子どもと信頼関係をつくる、子どもとの信頼関係を取り戻す【子どもの心に届く担任の言葉①~⑤】

この記事は、どちらかと言うと、小中学校をイメージした内容が多いので、保育園・幼稚園の先生方には、次の2記事のほうがフィットするのではないかと思います。


幼児の心を育てる「信頼関係づくり」の保育を保育園も幼稚園も進めましょう

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898594/


幼小連携:保育園・幼稚園がめざす「理念」を、保護者も納得してから入園してもらうことの意味【園と家庭が手を結べるため】

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898389/



担任が意識したい(できる)こと・・・10か条


1,担任が笑顔で「おはよう」と言うと、子どもも元気が出ます。
2,担任が楽しそうに歌うと、子どもも歌うのが楽しくなります。
3,担任が遊ぶのを楽しむと、子どもも遊ぶのが楽しくなります。
4,担任が「うんうん」とうなずくと、子どもも満足できます。
5,担任が気持ちに共感してやると、子どももうれしくなります。
6,担任が「困ってるの?」と聞くと、子どももしゃべります。
7,担任が「えらいねぇ」とほめると、子どももやる気が出ます。
8,担任が「大丈夫だよ」と支えると、子どもも自信を持てます。
9,担任が共に心から喜ぶと、子どもの喜びも2倍になります。
10担任がどっしりしていると、子どももなぜか安心できます。


①子どもの心に伝わる教師の言葉(子どもと向き合う時、はずせない基本線)


私たち保育士・教師は、よく次のような言い方を、ついつい、子どもたちにしてしまいます。
「しっかりしなさい」「ちゃんとしなさい」
などです。子どもたちには、イメージしにくい言葉なのです。年令が小さいほど、どうしていいかわからない、あいまいな言葉だと言えます。ですから、大声で、「しっかりして」「ちゃんとして」「うるさい」「まだか」「はやく」「おそい」などと怒鳴るより、『できて当然のこと』でも(今の時代の子どもたちにはどうしても、これらが必要なのでしょう↓)、


みんな、すわろうね~おっ、早くすわれたね」(以下、いずれも笑顔で)                                                       
教科書の何ページを開けてね~うん、みんなが開けたね」                                                             
シーッ!お話するのをやめようね~静かになったね」                             
A君のお話を聞いてあげよ~聞いてもらえるとうれしいね」                     
Bさんの意見、聞いてあげよ~Bさんの気持ちわかってきたね」                              
先生のお話を聞いてね~聞いてくれてありがとうね」                                                      
みんな2列に並んでね~すごく早く並べたねぇ。気持ちいいな」                                                             
と、その場面に応じて、子どもにしてほしい具体的な言い方で、子どもたちがイメージしやすいように伝えてあげましょう。もちろん、子どもたちが受けとめてくれたら、必ず目を見て具体的にほめることも忘れてはいけませんよね(継続すると、しかる〔注意する〕回数が徐々に減ります)。                                                          
保育者・教師が笑顔でいるとクラス・教室に「楽しい空気」「心地よい雰囲気」を広げます。それは即、子どもに伝わります(学び合う楽しさは伝染するということです)。


また、「ダメ!」「やめい!」「あかん!」「何してんの!」「さっき言ったやろ!」などと言ってしまう、否定的な指示語も、緊急を要する時以外は、やさしく、しっとりと、                                                             
どうしたの?」「何かあったの?」→(やりとり)→「どうしたい?」
こういう時は、Aをすると、うまくいくと思うよ。どう思う?」
そういう時は、先にBかCをしてみるといいと思うよ。どう思う?」というふうに、ダメの中身を、具体的に伝えるほうが、子どもも素直に受け入れやすい言葉がけです(可能なら、複数提案して自己決定を促します)。


▲授業中、できるだけ減らしたい教師の言葉(大声、どなり声、命令する声)
「こらっ!」「静かに!」「わかった人?」「できた人?」「他にない?」「発表して」 


◎授業中、できるだけ増やしたい教師の言葉(柔らかな、大きくない、ゆっくりした声)           


困っていることはないか?」(できた人?と聞くより、子どもはうれしいし、安心できます)                                                         
先生にも聴かせてほしいな」(わかった人?と聞くより、子どもが発言しやすい聞き方です)                                             
みんなに聴いてほしいこと、ないか?」(発表して!と言うより、子どもも言いたくなる聞き方です)                                                        
グループで話し合って、気づいたこと、聴かせて」(班のまとめより、個人の気づきを聴きます)                                                            
わからない所は、隣の人に聞いてごらん」(困ったら遠慮せず「教えて」と言える教室・子どもに育てたいので)                                       
わかりにくかったら、周りの人と相談して」(聞かれたら気軽に教えてあげる教室の空気もつくりたいので)                                                                        
「C君の意見は、みんなが考えつかなかったものやね」(たとえ的外れな発言でも)                              
「D君の言いたいことの続きがうかんだ人、いるかな?」(モゴモゴ発言の時に、[他にない?]と切り捨てない)
「Eさんの言いたいのは、たぶんこうだと言える人、いるかな?」(小声のボソボソ発言や、発言につまった時に、[他にない?]と切り捨てない) 


② 子どもたちの表情が生き生きしている学校・園(保幼小中高養)の共通点


教師の負担軽減を、学校ぐるみで工夫・実現されていました         


全教職員が集まる会議を減らす(全体会議を月1回にする工夫)                                             
研究紀要の冊子を作らない(原稿を書く労力を授業づくりへ)                                            
園内研・校内研で指導案(細案)を配らない(本時の略案程度)


【教師主導の一斉授業から見えてきた教師の姿(聞く耳を持たない教師の姿)】      


×教え込もうとする気持ちが強く、子どもの声を大切にしていない教師の姿。                                                  
×自分の意図する子どもの発言にばかり、すぐに飛びつく教師の姿。                                                                
×指導案どおりに進めようと、子どもの疑問やつぶやきを切り捨てる教師の姿。


教師が子どもの話を聞けるようになると、教師の話を聞ける子どもが育ちます


各教室で、各担任が、これまでの習慣「ハンドサイン」「聞く態度・聞く姿勢」「声の大きさ1,2,3」という形式的な指導をやめて、「聴き合う学び」を導入するにつれて、子どもたちも安心して学ぶ姿へ変容してきました。その根底に流れているのは、「聴く教師の元で、聴く子どもは育つ」ということです。


学校ぐるみで、全教師が意識的に取り組んでおられました                


教室の机の配置(話し合う時)はコの字型にする(発言する子の表情を見られるように)                                                     
子どもを「こらっ」と怒鳴って統制しない(どの教師の声も柔らかさを)                                                         
「わかった人?」「できた人?」を言わず「困っていることはない?」                                                            
子どもにも「わからへん」「ここ、どうするの?」と周囲の子に聞く習慣を                                                
グループ学習を取り入れ、聴き合う活動を大切に(最大4人男女混合班)                                                    
教室に「聴き合う空気感」を生み出すため、教師が促す言葉がけを続けよう                                                  
全員が年1回は授業公開をし、各自が学んだことを1人1発言以上                                                   
どの教師も「無理、ダメ、できない」というマイナス思考発言を連発しない                                               
授業中は、子どもと子どもの「つながり」「交わり」「戻し」の役割に徹しよう                                              
どのクラスも、朝読書を取り入れている(もちろん中学校・高校でも)
机間支援では支援行動をする(ひざも汚れるはず。あちこちの小中高の公開授業研の授業を観ていると、机間巡視は戦前の言葉、机間指導は昭和の頃の言葉に聞こえてきます)                                                                       


聴くこと「日頃から子ども・教師が意識したいこと」を大事に              


まず、教師が1人ひとりの子どもの声に、いつも耳をすます                                                           
ていねいに聴く(急がない。矢継ぎ早に指名しない。意見に飛びつかない)                                                                 
どの子のどんな発言も大切に受けとめる

小さなつぶやき、予想外の発言にもしっかり耳を傾ける習慣を                                                
子どもの「まちがい」や「わからない」ということを出発点に                                                              
多様な意見から、大事な「つながり」を見つけ出す                                                                    
互いの意見の共通点・相違点から、何らかの「気づき」を発見しよう                                                               
意欲を持続させようとする工夫をする(4人で相談 ペアでも 音読を多く)                                                      
いつでも誰かが話を聴いてくれるという、教室の雰囲気をつくる                                           
教師自身が大声を上げすぎず、静かに聴くお手本を見せる                                                  
話し合いだけが「聴き合う学び」ではなく、「教え合い」は「聴き合う学び」ではない                                                           
生活の全てが、「聴き合う学び」であるという認識に立った支援・指導を


聴くこと「授業の中で特に教師が意識すること」を大事に             


話し合う場面で教師も子どもと同じ目線で話が聴けるよう、いすに座ろう                                            
板書・不必要なリボイスで、子ども同士のつながりを切ることあり(要注意)                                             
用意した意見を言い合う時間より、聴き合いながら話し合う時間を増やそう                                             
「学ぶ」謙虚な気持ちで、教師自身も1人ひとりを尊重することを忘れないようにしよう                                                     
自分で発言する喜びより、聴く喜びを感じさせ、自然な対話が生まれるためにも、友だちに向かって静かにゆっくり話すようにさせたい


子どもの学びをさまたげてしまう教師の言葉


過敏な子は耳をふさぎ落ち着いて座っていられなくなり、挙手した子から「ちぇっ」「先に言われてしまった」と言われる、そんな「ハイハイ発言」を増やしてしまう教師の言葉を次に挙げてみます。その言葉は、子ども同士の発言をつながないから、言いっぱなしになってしまい、聴き合うことができにくくなり、結果として伝え合う関係づくりができなくなります。こうして、いじめの起きやすい温床が生まれることにつながるのです。                        


×「他にない?」(直前の発言を切り捨て、羅列的な意見発表会になってしまう)                                                                
×「なぜ」「どうして」(物語文では理屈っぽくなり、本文を読み味わえない)                                                        
×「わかった人?」「できた人?」(こう言われると、子どもは「わからない」「できてない」と言えなくなる)                                                        
×「さん、はい」(一斉にそろえることより、個々のリズムを大切にしよう)                                                              
×「発表してください」(聴くことが忘れられる→聴き合おうと意識させたい)


以上は、他県の小学校でいただいた資料を元にしていますが、保幼や中高養でも、充分活用できる内容ですし、応用して採り入れている学校・園もあります。                                                          
かつて、私は恥ずかしながら、すぐ「他にない?」「わかった人」「できた人」「発表して」と言っていました(反省です)。


困っていることはないか?」「先生にも聴かせてほしいな」「みんなに聴いてほしいことあるか?」「グループで話し合って気づいたことを聴かせて」を基本にしつつ、まず【子どもの声に耳を傾ける】姿勢でいたいと、つくづく我が身を省みております。【保育者・教師に聴いてもらえる心地よさ】を体感した子どもは、きっと保育者・教師の話も聴いてくれることでしょう。


市内の全小中学校で授業改革に取り組まれた、茨城県の中学校の校長先生は当時、こう述べておられます。


『できる子が教えて、できない子だけが底上げされるのでは困ると言う人がいます。でも、それは違うと自信を持って言えます。実は(グループ内で聞かれて)教えている生徒たちの伸びのほうが大きいのです。できる生徒たちにとっても高い課題をやることで学力が伸びますし、もう1つは人に教えることで、自分の知識が整理されたり、定着したり、伝える時に論理性が伸びたり、あらゆる力が伸びるのです。』と。また、


『できない子どもは教えてという言葉が言えずに押し黙ってしまいます。だから授業中にすごく苦しい思いをしているんですよ。でも生徒同士が互いに学べるような環境をつくってあげれば、教えてと言えるようになります。教えてもらうのを待っている子どもは、社会に出ても指示を待つ人間になってしまいます。しかし、教えてと言える子どもならば、社会に出てから誰かに依存しながらも、人とうまく人間関係をつくり、自立して生きていく力を持った人間に育っていくでしょう。』とも。


忘れてはならないのは、最初から「学力向上」だけをねらって取り組むと、必ず失敗に終わるということです。授業づくりを核にした学校づくりに成功している所は、必ず最初は、いじめ問題や人間関係のトラブルを解決するため、授業づくりを通して、子どもが互いにケアし合い学び合える温かい集団に育てていくという共通目標の元で、協同的な学びの取り組みを始めておられます。そして、聴くことを大事にしながら「荒れ」や「くずれ」を克服した結果、後から「学力向上」もついて来た、という学校がほとんどなのです。職員室でも、研究会でも、子どもの固有名詞が自然に飛び交います。当然、報告連絡相談をする空気にあふれた教師集団になっているのです。教師の個性が発揮された授業が展開される学校になります。


逆に、学校に組織力(報告連絡相談をする空気)がない場合、子どもの要求で余計な物を持参OKすることが、物わかりのいい担任だと自分勝手な判断をする教師や、引き継ぎ・申し合わせを無視した自己流で、担任以外の指導が入らない学級王国づくりをしてしまう教師が出現してしまいます。いずれも教師の個性を発揮することを完ぺきに勘違いし、周囲のクラス・学年は大混乱になります。


こうして、私なりに得心したことをふり返ってみると、組織力のある学校・園の先生方がチャレンジされていることは、小手先の保育・授業のノウハウやマニュアルではなく、子どもたちの声に耳をすましながら、「子どもたちとの信頼関係を保育・授業の中で構築しよう」とされているのではないか、ということでした。                                                              
聴き合う関係づくり」によってこそ実現する「対話し合えるコミュニケーション力の育成」であるとも言えます。そして、保育者・教師と子どもの間に生まれた信頼関係は、保育・授業(教室)の空気として、「子ども同士の信頼関係」をも、引き出していくのだ、ということがひしひしと伝わってきました。


③ クラスの子どもを「頼り」にすることで、子どもの自尊感情は高まります


日本理化学工業と言えば、チョークを作っている工場で、知的障害者を積極的に雇用している会社ですが、大山泰弘会長の著書には次のようなことが書いてあります。
「人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされること、の四つです。働くことによって愛以外の3つの幸せが得られます」と。
これがクラスなら、「担任に愛されること」「担任にほめられること」「担任の役に立つこと」「担任から必要とされること」が子どもたちの幸せです。担任+友だちなら、最高の幸せです。どうか、クラスの子どもたち1人ひとりを、今まで以上に、『頼り』にしてやりたいものです。とりわけ、気になる子どもや、目立たぬ子どもには、より意識的に、です。


子ども一人ひとりの自尊感情・自己肯定感・自己評価を高めるかかわり方を大切にしましょう。
あなたがこの教室にいてくれてうれしいよ
きみが今日、来てくれたことがうれしいで
をベースにして、日々、子どもが自分は大事な存在だと思ってもらっているんだと感じられるようなメッセージを語ることを、毎日くり返します。


スモール・ステップ(私は「ミニプチ・ステップ」と呼んでいます)を与えて、ほめることを意識的に取り組みましょう。                                
「Aを手伝って」「Bをするといいと思うけど、どう?」→子どもがやろうとする(ほんの少しでも意欲・努力・苦労の跡を決して見逃さず)→「助かったわぁ」「よくがんばったね」「ありがとう」など                                         
の積み重ねによって、子どもは「どうせ、ボク(私)なんか・・・」と思わなくなり、笑顔が増え、自分を好きになります。すると、子どもの心の中に、だんだん自信と意欲が芽生えてきます。


その子が本来持っている力(かくれて見えないけど、きっと内側にあるはずの力)を、出したくなるような工夫をしましょう。
朝の出会いを大切に。笑顔ですてきな「おはよう」を。                                                   
子どもと共に掃除・昼食・遊びをしながら、気軽な世間話を。                                 
教師の失敗談・ズッコケ経験話を明るく語ってあげよう。                                     
いっしょに野菜や花を育てる活動を、毎日少しずつ楽しもう。


気になる子にこそ、何かを頼んで少しでもやろうとしてくれたら、担任の感謝の気持ち「ありがとう」をその都度言おう。                                                               
帰りの会、日記の返事、連絡帳、電話、退勤時のちょこっと訪宅などで、その日、その子のキラリと光る姿を、本人や保護者へ、具体的に伝える労力を惜しまない(信頼の糸をつむぐ)。足を運べば誠意が伝わる。電話で済ませば誤解が伝わる


④ 子どものコミュニケーション能力が育つために、どうしても必要な教師の関わり方


静岡県浜松市の「あすなろ幼稚園」の坂本園長先生が、幼児期に培っておきたい力として「コミュニケーション能力が育つ」ことについて、次のように述べておられます。
『子どもを本当に好きになれる先生になりたいと、日々子どもから学ぼうとする体験を積んでいる先生ならば、子どもへの言葉がけの質がちがいます。そうすると、園の子どもは、先生から本当の「やさしさ」を感じます。「自分をちゃんと受け入れてくれる!」そんな安心感があるからこそ、「友だちをちゃんと受け入れられる」という高いコミュニケーション能力が、育っていきます。                                           
○先生に信じてもらえるからこそ、自分を信じることができる。                                                      
○先生に好きになってもらえるからこそ、自分を好きになることができる。                                                 
○自分を大切にすることができるからこそ、友だちを大切にすることができる。
                                              

このテーマで、常に子どもの姿を話し合い、園の先生方に実践してもらっています。』と。これは学校でも、子どもと先生の人間関係づくりの出発点として、同じではないでしょうか。


近年亡くなられた数学者の森毅(つよし)さんの印象的な、かみしめたい「ひと言」です([ ]は私の補足)。
学びは人間関係の中に成立します。」
正しさは伝わりません。[学ぶ]楽しさはうつります。」


子どもたちの「ひとみ」が輝くような活動の導入について、ひと工夫しましょう。                                                       
今日はね、こんなことをやるよ」と表情豊かに語りかけます。                                                              
「A君、教科書とノート開けてね」→「早いやん」                                              
「Bさん、こっち見てね」→「うれしいな」と、できそうなことでも、ほめ言葉をかけながらです(石の上にも3ヶ月)。                                                                                     
考えさせたい所は、意識的に間(ま)をとります。あせらないで、子どもが考えるのを笑顔で待つのも大事です。


子ども一人ひとりの、その時その時の気持ちを、まず受けとめることから関わることを、基本としましょう。
○○がくやしかったんやね」「○○がつらかったんやね」                                    
と保育者・教師が代わりに言ってくれ、自分の気持ちをわかってもらえたと感じた時、子どもは、そんな保育者・教師の語りかけには、耳をかたむけるようになります。自分の気持ちを聞いてくれない先生の話を、子どもが聞くはずありません(聴くお手本になることが出発点です)。


自分も人も大切にするための最小限のルールは、そのつど、具体的に伝えましょう。                       
ここまではOK」「これ以上はダメ」という姿勢を、その子には、                                                            
「Cきみが大切だから言うよ」「あなたが自分を大事にしてほしいから言うよ」                                       
「C君1人に言っているんじゃない。きみたち全員に言っているんだよ。自分のことだと思って聞いて」                                                     
と、周囲のみんなにも言いそえながら伝えて、自分は関係ない(他人事)という空気をなくし、教室の仲間意識を高めます。


何故この子はこんな言動をするのだろう、何がこの子をそうさせるのだろうということを語り合い、今のこの子をどう観るのかを教師集団で共有しながら関わりましょう。
子どもの課題を、担任一人で抱え込んで悩まないことです。
もっと同僚(職場の仲間)を頼りにする勇気を持ちましょう。


「失敗は成功の元」を、クラスみんなに共有させましょう。                                       
失敗(手をあげて、指名されたのに、言えなかった)しても、
えらいねとほめ、
緊張するもんなぁと、その子の気持ちに共感し、
なぁ、みんなとクラスのみんなにも声をかけます。


⑤ 授業づくりに「聴き合う学び」を採り入れると、結果として不登校も減ります


積極的な生徒指導(聴くことを大事にし、日々「ケアの心」を怠らない児童生徒支援)を、授業中にも採り入れましょう。


もはや、時代遅れの化石となった、不信を生むだけの古い生徒指導(校則・規律重視、共感・自主性軽視)


×生徒に生徒を見張らせる生活点検        (生徒の人間関係をズタズタに)


×点検の点数化による班・クラス評価       (連帯責任?江戸時代じゃないのに五人組?)


×指導という名の威圧的支配           (圧力をかけ続けられた子どもの2極化)


×子どもを怒鳴って統制する授業の導入      (高飛車で上から目線だと、学びを拒否する子を増やす)


×生徒にベル着させても自分は平気で遅れてくる教師(教師自らが謙虚さのお手本を)


×校則を改正する気のない教師集団        (生徒と共に学校づくりをしてほしい)


×問答無用の抜き打ち検査            (そこには生徒と教師の信頼は生まれない)


などは、キッパリと捨て去っている学校(全校教師集団)になると言いかえることもできます。


この古い生徒指導にしがみついていると、教室が、学校が、子どもたちにとって、ストレスを受けまくる場になってしまいます。そういう現実に、みなさんの学校では、何人の同僚が気づいていますか?ご自身が気づいておられないなら、子どもたちの表情から何か感じませんか?あれっと思ったら、まず、「どうしたんや?」「困っていることはないんか?」と言葉をかけ、子どもの声に耳を傾けてみることをオススメします。私たち教師の、子どもの人権をいとおしむ人間力が問われています。私もそう自ら戒めながら、学生に向き合っているつもりです。(実際にできているか、自信はありませんが)正しいことを伝える一方通行では、信頼関係はつくれないということだけは言えるでしょう。さあ、ギスギスした空気を温かな空気に変えるための、勇気ある「始めの1歩」を踏み出すために、職場で仲間を3人集めて、協同実践してみてはどうでしょうか。


例えば、子どもたちを絵本の読み聞かせに集中させたかったら、「みんな、(絵本が)見えるか?」と聞くのではなく、「(絵本が)見えてない子は、いないかな?」と聞くだけで、子どもの反応がちがう(みんなが絵本のほうを見てくれる)と、保育のスペシャリストの方がテレビ番組で言っておられましたが、子どもに何を問いかけるか、という点で、私も同感です。


県内の各学校の実践から


A、荒れを克服するため、全教師が、担当する授業の「始まりのチャイム」を、教室の中で聞くことを実践されている中学校もあります。始まりのチャイムで、さっと座る生徒が増えます。


B、「どの先生も、同じことを、同じ気持ちで言わはる


と子どもたちに思わせるために、日頃から「報告・連絡・相談」を絶やさないようにして、教師が組織的に連動して動く小学校・中学校もあります。それを子どもはちゃんと見ています。


C、担任していないクラスの子のキラッと輝く姿を見つけた教師が、メモに書いて職員室の担任の机上に置いておく「キラッと見つけ」の取り組みを、全教師が「学校ぐるみ」でしている小学校・中学校もあります。トイレ掃除など、その場で担任以外の教師からほめられた子どもが、後から教室で担任からもほめてもらえる、そんなステキな取り組みです。


D、「授業中は、どの教師が教室に入ってきてもよい」=授業中の教室に他の先生も来ることが、子どもたちにも当たり前になっている、という小学校・中学校・高校もあります。学級王国ではなく、全教師で全校の子どもを育てる雰囲気が生まれます。


E、班作り・給食で「好きな者同士のない」小学校、お楽しみ会の「おやつ持参のない」小学校、「色ペン・シャーペン」も会議で検討する小学校もあります(教師の対応がバラバラだと荒れます)。


面倒ですが、ABCDEをしていると、教師間の垣根(へんなプライド)が低くなります。なお、会議でABCDEを提案する時は、事前に最少で3人の仲間(提案1・賛成2)が必要になります。


そして、教室に「聴き合う空気」が浸透するにつれ、増えていく子どもの姿(聞く&答える)


「ここ、どうするの?」「これ、何と読むの?」「これ、どういう意味?」「ここ、わからへん」「ここ、教えて」など、こういう発言が飛び交う教室(学年・学校)をめざしましょう。


まずは、次の2つのについて、自分をふり返ってみませんか。保育士・保育者・教師・授業者・担任等の基本に戻る「ふり返り:2項目」という意味で・・。


子どもを『ほめる』ということは、子どもを評価することではありません。子どものがんばり(努力・苦労・工夫)・成長を見つけて伝え、教師自身のその喜びを伝えていくということです。               


子どもを『しかる』ということは、子どもに腹を立てる(怒りをぶつけ怒鳴る)ことではありません。子どもが、自分も他人も大切にできるように、1つずつ具体的に教えていくということです。


以上、[荒れ-くずれ-いじめ]をなくすためのベースは、学校ぐるみ(全学級)で授業そのものに発想の転換をはかることしかなく、その具体策を集めました。個別対応だけでは、[荒れ-くずれ-いじめ]が起こりやすい教室の空気を変えることは、なかなかできないからです(引き継ぎでは、[状況]より[対応]を引き継ぎましょう)。


関連ページ(記事)


協同的な学び合い(聴き合う学び)」⑤『教師の話し方・聴き方:ことばが届く、つながりが生まれる』(石井順治氏の基本「ケア」の心)

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898388/


「パパママ育児①」今すぐ始められる【子育てのポイント1~10】『心育て・親育ち』のミニプチ・ステップ)

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898092/



by takaboo-54p125 | 2017-04-08 05:34 | 保育・教育