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学校現場の『工夫』あれこれ。おうちの方も先生と手を結びましょう!

今の小学校の現状を見ると‥


言葉で思いを言えない子が?先生の話を聞けない子が?立ち歩く子が?

友だちはガラスの人間関係に?授業が成り立ちにくい?えーっ、親も?


困った先生たちは知恵をしぼって‥


◎聴く空気感を生み出して、聴き合うつながりを学びの土台にしようとする。先生の声の転換(大声から、静かに柔らかく語りかける話し方へ。ここぞという時には、絶妙の間〔ま〕をとる)


「○○君が言いたいことの続きがうかんだ人、いるかなぁ?」
「○○さんが言いたいのは、たぶん、こういうことやと言える人、いるかなぁ?」


ボソボソ発言・モゴモゴ発言は、つまずき(失敗)として、そのまま流すのではなく、その発言を、みんなの発言をつないでいく貴重な出発点として認めると、


「あ~あ、先に言われちゃった」「せっかく言いたかったのに」というつぶやきが減り、


みんながお互いの発言を聞き合おうとする雰囲気をつくれる。自分の発言を認めてもらうことで、友だちの発言も聞いてあげようという意識がじわじわと育つ。


◎黙っている子、目立たない子を見つめる温かなまなざしを、先生は持ち続ける。


「ねえ、ここどうするの?」と自然に言い合える教室に育てるための机間支援を大切にする。質問することをバカにするムードを、教室から消し去る。おとなしい子も質問することを徐々に恥ずかしがらなくなる。


◎「できた人?」「わかった人?」ではなく「困っていることは?」とケアをする先生であり続けようとする。


◎授業の導入の交流と、ペア(2年~)や4人グループ(3年~)の学びを取り入れる。


「先生、ここどうするの?」に対して、まずは、「友だちに聞いてごらん」とうながし、聞き合い、教え合うことを当たり前の習慣になるので見守る。それでも、わからない時が先生の出番。


以上は全国の学校で今、最も注目されている「協同的な学び」実践校の取り組みの一部を、断片的に拾い上げてみました。


以下は、プラスアルファですが、必ず効果がある取り組みです。


◎「キラッと見つけ」(他のクラスの子の輝く姿を見かけたらメモして担任の机上へ置く。職員みんなでしている学校は、どのクラスも複数の先生からほめられる学校生活が送れるようになる)悪循環から脱出するには絶対必要な実践です。


◎スモールステップをあたえて、ほめること(石の上にも3ヶ月の根比べです。6月まで以下のことをねばり強く続けます)


「A君、こっち向いて」→「うれしいな。向いててね」
「Bさん、教科書出して。○ページ開けて」→「すばやいな。えらいぞ」
「C君、ノートに書くんやで」→「できるやん。かしこいなぁ」


◎『失敗は成功のもと』体験の共有(立ち直りへの支援が自立を促す)


挙手した意欲を「えらいね」と認め、言えなかったことは「緊張するもんなぁ」と支え、「なあ、みんな」と周囲にも共有させ、再度挙手したA君を指名し、ほめて、次につながる意欲を促します。


◎トラブルはその子とつながるチャンスにします。


「つらかったんやね」「そら、ムカつくわなぁ」「くやしかったんやもんなぁ」と代弁します。その子なりのわけにも共感しつつ、周囲の子にもハッとさせるためです。(自分らの言動がどうだったか気づかせるためです)それは教室に悪者を1人もつくらないためです。


◎「今するべきこと」をわかりやすく、そして時には強い意志で伝えます。


・指示することばは短めに。

・その子の拒否の叫びや行動に先生が動じない。

・断固たる決意で、その子の心にぶつかる感覚で、決してゆずらない。

・そして、少しでも、しようとしたら、ほめる。先生自身も心から喜ぶ。

・その子が本当にしたら、おもいっきりほめて、いっしょに喜びを分かち合う。


おうちの方に気づいてほしいのは・・


赤ちゃんは「よしよし」「いい子いい子」と、言葉は幸せに習い始めたはずなのに、小学生になると、「早く」「遅い」「まだ?」「やめなさい」などの、しかる言葉や、管理する言葉でおしまいなの?最後にほめないの?


失敗しても、「いいつまづきだね」とよりそうと、次につながっていくのに、「だめね」と否定するだけ?失敗がそこでとぎれてしまうと、子どもに残るのは「やっぱりボク(わたし)はダメだ」という自信喪失感だけ・・。


子「発表会、疲れた」親「発表会、楽しかったでしょ」と親が答えを言うの?

子「テストがあった」親「できたの?」「がんばった?」あれっ、共感なし?

子「テスト90点とれた」親「100点は何人?」なんで、認めないの?

点数・順位・成績以外を切り捨てる親の子は、90点でもめっちゃキレます。


今、まわりにあるのは知識・情報だらけで、ハウツー・ノウハウはあっても、意欲に結びつく「知恵」はないことに気づいていますか?

生きていくための「知恵」は、自分の中からわき出してくるもの(実感「そっか、わかったー!」とか、体感「できたー、納得!」とか)でしょう。

知恵とは「体ぐるみ」のもの。だから、「つ」のつく年令(九つ=9才)までの原体験(どろんこ遊び、砂場遊び、水遊びなどなど)が大事なのです。


わが子が、例えば大卒・就活の時に「ヘリコプター・ぺアレンツ」になりたいですか?つまり、今(小中学生)、忙しいからと言って、お世話だけして、子どもの心を育てること(お手伝いのスモールステップでほめること)をしておかないと、大人になってもずーっと、お世話をし続けなければならないわが子になってしまうんだ~と、思っておきましょう。

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http://sg2takaboo.exblog.jp/24898284/


by takaboo-54p125 | 2011-04-25 05:02 | 保育・教育