赤ちゃんを観る小児科スーパードクターの眼力「4ヶ月から5ヶ月まで」その2

「4ヶ月から5ヶ月まで」その2
「育児の百科」松田道雄・著(岩波書店)より抜粋


『この月齢になると、夜11時にねると、朝5時か6時まで、ひとねむりに眠って、途中でおしっこもせず、目もさめないような赤ちゃんもあらわれる。 だが、たいていは夜中に1度おしっこで目がさめる。 その時、ミルクを飲ませるかどうかだが、もしミルクを飲まないでも、少し抱いていれば眠れるのなら、そうしたほうが母親は楽である。 だが、母乳のよく出る母親の場合、寒い季節であれば、むしろ母親の乳をふくませたほうが赤ちゃんは安心して早く寝つく。


ミルクで育っている赤ちゃんでも、ミルクをやったほうが簡単に寝る場合は、「夜間時乳」をやってさしつかえない。 もちろんジュースでも、ごくうすいカルピスでもいい。


また、夜中におしっこをするが、オムツをかえると目がさめてしまって、いつまでもむずがって泣く赤ちゃんなら、おしりがただれないかぎり、そのまま眠らせているのもやむをえない。


欧米の多くの家庭では、赤ちゃんが4ヶ月になると、両親とは別の部屋にねかせる。 団地の洋風アパートに住むようになっても、あいかわらず親と子とは川の字になって寝るのが、日本人の風習である。 同じ部屋に寝ていて、赤ちゃんが、オムツがぬれたので泣くのを、知らん顔しているのはむずかしい。


赤ちゃんを寝かせる部屋と別のところに夫婦が寝る欧米では、母親の乳を早くはなし、オムツも夜寝る時とりかえたきり、朝までかえない。 湿度が高くないので、向こうでは、このやり方でも故障は起こらぬが、湿度の高い日本では、多くの赤ちゃんは、オムツをぬれたままにしておくと、おしりがただれる。


4ヶ月から5ヶ月の間に、赤ちゃんの運動は、ますますさかんになる。 ほとんどすべての赤ちゃんは、首がしっかりすわるようになり、音のするほうに頭を向ける。


手の動きもかなり自由になる。  口に手をもって行って吸うことが多くなる。 赤ちゃんによっては、両手を前であわせることができる。 5ヶ月に近くなると、進んで物をつかもうとする動作もあらわれてくる。


腹ばいにさせると、両手で支えるようにし、かなり長いあいだ頭を持ち上げていられる。 ガラガラのようなものを持たせると、やたらにふり動かす。 自分の顔にぶつけて泣き出すこともある。


おすわりをさせると、まだ1人ではすわれないが、腰のところを支えてやると、どうにかおすわりができる。  早い子では5ヶ月になると、2~3分すわれる。 無理にけいこをさせる必要はない。


赤ちゃんは、目がさめている時は、なかなかじっとしていないで、ねがえりをしたがる。 しかし、まだ完全にねがえりをうつことは無理である。


夏で赤ちゃんが軽装で、ふとんのしわのよりぐあいがちょうどいいと、偶然にねがえりのできることもある。


ひざの上に抱きあげると、足をそろえて、ピョンピョン、とぶようにすることが、だんだんさかんになる。


ここに書いたような手足の運動をあまりやらない赤ちゃんはおとなしい子で、寝かせすぎということにもなりかねない。 目がさめている時、なるべく抱いて外を見せる。


しかし、同じ月に生まれた隣の赤ちゃんがおすわりをするのに、うちの子はまだできないといって気にやむことはない。  むやみにからだを動かしたい子もあるし、静かなのが好きな子もある。  そういう個性のちがいが、運動機能の差となってあらわれているにすぎない。  いずれは、同じにすわったり、立ったり、駆けたりするようになるのだから、ここで1~2ヶ月をあらそうのは意味がない。


4ヶ月から5ヶ月のころは、まだ病気らしい病気はしない。  気管支の分泌が多いたちの赤ちゃんは、少しの気温のちがいにも反応して、胸の中でゼロゼロ言わせることがある。 元気がよく、熱もなく、ミルクもふつうに飲んでいれば心配はない。 医者につれて行けば「ぜんそく性気管支炎」(157番のたんがたまる208ページ参照)などと言われるだろう。


そういうことで医者にかかっていると、待合室で病気をもらうこともある。 百日ぜき、水痘などの伝染病を4ヶ月ぐらいでやるというのは、たいてい待合室感染だ。  「はやり目」をもらうこともある。


高い熱(38~39℃)を出すことは、この月齢では、めったにない。 あれば中耳炎が多い。(176番の熱が出た時234ページ参照)  特に、夜に泣いて寝ないというと、その可能性が多い。


外耳炎でも、痛そうに泣くが、この時は、あまり高い熱はなく、耳の入り口を見ると、はれあがって通路をふさぐようになっているし、耳にさわると痛がるからわかる。


夏季だと、夏季熱(177番の夏季熱235ページ参照)で39℃ぐらいの熱が続くことがある。明け方から正午までが高く、午後には下がって平熱になる型が多いのでわかる。


運動が活発になるので、ベッドからのツイラクも、これから月をおって多くなる。                                      
(171番の事故をふせごう228ページ参照)』


以上です。お急ぎの方は、図書館へ行くか、取り寄せましょう。松田ドクターが書いておられないことを少々・・。


赤ちゃんがお母さんと全く目と目を合わせてくれない時、目を合わせても、ぜんぜんニコッとしない、笑顔がまったくない時、おなかもへってないのに、オムツもかえてあげたのに、全く泣きやまない時、抱っこしてあげてるのに、よけいはげしく泣く時、お母さんは、心配ですよね。


そういう場合、次のHPを紹介したいです。


『子ども発達支援ホームいわしろ』

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静岡県磐田市の「子ども発達支援ホームいわしろ」が、わかりやすい育児のポイントを公開しておられます。

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by takaboo-54p125 | 2011-05-21 05:14 | 育児・子育て