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元気印のユーモアはクラス全員の潤滑油になる笑いを(非常識な「受け」ねらいは信用をなくします)

何かの本に書いてあったのですが、人間の脳波には、リラックスしている時に出るアルファ波、集中して考えたり緊張している時に出るベータ波、脳の機能が低下している時に現れるデルタ波、シータ波があるそうです。
それで、たとえば落語を聞いて笑うと、アルファ波とベータ波が増え、デルタ波とシータ波が減ると書いてありました。
笑うこと(嘲笑ではなく、明るいユーモア)は、人間にとって、家族にとって、教室(職場)のみんなにとって、心(頭)のプラス効果(免疫力アップ)があるということを科学的に説明してありました。納得!


自分のミスを自分でフォローした車掌さん


以前、兵庫県の友人から聞いた話です。


大阪駅というのはJRの駅名ですが、阪急電鉄や阪神電鉄、地下鉄は梅田駅と言います。
それはいいのですが、阪急電鉄の梅田行き電車に乗っていた車内での出来事です。次のような話です。

『梅田駅のひとつ手前の駅が近づいて来た時、車掌さんが車内アナウンスをしました。

「次は、うめだ~。次は、うめだ~」

車内のお客さんたちはみんな、
「車掌さん、間違ってはる。梅田は、その次や」
と思ったそうです。そのまま、ひとつ手前の駅に到着しました。
車掌さんから、間違い訂正のアナウンスはなかったそうです。
車掌さんは、言い間違えたことに気づいてないのでしょうか。
次がいよいよ、本当の梅田駅です。電車が出発しました。車掌さんが車内アナウンスをしました。

「次も、うめだ~。次も、うめだ~」

車内のお客さん、その瞬間、一気に大爆笑の渦につつまれたそうです。』


さすがは大阪、ユーモアたっぷりの車掌さんもいるのですねぇ。
自分の言い間違いを自分でフォローするって、なかなかできることではありません。
その場の乗客のみなさんの様子が浮かんできます。友人はラジオで、その話を聞いたそうです。
私も、その電車に乗り合わせたかったなぁと思いました。
同時に、自分もそんな気転のきいた「ひと言」が言えたらなぁとも思いました。


中学校で漢字の読み方のテストがありました・・・


この話も大阪で、何かの応募で選ばれた作品だそうです。


『中学生の娘が笑いながら国語のテストを見せてくれました。
先生のコメントが最初に目に入りました。赤ペンで
「職員室中、笑い転げました。涙を流す者もいました」
と。ユニークな娘ですが、いったいなんで?テストの問題は
「【憤り】にフリガナを」、正解は【いきどおり】。
それを娘は【ふんづまり】と書いているではありませんか。
笑いがこみ上げてくると同時に、恥ずかしいやら、みっともないやらで、みんなで大笑い。
娘は今、保育士さん。』


このお母さんも、先生も、娘さんのことを決してバカにして笑ったのではありません。
こらえきれずに、思わず吹き出して、笑ってしまったのでしょう。
【憤】の音読みは、たしかに【憤慨する】の【ふん】なのですから。
それを娘さん本人が笑いながら、お母さんにそのテストを見せるというのが、あぁステキな親子関係(家庭)だなぁとつくづく思いました。
と書いている私まで、笑いがなかなか止まりません。
人のミスを言いふらすのではなく、自分のミスを、
「エヘヘ、ドジっちゃった」
と笑い飛ばすのが、その場の潤滑油になる、貴重な事例でした。


かつて関西大学で15年間、教鞭をとられた落語家の桂文珍師匠の場合
2010年7月11日(日)
日本笑い学会第十七回総会・研究発表会における記念講演から
会場:大阪府吹田市の関西大学千里山キャンパス


桂文珍師匠「落語的学問のすすめ」(記念講演より)
その1

20数年前、桂文珍師匠は、関西大学の非常勤講師になり、その日のテレビでも取り上げられました。
「今日の出来事」というニュース番組で、男性の新人アナウンサーでした。
「今日、落語家の桂文珍さんが、関西大学の『非常識講師』になられました」
と伝えて、
「失礼しました。非常勤の間違いでした」
と冷や汗をかきながら訂正したそうです。(エライ!)。
関西大学の教授会でも
「落語家みたいな者に教壇に立たせるとは非常識だ」
と言うエライ先生(人権を大切にする『良識の朝日』と言われる朝日新聞OB)もおられたそうです。
そのエライ先生の方が、ちゃんと訂正した新人アナより、人権感覚は「非常識」ですよね。


桂文珍師匠「落語的学問のすすめ」(記念講演より)
その2

桂文珍師匠(関西大学非常勤講師)が電車で立っていて、大学の教え子が座席に座っていて、

(失礼じゃないですか)と思った文珍師匠は教え子の学生に声をかけました。
文珍「キミ、キミ!なんで座ってんねん!?」
学生「ボクの席ですから」
(権利を主張するんですよ)と思った文珍師匠、さらにねばりました。
文珍「教えている私が立って、教わっているキミがなんで座ってんねん!?」
学生「いや、教室でもそうです」
さすがは、文珍師匠の教え子、見事な切り返しです。文珍師匠(これは、やられたぁー)


桂文珍師匠「落語的学問のすすめ」(記念講演より)
その3

答案用紙にひまわりの絵だけが書いてありました。
桂文珍師匠(関西大学非常勤講師)は腹が立ちました。それで、文珍師匠は教授に相談しました。
文珍「先生、こんなん書いて、留年さそうと思うんですが」
教授「ええっ!留年させるんですか?」
文珍「だって、これひどいじゃないですか!」
教授「留年させたら、来年も面倒を見なあきませんよ。それでもいいんですか?」       
文珍「そんなのいやですよ」
教授「じゃあ、卒業させましょう」
文珍師匠は、この学生がどうして入学できたのかを調べました。推薦入学でした。
文珍(花の大学生や。スイセンで入って、ヒマワリで卒業しよる)。
さすが文珍師匠、「スイセンで入学してヒマワリで卒業する花の大学生」とは、おみごと。
座布団1枚ですね。
でも、文珍師匠の気持ちをあっさり変えた教授先生には、座布団2枚ですよね。(教授にしておくのは、もったいない)。
この学生さん、まさか就活に失敗して、もしかして「花屋さん」でアルバイトしていないでしょうね。


桂文珍師匠「落語的学問のすすめ」(記念講演より)
その4

桂文珍師匠(関西大学非常勤講師)のレポートの課題は
「自分の体験を、他人が読んでも笑えるように文章力を発揮して書く」でした。女子学生のレポートです。
『運転免許証を取って、お父さんの軽トラックを運転した。
ガレージから出そうとすると、お父さんが前に立って、手を振りながら
「アカン、アカン、アカン」
と言っていた。
「ええやん、なんで?」
とクルマを出して、しばらく走っていると、赤信号になったので止まった。
すると、後ろの黒塗りのセダンから男の人が降りてきて、軽トラックの窓をコンコンとたたいた。
見たら、その人は大仏さんみたいなパンチパーマをしていて、
「ええーっ!誘拐されたらどうしよう?その時、お母ちゃんは私のよい写真をテレビ局に出してくれるやろか」
と思った。
窓の上3センチぐらいを開けて
「な、何ですか?」
と震える声で言うと、そのお兄さんは
「おじょうちゃん、クルマの後ろに、犬、つながれてるで」
と言った。私は、犬を市中引きずり回しの刑にしていたのです』
その学生が卒業してしばらくしてから、文珍師匠の所へ手紙がきました。
「あのとき犬を市中引きずり回しの刑にした私です。
因果応報と言うんでしょうか、就職してから私は上司に引きずり回されています」


桂文珍師匠「落語的学問のすすめ」(記念講演より)
その5

桂文珍師匠の自作落語の一場面です。
『老人ホームで健康管理のため、壁に視力検査の紙がはってあって、1人のおじいさんがもう1人のおじいさんに
「その線の所まで後ろに下がって!そのしゃもじで片目を押さえて。ほな、この輪っか、どこが開いてるか言うてみ?」
「手が震えてわからん」
「ほな、こっちの右が開いてる輪っかは、どこが開いてる?」
「右かなぁ」
「ほな、もう少し小さいの行こうか。この上が開いてる輪っかは、どこが開いている?」   
「上や」
「今日も、耳は大丈夫や」


文珍師匠は、老人ホームの中にも、視点を変えることによって、知恵が見つかるはずで、

そうすれば幸せのユーモアがあふれてきて、老人ホームも活気が出てくるのではないか、ということを伝えたいのではないかと思います。

これは、学校や園にとっても、すごいヒントです。


「その場のみんながニッコリできる幸せ感に導く知恵が、ほんまのユーモア・笑いなんだ」
と学校や園でも先生方は意識してほしいですね(職場の上司も)。
先生の発問から「とんでもない発言」が時々飛び出してくるのは、その意識がぬけているからでしょう。
あせりからは、ウィットなユーモアは生まれません。
あせって「笑い」をとろうとすると、ただの「こび・へつらい」になりっます。
エスカレートすると先生の「とんでもない発言」で子どもを傷つけてしまうことになります。
信用もなくします。程度によっては、信用失墜行為で処分の対象になる場合もあります。


でも、先生はユーモア精神をなくしてはいけません。
「笑い」を全部ダメという空気にしてしまうと、いろんな意味で危険です。
大事なのは、クラス全員の潤滑油になるユーモア、言いかえれば、先生の人権感覚あふれる豊かな「遊び心(あそびごころ)」なのではないでしょうか。
クルマのハンドルにも「あそび」があるから、安心して運転できるのです。


でも、次のようなこともあります。その場では、びっくりして、ただただ、あ然とし、ほっとするだけです。
その時は、決して笑ったりしません。
ただ、10年、20年、30年後に再会した時に、初めて笑い合えることもあります。


明日の用意:小学1年生


入学して間もない1年生が、明日の時間割をしていました。
そして、突然
「図工の教科書が1つしかない」
と泣き出してしまいました。
その泣き声でお母さんが来ました。
お母さんが時間割を見ました。
「国語、算数、図工、図工」
と書いてありました。
図工が2時間あるのに、教科書は1冊しかありません。
これは、入学したての1年生にとっては、大事件だったのです。


忘れ物(大物):小学5年生


朝です。子どもたちがどんどん登校してきました。
「先生、おはよう」
「Hくん、おはよう。あれっ、カバンは?」
「エッ?」
背中にあるはずのランリュックがありません。
「Hくん、どこかに置き忘れたの?」
「先生、あの~、家に忘れてきました」

「…」
忘れ物としては、10年に1人の大物でした。


忘れ者?(超大物):小学6年生


4月8日、新学期です。
新6年生の教室、Mくん1人だけがいません。
そう言えば、昨日(春休み4月7日)の前日準備にもいませんでした。
担任は家に電話をかけました。
「もしもし、Mくん?からだの具合、わるいの?」
「先生、元気やで。なんかあったん?」
「Mくん、今日から1学期やで」
「えーっ、先生、去年の始業式は4月9日やったで~」

「…」(しまった。昨日の前日準備の後、電話しておけばよかった)                                                                    
たしかに去年の4月8日は日曜日でした。
Mくん、バツグンの記憶力です。
と言うか、25年間にたった1人しか出会わなかった超大物です。


「記念撮影」にも、いろいろありますねぇ


あるベテランの芸人さんが1人で新幹線に乗っていました。
すると、40~50才ぐらいの紳士から声をかけられました。
「○○師匠、亡くなった妻が、師匠の大ファンだったんです」
師匠もとりあえず返答しました。
「それは、どうも」
紳士が言いました。
「実は今から妻の法事に出かけるところなんです」
紳士は続けて言いました。
「お写真を撮らせてもらってもいいでしょうか」
そう聞かれ、師匠は、妻を亡くした紳士への同情と、妻が大ファンだったというフレーズの心地よさで、あっさりと、
「いいですよ」
と答えてしまいました。
「ありがとうございます。亡き妻も喜びます」
紳士はカメラを用意すると、カバンの中から大事そうに包みを取り出しました。
「では、こいつ(妻)といっしょに」
と、包みから出してきたのが奥さんの位牌でした。
さすがの師匠も一瞬びっくりしましたが、今さら断れません。
師匠が位牌を受け取り、カメラに向かうと、紳士が言いました。
「ハイ、笑って~」
師匠としても、ここまで来たら、後には引けません。
紳士に言われるままに、見ず知らずの女性の位牌を両手で抱きました。
そして、カメラに向かってニッコリと笑いました。
カシャッ。師匠は、
「オレは何をしているんやろう」
と心の中でつぶやいたそうです。


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by takaboo-54p125 | 2011-01-27 05:38 | 保育・教育