幼児の心を育てる「関係づくり」の保育(子育て支援)を保育園も幼稚園もこども園も進めましょう

【1才以降の幼児の心を育てるために】


さて、1才までは、赤ちゃんのすることを全て受け入れていき、危険のないように先生が配慮していきますが、1才からは、子どもに『ダメ』を入れていくことが必要になります。それは、幼い子どもが、せいぜい移動しても1メートルほどが関の山という状況から、より広い広い世界へと踏み込んでいくことがおきるからです。


つまり、先生にとって触れられたりすると困るモノがある所へ、幼い子が踏み込んでくる状況が、しばしば起きるということです。たとえば、隣の部屋に何とも言えぬきらきら光るグラスを見つける。「あれはナニ?」という好奇心に突き動かされて、そこに近づき、低いテーブルにつかまり立ちします。ガラスでできたグラスは、幼子にとって十分危ないのです。それに触ろうとしている子どもを先生が発見します。


先生は「ダメよ」と赤ちゃんに『ダメ』を出します。やさしい先生から今までにない、とがったギザギザしたもの(表情・声)を感じた子どもは、一瞬手を止め、先生の目を見つめます。「そうね。さわっちゃいけないよ」1才児に、その意味は伝わらなくとも『さとす』先生の姿があります。


子どもは、口をへの字に曲げ「ウエーン」と泣き始めます。その時、1才児は、かつて全てが自分の思い通りになった時の心地よさとは違う不快感を感じていますが、先生に「よしよし」と抱っこをされて慰められたり、「もう、さわってないね。えらいね」と、先生からほめてもらうことの喜びを感じます。


こうして、先生に『ダメ』をされて、自分のしたいことができない不快感を、先生の言うとおりにして先生に受け入れられた喜びが中和していき、最後には満足感に包まれます。こうして、先生の『ダメ』を受け入れていく体験をしていく中で、『ダメ』を受け入れること、先生の言うことを聞くことが、なんとなくイヤなことじゃないなぁ・・・という感性が育っていきます。0~3才児には、感性を育てることが最も重要です。「三つ子の魂、百まで」と言った、昔の人の知恵には、感心させられます。


こういった体験をくり返すうちに、今までは、『自分のことを受け入れてもらえる=自分のしたいことを受け入れてもらう』ということだけが喜びだったのが、自分がやりたいことでも、先生の『ダメ』を聞き入れていくのも悪くはないなぁ、つまり、受け入れていくことの喜びを感じるようになる、このことが、人を受け入れるという土台づくりのスタートになるのでしょう。


しかし、1才以降の好奇心は、ますますそのエネルギーを増していきます。それは、自分の思いどおりにしたい、という意欲を形づくることでもありますから、全くダメということになってはいけませんが、特に、ここから先、2才から3才にかけては、「自分の思いどおりにしたい子ども」対「やってはいけないことは、何が何でもダメ、という大人(親や先生)」との格闘になるのが現実です。


良い、悪いが分かるはずもない子どもはしたい放題します。それを、先生は、子どもの欲求を受け入れることをしながらも、知恵をしぼって、言うことも聞き入れさせていきます。ある時は、ダメなものはダメと押し切り、ある時は、部分的に許して後はダメとし、ある時は、条件つきでよしと受け入れ、ある時は、交換条件。そうして、結果的には、先生の言うことを聞き入れる姿を引き出して『ほめる』『認める』ことをしていくのです。


えらいね。先生の言ってること聞いてくれるの?先生うれしいな
そう心から言われて、うれしくならない子どもはいません。こうして先生の言うことを聞き入れるのもイヤなことじゃないなぁ、そうすると先生も喜んでくれるなぁ、それはうれしいことだなぁ、という感じ方が育っていきます。つまり、人の言うことを受け入れていくことが苦じゃない、という感じ方をつくっていきます。これが成立しないと、イヤなことから逃げる傾向になります。


先生から「ちょっと、ここに座ってね」と言われ、その通りにするかどうかは、このささいな「・・苦じゃない」ということにかかってきます。このことは、そうしないと怒られるからこわいので聞き入れる、ということとは本質的にちがいます。きっとそうすれば相手はすごく喜んでくれるだろう、という張り切った意識でもありません。「うん、それくらい、いいよ」という気軽で気楽な感性は、ヒトというものが好きという無意識の感覚(信頼の感覚)がなければ成り立たちません。


このことが成立する3才あたりに「愛着の感性とは?」という問いに答えられ得る、ひとつの形を見ることができます。それは、

◎人に自分のことを受け入れてもらう喜びが感じられる

◎人のことを受け入れることを喜びにできる

ということが成立している姿です。これをベースに年令とともに、人間関係の知恵をつけていくことで、さらに成熟していきます。この自我形成・価値観形成が弱いと、意欲が湧かない傾向になります。


先生が子どもにぶつかり、『ダメ』を入れていくことは、先生の言うとおりになる子どもをつくることが目的ではありません。大人からほめられたり、認められたりすることがうれしいと感じる感性を持つということが、人を受け入れていくという姿につながるのです。大人の言葉を受け入れない姿は、自分勝手をしていくという姿でしかありません。


自分のしたいようにさせてほしい・・そのことを認め受け入れてほしい・・というのは、言い換えれば『甘え』と言えます。2才前後の、自分のしたいようにしたい、というのは、大人が考える『自由意志』とはちがいます。2~3才の段階の『甘え』とは、自分勝手にしたいということにすぎないと心得ておきましょう。しかし、この自分勝手は大脳新皮質の知恵を育てます。だから、子どもをほめることを目的に『ダメ』を入れていくことは、子どもの自由意志や意欲を、決して、つみとるものではないということです。


1~2才の子が、先生が「やめて」と言っても、やめない時は?】

その行動は、子どもが先生の反応を単純に楽しんでいると思いましょう。(悪気はありません)しかるのではなく、次のことをしてください。


あ~、いた~い!(たいへ~ん!)あ~!あ~!あ~!」とおおげさに、子どもをびっくりさせることが効果的です。子どもは、先生の様子に驚いて、何事が起こったのかのか、という不安な気持ちになり、その行動を一瞬だけやめます。そうしたら、先生は、すかさず、


やめてくれたね。えらいね
と、抱っこをしながら、不安が消えるように、ほめてあげます。大切なことは、子どもに「したらだめよ」と、頭でわからせようとせず、先生の「びっくりパフォーマンス」で驚かせて、やめた瞬間、抱っこしながらほめることによって、心で「ぬくもり」を感じさせることです。それができたら、


先生、うれしいよ」と、向き合い抱っこ(密着抱っこ)をして、ほめること、これを毎日、チャンスがあれば逃さず、くり返ししてあげましょう。


なんだか先生に抱っこされて「えらいね」「うれしいな」と愛されることが心地よいと感じる感受性をはぐくむためです。先生にそうされたい、という感受性を育てたい時期だからです。あきらめずに根気強く繰り返す必要がありますが、そういう絆を深めることが徐々に可能になれば、子どもも行動の方向転換を先生に言われたら、サッとできるようになっていくことでしょう。


これらは、1才から2才までの間における、ガマン比べ(根比べ)だと、言いかえることもできるでしょう。先生の笑顔、やさしい声かけ、抱っこなどが、子どもの感受性を豊かに育てるための、大事な「心の水やり」だと思いましょう。保護者にも、おうちで、そうしてもらえるように、「力をかしてください」とお願いすることも、先生の大切な「子育て支援」になります。


とりわけ2、3才にかけて、しないように心がけたいこと

・納得すれば、しないはずだと、2才児に理屈で納得させようとする(理屈)
・言うことを聞かない時は、たたくのがしつけ、いつもボカッ(暴力)
・うるさい子の相手はしないにかぎると、ほうっておく(無視)
・子どもだから仕方がないと、いつも受け入れてしまう(受容のみ)
・常に先生の言うとおりになるよう、怒って恐怖を感じさせる(暴言)


こういったことが、後々の問題になります。不登校、授業中の立ち歩き~教室から出て行く、意欲の喪失、不良行為、薬物依存、自傷行為、暴力行為・・この発達段階での、このような対応が「人のことを好きになりたいのに、好きになることに不快感を感じてしまう」という感性をつくりあげてしまうのです。これは、子どもを愛せないという親子関係の中でも同様なことがおこります。


【3才以降の幼児の心を育てるために】

こうして、3才を過ぎたあたりから4才にかけて、先生の言うことを以前よりずっとよく聞き入れてくれるようになります。先生の言うことを聞き入れていくということは、
「先生の言うことをするようになる」ということでもあります。
これをこうしてごらん
これは○○って言うんだよ
折るというのはこうするんだよ
そうしてほしい時は、こう言うんだよ
などなど、先生が子どもに知恵をつけさせていくことが可能になったということです。つまり、教えてくれる人から教わることができるようになった=学習が可能になった(小学校入学準備OK)ということでもあります。


また、3才になると、「どうして?」「なぜ?」と質問を先生にぶつけていくことで、先生が特別に教えようとしなくても、子どもが先生から引き出していくという形になってきます。そして、先生やその他の大人から「これは良いこと」「これは悪いこと」というようなことも、体験を元にどんどん知恵として身につけていきます。これが、4~5才にかけての善悪判断を形づくる土台になります。


やってよいことと悪いことが分かるようになるということは、どういったことが価値のあることか?という価値観をつくっていくことにつながります。そのひとつの特徴的なあらわれとしては、4~5才にかけて「勝ち負けにこだわる姿」があります。「勝つことはうれしいことだ」という中で、勝つためにがんばるという体験をして「がんばることの価値」を身につけていきます。勝つためにがまんをする、勝つために練習をするという体験から「がまんの価値」「努力の価値」を身につけていくのです。


そして、「自分てナニ?」という自我の形成が重なり、「自分はどうあるべきか?」に目覚めてきます。例えば、さかあがりをする友達の姿を見ます。すると、「自分もさかあがりができるべきだ」(成長欲求)という姿を思い描きます。が、現実的にそれができないと知った時、自分もさかあがりができるようになりたい、という『意欲』を持ちます。そして、その目的を達成するために、イヤな練習でもがんばる姿になるのです。


しかし、さかあがりを自分だけの力でできるようになるのは、なかなか難しいことです。そこで、先生が支えていきます。鉄棒を持って蹴り上げた足がどこまで上に届いたか・・「ここまで届いた。さっきよりこれだけ上に足が届いたよ」さかあがりができるまでの道のりを、細かく砕いて、小さい目標(スモールステップ)にして、1つひとつクリアするごとにほめて認めて、できたことの喜び=成就感をいっぱい感じさせてあげます。この成就感という喜びを感じれば感じるほど、次への意欲につながっていきます。この自我形成・価値観形成が弱いと、意欲がない傾向になります。先生は、できていないところを指摘するより、『今、子どもができているところを喜び』、その喜びの気持ちを、子どもにイメージしやすい言葉で伝えましょう。


小学校での問題(保幼で問題視されることが少ない場合でも)は、この0~3才にかけてしっかり『愛着の感性』が育ち、イヤなことでも大人に言われれば自分ですることができ、さらに善悪判断、価値観形成がなされる4才の段階に到達しているかどうかにかかっています。


さて、問題があればどうするか?それは、その子の実際の『愛着の感性』の成長度を見極めて、その発達年令の愛着形成に必要なことを大人(親・先生)がしていくということが必要になります。


以上、『乳幼児期の愛着形成』について、その子を観る(一緒に遊ぶ)ことに基づいた的確な説明をしてくださる数少ない園長先生の文章から抜粋しました。


【抱っこをいやがる、0~2才までの子どもは】

赤ちゃんがお母さんと全く目と目を合わせてくれない時、目を合わせても、ぜんぜんニコッとしない笑顔が全くない時、おなかもへってないのに、オムツもかえてあげたのに、全く泣きやまない時、抱っこをすると、よけいはげしく泣く時、お母さん方も、先生方も、心配ですよね。そういう場合、次のHPを紹介しています。


こども発達支援ホーム いわしろ

http://iwasiro.server-shared.com/


「子ども発達支援ホームいわしろ」が、わかりやすい育児のポイントを公開しておられます。私も、困った時は、このHPをよく見ました。育児相談のメールをくださった県外の方に「子ども発達支援ホームいわしろ」のことをオススメしたところ、予約して行かれ、「行ってよかった」というメールをいただきました。いやがる子への抱っこをどうするか、お手本を見せてもらえます。そうすると、子育ての見通しが持てるようになり、育児で落ち込むこと(あせり、不安、イライラなど)を防げるとも言えます。


【「赤ちゃん返り」をプラス!ととらえる】

「子ども発達支援ホームいわしろ」HPにおいて井上園長先生は、「赤ちゃん返りは画期的な成長」「赤ちゃん返りは心の扉を開ける」と言っておられます。そして、まず、赤ちゃんが育つ道すじには、親との「相互作用」が欠かせないと述べておられます。HPにくわしい説明・事例がのっています。


先生方は保護者に対して、『「赤ちゃん返り」は、子どもが親に関わりを具体的に求めてくるわけですから、親はそれに喜んで応えてあげればよいのです。決して、ダメなこと、困ったこと、面倒なことだと思わないでください。ラッキー!チャンス!やり直せる!と思いましょう。』と支援の言葉がけをしてあげましょう。「赤ちゃん返り」によって可能になる、親子の「相互作用」は、育児・子育て・療育・保育など、赤ちゃんが育つ道すじ、人間関係を構築する(人と豊かにコミュニケーションできる)、すべての基本だと、私も思うからです。


【「抱きぐせ」をどうとらえるか】

松田道雄ドクターが著書「育児の百科」(岩波書店)の中で、「抱きぐせ」について書いておられ、なるほどと思ったので、紹介します。


『赤ちゃんが泣くのには、いろいろの理由がある。空腹で泣くのが一番多い。排泄物でぬれて気持ちわるくなったため泣くと思われる場合もある。腸の中にガスがたまって、不快を感じて泣くと思われる場合もある。乳を飲ませて、まだそれほど時間がたっていないのに泣いたら、母親は赤ちゃんのオムツがよごれていないかどうかを調べる。それもきれいだとわかった時、泣いている赤ちゃんをどうするかで、母親は迷う。だが迷うことはない。空腹でもなく、オムツがぬれているのでもないのに泣く子は、抱いてほしがっているのだ。泣くのをそのままにしておくと、「泣きぐせ」がついてしまう。そうなると3ヶ月をすぎても、よく泣く。


泣くたびに抱くことにすると、抱きぐせがついて、下に寝なくなりはしないかという心配がある。お年寄りは、よく、だきぐせをつけると、あとで困るよと忠告する。アパートで親子3人ぐらしをする時、赤ちゃんを抱いてばかりいなくてはならないようになったら、家の仕事ができなくなる。そう思うと、泣いている赤ちゃんを抱き上げずに、そのままにしておく。たしかに、4~5分泣いて、泣きやむ子もある。


また、ちょっと抱き上げてやると、すぐ泣きやみ、2~3分抱いていると、そのまま眠って、下におろしても、もう泣かないということもある。抱き上げると腸の中のガスの位置が変わって、気持ちよくなったのかも知れぬ。また、泣いたのを抱き上げて戸外をひとまわりしていたら、気持ちよさそうになり、今度は寝かせてもきげんよく、泣かぬということもある。


抱き上げるということで、赤ちゃんが気持ちよくなり、生活が平和になるのなら、泣かなくても1日のうちに何度か抱いてやりたい。また、抱かれて、からだをしゃんとさせることが、この時期の赤ちゃんの運動の一種である。だきぐせは悪であるという思想で、授乳の時以外は、赤ちゃんを絶対に抱いてやらないというのは、まちがいだ。泣くことは赤ちゃんの唯一のコミュニケーションの手段だ。これが無視されるようになると、赤ちゃんは合図としてでなく、怒りの泣きとして泣くようになる。


抱かれるというのは、赤ちゃんにとって気持ちのいいことなのだから、赤ちゃんは抱かれるとよろこぶ。しかし、どの赤ちゃんも、抱かれてばかりいたがるものではない。抱いたから、必ず抱きぐせがつくというものではない。しかし、中には、どうしても抱かれていたい赤ちゃんがいる。下に置くと、火がついたように泣く。抱き上げても、すぐには泣きやまない。ゆすってあちこち歩いて、やっと泣きやむ。少しおさまったと思って下に置くと、また泣き出す。


それは、生まれつきよく泣く子だ。こんな子を、抱きぐせをつけまいと思って、抱かないで泣かせておくと、ヘルニアになることもある。あまり泣いて近所から抗議が出て、抱くということになる。よく泣く子と、あまり泣かぬ子とが、生まれつきあるのだ。感受性の強い子は、他の子どもが感じない程度のしげきを不快と感じるのだろう。また、表現欲のはげしい子は、自分の不快を大声で泣くことで示したいのだろう。泣かぬ子はいくら抱いても、抱きぐせはつかないし、泣く子は、抱かざるをえない。


しかし、抱かないと泣きやまぬ赤ちゃんは、育児上の失敗でそうなったのではない。抱きぐせをおそれて、赤ちゃんを外気にあてることを忘れてはならぬ。よく実家へ連れて行ってから抱きぐせがついたとこぼす団地の母親がある。それは赤ちゃんが外気浴をすることの楽しさを発見し、楽しい人生を要求し始めたのだ。団地のアパートで寝てばかりいるのは、母親には好都合だろうが、赤ちゃんには、不都合なのだ。』


以上です。松田ドクターは、

泣くのを母親に無視されて抱いてもらえないと、赤ちゃんは抱いてほしいという合図ではなく、怒りとして泣く」と書いておられます。怒りとして泣くのを、さらに無視されて、抱いてもらえないと、赤ちゃんは最後には、泣くのをあきらめます。こうなったら、赤ちゃんは母親とのコミュニケーションをとろうとしなくなります。そうなると赤ちゃんは、人から学ぶことそのものができなくなってしまいます。心の成長が偏ってしまうという、たいへんな状態になってしまうのです。ヤバイ、大ピンチです。だから、「抱きぐせ」はつけたっていいのです。赤ちゃんの目を見て語りかけながら、いっぱいいっぱい抱っこしてあげてください。


【赤ちゃんと目と目を合わせて、語りかけよう】

このことを「アイ・コンタクトをとろう」とも言います。
まずは目と目を合わせることが、子育てをしやすくするためのベースです。
子どもの心とつきあうためには、必ず目と目を合わせて語りかけます。
赤ちゃんをあやす時に、目を見つめてにっこりとほほえみながら
おーよしよしよし
と言ってあげると、赤ちゃんもうれしそうに見つめ返すイメージです。
親子で目と目を合わせた時、わが子の笑顔が顔全体に広がるのが目標です。
これは、無条件の安心に包み込まれた状態だと言えます。
目と目を合わせることは、不安なことではなくて安心なんだよ、という体験の積み重ねを毎日させてあげます。
これは親が意識的にするのです。  
目と目を合わせるのが苦手な子が増えてきてるから、なおさらです。
この子たちは、目と目を合わせることが不安な状態にいるわけですから、不安を取り除いてあげるのが、親の役割といったところでしょうか。
節目ごとに語りかけます。
あなたがいてくれるだけで、うれしいよ
でも、なかなか目と目を合わせてくれない赤ちゃんには、イライラせずに、授乳の時にわざと目を見て
おなかがへっていたんやね
おいしいか?そうか、おいしいか、よかった」 
いいねぇ。いっぱい飲むんだよ
などと、意味が赤ちゃんにわからなくてもいいから、やさしく語りかけてあげたい言葉を、赤ちゃんにゆっくりとしゃべりかけながら、授乳するように心がけましょう。
そのくり返しで赤ちゃんの心の中に、お母さんの声が『安心の声』として少しずつ響くようになります。
ちらっとでも、お母さんの目を見てくれたら、
うれしいな。ママを見てくれたね
とよろこびの声を赤ちゃんにかけてあげましょう。
目と目を合わせてくれない赤ちゃんに、授乳する時の×は、携帯電話の着信音】【ウォークマン】です。
それらの電子音が、ママの言葉を赤ちゃんに届ける、じゃまをする』からです。
赤ちゃんが、目を合わせてくれなかったり、ニコッと笑ってくれないと、お母さんはつらいですよね。
自分がイライラして、赤ちゃんに八つ当たりしそうになったら、町内(市内)の子育て支援センター(保健センター)にヘルプの電話をかけましょう。
自分1人で悩んではいけませんよ。
今の時代の赤ちゃんは、昔の赤ちゃんより手間がかかるのですから。
若い人たちの育て方がわるいわけではないのです。
子どもを育てたベテランのおばあちゃんでも、なかなかうまくいかないのが、今の赤ちゃんのたいへんさです。
しかし、手間を根気よくかければ、親子が共に喜べる日は、きっとやってきます。
うちの赤ちゃんには、通じないのかなと、あきらめそうになることもあると思います。
でもね、目を合わせてニコッと微笑むDNAは持っているはずだと、信じてあげましょう。


以上のような「赤ちゃん返りはチャンス」「抱きぐせOK」「アイコンタクトが大事」などに関するアドバイスを、若いお母さんたちに、ぜひとも園の先生方から伝えてくださることを、願ってやみません。


【保護者の信頼を得る子育て相談「始めの4歩」】

保護者は泣いたり、怒ったり、苦情やグチを言ったりしながら、同時に、
自分の育児(現在進行形)の苦労をわかってほしい
自分の育児が基本的にどうなのかを(全否定しないで)認めてほしい
という、言葉の裏側にあるヘルプも出しておられるのではないか、ということです。
それは、私の育児の苦労と努力に共感してほしいという願いが込められているのです。ということは、保育園・幼稚園で、保護者から相談を受けた時の、保育士・教師・養護教諭が対応する「最初のひと言」も、即返答したくても、してはダメだと、ふだんから自覚していたいものですね。即返答では、信頼関係を築けません。


まず、
①保護者が相談してくださったことにお礼を述べ、(信頼度ゼロなら来られません)
②保護者のご苦労をねぎらい、(心をこめて)
③保護者の子育てのよい点を具体的にほめて、(お世辞ではダメ)
④保護者の気持ちに共感しながら、(言葉と表情の両方で)
相談に応じていくのが、保護者の心と、手と手をつなぐ育児相談(子育て相談)になるのではないでしょうか。スポンジみたいにいったん吸収してから、応えるという感覚で相手をすることで、保護者自身も子育ての苦労が報われた、相談してよかった、自分の子育てにもいいとこはあったんや、という前向きな気持ちになり、プラスαのアドバイスをくれた先生への信頼感も、きっと増すことでしょう。私も相談を受ける時は、直前に子育て相談「始めの4歩」1つめは…2つめは…3つめは…4つめは…と復唱するように心がけています。

さて、保育の1場面に戻りますが、子どもたち全員を絵本の読み聞かせに集中させたか ったら、
「みんな、(絵本が)見えているかな?」
と問いかけるのではなく、
「(絵本が)見えてない子は、いないかな?」
と聞くだけで、子どもの反応がちがう(見てない子に声をかける子が出てくる)と、保育のスペシャリストがTV番組で発言されてましたが、見事な問いかけだと、私も感銘いたしました(絵本以外でも使えます)。


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by takaboo-54p125 | 2017-10-28 05:58 | 保育・教育