2012年 09月 02日
子どもがイメージしやすい言葉で語りかけていますか?
子どもがイメージしやすい言葉とは、どんな言葉?
私たち大人は、よく次のような言い方を、子どもにしてしまいます。
「しっかりしなさい」
「ちゃんとしなさい」
などです。これを言っている大人には、それなりにイメージできています。
ところが、どちらの言い方も、子どもには、なかなかイメージしにくい言葉だと言えます。
年令が小さいほど、どうしていいか、わからない言葉なのです。幼い子どもの心にストンと落ちない、あいまいな言葉であるとも言えます。
ですから、みなさん、『あいまい言葉』の、
「しっかりしなさい」
「ちゃんとしなさい」
と言うのをやめてみませんか。
「いい子にしなさい」
「ダメな子ね」
「さっき、言ったでしょ」
「何度言えば、わかるの」
「いつまで、ふくれてんのよ」
なども同様です。
「おやつだから、手を洗ってね・・・おっ、きれいに洗えたね」
「晩ご飯だから、すわろうね・・・うん、早くすわれたね。エライ」
「シーッ!おしゃべりやめて、すわろ・・・できた。うれしいな」
「弟のお話を、聞いてあげよ・・・こんなに聞いてもらえると、うれしいね」
「妹の言いたいこと、聞いてあげよ・・・妹の気持ち、わかってきたねぇ」
「お母さんのお話を聞いてね・・・聞いてくれてありがとう」
と、その場面に応じて、わが子にしてほしいことを、できる限り具体的な言い方で、わが子がイメージしやすいように伝えてあげましょう。
もちろん、具体的なメッセージを伝えて、わが子がちょっとでも受けとめてくれたら、具体的にほめることも、お忘れなく!
伝えて、やってくれたら、ほめる、これでわが子の意欲を高めるワンセットだと思いましょう。
ほめる、で思い出したのですが、わが子によく、
「ダメ」「やめて」「はやく(おそい)」
と言ってしまう、否定的な指示語も、緊急を要する時以外は、
「こういう時は、△△すると、うまくいくよ」
「そういう時は、先に△△してみようね」
というふうに、ダメの中身(逆に言えば、してほしい中身)を、具体的に伝えると、わが子にスッと入ることがあります。
なんでもかんでもダメばかり言うよりは、親がとっさに気転をきかせて、コツを語りかけることによって、わが子も前向きに受けとめられる場合も多々あると思って、接するといいのではないのでしょうか。
もちろん、人の心や体を傷つけた時は、本気でしかりますが、その言動が誰をどれほど傷つけるか、ということを具体的に伝えます。
ただし、次の言葉をつけ加えながら、です。本人には、
「ママはあなたが大事だから言うよ。自分を大切にしてほしいから言うよ。」
周囲に、きょうだいがいるなら、
「◎◎だけに言っているんじゃないよ。あなたたちみんなに言っているんだよ」
「◎◎1人の問題じゃないよ。きょうだい全員が考えなあかん問題だよ」
と。ながめていたきょうだいにも、自分には関係ない(傍観者ならいいや)という空気をつくらないためです。
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