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中学生と教室で読みたい詩(18編)一覧

【今、中学生と一緒に読んでみたい詩(18編)】


いま始まる新しいいま       川崎 洋


上の詩は、小学6年生の国語教科書(東京書籍・6年上)に載っていた詩ですが、13~15才になった今は、どんな風に感じるか、中学生にも読み返してほしい詩です。きっと小6の頃とは、ちがった受けとめ方をしてくれるような気がします。


二度とない人生だから       坂村真民


今の中学生たちに読み味わってほしい詩を思い浮かべた時、ふと、上の詩を思い出しました。肩の力を抜いて、自然体で読み味わってほしい詩です。

以下は、オススメしたい詩のタイトル・作者・出典などを並べてみました。


名乗るほどの者ではない      伊藤芳博


うそ               谷川俊太郎


上記の2編は「いま中学生と読みたい101の詩」木坂涼&水内喜久雄・編(民衆社)より

素晴らしい詩集です。本書を直接読まれることをオススメします。


昨日はどこにもありません     三好達治


「日本語を味わう名詩入門10」(あすなろ書房)より

昨日までの過ぎ去った総てのことを、今日を生きる自分にとってポジティブに生かそうと受けとめてほしいなと願いつつ、上の詩も扱ってみてはいかがでしょうか。

揺れ動く思春期ですから・・。

本書を直接読まれることをオススメします。


風                石川逸子


「詩のこころを読む」(岩波ジュニア新書)より

生徒たちが、ハッとさせられる連が、上の詩の中には、きっとあるような気がします。

ハッとしたこと、そのものが、何物にも代え難い「人生の羅針盤」になるかも知れません。

本書を直接読まれることをオススメします。


ウソ               川崎洋


「日本の詩3」(小峰書店)より

ウソがいいとか、わるいとかじゃなくて、ウソの裏側にある、さまざまな気持ちに、思いをはせてほしいなあ、と思いつつ、本書を直接読まれることをオススメします。


激動するもの           高村光太郎


「日本の詩歌10」(中公文庫)より

これぞ、思春期の生徒たちの思いを代弁している詩ではないでしょうか。

本書を直接読まれることをオススメします。


僕はまるでちがって        黒田三郎


「詩のこころを読む」(岩波ジュニア新書)より

自分なんか「どうせ」ではなくて、自分にも可能性が「きっと」あると、どの生徒にも思ってほしくて・・。

本書を直接読まれることをオススメします。


一個の人間            武者小路実篤


(「武者小路実篤詩集」の詩で、中学2年生の教科書に掲載されたことあり)
「教科書でおぼえた名詩」ネスコ編(文芸春秋)より


もう すんだとすれば       まど・みちお


がいらいごじてん         まど・みちお


へんてこりん           まど・みちお


どうしてだろうと         まど・みちお


「いのちのうた」まど・みちお詩集(ハルキ文庫:角川春樹事務所)より

生徒たちは、まどみちおさんの、この4つの詩の中で、どの詩を気に入ってくれるでしょか。

聞いてみたい気がします。

本書を直接読まれることをオススメします。 


次の詩は、「子どもと悪」河合隼雄・著(岩波書店)の裏表紙に載っている谷川俊太郎さんの詩です。


 (無題)            谷川俊太郎


河合隼雄さんの本書のカバーのために、わざわざ谷川俊太郎さんから寄せられた詩なのです。

上の詩の題名を、生徒たちに考えさせたいなあ、と思いつつ・・。


次の詩は、かつて中学校:国語のワークにのっていた詩です。

四連のうち一連だけでも暗唱してみましょう

私は中学生の頃、四連全部を(勉強のためではなく、片思いの子を想って)暗唱し、今でも、いつでもどこでもスラスラ言えます。

中学時代に暗唱してしまった詩は、40年たっても覚えていられるのですね。

それなら中学・高校時代に、もっと李白とか杜甫などの漢詩や、徒然草とか方丈記とか平家物語などの古文を、暗唱しておけばよかった

…時すでに遅し、です。

枕草子も「春はあけぼの」の、春・夏・秋・冬の冒頭しか思い出せません

…「春はあけぼの」「夏は夜」「秋は夕暮れ」「冬はつとめて」だけです- -。


初恋                島崎藤村


まだあげ初めし(あげそめし) 前がみの

りんごのもとに 見えしとき

前にさしたる 花ぐしの

花ある君と 思ひけり(おもいけり)

 

やさしく白き 手をのべて

りんごをわれに あたへしは(あたえしは)

うすくれないの 秋の実に

人こひ初めし(こいそめし) はじめなり


わがこころなき ためいきの

そのかみの毛に かかるとき

たのしき恋の さかずきを

君が情(なさけ)に くみしかな


りんごばたけの 樹(こ)の下に

おのづからなる 細道は

誰(た)がふみそめし かたみぞと

問ひたまふ(といたもう)こそ こひしけれ(こいしけれ)



おばあちゃん           谷川俊太郎


ほこりの中            室生犀星


(いずれも以前、視写や音読に使った詩です。出典がわからず申し訳ありません)
以上、敬称略。

関連ページ
詩「教室で小中学生と音読したい詩」一覧
https://sg2takaboo.exblog.jp/28401221/


by takaboo-54p125 | 2012-10-21 05:34 | 子どもと詩