子どもと向き合う4月の教室「子どもの不安を安心に変える働きかけ」

子どもの不安を安心に変える働きかけを


4月始業式の朝、子どもたちは、どんな先生(クラス担任)だろう、どんなクラス(メンバー)だろうという気持ちでいっぱいです。わくわくしています。はりきっている子もいれば、大丈夫かなあと心配している子も、どうしようとオロオロしている子もいるでしょう。期待もいっぱい、不安もいっぱい、ドキドキの子どもたちです。そんな子どもたちの不安を吹き飛ばすのが、クラス担任の最初の仕事(出会い)です。ここに、子どもの不安を安心に変える保育士・教師(クラス担任)の「意図的な働きかけ」があるか、ないかによって、そのクラス(子どもと担任との信頼関係の度合い)の1年間のベクトル↑↓が決まると言っても、言い過ぎではないでしょう。


担任の笑顔が子どもの安心を広げます


子どもたちの不安を取り除く「とっておきの武器」はクラス担任の笑顔と元気です。そんなクラス担任から、
「君たちに出会えてうれしいよ。早く君たちに会いたいなと思っていたで」
と言ってもらったら、子どもたちには、最高にうれしいスタートの日になるでしょうね。どうか、ステキな初日の出会いを。
ある高校のT先生は、毎年4月の始業式の日は、担任することになった生徒全員の名前と生年月日を春休み中に全て覚え、学級開きでは生徒の顔だけを見て(出席簿を見ずに)最初の呼名をするそうです。子どもたちにとって、うれしいサプライズです。
「○○さん、○月○日生まれやね」
4月のスタートの日に、こんな呼名をしてもらったら、信頼のパイプが一気にできますね。T先生の努力には、頭が下がります。


初日に休んでしまった子どもこそ


出遅れてしまったという、大きな不安感・焦燥感を一刻も早く消してあげたいものです。初日に休んだ子には、少なくとも担任直筆のお手紙と電話を(初対面の子なら、足を運ぶことをためらわずに)、二日続けて休んだら、必ず足を運んで訪宅してあげたいですね。
「担任の先生は、ぼく(わたし)のことを、ちゃんと心に留めていてくれるんだな」                                           
と思った子は、自分だけが取り残されたとは感じないでしょう。
「欠席1日目の子には担任直筆の手紙を書き、電話をかける、欠席が2日続いた子には訪宅する」
このことは、1年間を通して、クラス担任として大事にしたいことの一つです。


連絡帳は、心と心をつなぐ接着剤に!


私が初めて1年生の担任をした時のことです。なんせ初めてなのでドキドキでした。ペアを組んだ学年主任は、しなやかな対応をされる女の先生でした。何もかもお世話になりっぱなしでした。学年だよりはもちろん、手作りの教材から、手作りの宿題プリントまで、全部です。


こちらは、あっちからも、こっちからも話しかけてくる子どもたちに、てんてこまいです。でも、学年主任の先生は、ニコニコしながら、うまいこと子どもらの相手をしてはるのです。 それも、連絡帳に返事を書く手を止めて、子どもと目と目を合わせながらです。保育園や幼稚園では、連絡帳をどの子の保護者とも担任がやりとりします。ですから、1年生の最初は、とりわけ教室の担任の机上が、連絡帳の山になります。帰りの会までには、保護者のみなさんに返事を書き終えなければなりません。


いろいろ教えてもらいましたが、印象に残っているのが次の話でした。


連絡帳には、その日、その子のステキな姿を書くようにするといいのよ。短い文でいいから。そうすると、家で親子の会話の材料になるでしょ。しかも、子どもが親にほめてもらえる材料に。つまり親は、そんな連絡帳を読むと、子どもに聞きたくなり、『ほめてもらった』と子どもから直接聞いたら、親としてうれしくなり、『よかったねぇ。すごいやん』と、もう1回ほめることができるでしょ。それに次、その保護者と出会った時に生きるのよ。その話を出す保護者もおられるかも知れないでしょ。よくないことは書かないのよ。文がずっと残るでしょ。よくないことは直接、すぐ訪問してしゃべればいいの。電話で済ますのはダメよ。お互い顔を見ずに電話で、よくないことを話しても、真意も誠意も伝わらないわ。とにかく連絡帳は、使いかた次第でステキな役割を果たしてくれるのよ。親と子、子どもと担任、親と担任をつないでくれるの。心の接着剤の役割を持っているのよ


なるほど、納得です。でも、てんやわんやの私には、なかなかその言葉どおりにはできませんでした。その先生はちゃんと、どの子にも実行しておられました。私は連絡帳を接着剤にする域には、到底たどり着けませんでした。その先生の、保護者のみなさんからの信頼度には、目を見張るものがありました。自分ができなかったことを勧めるのは気がひけます。しかし、その先生は実行されていたので、チャレンジする値打ちは充分あります。せめて週1回でもいいと思います。クラス全員の子どもの連絡帳で、その子のステキな姿を保護者に届けられるといいですね。

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by takaboo-54p125 | 2012-03-08 05:00 | 保育・教育