2012年 03月 24日
子どもと向き合う4月の教室「子どもが自分の先生だと実感できる瞬間」
子どもが自分の先生だと実感できる瞬間
担任がただ黒板の前で語っているだけでは、「ぼく(わたし)の先生の話やで聞くぞ」と子どもたちが耳を傾けて聞こうとする関係には、なかなかたどりつけません。
子どもらは聞いているふりをしているだけ(下手をしたらざわついているだけ)です。
つまり、一度も一緒に遊んでくれたことがない先生って、子どもら(とりわけ小学校の下学年)には、ただの口うるさいおじさん、おばさんにしか映らない傾向は年々強くなっています。
子ども一人ひとりと、つながりのパイプ(信頼関係の土台)をつくれるかどうかは最初が肝心です。
超忙しい4月の約3週間こそ、短時間でもふれ合える時間をつくりましょう。
子どもらに誘われたら「5分なら一緒に遊べるよ」でもいいのです。
忙しいけど、子どもたちといっしょに遊ぼう
子どもらの中に飛び込んで、子どもらといっしょに遊ぶことを、ぜひともしてみましょう。
自分の忙しさや疲れと相談しながら、自分の体力相応でよいと思います。
短時間でもいっしょに遊んでくれる担任は、子どもたちには、あっという間にステキな先生・わたしら(ぼくら)の先生になってしまうから不思議です。
時間が惜しいと思わず、ちょこっとやってみてください。
そんな担任の話には、子どもたちは徐々に耳を傾けるようになります。
子どもらの「先生、あそぼ」に対しては「10分だけでもいいか」と遊んであげてみませんか。
忙しいけど、子どもたちと共に掃除をしよう
掃除の時間は遊び以上に、子どもと先生が何かをしながら言葉を交わし合えるという点で、より自然な雰囲気でコミュニケーションができる場です。
「A君、ここ、ほうきではいて」→「ありがとうな」
「Bさん、ここ、ぞうきんでふいて」→「ぞうきんがけ、上手やなぁ」
こうして担任もほうきではきながら、子どもらと共に机も運び、ぞうきんがけも指示します。
そして、その都度
「手伝ってくれて、ありがとう」「うれしいな」
と、担任の気持ちを伝えます。
そうすると、はりきって掃除をする子、いっしょうけんめいする子がだんだんふえていきます。
さぼりがちな子には、
「C君、この机いっしょに運んで」→「助かったわぁ」
と、わざと指名して、いっしょにやって、ほめます。
掃除の時間は、こういうスモールステップ(ちょっとがんばればできること)の指示を出しまくりましょう。
そして、必ずほめるのです。
掃除の時間を、ほめるための時間にするか、しかるための時間にするかの、分かれ道は、先生が子どもと共に掃除をするか、しないか、だと私は経験的に思うのですが、いかがでしょうか。
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