2011年 06月 05日
水泳:平泳ぎのポイント[長いきょりを泳がせたい時](教師の助言)
平泳ぎは、まず、「蹴伸び」で、首の力を抜いて、フワーッと「伏し浮き」ができるようになれたら、第1関門突破です。
首の脱力ができたら、体のこわばりがなくなり、うまく浮けるようになるからです。水に浮いているという感覚が楽しくなります。
次は、「ひとかき・ひとけり」のワンストローク、ワンキックのリズムを体で覚えるまで、くり返し練習します。(1回だけです) そのまま「ひとかき・ひとけり」「伏し浮き」を1回して数m進めたら、第2関門突破です。水に浮いて進んでいる感覚が楽しくなります。
ここまで来たら、第3関門は「息つぎ」です。
手で水を押さえながら、そうっとゆっくり顔を水面ぎりぎりに上げて「息つぎ」をするのが、足腰が沈まないコツ(体が沈まないコツ)です。はやく息つぎがしたくて、勢いよく顔を水面から上げると失敗します。体が立って、上半身がブレーキになるし、足腰も沈んでしまいます。こうして、ゆったりした「息つぎ」「ひとかき・ひとけり」の後、フワ~と「蹴伸び・伏し浮き」をして数m進んで、2回目の「息つぎ」をするイメージで、落ち着いて、すーっと立ちます。あせらず、これをマスターすることが大切です。
この「息つぎ」と「ひとかき・ひとけり」のタイミングがわかってくると、プールの横が泳げるようになり、25mも泳げるようになります。水に浮いて泳いでいる感覚が楽しくなります。
「息つぎ」「ひとかき・ひとけり」の後の「伸び」の姿勢がゆったりとできるようになれば、無駄な「りきみ」が消え、さらにターンして、50m、100m、200mぐらいまで泳げるようになります。泳げる距離が伸びるのが楽しくなります。
あの頃は、できれば全員が5年生で、ここらへんまで到達するのが目標でした。これも、低学年から学年ごとの目標を積み上げる学校ぐるみの取り組みがあればこそ、だと思います。低学年・中学年で、脱力した「蹴伸び・伏し浮き」をしておいてくださったことに、感謝です。
「平泳ぎのポイント」①~⑥(教師の助言)
①「壁をけって、伏し浮きのように十分のびをとろう」
「首、肩、手首、ひざ、足首の力をぬくと(脱力すると)、体がプカ~と浮いてくるよ」
②「プカ~と浮いてきたら、腕をななめ下へ丸く、水を押さえるようにゆっくりかきながら、静かにあごを突き出してみよう」
「そうっと顔をあげていき、水面ぎりぎりに、口を出すんだよ。勢いよく顔を水面に出さないのがコツです。そして、息つぎは、強く、短く、一気にしよう」
③「その時、脱力したまま、両足のかかと同士を近づけるように、ひざをまげよう。つま先は外側に向けて、かかとをお尻の近くにもってくるんだよ」
「これが、あおり足(ドルフィンキック)にならないコツです。しかも、ひざを曲げすぎないためのコツなんだよ」
④「手足のタイミングは、腕をかき始めるのが先で、それから足をまげ始めよう」
「息つぎは、腕をかき始めた時にするんだよ。丸くかいた両腕を胸の前(真下)にそろえた時に、足もひきつけていたらOKで、息つぎが終わる時だよ」
⑤「足をける時は、かかとから押し出すように、足の裏で水を後ろへけろう」
「力強くけりながら顔をおでこから水につける感じで、腕も顔の前(真下)で前方へ伸ばそう。手のひらを合わせながら、という感じだよ」
⑥「手を前方へ伸ばす時が足を後方へける時だよ。両足で水をはさむ感じで、両ひざをグッと閉じて、足首を伸ばそう」
「前方の手から後方の足まで、体が一直線(首の力をぬいて)になるとグイッと進みます。そして、体が浮いてきた時が、次の息つぎをするタイミングになるんだよ」平泳ぎはクロール以上に、キックが推進力の中心になるのが特徴です。
関連ページ
水泳:クロールのポイント[長いきょりを泳がせたい時](教師の助言)
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