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今どきの子どもたちが「人間関係から自分を守る方法」その1

朝日新聞で1月19日(水)から「いま子どもたちは よそおう」の連載が社会面で始まりました。今の子どもたちが多様な方法で自分を守っていることを知りました。


初日は「だてマスク」についてでした。昔は「だてメガネ」というのはありましたが、「だてマスク」というのは初耳です。確かに花粉症対策やインフルエンザ予防で、マスクの人がいても不自然じゃない時代です。記事には中高生の声がのっていました。


高1男子(群馬)「先生に怒られている時、マスクをしていると聞き流したり反抗できる。でも外していると、こたえる」


高3男子(東京)「高校では1日中マスクをしてる。落ち着くんです。集中できるから勉強もはかどる」


中2女子(滋賀)「顔がコンプレックスやから。鼻から下を隠せば目の小ささがばれないかな」


高2女子(?)「着けなくても生きていけますよ。ただ、顔を隠せて視線にさらされない安心感があるんですよね」


1月20日(木)は「モデル憧れ 俺も化粧した」でした。


高2男子(埼玉)「今日もメークしてますよ」 友人「これくらい普通っしょ」 中3の夏ファッション誌を立ち読みしてからだそうです。今、彼は化粧をしていないと書いてありました。記者が自信ついた?と聞くと「まあ、そうかな」と笑ったとのことです。明るく変わりたいというきっかけとして、メークがあったのでしょうか。


1月21日(金)は「秘密を守る 絆の『2娘1』(ニコイチ)」でした。


雑誌「ポップティーン」が2008年から始めた人気の定番特集と書いてありました。


高2女子2人(香川)「明日はなに着る?」「これ、良くない?」「かわいい。私も着たい」「わかり合える子が、1人いればいい」けんかをしても、友だち同士で一番大切なのは「秘密を守れるかどうか」だそうです。同じデザインの服を「おそろ」と言うようです。


1月22日(土)は「姫ロリだから踏み出せた」でした。


この記事はイジメで不登校になった中1の時から、同世代の子が集まる場所では、息苦しくなり、しゃがみ込んでしまう深刻な事例でした。「姫系ロリータ」スタイルと書いてありましたが、コスプレイヤー(略してレイヤー)とも、ちょっと違う気がします。この服がなかったら、閉じこもったままだった、とも書いてありました。


高3女子(通信制高校サポート校)「好きな服だから何を言われても気にしないし、変えない」この姿になるまでは、家から出るのが怖かったそうです。でも、少し自信がついた、と書いてありました。服には、人を変える力があると思う、とのことです。                 


以上です。この連載は追っかけてみます。


1人ひとりの置かれている状況は、千差万別です。人間関係に対する予防をする子から、不安のどん底から1歩を踏み出す子まで、様々です。それも、私たちには全く考えもつかない方法ばかりです。こうして自分を守りたい子どもたちがいるという現実を、知っておきたいと思いました。いずれも、大人の「常識」から大きくはずれた手段です。頭ごなしの初期対応は御法度だと、再確認しなければいけません。大人から見て「非常識」に思える言動でも、やっぱり、最初のひと言は、「どうしたん?何かあったん?」から入りたいですね。その子の気持ちが、凝縮されている言動かも知れないからです。子どもたちのアレッと思える言動には、必ず、わけがあるからです。

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http://sg2takaboo.exblog.jp/24898224/

                                       


by takaboo-54p125 | 2011-01-23 05:47 | 子育て支援