「たった一つの約束③秘密の言葉は『大丈夫?』」(大阪市立南住吉大空小学校の取り組みに学ぶ)

2012年8月24日(金)16面に「いま子どもたちは」シリーズの、「たった一つの約束③秘密の言葉は『大丈夫?』」という記事が載っていたので、紹介させてください。


『4年生の・・転入生は、‥S。Kの後ろの席に座っている。前の学校では入学してすぐ、大声を出したり同級生をたたいたりして、特別支援学級へ通うようになった。以後3年間、担任と2人きり。友だちができないと心配したお母さんが大空小へ連れてきた。
Kから見ると、Sは超マイペース。算数の時間に段ボールで恐竜を作り、時おり「僕は大空小学校を引退しますっ」と叫んで教室から出て行ってしまう。甲高い声がKの鼓膜に刺さる。
終わりの会の時、「S、小さい声でしゃべれ!」と言った。拳で胸を2回たたかれた。すぐ校長室に行った。「Sが僕のいやがることをいた。たった一つの約束を破りました」
木村校長は「役割交換」をもちかけた。木村校長がK,KがSの役になって場面をやり直す。ハイ。木村先生は豹変する。にらみつけるような目。きつい声。「小さい声でしゃべれ!」。言われたKはむっとした。
KがSのことをほんまに思って注意したんなら殴られなかった。うるさいわ、って思って言うたからボコンボコンになったんちゃう?」
Kはいたく納得した。けど、どうしても聞きたいことがあった。「先生、Sは障害があるんか。それやったら俺、がまんする」
大空小では「障害児」という言葉を使わない。子どもは、相手を「自分と違う」と理解することから友だちになると考えているからだ。障害のあるなしで分ければ、理解じゃなくて我慢になる。我慢から友だち関係は始まらない。
木村校長はとぼけた。「それはわからないなあ。でも、一つ秘密を教えたろ。」。額を寄せ、小さな声で続けた。「KとSの日本語は少し違う。理解できなくて一番困っているのはSや」。さらに小さな声になった。「Sにも一つだけ通じる言葉がある。『大丈夫?』。しばらくはそれ以外は言うたらあかん」
Kは大きくうなずいた。』



その後も連載は続きましたが、紹介は以上です。印象的な言葉は「いじめられているかどうかを決められるのは、いじめられている人だけ!遊びであろうと、なかろうと、いじめている側にも、指導に入る先生方にも、いじめの有無を判断する権利はない」というような意味の言葉でした。同感です。それを言葉として、メッセージとして、全校の子どもたちに伝え続けておられること、敬意を表したいと思います。

関連ページ

子どもと信頼関係をつくる、子どもとの「信頼関係」を取り戻す


http://sg2takaboo.exblog.jp/24898595/




by takaboo-54p125 | 2013-02-23 05:25 | 保育・教育