子どもの貧困率2012・子育て貧困世帯率2012に対し、早急な支援「生業扶助」の運用を

子育て貧困世帯に手を差し伸べる施策実施が急務の非常事態


2016年2月19日(金)朝日新聞7面に「子育て貧困世帯20年間で2,5倍に」という記事が載っていました。記事の冒頭には


『子育て世帯のうち収入が生活保護基準以下の割合は2012年で13,8%だったことが山形大学のT准教授の研究でわかった。・・』


とありました。これは、たいへん深刻な状況です。記事ではさらに、


『・・39都道府県で子育て世帯の1割以上が貧困状態だった。・・子どもの貧困の指標としては、厚生労働省が「子どもの貧困率」を公表しており、12年は全国で16,3%だった。・・』


とありました。厚生労働省が公表した「子どもの貧困率」が2012年に16,3%だったことで、多くの人に「日本の子ども6人に1人が貧困」だと周知されました。今回、それが都道府県ごとに「子育て貧困世帯率(収入が生活保護基準以下の割合)」として明らかにされました。これは、早急な子育て支援策の実施が急務の非常事態と言えるのではないでしょうか。以下の数字は、記事に掲載されていたものです。


全子育て世帯に対する「子育て貧困世帯率」の割合からすれば、37,5%の沖縄県、21,8%の大阪府、20,6%の鹿児島県、19,9%の福岡県、19,7%の北海道、19,5%の宮崎県、18,9%の高知県、17,6%の青森県、17,5%の和歌山県、17,2%の京都府と熊本県、16,9%の愛媛県、16,5%の長崎県など、とりわけ、厚労省の「子どもの貧困率」16,3%を上回っている緊急事態の道府県は、国と道府県が一体となった緊急支援策を、行政の最優先課題にしなければと思いますが、いかがでしょう。


また、人口の多い10都道府県における「子育て貧困世帯率」の割合を見ますと、1300万人越の東京都10,3%、900万人越の神奈川県11,2%、800万人越の大阪府21,8%、700万人越の愛知県10,9%・埼玉県12,2%、600万人越の千葉県10,4%、500万人越の兵庫県15,4%・北海道19,7%・福岡県19,9%、300万人越の静岡県10,8%です。この数字から推計する子育て貧困世帯数の多さは、もはや放置できない数だと言えます。2012年から何年も過ぎていることを思いますと、一日も早いセーフティ・ネットの施策実施を願います。例えば、各地で始まっている「こども食堂」の取り組みも、息長く継続できるため、地方自治体の後押しが欠かせません。


生業扶助について


なお、2016年2月21日(日)11時50分配信の読売新聞(ヨミドクター)に、『貧困と生活保護 高校就学、技能習得など、広く活用したい「生業扶助」』という、まさにタイムリーな記事がありました。その第3段落には、


注目したいのは、生業扶助は、困窮して最低限度の生活を維持できない世帯だけでなく、「そのおそれのある者」も対象になることです(生活保護法17条)。「おそれのある者」は、2015年度から施行された生活困窮者自立支援法の支援対象と重なります。したがって、考え方としては、保護基準より収入の多い生活困窮世帯も、必要があれば、生業扶助だけを「単給」の形で使えることになります。』


と書いてありました。この記事を書かれた読売新聞編集委員さんは、厚生労働省保護課に問い合わせ、「・・考え方としては確かにありうる」という回答を得たことを第4段落に書いておられます。さらに、第5段落後半には、


『・・「高等学校等就学費」や「技能修得費」などの生業扶助を利用できないか、支援スタッフは福祉事務所と交渉してみてはいかがでしょうか。』


という、具体的な助言(「生業扶助」制度の弾力的運用)まで提案されていました。「高等学校等就学費」の支給項目や金額にも言及してありました。とてもよい記事ですので、全文を直接読まれることをオススメします。


もし、福祉事務所に「前例がない」と言われても、生活保護を受給していない子育て貧困世帯は、生活保護法第17条の「おそれのある者」に該当しますから、「高等学校等就学費」や「技能修得費」など生業扶助単独の受給申請の交渉を決してあきらめないことが大事だと、この読売新聞(ヨミドクター)記事から教えてもらいました。


2013年春、私も知り合いの中学校の先生から、学生服上下・体操服上下・通学カバンの寄付依頼を受けたことを覚えています。事情は知りません。ちょうど、末っ子が卒業したばかりで、クリーニングに出したとは言え、新品じゃなく申し訳なかったのですが‥。ちょうど、その頃は、私の住む自治会の子ども会では、自分ちの子どもが全員小学校を卒業したら、制服・体操服・体育館シューズを譲り渡していく伝統が残っていました。わが家も譲り受けて助かりましたので、同じようにお譲りしました。今の時代、こういう形(制服・体操服ドライブ?)も、ありかな・・と思いました。


by takaboo-54p125 | 2016-03-21 05:15 | 育児・子育て