2013年 04月 21日
祭り歌「伊勢音頭」も、府県・地方ごとに、さまざまな「伊勢音頭」があるのですね(YouTube)
2013年4月20日(土)は村の春祭りでした。隣村と一緒にします。神輿は二基です。前日19日(金)の夜は宵宮で、太鼓渡りをしました。その後、社務所で、村の若い衆20数名が祭り歌「伊勢音頭」の練習をしました。私たちOBも一緒に歌います(こういう文化は伝承ですから毎年恒例)。祭り当日は、出身の方々も帰省し、御輿かきに参加してくださり、担ぎ手だけで40~50名は集まります。おかげで、まだ台車もつけずに、なんとか持ちこたえています(最後は隣村の若い衆も手伝ってくれますので、感謝です)。鐘と太鼓のたたき方(息の合わせ方)は、今年の宵宮でも高校生が中学生に教えてくれている姿が見られました。
さて、滋賀県湖東地方の「伊勢音頭」は、本家である三重県のふし回し(歌い方)とは、ずいぶん違います。兵庫県神戸市の御影だんじり祭のふし回しとは、少し似ています(「合いの手」①②③は、わりと似ていて、感動です)。近隣の堅井の大宮:春祭りの「伊勢音頭」は、私たちの祭りで歌う「伊勢音頭」とほぼ同じふし回しです。どうやら、府県・地域によって、同じ「伊勢音頭」でも、さまざまなふし回しがあるようです。
滋賀県発祥(昔、滋賀県は近江国とか江州と呼ばれていました。そして、踊り発祥の地の地元には毎年、運動会のフィナーレで踊る伝統を受け継いでいる小学校あり)の「江州音頭」を、大阪府北部地域(北摂)でも毎年、あちこちの市の盆踊りで踊っておられると聞き、うれしくなりました。また、滋賀県で行われる盆踊り「江州音頭」の締めくくりは、なんと「伊勢音頭」の「ソーリャーヤートコセー エーヨーイヤナー アーアレワイサー コレワイサーエ ソーリャー ヨーイトセー」でお開きになりますことにも、不思議なつながりを感じます。
話がそれたので戻します。うちの村の祭歌好きな長老たちでも、ふし回しが1人ひとり微妙に異なるところが、違和感のない個性的なええリズムになってます。以前は、新築の棟上げに「伊勢音頭」は必須だったそうです。そんな、うちの村の若い衆でよく歌われているのは、次の6つでしょうか。
◎サァヨーオオ オーイサーエー
今日は若い衆のイナ
①ヨイヨイ
みこしーかーき
②ソラ、ヨーイセー、トーコセー
うとてナーエー
この場のソーレッサイ
いさむように
③ソーリャーヤートコセー、エーヨーイヤナー
アー、アレワイサー、コレワイサーエ
ソーリャー、ヨーイトセー
◎サァヨーオオ オーイサーエー
目出た目出たのイナ ①
若松様は ②
枝もナーエー
栄えてソーレッサイ
葉も繁る ③
◎サァヨーオオ オーイサーエー
伊勢は津で持つイナ ①
津は伊勢で持つ ②
尾張ナーエー
名古屋はソーレッサイ
城で持つ ③
◎サァヨーオオ オーイサーエー
さした杯はイナ ①
なか見てあがれ ②
なかはナーエー
つるかめソーレッサイ
五葉(ごよう)の松 ③
◎サァヨーオオ オーイサーエー
伊勢の豊久野イナ ①
銭(ぜに)かけ松は ②
今はナーエー
枯れてもソーレッサイ
名は残る ③
◎サァヨーオオ オーイサーエー
高い山からイナ ①
谷底見れば ②
ウリやナーエー
ナスビのソーレッサイ
花ざかり ③
今年は、警護に専念したので歌えませんでしたが、若い衆たち(新しい団地の方々も)が歌い継いでくれていたので、とてもうれしく思いました。そろそろ、のぼり倒しの時間です。二本のハシゴと、三本のロープを巧みに操りながら、みんなの団結力で、ゆっくりと倒します。それでは、私もOBの1人として、今から手伝いに行ってきます。
せっかくですので紹介させていただきます。神戸市の御影だんじり祭における「伊勢音頭」は、次のYouTubeで聴かせてもらいました。聴きほれてしまう歌いっぷり・・・感服いたしました。
御影だんじり祭 東之町 伊勢音頭
https://youtu.be/m4CjpFbdmDo