2012年 04月 22日
サルビアの花を運動会の頃まで満開に咲かせ続けるための手順
サルビアの種まきは、遅くても5月連休明けすぐに蒔くのがいいでしょう。
連休前に蒔いてもいいのですが、連休中の管理が困ります。適温20℃前後でしょうか。
ピート板を使うなら、水に2回つけます。
ピート板の全体に、水分をまんべんなく行き渡らせるためです。
そして、トレイの底にたまった水は、上手に捨てましょう。
アバウトな性格な人は、種をパラパラとまんべんなく蒔きます。
種が重ならないようには、気をつけますが、発芽後に間引くことになります。
それが、もったいないし、根がからまると面倒なので、私は試したことがありません。
几帳面で根気強い人は、鉛筆などの先に1粒ずつ種をくっつけて蒔くと、後で、根がからみませんが、なかなかたいへんな作業です。
私は、このまき方をしてます。
そして、手のひら(または指先)で、種を蒔いた所全体を軽くペタペタと押さえてやります。
土をかぶせる代わりだといったところでしょうか。
ただ、手や指に種がくっつくので、気をつけましょう。
種まきを終えたピート板は、室内に置いて、新聞紙などをかぶせてもいいでしょう。
保温と保湿のためです。
ピート板の水が乾かないように、霧吹きをする必要もあります。
やかんなら、ピート板の横から水を足してやるつもりで、種が流れないように、そーっと水を流します。
発芽までは直射日光を避け、水分管理します。
サルビアは、気候にもよりますが、順調(20℃前後)なら10日ほどで発芽します。
早ければ1週間で発芽することも珍しくはありません。
低温が続くと発芽も遅れます。
発芽して双葉が出たら、屋外の雨のかからない所で、日光にあててやります。
丈夫な苗に育てたいからです。
ただし、かご等で、ガードしてやる必要があります。
ネコやカラスがいたずらするからです。
また、屋外では、ナメクジも忍び寄って来ますので、断固として排除しましょう。
サルビアは、おおよそ2週間ほどで本葉が出ます。
本葉が4枚ほどになったらポットへ移植します。
気をぬかずに、水やりもします。
種まきから2ヶ月後、6月下旬~7月上旬頃に鉢植えをします。
鉢の底に土を1cmほど入れ、油カスをひとつかみ振りかけてから、その上に土を鉢の九分目まで入れるといいでしょう。
そして、穴をほって、苗をポットの土ごと植えます。
その後、サルビアの根が張った時に、根の先が鉢の底の油カスに届くことが、花を大きく咲かせる裏技になります。
さらに、本葉が8枚ほどになったら、一番上の芽(頂芽)を摘みます。脇芽を育てて、3本立てのサルビアの花を咲かせるためです。
この摘心の具体的なやり方は、つぼみの1段下の葉の下で茎を切ります。
頂芽を摘まないと、1本だけのヒョロヒョロとした貧弱な花になります。
頂芽を摘んでやると、脇芽が3本ほど伸びて、全体がボリュームのある花になります。
水やりは朝夕(毎日)欠かせません。
夏休みは当番の先生にお願いしました。
鉢を置く場所は午後に日陰になる所が、ベストです。
油カスは2週間に1回ぐらいを基本にしました。
花びらが落ち始めた枝を折るのは、2回目の花を咲かせるためです。
時期は気候にもよりますが、お盆前後になるでしょうか。
1回目に咲く花より、2回目、3回目となるにつれて、花自体が小ぶりになっていきますが、花(枝)の数は増えます。
その後、9月になってから、再び花びらが落ち始めた枝を折ると、運動会の頃まで、小さいけれど見応えのある3回目の花を咲かせ続けることができます。
こうして、秋の運動会まで真っ赤なサルビアの花を咲かせ続けることになります。
そうやって学年200鉢弱ほどのサルビア1人1鉢を、子どもたちや先生方に協力してもらいました。
ブロックと板だけのひな壇ですから、台風が来たら、もちろん避難させます。
人海戦術です。
ちなみに、せっかくですので、4回目も咲かせました。
以上、夏場の上学年の「1人1鉢」の定番:9月の運動会に満開のサルビアを育てる手順について、でした。
何を育てる時も同じですが、毎日、サルビアの様子を観てあげると、サルビアの状態が手に取るようにわかってくるから不思議です。