子どもの「ネット・トラブル」を防ぐ【ネット・リテラシー教育】は、親子の絆を結び直す「きっかけづくり」【小学生:ゲーム機10カ条の憲法(案)】指導案

はじめに


ファミリーレストランやファーストフード店で、こんな親子を見かけます。料理が来るまでの間も、食事中も、「親も子もスマホでLINEかオンラインゲーム」or「親はスマホで子はゲーム機」・・いずれも親子の会話は「なし」です。これでは、おおよそ家庭での親子関係の姿も察しがつきます。


子どもがネットトラブルに巻き込まれないため:親子関係づくり


生まれる前おなかの中にいる時、ママの声(安心の音)をメインに聞いて育ったのが昔の赤ちゃんです。今は、ママの声(安心の音)よりも刺激的な電子音(ママの耳につけたウォークマン、ママのポケットに入っているスマホ着信音、ママが運転するクルマの振動音など)も聞いて育ちます。そのどれもが、ママの体に密着した発信音で、おなかの中の赤ちゃんの耳に振動しながら届いています。こうして現代社会では、胎児からみると、ママの声だけを聞いていた昔の習慣が、結果としてじゃまされることになります。ですから、生まれてから「安心の音はママの声」と感じにくい、というハンディが今の子どもたちにはあります(どの子もです)。そんな現代っ子は人と関わることに「不安」をいっぱい感じながら暮らしていますから、その「不安」を「安心」に替えるには、身近な大人が手間をかけて相手をしてあげる必要があるでしょう。ゲーム機対策・スマホ対策などの「ネット・リテラシー(インターネットの利便性も危険性も正しく理解して使用することと、そのマナーを身につける)教育」は、たんなるネット・トラブル対策だけでなく、「親子の対話」を土台にした、「人と豊かに交わるコミュニケーション力」を育てる場だと受けとめたいものですが、いかがでしょうか。


青少年インターネット環境整備法の2009年施行により、18才未満には「フィルタリング」が義務づけられました。その「フィルタリング」と、「フィルタリング」ではカバーできない部分の「保護者による使用制限」と、青少年がインターネットの利便性と危険性を正しく理解して、安全に安心して利用でき、そのマナーやルールを身につけるための「ネット・リテラシー教育」の、3つの大切さを、子どもたちにも保護者のみなさんにも、いっしょに学んでほしいと思いました。そんな、高学年:参観授業45分間(2小学校で実施)のおおまかな流れを紹介します。


高学年の参観授業「ゲーム機とネット」指導の流れ(45分間)A~G


A.「青少年インターネット環境整備法」で18歳未満の子がインターネットを使う時にはフィルタリングが義務付けられたことにふれる(H21年からパソコンにも、ケータイにも、ゲーム機にも)。


家庭科でも、「消費生活」の学習があることを確認する(さまざまなカード、あの手この手の悪徳商法、国の国民生活センタ−・都道府県や市町村の消費生活センターに相談できること)。


B.H21年当時、ゲーム機がネットとつながることを知っている家の人や学校の先生は、少なかったことを伝える。その結果、子どもが家の人に内緒でゲームを好き放題すると、自分も家の人もたいへん困ることが増えてきたことも知らせる。


C.2014年秋からのNewニンテンドー3DSは、最初から「フィルタリング機能が有効」な状態で販売されているのは、フィルタリングの義務付けと関連していることにもふれる(2014秋までに販売された3DSには、各自がフィルタリングをかける必要があることに気づいてほしい)。授業で、このC.を扱うかどうかは、学年部の先生方で相談する。


D.「フィルタリング」「保護者による使用制限」「ネットリテラシー」の関係図(授業でネットリテラシーが学年と共に高まるにつれて、保護者による使用制限やフィルタリングの度合いを、18才に向けて徐々にゆるめていく相関図)を見せる(お金もうけをしたい会社が次々と出してくる無料オンラインゲームCM戦略には気をつけるよう喚起したい。無料でたくさん配信して、たった1つでもヒット作品が出たら、それだけで、会社がもうかる仕組みになっていることにも、気づいてほしい)。


E.クイズ「ネットとつながるゲーム機には危険がいっぱい」   


4択クイズ形式で5~10問ほどのクイズを出すことで、子どもに問いかけ、子どもが考えて判断する時間をつくる。学年やクラスの実態によって、担任がクイズ内容を決めるのが望ましい。このクイズは間違ってもよいという空気をつくりたい。いくつ挙手してもよいこと+4つめには「わからない」も入れること=安心感のある授業の雰囲気にしたい。


例①無料ゲームは無料で遊べるのでしょうか?


「無料で遊べる」「体験版は無料」「お金がいるかも」「わからない」・・・途中から、お金がいるゲームもある(最初は無料でもゲームを攻略するためのアイテムなどはお金を払って買う。課金と言う。無料体験版は、有料の正規版を買いたくなるように作られている。どこまで無料なのか疑う必要あり)。


例②ネットのHP・サイトで、接続して危ないのはどれでしょう?


「IDフレンズ掲示板・友達募集掲示板」「YouTube・ニコニコ動画」「体の悩み相談」「わからない」・・・全部(下記●の危険がある「交流・相談サイト」「動画サイト」には近づかないこと→フィルタリングの必要性)


例③ネットにつながるゲーム機の使い方で、一番危険なのはどれでしょう?(例④⑤・・・省略)


「コメントや写真を送る」「つながった相手と出会う」「eショップでゲームソフトを買う」「わからない」・・・全部(写真はもちろん、悪口を書くのも、いつか必ず誰かにばらされるので、危険です。出会うのは絶対ダメ。ゲームソフトの品ぞろえが数千種類のeショップで買い始めると、プリペイドカードを買うのも平気になって金銭感覚がマヒして・・)


●子どもの個人情報を、子どもになりすまして集める「情報屋」に加えて、子どもに近づくために「不審者」自身が運営している可能性のある「友だち募集サイト」「悩み相談サイト」、さらに、うっかりと見てしまったことで心的外傷後ストレス障害(PTSD)になる危険がある「動画サイト」には、決して近づいてはいけないことに気づかせたい。


F.いずれスマホを使う時のためにも、自律心(就寝時間、宿題、明日の準備、起床時間、ゲームの時間制限など、自分の生活リズムをくずさないこと)の向上を促す。


無料オンラインゲームをする人は、2014年で推定1000万人以上(その3~4倍という統計も←パズル&ドラゴン国内3300万ダウンロード+モンスターストライク国内1800万ダウンロード)。


アイテムを手に入れるため毎月課金している人は、2014年で少なくても200万人以上(パズドラやモンストの課金は、iTunes Card,Google playギフトカードなどのプリペイドカードはもちろん、ケータイ電話会社やコンビニでも支払うことができる)。スマホを持つ一部の小学生・中学生や、大部分の高校生・大学生、その保護者には要注意です。


有料アイテム課金、同年アンケートでは1人あたり1ヶ月平均2161円(月に1万円以上課金している人は、推定10万人以上)。


無料オンラインゲームがヒットすれば、その会社の売上は月100億円以上(2014年10~12月期の売上高:ガンホー[パズドラ]約400億円、ミクシー[モンスト]約300億円)。その後、逆転。ガンホーは2013年12月に、3DSパズドラZを発売開始(2013年売上6位、2014年売上13位)。2015年4月に、3DSパズドラ スーパーマリオブラザーズエディション(通称パズマリ)を発売開始(2015年売上21位)。これもスマホ・オンラインゲーム戦略の一環か?対するミクシーも2015年12月から、モンスト3DSソフトを発売開始(いきなり2015年売上6位)。


無料体験版ダウンロードゲームも、無料オンラインゲームも、たくさん無料配信しておいて、たった1つでいいからヒットして人気(一発打ち上げ花火)が出たら、その会社は必ずもうかる、という仕組みに気づいてほしい(ちなみに、録画予約もできてしまう深夜アニメも、よく似た仕組み)。会社にもうけさせているのは、オンラインゲームにはまっているユーザー自身であることも。


G.小学生「ゲーム機10カ条の憲法」(案)を、指導者と子ども全員で斉読する。


以下のは、時間があれば扱って、時間がなければ、学年だより等で、保護者への啓発に活用してもらう。


3DSのアカウント(ネットワークIDとパスワード)とは、日常生活で例えると


銀行の預金通帳(口座番号とキャッシュカード暗証番号)みたいに大事だから、


親友にも教えてはいけません。それよりも、小学生は、保護者に3DSの「IDとパスワード」を管理してもらいましょう。子どものうちは「IDとパスワード」を保護者に委ねるほうがよいでしょう。


18才未満の「フィルタリング」義務づけを守り、「保護者による使用制限」は、親子で相談しながら、自分の「ネットリテラシー」を高めるにつれて、徐々に解除していくのが望ましいでしょう。それを話し合える親子でいてほしいと願います(いずれ、スマホを安全に安心して使えるためにも。もちろん、パソコン、タブレット端末、音楽プレーヤーも同じ)。


2014秋までのニンテンドー3DS取扱説明書の、50ページには、子どもを有害なHPから守る「フィルタリングサービスによるアクセス制限」が書いてあり、58ページには、「保護者による使用制限」10項目(Miiverseにも追加され11項目=「ペアレンタルコントロール」とも言う)が書いてある(Newニンテンドー3DSにも書いてあるはず)→どちらも、もう一度、家の人といっしょに読み直しましょう(親子がいっしょに読む時間のある休日が望ましいでしょう)。


ただし、「自動配信」は「保護者による使用制限」ではないので、「設定」→「インターネット設定」→「いつの間に通信」→「ソフトの自動受信」→「停止」にチェックを入れることで、「無料プレゼント」などと称して自動配信されるもの(有料のものがほしくなる仕組み)を防ぐことも、自制心・自律心(自分を適切にコントロールする力)を身につけるために大切なので、親子で話し合いましょう。


以上、子どもからインターネットを遠ざけるだけでは、子どもは無防備でモラルもマナーも身につかないまま中高生になり、隙だらけの大人になってしまいます。ですから、子どもにインターネットへの理解を深めてもらい、インターネットと賢くつき合うための、1つの「ネット・リテラシー教育」参観授業(保護者にも子どもと共に歩んでほしい)例の紹介でした。


昨今は、いろいろな会社(ゲーム機の有料ソフトダウンロード、スマホのオンラインゲーム課金、音楽配信、電子書籍、LINE有料スタンプ・コイン等々)のプリペイドカードが、コンビニだけでなく、食品スーパーでも売っています。進学塾のタブレット学習用プリペイドカードもありますし、銘菓店ではタブレットを持った店員さんが応対してくれ、何かとネット予約が流行る時代です。大企業では更衣室から中へはスマホ持ち込み禁止にする工場が増えてきました。通学先や勤務先にあるコンセントからのスマホ充電も問題になりかけています。それでも、子どもたちの日常会話では、ゲーム・ネット関連の話題が飛び交っています。そんな子どもたちの、学年・クラスの実態に合わせて応用しながら、ご活用いただければ、と思います。


こんな「ネット・リテラシー教育」のゲスト・ティーチャー45分参観授業をしたラスト5分で、子どもたちへ、以下の【小学生:ゲーム機10ヵ条の憲法】(案)を提案しました(時間オーバーした学校では、担任の先生方から配ってもらいました)。すでに公開している、【小学生3DS:親子18の約束】(2014年12月修正案)より、ゲーム機特有の専門用語をできるだけ使わない文言にしてみましたので、親子で話し合う材料として自由にご活用ください。


小学生「ゲーム機10ヵ条の憲法」(案)=いずれスマホでも


(1)説明書を家の人といっしょに読みなおし、ルールを決める。(自分を危険から守るため=自分が被害者にも、加害者にもならないために)


(2)長時間、使いすぎないように気をつける。(目も、心も、頭も、体も大切にしてほしいから)


(3)これって本当に大丈夫かなと疑うことを忘れないようにする。(子どものふりをして、だまそうとする大人がねらっているかもしれないから)


(4)困ったり心配な時は、すぐ大人(家の人・学校)に相談する。(だまっていたら、心配が大きくなるから)


(5)おかしい、やばい、と思ったら、家の人に画面を見てもらう。(ほっておくと、心配が大きくなるから)


(6)メール・メッセージなどの書きこみに、自分が言われたらイヤなことは書かない。(ネットで書きこみをしたら、二度と消せないから)


(7)ゲーム機でつながった相手に、自分や家族のこと(個人情報)を教えない。(ネットに出た情報・写真は、二度と消せないから)


(8)知らない人とは、ゲーム機からネットでつながって遊ばないし、決して出会わない。(もしも、子どもになりすました不審者ならば危険だから)


(9)家の人にないしょで、ネットショップから、ゲームソフトやアイテムを買わない。(お金の使いすぎが、やめられなくなるから) 


(10)3DSを使う場合、「暗証番号」「秘密の質問」を家の人にも教える。(家で正直に話すことは、自分を守ることになる。忘れたと言って、かくしていると、あぶない時に自分を守れないから)


以上、どれも「しなやかな人づきあいをできるようになる」のが目的です。(案)ですので、それぞれのご家庭の状況によって応用していただければ、と思います。



親子で話し合うポイント


まず、「パスワード」と「秘密の質問」を保護者が管理するため、子どもに納得してもらって「パスワード」変更の手続きをして、2014年秋までの旧3DSには「フィルタリング」をかけます(2014年秋以降のニュー3DSには「フィルタリング」がかかった状態で販売されています)。子どもと話し合いながら「保護者による使用制限」11項目のうち制限をかける項目を決めます。旧3DSの取扱い説明書には「年齢制限」「インターネットブラウザーの使用(ホームページを見られる)」「ニンテンドーeショップ等での商品やサービスの購入(プリペイドカードでネットショッピングできる)」「3D画像の表示」「写真や画像・音声・動画・長文テキストの送受信」「他のユーザーとのインターネット通信」「他のユーザーとのすれちがい通信」「フレンドの登録」「DSダウンロードプレイの使用」「配信動画の視聴」の10項目があります。それに加えて「ミーバース(ツイッター形式で書き込み・投稿・閲覧ができる)」も「保護者による使用制限」の対象になります。ただし、「いつの間に通信」は「保護者による使用制限」の対象ではないので、制限するなら「自動配信」をしない設定が必要になります。「設定」→「インターネット設定」→「いつの間に通信」→「ソフトの自動受信」→「停止」にチェックを入れることで、「プレゼント」と称して配信されてくるものを防げます。どれを制限するかは、親子で必ず相談・納得・合意をして決めましょう。





アカウント・ハック(アカウント乗っ取り)被害にあわないために


アカウント(ログインする権利)を乗っ取られる事件が新聞やテレビニュースで採り上げられていました。アカウント・ハック(アカウントの乗っ取り)とは、ログインする権利(アカウント=ID+パスワード)を盗まれることですから、例えば、銀行の預金口座番号とキャッシュカード暗証番号を盗まれることと同じくらい重大なことです。盗もうとする者は、ターゲットにする人のアカウント(IDとパスワード)を特定するために、パソコンで「総当たり攻撃」というのを仕掛けてくるそうです。ですから、第三者にはわかりにくいIDやパスワードが望ましいでしょう。もし、英数字なら、両方を組み合わせるのも効果的です。また、複数のアカウントを持つ場合は、同じパスワードを使い回さないようにしましょう。ただし、自分自身が忘れないように、メモをして残しておく必要もあります。


さらに、知らない人からの友だち申請には、OKしないことです。友だちと同姓同名とか、友だちの姓名と一字違いの場合も、まずは疑うことが大切で、友だちに直接確かめるまでは、やはりOKしないことです。写真付きアカウントは99%あやしいので、友だちリクエストにも、絶対OKしてはいけません。「ちょっと得するソフト」「少しラッキーなアプリ」「あなたのパソコン・スマホは不安定な状態ですから改善します」などといった表示にも、絶対にクリックしないでください。アカウント・ハックしようとする者や、個人情報をねらっている者は、あの手この手で、だまそうとしてくると思って、いつも、疑うことを忘れないようにしましょう。




【ニンテンドーネットワークID】


ニンテンドーネットワークID(店で買ったソフトをアップデートするためにも必要なID)の登録は無料です。3DS購入時に登録しているはずです。ただ、このIDを削除・消去すると、ダウンロードしたデータも消えるという、やっかいな存在でもあります。ですから、例えば、店で買ったポケモンのソフトに不具合が見つかったお知らせが来た場合、ニンテンドーeショップでの購入、インターネットブラウザーなど10項目全部「保護者による使用制限」をしていても、そのパスワード(子どもに教えないこと)を入力したら、一時的に「保護者による使用制限」が解除され、ポケモンのソフトをアップデートすることは安心してできます。しかし、そのパスワードを、ついうっかり子どもに入力させてしまったら、「保護者による使用制限」の解除方法を教えているようなものです(取扱説明書を読むのは親の役目)。ログインして「保護者による使用制限」の各項目を制限または解除(学年が上がるにつれて子どもと相談)する場合も、「パスワードを保存する」にチェックを入れてしまうと、子どもが解除することも可能になります。面倒ですけどパスワードは、子どもに知られないようにメモしておきましょう。(パスワード不明の場合の対応は下に書きました)


「フィルタリング・・」&「保護者による使用制限」


2014年秋までのニンテンドー3DS取扱説明書には、「保護者による使用制限」について、58ページに10項目(年齢制限、インターネットブラウザーの使用、ニンテンドーeショップ数百円で買えるゲームソフトや、無料体験版ソフトなど、膨大な内容ですから、保護者の皆さんも一度ご覧になることをオススメします等での商品やサービスの購入、3D映像の表示、写真や画像・音声・動画・長文テキストの送受信、他のユーザーとのインターネット通信、他のユーザーとのすれちがい通信、フレンドの登録、DSダウンロードプレイの使用、配信動画の視聴)が書いています。Miiverseにも「保護者による使用制限」が追加されたので11項目になりました(ご自身で読むのをさぼらないこと)。ただし、「自動配信」は「保護者による使用制限」ではありませんので、「設定」→「インターネット設定」→「いつの間に通信」→「ソフトの自動受信」→「停止」にチェックを入れることで、「プレゼント」と称して配信されてくるものを防ぎます。


子どもを有害なHPから守るための「フィルタリングサービスによるアクセス制限」は「青少年インターネット環境整備法」で18歳未満の子がインターネットを使う時には使用を義務付けられました。2014年秋からのNewニンテンドー3DSは、最初から「フィルタリング機能が有効」な状態で販売されています。無効にするには、クレジットカード(JCB、マスターカード、VISA)の手続きがいるようです。子どもが勝手にできない仕組みです。


小学校低学年には、基本的に「保護者による使用制限」と「フィリタリングサービスによるアクセス制限」の両方をしておくことが出発点と言えるでしょう。そして、お子さんの学年が進み、インターネットを正しく学習し理解が深まるのに合わせて、小学校高学年→中学生→高校生というふうに、段階的に親子で相談しながら「保護者による使用制限」「フィルタリング」を徐々に解除していくのが望ましいでしょう。面倒でしょうが、解除をあわてず急がず、親子の相談を重ねていると、大学生になった時が、お子さんのネットリテラシー(情報ネットワークを正しく利用できる能力)を信頼し、全面解除しても大丈夫だと判断できる時期になるのでしょう。だから、18歳未満への「フィルタリング」義務付けが、「青少年インターネット環境整備法」で定められているのだと思います。ただし、操作を知らないことを理由に親が放任して、やりたい放題させていたら、当てはまりませんが・・。(親の責務が問われます)


「暗証番号の変更」→「保護者による使用制限」の設定手順


お子さんが3DS購入時にID登録した際、子ども自ら「暗証番号」を入力している場合、親が「保護者による使用制限」を設定する手順を説明します。お子さんと相談・納得・合意した上で、「HOMEメニュー」→「本体設定」→「保護者による使用制限」→「変更する」→「暗証番号」(お子さんが設定した番号)を入力することで「制限項目の選択」「暗証番号の変更」ができるはずです。お子さんが「暗証番号」を忘れていても、お子さんが設定した「秘密の質問」に正答できたら、「保護者による使用制限」はできます。ただ、「暗証番号」か「秘密の質問」を覚えているお子さんが入力すれば「保護者による使用制限」解除もできてしまうので、お子さんが知らない新たな「暗証番号」「秘密の質問」に変更する必要があるわけです。(あわてないことです)


次に、お子さんが「暗証番号」も「秘密の質問」も忘れていた場合、お子さんと相談・納得・合意した上で、「HOMEメニュー」→「本体設定」→「保護者による使用制限」→「暗証番号を忘れた方はこちら」で「忘れた」をチェックすると→「お問い合わせ番号8桁~10桁」が画面上に出ます。その番号をメモして、ニンテンドーテクニカルサポートセンターに電話で伝えると→「マスターキー5桁」を教えてもらえます。その「マスターキー5桁」をメモします。先ほどの「お問い合わせ番号8桁~10桁」画面右下の「OK」をチェックして「マスターキー5桁」を入力すれば、「制限項目の変更」も「暗証番号の変更」もできるはずです。しかし、手順に困ったら、ニンテンドーテクニカルサポートセンターのオペレーターに電話で教えてもらいながら、3DS を操作して入力していくのが確実です。ただし、問い合わせで電話する人が多く、つながりにくい状態が続くことを覚悟しておきましょう。受付開始の午前10時がつながりやすいかも・・。なお、お子さんが知らない、新たに変更した「暗証番号」「秘密の質問」は、自分が忘れないようにメモしておくことが重要だと、つけ加えておきます。(子どもから見て、勝手にされた!と感じないように)


親が一番忘れてはならないこと=話し合える親子関係


「保護者による使用制限」は、できる限り、親子で相談・納得・合意することが望ましいでしょう(親の押しつけにならないこと、子どもの言いなりにならないこと)。親が意識してほしいのは、約束できた数より、親子の絆・信頼関係を深めるための話し合いだと忘れないことです。ニンテンドー3DSについて、親子双方にとってよい相談ができたなら、それは、いずれスマホを持たせる時にも、フィルタリングや使い方の約束について、立場・意見の違いがあっても相談し合える親子関係、の土台がつくれる第1歩になったということです。3DS~スマホを通して、信じ合える親子になる絶好のチャンスにしましょう。これを面倒だからとスルーしたら、わが子が中高生になった時、親は大変困ります。思春期の子どもは親以上にメッチャ困るでしょう(先に楽すれば、後から苦あり、です)。保護者が3DSに「フィルタリング」をかけず、「保護者による使用制限」もしないでいると、子どもはやりたい放題になります。子どもが自分でも気づかないまま、危険な領域に足を踏み入れていたなら、ストップをかけてあげるのが保護者の役割です。あわてず落ち着いて、子どもと対話を始めましょう。命令ではなく、対話(相談・納得・合意)を!


子どもになりすまして個人情報を収集する「情報屋」と呼ばれる大人や、ゲーム関連商品の売り上げを伸ばしたい大人が存在する今の社会です。ターゲットは子どもたち(業者間で取り引きされる子どもの個人情報の価値は大人の数倍)です。2013年11月にニンテンドーが【いつの間に交換日記】と【写真交換】ができるサービスを停止した代わりかもしれない・・Miiverse(ミーバース)。3DSでは、2013年12月から、配信されたアップデートにより、Miiverse(Twitter形式でSNSができるコミュニケーションサービス)で書き込み・投稿ができるようになりました。3DSユーザー(ゲームプレイヤー)はMiiverseの機能で、文章や手描きイラストやスクリーンショット(画面写真)を使い、感想・自慢・発見を語り合ったり、共感した書き込みに、コメントや「そうだね」をつけて交流することができます(トラブル多い)。たいへん気になるところです。


気になる理由・・そういうパッと見には大丈夫そうでも(大丈夫じゃない)、すぐ近くに悪意を持った大人もこっそりと潜んでいて、あまりにも危険すぎる、「交流サイト」などと呼ばれる「ID掲示板」「IDフレンズ掲示板」「友達募集掲示板」や、心的外傷後ストレス障害PTSDを引き起こすかもしれない「動画サイト」や、「体の悩み相談」←(親身に相談に乗るふりをしながら信用させてから、露出度の大きい写真を送るよう指示する極めて悪質なサイト=不審者)等には、決して近づいてほしくないからです。


くどいようですが、やりすぎたら、やめたくてもやめられない依存症になっちゃうこと。これって大丈夫かなと疑うのを忘れないこと。困ったら、すぐ大人(親や先生)に相談すること。自分や家族のことは絶対に教えないこと。知らない人とネット上で遊ばないし、決して出会わないこと。この5つは、くり返し指導したい項目です。


スマホ依存症にならず、ネットいじめに巻き込まれず、自分を守り、人と人とのコミュニケーションを大事にできるためにも、わが家でもできそうなことを、親子で話し合い、採り入れてみてはいかがでしょうか?購入する直前がタイミングとしてはよいのですが、購入後でも、気づいた時がスタートです。青少年インターネット環境整備法には、携帯電話販売店は18才未満が使用する場合、購入時にフィルタリングサービス(アクセス制限など)を勧める義務があり、保護者の責務があることも明記されています。フィルタリングサービスの詳細は、各携帯電話ショップでお聞きください。


スマホについて親子で話し合える環境づくりをしましょう


また、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、2015年2月からdocomoの請求書を封筒(紙)で送ってもらうには、申し込みが必要になりました。その手続きをしない場合、われわれユーザーがdocomoのHPで確認しなければ請求詳細を見ることができない方法に変わりました(お知らせメールは来ないそうです)。しかし、わが家では、月1回、夕食の時、その請求書の明細(各自のガラケーやスマホが何に何円使ったかという内訳:例えばガラケーならパケット定額であっても先月のパケット通信は何パケットだったか、スマホならパケット定額であっても先月の利用データ量は何ギガGBだったか)を家族(親子)で見ながら、ケータイ(スマホ)の使用状況をオープンに話し合ってきました。ですから、私はdocomoショップへ行って、たしか月50円か100円必要になりますが、子どもに無茶な使い方をしてほしくないから、封筒(紙)の請求書を申し込んできました。おそらく、ソフトバンクやauも同じだと思いますので、関心のある方は各ショップでお確かめください。


市販(有料)のフィルタリングサービスとしては、デジタルアーツ株式会社のi-フィルターが有名で、パソコン用では、初めて日本PTA全国協議会の推薦を受けています。HPを見ると、各種ゲーム機向けフィルタリングソフトもあるようです。スマホ用の、i-フィルター foe Androidは、尾花紀子さんのオフィシャルブログでも紹介されています。私が、わが子(高校生)のスマホに入れた(ダウンロードした)のは、デジタルアーツ株式会社のスマホにひそむ危険 疑似体験アプリ(無料ダウンロード)です。これは九州地方の先生からメールで教えてもらったもので、実際に疑似体験させたわが子の意見を聞くと、「スマホを初めて買ってもらった中高生がスマホの危険を10種類ほど疑似体験できていいかも」と言っておりました。こうして、わが家にとっては、スマホについて親子の対話を円滑にする「きっかけ」にもなりました。以下のアドレスです。


スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ


http://www.daj.jp/cs/sp/app/


最新の『スマホ18の約束』(尾花紀子さんによる)


尾花紀子さんのオフィシャルブログを拝見すると、なんと、上記の「スマホ18の約束」を日本の現状に合うように、さらにアレンジしておられました。これは、必見です。ブログ名は『尾花紀子の「グッドネット・デザイン教室」』です。そのトップページの「記事一覧」から探してもいいのですが、「尾花紀子アレンジ翻訳版『スマホ18の約束』ミニ解説&チェックシート付」の、中ほどに紫色の太字にしてある、家庭で、学校で、地域で考えたい!『スマホ18の約束』をクリックすると、すぐにでもプリントアウトしたい【PDF資料】が見られます。尾花さんご自身も「印刷OK」と書いておられます。紹介します。


ブログ名『尾花紀子の「グッドネット・デザイン教室」』


尾花紀子アレンジ翻訳版『スマホ18の約束』ミニ解説&チェックシート付


http://www.frey.jp/sol/edu/


「スマホ18の約束」以外にも、先生方や保護者にとって、たいへん興味深いネット・リテラシー教育の最新記事が多数ありました。例えば、LINE、Twitter、YouTube、Facebook、Google+ といった“青少年がよく使うアプリ” をピックアップしワンタッチで 「許可」 or 「禁止」 の設定を可能にしたスマホ・フィルタリングソフト「iフィルター for Andoroid」のことや、「全国学力テストとスマホの利用時間」などです。オススメのブログです。


公衆無線LAN(Wi-Fi)にも危険は潜んでいる(スマホ対策も)


公衆無線LAN(街にあるネット接続サービス)は、Wi-Fiスポット、無線LANスポット、フリースポット、ホットスポットなどと、さまざまな呼び名があります。有料のWi-Fiスポットもあります。それに対して、コンビニの、セブンイレブンでは「7Spot」、ローソンでは「LAWSON Wi-Fi」、ファミリーマートでは「Famima_Wi-Fi」という看板が出ている店は、無料のWi-Fiスポットです。(ニンテンドーゾーン)と表示されているWi-Fiスポットもあります。駅・公共施設・宿泊施設・外食チェーン店などの「FREESPOT」も無料です。しかし、無料ということは、セキュリティ保護(暗号化)を自己責任で設定(SSL通信を行う。HTTP[HTTP over SSL]のウェブサイト[目印は鍵アイコン]を利用。暗号化パターンはWPAを選択)する必要があること等々を、次の記事をきっかけに知りました(暗号化Noneも暗号化WEPも×とのこと)。


2015年2月17日(火)朝日新聞朝刊35面に「無線LAN街角のワナ」という大きな記事が載っていました。記事では、カフェなどの飲食店に無線LAN通信装置付きパソコンを持ち込み、自ら「Free Public(フリーパブリック)Wi-Fi(ワイファイ)スポット」基地になりすまし、ネット接続するお客さんの個人情報に不正アクセスする悪意を持った輩が存在することに、警鐘を鳴らしていました。便利であるということは、それだけ危険と隣り合わせなのです。記事には、公衆無線LANの注意点も4つ載っていました。2つだけ紹介すると、『アクセスポイントへの接続時に「暗号化モード」を選ぶ』『閲覧したサイトのアドレスの冒頭が「https」となっていれば暗号化澄み』とのことです(つけ加えると「https://」で始まるURL(通称アドレス)なら暗号化済み)。紙面1ページの半分以上を使った8段の詳しい記事ですから、朝日新聞デジタルや図書館などで、直接読まれることをおススメします。


まず、「フリー」とか「パブリック」がWi-Fiのネットワーク名に付いているなら、つなげるのは危険です。さらに、暗号化が「None」になっていたら、パスワードがかからない(情報流出の可能性大)と理解したほうがいいでしょう。外(街・店・駅など)では、大切な情報のやりとりをしないのが安全です。とにかく、外出先(電波の届きにくいはずの地下街・トンネル内も含む)では、知らないWi-Fi(特にパスワード入力なしのWi-Fi)につなげないことです。10~30mの範囲内に「Free Public Wi-Fi」や「Free Internet Access」を操っている輩が、人ごみにまぎれて潜んでいそうな場所では、スマホの無線LANスイッチをONからOFFにしておくほうが安心だと思いますが、いかがでしょうか(外出するならOFFが安心です)。無料のWi-Fiスポットではセキュリティが保障されていないので、安易に接続すると不正アクセスされる可能性があります。お使いのスマホの携帯電話販売ショップで「暗号化」について教えてもらうのがいいかも知れません(ただし詳しいスタッフに限りますけど・・)。くり返しになりますが、公衆無線LANでWi-FiをONにすると表示される「ネットワーク選択」では、必ず「鍵マークのアイコン」の付いてあるSSIDを選び、必ずパスワードを入力して「接続」をタップすることが、セキュリティ保護(通信データの暗号化)の鉄則です(コンビニなど、会員登録が必要なSSIDもありますが、変更も頻繁にされますので、利用する場合は、必ず提供業者のページでご確認を=自己責任)。


関連ページ


中高生が身につけてほしいスマホLINEの【マナー10項目】Twitterの[公開ツイート]と[非公開ツイート](Twitterは被害に遭いやすいSNS)

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898591/

3DS対策がスマホ対策の土台になる3作戦【ポイントは「親子の対話」をするかしないか】小学生「ゲーム機10カ条の憲法」案:2015年2月

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898534/




by takaboo-54p125 | 2016-06-11 06:18 | 保育・教育