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小学校教諭・講師になる学生へ【春休み:新学期準備と1学期:第1週目】

小学校教諭・講師になる学生へ「春休み・新学期」基本的なこと


4月から小学校現場で働くみなさんへ、おおまかな新学期・日程です。

持ち物は教育実習と似ていますが・・・「お守り」代わりに、お読みください。

仕事の内容・順序・日数は学校によって大きく異なりますので、ざっくりと紹介します。

私の専門が小学校(教員歴25年)の教職課程ということもあり、

保育園・幼稚園・こども園などで働く卒業生のみなさん向けには、書いていない(私自身に書ける実践・経験がない)のでm_ _m。

なお、食物アレルギーに関しては給食の配膳等に細心の注意が必要…職場の同僚に詳細を教えてもらいましょう。


【持ち物を事前に確認しましょう】

・上ぐつ(置き場所あり)

・体育館シューズ(上ぐつと兼用か要確認:置き場所あり)

・運動ぐつ(運動場での体育指導用:置き場所あり)

・ぼうし(運動場での体育指導用、下校付き添い用)

・水筒(1㍑~1,5㍑=職員室に戻れない時間帯の水分補給)

・マイぞうきん(掃除指導用)

・エプロン・マスク・バンダナ(給食指導用)

・はし箱(給食用のはし・スプーン:献立表でスプーンも確認)

・はみがきセット・コップ(給食後のはみがき指導用)

・マグカップ(職員室用必需品→水筒がメインの学校も)

・タオル(汗ふき用)

・運動のできる服装上下(着替え上下も)

・ハンガー(更衣室のロッカー用)

・筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン[黒・赤]、定規など)

(子どもの前ではシャーペンは使わない。学年主任に要確認)

・印鑑(毎朝、出勤簿に押す認印→PC出退勤の学校もあり)

・メモをとる手帳を1冊用意しておくといいでしょう。

・雨具・ウィンドブレーカー(登下校指導・下校付き添いなどに必要)。

※ソフトペン(採点ペン)赤(インクカートリッジやチップ=ペン先の予備も必需品-標準タイプが使いやすい。スケルトンタイプは、キャップがねじ式で面倒)

・指示された各種書類(備品のデジカメの○×を要確認、個人のUSBメモリーは使えないかも)

・その他(給食で机の上に敷くナフキンを持参する学校もあり)


【小学校「春休みは超忙しいのが普通です」】は1日目~は5日目


着任式(市町村教委)、職員会議(担任発表)、校区案内(春休み中にしてもらえたらラッキー)

職員会議(校務分掌発表・年間計画・日課表)(時間割・掃除分担場所の割り振り)

職員会議(時間割・掃除分担場所の再調整がある場合も)、担当する学級や主任や地区の引き継ぎ(給食の食物アレルギーに関する引き継ぎはとても大切:1人ひとりのアレルギーの有無、何と何のアレルゲンがどの子か

学級事務(時間割・朝の会・帰りの会・掃除分担・給食当番分担、当番の仕事、朝自習、名前シールなどなど。子どもが朝に各種提出物を出すところ:大中小→学年主任に相談)

午前:入学式前日準備(登校する新6年生と一緒に作業かな)

午後:(新6年生下校後)担任する教室の準備(ロッカー・フック・机・イス等の名前シール貼り、昇降口下駄箱の名前シール貼りは学年主任と一緒に:気になって見に来る子もいるから昇降口の鍵は開けない)

土・日(学期始めの教室の準備で、休日出勤する担任もいるかも…どうぞ健康第一で)

の最後に余裕があれば、子どもたちへのメッセージを板書(担任名は秘密)。養護教諭に子どもたちの身長をメモさせてもらい、児童机の配置(名簿順)に生かすと、あとあと楽です(1学期が始まり、時間のかかる机の高さ調節作業を減らすため)。


あいさつ(校長・教頭・教務主任・事務職・養護教諭・用務員さん・学年主任など。初任者は指導教諭にも)

認め印:毎朝、出勤簿に押す習慣をつけましょう→PC出退勤の学校でも認め印は必需品です。

◎渡された履歴書に記入し(学歴・教員免許状・辞令書→写し間違えない)、校長保管?→定年退職するまで、転任するたびに転任先へ持って行き、辞令書の内容を書き加えていきます(紙ベースから電子化に移行かも)。

通勤届け(自宅から勤務校までの通勤路・通勤距離・通勤時間記入)を言われてから準備して、事務職に預けます(簡単な通勤経路の地図もいるかな)。

給与の振り込み口座(事務職の指示どおりに:最初の年だけ)

◎自分の氏名印は事務職から渡されるので、定年まで使います(指導要録・通信簿・出席簿などに必要→紙ベースから電子化に移行かも)。

◎自分のUSBメモリーを職員室のパソコンで使えるか要確認(個人のUSBメモリーは使えない学校が多い)。

◎市町村外へ出張に出る時は、前日までに出張伺い&自習計画(初任者の場合は、「あと補充」の先生が授業を進めてくれる)を書いて、管理職のOKをもらいます。

◎担任するクラスの児童氏名印(名簿順に並んでいるかをチェック)→出席簿(押印)・名前シール(数枚=学年主任に聞く)。

◎PTA学級委員投票用紙の免責者チェック(投票免責者リストが配布されるか貼り出される)。兄弟姉妹関係も要確認です(私は見落として痛い思いをしました)。

◎各教科ノートファイルテストドリル副教材学級の消耗品を、学年で相談しながら業者に発注(テスト・ドリルなどの副教材は、学年主任が所定の用紙で教務主任に毎学期見本とともに提出します)。

クラス名簿欠席児童連絡用紙を作成し印刷。週予定は学年主任に相談(「教えてください」→「ありがとうございます」)。

学級通信(保護者へのあいさつ・週予定)作成後に、管理職からOKをもらい印刷・配布します(学年通信は、月1回程度の発行なら、学年主任が書いてくれるかな?輪番かな?)。

(デジカメで撮った学習の様子:写真をバランスよく載せる学級通信が多いが、児童の顔がアップで写らない工夫も=個人情報の保護を最優先→保護者に「同意書」を書いてもらう学校がほとんどでしょう)

(学級通信・会議資料を校長・教頭・教務主任に見てもらうのは、年間いつも必ずです)

学級目標:黒板上掲示例「1人もつくるな悲しい子、みんなでつくろうタカラモノ」(手書きのほうが味がありますよ)。教室前面に貼らず、教室横面や後ろに貼る学校もあり、要確認。

◎後日ですが、学級集金袋の用意(児童名)=余裕があればクリップ&輪ゴムをホッチキスで留めるという技もあります。

◎子どもたちが持って来たいという持ち物(学習に必要のない物&シャープペン・色ペン等)については、学年主任に報告連絡相談するまで、返事を保留します(即答しません)。

◎教室に、割りばし・マスク(忘れた子に貸して、借りた子は翌日に新品を持参する、そんなやり方もありますが、学年主任に相談)を置く場所をつくります。


【小学校「最初の1週間:4月第1週」】は1日目~は5日目


新任式(あいさつ)・始業式(担任発表、転入生をクラスの場所へ)・入学式・学活(簡単なあいさつ、教科書を配る、各種配布物を配る:もれがないように1つひとつ確認しながら、笑顔も絶やさずにね^^)

朝の提出物の出し忘れチェック(連絡帳の保護者メモへの返事を書く:毎日、時間を見つけて、書き忘れがないように。給食の食物アレルギーに関することは重要:アレルギーの有無と、どの子が何と何のアレルゲンか


学活(自己紹介・班決め・給食当番)、地区別児童会(1年生を地区別児童会の部屋まで上級生が迎えに行く→1年生を集団下校集合場所まで上級生が連れて行く→集団下校に教員も付き添って行く:学校によって、やり方が異なるので要確認)


学活(掃除場所・係決め)、給食開始(前日に持ち物確認:当番&全員、忘れた子どものために割りばしも準備しておくとよい)ティッシュ1箱、古新聞、ビニール袋など、あると便利な物を学年主任に聞きましょう(レジ袋有料化のことや、新聞の定期購読されていない家庭もあることなど)。


次週の週予定を学年主任に相談(毎週ずっと。初任者研の出張が入っていたら前日に)


次週の週予定を印刷・配布(毎週ずっと。出張が入っていたら、頼んでおく)

第1週の目標は、子ども全員に声をかけ、全員の名前と顔を覚えることでしょうか。この第1週が1年間で最もしんどい時期です(自転車のひとこぎ目のペダルが重たいのと似ています)。6月末まで約3ヶ月の根比べに負けなかったら学級は落ち着いてくるでしょう(パソコンでの仕事は自宅に持ち帰れないし、次週の授業準備のため、休日出勤する担任もいるかも…どうぞ健康第一で)。


【子どもたちが待っている先生の、その「ひと言」】

     
◎「○○くん、おはよう」「○○さん、おはよう」(笑顔で)→「先生、うれしいで」(笑顔で)

×「こら」(監視目線から入るのは×。私は×をよくやっていました・・反省です)   

◎「どうしたの?」(共感目線から入るのは◎です)
◎「何かいやなことあったの?」→「つらかったんやね」「がまんしてたんやな」「くやしかったんやな」

◎「どうしたい?」(子どもの心・自己決定力を育てようとする先生は◎ですね) 


即答できない時は↓                       
◎「困ったねぇ」「ちょっと考えさせて」(ほう・れん・そう=報告・連絡・相談→担任の先生へ)


問いかけるのが先生、答えを出すのは子ども、と思えたら◎ですよ。
◎「○○くんの言いたいことの続き、うかんだ人?」(うまく言えなかった子のためにも)
◎「○○さんの言おうとしていることが、言える人?」(同上)
×「他の人?」(うまく言えなかった子を切り捨てることになります)


子どもの力を頼りにしてあげましょう。

◎「手伝って」「力かして」「助けて」
→「ありがとう、助かったわぁ」「頼りになるなぁ」「うれしかったで」


スモールステップを3日・1週間・1ヶ月・3ヶ月と、ねばり強く続けると→信頼関係が深まります
◎「こっち向いてや」→「うれしいな、向いててや」
◎「本出してや」「○ページ開けてや」→「すばやいなぁ」
◎「書くんやで」「書いてみぃ」→「鉛筆の持ち方が上手」「書く姿勢がいいね」


しなやかな先生は◎&段取り力(見通しをイメージして準備できる力)のある先生も◎です。
×「できた人?」(私はいつも、この×パターンでした・・反省です)   
×「わかった人?」 (私はいつも、この×パターンでした・・反省です)            
○「もうちょっと時間がほしい人?」
◎「困ってることないか?」→「よく言ってくれたね」「よいつまずきやね」「大事な失敗やね」

×「がんばれよ」(ありきたりです)

◎「いっしょにがんばろな」→「すごいやん、先生、うれしいな」                


子どもに謝ることができる先生も◎ですよね。
◎「ごめんな、先生がわるかった」「言い過ぎて、ごめん」(お手本を見せます)


以下の関連ページは、少し余裕が生まれてからでしょうか。


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by takaboo-54p125 | 2017-02-25 05:55 | 保育・教育