地球の将来を考える2人の指導者からの示唆と、椎名誠さんの言葉

2016年12月に、2016年3月1日の記事でも紹介しました、絵本「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」の存在を人から教えてもらい、すぐに購入して絵本を読みました。その1週間後の2015年12月24日10時05分配信の産経ニュース記事『鄧小平氏「中国が一家に一台車を持てば地球がもたない」大平首相に語る』を読みました。2つともドキッとし、ハッとさせられました。


絵本「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」の中で、ホセ・ムヒカ:ウルグアイ大統領(2012年当時)が各国首脳へ次のように語りかける場面がありました。「・・もしもインドの人たちが、ドイツの家庭と同じわりあいで、車を持ったら、この地球に何が起きるでしょう。・・」


ホセ・ムヒカ大統領は、世界第2位の人口=12,5億人以上が住むインドの人たちに「車を持つな」と言っているのではありません。むしろ、今のドイツをはじめとするクルマ社会の先進各国へ、待ったなしの警鐘を鳴らしておられるのだと思いました。2016年4月7日に東京外国語大学で初来日講演をされたホセ・ムヒカ氏は、「幸せ」の基準を「自分のためでなく人のために何か出来ること」と語られたそうです。


いっぽう、産経ニュース記事『鄧小平氏「中国が一家に一台車を持てば地球がもたない」大平首相に語る』の中で、鄧小平氏が次のように語ったと書いてありました(記事の冒頭)。鄧小平氏の、地球の将来まで長いスパンで見通す力には脱帽です。


『中国の最高実力者だった鄧小平氏が、1979(昭和54)年12月に訪中した大平正芳首相(当時)との非公式な会話の中で「中国が一家に一台の自家用車を持つようになれば大変なこととなり、第一、地球がもたない」と笑い飛ばしていたことが、24日公開の外交文書でわかった。・・』


鄧小平氏も、世界第1位の人口=13,5億人以上が住む中国の人たちに「車を持つな」と言っているのではありません。これも、1979年当時の日本がクルマを一家に一台所有する社会になりつつあったことを考えますと、私たちの住む日本をはじめとするクルマ社会の先進各国へ、35年以上前に鄧小平氏は間接的表現で警鐘を鳴らしておられたのでしょう。今日の日本では、公共交通機関が少ない地域ほど、一家に数台のクルマ社会になってしまっています。鄧小平氏の言われる「地球がもたない」ということは、田舎暮らしの私自身も決して無関係ではないと思い知らされました。


2011年10月の朝日新聞[天声人語]の冒頭を思い出します。


・・作家の椎名誠さんが7月の小紙に寄せていた。椎名さんは『地球がもし100cmの球だったら』という絵本を紹介しつつ、この惑星の有限性を述べている。直径(地球)1mに縮尺すれば大気の層はわずか1mmしかないのである、と。すべての水はビール大瓶1本分。海水を除いて人が飲める水はスプーン1杯の量しかない—など、目を開かされた例えをふと思い出した。‥


クルマ・パソコン&スマホ(匿名性の高いSNS、ネット通販・ネット予約・・・)・電気・ガス・上下水道・交通網(高速道・地下鉄・新幹線等)・家電製品・各種カード等、生活が便利になればなるほど、「地球がもたない」方向へ人類は近づこうとしていないか(一端汚れた空気・水・大地を元に戻す方法はあるのか。膨大なインフラの修理費用を捻出する予算はあるのか)と、両氏から示唆を受けた気がします。地球的規模の温暖化、巨大地震、極端な異常気象=気象変動(猛暑・スーパー台風・豪雪・局地的豪雨・干ばつ・竜巻・突風・落雷など)は測り知れません。


1人でできるのは微々たるものですが、快適さ・便利さばかりを追求し過ぎず、スピード・効率重視から、持続可能なスローライフへぼちぼちとシフトしていければ、と思います。何をどう改める?晴耕雨読を始めた友人もいますし、年老いた母と知的障害のある二男もいますし、公的なボランティアも2年目に入り・・・じっくり考えてみたいと思います。最近、気になるのは、「不寛容」と「分断」の空気でしょうか。


by takaboo-54p125 | 2016-05-28 06:34 | 日記・その他