キレない子どもに育てる【スモール・ステップ】キレない親になれる【セカンド・ステップ】【体罰の境界線】【自分も相手も責めない5つの伝え方】

キレない子どもに育てるスモール・ステップ 
  親も!教師も!ステップ①~ステップ⑦~+α


学期末懇談会などで、ご活用ください。


ステップ①
☆「早起き早ね朝ごはん」の子は、教室で担任の話が聞けます。
 起こす30分前にカーテン全開で、早起きリズムになります。
☆「何となく自分はOKだ!自分も、すてたもんじゃない」と思える子に。「どうせ僕(私)なんか・・」という子にさせないことです(ステップ5)。
☆親から「たより」にされない、「できが悪い」と言われる、「しかられて」ばかりだと、安心と意欲をうばい去り「どうせ・・」と言う子になります。


ステップ②
☆「ながら聞き」では、子どもの心は満たされません。
 台所仕事の手を止め、しゃがみ、子どもと同じ高さの目線で聞きます。
☆子どもの話す時間と、親の話す時間の、どっちが長いかな?
 (親の話す時間が長いと、口数の少ない子になります)
☆「そうなの!」とうなずきながら、子どもの言葉をくり返しましょう。
 (子どもの言葉をくり返すと、子どもの口数が増えます)


ステップ③
☆宿題は、「しかる場」ではなく、「ほめる場」「認める場」です。
☆友だちと仲よくできる子の親は?(↓2事例)
 (友人宅へ行く時、その家のルールを守る子は、友人との仲が長続きします)
 (親が相手に謝り、頭を下げる姿を見せると、子どもの心が育ちます)


ステップ④
☆ついつい指示したくなりますが、それでは心が育ちません。問いかけて、答えは子どもに出させます。
☆親のズッコケ体験「アッハッハ」で子どもは安心できます。
☆親の失敗談を話すと、温かい家庭・しゃべりやすい家庭を育てます。


ステップ⑤


「言ってはいけない親の『ひと言』&言ってほしい親の『ひと言』」
 ×「ダメやな」「まだかいな」「はよせんか」「おそいやん」
 ×「できてへんやん」「なにしてたんや」「ほんまにやったんか」
 ×「こんなこともできひんのか」「めずらしいこともあるな」
 ×「○○とは、えらいちがいや」「後でや」「がんばらんかい」
 ×「さっき言うたやろ」「どこ聞いてんねん」(体罰は心に傷を)
 子どもをへこます言葉(自分でダメな子やと思い込む)は言わない。
 ◎「おはよう」「がんばってるやん」「ありがとうな」
 ◎「ちょっと手伝って」→「助かったわぁ」「すごいやん」
 ◎「ちょっと助けて」→「うれしいわ」「ようやってくれたなあ」


ステップ⑥
☆子どもが失敗しないように、先回りするのは、ただのお世話です。それでは、判断力が育ちません。
☆しからなあかん時(人の心や体を傷つけた時)はしかります。それは、最後にほめるため=そして、ギュッと抱きしめるため。


ステップ⑦
☆習い事は、子どもが「行きたいかどうか」が基本です。
 (週4日以上通う・・ストレス解消を学校で人にぶつける子が増える)
☆通信簿はほめる材料を見つけるチャンスです。
 「わが子のよいところを10個、言えますか?」
☆よく働く子どもの親が、いつも意識していることは↓
 (小遣いと手伝いは別。手伝い10円△、働く喜びを体験◎)
 (働くとは=はた[そば]にいる人を楽に=いっしょに働いて楽しい)
☆ゲームをやめない時の、親子のステキな会話の例です。
 親「何時までしたいの?」→やめない子「○時まで」
 親「もう○時やで。どうするん?」→やめない子「○時半まで」
 親「もう○時半やで。約束2回も破ったら、お母さん悲しいな」


プラス・アルファ
将来、わが子が「1人前の社会人」になるために、今、親がすべきことをいくつか・・。


◎自分の子さえよければ、他の子はいいと思わないこと(自己チューな子になります)


◎自分の子は、子ども集団の中で日々、社会性を身につけている事実を知ること


◎「無理・できない・ダメ」連発マイナス思考の親にならないこと(子も真似をします)


◎特定の個人の人柄のせいにしないこと(人のせいにする無責任な子になります)


◎特定の個人に責任を押しつけないこと(自分のことをたなに上げる子になります)


◎今の親集団みんなで、少しずつ苦労を分かち合うこと(各自が、できる範囲で)


◎朝は、わが子に「登校班長さんの言うこと聞くんだよ」と言って送り出すこと(年上の登校班長さんの指示が守れると、ルールも守れる子に)


◎「おはよう」「ごめん」「ありがとう」を言ってよかった喜びを体験させること(これらがちゃんと言える大人=人間関係をむすべる社会人に)


◎遅れる時・休む時は、同じ登校班の子の家に連絡すること(必ず!です)


◎子どもを『ほめる』ということは、子どもを評価することではありません。子どものがんばり、成長を見つけて、その喜びを伝えていくということです。


◎子どもを『しかる』ということは、子どもに腹を立てることでも、どなることでもありません。子どもが、自分も他人も大切にできるように、1つずつ教えていき、最後に必ずほめるということです。


キレない親(子に暴言をはいたり暴力をふるったりしない親)になるための「セカンドステップ」


新聞に、タイトル「キレない子ども:育てるために」サブタイトル「学校でも導入進む」で「セカンドステップで感情コントロール」という取り組みが紹介されていました。


普及を進めるのがNPO法人「日本こどものための委員会」(東京・世田谷)で、東京都品川区教育委員会がH18(2006)年に同プログラムを採用し、品川区の38小学校1・2年生が年間10時間学んでいて、全国の保育園~小学校など100以上の学校・園・施設で導入しているとのことです。


くわしく(ステップ1~25)説明してくださっているのが、横浜市立桜井小学校のホームページです。HPの「セカンドステップ」をクリックすると、1~25がズラッと出てきます。


最後にNPO法人「日本こどものための委員会」理事さんの言葉が印象的でした。
「小さい時から訓練することで、自然に自分の気持ちを伝えられ、キレずにすむようになると感じています。子どもだけでなく、高校生や大人にも有効だと思います
保護者からも「怒りに任せて子どもを頭ごなしにしかっていた。自分もこういうプログラムを受けたかった」などの感想がよせられているそうです。


怒りを感じたら(セカンドステップのプログラムから)
① 怒りによる体の変化(胸がどきどきするなど)を感じ取る。(自分の怒りの感情を自覚する)
② ゆっくり3回深呼吸する。(体の緊張をほぐすため)
③ 数を5まで数える。(小学生以上は5,4,3,2,1,0と大きい数からゆっくり、カウントダウン)
④ 「落ち着いて」と口に出して自分に言い聞かせる。(「大丈夫」とつけ加えるのもいいかな)                                                 ⑤自分の気持ちを大人(家族、信頼できる人、先生)に話す。(自分がどのように行動したかを考えるため)


これって、保護者のみなさん自身が、キレない親になるために、すぐ使えそうですよね。


ちなみに、滋賀県東近江市のある小学校でも、次のようなことを既に実践(子どもたちに教えることを)しておられます。(昨年度末に直接お聞きしました)


◎その場所から離れて、静かな場所へ移動する。
◎ゆっくりと大きく深呼吸をして、ぎゅっと両手をにぎって、両手に力をこめる。
◎自由帳や連絡帳やノートのはしっこ、紙切れなどに、自分の気持ちをなぐり書きする。
◎誰かに自分の気持ち(怒りそのもの・怒りの理由)を聞いてもらう。
◎その他、歌を歌うなど、自分に合った方法(教師間で情報交換)を試してみる。


これはええことやってはるなぁと感心していたところです。セカンドステップと目的は同じです。


親がカッとなって、子どもを怒鳴ってしまいそうな瞬間「ちょっと待って」とわが子に宣言して、セカンドステップ①②③④をやってみませんか。そうすると、「お母さんは、今、すごくキレそうだったの。わけはね・・・・」と冷静に子どもにしゃべれるから、子どもの言いぶんにも耳を貸す心のゆとりができます。つまり、いきなり子どもに手を出すのを、自分で防げるのです。ぜひためしてみてください。⑤は時間の余裕がある時にしてみましょう。


「体罰」かどうかの境界線


学校教育法第11条は要旨として、次のように定めています。


「校長、教員は、学生、生徒、児童に懲戒を加えることはできる。ただし、体罰を加えることはできない」


なお、「懲戒を加える際には、児童生徒の心身の発達に応じるなど、教育上必要な配慮がいること」を、同法施行規則第13条で定めています。


義務教育では、遅刻した子どもなどに、廊下に立たせたり、教室への入室を禁ずるのも、子どもの学習する権利を奪うことになります。


国の通達の要点を列挙してみます。


してはならないこと


・トイレに行かせないこと


・食事をとらせないこと


・食事時間が過ぎても教室に留め置くこと


・遅刻してきた子を教室に入れないこと


・授業中、なまけたり、騒いだりしたといって教室外に子どもだけを出しておくこと


さしつかえないこと


・教室内に立たせることは体罰にならない限り、懲戒の範囲内として認めていい。


・窃盗や器物損壊の場合、懲戒の意味で体罰にならない程度に放課後残してもいい。


・窃盗で、当事者や証人に事情を聞くのはいいが、自白や供述を強制してはならない。


・懲戒として、掃除などの回数をふやすのはいいが、不当な差別待遇や酷使はいけない。


これらは、あくまでも原則を示したというところでしょう。子どもの心を傷つける暴言が、「してはならないこと」に含まれるのは言うまでもありません。子どもの発達、心理、体力、人権を考えて、思慮深い指導であると同時に、その子の気持ちを大事に思う心があるかどうかが、教師として問われます。注意を促したり、しかった後の、子どもの気づきや変容をほめることまで見通しているか、それとも、ただ感情的に怒鳴っているだけか、この2つの態度の間に、教育と体罰の境界線があるような気がします。


【イヤな気持ちの時、自分も相手も責めない伝え方】


2012年4月7日(土)朝日新聞21面に「新しいクラスでも大丈夫だよ」という記事が載っていたので、2学期が始まるにあたっての「仕切り直し」として、少し紹介させてください。


『【まず1対1 たずね合おう】
知らない人の中に入るのは、誰だって不安だ。新しいクラスですぐにグループに入れなかったり、グループ内で浮いたように感じたりしても、心配いらない。大勢でいる時にうまく話せなくても、1対1になった時、相手との関係を築いていけばいい。
僕(哲学者:西研さん)は「たずね合う」ことを教え子たちに勧めてきた。たずねるとは、相手の気持ちや状況を受けとめ、ちゃんと関係を築こうとする行為だ。受けとめることができれば、相手も心を開いてくれる。
誰かの意見や気持ちを聞いて、「そんなわけない」と反発したくなる時も、まずたずねる。


「ここをもう少し教えて」と聞いたり、


「あなたが言いたいのはこういうこと?」と自分の言葉に置き換えたりしてみよう。このやりとりでは自分の意見を言うことも必要だから、必然的に「たずね合い」になる。くり返すうちに、人に思いをわかってもらうための伝え方がうまくなっていく。僕たちは、人に「好感を持たれていないこと」に弱いけれど、全員とたずね合える関係になる必要はない。クラスや部活に、1人でもそうなれる友だちができるといい。(以下省略)


【それでもイヤな気持ちの時は】
相手を攻撃せずに「イヤだ」という気持ちを伝えるには、どうしたらいいのか。         ・・NPO法人「アサーティブ・ジャパン」・・
例えば、体形がふっくらしているからか、イヤなのに「まる子」というあだ名で呼ばれている時。まず、悔しい、腹立たしいという感情がわいてきたら、それは自然なことだと知ってほしい。「今、クヨクヨしてるな」と認めよう。「クヨクヨするなんてダメだ」と感情にふたをすると、余計にしんどくなる。
自分のコミュニケーションのパターンを知っておくと、相手に気持ちを伝える時に役立つ。「ドッカン」「オロロ」「ネッチー」の3つから自分のパターンを知ろう。
「ドッカン」は攻撃的。「なんだよ!」と食ってかかる。「オロロ」は受け身的。ふみにじられても、黙ったり照れた風をよそおったりして、イヤだという思いが伝わらない。「ネッチー」は作為的で、イヤミな態度。不平不満を遠回しに、行動や言葉で示す。
3つのパターンは、伝え方を学ぶことで変えられる。相手にイヤだと言うと決めたら、5つのポイント(下の図)を押さえよう。1つだけ使ってもいいし、5つ全部使ってもいい。
相手に直接言えない場合もある。そんな時は


「まる子ってあだ名で呼ばれるの、すごくイヤなんだ」と、安心できる友だちや親に話すだけでもいい。ちょっと楽になります。


【自分も相手も責めない伝え方(5つのポイント)】
どうしてほしいか伝える。自分の気持ちも言ってみる
「まる子っていつも呼ぶよね。あれ、本当はイヤなんだよね。他の子みたいに名前で呼んで」
言いにくい宣言をする
「めっちゃ言いにくいんだけどさ、まる子って呼ぶのやめて」
悲しい時や腹が立っている時は、笑いながら話さない
理由や状況も聞いてみる
「なんでまる子って言うの?」
伝わっていないと感じたら、くり返してみる。【アサーティブ・ジャパンによる】』


記事の紹介は以上です。自分の場合、これだったら使えるというのが、ひとつでもあれば、参考になさってください。


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by takaboo-54p125 | 2011-07-13 08:51 | 育児・子育て