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「パパママ育児③」Q&A【トイレトレーニング、「やめて」と言っても「おいで」と言っても‥】【お片付け・破る・お着替え・口答え・歩き食べ・手づかみ・歯磨き】

【トイレ・トレーニングのポイント】


:トイレトレーニング、オマルでうまくできたので、子どもをほめたら、オムツの中でしたウンチも、オマルに入れるなど、子どもなりの偽装工作をした時は?


:オムツのウンチをオマルに入れたということは、ママにほめてもらえると、子どもが思ったからです。
この行動は、親子の関係づくりができているからだ、と受けとめましょう。さて、子どもが苦手なものを食べられたら、親も共に喜び、ほめますよね。それと同じで、ウンチ・オシッコをオムツの中でしたら、
ウンチ・オシッコが出て、よかったねぇ。ママ、うれしいな」「出たら、ママに教えてね」「シーシー、ウンウン、教えてね
と、ウンチやオシッコが出たことを親も共に喜び、ほめることを、まずくり返します。


そして、子どもが親に教えたくなり、教えてくれたら、「教えてくれて、ママ、うれしいな。エライね」と、出たと教えてくれたことを、親も共に喜び、ほめます。
ウンチが出てから教えてくれた時は、ほめてから、
おしりが、気持ちわるかったでしょ
ウンウンしたくなったら、教えてね
という親の願いも伝えます。
出そうだと教えてくれた時も、親も共に喜び、ほめるのは同じです。


でも、それはなかなかできないのが遊びに夢中な子どものよくある姿です。子どもの1日を1番知っているのは親ですから、そろそろウンチ・オシッコが出そうな時に、タイミングを見はからって、「オマルにすわってみようか
と、子どもをうながしましょう。(うまく、そそのかします)
オマルにチャレンジさせるということは、子どもが偽装工作した時も、「ママは、◎◎ちゃんが、オマルでしてるの、見たいな」と、ママはオマルの中のウンチ(結果)ではなく、ボク(私)がオマルにすわること(行動)そのものを、喜んでくれるんだと、子どもへ伝えるように心がけましょう。


言わば、トイレ・トレーニングとは、何度も失敗しても、しからずに、成功したら、ほめることをしながら、成功の確率が少しずつ高くなっていくのを待つという、ママ自身の「親育ち・トレーニング」(今、できた所までを喜んであげること)と言えます。一度成功したら、もうOK、というわけにはいかないのが、排泄だと思いましょう。先月は2割成功、今月3割、次は2割→4割→3割→5割と、山あり谷ありなのです。


くり返しますが、おしっこについては、ママが、「シー出たね」「シーしようね」と子どもに「シー」をアピールして、「シー」を宣伝することが大切です。子どもに「おしっこが出た」「おしっこをしたい」などを意識させたいからです。そして、子どもが、「シー」と言った時は、それが、おしっこが出た後でも、おしっこをする前でも、「シー言えたね」と、子どもが言えたことを共に喜び、ほめることが結果よりも重要だと思いましょう。「ウンウン」についても、同様です。


【親が「やめて」と言っても、やめない時は?】


:子どもが親の髪の毛をひっぱって、「やめて」と言ってもやめない時は?


:その行動は、親の反応を単純に楽しんでいると思いましょう。(悪気はありません)
親が本気でやめてほしい時は、しかるのではなく、次のことをしてください。「あ~、いた~い!(たいへ~ん!)あ~!あ~!あ~!」と、おおげさに、子どもをびっくりさせることが効果的です。
子どもは、親の様子に驚いて、何事が起こったのかのか、という不安な気持ちになり、その行動を一瞬だけやめます。


そうしたら、親は、すかさず、
やめてくれたね。えらいね
と、抱っこをしながら、不安が消えるように、ほめてあげます。
大切なことは、子どもに「したらだめよ」と、頭でわからせようとせず、
親の「びっくりパフォーマンス」で驚かせて、やめた瞬間、抱っこしながらほめることによって、心で「ぬくもり」を感じさせることです。それができたら、


ママ、うれしい」と、向き合い抱っこをして、ほめること、これを毎日、チャンスがあれば逃さず、くり返ししてあげましょう。


なんだかママに抱っこされて「えらいね」「うれしい」と愛されることが心地よいと感じる感受性をはぐくむためです。ママにそうされたい、という感受性を育てたい時期だからです。あきらめずに根気強く繰り返す必要がありますが、そういう親子の絆を深めることが徐々に可能になれば、子どもも行動の方向転換をママに言われたら、サッとできるようになっていくことでしょう


これらは、1才から2才までの間における、親子のガマン比べ(親子の根比べ)だと、言いかえることもできるでしょう。ママの笑顔、やさしい声かけ、抱っこなどが、子どもの感受性を豊かに育てるための、大事な「水やり」だと思いましょう。


【親が「おいで」と言っても、知らん顔の時は?】


:子どもに「ダメ」「おいで」と言っても、聞かずに走り回って戻って来ない時は?


:まず、ふだんから大事なことをいくつか。
子どもの話を聞く時は(泣いた時も)、必ず目と目を合わせてあげることです。それも、ひざをつくなど、同じ目線の高さで、笑顔でウンウンとうなずきます。携帯メールをしながら、台所仕事をしながら、という「ながら聞き」はやめます。


次に、子どもの「こうしたい」という思いに、親の方が譲って受け入れることも、時には(ゆとりのある時には)してあげることが必要です。例えば、
子「もう少し公園で遊びたいよ」(と言えなくても、親がそう感じたら)
親「わかったよ。もう少しね」(と向き合い抱っこ、目を合わせて笑顔で)
子(遊びを延長して楽しみます)
親「そろそろ、ご飯の用意するから帰るよ」(と向き合い抱っこなど、同じように)
子「うん」(と言ってくれたら、「ありがと、えらいね、うれしい」とほめます)
もちろん、いつも「うん」と言ってくれるはずがないのが、今の時代です。でも、親だって時間に余裕のない時があるわけですから、そんな時、親が、
さあ、帰ろうか。◎◎ちゃん、行くよ」(ちょっと離れた所からでも)と言ったら、その親の声かけを受け入れてほしいですよね。それには、区切りをつけたり、けじめがつけられる、子どもの感性がいります。


そのための方法は、『密着抱っこ』(子が脱力してペタ~と体を親にくっつけること)に、毎日1回(30~40分)チャレンジしてみることでしょう。


最初はいやがって、泣いたり暴れたりしますが、疲れて、くっついてくるまでのガマン比べになります。親が疲れてあきらめる日もあるでしょうけど、めげずに!ですよ。
汗びっしょりになりますが、親の言うことを喜びにできる感性(親にほめらて、うれしいと思える感性)を育てる方法なのです。もちろん、うまくできた時は、


ママ、うれしいな。大好き」と、共に喜び、ほめてあげます。エネルギーのいる最も大変な作業ですが、唯一、親子の絆づくりの方法です。この『密着抱っこ』を何ヶ月か、ねばり強く続けて、だんだんできるようになると、
もう、こっちへおいで
と言えば、子どもが喜んで、親の所へさっと来ることも増えてくるでしょう。ここが昔の幼児よりも、絆づくりに手間がかかる、今の幼児だと思いましょう。


【子どもをしかる時のポイント】4~5才以上の場合
(お母さんはもちろん、お父さんの出番でもあります)


●ふだんから心がけたいことです。
「ウソをつく子にはなるなよ。正直に言える子になれよ」
「正直に言ってくれたら、お父さんは一番うれしいで」
「ウソをつかれるのが、お父さんは一番かなしいのや」
「だから、ウソをついたら、お父さんは本気でしかるぞ」
と、いつも言って聞かせておくことは必要でしょう。
いつも子どもがウソをつくとしたら、おこられる(怒鳴られる)のをおそれる子どもの
自己防衛本能だと言えるからです。


●人(友だちや兄弟・そして本人)の心や体をわざと傷つけた時は、しかります。
ただし、手や足は出しません。
腹立ちまぎれの結果、それが親の暴力だからです。
自分(親)自身の、腹が立つ気持ちを、子どもにぶつけないためでもあります。
それより、言葉でしかって、本人がショボン(シクシク泣く)としたら、ほめます。


●つまり、しかるのは、最後に「ほめる」ことまでするのが、親の役目なのです。
しかりっぱなしでは、その場だけ、よい子を演じる「その場しのぎ」に終わります。
最後にほめられることで、いいわけをしないで、心から反省する子どもに育つ土台が
できると思いましょう。


●しかり方で大切なことをいくつか。まず、大声でどならないことです。
「おまえは、お父さんのだいじな子やから、しかるぞ」
と、言ってからしかると、子どもも「どうせ、ぼくなんか・・」と思いません。
「おまえはダメな子や」
「おまえは、また、したのか」
「おまえは、最低や」
など「おまえは・・」と言うのは、子どもを「どうせ・・」という投げやりな気持ちに
直行させます。


●「お父さんはこう思うぞ」
「お父さんは、ここがまちがっている、と思うぞ」
のような、お父さん自身の気持ち・考えを、目と目を合わせて、伝えていきます。
しかるということは、
本人の、まちがっていたところを、ひとつずつ教えていくことです。
子どもの興奮がおさまった時に、ていねいに教えてあげるということです。


たとえば、子どもが友だちに暴力をふるって、ケガをさせた場合です。
親「どうして、たたいたの?」
子(いいわけ)
親「なるほど、その気持ちはわかる。じゃあ、たたいても、いいの?」
子「よくない」
親「じゃあ、どうして、たたいたの?」
子(いいぶん)
親「言われて、くやしかったんやな。気持ちはわかった。でも、たたいて、いいの?」
子「よくない」
親「じゃあ、なんで、たたいたの?」
子(シクシク泣く=わるかったと思った時の泣き方)
親「そうか、よくないとわかったんやね。たたくのは、やめとこうな」(抱きしめる)
親「この失敗を、どうやって取り戻したい?」
子「謝りたい」
親「よし、お父さんも一緒に謝ってあげるから」
そして、相手の家をいっしょに訪問し、親が謝る姿をわが子に見せると、
子どもは、二度と暴力をふるわないぞ、親を悲しませないぞ、と決意できます。
同時に、相手にいさぎよく謝るお手本を、親に見せてもらうことができます。
これは、よその家の物をこわした時、店で万引きした時も、同じです。
親だけが謝りに行っても、子どもの心には響かない(子どもは失敗から何も学べない)からです。必ずうまくいくわけではありません。しかし、わが子をしかる時の親の基本は、こうありたいものです。(私自身の反省です)


【1才前後:8ヶ月頃に激しかった人見知りがマシになったが、抱っこを求める子には


基本的に、子どもが求めてくる抱っこは、時間の許すかぎり、受け入れてあげましょう。外へ行くよりも、抱っこしながらできる家事をしたり、ママの足にしがみつかせて家事をしたり、ママのエプロンのひもをにぎらせて家事をしたり、あの手この手です。時には、


「ちょっとガマンしてね」


と抱っこを待たせて、ガマンしたのをほめることもしてみます。そのうちに、ママの見えるところにいるだけで安心する姿を見せてくれるようになりします。「いないいないばあ」の延長線といったところでしょうか。抱っこで満たされてくると、ママがいるのを確かめて安心すれば、だんだん離れた距離にいられるようになってくるでしょう。人見知りが出てくるまでは、好きなことを好きなだけさせます。「ダメよ」は人見知りが出てからです。


1才前後:離乳食の時、ママの手や足をなめる子には


離乳食を始める頃も含めて、乳幼児の一番発達が早い五感(目、耳、鼻、舌、肌)は、ズバリ、舌です。どんな物(ママも含めて)でも、舌でペロペロなめて確かめます。ですから、ママをなめるのは、ママが大好きなしるしだと受けとめてあげましょう。ママの手をなめながら、離乳食もちょこっとずつ食べてくれたらいいですね。


1才前後:絵本も新聞も破る子には


指でつまむ、ということができた証拠です。だから、破ることが楽しくてたまらない姿があります。指でつまむのは、指の大切な運動です。のちのちに、細かい作業ができる手先の器用さをはぐくむ行動の1つが、破るということだと受けとめてあげましょう。ですから、破られてもかまわない物を、好きなだけ破らせてあげてください。


3才児:おもちゃのかたづけで、投げつける子には


おもちゃのかたづけをちゃんとできるのは、5才前後(4才半~6才頃まで個人差あり)でしょうか。3才児なら、大きな箱に投げ入れたら、ママが笑顔でほめてあげましょう。「あれがない、これがない」


と、わが子が言っても、ママはあわてず騒がず、クールに「ないの?」と受け流します。


3才児:手洗い・着替えなど、マイペースで急ぐ気がない子には


幼児は、意味を理解して手洗いや着替えをする年令ではありません。手洗いも着替えも、【やりたくなったらする】のです。ここに育児のヒントがあります。子どもがやりたいからする=【ママが喜んでくれるから(ママがほめてくれるから)する】という幼児の特性を、ママが活用しちゃましょう。わが子と同じ視線の高さで、目と目を合わせ、たとえば、


「くつ下、はこうね」


と言ったら、子どもがどう反応するかな、という遊びごころを忘れず、子どもとのやりとりを楽しむつもりで、ていねいにつき合ってみませんか?もし、子どもがしぶったら、


「どうしたの?」


という対話ができます。指示型ママから、笑顔でほめるママに変身するのがポイントです。


3才児:1才児半の弟妹の真似をして手で食べる(手づかみの)子には


弟妹がママにかまってもらっているのが、うらやましいのでしょう。きょうだい2人とも満足させてあげるには、2人の口の中へスプーンで交互に食べさせてあげることをしても問題なし、大丈夫です。


「あなたも、こんなふうに食べさせてあげたのよ」


とママに言ってもらって、きょうだい一緒に食べさせてもらいます。もう一度かかわってほしいという気持ちが充分満足したら、そのうちに自分でスプーンで食べる姿に戻るだろう、というぐらいに、ゆったりと思ってあげてみてはどうでしょう。


3~4才児:歯みがき「だって‥」「でも‥」「もういい‥」口答えする子には


だだをこねているような反応ですが、ママをひきつけるための子どもなりの懸命な手立てなのでしょう。ママを困らせながら、ママを巻き込んで、甘えている姿があります。それは、【ママとつき合うことが最大の喜びになっている】と言いかえてもいいでしょう。【人づきあいの出発点に立とうとしている】のです。歯みがきをいやがったら、【密着抱っこ】(ママが「イヤなんだねえ」と言いながら、胸を密着させて、丸ごと自分を受けとめてくれる満足感に、子どもが包まれるママ最大の武器)をしてあげましょう。それから、


「ママ、いっしょに歯みがきしたいな」


などと、ていねいに相手をすることが、不安やストレスに負けない心の土台を築きます。


5才児:食事(歩き食べも含めて)が遅い子には


園の昼食では遅くない子の場合は、園の先生にヒントを聞くのがいいでしょう。


家でも園でも遅い子の場合は、食事が喜びになっていないのかも知れません。食べるのがうれしい・楽しいという離乳食だったか、食べさせなくっちゃという離乳食だったか、がキーポイントになります。そこで、朝ご飯も晩ご飯も、できるだけママがいっしょに食べてあげることを、忙しいとは思いますが、毎日チャレンジしてみてはどうでしょうか。大事なのはママと会話しながら食べるのを好きになること、いっしょに食べることに魅力を感じさせることですから、テレビのスイッチを消して食べるのが理想ではあります。


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http://sg2takaboo.exblog.jp/24898103/



by takaboo-54p125 | 2012-02-17 05:44 | 育児・子育て