2020年 05月 05日
入れ歯の落とし物から教えてもらったこと(提案あります)
グループLINEには抜粋して紹介したのですが、その話の詳細を紹介します。
自治会の美化活動がありました。
ゴミバサミを持っているので、吸い殻・空き缶・マスクを拾うのも平気でした。
しかし、いくら「使い捨てマスク」でも、歩道には捨てんといて!と思いました。
私たちのチームは、ご近所の4人(女性3人、男性1人)でした。
私が一番の若手(去年、還暦を迎えてます)でした。
その4人全員が誰も、どうしても拾えなかったのは、入れ歯でした。
見つけたとき、私は一瞬固まりました(こんな間近で入れ歯を見たことがなかったから)。
でも、他の3人は
「なんで落とさはったんやろ?」
「はずして持ってはったんとちがうか?」
「ゴミステーションの前で、入れ歯をはずすか?」
と、あっけらかんと本気モードで話し合っていました(この人ら、入れ歯してはるのかな)。
それでも、けっきょく1人も入れ歯を拾うことなく、
「気づいて、拾いに来やはるで、このままにしとこ」
という大義名分(拾えない言い訳)に、4人全員が納得して、ゴミ拾いを進めました。
ゴミ拾いの途中、
「なくさはったら、ほんまに困らはるで」
「はよう気づいてくれはるとええな」
「今、作り直すの、メッチャたいへんやし」
と3人の女性陣の、さりげない優しさにふれることができました。
なんか、今年の美化活動は去年とちがうなと思いました。
例年なら、同じメンバーで、
「なんで、こんなに吸い殻が落ちてんのやろ」
「ポイ捨てした人んちの玄関前に瞬間移動してほしいわ」
「スタジオ・ジブリの平成狸合戦ぽんぽこに、そんな場面あったで」
などとブツブツ文句を言いながら、ゴミ拾いをしていたからです。
例年のコースをぐるっとまわってから、ゴミステーションの前に急いで戻ってきました。
4人とも、落ちていた入れ歯が気になっていたからです。
そしたら、そこには、入れ歯は、もうありませんでした。
きっと、落とされたご本人が探しながら、拾いに来られたのでしょう。
さすがに、入れ歯を拾ってネコババする不届き者はいないはずですから。
家に帰って、90歳のばあちゃんに全部話しました。
すると、ばあちゃんは、
「さっき、○○さんが入れ歯を探していやはって、見つかったので、
『あってよかったなあ』
と2人でしゃべってたんやで」
と教えてくれました。
ばあちゃんは話しながら、急にワハハと大笑いをしました(思い出したのかな)。
それで、大笑いしたぐらいでは、入れ歯は決してはずれないこともわかりました。
私もつられて、涙が出るほど笑いました。
○○さん、ばあちゃんと2人で笑ってしまってごめんなさいね(悪気はなかったのですが、つい・・・)。
でも、こんなに大笑いするばあちゃんの顔を見たのは、何年ぶりのことでしょう。
以来、ばあちゃんがすぐに忘れるのをいいことに、私は毎日、○○さんの入れ歯のことを聞いてます。
(そのおかげで毎日、ばあちゃんは説明しながらワハハと笑ってくれます…ばあちゃんには内緒です)
人を馬鹿にして、あざ笑うのは絶対にしてはいけないと思います。
ただ、こんな世の中の状況だからこそ、ユーモアも大事かな、ということを教えてもらうことができました。
○○さんも、3人の女性陣も、ありがとうございました。
今回、残念だったのは、○○さんが、どういうプロセスで入れ歯を落とされたのかを、全部知ってるはずの、ばあちゃんに聞きそびれたことでした。
なんで、入れ歯を落とさはったのかな?謎です・・・。(もしかして老人車に乗せて移動してはったのかも)
【提案】
「クイズです。
手袋はめてゴミハサミ持って、吸い殻・空き缶・マスクを拾うの平気だったけど、
誰も拾えなかったのは、なーんだ?」
と質問し、
「正解は‥(間をあけて)‥入れ歯」
と言った時の、同僚の反応を見てあげましょう。
クスッと笑える同僚は心に「ゆとり」があり、
全く笑えない同僚は「ストレスMAX」かも。
(気持ちにゆとりがなくて当然の状況ですから)
このネタ、同僚同士が支え合えるきっかけに使っていただければ、幸いです。
学校なら養護教諭の日々の仕事量が一気に増大進行形ですので、なにとぞバックアップを!
「毎日ありがとうな」
このひと言だけでも、言ってもらえた人は、勇気づけられますよ。
(校長先生の出番ですと書きましたが、気づいた人が言ってあげるのでいいかな。
キザな言い方ですが、そのひと言をさりげなく、そっと手渡してあげてくださいな)
今は、あせってもイライラするだけですから(ワン・チームになれるアイデアがほしい)。
管理職もたいへんでしょうけど、可能なかぎり職員の負担軽減の工夫についても、
管理職会議で話題にする「勇気」を持ってくださることをお願いいたします。
(システムダウンは想定内でも、どの職場も「脱落者」を1人も出してはいけないからです)
岐阜新聞・入社2年目の若手がパワーポイントで面白い広告を作成したように、
学校なら、お若い先生方の「やわらか頭」にも、大いに期待しております。
LINEビデオ通話(TV電話みたいなの)でもいいから「3人集まれば文殊の知恵」
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