2012年 01月 14日
子どもをしかるとは、最後にほめることまでして初めて、子どものプラスになるのです
子どもをしかる時のポイント
(お母さんはもちろん、お父さんの出番でもあります)
●ふだんから心がけたいことです。
「ウソをつく子にはなるなよ。正直に言える子になれよ」
「正直に言ってくれたら、お父さんは一番うれしいで」
「ウソをつかれるのが、お父さんは一番かなしいのや」
「だから、ウソをついたら、お父さんは本気でおこるぞ」
と、いつも言って聞かせておくことは必要でしょう。
いつも子どもがウソをつくとしたら、しかられる(特に怒鳴られる)のをおそれる子どもの自己防衛本能だと言えるからです。
●人(友だちや兄弟・そして本人)の心や体をわざと傷つけた時は、しかります。
ただし、手や足は出しません。
腹立ちまぎれの結果=親の暴力だからです。
自分(親)自身の、腹が立つ気持ちを、子どもにぶつけないためでもあります。
それより、言葉でしかって、本人がショボン(シクシク泣く)としたら、ほめます。
●つまり、しかるのは、最後に「ほめる」ことまでするのが、親の役目なのです。
しかりっぱなしでは、その場だけ、よい子を演じる「その場しのぎ」に終わります。
最後にほめられることで、いいわけをしないで、心から反省する子どもに育つ土台ができると思いましょう。
●しかり方で大切なことをいくつか。まず、大声でどならないことです。
「△△は、お父さんのだいじな子やから、しかるぞ」
と、言ってからしかると、子どもも「どうせ、ぼくなんか・・」と思いません。
「おまえはダメな子や」
「おまえは、また、したのか」
「おまえは、最低や」
など「おまえは・・」と言うのは、子どもを「どうせ・・」という投げやりな気持ちに
直行させます。
●「お父さんはこう思うぞ」
「お父さんは、ここがまちがっている、と思うぞ」
のような、お父さん自身の気持ち・考えを、目と目を合わせて、伝えていきます。
しかるということは、
本人の、まちがっていたところを、ひとつずつ教えていくことです。
子どもの興奮がおさまった時に、ていねいに教えてあげるということです。
たとえば、子どもが友だちに暴力をふるって、ケガをさせた場合です。
親「どうして、たたいたの?」
子(いいわけを言います)
親「なるほど、その気持ちはわかる。じゃあ、たたいても、いいの?」
子「よくない」
親「じゃあ、どうして、たたいたの?」
子(いいぶんを言います)
親「言われて、くやしかったんやな。気持ちはわかった。でも、たたいて、いいの?」
子「よくない」
親「じゃあ、なんで、たたいたの?」
子(シクシク泣きます=わるかったと思った時の泣き方です)
親「そうか、よくないとわかったんやね。たたくのは、やめとこうな」(抱きしめる)
親「この失敗を、どうやって取り戻したい?」
子「謝りたい」
親「よし、お父さんも一緒に謝ってあげるから」
そして、相手の家をいっしょに訪問し、親が謝る姿をわが子に見せると、
子どもは、二度と暴力をふるわないぞ、親を悲しませないぞ、と決意できます。
同時に、相手にいさぎよく謝るお手本を、親に見せてもらうことができます。
これは、よその家の物をこわした時、店で万引きした時も、同じです。
親だけが謝りに行っても、子どもの心には響かない(子どもは失敗から何も学べない)からです。
必ずうまくいくわけではありません。
しかし、わが子をしかる時の親の基本は、こうありたいものです。(私自身の反省です)
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