教材「日記の授業:指導案」「おもらし・お手伝い」「聞かせたい5話」「詩・冬の夜道:指導案・発問」【中学・職場体験授業:指導案】【発声練習:朝の会】【ごんぎつね:発問】

日記・作文の授業:学習指導案(全1時間)】


テーマ:日記・作文の中の「いいヤツと、わるいやつ」


ねらい:五感を働かせて書く楽しさを体験することで、日記・作文は五感を働かせて書くと、自分の思いを豊かに表現できることに気づくとともに、書きたいな!という意欲を高める。


本時の展開


時間      5分
学習の流れ 

◎導入を聞く                                    

教師の支援 

・児童の作業の前に、補足にある×と○のちがいを板書して説明する。(大きな紙に書いたものを貼ってもよい)                    

補足 

×したこと(手足)

○見たこと(目)○聞いたこと(耳) ○さわった感じ(肌)○におい(鼻)○味(舌)
○話したこと(口)○思ったこと(心)○考えたこと(頭)を板書する 。


時間     10分                                         

学習の流れ 

◎2つの日記の中のⅠ文1文を、「したこと」「五感を働かせたこと」に分ける(個人で)。
したことには
×、五感を働かせたことには○をつける。    

教師の支援

 ・ワークシートを配る。

 ・作業は、1行ずつ、みんなで確認しながら、一緒にしていく。        

補足     

 ・板書の○×を確認しながら、全員がまちがわないように気をつける。

 ・特に五感については、簡潔に説明し、理解させる。


時間     15分

学習の流れ 

◎五感を働かせることを意識して、短い作文を書く。題材「箱の中身」   

教師の支援 

・担任が箱を開けながら、児童が集中できるようにパフォーマンスをしつつ、
 担任の1動作ずつ(1文ずつ)、書かせていく。              

補足     

 ・板書の○の文を示しながら、五感を働かせて書いてみることを促す。

 ・箱を開ける作業を1コマずつ児童に手伝ってもらってもよい(交代で)。
 ・段ボール箱の中にちょっと小さい箱を入れ、その中に、さらに小さい箱を入れ、それをくり返して、
  最後の一番小さな箱に下のイラストを人数分、入れておく。
  (小2なら、大胆にザリガニを入れておいて、生活につなげるのもおもしろい)


時間     10分

学習の流れ 

◎書いた作文を、できる範囲で交流する。                   

教師の支援 

・発表したくなるように、うながすが、あんまり無理はしない。(挙手した子だけでよい)                             

補足     

 ・発表する児童の1文1文を板書の○×と、照らし合わせる。

 ・きっと○の文が多くなるはずである。

 ・全部○より×も少しあるほうが味のある文になる。

(×だけじゃなく○もある文が、豊かな文になることに気づかせたい)


時間      5分
                                         

学習の流れ 

◎箱の中のイラストを日記帳に貼る。                      

教師の支援 

・イラストを配り、日記帳の表紙の裏にのりで貼らせる。           

補足     

・次回から、日記を書く時は、このイラストをヒントにしようと話す。


【日記の中の「いいヤツと、わるいヤツ」ワークシート】

×したこと(手足)

○見たこと(目)・・・・・・・○は五感

○聞いたこと(耳)

○さわった感じ(肌)  

○におい(鼻)

○味(舌)

○話したこと(口)

○思ったこと(心)

○考えたこと(頭)


◎いっしょに下校したA君とB君の日記を比べよう。

一行ずつ、( )の中に、○と×をつけてみよう。


「今日」              A男

( )今日、家に帰ってカップめんを食べた。

( )そして、3DSのゲームをした。

( )そして、スマホのゲームをした。

( )そして、B君にメールをした。

( )自転車でコンビニへ行った。

( )B君とゲーム遊んだ。


「クレーン車」           B男

( )「ウィーン」という音、A君が「何やろ」と聞いた。

( )ぼくは「クレーン車や」と言った。

( )クレーン車はビルの上まで、鉄板を持ち上げていた。

( )あんな高い所まで上げられるんかなと思った。

( )人間なら、何人ぐらい、ぶら下がれるのかな。

( )A君と二人で、クレーン車のまねをしながら帰った。

※まだ習っていない漢字は平仮名で書くか、ふりがなをつける。

【授業記録を見たい時は】

実際にされた授業記録を読みたい場合、児童文学「兎の眼(うさぎのめ)」灰谷健次郎・作(理論社)の、8章「わるいやつ」で足立先生のクラスが、この指導案の前半部分の授業をしている場面があります。21章「ぼくは心がずんとした」で小谷先生のクラスが、この指導案の後半部分の授業をしている場面があります。オススメの本です。図書館にあるはずです。つまり、この指導案は、この本に出てくる2クラスの授業を1つに合体させた、というのが、まあ、タネ明かし、ということです。でも、小2,小3,小4,小5,小6で、この授業をしました。中学校の先生方には、「生活の記録」を取り組むための模擬授業をしました。


【日記に貼るイラスト】


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【「おもらし」した友だちをフォローした子の話(教材)】


『授業中だった。

元気者の女の子が急に立ち上がり、窓際へ行き、水の入った花瓶を持って、                                     

「先生、水を替えてきます」

と言って歩き出した。

それから、自分の席の前に来た時、突然つまずいた。                                         

そして、座席に座っていた大人しい女の子のスカートに、花瓶の水を全部こぼしてしまった。

水をこぼした元気者の彼女は、その子に必死に謝った。                                      

花瓶の水をかけられた大人しい女の子は、黙って泣いていた。                                

だが、その子は水をかけられて泣いていたのではなかった。                                

その子はトイレをガマンしきれず、おしっこをもらしたので泣いていたのだ。                             

でも、みんなは知らなかった。

そのことに1人だけ気づいた後ろの席の彼女は、すぐ行動にうつした。                             

その子のスカートに、実は花瓶の水をわざとかけたのだった。                                  

おしっこをもらしたことを周りのみんなに気づかれないようにするためだ。                         

元気者の彼女は自分を悪者にしてまで、その子をかばったのである。                              

周りのみんなからは

「授業中に何やってんだよ」

などと非難の声を浴びたが、ひと言もその事実を語らなかった。                                

先生も後になってから、おしっこをもらした子から、その話を聞いたそうだ。』


【お手伝いについて考えるための教材】


  家族の役割                   神奈川県Yさん(15歳)


私の両親は、二人とも働いています。それで家では家事を家族みんなで分担しています。お父さんもお母さんも、私も妹も、みんなそれぞれ家族の中での自分の役割をもっています。


私の今の役割は、朝ごはん・夕ごはんの洗い物と、週に1回は洗濯物です。小学生の頃からずっと続いています。私はいつもいやだなあと思っていました。中学に入ってからは部活もあるし、塾もあるし、そのうえ家事までやらなくてはいけないので毎日毎日とっても大変でイヤでした。やりたくないと言いながらも、やらなくてはいけないことだと頭ではわかっていたので、余計にイライラしてしまうのです。しかも、やりたくないことを全て後まわしにしてしまうので泣きながらお皿を洗っていた覚えがあります。


ずっと前のことですが、強く印象に残った出来事があります。私の当番だった洗い物を父がやってくれていたとき、私は

「ありがとう」

と言いました。テストで良い点を取っても、賞状をもらっても、あまりほめてくれなかった父が、たったそれだけのことをすごくほめてくれたのです。私はなぜだか不思議に思って、それが強く印象に残ったのです。


この前、母に

「どうして私や妹に家事をやらせるの?」

とたずねてみました。すると母は

「忙しいから手伝ってもらいたい、仕事を覚えてもらいたい、というのもあるけど、家事をやっている人じゃないとわからないことがたくさんあるからだよ」

と言いました。ご飯を作ってもらって、洗濯も掃除も洗い物もやってもらって、それが普通だと思ってはいけないと。洗い物をやってくれた人に、洗濯をしてくれる人に、

「ありがとう」

と言いました。人がお弁当を

「まずい」

と言って残したのを見て、作るのは大変なのに、と思いました。ご飯を食べて

「おいしい」

と言えるようになりました。もしも私が何の手伝いもしていなかったならば、あたりまえのこととして、一つひとつの物事に感謝できなかったと思います。その話を聞いた時、父がほめてくれた意味がやっとわかったような気がしました。


「家族」という社会集団の中で、私たちはいろいろな役割をもっています。その役割をはたすことが、家族の力にも自分の成長にもつながっているんだなと思いました。そして、あらためて家族というものが自分にとって大切なものなんだと感じました。


(やさしさ・ふれあい:啓発資料2013,2[JAグループ滋賀]思わず心があったまる話 第8集作品より)


これは、中3か高1の女子生徒の書いた作文です。JAから定期的にわが家へも配られる啓発冊子に載っていました。

この作文を教材として扱うとしたら、子どもたちに問うてみたいことがあります。
「家のお手伝いを続けると、どんないいことがあるのかな?」

先生方なら、どんな発問をされますか?


【子どもたちに聞かせたい短い話(5つ)】


どの話に心をひかれますか?(子どもに聞かせたいなぁ)                                              

ずっと前の朝日新聞【天声人語】に「短い話をいくつか」というのが載っていました。


◎電車に乗っている小学校低学年の男の子とその父親。お年寄りが一人、乗ってきた。

座っていた父親が、すぐに席をゆずった。

「お父さんの知っている人?」

と男の子。

父親は答えた。

「人生の大先輩だよ」


◎彼女は学校でいじめにあっていた。 

周囲はみな傍観している。  

ある日、机の中に手紙があった。

「独りだと思わないで。みんな言葉にできないだけだから」。

「ファイト」

のメモも。

「わかってくれている人がいる」 

との思いが、彼女を支えた。


◎満員電車で、赤ん坊が泣き出した。

険しい視線が母親に集まる。

と、年配の女性が母親に話しかけた。

「眠いのかしらねえ」。

母親は

「うるさくてごめんなさい」

と謝る。

女性は続けた。

「何を言ってるの。一番大変なのは、あなたじゃない。お母さんが一番つらいのよね」


◎北海道の広い道。

おばあさんが渡っているうちに、信号が赤になる。

寄りそうようにしていた小学4年くらいの男の子が、片手をあげ、止まってと車に会釈した。

おばあさんが渡り終えた。

男の子は野球帽をとり、ペコンとお辞儀をした。


◎カキ、モモ、ビワ、・・・・。

歩道沿いに果樹が並び、それぞれの季節、たわわに実る!

土地の持ち主のおじいさんが、学校の行き帰りに子どもたちが自由にとれるよう、植えたのだ。

木々の下の手入れされた花々も、人々を楽しませる。


どの話も、心があったかくなる話ですね。子どもたちに聞かせたら、どの話に心をひかれてくれるでしょうか。聞いてみたいですね。

私は、その場の雰囲気を一瞬にして変えた、年配の女性の「ひと言」は、ほんまに見事やなと思いました。赤ん坊の母親に語りかけているんだけど、その母親の気持ちを、さり気なく周りの人たちに聞かせています。教室でも、トラブった子に教師がこんな「ひと言」を言えたら、きっと周りの子の気持ちも、教室の空気も温かくなるでしょうね。


【詩「冬の夜道」(高学年):指導案〔発問3つ〕】


次の詩は、私が小学校高学年の頃(S45~46年)に小学校で習った詩です。たしか教科書にのっていた記憶があります。今でも暗唱できます。味わい深い冬の詩です。家族の絆を味わえる詩でもあります。しみじみ読み味わってみてください。


 冬の夜道                  津村信夫


冬の夜道を 一人の男が帰ってゆく

はげしい仕事をする人だ

その疲れきった足どりが そっくり それを表している

月夜であった

小砂利をふんで やがて 一軒の家の前に 立ちどまった

それから ゆっくり格子戸を開けた

「お帰りなさい」

土間に灯がもれて 女の人の声がした

すると それに続いて

どこか 部屋のすみから

一つの小さな声が言った

また一つ

また一つ別の小さな声がさけんだ

「お帰りなさい」

 

冬の夜道は 月が出て ずいぶんと明るかった

それにもまして

ゆきずりの私の心には

明るい一本のろうそくが 燃えていた


かつて、小学校の高学年を担任すると、必ず「冬の夜道」を子どもたちと読み味わいました。この詩の授業を、7回はしたでしょうか。それは、子どもたちに、将来、大人になった時の自分の「家族」を豊かにイメージするきっかけにしてほしかったからです。

まず、音読をしたら、意味のわからない言葉をどうにかします。「足どり」「小砂利」「「格子戸」「土間」「灯」「ゆきずり」などを、子どもたちは言うでしょう。どうにか意味がわかったところで、音読を入れます。

最初に問いたいのは、1人の男の行動の裏側にあるものです。

「この男の人は、疲れていたから、ゆっくり開けたのかなあ?」

と聞いてみたいです。子どもたちが「はげしい仕事」「疲れきった足どり」「そっくり」「やがて」「立ちどまった」「それから ゆっくり」などから、男の人の姿・状況を思い浮かべつつ、男の人の家族への温かさにまで思いをはせてくれたらいいなあ・・と思います。ある年には、「家族に、疲れきった顔を見せると心配させるので、一度立ちどまってから、深呼吸して、ゆっくり開けた」と語る子もいました。

次に問いたいのが、男の人を迎える家族の姿です。

「この家は何人家族なのかなあ?」 

と聞いてみたいです。「女の人」「1つの小さな声」「言った」「また1つ また1つ」「別の小さな声」「さけんだ」などから、迎えたのは、3人か4人か意見が分かれるでしょう。その中で、迎えた時の家の中の様子や、男の人にかけた言葉も出てくればいいなあ・・と思います。別の年には、「小さな声が言ったのは低学年ぐらいの子で、小さな声がさけんだのは、3才ぐらいの双子で、3人の子どもがお父さんの帰りがうれしくて飛びついた」と語る子もいました。

最後に問いたいのは、ゆきずりの作者の姿です。

「ゆきずりの私には、家で誰が待っているのかなあ?」

と聞いてみたいです。「それにもまして」「ゆきずり」「私の心」「明るい」「1本のろうそく」「燃えていた」などから、思い思いに、作者も男と同じような家族がいる、作者は家族のいない1人暮らし、などを語ってくれたらいいなあ・・と思います。また別の年には、「『月の明るさ』と『ろうそくの明るさ』の違い(冷たい・温かい)から、1人ぼっちの作者だから心に灯った『ぬくもり』を、北風で消したくないほど大切にしたかった」と語る子もいました。

そして、もう1度音読しながら、この温かい家族と、心を温められた作者の情景をイメージしてくれたらいいなあ・・と思います。自分も大人になったら、こんな家族をつくりたいなという、子どもたちが描けるモデルの1つに、この詩がなってくれたらなあ・・と心から願いつつ・・。

実際には、こちらの思うようには、なかなか、子どもたちは描いてくれないものですが・・。どこと、どこで、グループ学習を取り入れたらいかは、迷うところです。今の時代の、ほとんどの子どもたちは「土間」も「格子戸」も知りませんから、1校時45分でやり終える自信も、ちょっとありません。でも、ステキな詩であることは確かです。

とにかく情景を思い浮かべてほしいので「男の人はどうして立ちどまったの?」「男の人はなぜ、ゆっくり開けたの?」「この家族を見た作者の気持ちは?」「明るい1本のろうそくって、作者が言いたかったことは何?」というような問いかけは、したくありませんでした。詩という文学作品を読み味わうとは、そういうことではないと思うからです。あくまでも情景をより豊かに思い描き、イメージすることを主にした授業を展開したいものです。そうする中で子どもたちが自ら、自然体で心情にもふれてくれるのではないでしょうか。


【職場体験の発展「よのなか」科の指導案(中2)】


テーマ    「ハンバーガー屋さんの店長になってみよう」                                                                               (教科は、総合か地理・公民の発展で扱うか、迷うところです)

ねらい

◎ハンバーガー店の出店場所を考える活動を通して、通行量・稼働率など、集客を決める量的な側面から、経済的価値の差異について理解する。

◎提示された条件の中で自分なりの仮説を立て、論理的に自分の意見を述べる。

手 法

☆シミュレーション(地図からの情報の読み取り、1日の売り上げ予測)

☆プレゼンテーション(グループでは全員、クラスではグループの代表)


本時の展開

時間     10分

学習の流れ

◎ハンバーガー店の出店場所を考える。(個人で)

(どの場所が、より多い集客ができる店になるか理由も考える)

教師の支援

 ・方位(北が上)を確認。

 ・地図をじっくり見させて、お客さんが最も多く来る所を予測しよう。

補足

 ・地図は拡大して黒板に、はっておくと、よりよい。

 ・正解は一つではなく、多様にあることを強調する。

 ・自分なりの根拠を持って、自由に考えること。

 ・今回の条件は1つ(駅前は空いている土地がないこと)


時間     15分

学習の流れ

◎ハンバーガー店の出店場所を検討する(各グループで)

①全員の出した場所の、よい点もわるい点も出し合う。

②グループで検討して、最終的な出店場所を決める。

③グループの代表が発表する。

教師の支援

 ・その場所を選んだ理由も言えるとよいことを伝える。

 ・相手にわかりやすく納得・共感できるように話そう。

 ・どの場所にも必ずよい点とわるい点がある。(決してバカにしない)

 ・△さんの意見だから決めるという発想ではなく、あくまでもお客様が最も多く集まる場所を基準に論議しよう。

 ・目的は、相手に分かりやすく伝えることだと再確認。

補足

 ・生徒と「ナナメの関係」の大人(保護者など)にも参画してもらうとよい。

 ・通行量(人やクルマ)や一日や一週間の稼働率にも目を向けさせる。

 ・多数決でも、全員一致でもかまわない。

 ・どの意見にもコメントを
 ・他のグループの発表にも、自分の意見と同じ場合もある(集中して聞く)。


時間     10分

学習の流れ

◎1日の売り上げを概算で計算する。 

教師の支援

 ・乗降客数は事前に確認。

 ・100人に対しておよそ1~2%だと伝える。

 ・ほぼ1人500円です。

 ・以上の数字を元に計算。

補足

 ・マクドナルド3800店、モスバーガー1400店、ロッテリア500店も、このようなマーケティングで出店していることを確認。

 ・学校の近くの駅(JRなど)に、あらかじめ問い合わせておいた「1日の乗降客数」を生 徒に教え、1日の売り上げを計算させると、出店して採算がとれるかどうかという現実の厳しさも実感できるだろう。


時間     5分 

学習の流れ

◎この学習で自分が学んだことを書く。

教師の支援

 ・言いたい生徒に感想を発表させる。

補足

 ・生徒の気づきを評価する。

ゲスト・ティーチャー 

 ・近隣のハンバーガー店の店長

 ・コンビニ・ファースト店の店長

 ・仕事で出店担当をしたり、不動産屋をされている保護者

 ・コンビニ・ファーストフード店をされている保護者

 ・店を経営しておられる保護者(以上の該当者が、もしおられるなら、ということで)


【ワークシート】

(1,の50箇所は私のオリジナル。藤原氏は場所指定をせず自由に選ばせた)

「ハンバーガー屋さんの店長になってみよう!」


1,【個人】ハンバーガー店を、右の地図の○印の50カ所のうち、1カ所に新しく出店しようと思います。あなたなら50カ所のうち、どこに出店しますか。1カ所だけ選んでみましょう。ただし、駅前は土地が空いてないので、出店できません。


2,【グループ】メンバーは、どの場所(○印)を選びましたか。メンバーが選んだ場所のよい点とわるい点を、各班で、検討してください。そして、グループ全員で、出店する場所を1カ所にしぼってみましょう。


名前 選んだ場所の特徴 この場所のよい点 この場所のわるい点

(    )(         )(         )(          )

(    )(         )(         )(          )

(    )(         )(         )(          )

(    )(         )(         )(          )

3,【クラス】各班が出店する候補地を発表します

          (                 )

例えば、2対2の同数で意見が分かれた時は2箇所発表します。


4,【個人】JR近江八幡駅前広場に、ハンバーガー店があった場合、あなたが店長の立場になって、1日の売り上げ(おおよそ)を計算してみよう。


(1)近江八幡駅の1日の乗降客数は何人ぐらいかな?    (      人)

(2)100人の通行人のうち、何人ぐらいが店に入るかな?(      人)

(3)お客差1人で使う金額は平均何円ぐらいかな?     (      円)

(4)この店の1日の売り上げは何円ぐらいかな?      (   円)


5,【個人】どんなことが学べましたか?この授業の感想を書いてください。


【「よのなか」科とは・・・・・】


「よのなか」科は、東京都の和田中学校・藤原和博校長(リクルートから転身)が考え、生み出された、世の中とつながる教科です。おもな特徴は、身近な問題から「正解が1つでないテーマ」を取り上げていること、ロールプレイ・シミュレーション・プレゼンテーションなどを採り入れて授業の課題を自分のこととして導くこと、大人と子どもが一緒に学ぶ場となっていることなどです。

テーマも豊富です。私の手元にある資料:文部科学省委託事業「新教育システム開発プログラム」(中学校の国語・社会・数学・理科を担当する先生方の編集協力)だけでも、24テーマあります。

金融経済編では、「ハンバーガー屋さんの店長になってみよう」「流行る店、流行らない店」「ハンバーガーの原価と輸出入」「円高・円安(為替)と世界経済」「ゴムと地球とあなたの関係」「中学生は大人?まだ子ども?」「お金と人生と自分の関係」「時給と年収の関係」があります。政治・法律編では、「家の窓から日本が見える」など8テーマあります。現代社会の諸問題編では、「少子化問題について考える」など8テーマあります。

その藤原和博氏が、2009年、大阪府豊中市立第十四中学校で出前授業をされたと聞きました。それで、私も2010年に中学校の先生方の研修会で模擬授業を、2011~2012年に学生相手の教科教育法で「ハンバーガー屋さんの店長になってみよう」の授業をしてみました。


【どんな地図を使用したのか】


藤原和博氏が用意した地図は、横浜市緑区と東京都町田市の境を走る東急田園都市線の「すずかけ台駅」を中心に、北に「つくし野駅」、南に「南町田駅」があり、幹線道路の厚木街道と町田街道が交差しており、東名高速:横浜町田インターや大和バイパスも走っている地図でした。周辺には大学や高校もあり、どこに出店しようか迷いそうな地図でもありました。ただし、誰でも思いつく場所である駅前は、指導案にアンダーラインが引いてあるとおり、土地が空いてないので出店できないという条件をつけられました。


私は、出店場所を迷いそうな、手作りの地図(架空の街)を使いました。事前に、近江鉄道八日市駅とJR近江八幡駅の「1日あたりの乗降客数」を調べておきました。実際の授業では、「駅前は土地が空いていないので出店できない」という条件をつけることを、すっかり忘れていました(反省です)。中学校の校内研修で模擬授業をした時の、先生方のド真剣^^なグループ討議は、今でも目に浮かびます。聴き合う「4人グループ」も採り入れると、なおいいでしょうね。


【朝の会(朝の歌)における発声練習】


私の場合、いつも次のような流れで発声練習指導をしていました。

まず、息を吸って、息を吐く練習です。最初は「あくび」をするイメージで、私が両手を徐々に広げていく間、子どもたちは、ゆっくりと息を吸っていきます。複式呼吸の練習です。そして、一瞬止めて、私の合図で一気に息を吐きます。ときには、一気に吐かずに、ゆっくりと長く細く息を吐くこともします。


次に、ピアノのソの音を聞かせて、たっぷり息を吸った後、私の合図で「アーーーーー」と、10~15秒ほど「ソ」の高さを維持しながら発声していきます。「ソ」の次は「ファ」「ミ」「レ」「ド」と、一音ずつ下げていきます。歌う曲によって、低い「シ」まですることもあります。


また、「ソ」に戻ります。今度は「ソ」から「ラ」「シ」「ド」「レ」「ミ」と、一音ずつ上げていきます。歌う曲によって、高い「ファ」まですることもあります。


その次は、1回たっぷりと息を吸って、「ドレミファソラシドレミーーー」と音階を上がったり、逆に下がったりする発声練習をします。


最も大切にしていたことは、子どもたちが、自分の声を「あそこまで届けよう」と意識しながら発声しようと思ってくれるようになることでした。そのために、私が両手の親指同士、人差し指同士をくっつけて、丸い円をつくり、

「この丸の中に、自分の声を届けて」

と言ったり、その丸い円をつくった両手の位置を胸の前から、斜め上の後方へ移動させながら、私が1歩ずつ後退して、子どもたちが、より遠くまで、声を届けようと意識してくれるようにしたりしました。それは、指揮の合図に集中するレッスンでもありました。

「この黒板の向こう側の部屋にいる人に、みんなの声を届けよう」

「今、運動場で体育をしている人たちに、みんなの声を届けよう」

などと、より具体的・視覚的に「あそこまで声を届けよう」とイメージしてくれるような言葉がけをする発声練習も採り入れました。


頭声的発声を、子どもたちに意識してもらうためには、

「あごをやわらかく、なるべく大きく開こう」

「口の中は、力が入らない程度に、ほどよく大きく開こう」

「口よりも、のどの奥を開いて、声を上に持っていこう」

「のどの、上あごから、鼻の方向に、声をひびかせよう」

「頭の中をからっぽにして、頭の中、全体に声をひびかせよう」

「声は、下腹から、体の真ん中の『声のくだ』を通って、一気に鼻の方へ」                                     

とか、イメージしやすいことをいろいろ言ったのですが・・ちょっと忘れました。


こういったことを、合唱の練習の最初に5~10分ほどしてみるだけで、子どもたちの集中力(ピアノの音や友だちの声を聴く集中力、指揮の合図に反応する集中力)が個々バラバラじゃなく、40人なら40人の声のかたまりになります。それが、指揮者にドドーンと向かってくるから、指揮をしながらゾクゾクッとなることもあります。


腹式呼吸ができるようになれば、やわらかな大きい声で、子どもたちも気持ちよく歌えるようになるので、子どもも斉唱より二部合唱をしたがります。一度だけ音楽会で「ゆうやけこやけ」の四部合唱(アカペラ)にもチャレンジしました(やってくれました)。当然、10分を越えるオペレッタも、平気で歌いこなせるようになります。ただし、朝の歌も、帰りの歌も、毎日歌っていた1998年頃までの話です。


無理して大きな声を出そうと怒鳴り声で歌うのは、のどを痛めるだけです。やはり、大事なのは、基礎になる発声練習をていねいにやってから、合唱の練習をすることです。「もっと大きな声で」と言うのではなく、「もっと息を吸って」「おなかに息をためて」と言うほうが、結果として、やわらかく大きな声で歌えるようになると、指導者は心得るべきでしょう。もちろん、指導者自身が、その歌を好きで、心から子どもたちと一緒に歌いたいという気持ちになっているかどうかが、そのまま指揮に表れ、子どもたちの歌声にも表れると自覚しておく必要はありますが・・・。


【朝の会で子どもたちと、ぜひ歌いたい歌】

         

釜石市にある釜石小学校の校歌(生きるための羅針盤みたいな歌)は、作詞が井上ひさし、作曲が宇野誠一郎という『ひょっこりひょうたん島』コンビの作品だと知りました。こんなに力強く心を揺さぶられる歌詞の校歌があることに、驚きました。自分の母校じゃないのに、元気が分けてもらえる校歌に、初めて出会いました。もう、とっくに知っておられる方も多いかも知れませんが、改めて紹介させてください。


【釜石小学校・校歌】


いきいき生きる いきいき生きる

ひとりで立って まっすぐ生きる

困ったときは 目をあげて

星を目あてに まっすぐ生きる

息あるうちは いきいき生きる


はっきり話す はっきり話す

びくびくせずに はっきり話す

困ったときは あわてずに

人間について よく考える

考えたなら はっきり話す


しっかりつかむ しっかりつかむ

まことの知恵を しっかりつかむ

困ったときは 手を出して

ともだちの手を しっかりつかむ

手と手をつないで しっかり生きる


この校歌を聞きたいなあと思って検索したら、次のHPに校歌のBGMが流れていました。小学生の子どもたちと歌ってみたい、みんなの歌のようなメロディー(楽譜付き)でした。さすがは、「ひょっこりひょうたん島」の作曲者です。

http://www.utagoekissa.com/utagoe.php?title=kamaishishougakkoukouka


次のYouTubeアドレスで、釜石小学校の子どもたちが歌う、正しい校歌を聴くことができます。

  釜石小学校の子どもたちの歌声(題名のない音楽会)

   http://www.youtube.com/watch?v=-qqCP-6kLzc


時々、このYouTubeの歌に合わせて、アカペラで歌えるように練習していました。同時に、この校歌をピアノで弾く伴奏をCDに録音してもらえないかと、従姉妹に頼んだところ、快く引き受けてくれ、その楽譜まで書いてくれました。感謝です。CDにはピアノ伴奏&歌入り伴奏を録音してくれたので、使わせてもらっています。


合唱は、毎日の発声練習が大切です。腹式呼吸をできるようになるためには、どの子にも「あくび」をイメージさせて息を吸わせると効果があります。頭声的発声の指導は・・うまく言葉では表現できません。発声練習について書くと、それだけで相当な量になってしまうので、またの機会に・・ということにします。当時、同僚からは「ピアノも弾けんのに、なんで子どもの声が響く指揮ができるんや?」と、よく聞かれました。それは学生の時、泊山小で、石井先生や岩脇先生の指揮を見つめ、岩脇先生のクラスで1時間「荒城の月」の指揮指導を受けたからです。優れた指導は短時間でも、必ず格段の影響を受けるということなのでしょう。ですから、みなさん、優れた文化・芸術にふれる千載一遇の機会を逃さないでください。


「ごんぎつね」ごんの兵十への思いを問いたい場面と発問


国語の物語文教材において、登場人物の心情を問うことは少なくないと思います。ところが、私は最初の転任後、ほとんど心情を問うことをしなくなりました。その代わり、登場人物の表情・言動の変化、登場人物の仕草の細やかな様子、それに関わる情景描写を問うことが、私の授業スタイルになっていました(まあ、ひねくれ者でした)。


2013年6月19日(水)朝日新聞20(教育)面に「ごんの気持ち 伝わった」という記事が載っていました。びっくりしました。記事のサブタイトルは次のとおりです。

〈南吉オリジナル版テキスト作成〉

〈(前略)オリジナル原稿に光を当てようと、私立立命館小学校(京都市)の岩下修教諭が、絵入りのテキストをつくった。〉

という一文が記事の前文の後半にありました。記事の本文も一部紹介します。教科書の「ごんぎつね」が「赤い鳥」版だということは、私も知りませんでした。

〈(前略)子どもたちが「赤い鳥」版の長所に挙げるのは、「ごんが撃たれながら『うれしくなりました』という自筆原稿だと、兵十にごんの思いが伝わらない。うなずきましたの方がいい」、「難しい言葉や漢字がなく、わかりやすい」自筆原稿の方は、「気持ちが届いて『うれしくなりました』とはっきり書いてあり、私もうれしくなる」「兵十の『おや—————— 』はすごい。驚きや後悔などいろいろな気持ちがこもっている」教科書だけを読んだ授業では「罪を償うことの大切さが主題」と受けとる子が目立った。自筆原稿の文を示すと「ごんが自分と同じように孤独な兵十につながりを求め続けた思い」を感じ取る子が増えたという。(後略)〉


「赤い鳥」掲載の「ごん狐」と、自筆原稿の「権狐」の、ラストシーンも載っていました。どちらも【旧仮名遣い】のままというのが、なんかいいですよね。記事で紹介されていた、両方の原稿は、以下のとおりです。

〈「ごん狐」(「赤い鳥」に掲載された作品)〉

〈ごんは、ばたりとたほれました。兵十はかけよつて来ました。家の中を見ると土間に栗が、かためておいてあるのが目につきました。「おや。」と兵十は、びつくりしてごんに目を落しました。「ごん、お前だつたのか。いつも栗をくれたのは。」ごんは、ぐつたりと目をつぶつたまま、うなずきました。兵十は、火縄銃をばたりと、とり落しました。青い煙が、まだ筒口から細く出てゐました。〉

〈「権狐」(新美南吉の自筆原稿)〉

〈権狐は、ばったり倒れました。兵十はかけよつて来ました。所が兵十は、背戸口に、栗の実が、いつもの様に、かためて置いてあるのに目をとめました。「おや——————。」兵十は権狐に目を落しました。「権、お前だつたのか・・・・・・。いつも栗をくれたのは———。」権は、ぐつたりなつたまま、うれしくなりました。兵十は、火縄銃をばつたり落しました。まだ、青い煙が、銃口から細く出てゐました。〉


びっくり仰天の〈新聞記事〉の紹介(抜粋)は、以上です。


ごんの心情を、最も問いたい場面

この記事を読んだ時、私は石井順治先生の講演(昨年冬2013年2月15日)を思い出しました。石井先生が言いたかったことを、ノートのメモ書きを頼りに、私なりにふり返ってみます。


『ごんぎつね【三の場面】

『兵十が、赤い井戸のところで、麦をといでいました。兵十は今まで、おっ母と二人ふたりきりで、貧しいくらしをしていたもので、おっ母が死んでしまっては、もう一人ぼっちでした。「おれと同じ一人ぼっちの兵十か」こちらの物置ものおきの後うしろから見ていたごんは、そう思いました。』


ここのところは、ごんの思いをしっかりと、子どもたちに聞くのが大切です。「どこから、そう思うの?」と、「おっ母と二人ふたりきりで」「貧しいくらし」「おっ母が死んで」「もう一人ぼっちでした」といった言葉にふれながら、「おれと同じ一人ぼっちの兵十か」とつぶやくごんの本当の思い・・・それに、子どもが気づくのをいざなうのが、教師の役割ではないでしょうか。


そこで、ごんの真意を受けとめた子どもたちは、次の行(教科書の7行目)

『ごんは物置のそばをはなれて、向うへいきかけますと、どこかで、いわしを売る声がします。「いわしのやすうりだアい。いきのいいいわしだアい」ごんは、その、いせいのいい声のする方へ走っていきました。・・・』

からは、ごんの気持ちを追求するのではなく、ごんの姿を描き合う場面になります。子どもたちが、兵十へのどんな思いを受けとめたかによって、その後の、ごんの行動の受けとめ方も大きく変わってくるでしょう。』


以上、三重県伊賀市立河合小学校:公開授業研で石井先生が講演された時に、少しふれてくださった部分の紹介です。私のいい加減なメモと、さらにあやふやな記憶を元にしておりますので、石井先生の意図とずれていたら、すみません。ただ、ほとんど物語文教材で登場人物の心情を問わなかった私が、この場面では、ごんの心情(兵十への思い)を、今、子どもたちに問いたくなりました。

せつないごんの思い・姿を、読み味わいましょう

子どもたちが、全文をていねいに読んで、個人学習で、気になる箇所に線を引いてから、この【三の場面】を読み取ると、ごんは、うなぎの償いのためだけに、ひたすら運んだわけではないことに気づいてくれる子が、少数ですが、必ずいてくれます。そういう子の考えに、うまく光をあてることができたとしたら、「償い」だけと思っていた子どもたちの視野を、グンと広げてくれる可能性が出てくるでしょう。


そもそも、何の見返りも求めない「償い」って、1,2回はできても、そうそう長続きするものではありません。それは、兵十と加助の会話を聞いたごんが

「へえ、こいつはつまらないな」「おれは引き合わないなあ」

と思うところで、子どもたちも、どうやら「償い」だけではないことに気づきます。子どもたちは

「わかってほしかった」「認めてほしかった」

と言うかも知れません。その場合、石井先生のように

「どこの文から、そう思うの?」

と問い返してみることで、

「なるほど、その文から、そう読むこともできるのか」と、クラスみんなで、自分と違う意見も認め合い、共有し合える時間にしたいものです。みんなで意見を出し合って読み味わう場合に、最も大切にしたいことのひとつですよね。


じゃあ、「償い」以外の何なのかを考えるための発問例を少し挙げてみます。

「うなぎの時のごんと、いわしの時のごん、では、どんなことが違うかな」

「兵十に次々と物を届ける、ごんの届け方には、どんな違いが出てくるかな」

「お念仏がすむまで井戸のそばでしゃがんで待って、二人のあとをついて行ったごんは、どんな話を聞きたかったのかな」

子どもたちが、ごんの求めている願いを、少しでも感じ取ってくれたら、と思って、以上の発問を、ない知恵をしぼって、ひねり出してみました。


ごんの

「つぐない=おれのせいで・・兵十のために・・してあげたい」

が、いつの間に

「つながり=兵十のために・・兵十を求めて・・認めてほしい」

に変わったのか、それとも【三の場面】から両方の思いがあったのか、教師の解釈を子どもに押しつけるわけにはいきません。ただ、【三の場面】において、石井先生が大事にしたいと言っておられた

「おれと同じ一人ぼっちの兵十か」とつぶやく、孤独なごんの胸中、

先生が指摘されている「自分と同じように孤独な兵十につながりを求め続けた思い」に少しでもふれながら、子どもたちが【三の場面】を読み味わうことができたら、ごんがせっせと続ける行動の微妙な変化をも、より豊かにイメージできるのではないでしょうか。そういう意味でも、この「オリジナル版テキスト」には価値があると、私も思います。


人と人とのつながりが希薄になってきた現代社会だからこそ、兵十に伝えたい思いを不器用にしか行動できないごん、そんなごんの、思いをうまく伝えられないもどかしさ、これらに、ぜひ、子どもたちがふれてほしい(気づいてほしい)と願います。人と人が「伝え合う」ことの大切さを実感するためにもです。


なお、記事の最後には、その南吉オリジナル版テキストを、立命館小学HPのNEWS一覧からダウンロードできることも書いてありました。さっそく拝見いたしました。(以下のURLです)

http://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=95805

本文も挿絵も、実に見事なテキストで、敬意を表します。「ごんぎつね」に対して慣れっこになっていた私の心の油断を、新鮮に揺さぶってくださった石井先生には、感謝いたします。そう言えば、石井先生の年賀状には、新美南吉記念館がご自宅から近いと書いてありました。そして、貴重なオリジナル教材を発掘されて実践に生かしておられる岩下先生には、頭が下がります。こうして今、私は改めて「ごんぎつね」の奥深さを感じております。


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by takaboo-54p125 | 2017-03-25 08:18 | 教材