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とっさにこんな対応ができますか?私には無理です(その2)

私の担任していたクラスでも、私よりずっと「とっさの対応」がすばらしかった子がいました。

担任として恥ずかしいくらいです。

バスに乗っている時なら、子どもらの顔色を見回し、こちらも心の準備をしています。

しかし、教室で、授業中に、とっさにこんな素早い対処は、私にはできません。

高学年です。

男の子が授業中、急に嘔吐してしまいました。

私は「たいへんや」と思いました。

その一瞬です。

男の子が嘔吐するのと、ほぼ同時に1人の女の子が動いていました。

教室に置いてあった新聞か、トイレットペーパーか、自分の雑巾かは、忘れましたが、走って、それで、嘔吐物の処理をサッと始めたのです。

それを見た他の子が、急いでビニル袋を持って行きました。

私は、嘔吐した子について、「誰か保健室に連れて行ったってや」と言っただけでした。

その間に、嘔吐物の処理はてきぱきとなされ、あっという間に終わっていました。

見事な早技でした。

いっしょに手伝った子も数人いました。

何ひとつ不平も言わず、イヤな顔もせず、黙々と片付けて‥私も他の子どもたちも、

「ありがとう」

と言ったような気がしますが‥。

何事もなかったかのように、えらぶらない彼女のけだかい横顔は、忘れられません。

私なんか足元にも及ばない、立派な動きでした。

「あ・うん」の呼吸の、自然な連携プレーにも、目を見張りました。

昭和の終わり頃のエピソードです。

脱帽です。


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http://sg2takaboo.exblog.jp/24898208/


のページに入れておきます。

最近はノロウイルスが流行るようになったので、教師が処理の準備物を用意して、いざという時に備えなければならない時代になりました。

子どもに処理はさせられません。

このエピソードは、もはや伝説と言えるでしょう。


by takaboo-54p125 | 2011-01-11 05:12 | 保育・教育