子どもと向き合う10月の教室【子どもと日記で向き合う+日記の幅を広げるためのワークシート】

担任の仕事は超忙しすぎて、クラスの1人ひとりの
子どもの心とじっくり向き合う時間がとれない時は!


1人1分、40人なら40分で、1人ずつ個別に向き合う時間がとれる方法が1つだけあります。仕事を増やすようで心苦しいのですが、これこそ、全員の子どもとつながれる一番の近道なのです。慣れてきたら、1人30秒、40人20分でできます。
帰りの会で子どもたちが「ひと言日記」を書く時間を5分間とり、担任が職員室か家でひと言ずつコメント(赤ペン)を書き、翌日の朝の会で返す、このくり返しです。1分間だけですが、どの子どもとも日記を通じて、真剣に向き合えます。時間がないなら、帰りの会を5~10分早く始めたらよいだけです。                              
やっておられない先生方は、今からでも、だまされたと思って、試してみてください。                                      
子どもが思ったことを1行でも書き、担任がそれに返事をひと言だけ書きます。書かない子もOKにして、白紙の日記にもコメントを書きます。担任に余力があれば、学級通信で友だちの日記(本人の了解済みのだけ)と担任のコメントを読み合います。一見めんどうで地道な取り組みですが、継続すればするほど、全員の子どもとの信頼関係が確実に深まります。


文を書くのが下手で、日記なんて嫌がる子どもたちが、まずスタートラインです。一見つまらなそうな日記でも、その子の「心」が伝わってくる所に光を当ててやるコメント(短くほめる)をちょこっと書くことから出発します。これは「心」と「心」のキャッチボールです。「心」がないと、お互いにつまらなくて、面倒くさい労役になります。大事なのは「心」だから、よい文を求めず、説教なんか書かず、その子が書いた事実に即して、その子と対等に、その子に共感するコメントを心がけたいものです。まあ、直感です。その子のその日のステキな姿が浮かんだら、しめたものです。                                      
日記は指導じゃなく、担任がおもしろがり(心を動かすという意味で)、子どもも読んでもらえることをうれしく思う、そんな関係づくりではないでしょうか。短いラブレターなのかも知れません。息の長い取り組みなので、無理はせず、週1回でもいいし、書かない子がいても、コメント(その日、その子の印象に残ったことを短くほめる)だけ書いてあげたら、そのうち子どもも書いてくるだろう、というぐらいの、のんびりした進め方でいいかなと思います。


日記を書くのが楽しくなるワークシート作業例


作業の前に、× と ○ のちがいを板書をして 説明しておく。


× 自分がしたこと(手足)


○ 見たこと(目)
○ 聞いたこと(耳)
○ さわった感じ(肌)
○ におい(鼻)
○ 味(舌)      以上は五感です
○ 話したこと(口)
○ 思ったこと(心)
○ 考えたこと(頭)


2つの日記(ワークシート)の中のⅠ文1文を、「× したこと」「○ 五感を働かせたこと」に分ける(したことには × 、五感を働かせたことには ○ をつける)


教師の支援(言葉がけなど)
・作業は1行ずつ教師が音読しながら、全員でワークシートを1行ずつする。


・○ の文が多くなると、書くのが楽しくなることを伝える。


・× の文ばかりにならないことを、子どもたちにわかってほしい。


イラスト(導入時の補足ポイントの表)を配り、日記に貼らせる。


ワークシート(2つの日記)


いっしょに下校したA君とB君の日記を比べよう。
 一行ずつ、( )に ○ と × をつけてみよう。(担任が1行ずつ読みながら)


「今日」              A男
( )今日、家に帰ってカップめんを食べた。
( )そして、PSPをした。
( )そして、Wiiをした。
( )そして、B君にメールをした。
( )自転車でコンビニへ行った。
( )B君と遊んだ。


「クレーン車」           B男
( )「ウィーン」という音、A君が「何やろ」と聞いた。
( )ぼくは「クレーン車や」と言った。
( )クレーン車はビルの上まで、鉄板を持ち上げていた。
( )あんな高い所まで上げられるんかなと思った。
( )人間なら、何人ぐらい、ぶら下がれるのかな。
( )A君と二人で、クレーン車のまねをしながら帰った。


日記帳は、国語か作文ノートを裁断機で半分に切った大きさで充分でしょう。


「うれしかった・たのしかった」(ワーイ)


「がんばった・はりきった」(ヤッター)


「びっくりした・感心した」(エーッ)


「じっとよく見た・じっとよく聞いた」(アレッ)


「うんと考えた・とても困った」(ウ~ン)


「くやしかった・はらがたった」(プンプン) 


「はずかしかった・つらかった」(ヒェ~)


「かなしかった・さびしかった」(エーンエーン)


というテーマ一覧表を印刷して、日記帳の表紙の裏に貼らせます。顔のイラスト入りで、名刺大の大きさで充分です。子どもが日記帳に向かう時、何を書くかのヒントです。

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石井順治先生から教えてもらいました。

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by takaboo-54p125 | 2012-09-23 05:01 | 保育・教育