2013年 11月 30日
パパママ育児QアンドAつどいの広場すくすく(オープンスペースれがーと)湖南市
湖南市「つどいの広場すくすく」(オープンスペースれがーと)で、H25,9,19にお母さん方からお受けした質問に対し、即答できる力量が私にないので、2ヶ月後のH25,11,25に、回答する場を設定していただきました。われながら、回答がちょっと遅すぎるなあと思いました。m(_ _)m
①3才児:手洗い・着替えなど、マイペースで急ぐ気がない子には
幼児は、意味を理解して手洗いや着替えをする年令ではありません。手洗いも着替えも、【やりたくなったらする】のです。ここに育児のヒントがあります。子どもがやりたいからする=【ママが喜んでくれるから(ママがほめてくれるから)する】という幼児の特性を、ママが活用しちゃましょう。わが子と同じ視線の高さで、目と目を合わせ、たとえば、
「くつ下、はこうね」
と言ったら、子どもがどう反応するかな、という遊びごころを忘れず、子どもとのやりとりを楽しむつもりで、ていねいにつき合ってみませんか?もし、子どもがしぶったら、
「どうしたの?」
という対話ができます。指示型ママから、笑顔でほめるママに変身するのがポイントです。
②3~4才児:歯みがき「だって‥」「でも‥」「もういい‥」口答えする子には
だだをこねているような反応ですが、ママをひきつけるための子どもなりの懸命な手立てなのでしょう。ママを困らせながら、ママを巻き込んで、甘えている姿があります。それは、【ママとつき合うことが最大の喜びになっている】と言いかえてもいいでしょう。【人づきあいの出発点に立とうとしている】のです。
歯みがきをいやがったら、【密着抱っこ】(ママが
「よしよし、イヤなんだねえ」
と言いながら、互いの胸を密着させて、丸ごと自分を受けとめてくれる満足感に、子どもが包まれるママ最大の武器)をしてあげましょう。それから、
「ママも、いっしょに歯みがきしたいな」
などと、子どもの気持ちに対して、ていねいに相手をすることが、不安やストレスに負けない心の土台を築きます。
③1才前後:離乳食の時、ママの手や足をなめる子には
離乳食を始める頃も含めて、乳幼児の一番発達が早い五感(目、耳、鼻、舌、肌)は、ズバリ、舌です。どんな物(ママも含めて)でも、舌でペロペロなめて確かめます。ですから、ママをなめるのは、ママが大好きなしるしだと受けとめてあげましょう。ママの手をなめながら、離乳食もちょこっとずつ食べてくれたらいいですね。
④1才前後:絵本も新聞も破る子には
指でつまむ、ということができた証拠です。だから、破ることが楽しくてたまらない姿があります。指でつまむのは、指の大切な運動です。のちのちに、細かい作業ができる手先の器用さをはぐくむ行動の1つが、破るということだと受けとめてあげましょう。ですから、破られてもかまわない物を、好きなだけ破らせてあげてください。
⑤3才児:おもちゃのかたづけで、投げつける子には
おもちゃのかたづけをちゃんとできるのは、5才前後(4才半~6才頃まで個人差あり)でしょうか。3才児なら、大きな箱に投げ入れたら、ママが笑顔でほめてあげましょう。
「あれがない、これがない」
と、わが子が言っても、ママはあわてず騒がず、クールに
「ないの?」
と受け流してもいいでしょう。
⑥5才児:食事(歩き食べも含めて)が遅い子には
園の昼食では遅くない子の場合は、園の先生にヒントを聞くのがいいでしょう。
家でも園でも遅い子の場合は、食事が喜びになっていないのかも知れません。食べるのがうれしい・楽しいという離乳食だったか、食べさせなくっちゃという離乳食だったか、がキーポイントになります。そこで、朝ご飯も晩ご飯も、できるだけママがいっしょに食べてあげることを、忙しいとは思いますが、毎日チャレンジしてみてはどうでしょうか。大事なのはママと会話しながら食べるのを好きになること、いっしょに食べることに魅力を感じさせることですから、テレビのスイッチを消して食べるのが理想ではあります。
⑦3才児:1才児半の弟妹の真似をして手で食べる(手づかみの)子には
弟妹がママにかまってもらっているのが、うらやましいのでしょう。きょうだい2人とも満足させてあげるには、2人の口の中へスプーンで交互に食べさせてあげることをしても問題なし、大丈夫です。
「あなたも、こんなふうに食べさせてあげたのよ」
とママに言ってもらって、きょうだい一緒に食べさせてもらいます。もう一度かかわってほしいという気持ちが充分満足したら、そのうちに自分でスプーンで食べる姿に戻るだろう、というぐらいに、ゆったりと思ってあげてみてはどうでしょうか。
⑧1才前後:8ヶ月頃に激しかった人見知りがマシになったが、抱っこを求める子には
基本的に、子どもが求めてくる抱っこは、時間の許すかぎり、受け入れてあげましょう。外へ行くよりも、抱っこしながらできる家事をしたり、ママの足にしがみつかせて家事をしたり、ママのエプロンのひもをにぎらせて家事をしたり、あの手この手です。時には、
「ちょっとガマンしてね」
と抱っこを待たせて、ガマンしたのをほめることもしてみます。そのうちに、ママの見えるところにいるだけで安心する姿を見せてくれるようになりします。
「いないいないばあ」
の延長線といったところでしょうか。抱っこで満たされてくると、ママがいるのを確かめて安心すれば、だんだん離れた距離にいられるようになってくるでしょう。人見知り(以前より分かりにくくなった)が出てくるまでは、好きなことを好きなだけさせます。
「ダメよ」
は人見知りが出てからです。(とっても個人差があります)
以上、お忙しいとは思いますし、しんどいとも思いますが、なかなか、思い通りにはいかないのが育児です。人間ですから。
手がかかる・・・乳幼児の間に手がかかるか、大きくなってから手がかかるか、どちらかでしょう。どちらがいいですか?子どもの間のほうがいいですよね。
今、お母さんが笑顔で目と目を合わせて、抱っこしてくれたり、うなずいてくれたり、ゆったりと語ってくれたりする・・そんなお母さんが発する空気・雰囲気は、乳幼児にきっと伝わっています。
子どもですから、態度では、甘えたり、すねたり、泣いたりしながらも、人と人との「おつきあい」の土台を、お母さんのあったかい姿から吸収していくのだろうな、と回答しながら、子どもたちやお母さん方を見て思いました。
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