2012年 03月 08日
子どもと向き合う4月の教室「子どもの不安を安心に変える働きかけ」
子どもの不安を安心に変える働きかけを
4月始業式の朝、子どもたちは、どんな先生(クラス担任)だろう、どんなクラス(仲間)だろうという気持ちでいっぱいです。
わくわくして、はりきっている子もいれば、大丈夫かなあと心配している子も、どうしようとオロオロしている子もいるでしょう。
期待もいっぱい、不安もいっぱい、ドキドキの子どもたちです。
そんな子どもたちの不安を吹き飛ばすのが、クラス担任の最初の仕事(出会い)です。
ここに、子どもの不安を安心に変える保育士・教師(クラス担任)の「意図的な働きかけ」があるか、ないかによって、そのクラス(子どもと担任との信頼関係の度合い)の1年間のベクトル↑↓が決まると言えるかも。
担任の笑顔が子どもの安心を広げます
子どもたちの不安を取り除く「とっておきの武器」はクラス担任の笑顔と元気です。
そんなクラス担任から、
「君たちに出会えてうれしいよ。早く君たちに会いたいなと思っていたで」
と言ってもらったら、子どもたちには、最高にうれしいスタートの日になるでしょうね。
どうか、ステキな初日の出会いを。
初日に休んでしまった子どもこそ
出遅れてしまったという、大きな不安感・焦燥感を一刻も早く消してあげたいものです。
初日に休んだ子には、少なくとも担任直筆のお手紙と電話を(初対面の子なら、足を運ぶことをためらわず)、
2日続けて休んだら、必ず足を運んで訪宅してあげたいですね。
「担任の先生は、ぼく(わたし)のことを、ちゃんと心に留めていてくれるんだな」
と思った子は、自分だけが取り残されたとは感じないでしょう。
「欠席1日目の子には担任直筆の手紙を書き、電話をかける、欠席が2日続いた子には訪宅する」
このことは、1年間を通して、クラス担任として大事にしたいことの一つだと思うのですが、勤務先の学校の方針に沿って動きましょう。
連絡帳は、心と心をつなぐ接着剤に!
私が初めて1年生の担任をした時に、相棒だった先輩(女性のベテラン先生)に教えてもらって、印象に残っているのが次の話でした。
「連絡帳には、その日、その子のステキな姿を書くようにするといいのよ。
短い文でいいから。そうすると、家で親子の会話の材料になるでしょ。
しかも、子どもが親にほめてもらえる材料に。
親は、そんな連絡帳を読むと、子どもに聞きたくなり、『ほめてもらった』と子どもから直接聞いたら、
親としてうれしくなり、『よかったねぇ。すごいやん』と、もう1回ほめることができるでしょ。
それに次、その保護者と出会った時に生きるのよ。
その話を出す保護者もおられるかも知れないでしょ。
よくないことは書かないのよ。
文がずっと残るでしょ。
よくないことは直接、すぐ訪問してしゃべればいいの。
電話で済ますのはダメよ。
お互い顔を見ずに電話で、よくないことを話しても、真意も誠意も伝わらないわ。
とにかく連絡帳は、使いかた次第でステキな役割を果たしてくれるのよ。
親と子、子どもと担任、親と担任をつないでくれるの。心の接着剤の役割を持っているのよ」
なるほど、納得です。
でも、てんやわんやの私には、なかなかその言葉どおりにはできませんでした。
その先生はちゃんと、どの子にも実行しておられました。
私は連絡帳を接着剤にする域には、到底たどり着けませんでした。
その先生の、保護者の方々からの信頼度には、目を見張るものがありました。
自分ができなかったことを勧めるのは気がひけます。
しかし、その先生は実行されていたので、チャレンジする値打ちは充分あります。
クラス全員の子の連絡帳で、その子のステキな姿を保護者に届けられるといいですね。
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