2010年 11月 28日
名言【やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かぬ】
「やってみせ、
言って聞かせて、させてみて、
ほめてやらねば、人(子ども)は動かぬ」
この名言は、
たまたま読んだ「現代に生かす海軍名語録」(上村嵐・著)に載っていました。
著者の上村さんは、戦時中は海軍、戦後は海上自衛隊に勤務しておられたそうです。
軍隊とは、洋の東西を問わず、上意下達、
「イエス、サー」
の世界だと思っていました。
尊敬する叔父から薦められました。最初は題名を見て、体育会系の暑苦しい本やろなぁ、と思いながら読んでみたのですが、驚きました。
上村さんの上官だった戦艦『長門』の山本五十六(いそろく)長官の教えが、この名言でした。
海軍のような上官命令には絶対服従の世界でも、本気で部下をやる気にさせることに、心を砕いていた長官がいたのです。
その人が山本五十六(いそろく)長官だったのです。
上村さんは著書の中で、山本長官の教えを、次のように解説していました。
『【やってみせ】
これは、「模範を示してやる」ということです。
しかし、指導者にそれだけの実力がなければ、
立派な模範を示すことはできません。
したがって、指導者は常日ごろから、
よく勉強して実力を身につけておく必要があります。
そうでないと、
「やってみせ」という具合にはいかないのです。
【言って】
これは「説明する」ことです。
しかし、説明すると言っても、
相手がわかってくれないと、なんにもなりません。
だから、指導者は、
何事もわかりやすく説明する必要があります。
昔から「人を見て法を説け」という言葉があります。
そのとおりで、
相手によくわかるように説明しなければならないのです。
【聞かせて】
これは「相手に納得させる」ということです。
そのためには、たった1回だけではなく、
指導者がくり返し説得する必要があります。
最近の若い人たちは納得すると実によく働くので、
これは非常に大切なことです。
【させてみて】
これは、「実際に体験させる」ということです。
頭ではわかっていても、
なかなか思うとおりにはいきません。
やはり、頭だけではなく、
自分の手足を使ってやってみることを、
体験させることが大切です。
【ほめてやらねば】
これは、やったことに対して
「善し悪しを評価してやる」ことです。
よくできた場合は、もちろんほめてやればよいし、
失敗した場合は、失敗の理由を説明して、
激励してやることが大切です。
やらせておいて、指導者が何も言ってやらないと、
張り合いがなくなるだけでなく、
やる気も消失させることになります。
【人(子)は動かぬ】
人が本気でやるぞという気持ちになるには、
手本と根気と納得と体験と評価、
つまり、「指導者の愛情」
が含まれていることを忘れてはなりません。』
以上です。
これって、子育て・育児の基本やん、保育・教育も同じやんと思いました。
覚えておきましょう。
「やってみせ、
言って聞かせて、させてみて、
ほめてやらねば、人(子)は動かぬ」
叔父上、ありがとうございます。山本五十六の語録は他にもありました。
「話し合い 耳を傾け 承認し、任せてやらねば 人は育たず」
「やっている 姿を感謝で 見守って、信頼せねば 人は実らず」
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