パパママ育児Q&A「ウワーンできひん」感情が爆発した時は?

【ウワーンできひん!】
:Aさん(3才児)のお母さんです。最近Aさんは数字に興味を持ち始めました。車に乗って走っている時に目に入る数字を見ては、わからない数字であれば聞いたりして、
あれは3,あれは5・・
と自然に1から10までの数字を読めるようになりました。いったん覚えると、今度は書いてみたくなったのでしょう。
数字を書きたいから、鉛筆と紙がほしい
と言ってきました。(中略)


Aさんは数字の本とにらめっこし、ブツブツひとりごとを言い、本の中の「2」を見ながら書こうとするのですが、どうもうまく書けません。自分の字と、本の字を見比べながら、
こうじゃない、ちょっとヘン・・
そうつぶやきながら何度も書き直していました。焦りがだんだん伴って、重ねるほどに、ヘンな「2」になっていきます。


Aさんのいらだちが伝わってきたお母さんは、つい見ていられなくなって、
お母さんが教えてあげる
と言うと、見本を書こうとしました。すると、Aさんは、
いいっ、Aが書く
と、鉛筆をふんだくりましたが、やっぱりヘンな「2」でした。Aさんは半分泣き顔です。
大泣きされたら大変、今のうちに手助けをと、焦ったお母さん、
ここの所を、こう書けば・・
とAさんの手をとって、いっしょに書こうとしました。
いやっ、Aが書く
Aさんは、その手をふりはらって、もう意地になっていました。でも、「2」が横向けになったり、鏡文字になったりしていました。お母さんは、そんなAさんの悪戦苦闘を見ながら、書こうとする意欲があっても、「2」という字を書くことは、3才児には無理なことだなと思いました。


お母さんは、高ぶるAさんのいらだちをおさめてあげようとしました。
すみれさんになったら先生が教えてくれるから、れんげさんは書けなくてもいいんだよ
お母さんが言うもんで、書けれんじゃん
Aさんは逆に怒った声で、お母さんに、そのイライラをぶつけてくるのでした。お母さんの言うことを素直に聞いてくれたら、それだけスムーズに書けるようになると思うのに、意地をはって拒否するAさん、これから先、ひらがなを覚えていく時も、こんな調子でくり返されるのか、・・そう思うと、お母さんは先が思いやられるとのことでした。


A:感情の爆発の裏側には


幼児は課題に興味を持つと、それをやりとげようと試行錯誤をくり返します。でも、なかなか思うようにはいきません。その難しさがかえって魅力となって努力を重ねます。


Aさんは、たまたま数字に興味を持ち、自分で書いてみたいという意欲がわき、挑戦したのだと思います。そんなAさんの心の背景には、なんでも知りたい、できるようになりたい、という探求心や成長意欲が支えになっていたことでしょう。


自分の意志で、自分の意欲で課題にひたすら挑戦をくり返している時、その様子を見ているお母さんの多くは、ハラハラ、ドキドキ、ことの成り行きが気になって、言わなくてもよい「ひと言」を言うことがよくあります。
ほら、そんなふうにするからできないのよ。ここをこうすれば・・
などと、ついつい「転ばぬ先のつえ」のアドバイスをします。


子どもは本来強い自立心を持っています。自分の力でやりとげたいという願望を持っています。ですから、全神経で課題に向け、集中力の限界ぎりぎりまで挑んでいるのです。でも、お母さんのその「ひと言」が引き金となって、
ウワーン、できひん!」
と大爆発を引き起こすことがよくあります。


子どもが熱中して取り組んでいる時、思うようにいかず焦りが見えても、見て見ぬふりをすることです。やがて限界まで来ると爆発し、怒ったり泣いたり、投げつけたりします。破壊行動が強ければ強いほど、課題への思い入れが強かったということです。ですから、(なんとまあ、ヒステリックで、かんの強い子だろう)と思ってはいけません。(こんなに爆発しなければならないほどに、課題に本気で熱中していたんだな)と、その執着心を受けとめてあげるべきです。


時間の経過と共に、子どもの感情も収まってくるでしょう。おさまれば冷静になります。
2という字を書こうと一所懸命やったんやけど、うまく書けなくて怒ったんやね。怒るの無理ないよね。2という字はお母さんだって上手に書けないくらい難しいのよ。でも、Aちゃん、ここの曲がる所はすごく上手、それにこうして横にすると、かっこいい2の字になるやん。もうひと息よ。今度はもう少し上手に書けるはずよ。やってごらん
というように、


◎冷静になるまで、ヘタな口出しはしないで、待ってあげること。


◎その子の怒りの気持ちに、共感するメッセージを伝えてあげること。


◎まちがいの字をよく見ると、その子のがんばった所が目につくはず。                                                   
◎わるい所を教えるのではなく、よい所を教えて、具体的にウンとほめてあげること。


そんな配慮をしてあげることで、子どもは気を取り直し、再び挑戦していくことでしょう。幼児期、感情の爆発をおそれ、「転ばぬ先のつえ」とばかりに、事前にそれを避けさせようとする気配りは必要ありません。
興味→探究→集中→失敗→爆発を、

たくさん経験していくことで、自制心が養われていくからです。そうして育った子は、不安定になりやすい中学高校時代、荒れたりすることは決してないでしょう。

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by takaboo-54p125 | 2012-04-20 05:15 | 育児・子育て