のポイント」
が記事の最後にのっていました(以下がポイントです)。
「スマホやパソコンとの付き合い方のポイント
○スマホは親の名義で購入し、子どもに貸す形にする。
○スマホを買う前にルールを作る。紙に書き、目に付くところで保管する。
○ルール違反には『翌日は使用禁止』などのペナルティーを。
一度の違反で全てを取り上げるのは好ましくない。
○オンラインゲームを、お金をかけずに楽しむには時間が必要になるので注意する。
○親もルールを守り、模範となるスマホの使い方をする。
○リビングなど、家族がいる場所でスマホを使う。
○親に無断でオンライン決済(プリペイドカードで支払い)をさせない(親のIDを教えない)。
○スポーツや体を使った遊びなど五感を使うことで、現実世界の体験を大切にする。」
以上、1つでも参考になれば、幸いです。
なお、SNSに写真・名前などの個人情報を出すと、すぐ削除しても誰かにコピー
→拡散されてしまい、ネット上ではほぼ99%消えないと覚悟しておきましょう。
また、お手軽なスマホは、使い方(持たせ方)によって、
「ネット依存」
という、目に見えない危険(子どもの心にとってのリスク)と、となり合わせにあることもお忘れなく…。
お子さんを取り巻くスマホの現状を、ぜひ保護者と祖父母のみなさんで共有してみましょう
再び、余計なお世話ですが、
パソコン・タブレット・スマホの画面を30分見たら、
5分はできるだけ遠くの何か
(電柱・木・鉄塔の本数とか、何階建てビルか・窓が何個あるか・建物がいくつあるかなど)
を数えるのをおススメします。
自分の目の健康を守るために、
パソコン・タブレット・スマホから、目を25~30cm話して、画面を見てくださいね。
営利を目的にしない場合だけ、困っている人のために、ご活用ください。つたない記事ですが‥
この記事は、2010年(H22年)~2019年(R元年)に、5府県の
保育園・幼稚園・こども園・小学校・中学校でお話した内容を、まとめたものです。