子どもと向き合う4月の教室「前日準備は新6年生を育てる日」

入学式前日準備、新6年生を全校の先生全員で育てる日


小学校の前日準備は4月7日にする学校が多いでしょう。中学校は、4月8日の午前中に式場準備をされる学校が多いでしょう。組織的な学校は、このチャンスを逃しません。小学校なら新6年生が、体育館から玄関・廊下・教室、校舎外まで分担して準備します。全校の先生方が分担して、新6年生と共に前日準備をします。最初、6年生を全員集めた時に先生が何を語るか、分担場所で各先生が何を語るか、そして終わった時に分担場所の各先生がどんな言葉で新6年生のがんばりをねぎらうのか、最後に新6年生を集めて先生が全体評価として、どのようにねぎらうのかを大事にします。新6年生が「準備をがんばってよかったな!」  明日から最高学年として「よーし、やるぞ」という気持ちになれるようなことを、どのように語るかで、明日からの6年生1人ひとりの動き(気持ち)が断然ちがってくるからです。


とりわけ、最後に評価をする先生を1人ではなく、多くの先生が評価の言葉を言う習慣になっている学校ほど、全員の先生で新6年生を育てる大事な日という位置づけがなされています。たくさんの先生からほめられた子どもたちのモチベーションは当然アップします。4月8日の午前中の中学校も同様です。「はい、終わった。ご苦労さん」だけでは、もったいない!


前日準備プラス・アルファ(自分の教室)


4月7日、入学式の前日準備が終わると、担任は自分の教室の準備をします。てきぱきやっても、大忙しです。でも、次のことをしておくと、新学期が始まってから、担任自身にとって助かることがあります。


まず、4月1~6日の間で、事前にしておくことがあります。学級担任が決まってからです。保健室へ行き養護教諭の先生に、担任する子どもたちの身長をメモさせてもらいます。それで、背の高い子と、背の低い子をチェックしておきます。


そして、いよいよ忙しい自分の教室準備です。児童机・椅子を教室の後ろへ集めて、「背の高い子用」、「背の低い子用」を数えます。出席順に机と椅子を並べていきます。出席番号1番の子が大きいなら「背が高い用の机・椅子」、出席番号2番の子が小さい子なら「背が低い子用の椅子・机」を並べるだけです。多少の手間はいりますが、やっただけの「見返り」はあります。


新学期が始まり、どの子も「ボクの机」「私の机」と思って使います。もし、自分の背の高さに合っていなかったら、「先生、机と椅子の高さをかえて」と言います。ただでさえ忙しい新学期です。机・椅子を工具で調整する時間も、バカにできません。1人が言うと、「ボクも」「私も」になるからです。おまけに多忙で後回しにすると、保護者から催促されることもあります。信頼関係は、一事が万事です。面倒な手間のように見えますが、どの子も自分の机と椅子の高さを気に入ってくれます。先手必勝なのです。


黙って出退勤する人にならないでください


以前と比べて、会社でも、工場でも、役所でも、職場に、出勤した時にも黙ったままいつの間にか来て、退勤する時にも黙ったままいつの間にか帰って行く若者が目立つようになってきたと、40代、50代の人たちからグチを聞くようになりました。出退勤入力をしながら言えばいいだけなんですけどね。じゃあ、学校はどうかと思い、聞いてみました。なんとびっくり、規模の大きい学校ほど、そういう傾向はあるようです。風のように、すうっと去って行くのは、いかにも味気ないですよね。


子どもたちに教える立場の人が、これではちょっと困ります。コミュニケーション力「伝え合う力」が重視される職場ですから、なおさらです。朝、職員室に入った時に、「おはようございます」を言えない人が、あいさつすることの大切さを子どもたちに教えられるはずがありません。そういう先生の建前のお説教なんか、子どもたちに一発で見抜かれてしまいます。同じ職場の仲間なのですから、自分の方から先にあいさつできる先生でありたいものです。「おはよう」は人間関係をつなぐ大事な「始めの1歩」だと思います。帰りは、同僚より先に帰るなら、「お先に失礼します」とひと言だけ言えばいいのです。先に帰る同僚から声をかけられたら、「お疲れ様でした」と応えたらいいのです。これだけで、職場の潤滑油になるのですけどねぇ。それだけのことでも、気をつかわないと言えない段階にいるのなら、条件反射的に言えるようになるまでは、人生の修行だと思って実行しましょう。きっと、あいさつって気持ちよくできるものなんだなあ、と実感できるようになりますよ。


ついでですから、出張に行く時も、「クラスのこと、よろしくお願いします」と言う担任は多い(それでも全員ではありません)のですが、出張の翌朝、「昨日は、クラスのこと、お世話になり、ありがとうございました」と言う担任は、さらに、その半数ぐらいでしたね。もちろん、それを言ってもらうために、自習を見に行っているのではありません。子どもたちのために行っているのです。でも、これって気持ちですよね。担任不在の翌朝、そういうあいさつがすると、必ずよいことがあります。子どもの固有名詞も出てきて、ほめる材料を先生方からもらえることが多々あるからです。お礼を言うことで、昨日のクラスのよかった点を、言ってもらえるのです。お礼のひと言も、決して損はしません。さっそく朝の会で、子どもらに昨日のことをほめてあげられるじゃないですか。

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by takaboo-54p125 | 2012-03-02 05:41 | 保育・教育