赤ちゃんを観る小児科スーパードクターの「眼力」【生まれてから1週まで】

「生まれてから1週まで」
「育児の百科」松田道雄・著(岩波書店)より抜粋


『生まれた日、頭もひどくいびつで、顔もはれぼったかった赤ちゃんは、1週間のうちに、ずっと可愛らしくなる。 栄養の足りている赤ちゃんは、ほとんど終日ねむっている。 時々目をさますが、まだ何も見えない。 平和な日々であるが、初めて赤ちゃんを見る親には、いろいろな「事件」がおこってくるように見える。 そういうものの大部分は誰にでもおこる生理的なものである。 治療の必要はない。 それを列記しよう。
ふつう3日目から‥皮膚が黄色くなる。‥特別のことをしないでも1週間ほどで自然になおる。‥全然あらわれずにすむ子もある。
へその緒が落ちるのは4~5日から2週間ぐらいの間である。‥何もつけないでいい。
生まれた時、皮膚のあんまり赤かった赤ちゃんは1週間か2週間たったころ、ちょうど海水浴で肌をやいたあとのように、表面のうす皮がめくれる。これも、何もしないでいい。
3日目か4日目になると、赤ちゃんの便は今までの、ねっとりした黒っぽい胎便ではなく、母乳やミルクがこなれて出てきた便にかわる。これを見れば、腸のどこもつまっていないことがわかる。
手をこまかくふるわせたり、ときどきびくっと手足をちぢめたりするが、半年以内にはしなくなる。
4日目から7日目ぐらいに、赤ちゃんの両方の乳がはれてくることはめずらしくない。押さえても痛がる様子がない。乳が出てくることもある。これは男の子にもおこる。2~3週で自然になおってしまう。乳を気にして見ていると、乳とわきの間に米粒ほどの副乳の見つかることがある。人間が以前にたくさんの子を産んでいた時代の遺物である。奇形ではない。
女の子ではミルクのような「おりもの」があったり、それに血液のまじったりすることもある。
乳のはれるのも、「おりもの」も、胎内で母親からもらっていたホルモンが急に中止されるからだ。どちらも自然になおる。
‥3日目から5日目ぐらいの間に、‥たとえ熱が高く出ても(38℃前後)、水分を与えるだけで下がる。
赤ちゃんの歯ぐきに、白い真珠のようなものがあるのを偶然に見つけて、歯が生えたかとびっくりする。3~4ヶ月続くこともあるが、自然になおる。‥
赤ちゃんの個性は、まず泣き方にあらわれる。よく泣く赤ちゃんと、そうでない赤ちゃんとのちがいが出てくる。‥                                 
さらに赤ちゃんの個性は、排泄にあらわれる。おしっこのあいだがあいて、回数のきまっている子もあれば、1日に10回も15回も出て間隔のきまらない子もある。大便も1日に10回も15回も出る赤ちゃんもあれば、1回しか出ない赤ちゃんもある。便の性質も赤ちゃんによってちがう。‥便だけを見て、よい便とかわるい便とかは言えない。正常に育っていれば、排泄物の形や色には、こだわるべきではない。                              
さらに赤ちゃんの個性は、母乳やミルクの飲み方にあらわれる。‥生後1週という時代は、同じ赤ちゃんでも、その飲み方がまだ安定しない。‥よく飲む時もあり、あまり飲まぬ時もある。 毎回きっちり同じだけ飲まさねばならぬと思うことはない。 乳を飲んだあと、飲み過ぎた分を簡単に吐いてしまう赤ちゃんと、全然吐くことがない赤ちゃんとがいる。
生後1週の赤ちゃんの体温は、あたためすぎると高くなるが、まず36,7℃ぐらいで、午前と午後との差は0,1℃ぐらいしかない。 脈の数は120と160の間、呼吸数は40前後で呼吸の型は腹式である。‥』


以上です。
どれもこれも、知らないことばかりでした。まさに、スーパードクターです。幼児教育の大学教授に、「母親が、安心して読める、唯一の育児書」と推薦されて、購入した、オススメの育児書です。もう、表紙は色あせていますが、捨てる気にはなりません。

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by takaboo-54p125 | 2011-05-09 05:02 | 育児・子育て