人気ブログランキング | 話題のタグを見る

不安な(落ち着かない)子どもを「ほっこり」安心させる工夫あれこれ

ことばの遅れた子どもたちについて、「子どもの心を育てる」増井美代子・中台憲子・豊田晴子 共著(日本言語障害児教育研究会編:学苑社)に書いてあった内容が、私も納得・共感できたので、先週に引き続きまして紹介させてください。 


先週に紹介させてもらった内容に基づいて、不安な(落ち着かない)子どもを安心させる具体的な工夫を、次のように、たくさん挙げておられました。


『・じっとすわっている。あるいは寝ころんでいる。

その時に子どもの方をジロジロ見たり、やたらに声をかけたりしないこと。子どもの方が親を十分観察する余裕を与える。

・何げなくそばにいる。

・ふとんを1枚常に敷いておくと、決まった場所に敷かれている1枚のふとんを安全基地のようにして、そこにいるとほっとするのか、そこで食べたり飲んだり遊んだりしたがる子どももいます。

・ふとんを敷いて子どもと一緒に寝る。

・こたつに一緒に入って、抱っこして寝たりする。

・おんぶする。「おんぶひも」でおんぶする。ネンネコをかけておんぶする。

・抱っこする。

・あお向けに寝て、おなかの上に子どもを乗せて抱いている。

・ギュッと抱きしめる。

・毛布にくるんで抱く。

・大きい箱や押し入れに一緒に入ってじっとしている。

・二つ折りにした毛布やバスタオルに子どもを乗せて、大人が2人で両端を持って、ゆっくりゆらす。

・うば車に乗せて押す。

・すいている電車やバスに乗って抱っこしている。その時こちらからしつこく話しかけたり顔を見ようとしないこと。

・車に乗せてドライブする。

・子どもがほほえみかけてきたら、ほほえみ返す。』


また、子どもが相手をしてもらいたがるようになった時、子どもを喜ばせる工夫を、いくつも挙げておられました。


『・おんぶ。

・抱っこ。

・二つ折りのシーツに乗せてゆする。(2人の大人で)

・子どもの手足を両親が持ってゆする。

・抱っこしてぐるぐるまわす。

・タカイタカイ、イナイナイバア等の遊び。

・でんぐり返し。

・ふざけっこ。

・くすぐりっこ。

・おいかけっこ。

・肩ぐるま。

・足の甲に子どもの足をのせて歩く。

・高いところにいる子どもを抱いて受けとめる。

・赤ちゃん体操のように、子どもの手足を持って動かしてあげる。

・せっせっせのような手あそびや、おゆうぎをしてみせる。いっしょにする。

・子どもの出す声をまねてあげる。

・お気に入りのことばを言ってあげる。』


いずれも、就学前療育教室や特別支援学校小学部の先生方が、子どもとの関係づくりのために、保護者への啓発を込めて、取り組んでおられる姿を、わが子に関わって拝見させていただいたことがあります。ただし、個人差もありますので、どの子にもあてはまるわけではなく、先週紹介しました、密着育児・愛着形成(アイコンタクト抱っこ、抱きぐせ・添い寝・あと追い、目を合わせて笑う、呼んだらふり向くことなど)をできる段階に応じて、ピタッと当てはまる時期があることを、つけ加えておきます。しかし、子ども発達支援ホームいわしろでは、あえて意図的に早い段階でチャレンジされていました(その内容は、子ども発達支援ホームいわしろHPでご確認ください)。


その他、子どもの小さなサイン(遠慮がちで消極的なサイン、すぐにあきらめてしまう「ささやか」なサイン)を見逃さないで相手をすることや、子どもの願いにタイミングよく相手をすることについても、書かれていました。本書を直接読まれることをオススメします。


関連記事


「気持ちの通じ合い」が子どもの【ことば】を育て、「楽しみに待つ心、ガマンする心」もはぐくみます

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898503/



by takaboo-54p125 | 2014-05-17 05:02 | 子育て支援