2011年 01月 11日
とっさにこんな対応ができますか?私には無理です(その2)
私の担任していたクラスでも、私よりずっと「とっさの対応」がすばらしかった子がいました。
担任として恥ずかしいくらいです。
バスに乗っている時なら、子どもらの顔色を見回し、こちらも心の準備をしています。
しかし、教室で、授業中に、とっさにこんな素早い対処は、私にはできません。
高学年です。
男の子が授業中、急に嘔吐してしまいました。
私は「たいへんや」と思いました。
その一瞬です。
男の子が嘔吐するのと、ほぼ同時に1人の女の子が動いていました。
教室に置いてあった新聞か、トイレットペーパーか、自分の雑巾かは、忘れましたが、走って、それで、嘔吐物の処理をサッと始めたのです。
それを見た他の子が、急いでビニル袋を持って行きました。
私は、嘔吐した子について、「誰か保健室に連れて行ったってや」と言っただけでした。
その間に、嘔吐物の処理はてきぱきとなされ、あっという間に終わっていました。
見事な早技でした。
いっしょに手伝った子も数人いました。
何ひとつ不平も言わず、イヤな顔もせず、黙々と片付けて‥私も他の子どもたちも、
「ありがとう」
と言ったような気がしますが‥。
何事もなかったかのように、えらぶらない彼女のけだかい横顔は、忘れられません。
私なんか足元にも及ばない、立派な動きでした。
「あ・うん」の呼吸の、自然な連携プレーにも、目を見張りました。
昭和の終わり頃のエピソードです。
脱帽です。
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http://sg2takaboo.exblog.jp/24898208/
のページに入れておきます。
最近はノロウイルスが流行るようになったので、教師が処理の準備物を用意して、いざという時に備えなければならない時代になりました。
子どもに処理はさせられません。
このエピソードは、もはや伝説と言えるでしょう。