子どもと向き合う7月の教室「子どもが突然キレてしまったら」

入り授業の後、教科書をビリビリ破り始めた子


理科の入り授業が終わったので、担任が教室へ戻ると、A君(高学年)が理科の教科書をビリビリと破り始めていました。目はすわっていますが、涙もにじんでいます。
「何かイヤなことを言われたんか?A君が教科書を破るなんて、よっぽどや」                                                             
教科書を破っていることを頭ごなしにしかられず、優しく声をかけてもらって、A君は破る手を止め、涙をポロポロとこぼしました。


そして、泣きながら理科の先生に言われたことをしゃべりました。A君に非があり、理科の先生に注意されたことがわかりました。その頃、友達関係で過敏な状態になっていたA君には、理科の先生の言葉は、一方的に責められているとしか受けとめられなかったのです。


担任は、A君には、理科の先生がA君のことを心配して注意してくださったことを話しながら、三分の一ほど破れた教科書を預かりました。理科の先生には、A君の現状を伝えていなかったことをわびて、配慮をお願いしました。翌日の朝、登校して来たA君には、セロテープでベタベタに修理した教科書を手渡すと、A君はにっこりと受け取りました。
「先生、ありがとう。もう破らへん。大事に使うわぁ」


いきなり90点のテスト用紙を破り捨てた子


算数のテスト返しの時間でした。順番に名前を呼びながらテストを返していきました。すると、B君(高学年)が突然テストをビリビリに破ってしまいました。B君の目は真っ赤です。あっという間の出来事です。B君のテストは90点でした。B君に訳を聞くと、
「お母さんが100点とらな、おこらはるもん」
と大きな声でわめきました。


学級のみんなも聞いています。90点以下の子がほとんどです。担任は、わざとみんなの前でB君をしかりました。
「B君が一所懸命がんばったことに値打ちがあるんや。結果が何点でも、また次がんばったらええんや。100点しか認めへんお母さんが間違ってはる。今日の夕方、家へ行って、先生がお母さんをしかったるさかい、もう泣かんとき」                                                                                   
担任もでっかい声で一気に言ってから、クラスのみんなに言いました。


「みんなも、親にそんなこと言われたら、先生が親をしかったるさかいな。自分が一所懸命がんばったテストや。破ったらあかんで。くやしかったら今度がんばったらええ」
すると、B君も落ち着いたのか、破ったテストを拾い集めながら言いました。                                                       
「先生、お母さんを家まで、しかりに来んといて。破らへんて約束するさかい」                                                      
後日、お母さんには結果だけでなく努力した過程を認めたってほしいとお願いしました。

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by takaboo-54p125 | 2012-06-24 05:07 | 保育・教育