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連絡帳は心と心をつないでくれる大事な大事な接着剤

私が初めて1年生の担任をした時のことです。なんせ初めてなのでドキドキでした。

ペアを組んだ学年主任は、しなやかな対応をされる女の先生でした。

何もかもお世話になりっぱなしでした。

学年だよりはもちろん、手作りの教材から、手作りの宿題プリントまで、全部です。


こちらは、あっちからも、こっちからも話しかけてくる子どもたちに、てんてこまいです。

でも、学年主任の先生は、ニコニコしながら、うまいこと子どもらの相手をしてはるのです。

それも、連絡帳に返事を書く手を止めて、子どもと目と目を合わせながらです。

保育園や幼稚園では、連絡帳をどの子の保護者とも担任がやりとりします。

ですから、1年生の最初は、とりわけ教室の担任の机上が、連絡帳の山になります。

帰りの会までには、保護者のみなさんに返事を書き終えなければなりません。


いろいろ教えてもらいましたが、印象に残っているのが次の話でした。


「連絡帳には、その日、その子のステキな姿を書くようにするといいのよ。

短い文でいいから。

そうすると、家で親子の会話の材料になるでしょ。

しかも、子どもが親にほめてもらえる材料に。

つまり親は、そんな連絡帳を読むと、子どもに聞きたくなり、

『ほめてもらった』

と子どもから直接聞いたら、親としてうれしくなり、

『よかったねぇ。すごいやん』

と、もう1回ほめることができるでしょ。

それに次、その保護者と出会った時に生きるのよ。

その話を出す保護者もおられるかも知れないでしょ。


よくないことは書かないのよ。

文がずっと残るでしょ。

よくないことは直接、すぐ訪問してしゃべればいいの。

電話で済ますのはダメよ。

お互い顔を見ずに電話で、よくないことを話しても、真意も誠意も伝わらないわ。

とにかく連絡帳は、使いかた次第でステキな役割を果たしてくれるのよ。

親と子、子どもと担任、親と担任をつないでくれるの。

心と心の接着剤の役割を持っているのよ」


なるほど、納得です。

でも、てんやわんやの私には、なかなかその言葉どおりにはできませんでした。

その先生はちゃんと、どの子にも実行しておられました。

私は連絡帳を接着剤にする域には、到底たどり着けませんでした。

その先生の、保護者のみなさんからの信頼度には、目を見張るものがありました。

自分ができなかったことを勧めるのは気がひけます。

しかし、その先生は実行されていたので、チャレンジする値打ちは充分あります。

せめて週1回でもいいと思います。

クラス全員の子どもの連絡帳で、その子のステキな姿を保護者に届けられるといいですね。

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by takaboo-54p125 | 2011-06-04 05:01 | 保育・教育