eoblogサービス終了で、exblogに引っ越しました。今までのブログ・デザインを越えるイメージが浮かばず、その代わりに琵琶湖の風景写真を一番上の記事にしてます。見落としてほしくない保育・教育情報、今どきの育児・子育て支援情報の記事がメインの、閲覧専用ブログです。最初の写真:宮ヶ浜水泳場の遊泳区域ブイの外側に、小さく見える船舶進入防止用ブイは2016年までかな(2017年は船舶進入防止用看板)。

宮ヶ浜水泳場(近江八幡市)

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近江舞子水泳場(南浜・中浜・北浜)(大津市)
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マキノサニービーチ(高木浜・知内浜)(高島市)
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びわ湖の各水泳場の特徴・水質・風景など、くわしいことは下記ページにまとめてありますので、もし、よかったらご覧ください。

びわ湖・宮ヶ浜水泳場(近江八幡市)景色よし!遠浅よし!水質よし!8水泳場の水質調査結果10年間(9水泳場の風景写真2016追加)

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898124/



# by takaboo-54p125 | 2017-09-02 05:00 | お出かけ・旅

みなさんには、どうか日常の、人と人との直接的なコミュニケーションを大事にしていただきたいと、申し上げます。身近で、いつでも相談できる人=心から頼れる人(できれば複数)との、日々のつき合いを大切にすることは、きっと、困った時に、自らの安心(信頼)の拠り所になるはずです。また、親にだけは自分の気持ちをわかってほしいと、いつも願っているのが子どもです。そうして自分の気持ちをわかってもらえたと実感した子どもは、親の言葉にも心から耳を傾けるようになります(傾聴も相互作用です)。お忙しいとは思いますが、わが子の切ない思いを受けとめる懐の深さを、お子さんに見せてあげてほしいと思いますが、いかがでしょうか。忙しさ・気恥ずかしさを理由に、そこを省略しちゃっていませんか?さらに、いつも「お手軽」なものに頼りっぱなしの親の姿を、わが子に見せていることにハッと気づいた時は、ちょこっと軌道修正してみましょう(公立図書館にはたぶん置いてある絵本『おこだでませんように』でも読んで深呼吸してから、自分のできる範囲で)。


そういった親の生きざまを、お子さんは毎日すべて見ながら感じつつ、結果として親のすることを真似して成長=これが子どもの育つ道筋(子どもは親の言うとおりにはせず、親のするとおりにするの)です。どうか、ゲームのこともスマホのことも学校・園のことも、決してチェック・問い詰めではなく、お子さんとは目と目を合わせ温かい共感的な対話をしてあげてほしいと、せつに願います。そして、親として伝えたいことは明快に私メッセージ」で言ってあげることを、提案いたします。わが子に対し指示・命令オンリーや、「ながら聞き」の連発はNGでしょうね(思いを聴いてくれない親に対して、あきらめた子どもは本音を打ち明けなくなりますから)。


また、「お手軽なものに、親子の愛着形成へのプラス効果はなく、やむを得ず急場をしのぐためのものです。例えば、「スマホ育児アプリ」というツールに日々頼りきってしまうことが習慣になると、赤ちゃんが人(親)より物(スマホ)にばかり興味関心を持ってしまったら逆効果→親子の絆=愛着形成ができにくくなる→人と目を合わさない子、人の話が聴けない子、人から学べない子になりやすいかも・・・・と、心得ておきたいものです。


日々実行するのはとても大変ですが、親のアイコンタクト・抱っこ・笑顔・声かけこそ、乳幼児の「安心」をはぐくむ土台であることも事実です。それらを親1~2人だけでこなすのは、相当しんどくて、きゅうくつな現代社会です。ですから、ママが1人で孤軍奮闘する「ワンオペ育児」にならぬよう、「育メン」パパや、ジイジ・バアバの出番でもあります。加えて、子育て支援センター・助産師・保健師・医師・ママ友・子育て支援NPO法人・子育て支援ボランティアなど、乳幼児に関われる周囲の身近な(信頼できる)大人みんなの力を、めいっぱい借りつつ、あくまでも「親子の相互作用」で、「愛着形成=親子の絆づくり」をぼちぼち(ミニプチ・ステップで)めざしてほしいと、講演や研修会でお話ししたり、相談を受けたりする中で、私は常々思うのですが、いかがでしょうか。


2016年2月6日の記事で紹介した東海大仰星高ラグビー部監督さんの言葉


今の子は携帯電話などを使ったコミュニケーションに親しんでいる。しかしそれだけで、お互いを知った気にならないようにしたい。顔を合わせる環境を大事に‥」を、私たちも、ふだんの生活の中で大事にしていきたいものです。それが科学的な根拠に裏付けられたものであることについては、以下の記事で紹介しております。


『「学力」の経済学』(中室牧子・著)を読んで納得した、育児・子育て~幼児教育・学校教育で重要な2つの柱

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898569/

6年間の記事を約半数にしぼり(保育・教育と育児・子育て支援をメインに)、exblogへ引っ越して半年が過ぎました。この1年間、一部の記事を加筆修正してスライドさせたので、約7年間の記事です(そろそろ打ち止めかな)。そんな中、例えば、次のような記事等を読んで、連絡をくださる方々もおられ、感謝しております。


「パパママ育児①」今すぐ始められる【子育てのポイント1~10】『心育て・親育ち』のミニプチ・ステップ

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898092/

子どもと信頼関係をつくる、子どもとの「信頼関係」を取り戻す【子どもの心に届く担任の言葉①~⑤】

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898595/

今後のEメールについて


とりわけメールでご縁をいただきました東北地方~九州地方の皆々様には、厚くお礼申し上げます。私も、メール・チェックは継続しますので、今まで同様、遠慮なくメールでお知らせください。よほどのことがない限り、おそらく週末前後には返信できるかと思います。ケータイ&スマホ・メールと違い、受信する私のパソコン・Eメール機能は着信履歴の表示まで数時間かかることもありますし、特に夏場は涼しい夜明け頃にしかパソコンを起動させません。もし返信が遅れましても、何卒ご容赦いただければ、と存じます。


なお、なりすましメール対策として、私から先にメールを皆様に送信することは、まずありません。ただ昨年、私自身のメールアドレスを変更したところ、メールアドレスの文字の約束事であります「RFC規約」に反するアドレス名(英数字や記号の使い方)にしてしまったようで、一部で不具合が生じました(送信できないケース)。そこで、改めてアドレスを変更(プロフィールに表示)し、メールのやりとりをしている方にはお知らせいたしました(不勉強でご迷惑をかけ、すみません)。みなさまも、それぞれのお立場でご注意ください。


新たに記事を読まれた方で、連絡をとりたいと思われた場合だけ(周囲の方と相談し)、メール(プロフィール欄参照)をいただければ、なんとか土日には返信する努力をいたします。私のようなマイナーな者としては、お役に立てるかも知れないことが、かけらであっても、ほんのわずかであっても、万一ございましたら幸いです。


# by takaboo-54p125 | 2017-08-19 05:37 | 育児・子育て

【1才以降の幼児の心を育てるために】


さて、1才までは、赤ちゃんのすることを全て受け入れていき、危険のないように先生が配慮していくことが大切になりますが、1才からは、子どもに『ダメ』を入れていくことが必要になります。それは、幼い子どもが、せいぜい移動しても1メートルほどが関の山という状況から、より広い広い世界へと踏み込んでいくことがおきるからです。


つまり、先生にとって触れられたりすると困るモノがある所へ、幼い子が踏み込んでくる状況が、しばしば起きるということです。たとえば、隣の部屋に何とも言えぬきらきら光るグラスを見つける。「あれはナニ?」という好奇心に突き動かされて、そこに近づき、低いテーブルにつかまり立ちします。ガラスでできたグラスは、幼子にとって十分危ないのです。それに触ろうとしている子どもを先生が発見します。


先生は「ダメよ」と赤ちゃんに『ダメ』を出します。やさしい先生から今までにない、とがったギザギザしたもの(表情・声)を感じた子どもは、一瞬手を止め、先生の目を見つめます。「そうね。さわっちゃいけないよ」1才児に、その意味は伝わらなくとも『さとす』先生の姿があります。


子どもは、口をへの字に曲げ「ウエーン」と泣き始めます。その時、1才児は、かつて全てが自分の思い通りになった時の心地よさとは違う不快感を感じていますが、先生に「よしよし」と抱っこをされて慰められたり、「もう、さわってないね。えらいね」と、先生からほめてもらうことの喜びを感じます。


こうして、先生に『ダメ』をされて、自分のしたいことができない不快感を、先生の言うとおりにして先生に受け入れられた喜びが中和していき、最後には満足感に包まれます。こうして、先生の『ダメ』を受け入れていく体験をしていく中で、『ダメ』を受け入れること、先生の言うことを聞くことが、なんとなくイヤなことじゃないなぁ・・・という感性が育っていきます。0~3才児には、感性を育てることが最も重要です。「三つ子の魂、百まで」と言った、昔の人の知恵には、感心させられます。


こういった体験をくり返すうちに、今までは、『自分のことを受け入れてもらえる=自分のしたいことを受け入れてもらう』ということだけが喜びだったのが、自分がやりたいことでも、先生の『ダメ』を聞き入れていくのも悪くはないなぁ、つまり、受け入れていくことの喜びを感じるようになる、このことが、人を受け入れるという土台づくりのスタートになるのでしょう。


しかし、1才以降の好奇心は、ますますそのエネルギーを増していきます。それは、自分の思いどおりにしたい、という意欲を形づくることでもありますから、全くダメということになってはいけませんが、特に、ここから先、2才から3才にかけては、「自分の思いどおりにしたい子ども」対「やってはいけないことは、何が何でもダメ、という大人(親や先生)」との格闘になるのが現実です。


良いこと、悪いことが分かるはずもない子どもはしたい放題します。それを、先生は、子どもの欲求を受け入れることをしながらも、知恵をしぼって、言うことも聞き入れさせていきます。ある時は、ダメなものはダメと押し切り、ある時は、部分的に許して後はダメとし、ある時は、条件つきでよしと受け入れ、ある時は、交換条件。そうすることで、結果的には、先生の言うことを聞き入れる姿を引き出して『ほめる』『認める』ことをしていくのです。


えらいね。先生の言ってること聞いてくれるの?先生うれしいな
そう心から言われて、うれしくならない子どもはいません。こうして先生の言うことを聞き入れるのもイヤなことじゃないなぁ、そうすると先生も喜んでくれるなぁ、それはうれしいことだなぁ、という感じ方が育っていきます。つまり、人の言うことを受け入れていくことが苦じゃない、という感じ方をつくっていきます。これが成立しないと、イヤなことから逃げる傾向になります。


先生から「ちょっと、ここに座ってね」と言われ、その通りにするかどうかは、このささいな「・・苦じゃない」ということにかかってきます。このことは、そうしないと怒られるからこわいので聞き入れる、ということとは本質的にちがいます。きっとそうすれば相手はすごく喜んでくれるだろう、という張り切った意識でもありません。「うん、それくらい、いいよ」という気軽で気楽な感性は、ヒトというものが好きという無意識の感覚(信頼の感覚)がなければ成り立たちません。


このことが成立する3才あたりに「愛着の感性とは?」という問いに答えられ得る、ひとつの形を見ることができます。それは、


◎人に自分のことを受け入れてもらう喜びが感じられる


◎人のことを受け入れることを喜びにできる


ということが成立している姿です。これをベースに年令とともに、人間関係の知恵をつけていくことで、さらに成熟していきます。この自我形成・価値観形成が弱いと、意欲が湧かない傾向になります。


先生が子どもにぶつかり、『ダメ』を入れていくことは、先生の言うとおりになる子どもをつくることが目的ではありません。大人からほめられたり、認められたりすることがうれしいと感じる感性を持つということが、人を受け入れていくという姿につながるのです。大人の言葉を受け入れない姿は、自分勝手をしていくという姿でしかありません。


自分のしたいようにさせてほしい・・そのことを認め受け入れてほしい・・というのは、言い換えれば『甘え』と言えます。2才前後の、自分のしたいようにしたい、というのは、大人が考える『自由意志』とはちがいます。2~3才の段階の『甘え』とは、自分勝手にしたいということにすぎないと心得ておきましょう。しかし、この自分勝手は大脳新皮質の知恵を育てます。だから、子どもをほめることを目的に『ダメ』を入れていくことは、子どもの自由意志や意欲を、決して、つみとるものではないということです。


1~2才の子が、先生が「やめて」と言っても、やめない時は?】


その行動は、子どもが先生の反応を単純に楽しんでいると思いましょう。(悪気はありません)しかるのではなく、次のことをしてください。


あ~、いた~い!(たいへ~ん!)あ~!あ~!あ~!」とおおげさに、子どもをびっくりさせることが効果的です。子どもは、先生の様子に驚いて、何事が起こったのかのか、という不安な気持ちになり、その行動を一瞬だけやめます。そうしたら、先生は、すかさず、


やめてくれたね。えらいね
と、抱っこをしながら、不安が消えるように、ほめてあげます。大切なことは、子どもに「したらだめよ」と、頭でわからせようとせず、先生の「びっくりパフォーマンス」で驚かせて、やめた瞬間、抱っこしながらほめることによって、心で「ぬくもり」を感じさせることです。それができたら、


先生、うれしいよ」と、向き合い抱っこ(密着抱っこ)をして、ほめること、これを毎日、チャンスがあれば逃さず、くり返ししてあげましょう。


なんだか先生に抱っこされて「えらいね」「うれしいな」と愛されることが心地よいと感じる感受性をはぐくむためです。先生にそうされたい、という感受性を育てたい時期だからです。あきらめずに根気強く繰り返す必要がありますが、そういう絆を深めることが徐々に可能になれば、子どもも行動の方向転換を先生に言われたら、サッとできるようになっていくことでしょう。


これらは、1才から2才までの間における、ガマン比べ(根比べ)だと、言いかえることもできるでしょう。先生の笑顔、やさしい声かけ、抱っこなどが、子どもの感受性を豊かに育てるための、大事な「心の水やり」だと思いましょう。保護者にも、おうちで、そうしてもらえるように、「力をかしてください」とお願いすることも、先生の大切な「子育て支援」になります。


とりわけ2、3才にかけて、しないように心がけたいこと


・納得すれば、しないはずだと、2才児に理屈で納得させようとする(理屈)
・言うことを聞かない時は、たたくのがしつけ、いつもボカッ(暴力)
・うるさい子の相手はしないにかぎると、ほうっておく(無視)
・子どもだから仕方がないと、いつも受け入れてしまう(受容のみ)
・常に先生の言うとおりになるよう、怒って恐怖を感じさせる(暴言)


こういったことが、後々の問題になります。不登校、授業中の立ち歩き~教室から出て行く、意欲の喪失、不良行為、薬物依存、自傷行為、暴力行為・・この発達段階での、このような対応が「人のことを好きになりたいのに、好きになることに不快感を感じてしまう」という感性をつくりあげてしまうのです。これは、子どもを愛せないという親子関係の中でも同様なことがおこります。


【3才以降の幼児の心を育てるために】


こうして、3才を過ぎたあたりから4才にかけて、先生の言うことを以前よりずっとよく聞き入れてくれるようになります。先生の言うことを聞き入れていくということは、
「先生の言うことをするようになる」ということでもあります。
これをこうしてごらん
これは○○って言うんだよ
折るというのはこうするんだよ
そうしてほしい時は、こう言うんだよ
などなど、先生が子どもに知恵をつけさせていくことが可能になったということです。つまり、教えてくれる人から教わることができるようになった=学習が可能になった(小学校入学準備OK)ということでもあります。


また、3才になると、「どうして?」「なぜ?」と質問を先生にぶつけていくことで、先生が特別に教えようとしなくても、子どもが先生から引き出していくという形になってきます。そして、先生やその他の大人から「これは良いこと」「これは悪いこと」というようなことも、体験を元にどんどん知恵として身につけていきます。これが、4~5才にかけての善悪判断を形づくる土台になります。


やってよいことと悪いことが分かるようになるということは、どういったことが価値のあることか?という価値観をつくっていくことにつながります。そのひとつの特徴的なあらわれとしては、4~5才にかけて「勝ち負けにこだわる姿」があります。「勝つことはうれしいことだ」という中で、勝つためにがんばるという体験をして「がんばることの価値」を身につけていきます。勝つためにがまんをする、勝つために練習をするという体験から「がまんの価値」「努力の価値」を身につけていくのです。


そして、「自分てナニ?」という自我の形成が重なって、「自分はどうあるべきか?」ということが目覚めてきます。たとえば、さかあがりをしている友達の姿を見ます。すると、「自分もさかあがりができるべきだ」(成長欲求)という姿を思い描きます。が、現実的にそれができないと知った時に、自分もさかあがりができるようになりたい、という『意欲』を持ちます。そして、その目的を達成するために、イヤな練習でもがんばる姿になるのです。


しかし、さかあがりを自分だけの力でできるようになるのは、なかなか難しいことです。そこで、先生が支えていきます。鉄棒を持って蹴り上げた足がどこまで上に届いたか・・「ここまで届いた。さっきよりこれだけ上に足が届いたよ」さかあがりができるまでの道のりを、細かく砕いて、小さい目標(スモールステップ)にして、1つひとつクリアするごとにほめて認めて、できたことの喜び=成就感をいっぱい感じさせてあげます。この成就感という喜びを感じれば感じるほど、次への意欲につながっていきます。この自我形成・価値観形成が弱いと、意欲がない傾向になります。先生は、できていないところを指摘するより、『今、子どもができているところを喜び』、その喜びの気持ちを、子どもにイメージしやすい言葉で伝えましょう。


小学校での問題(保幼で問題視されることが少ない場合でも)は、この0~3才にかけてしっかり『愛着の感性』が育ち、イヤなことでも大人に言われれば自分ですることができ、さらに善悪判断、価値観形成がなされる4才の段階に到達しているかどうかにかかっています。


さて、問題があればどうするか?それは、その子の実際の『愛着の感性』の成長度を見極めて、その発達年令の愛着形成に必要なことを大人(親・先生)がしていくということが必要になります。


以上、静岡県磐田市にある磐城学園「こども発達支援ホームいわしろ」の井上園長先生と連動して、『乳幼児期の愛着形成』について、その子を観る(一緒に遊ぶ)ことに基づいた的確な説明をしてくださる数少ない指導者、浜松市にある「あすなろ幼稚園」の坂本園長先生の文章から抜粋しました。


【抱っこをいやがる、0~2才までの子どもは】


赤ちゃんがお母さんと全く目と目を合わせてくれない時、目を合わせても、ぜんぜんニコッとしない笑顔がまったくない時、おなかもへってないのに、オムツもかえてあげたのに、全く泣きやまない時、抱っこをすると、よけいはげしく泣く時、お母さん方も、先生方も、心配ですよね。そういう場合、次のHPを紹介しています。


こども発達支援ホーム いわしろ


http://iwasiro.server-shared.com/


「子ども発達支援ホームいわしろ」が、わかりやすい育児のポイントを公開しておられます。私も、困った時は、このHPをよく見ました。育児相談のメールをくださった県外の方に「子ども発達支援ホームいわしろ」のことをオススメしたところ、予約して行かれ、「行ってよかった」というメールをいただきました。いやがる子への抱っこをどうするか、お手本を見せてもらえます。そうすると、子育ての見通しが持てるようになり、育児で落ち込むこと(あせり、不安、イライラなど)を防げるとも言えます。


【「赤ちゃん返り」をプラス!ととらえる】


「子ども発達支援ホームいわしろ」HPにおいて井上園長先生は、「赤ちゃん返りは画期的な成長」「赤ちゃん返りは心の扉を開ける」と言っておられます。そして、まず、赤ちゃんが育つ道すじには、親との「相互作用」が欠かせないと述べておられます。その道すじを示す、タイトル+αだけ、それも抜粋しながら順番に紹介します。


産声「オギャー」と泣いて、親に呼吸援助抱っこをされて泣きやむ「相互作用」


新生児期、親が抱っこした時の、アイコンタクトを通して起こる「相互作用」


1~2ヶ月の、欲求の泣きに、親が応えることで起こる「相互作用」


3~4ヶ月の、微笑み行動、はしゃぎ反応に、親が応えることで起こる「相互作用」


5~6ヶ月頃の、人見知りで、親とのふれあいを求め、親が応えることで起こる「相互作用」


7~8ヶ月頃の、喃語(なんご)に、親が応えることで起こる「相互作用」


9~10ヶ月頃の、手遊び歌の時期、親との「グーパー」などを介して起こる「相互作用」


10~12ヶ月頃の、指さし行動に、親が応えることで起こる「相互作用」


1才代の探索行動、
2才代の模倣行動、
3才代のごっこ遊び、いずれも親や人との「相互作用」によって成長


「相互作用」は親子の心のキャッチボール


お手伝い作業は「相互作用」を深めるチャンス(1才代でも)


「赤ちゃん返り」は、子どもの方から「ボール」を投げかけてくるような「相互作用」


「赤ちゃん返り」は後退ではなく、画期的な成長として、「相互作用」を求めてくる


「赤ちゃん返り」は、親子で何かをすることで「相互作用」を深め、心の扉を開ける


以上、タイトル+αだけ紹介しました。それぞれの説明までは紹介しません。HPにくわしい説明・事例がのっています。


先生方は保護者に対して、『「赤ちゃん返り」は、子どもが親に関わりを具体的に求めてくるわけですから、親はそれに喜んで応えてあげればよいのです。決して、ダメなこと、困ったこと、面倒なことだと思わないでください。ラッキー!チャンス!やり直せる!と思いましょう。』と支援の言葉がけをしてあげましょう。「赤ちゃん返り」によって可能になる、親子の「相互作用」は、育児・子育て・療育・保育など、赤ちゃんが育つ道すじ、人間関係を構築する(人と豊かにコミュニケーションできる)、すべての基本だと、私も思うからです。


【「抱きぐせ」をどうとらえるか】


松田道雄ドクターが著書「育児の百科」(岩波書店)の中で、「抱きぐせ」について書いておられ、なるほどと思ったので、紹介します。


『赤ちゃんが泣くのには、いろいろの理由がある。空腹で泣くのが一番多い。排泄物でぬれて気持ちわるくなったため泣くと思われる場合もある。腸の中にガスがたまって、不快を感じて泣くと思われる場合もある。乳を飲ませて、まだそれほど時間がたっていないのに泣いたら、母親は赤ちゃんのオムツがよごれていないかどうかを調べる。それもきれいだとわかった時、泣いている赤ちゃんをどうするかで、母親は迷う。だが迷うことはない。空腹でもなく、オムツがぬれているのでもないのに泣く子は、抱いてほしがっているのだ。泣くのをそのままにしておくと、「泣きぐせ」がついてしまう。そうなると3ヶ月をすぎても、よく泣く。


泣くたびに抱くことにすると、抱きぐせがついて、下に寝なくなりはしないかという心配がある。お年寄りは、よく、だきぐせをつけると、あとで困るよと忠告する。アパートで親子3人ぐらしをする時、赤ちゃんを抱いてばかりいなくてはならないようになったら、家の仕事ができなくなる。そう思うと、泣いている赤ちゃんを抱き上げずに、そのままにしておく。たしかに、4~5分泣いて、泣きやむ子もある。


また、ちょっと抱き上げてやると、すぐ泣きやみ、2~3分抱いていると、そのまま眠って、下におろしても、もう泣かないということもある。抱き上げると腸の中のガスの位置が変わって、気持ちよくなったのかも知れぬ。また、泣いたのを抱き上げて戸外をひとまわりしていたら、気持ちよさそうになり、今度は寝かせてもきげんよく、泣かぬということもある。


抱き上げるということで、赤ちゃんが気持ちよくなり、生活が平和になるのなら、泣かなくても1日のうちに何度か抱いてやりたい。また、抱かれて、からだをしゃんとさせることが、この時期の赤ちゃんの運動の一種である。だきぐせは悪であるという思想で、授乳の時以外は、赤ちゃんを絶対に抱いてやらないというのは、まちがいだ。泣くことは赤ちゃんの唯一のコミュニケーションの手段だ。これが無視されるようになると、赤ちゃんは合図としてでなく、怒りの泣きとして泣くようになる。


抱かれるというのは、赤ちゃんにとって気持ちのいいことなのだから、赤ちゃんは抱かれるとよろこぶ。しかし、どの赤ちゃんも、抱かれてばかりいたがるものではない。抱いたから、必ず抱きぐせがつくというものではない。しかし、中には、どうしても抱かれていたい赤ちゃんがいる。下に置くと、火がついたように泣く。抱き上げても、すぐには泣きやまない。ゆすってあちこち歩いて、やっと泣きやむ。少しおさまったと思って下に置くと、また泣き出す。


それは、生まれつきよく泣く子だ。こんな子を、抱きぐせをつけまいと思って、抱かないで泣かせておくと、ヘルニアになることもある。あまり泣いて近所から抗議が出て、抱くということになる。よく泣く子と、あまり泣かぬ子とが、生まれつきあるのだ。感受性の強い子は、他の子どもが感じない程度のしげきを不快と感じるのだろう。また、表現欲のはげしい子は、自分の不快を大声で泣くことで示したいのだろう。泣かぬ子はいくら抱いても、抱きぐせはつかないし、泣く子は、抱かざるをえない。


しかし、抱かないと泣きやまぬ赤ちゃんは、育児上の失敗でそうなったのではない。抱きぐせをおそれて、赤ちゃんを外気にあてることを忘れてはならぬ。よく実家へ連れて行ってから抱きぐせがついたとこぼす団地の母親がある。それは赤ちゃんが外気浴をすることの楽しさを発見し、楽しい人生を要求し始めたのだ。団地のアパートで寝てばかりいるのは、母親には好都合だろうが、赤ちゃんには、不都合なのだ。』


以上です。松田ドクターは、


泣くのを母親に無視されて抱いてもらえないと、赤ちゃんは抱いてほしいという合図ではなく、怒りとして泣く」と書いています。怒りとして泣くのを、さらに無視されて、抱いてもらえないと、赤ちゃんは最後には、泣くのをあきらめます。こうなったら、赤ちゃんは母親とのコミュニケーションをとろうとしなくなります。そうなると赤ちゃんは、人から学ぶことそのものができなくなってしまいます。心の成長が偏ってしまうという、たいへんな状態になってしまうのです。ヤバイ、大ピンチです。だから、「抱きぐせ」はつけたっていいのです。赤ちゃんの目を見て語りかけながら、いっぱいいっぱい抱っこしてあげてください。


【赤ちゃんと目と目を合わせて、語りかけよう】


このことを「アイ・コンタクトをとろう」とも言います。
まずは目と目を合わせることが、子育てをしやすくするためのベースです。
子どもの心とつきあうためには、必ず目と目を合わせて語りかけます。
赤ちゃんをあやす時に、目を見つめてにっこりとほほえみながら
おーよしよしよし
と言ってあげると、赤ちゃんもうれしそうに見つめ返すイメージです。
親子で目と目を合わせた時、わが子の笑顔が顔全体に広がるのが目標です。
これは、無条件の安心に包み込まれた状態だと言えます。
目と目を合わせることは、不安なことではなくて安心なんだよ、
という体験の積み重ねを毎日させてあげます。
これは親が意識的にするのです。  
目と目を合わせるのが苦手な子が増えてきてるから、なおさらです。
この子たちは、目と目を合わせることが不安な状態にいるわけですから、
不安を取り除いてあげるのが、親の役割といったところでしょうか。
節目ごとに
あなたがいてくれるだけで、うれしいよ
です。
でも、なかなか目と目を合わせてくれない赤ちゃんには、
イライラせずに、授乳の時にわざと目を見て
おなかがへっていたんやね
おいしいか?そうか、おいしいか、よかった」 
いいねぇ。いっぱい飲むんだよ
などと、意味が赤ちゃんにわからなくてもいいから、
やさしく語りかけてあげたい言葉を、
赤ちゃんにゆっくりとしゃべりかけながら、
授乳するように心がけましょう。
そのくり返しの中で、赤ちゃんの心の中に、
お母さんの声が『安心の声』として、少しずつひびくようになってきます。
ちらっとでも、お母さんの目を見てくれたら、
うれしいな。ママを見てくれたね
とよろこびの声を赤ちゃんにかけてあげましょう。
目と目を合わせてくれない赤ちゃんに、授乳する時のタブーは、
携帯電話の着信音】と【ウォークマン】です。
携帯は、マナーモードにしておく方がいいです。
着信音が、お母さんの語りかけの、じゃまをするからです。
ウォークマンもはずしてくださいね。
ママの言葉を赤ちゃんに届ける、じゃま』になるからです。
赤ちゃんが、目を合わせてくれなかったり、
ニコッと笑ってくれないと、お母さんはつらいですよね。
自分がイライラして、赤ちゃんに八つ当たりしそうになったら、
町内(市内)の子育て支援センター(保健センター)に
ヘルプの電話をかけましょう。
自分1人で悩んではいけませんよ。
今の時代の赤ちゃんは、昔の赤ちゃんより手間がかかるのですから。
若い人たちの育て方がわるいわけではないのです。
子どもを育てたベテランのおばあちゃんでも、
なかなかうまくいかないのが、今の赤ちゃんのたいへんさです。
しかし、手間を根気よくかければ、
親子が共に喜べる日は、きっとやってきます。
うちの赤ちゃんには、通じないのかなと、
あきらめそうになることもあると思います。
でもね、自分の赤ちゃんも、目を合わせて、ニコッと笑うDNAは、
持って生まれてきているはずだと、信じてあげてくださいね。


以上のような「赤ちゃん返りはチャンス」「抱きぐせOK」「アイコンタクトが大事」などに関するアドバイスを、若いお母さんたちに、ぜひとも園の先生方から伝えてくださることを、願ってやみません。


【保護者の信頼を得る子育て相談「始めの4歩」】


保護者は泣いたり、怒ったり、苦情やグチを言ったりしながら、同時に、
自分の育児(現在進行形)の苦労をわかってほしい
自分の育児が基本的にどうなのかを(全否定しないで)認めてほしい
という、言葉の裏側にあるヘルプも出しておられるのではないか、ということです。
それは、私の育児の苦労と努力に共感してほしいという願いが込められているのです。ということは、保育園・幼稚園で、保護者から相談を受けた時の、保育士・教師・養護教諭が対応する「最初のひと言」も、即返答したくても、してはダメだと、ふだんから自覚していたいものですね。即返答では、信頼関係を築けません。


まず、
①保護者が相談してくださったことにお礼を述べ、(信頼度ゼロなら来られません)
②保護者のご苦労をねぎらい、(心をこめて)
③保護者の子育てのよい点を具体的にほめて、(お世辞ではダメ)
④保護者の気持ちに共感しながら、(言葉と表情の両方で)
相談に応じていくのが、保護者の心と、手と手をつなぐ育児相談(子育て相談)になるのではないでしょうか。スポンジみたいにいったん吸収してから、応えるという感覚で相手をすることで、保護者自身も子育ての苦労が報われた、相談してよかった、自分の子育てにもいいとこはあったんや、という前向きな気持ちになり、プラスαのアドバイスをくれた先生への信頼感も、きっと増すことでしょう。私も、相談を受ける時は、直前に、子育て相談「始めの4歩」、1つめは・・・2つめは・・・3つめは・・・4つめは・・・と復唱するように心がけています。もちろん順不同です。


【「こだまでしょうか」&「ささえあったら、人になる」】


ACジャパンの新聞広告には、旧の公共広告機構だった頃から、ハッとさせられる内容が、よくあります。以前にも一度紹介しましたが、私が印象深いのは、次の2つです。子どもを大事に思う気持ちを、ちゃんと伝えるって、こういうことなのですね。


「あなたが大切だ」


いのちは 大切だ
いのちを 大切に
そんなこと
何千回何万回 言われるより
『あなたが 大切だ』
誰かが そう言ってくれたら
それだけで 生きていける

   (明日のために 今始めよう  AC公共広告機構)


「抱きしめるという会話」


子どもの頃に
抱きしめられた記憶は、
ひとのこころの、奥のほうの、
大切な場所にずっと残っていく。


そうして、その記憶は、
優しさや思いやりの大切さを教えてくれたり、
ひとりぼっちじゃないんだって思わせてくれたり、
そこから先は行っちゃいけないよって止めてくれたり、
死んじゃいたいくらい切ないときに支えてくれたりする。


子どもをもっと抱きしめてあげてください。
ちっちゃなこころは、いつも手をのばしています。

    (明日のために 今始めよう  AC公共広告機構)


ACジャパンのテレビCMでも、同様に、印象的なメッセージがありました。金子みすゞの詩だと、初めて知りました。どんな気持ちを伝え合うかによって、空気もぎくしゃくしたり、やわらいだりすることを教えてくれる詩ですね。金子みすゞは、相手に温かい気持ちを伝えて、2人の間の空気をなごませるのは、誰でもできるよって、言っているのでしょうか。


「こだまでしょうか」


「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。


「ばか」っていうと
「ばか」っていう。


「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。


そうして、あとで
さみしくなって、


「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。


こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。


 「金子みすゞ童謡全集」より(ACジャパン)


やさしく話しかければ、
やさしく相手もこたえてくれる。


ところで、昨年から時々、テレビで見かけるCMにも、印象的な短いコマーシャル・ソングがあります。あの歌声は、私たちの世代には聞き覚えのある、なつかしい声です。もしかして、歌っているのは、ムッシュかまやつ(かまやつひろし)さんでしょうか。短いシンプルな歌なのですが、なぜか心ひかれる歌で、私は気に入ってます。


「ささえあったら、人になる」


ながいぼうに、みじかいぼう。
ささえあったら、人になる。
ささえることで、人をしり、
ささえられて、人となる。


ながいぼうに、みじかいぼう。
ささえあったら、人になる。
ささえるから、人なんだ。
ささえられるから、人なんだ。


           (ACジャパン)


教室で担任や仲間へ「教えて」と言える子どもに育てることの大切さを、このCMソングを聞いて、改めてかみしめました。自立するということは、社会に出てから、困った時は人に依存しながらも、うまく人間関係をつくり、頼ったり頼られたりして生きていくということなのかなあと、つくづく思います。


担任が意識したい(できる)こと・・・10か条


1,担任が笑顔で「おはよう」と言うと、子どもも元気が出ます。
2,担任が楽しそうに歌うと、子どもも歌うのが楽しくなります。
3,担任が遊ぶのを楽しむと、子どもも遊ぶのが楽しくなります。
4,担任が「うんうん」とうなずくと、子どもも満足できます。
5,担任が気持ちに共感してやると、子どももうれしくなります。
6,担任が「困ってるの?」と聞くと、子どももしゃべります。
7,担任が「えらいねぇ」とほめると、子どももやる気が出ます。
8,担任が「大丈夫だよ」と支えると、子どもも自信を持てます。
9,担任が共に心から喜ぶと、子どもの喜びも2倍になります。
10担任がどっしりしていると、子どももなぜか安心できます。


関連ページ(記事)


「愛着形成」①親子ではぐくむ絆づくり【ママを受け入れられる子になる愛着の感性の育て方】+ママの思いを代弁する詩・0~3才児の育児

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898093/



幼小連携①保育園・幼稚園がめざす「理念」を、保護者も納得してから入園してもらうことの意味【園と家庭が手を結べるため】

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898389/




# by takaboo-54p125 | 2017-08-05 05:58 | 保育・教育

私はガラケーを重宝しています(スマホと比べた結果)

私の周囲でも、スマホを持つ人が増えています。しかし、ガラケー派の人も意外と少なくないことを知りました。スマホからガラケーに戻した人も少なからずいます。私自身は、ガラケーと呼ばれるケータイを重宝して使ってます。お若い人にはスマホが必需品かも知れませんが、自分の年齢を考えると、スマホに切り替えるつもりはありません。時代の流れについて行けない者の言い訳(開き直り)だと思われても、人は人です。


第一の理由は、ガラケーとスマホの消費電力の違いです。私がそもそもケータイを使う頻度が低いからですけど、1回充電すれば、よく使っても3~4日、長い場合はほぼ1週間ほど持ちます。非常時(停電等)の連絡や災害時の安否確認のことを考えると、やはり消費電力の大きいスマホを持ちたいとは思わないのです(サイズもガラケーのほうが小さくポケットに入れやすいし、カバーも要らず、長持ちします)。


第二の理由は、使用目的です。私が主に使うのは、スケジュール管理・メール・通話の3つです。ケータイでネットに接続して調べる習慣のない私は、やはりスマホの必要性を感じません(20世紀型アナログ人間の発想なのでしょうけれど)。そんな私から見ると、今どきの人は、すぐスマホで調べようとする傾向を感じます(自分の頭で考えてみて、周囲の人とも話し合って相談する経験を積んでほしい旨は、機会があれば伝えているのですが)。学校現場などでは、子どもや同僚とのコミュニケーションが最大の支えになります。百人百様ですから、対応マニュアルを押し通すと、子どもと教師の間にずれが生じ、わかり合えません(溝が深まります)。人の「気づき」や「学び」は、身近な人間関係づくりの中でこそ成立することを、実際に体験する中で、じかに感じ取ってほしいなとつくづく思います。


第三の理由は、「歩きスマホ」などで人様に迷惑をかけたくないし、長時間使用で「スマホ首」や「スマホあご」などになって、体に不調をきたすようにもなりたくないからです。昨年から「スマホ首」による肩こりや体調不良がニュースや新聞でも話題になっています。それで悩んでいる人のために、さまざまなストレッチ体操も紹介されているようです。ちなみにパソコンは仕事柄、タブレットよりノートが使いやすく、LINEやSNSの仲間に入れてもらえなくても困らないし、オンラインゲームにも全く興味関心のない旧人類?のオッサンです。ガラケーだとスマホの半額以下の月額料金ですし・・。


以上、3つの理由で私はガラケーを今後も愛用するつもりです。まあ、自分のできる範囲で節電(微々たるもの)をする意識だけでも、忘れないようにしようと思うのです。昨夏は、30℃以上でパソコンがピンチになるとエアコンのお世話になり、29℃に設定するだけでも、ずいぶん涼しく感じました。公民館・お寺・学校なども、せめて28℃を守ってほしいと思いました。というのは、身近な公共施設で、人前でも堂々と23℃に設定することを要求する60代の人を見て、省エネを実行する気が全くない人がいる現実に驚いたからです。「3,11」以来、余計に思います。ただ、熊本地震ではSNSが被災者支援の役に立ったと聞き、スマホのことも見直しました。


また話がそれますが、長年使ってきた冷蔵庫やエアコンも寿命がきたので、一昨年、思い切って省エネ型の冷蔵庫とエアコンに買い替えました。他の家電も寿命が来たら、順番に省エネ型へ切り替えていく予定です(予算の範囲内ですが)。照明器具も替えると高価ですし、単価そのものが高いので、ほんの少しずつしかできませんが、LED電球にも替えていけたらいいな、と思っております。話を戻して、今のガラケーがある日、突然、こわれる日が来るまで大事に使うつもりです。いつも、そういうやり方(こわれるまで使う)ですから、厳密には通常の機種変更とは言えないかも(ガラケーが店頭から消えませんように・・パカパカケータイとも言うそうです)。


Twitterの公開ツイート(初期設定)と非公開ツイートの違い


余計なお世話ですが、SNSのTwitterは初期設定が公開ツイートなので、そのまま登録すると、世の中の誰でも閲覧できる=これがTwitterです(仲間うちのLINEとは別物)。本名で個人情報(所属名など)までプロフィールに載せたら危険です。就活先はチェックして、個人情報の管理ができない人と判断します。さらに、個人(顔)写真を載せるなど、問題外と判断されますよ。ツイート・リツイート内容は、誰に読まれても恥ずかしくない内容になってますか?ですから、個人を特定されにくいハンドルネーム&プロフィールにする人や、非公開ツイート(鍵マーク)にする人が多いのでしょう。それでも個人が特定されないとは限りません。SNSで、非常識な発信をして最後に困るのは自分だ、と自覚しましょう(以上、Twitterヘルプセンターを参照)。

保護者の同意があれば、子どもの顔写真を公的なSNSに載せてもよいのか

一度投稿した個人写真は、公開後に削除や非公開にしても、ネット上では何らかの形で残ります(たとえ投稿者が消したつもりでも)。個人情報をせっせと集めている側にすれば、それだけ、のどから手が出るほどほしい顔写真だと言えます。ですから、Twitterでも、Facebookでも、子どもの顔写真を載せるのは、極めて危険です。例えば、イベント等における子どもの写真を市区町村等のSNS広報へ載せるため、保護者の同意を求めてきても、公的機関だからと言って信用し、安易に同意してはいけません(保護者の同意を得るということは、いざとい時の法的な責任逃れ目的かも・・と疑いましょう)。まことに失礼ながら、今の公的機関には、SNSに掲載した個人写真を守れるIT技術はありません。担当者がその事実の認識すら出来てない(気づいてない)ケースも多いです。わが子の個人情報を守れるのは、中途半端なIT知識しかない公的機関(市区町村役場等)のSNS広報担当者ではなく、保護者の方々ご自身だと自覚しましょう。同時に、公的機関の関係者各位にも自戒を求めます。

関連記事
中高生が身につけてほしいスマホLINEの【マナー10項目】Twitterの[公開ツイート]と[非公開ツイート](Twitterは被害に遭いやすいSNS)
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898591/


# by takaboo-54p125 | 2017-07-22 05:00 | くらし

【小学生のいる親子向き】


次の、親子の「学び直し」10項目は、いかがでしょうか。


★18才未満は、保護者の責任の元で使うことを、親子で再確認しましょう。プリペイドカードを親に内緒で使ってませんか?


★18才未満は、フィルタリングが義務づけられていることも、親子で再確認しましょう。スマホもゲーム機と同じですから。


★パスワードは、必ず親が再設定して、子どもには教えないことを、親子で納得・合意できるといいですね。


★「保護者使用制限」11項目を確認して、どれを制限するか、親子でていねいに相談して決めましょう。


★「いつの間に通信」は「保護者使用制限」がないので、「自動」にしないことを、納得・合意できるといいですね。


★相手の立場を想像して、思いやりのあるコミュニケーションを、親子・家族の間で普段からするように心がけましょう。


★身近な人づきあいが苦手にならないように、家事・お手伝いなどを親子で一緒にする日も、つくるように意識しましょう。


★人に対して、平気で失礼なこと(傷つけること)を絶対してはいけない理由を、親が子どもにわかりやすく教えましょう。


★3DSを安全で安心して正しく使えるための、モラルとマナーを親も子も知って、自分を守るためにも身につけましょう。


★学校・友だち・習い事・イヤだったこと・体・不安・心配事など、すぐに、何でも相談し合える、そんな安心感のある親子関係をつくっていきましょう(命令・服従関係からの脱出を)。


小学生「ゲーム機10ヵ条の憲法」(案)=いずれスマホでも


(1)説明書を家の人といっしょに読みなおし、ルールを決める。(自分を危険から守るため=自分が被害者にも、加害者にもならないために)


(2)長時間、使いすぎないように気をつける。(目も、心も、頭も、体も大切にしてほしいから)


(3)これって本当に大丈夫かなと疑うことを忘れないようにする。(子どものふりをして、だまそうとする大人がねらっているかもしれないから)


(4)困ったり心配な時は、すぐ大人(家の人・学校)に相談する。(だまっていたら、心配が大きくなるから)


(5)おかしい、やばい、と思ったら、家の人に画面を見てもらう。(ほっておくと、心配が大きくなるから)


(6)メール・メッセージなどの書きこみに、自分が言われたらイヤなことは書かない。(ネットで書きこみをしたら、二度と消せないから)


(7)ゲーム機でつながった相手に、自分や家族のこと(個人情報)を教えない。(ネットに出た情報・写真は、二度と消せないから)


(8)知らない人とは、ゲーム機からネットでつながって遊ばないし、決して出会わない。(もしも、子どもになりすました不審者ならば危険だから)


(9)家の人にないしょで、ネットショップから、ゲームソフトやアイテムを買わない。(お金の使いすぎが、やめられなくなるから) 


(10)3DSを使う場合、「暗証番号」「秘密の質問」を家の人にも教える。(家で正直に話すことは、自分を守ることになる。忘れたと言って、かくしていると、あぶない時に自分を守れないから)


以上、どれも「しなやかな人づきあいをできるようになる」のが目的です。(案)ですので、それぞれのご家庭の状況によって応用していただければ、と思います。


【中学生のいる親子向き】


中高生が身につけてほしいスマホLINEの【マナー10項目】


スマホのLINEとは、友人等との「何気ない日常会話」の延長線にありますから、それなりのマナーを守ることが、そのまま自分を守ることになります。また、暗黙のルールを知っておくと、LINEが便利なツール(道具)になり、何も知らないと、ストレスの原因(ストレッサー)になるぐらいの違いが出てきます。


次の10項目がすべてではありませんが、「最低限のマナー(ルールやモラルも含む)」だと思いますので、LINEをしている中高生のみなさんも、見守る保護者の方々も、指導する先生方も参考にしていただければ幸いです。以下は、そこそこくわしい学生たちから教えてもらいました。


1つめは、LINEは「会話に近い短文のやりとり」ですから、メールのように長い文を送受信しないので、ある意味では「お手軽」です。


ということは、休み時間に友だちと「しゃべっている感覚」みたいになります。ですが、相手は「目の前にいない」のですから、目の前にいない「相手の気持ち」を「思いやることを忘れない」ようにしましょう。便利(LINEみたいな使い勝手)になればなるだけ、落とし穴(人間関係をこわすリスク)の数も増えますから(主語を省略すると、誤解を生みやすい)。


例えば、集まる交通手段を聞く時に、省略して「なんで来るの?」とたずねると、「どうしてあなたが来るの?来てほしくないのに」という意味に誤解されて受け取られるかも)。


2つめは、目の前にいない相手は今、何か用事をしているかも知れません。そんな場合、LINEで「時間つぶしの相手をさせられる」のは、誰だってイヤなものです。


ですから、ダラダラと「長時間し続けない」ほうが、お互いにとってよい関係でいられるのではないでしょうか。LINEのために仲が悪くなるケースは少なくないですよ。


3つめは、「未読」と「既読」に「こだわらない」ことは大事なポイントになります。ということは、大切な話や急いでいる話なら、LINEより違う手段(特に大事な話は、電話でも誤解が伝わる。LINEなら、なおさら。必ず出会った時に直接話すこと)を使うべきです。


相手は忙しいかも知れないので、たとえ「未読」でも、相手に「既読」を「せかさない」ことです。すぐに返信がある・・なんて勝手に期待しちゃうと、自分自身の心が落ち着きません。せっかくのコミュニケーション・ツールが、「ストレッサー」になっちゃいます。


4つめは、「既読」なのに返事が来ない時は、「あなたのメッセージはちゃんと読んだからね」というサインだと受けとめておくのがよいでしょう。


「既読」の相手に、しつこく「返信を要求」しないことです。要求されると、相手が困る場合(すぐには返信できない状況)もあると思いましょう。相手もイライラしちゃって、お互いに気まずくなることだってありますよ。


5つめは、グループトークをする時は、グループ「全員が楽しめる(会話に入れる)トーク」を心がけましょう。


一部のメンバーだけで盛り上がる内容なら、全員ではトークを楽しめないので、別のトークルームに移動してするべきです。せっかくのグループが、くずれる「きっかけ」をつくった「張本人」(「誰のせい?あの子のせい!」)になりたくないですよね。


6つめは、グループトークをしているのに、個人的なトークをしないこともエチケットです。


「1対1のトークをしたい」なら、「複数人トーク」(トークの画面から、画面右上のボタンでメンバーを選択)に切り替えればいいでしょう。グループトーク中に1対1のトークをしていると、グループのみんなが、しらけてしまいます。


7つめは、友人に「グループ参加(招待)を強制しない」ようにしましょう。


あなたのことが嫌いという理由ではなくて、たくさんの人からのメッセージが来るのを、しんどいと感じる人(苦手な人)もいるからです。LINEが「楽しみ」から「義務」になってしまうことで、「LINE疲れ」になっている人も少なくありません(それを言えずにガマンして黙っている人も)。


8つめは、トーク内容を、グループ以外の人に見せたり、話したりするのは、マナー違反です。


トーク内容(誰がこう言っていた)をばらすのは、あなた自身が、みんなからの「信用を失ってしまう行為」だと自覚しましょう。


9つめは、スタンプは「ごく親しい友人同士で使うアイテム」だと思いましょう。「喜怒哀楽の感情表現を超簡単に伝えるアイテム」だからです。


スタンプは自分の考えや気持ちを誤解されないよう「ていねいに説明するためのアイテム」ではないんだ!と意識しましょう。つまり、誰に対してもスタンプを安易に使うと、誤解されてトラブルの原因になりやすいと言いかえることもできます。また、スタンプの「連打は、相手の迷惑」になると覚えておいてください。金銭的にもプリペイドカードで「有料スタンプ」を買うのは、「ほどほど」にしましょう。


10個めは、LINEを使って、仲間はずれをしたり、イジメをしたり、絶対にしないことです。


しかし、短文やスタンプばかりで「やりとり」する習慣がつくと、人づきあい(理解し合うこと)を豊かに学ぶべき中高生の時期なのに、言葉足らずな会話しか身につきません。そうなると、相手を傷つけていることにも、気づかなくなります。人にイヤなことをしたら、必ず自分もされます。いつか必ず誰かにばらされるからです。仲違いしちゃった友人が、あなたの名前をばらすのは止められません。それは、一度送信した内容は、自分で「消すことができない」からでもあります。


LINE以外・・匿名で書き込みやコメントをしているつもりでも、誰が書き込みをしたのかなんて、プロにはばれてしまいます。過去に書き込みなどで身に覚えのある若者は、就活で「ジ・エンド」(企業が調査会社に依頼して発覚)かも・・・という時代です。また、小学生の頃、3DSやPSvitaなどのゲーム機インターネット機能で個人情報を「情報屋」に盗まれた可能性の大きい人は、数年たって成人する前後から、家族が特殊詐欺のターゲットにされやすい(子ども時代の個人情報が売買される→十代後半~二十代の若者の実家:祖父母が詐欺被害にあいやすい)ことも、頭の片隅に置いておくより、家族には正直に話しておきましょう(近い将来、自分・家族や大切な人を特殊詐欺・ストーカー等の被害から守るために)。


Twitterの公開ツイート(初期設定)と非公開ツイートの違い


高校では、LINEとTwitterの違いまで指導する時間はおそらくないと思います。ですから、お子さんが高校や大学・専門学校で、LINE感覚でTwitterデビューをすると、お子さんの個人情報(写真・所属等)がネット上に拡散してしまうことになります。それを防ぐためにも、せめてTwitterの基本だけは知っておきましょう。


余計なお世話ですが、SNSのTwitterは初期設定が公開ツイートなので、そのまま登録すると、世の中の誰でも閲覧できる=これがTwitterです(仲間うちのLINEとは別物)。本名で個人情報(所属名など)までプロフィールに載せたら危険です。就活先はチェックして、個人情報の管理ができない人と判断します。さらに、個人(顔)写真を載せるなど、問題外と判断されますよ。ツイート・リツイート内容は、誰に読まれても恥ずかしくない内容になってますか?ですから、個人を特定されにくいハンドルネーム&プロフィールにする人や、非公開ツイート(鍵マーク)にする人が多いのでしょう。それでも個人が特定されないとは限りません。SNSで、非常識な発信をして最後に困るのは自分だ、と自覚しましょう(以上、Twitterヘルプセンターを参照)。


関連ページ(記事)


子どもの「ネット・トラブル」を防ぐ【ネット・リテラシー教育】は、親子の絆を結び直す「きっかけづくり」【小学生:ゲーム機10カ条の憲法(案)】指導案

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898533/


3DS対策がスマホ対策の土台になる3作戦【ポイントは「親子の対話」をするかしないか】小学生「ゲーム機10カ条の憲法」案:2015年2月

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898534/



# by takaboo-54p125 | 2017-07-08 05:14 | 育児・子育て

中高生が身につけてほしいスマホLINEの【マナー10項目】


スマホのLINEとは、友人等との「何気ない日常会話」の延長線にありますから、それなりのマナーを守ることが、そのまま自分を守ることになります。また、暗黙のルールを知っておくと、LINEが便利なツール(道具)になり、何も知らないと、ストレスの原因(ストレッサー)になるぐらいの違いが出てきます。


次の10項目がすべてではありませんが、「最低限のマナー(ルールやモラルも含む)」だと思いますので、LINEをしている中高生のみなさんも、見守る保護者の方々も、指導する先生方も参考にしていただければ幸いです。以下は、そこそこくわしい学生たちから教えてもらいました。


1つめは、LINEは「会話に近い短文のやりとり」ですから、メールのように長い文を送受信しないので、ある意味では「お手軽」です。


ということは、休み時間に友だちと「しゃべっている感覚」みたいになります。ですが、相手は「目の前にいない」のですから、目の前にいない「相手の気持ち」を「思いやることを忘れない」ようにしましょう。便利(LINEみたいな使い勝手)になればなるだけ、落とし穴(人間関係をこわすリスク)の数も増えますから(主語を省略すると、誤解を生みやすい)。


例えば、集まる交通手段を聞く時に、省略して「なんで来るの?」とたずねると、「どうしてあなたが来るの来てほしくないのに」という意味に誤解されて受け取られるかも)。


2つめは、目の前にいない相手は今、何か用事をしているかも知れません。そんな場合、LINEで「時間つぶしの相手をさせられる」のは、誰だってイヤなものです。


ですから、ダラダラと「長時間し続けない」ほうが、お互いにとってよい関係でいられるのではないでしょうか。LINEのために仲が悪くなるケースは少なくないですよ。


3つめは、「未読」と「既読」に「こだわらない」ことは大事なポイントになります。ということは、大切な話や急いでいる話なら、LINEより違う手段(特に大事な話は、電話でも誤解が伝わるLINEなら、なおさら必ず出会った時に直接話すこと)を使うべきです。


相手は忙しいかも知れないので、たとえ「未読」でも、相手に「既読」を「せかさない」ことです。すぐに返信がある・・なんて勝手に期待しちゃうと、自分自身の心が落ち着きません。せっかくのコミュニケーション・ツールが、「ストレッサー」になっちゃいます。


4つめは、「既読」なのに返事が来ない時は、「あなたのメッセージはちゃんと読んだからね」というサインだと受けとめておくのがよいでしょう。


既読」の相手に、しつこく「返信を要求」しないことです。要求されると、相手が困る場合(すぐには返信できない状況)もあると思いましょう。相手もイライラしちゃって、お互いに気まずくなることだってありますよ。


5つめは、グループトークをする時は、グループ「全員が楽しめる(会話に入れる)トーク」を心がけましょう。


一部のメンバーだけで盛り上がる内容なら、全員ではトークを楽しめないので、別のトークルームに移動してするべきです。せっかくのグループが、くずれる「きっかけ」をつくった「張本人」(「誰のせい?あの子のせい!」)になりたくないですよね。


6つめは、グループトークをしているのに、個人的なトークをしないこともエチケットです。


1対1のトークをしたい」なら、「複数人トーク」(トークの画面から、画面右上のボタンでメンバーを選択)に切り替えればいいでしょう。グループトーク中に1対1のトークをしていると、グループのみんなが、しらけてしまいます。


7つめは、友人に「グループ参加(招待)を強制しない」ようにしましょう。


あなたのことが嫌いという理由ではなくて、たくさんの人からのメッセージが来るのを、しんどいと感じる人(苦手な人)もいるからです。LINEが「楽しみ」から「義務」になってしまうことで、「LINE疲れ」になっている人も少なくありません(それを言えずにガマンして黙っている人も)。


8つめは、トーク内容を、グループ以外の人に見せたり、話したりするのは、マナー違反です。


トーク内容(誰がこう言っていた)をばらすのは、あなた自身が、みんなからの「信用を失ってしまう行為」だと自覚しましょう。


9つめは、スタンプは「ごく親しい友人同士で使うアイテム」だと思いましょう。「喜怒哀楽の感情表現を超簡単に伝えるアイテム」だからです。


スタンプは自分の考えや気持ちを誤解されないよう「ていねいに説明するためのアイテム」ではないんだ!と意識しましょう。つまり、誰に対してもスタンプを安易に使うと、誤解されてトラブルの原因になりやすいと言いかえることもできます。また、スタンプの「連打は、相手の迷惑」になると覚えておいてください。金銭的にもプリペイドカードで「有料スタンプ」を買うのは、「ほどほど」にしましょう。


10個めは、LINEを使って、仲間はずれをしたり、イジメをしたり、絶対にしないことです。


しかし、短文やスタンプばかりで「やりとり」する習慣がつくと、人づきあい(理解し合うこと)を豊かに学ぶべき中高生の時期なのに、言葉足らずな会話しか身につきません。そうなると、相手を傷つけていることにも、気づかなくなります。人にイヤなことをしたら、必ず自分もされます。いつか必ず誰かにばらされるからです。仲違いしちゃった友人が、あなたの名前をばらすのは止められません。それは、一度送信した内容は、自分で「消すことができない」からでもあります。


LINE以外・・匿名で書き込みやコメントをしているつもりでも、誰が書き込みをしたのかなんて、プロにはばれてしまいます。過去に書き込みなどで身に覚えのある若者は、就活で「ジ・エンド」(企業が調査会社に依頼して発覚)かも・・・いう時代です。また、小学生の頃、3DSやPSvitaなどのゲーム機インターネット機能で個人情報を「情報屋」に盗まれた可能性の大きい人は、数年たって成人する前後から、家族が特殊詐欺のターゲットにされやすい(子ども時代の個人情報が売買される→十代後半~二十代の若者の実家:祖父母が詐欺被害にあいやすい)ことも、頭の片隅に置いておくより、家族には正直に話しておきましょう(近い将来、自分・家族や大切な人を特殊詐欺・ストーカー等の被害から守るために)。


以上、今、思いつく10項目等でした。他にも、マナーはあると思います。


それよりも、中高生のみなさんが、LINE以上に大事にしてほしいのは、「目の前にいる人と人とのコミュニケーション」でしょうか。


「これ、どうするの?」「ここ、どう読むの?」「わからないから教えて」「いいよ」「ありがとう」「ごめんね」「気にしないで」「大丈夫」


などの会話(最初のひと声)に、エイヤー!と勇気を出してチャレンジしてみましょう。そうして、相手に命令するのでもなく、相手に合わせるのでもなく、対等に聴き合い、伝え合える友人と出会うことによって、周囲の人との間に感じる「見えない壁」も徐々に消えていくと思います。


そうすると、これが「人づきあい」なんや!と安心できる時がきますよ。同時に、自分自身の内側にも、人との柔軟な「距離感をつかむ力」や「つながり力」がUPしてくることでしょう。


それを側面から支えてくれる詩(親の役割を教えてくれる詩)もあります。紹介させてください。


『ピンチの時のお願い』  小林育子・作


「つらい時は泣けよ」って


力強くいって下さい


無理やりいいとこさがして


ほめて下さい


「あした宇治金時食べよう」


とか


ちょっと先の


未来の話をして下さい


隣に


しみじみと話をする


かしこいおばあさんを一人


座らせて下さい


なんだってかんだって


ありのまんまそのまんま


うけてたつ


強い奴になりたいのです


勝手ながらお願いします


この詩は、詩集「一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある」水内喜久雄・編(PHP研究所)に50編載っている詩の1つです。私も手元に1冊置いてありますが、本書を直接読まれることをオススメします。


なお、この頃「LINE MUSIC」のCMを見ますが、詳しい人の話では、利用するなら「音質を高・中・低の低にする、できればWi-Fiで接続する、データ通信量をこまめにチェックする」ことが大切だそうです。理由は通信量が半端じゃないからです。例えば、docomoスマホの送受信できるデータ量は月々、Sパックで2GB、Mパックで5GB、Lパックで8GBです。「LINE MUSIC」高音質で違う曲を8時間聴くと1GB超の通信量になります。それが、低は高の5分の1で済むし、それもWi-Fiだと節約できます。それでも通信量のこまめなチェックは、自分で自分を守るために必須です。


スマホの所持率(2014年)は、リクルート進学総研やデジタルアーツなど大手企業の調査によると、中学生で50%を越え、高校生で80%を越えたと言われています。小学生で30%台とも言われています。子どもにスマホを買い与えていなくても、親のスマホで子どもがオンライン・ゲームをする(ゲーム機やスマホに「子守り」させている)・・そんな親子の姿を見かけることが珍しくなくなったと思いませんか。


こうなると、2015年になった今日、上記10項目(スマホLINEのマナー)については、小学校高学年でも指導しておく必要がある時代に突入したのでしょうか。約三分の二の小学生はスマホを所持していないことを考えますと、迷うところですので、各小学校でご検討ください。ただ、子どもがゲーム機のインターネット機能やスマホLINEに「無防備」のまま、スマホと出会わせるほうが怖い、と私は感じますが・・。


中学・高校では要指導事項だと言えます。現実には「スマホ・デビュー」=「LINE・デビュー」になるでしょう。親子で話し合える関係をつくる(こわさないで維持する)ことが、学校での指導が生かされる土台になります。ですから、同時進行で保護者のみなさんにも同様の啓発をしていきたいものです。


さらに、高校を卒業して、大学や専門学校に入学すると、「Twitterデビュー」する若者が多いようです。できれば、Twitterヘルプセンターを読みましょう。


Twitterの、非公開ツイート設定を知っていますか?


高校生や大学生がSNSをするならば、気をつけてほしいことがあります。例えば、ツイッターの場合、本名で登録する人は少数派、ハンドルネーム(プロフィールも最小限)で登録する人が多数派です(個人情報の流出を防ぐため)。


最初に登録する時、初期設定は「公開ツイート(誰でも閲覧できる)」なので、「非公開ツイート(あなたの承認した人だけがフォロワーとして閲覧できる)」の設定もできます(LINE感覚でお気軽にTwitterデビューしたら、大変なことになっても、全て自己責任です)。操作の手順は、Twitterヘルプセンターに載っています(注意点も、自分を守るために全部読みましょう)。


たとえハンドルネームでも、一度ツイート・リツイートした内容は消えない(名前を勝手に公開される危険大)と覚悟しましょう。


個人写真を不用意に載せちゃうと、その写真があちこちに転載されることも少なくありません。


自分のため(就活で不採用にならないため、人に迷惑をかけないため)にも、うっぷん(うさ)晴らし(誹謗中傷・暴言・悪口・陰口)の公開ツイートだけは絶対にしないことです。


Twitterは、トラブルや犯罪被害に遭いやすいSNSかも


総務省が発表したH27年度情報通信白書によれば、10~20代のSNS利用者のうち、何らかのトラブルの経験がある青少年が26%もいたことがわかりました(泣き寝入りした人を加えたら、その割合はもっと多いはずです)。その内容は、


自分の発言が誤解された7,4%、


冗談のつもりが人を傷つけてしまった4,7%、


ネット上でけんかになった4,4%、


自分の個人情報や写真が他人に公開(暴露)された4,2%、


匿名だったのに他人によって自分の名前を公開(特定)された2,7%、


なりすまし・炎上・アカウント乗っ取りが各1,4~1,6%でした。


さらに、H28年度上半期において、青少年が犯罪被害に遭うきっかけとなったSNSの、第1位はTwitterであったことも知っておいてください。


関連ページ


子どもの「ネット被害(加害)」を防ぐ【小学生:親子の「学び直し」10項目&ゲーム機10カ条の憲法(案)】【中高生:スマホLINEのマナー10項目&TwitterとLINEは別物】

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898596/



子どものおしゃれ【キッズコスメ~100均コスメ:お化粧の低年齢化】【ハイヒールの低年齢化】【読者モデル小中学生】(お母さん方へのイエローカード)

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898296/



# by takaboo-54p125 | 2017-06-24 05:31 | 保育・教育

スマホを乳幼児にさわらせるのは○か×か△か


歯医者さんの待合室で週刊文春(2015年12月24日号)を読みました。とても気になる記事がありました。それは、小児科や精神科のドクターたちが「近頃の赤ちゃんの泣き方がおかしい」と感じていることから、ジャーナリストの方が警鐘を鳴らす記事(136ページ~139ページ)でした。その後、正月明けに、図書館で再度、同記事を読み返しました。皆さんも記事を直接読まれることをオススメします。


記事の概要を紹介させてください。


書き出し(太字)は『最近、尋常ではない泣き方をする赤ちゃんを、電車の中などで見たことがある人もいるのではないか。小児科医に聞くと、"金属音"のような泣き声を出す乳幼児が増え、それは親のスマホの使い方と関連性が高いという。・・』でした。記事に登場するドクターは全員実名ですが、ここでは伏せておきます。


長野県の小児科医の、乳幼児を心配する声が載っていました。


「金属的な叫び声のような泣き方をする子、泣き始めるとパニックになっておさまらない子が、数十人に一人の割合でいます。・・(中略)・・女の子の方が多いのですが、男の子もいます」


「待合室でスマートフォンを使うお母さん、お父さんが増えました。お母さんが赤ちゃんを抱っこバンドで前抱っこしている時、赤ちゃんは一心にお母さんの顔を見つめているのに、お母さんは顔をそむけたまま無表情でスマホを・・(後略)」


東京都の小児科医の、乳幼児を心配する声も載っていました。


「最近、パニックを起こして自己抑制できない子どもたちが多いですね。特に予防接種では過剰に反応し、泣きわめく、騒ぐ、蹴る。・・(後略)」


「(前略)・・子どもたちは親とアイコンタクトを通して信頼関係を築いて育つのに・・(中略)・・スマホを使っている親は、子どもと向き合わずに簡単にスマホを子どもに渡しているのです」


日本小児科医会常任理事(医師)の、育児や発達に関する見解が載っていました。


「(前略)・・赤ちゃんは、生後36カ月(3才)頃までに急速に脳の言語中枢や自己抑制の中枢が発達します。その期間に、泣いて欲求を訴えたり、親や保育者と言葉のキャッチボールをしながら言葉を覚え、自己抑制も覚えていきます。ところが、スマホが親子の間に入り込むと、言語や自己抑制の発達に、悪影響が及ぶと考えられます・・(後略)」


静岡県の小児科医の、育児や発達に関する見解も載っていました。


「(前略)・・眼窩前頭皮質(がんかぜんとうひしつ)は、出生の少し前から発達し始めて、生後3年足らずで発達を期待できなくなります。その間、眼窩前頭皮質は親や保育者からの愛着と信頼、そして、教えられた我慢で育ちます。ところが・・(後略)」


大阪府の精神科医の、乳幼児を心配する声も載っていました。


「(前略)・・赤ちゃんには、笑ったら笑い返す、泣いたら『どうしたの?』と抱っこして反応することが基本なのです。それが今では、抱っこをしながらでも、赤ちゃんの顔よりも、スマホの画面をつい見てしまいます」


ネット依存治療部門がある、神奈川県の国立病院機構・久里浜医療センター長(精神科医)が、「依存症の低年齢化」を指摘されている声も載っていました。


「(前略)ITメディアの依存症・・(中略)・・特にスマホは、ゲームや動画、インターネット、SNSなど依存しやすいアプリがたくさんインストールできるので、治療が本当に困難です」


日本小児科医会の、キャンペーン「スマホに子守りをさせないで」も紹介されていたので、日本小児科医会のHPを閲覧すると、以下の提言○×が書いてありました。


 赤ちゃんと目と目を合わせ、語りかけることで赤ちゃんの安心感と親子の愛着が育まれます」(どうせ赤ちゃんにはわからない!と決めつけないほうがよい)


× ムズがる赤ちゃんに、子育てアプリの画面で応えることは、赤ちゃんの育ちをゆがめる可能性があります」(親を求める赤ちゃんを、アプリでごまかさないほうがよい)


あちこちの小児科医や精神科医(臨床経験の豊富な専門医)の、今の乳幼児を心配する声を聞いて、育児・子育てに警鐘を鳴らす説得力のある記事でした。1990年前後に小児科医が「サイレント・ベビー」と呼び始めてから四半世紀以上が経ち、その子たちがちょうど親世代(=スマホ世代)になる時期と重なる昨今・・なるほど、私も同感です。閲覧者のみなさま、親世代への「あったかい啓発」


家庭で、わが子が泣いた時や親の顔を見ている時は、スマホをちょこっと中断し、わが子の目を見ながら受け答えしてあげてほしいと思うのですが、いかがでしょうか?。


わが子に「パパ・ママは、ボク・ワタシよりスマホに夢中なの?」と思わせる親には、出来ればならないでほしいと思うのですが、いかがでしょうか?。


わが子が親よりスマホを大事にする子に育ってしまわないよう、スマホにさわらせるのは、こういう時だけにしようと決めておくといいと思うのですが、いかがでしょうか?


など、保護者を責めずに伝えてあげてください。「三つ子の魂、百まで」なのですから。ただ、公共交通機関を利用している時に、わが子が泣いてしまった場合の「お守り」代わりがスマホであることも現実でしょう。大切なのは、困ったらスマホに頼る時があってもいいけど、頼りっぱなしにならないようにすることでしょうか。


ところで、2016年1月22~23日に、ニュースや新聞で報道されているのが、「子どもの近視」についてです。文部科学省が発表したH26年度のデータでは、小学生の10人に3人、幼稚園児の4人に1人が視力1,0未満でした(H20年以降の7年間続いています)。さらに、小学生の場合は5人に1人が視力0,7未満です。その原因として、保護者のスマホを幼児期から長時間さわらせたり、3DSなどのゲーム機やパソコンの長時間使用が考えられると、眼科医も指摘しています。乳児・幼児にもスマホをさわらせている保護者のみなさんは、幼いお子さんの視力低下に影響を与えていることに気づいておられるのでしょうか。


「過ぎたるは、なお及ばざるがごとし」


とりあえず、国内のことだけにしぼって、少々気になる(心配な)ことを挙げてみます。


たしか2015年末、関西電力から「節電のお願い」のEメールが私のパソコンへ、メールが私のケータイへ来ました。それはよくわかります。しかし、一方で各テーマパーク・観光地・ショッピングモール・ホテル・デパート・公園から大通り・住宅街まで、イルミネーションのオンパレードです。節電要請が必要な状況の日本になっているのに、電飾だらけの世の中って、なんか矛盾してへんのかなぁと感じるのは、私だけなのでしょうか。


さて、電車に乗ると、ずっとスマホとにらめっこしている人の多いことには、毎回びっくりします。無料オンラインゲーム「モンスト」「パズドラ」などの会社の売り上げが月100億円を超えたりする理由を垣間見た気がします。たまに、読書している人を見かけるとホッとします。私がもし、東京・山手線や大阪・環状線に乗っていたら、いざという時(地震など)の対策として、外の景色(特に目印となる建物など)をよく見ておいて、どの駅からでも徒歩で帰宅したり勤務先へ向かえる、おおよその経路をイメージしておきたいです(地下鉄ではさらに、もうひと工夫いるでしょうが)。


身近な人に聞けば済む内容でも、即スマホで検索する人が少なくありません。先日1月7日(木)の朝日新聞2面には、「正規サイト見ただけで感染 ウイルス入り広告が誘導」という記事が載っていました。トレンドマイクロ社が推奨する対策で私にも出来ることは、Windowsもウイルスバスターも、常に最新の状態にバージョンアップすることぐらいです。とりあえずデスクトップ上に、広告のないGoogleのショートカットを出してみましたが・・。


2016年1月6日(水)の朝日新聞2面、「ネットの呪縛 恋愛は面倒」という記事では、『(前略)・・かつて恋愛は2人だけで世界が完結する楽しいものだったのに、今は数多くの人同士がSNSでつながって衆人環視下に置かれ、面倒なもの・・(後略)』と、親子の「恋人はいらない 親ラブ族」化現象を憂慮する有識者(「おひとりさま」「草食系男子」などの新語を世に出した方)の声が載っていました。何でもかんでもSNSの時代です。せめて恋愛とSNSだけは切り離さなくっちゃ。恋愛とSNSを連動させるのは、お互いに精神的負荷がかかりすぎてNG(危険)だと思いませんか。たしかに年頃の娘さんと親(知人)が2人仲よくお出かけする「親ラブ族」化の姿を、私も見かけました(挨拶はしたけど、20代のお子さん・・大丈夫?)。


また、親子(小学生)連れなのに会話がゼロ、両親が2人ともスマホをさわっていて、子どもも3DSやPSPなどの携帯ゲーム機をさわっている・・ただ親子が同じ時間と空間を共にしているだけ・・何のために一緒にいるのかな、見ていると少し空しくなりました(前段落の「親ラブ族」も含めて、人様の家庭のことながら、日本の将来が心配です)。わが家のスマホ対策としては、docomoに毎月50円手数料を払う契約(手続きは簡単)をし、紙ベースの月額請求書を送ってもらってます。その請求の内訳を息子達にも見てもらう(たまに食事が一緒になる時)だけで、各自がそれなりに自覚してくれているようです。


2016年も、いろんな年賀状を頂戴しました。ありがとうございます。ここ数年、気になるのが、ご家族の写真を載せる年賀状の中に、危険だなぁと思うケースが見受けられることです。お子さんのかわいい写真(超アップ)を載せたい親心もわかりますが、私なら、わが子をネット・トラブルの危険にさらすかも知れないのが怖くて出来ません。理由はその年賀状を受け取った人が、自宅の居間に何気なく置いておく場合もあるからです。そこへ偶然その家族の友人が来訪し、年賀状の写真が目に入り「かわいい」と、スマホでカシャッ、悪気はないけどSNSにアップ(非常識or無知な人も)、これって超やばくないですか。この可能性が0%とは、私には到底思えません。お子さんをネット・トラブルから守るため、自重されることを願います。


以上、今、パッと浮かんだ具体的場面6つのうち、5つもスマホ関連です。どうか皆さん、スマホ依存にならないで!と願いつつ、何かと、格言「過ぎたるは、なお及ばざるがごとし」の意味を、かみしめたい時代になってきていると、つくづく思います。そんな時には、ザ・ブルーハーツの名曲「情熱のバラ」で歌われている歌詞「なるべく小さな幸せと、なるべく小さな不幸せ、なるべくいっぱい集めよう」を口ずさむようにしています(便利さに安住しそうになる自らを戒める言葉として)。


意欲(やり抜く力)と自制心を育てることの意味


2015年秋、久しぶりに出会った学生時代の友人(逸材)から薦められていた本を、この冬に、ようやく読むことができました。教育経済学者の中室牧子・慶應義塾大学総合政策学部准教授の著書『「学力」の経済学』です。就学前保育教育や学校教育に携わる方は、自らの視野を広げるという観点からも、直接読まれることをぜひオススメします。


なんせ、初版2015年6月18日から5ヶ月未満に第12刷発行(増刷)という、傑出した教育経済学書(アメリカにおける科学的な検証により、教育にいつ投資すべきかを明らかにした内容をまとめた経済書=すぐれた教育実践家個人の経験や勘ではなく、科学的な実験~追跡調査に基づいた教育書)なのです。とっくに、文部科学省もベネッセ教育総合研究所も注目している・・とも聞きました(ベネッセの発信にも期待)。


さて、肝心の本書『「学力」の経済学』(中室牧子・著)の目次を見ますと、


第1章 他人の“成功体験”はわが子にも活かせるのか?


第2章 子どもを“ご褒美”で釣ってはいけないのか?


第3章 “勉強”はそんなに大切なのか?


第4章 “少人数学級”には効果があるのか?


第5章 “いい先生”とはどんな先生なのか?


という構成になっています。凡才の私ですので何度も読み返しながら、その中から「なるほど!」と共感・納得したところを中心に、ふれてみたいと思います。


その1つ目ですが、本書18ページの中ほどに、


『この法律(落ちこぼれ防止法)の中で、実に111回も用いられている象徴的な言葉があります。それが「科学的な根拠に基づく」というフレーズです。この法律によって米国の教育政策は大きく舵を切ることを余儀なくされました。(中略)科学的根拠に基づく教育政策とは、「どういう教育が成功する子どもを育てるのか」ということを科学的に明らかにしようとする試みです。』


と書いてあります。アメリカの経済学者や心理学者による、実験~追跡調査など、さまざまな科学的根拠を示した事実(学ぶべきところ)に関する中室先生の解説は、後ほど紹介しますが、そういう科学的根拠に基づく教育政策や教育論議が、日本では不十分だったのをご指摘くださったことに感謝します(反省です)。ただ、アメリカの「落ちこぼれ防止法」自体は失敗に終わり、アメリカでは新たな模索が始まっています。その概要については、以下の記事で紹介していますので、よかったら、ご覧ください。


2つ目は、本書32~39ページに、


『ご褒美が子どもの出席や学力にどのような因果関係を持つかについて、精力的に研究を行っているのが、ジョン・ベイツ・クラーク賞の受賞者でもある、ハーバード大学のフライヤー教授です。(中略)学力テストの結果がよくなったのは、インプットにご褒美を与えられた子どもたちだったのです。(中略)ここから得られる極めて重要な教訓は、ご褒美は、「テストの点数」などのアウトプットではなく、「本を読む」「宿題をする」などのインプットに対して与えるべきだということです。』


と書いてあることです。「なるほど!」と思いました。フライヤー教授の検証に基づくご意見には、私も賛同いたします。


3つ目は、本書49~51ページに、


『コロンビア大学のミューラー教授らは、ある公立学校の生徒を対象にして「ほめ方」に関する実験を行いました。(中略)子どもをほめるときには、「あなたはやればできるのよ」ではなく、「今日は1時間も勉強できたんだね」「今月は遅刻や欠席が一度もなかったね」と具体的に子どもが達成した内容を挙げるのが重要です。そうすることによって、さらなる努力を引き出し、難しいことでも挑戦しようとする子どもに育つというのがこの研究から得られる知見です。』


と書いてあることです。このように、わかりやすくまとめてくださった中室先生には感謝します。本書を薦めてくれた私の友人の言葉を借りれば、


『能力をほめても子どもは伸びない、努力をほめると子どもは伸びる。


生活の中で、手伝いや自分で自分のことをする場面などで、


「早くできるように、がんばったね」


「重くても、よくガマンして運んだね」


「イヤなことなのに、しんぼう強く全部やり通せたね」


「ママの言うことを聞いて、最後まですることができるのは、すごいことだね」


「自分のことを全部するって、なかなかできないことなんだよ。よくやったね」


こんな、ほめ方をすることでしょうか・・・』


これらが、アメリカでは科学的な根拠に基づいて、既に明らかにされていたのです。


4つ目は、本書73~77ページに書いてある、


『教育にはいつ投資すべきか』で、『1992年にノーベル経済学賞を受賞したシカゴ大学のベッカー教授が提唱(以下略)』と、具体的に紹介されていることと、


78~82ページに書いてある、


『幼児教育の重要性』で、『シカゴ大学のヘックマン教授(2000年ノーベル経済学賞)らの研究業績(以下略)』を紹介されていることです。私は、ここで初めて「ペリー幼稚園プログラム」を知りました。その内容は、ぜひ本書をお読みください。


今の日本に必要なのは、ただ待機児童を解消するだけでなく、投資すべき就学前保育教育とは具体的に何かを明らかにし(アメリカでは既に明らかにされていますが)、それに見合った子育て支援施策を行うことでしょう。それを解く鍵は「ペリー幼稚園プログラム」の中にあることを、中室先生は86~89ページで指摘されています。


話はそれますが、前述の保育園の待機児童を解消するには定員増のための保育士確保も必須でしょう。ところが、保育士全般(若手~中堅)で、クラス担任になることを望まない傾向が見られます(人件費削減のしわ寄せとして、担任の仕事量が多すぎるから)。それだけの職責に比例した待遇改善もせず、担任の仕事量負担も軽減しないまま、エラい人が公約に掲げる待機児童解消は「絵に描いた餅」と言わざるを得ません。そうならないためにも、中室先生のご指摘は、幼稚園教育はもちろん、保育園・認定こども園における保育内容を吟味するためにも、採択に値すると思いました。


さらに5つ目ですが、本書90~94ページに、


『重要な非認知能力:「自制心」』と、『重要な非認知能力:「やり抜く力」』が、『人生を成功に導くうえで重要だと考えられている』と記し、「自制心」と「やり抜く力」を育てるのが幼児教育で重要であることの、科学的な根拠を示されました。


文字や数などを理解したり操作したりするIQなどの認知能力に対して、非認知能力には、自分を信じてやり抜こうとする自己肯定感、やる気があって意欲的に取り組む力、少々イヤでもやり抜くねばり強さ・忍耐力、集団生活のルールを守りながら人と協力できる協調性・社会性・コミュニケーション能力、怒りや欲望を自らコントロールできる自制心、考えたり工夫することがイヤじゃない創造力などがあります。


自制心」を育てることについては、本書90ページで、


『「マシュマロ実験」と呼ばれる有名な研究があります。コロンビア大学の心理学者であるミシェル教授は(以下略)』というふうに、4歳児の「マシュマロ実験」~四半世紀を越える(大人になってからの)追跡調査という科学的根拠に基づいて、幼児教育で「自制心」を育てることが重要であると、教育現場へ提案されています。


やり抜く力」を育てることについては、本書94ページで、


『スタンフォード大学の心理学者であるドゥエック教授は、この力を伸ばすためには「心の持ちよう」が大切であると主張しています。ドゥエック教授らの研究によれば、「しなやかな心」を持つ、つまり「自分のもともとの能力は生まれつきのものではなくて、努力によって後天的に伸ばすことができる」ということを信じる子どもは、「やり抜く力」が強いことがわかっています。(以下略)』というふうに、「やり抜く力」の元を育てることが重要であると、親や教師へ提案されています。


6つ目は、本書103ページに、


『米国で実施された実験として有名なのは、「史上もっとも重要な調査」との呼び声が高いスタープロジェクトでしょう。(中略)日本では、「少人数学級」というと、35人学級を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、米国では少人数学級というと、20人以下のことを指すのが普通です。』


と書いてあります。このページの図21「学力と学級規模の関係」を見ると、35人学級と40人学級では学力に大きな違いはありませんが(←これを財務省が示したのなら、都合のよいデータだけ使うのはズルくないですか。文部科学省は、こっちのデータも示して反論し予算獲得につなげてほしいものです→)、学級規模が30人、25人、20人、15人と減るにつれて、学力は格段に向上していました。


7つ目は、本書114~126ページに、限られた教育予算の中で数十億円も使う「全国学力・学習状況調査」の意味合いや、順位の公表に関する見解が書いてあることです。『「学力テスト」に一喜一憂してはいけない』など、私も読みながら、「なるほど!」と共感しました(これは一読の価値があります)。


8つ目は、本書146~147ページに、


『ハーバード大学のチェティ教授らの研究グループ(中略)。ある子どもを、他の子どもや集団と比較するのではなく、過去のその子自身と比較して昨日より今日、今日より明日と伸ばしてやれる先生こそが、「いい先生」なのです。(以下略)』と書いてあることです。私も同感ですが、私の単なる直感と違って、中室先生は常に「科学的根拠」に基づいて事実を明らかになさっていますので、ただただ頭が下がります。ここまで読んで1つ気づきました。免許のいる多くの職業(医師免許など)がある中で、なぜ教員だけ免許状更新講習をH21年から導入したのか、科学的には疑問かつ不可解だということです。


少々脱線してすみません。以上、本書における「科学的根拠に基づいた」事実のまとめも、この本を紹介してくれた友人の言葉を借りてみましょう。彼の言葉は、全部で◎6つあります。


子どもが幼稚園で質の高い教育を受けるかどうかは、将来、社会的に成功するかどうかを左右する。


質の高い教育とは、子どものIQなどの認知能力ではなく、子どもの非認知能力が育っていく教育プログラムのこと。


非認知能力とは、社会性、忍耐力、自制心、意欲、創造性などがあるが、その中でも「意欲(やり抜く力)」と「自制心」が大切。


◎意欲は、ほめ方によって育ち「その子の能力」をほめる(「頭がいいね」等)と意欲が下がり、「苦労したこと、がんばった姿」をほめると意欲が育つ。


◎自制心は1才~3才までに親から共感的な眼差し(自発性を大切にした対応)でみてもらったり対応してもらうことで育つ。


学校の成績や社会的な成功を左右するのは、IQ(認知力)よりも「やり抜く力」「自制心」(非認知能力)の影響の方が、大きい。


このように、大人になって以降の人生の歩み方まで、3才までの育児・子育てが左右することが、アメリカでは経済学者や心理学者の研究グループの、長期にわたる検証によって明らかにされていました。研究グループだからこそ成し遂げられた成果です。それでは最後に、中室先生が著書の58・60ページに、ズバリ書いておられるひと言2つで、締めくくりたいと思います。


『「勉強しなさい」はエネルギーの無駄遣い』


『お手軽なものに効果はない』


関連ページ(記事)


「パパママ育児①」今すぐ始められる【子育てのポイント1~10】『心育て・親育ち』のミニプチ・ステップ

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898092/



# by takaboo-54p125 | 2017-05-14 05:17 | 育児・子育て

この記事は、どちらかと言うと、小中学校をイメージした内容が多いので、保育園・幼稚園の先生方には、次の2記事のほうがフィットするのではないかと思います。


幼児の心を育てる「信頼関係づくり」の保育を保育園も幼稚園も進めましょう

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898594/


幼小連携:保育園・幼稚園がめざす「理念」を、保護者も納得してから入園してもらうことの意味【園と家庭が手を結べるため】

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898389/



担任が意識したい(できる)こと・・・10か条


1,担任が笑顔で「おはよう」と言うと、子どもも元気が出ます。
2,担任が楽しそうに歌うと、子どもも歌うのが楽しくなります。
3,担任が遊ぶのを楽しむと、子どもも遊ぶのが楽しくなります。
4,担任が「うんうん」とうなずくと、子どもも満足できます。
5,担任が気持ちに共感してやると、子どももうれしくなります。
6,担任が「困ってるの?」と聞くと、子どももしゃべります。
7,担任が「えらいねぇ」とほめると、子どももやる気が出ます。
8,担任が「大丈夫だよ」と支えると、子どもも自信を持てます。
9,担任が共に心から喜ぶと、子どもの喜びも2倍になります。
10担任がどっしりしていると、子どももなぜか安心できます。


①子どもの心に伝わる教師の言葉(子どもと向き合う時、はずせない基本線)


私たち保育士・教師は、よく次のような言い方を、ついつい、子どもたちにしてしまいます。
「しっかりしなさい」「ちゃんとしなさい」
などです。子どもたちには、イメージしにくい言葉なのです。年令が小さいほど、どうしていいかわからない、あいまいな言葉だと言えます。ですから、大声で、「しっかりして」「ちゃんとして」「うるさい」「まだか」「はやく」「おそい」などと怒鳴るより、『できて当然のこと』でも(今の時代の子どもたちにはどうしても、これらが必要なのでしょう↓)、


みんな、すわろうね~おっ、早くすわれたね」(以下、いずれも笑顔で)                                                       
教科書の何ページを開けてね~うん、みんなが開けたね」                                                             
シーッ!お話するのをやめようね~静かになったね」                             
A君のお話を聞いてあげよ~聞いてもらえるとうれしいね」                     
Bさんの意見、聞いてあげよ~Bさんの気持ちわかってきたね」                              
先生のお話を聞いてね~聞いてくれてありがとうね」                                                      
みんな2列に並んでね~すごく早く並べたねぇ。気持ちいいな」                                                             
と、その場面に応じて、子どもにしてほしい具体的な言い方で、子どもたちがイメージしやすいように伝えてあげましょう。もちろん、子どもたちが受けとめてくれたら、必ず目を見て具体的にほめることも忘れてはいけませんよね(継続すると、しかる〔注意する〕回数が徐々に減ります)。                                                          
保育者・教師が笑顔でいるとクラス・教室に「楽しい空気」「心地よい雰囲気」を広げます。それは即、子どもに伝わります(学び合う楽しさは伝染するということです)。


また、「ダメ!」「やめい!」「あかん!」「何してんの!」「さっき言ったやろ!」などと言ってしまう、否定的な指示語も、緊急を要する時以外は、やさしく、しっとりと、                                                             
どうしたの?」「何かあったの?」→(やりとり)→「どうしたい?」
こういう時は、Aをすると、うまくいくと思うよ。どう思う?」
そういう時は、先にBかCをしてみるといいと思うよ。どう思う?」というふうに、ダメの中身を、具体的に伝えるほうが、子どもも素直に受け入れやすい言葉がけです(可能なら、複数提案して自己決定を促します)。


▲授業中、できるだけ減らしたい教師の言葉(大声、どなり声、命令する声)
「こらっ!」「静かに!」「わかった人?」「できた人?」「他にない?」「発表して」 


◎授業中、できるだけ増やしたい教師の言葉(柔らかな、大きくない、ゆっくりした声)           


困っていることはないか?」(できた人?と聞くより、子どもはうれしいし、安心できます)                                                         
先生にも聴かせてほしいな」(わかった人?と聞くより、子どもが発言しやすい聞き方です)                                             
みんなに聴いてほしいこと、ないか?」(発表して!と言うより、子どもも言いたくなる聞き方です)                                                        
グループで話し合って、気づいたこと、聴かせて」(班のまとめより、個人の気づきを聴きます)                                                            
わからない所は、隣の人に聞いてごらん」(困ったら遠慮せず「教えて」と言える教室・子どもに育てたいので)                                       
わかりにくかったら、周りの人と相談して」(聞かれたら気軽に教えてあげる教室の空気もつくりたいので)                                                                        
「C君の意見は、みんなが考えつかなかったものやね」(たとえ的外れな発言でも)                              
「D君の言いたいことの続きがうかんだ人、いるかな?」(モゴモゴ発言の時に、[他にない?]と切り捨てない)
「Eさんの言いたいのは、たぶんこうだと言える人、いるかな?」(小声のボソボソ発言や、発言につまった時に、[他にない?]と切り捨てない) 


② 子どもたちの表情が生き生きしている学校・園(保幼小中高養)の共通点


教師の負担軽減を、学校ぐるみで工夫・実現されていました         


全教職員が集まる会議を減らす(全体会議を月1回にする工夫)                                             
研究紀要の冊子を作らない(原稿を書く労力を授業づくりへ)                                            
園内研・校内研で指導案(細案)を配らない(本時の略案程度)


【教師主導の一斉授業から見えてきた教師の姿(聞く耳を持たない教師の姿)】      


×教え込もうとする気持ちが強く、子どもの声を大切にしていない教師の姿。                                                  
×自分の意図する子どもの発言にばかり、すぐに飛びつく教師の姿。                                                                
×指導案どおりに進めようと、子どもの疑問やつぶやきを切り捨てる教師の姿。


教師が子どもの話を聞けるようになると、教師の話を聞ける子どもが育ちます


各教室で、各担任が、これまでの習慣「ハンドサイン」「聞く態度・聞く姿勢」「声の大きさ1,2,3」という形式的な指導をやめて、「聴き合う学び」を導入するにつれて、子どもたちも安心して学ぶ姿へ変容してきました。その根底に流れているのは、「聴く教師の元で、聴く子どもは育つ」ということです。


学校ぐるみで、全教師が意識的に取り組んでおられました                


教室の机の配置(話し合う時)はコの字型にする(発言する子の表情を見られるように)                                                     
子どもを「こらっ」と怒鳴って統制しない(どの教師の声も柔らかさを)                                                         
「わかった人?」「できた人?」を言わず「困っていることはない?」                                                            
子どもにも「わからへん」「ここ、どうするの?」と周囲の子に聞く習慣を                                                
グループ学習を取り入れ、聴き合う活動を大切に(最大4人男女混合班)                                                    
教室に「聴き合う空気感」を生み出すため、教師が促す言葉がけを続けよう                                                  
全員が年1回は授業公開をし、各自が学んだことを1人1発言以上                                                   
どの教師も「無理、ダメ、できない」というマイナス思考発言を連発しない                                               
授業中は、子どもと子どもの「つながり」「交わり」「戻し」の役割に徹しよう                                              
どのクラスも、朝読書を取り入れている(もちろん中学校・高校でも)
机間支援では支援行動をする(ひざも汚れるはず。あちこちの小中高の公開授業研の授業を観ていると、机間巡視は戦前の言葉、机間指導は昭和の頃の言葉に聞こえてきます)                                                                       


聴くこと「日頃から子ども・教師が意識したいこと」を大事に              


まず、教師が1人ひとりの子どもの声に、いつも耳をすます                                                           
ていねいに聴く(急がない。矢継ぎ早に指名しない。意見に飛びつかない)                                                                 
どの子のどんな発言も大切に受けとめる

小さなつぶやき、予想外の発言にもしっかり耳を傾ける習慣を                                                
子どもの「まちがい」や「わからない」ということを出発点に                                                              
多様な意見から、大事な「つながり」を見つけ出す                                                                    
互いの意見の共通点・相違点から、何らかの「気づき」を発見しよう                                                               
意欲を持続させようとする工夫をする(4人で相談 ペアでも 音読を多く)                                                      
いつでも誰かが話を聴いてくれるという、教室の雰囲気をつくる                                           
教師自身が大声を上げすぎず、静かに聴くお手本を見せる                                                  
話し合いだけが「聴き合う学び」ではなく、「教え合い」は「聴き合う学び」ではない                                                           
生活の全てが、「聴き合う学び」であるという認識に立った支援・指導を


聴くこと「授業の中で特に教師が意識すること」を大事に             


話し合う場面で教師も子どもと同じ目線で話が聴けるよう、いすに座ろう                                            
板書・不必要なリボイスで、子ども同士のつながりを切ることあり(要注意)                                             
用意した意見を言い合う時間より、聴き合いながら話し合う時間を増やそう                                             
「学ぶ」謙虚な気持ちで、教師自身も1人ひとりを尊重することを忘れないようにしよう                                                     
自分で発言する喜びより、聴く喜びを感じさせ、自然な対話が生まれるためにも、友だちに向かって静かにゆっくり話すようにさせたい


子どもの学びをさまたげてしまう教師の言葉


過敏な子は耳をふさぎ落ち着いて座っていられなくなり、挙手した子から「ちぇっ」「先に言われてしまった」と言われる、そんな「ハイハイ発言」を増やしてしまう教師の言葉を次に挙げてみます。その言葉は、子ども同士の発言をつながないから、言いっぱなしになってしまい、聴き合うことができにくくなり、結果として伝え合う関係づくりができなくなります。こうして、いじめの起きやすい温床が生まれることにつながるのです。                        


×「他にない?」(直前の発言を切り捨て、羅列的な意見発表会になってしまう)                                                                
×「なぜ」「どうして」(物語文では理屈っぽくなり、本文を読み味わえない)                                                        
×「わかった人?」「できた人?」(こう言われると、子どもは「わからない」「できてない」と言えなくなる)                                                        
×「さん、はい」(一斉にそろえることより、個々のリズムを大切にしよう)                                                              
×「発表してください」(聴くことが忘れられる→聴き合おうと意識させたい)


以上は、他県の小学校でいただいた資料を元にしていますが、保幼や中高養でも、充分活用できる内容ですし、応用して採り入れている学校・園もあります。                                                          
かつて、私は恥ずかしながら、すぐ「他にない?」「わかった人」「できた人」「発表して」と言っていました(反省です)。


困っていることはないか?」「先生にも聴かせてほしいな」「みんなに聴いてほしいことあるか?」「グループで話し合って気づいたことを聴かせて」を基本にしつつ、まず【子どもの声に耳を傾ける】姿勢でいたいと、つくづく我が身を省みております。【保育者・教師に聴いてもらえる心地よさ】を体感した子どもは、きっと保育者・教師の話も聴いてくれることでしょう。


市内の全小中学校で授業改革に取り組まれた、茨城県の中学校の校長先生は当時、こう述べておられます。


『できる子が教えて、できない子だけが底上げされるのでは困ると言う人がいます。でも、それは違うと自信を持って言えます。実は(グループ内で聞かれて)教えている生徒たちの伸びのほうが大きいのです。できる生徒たちにとっても高い課題をやることで学力が伸びますし、もう1つは人に教えることで、自分の知識が整理されたり、定着したり、伝える時に論理性が伸びたり、あらゆる力が伸びるのです。』と。また、


『できない子どもは教えてという言葉が言えずに押し黙ってしまいます。だから授業中にすごく苦しい思いをしているんですよ。でも生徒同士が互いに学べるような環境をつくってあげれば、教えてと言えるようになります。教えてもらうのを待っている子どもは、社会に出ても指示を待つ人間になってしまいます。しかし、教えてと言える子どもならば、社会に出てから誰かに依存しながらも、人とうまく人間関係をつくり、自立して生きていく力を持った人間に育っていくでしょう。』とも。


忘れてはならないのは、最初から「学力向上」だけをねらって取り組むと、必ず失敗に終わるということです。授業づくりを核にした学校づくりに成功している所は、必ず最初は、いじめ問題や人間関係のトラブルを解決するため、授業づくりを通して、子どもが互いにケアし合い学び合える温かい集団に育てていくという共通目標の元で、協同的な学びの取り組みを始めておられます。そして、聴くことを大事にしながら「荒れ」や「くずれ」を克服した結果、後から「学力向上」もついて来た、という学校がほとんどなのです。職員室でも、研究会でも、子どもの固有名詞が自然に飛び交います。当然、報告連絡相談をする空気にあふれた教師集団になっているのです。教師の個性が発揮された授業が展開される学校になります。


逆に、学校に組織力(報告連絡相談をする空気)がない場合、子どもの要求で余計な物を持参OKすることが、物わかりのいい担任だと自分勝手な判断をする教師や、引き継ぎ・申し合わせを無視した自己流で、担任以外の指導が入らない学級王国づくりをしてしまう教師が出現してしまいます。いずれも教師の個性を発揮することを完ぺきに勘違いし、周囲のクラス・学年は大混乱になります。


こうして、私なりに得心したことをふり返ってみると、組織力のある学校・園の先生方がチャレンジされていることは、小手先の保育・授業のノウハウやマニュアルではなく、子どもたちの声に耳をすましながら、「子どもたちとの信頼関係を保育・授業の中で構築しよう」とされているのではないか、ということでした。                                                              
聴き合う関係づくり」によってこそ実現する「対話し合えるコミュニケーション力の育成」であるとも言えます。そして、保育者・教師と子どもの間に生まれた信頼関係は、保育・授業(教室)の空気として、「子ども同士の信頼関係」をも、引き出していくのだ、ということがひしひしと伝わってきました。


③ クラスの子どもを「頼り」にすることで、子どもの自尊感情は高まります


日本理化学工業と言えば、チョークを作っている工場で、知的障害者を積極的に雇用している会社ですが、大山泰弘会長の著書には次のようなことが書いてあります。
「人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされること、の四つです。働くことによって愛以外の3つの幸せが得られます」と。
これがクラスなら、「担任に愛されること」「担任にほめられること」「担任の役に立つこと」「担任から必要とされること」が子どもたちの幸せです。担任+友だちなら、最高の幸せです。どうか、クラスの子どもたち1人ひとりを、今まで以上に、『頼り』にしてやりたいものです。とりわけ、気になる子どもや、目立たぬ子どもには、より意識的に、です。


子ども一人ひとりの自尊感情・自己肯定感・自己評価を高めるかかわり方を大切にしましょう。
あなたがこの教室にいてくれてうれしいよ
きみが今日、来てくれたことがうれしいで
をベースにして、日々、子どもが自分は大事な存在だと思ってもらっているんだと感じられるようなメッセージを語ることを、毎日くり返します。


スモール・ステップ(私は「ミニプチ・ステップ」と呼んでいます)を与えて、ほめることを意識的に取り組みましょう。                                
「Aを手伝って」「Bをするといいと思うけど、どう?」→子どもがやろうとする(ほんの少しでも意欲・努力・苦労の跡を決して見逃さず)→「助かったわぁ」「よくがんばったね」「ありがとう」など                                         
の積み重ねによって、子どもは「どうせ、ボク(私)なんか・・・」と思わなくなり、笑顔が増え、自分を好きになります。すると、子どもの心の中に、だんだん自信と意欲が芽生えてきます。


その子が本来持っている力(かくれて見えないけど、きっと内側にあるはずの力)を、出したくなるような工夫をしましょう。
朝の出会いを大切に。笑顔ですてきな「おはよう」を。                                                   
子どもと共に掃除・昼食・遊びをしながら、気軽な世間話を。                                 
教師の失敗談・ズッコケ経験話を明るく語ってあげよう。                                     
いっしょに野菜や花を育てる活動を、毎日少しずつ楽しもう。


気になる子にこそ、何かを頼んで少しでもやろうとしてくれたら、担任の感謝の気持ち「ありがとう」をその都度言おう。                                                               
帰りの会、日記の返事、連絡帳、電話、退勤時のちょこっと訪宅などで、その日、その子のキラリと光る姿を、本人や保護者へ、具体的に伝える労力を惜しまない(信頼の糸をつむぐ)。足を運べば誠意が伝わる。電話で済ませば誤解が伝わる


④ 子どものコミュニケーション能力が育つために、どうしても必要な教師の関わり方


静岡県浜松市の「あすなろ幼稚園」の坂本園長先生が、幼児期に培っておきたい力として「コミュニケーション能力が育つ」ことについて、次のように述べておられます。
『子どもを本当に好きになれる先生になりたいと、日々子どもから学ぼうとする体験を積んでいる先生ならば、子どもへの言葉がけの質がちがいます。そうすると、園の子どもは、先生から本当の「やさしさ」を感じます。「自分をちゃんと受け入れてくれる!」そんな安心感があるからこそ、「友だちをちゃんと受け入れられる」という高いコミュニケーション能力が、育っていきます。                                           
○先生に信じてもらえるからこそ、自分を信じることができる。                                                      
○先生に好きになってもらえるからこそ、自分を好きになることができる。                                                 
○自分を大切にすることができるからこそ、友だちを大切にすることができる。
                                              

このテーマで、常に子どもの姿を話し合い、園の先生方に実践してもらっています。』と。これは学校でも、子どもと先生の人間関係づくりの出発点として、同じではないでしょうか。


近年亡くなられた数学者の森毅(つよし)さんの印象的な、かみしめたい「ひと言」です([ ]は私の補足)。
学びは人間関係の中に成立します。」
正しさは伝わりません。[学ぶ]楽しさはうつります。」


子どもたちの「ひとみ」が輝くような活動の導入について、ひと工夫しましょう。                                                       
今日はね、こんなことをやるよ」と表情豊かに語りかけます。                                                              
「A君、教科書とノート開けてね」→「早いやん」                                              
「Bさん、こっち見てね」→「うれしいな」と、できそうなことでも、ほめ言葉をかけながらです(石の上にも3ヶ月)。                                                                                     
考えさせたい所は、意識的に間(ま)をとります。あせらないで、子どもが考えるのを笑顔で待つのも大事です。


子ども一人ひとりの、その時その時の気持ちを、まず受けとめることから関わることを、基本としましょう。
○○がくやしかったんやね」「○○がつらかったんやね」                                    
と保育者・教師が代わりに言ってくれ、自分の気持ちをわかってもらえたと感じた時、子どもは、そんな保育者・教師の語りかけには、耳をかたむけるようになります。自分の気持ちを聞いてくれない先生の話を、子どもが聞くはずありません(聴くお手本になることが出発点です)。


自分も人も大切にするための最小限のルールは、そのつど、具体的に伝えましょう。                       
ここまではOK」「これ以上はダメ」という姿勢を、その子には、                                                            
「Cきみが大切だから言うよ」「あなたが自分を大事にしてほしいから言うよ」                                       
「C君1人に言っているんじゃない。きみたち全員に言っているんだよ。自分のことだと思って聞いて」                                                     
と、周囲のみんなにも言いそえながら伝えて、自分は関係ない(他人事)という空気をなくし、教室の仲間意識を高めます。


何故この子はこんな言動をするのだろう、何がこの子をそうさせるのだろうということを語り合い、今のこの子をどう観るのかを教師集団で共有しながら関わりましょう。
子どもの課題を、担任一人で抱え込んで悩まないことです。
もっと同僚(職場の仲間)を頼りにする勇気を持ちましょう。


「失敗は成功の元」を、クラスみんなに共有させましょう。                                       
失敗(手をあげて、指名されたのに、言えなかった)しても、
えらいねとほめ、
緊張するもんなぁと、その子の気持ちに共感し、
なぁ、みんなとクラスのみんなにも声をかけます。


⑤ 授業づくりに「聴き合う学び」を採り入れると、結果として不登校も減ります


積極的な生徒指導(聴くことを大事にし、日々「ケアの心」を怠らない児童生徒支援)を、授業中にも採り入れましょう。


もはや、時代遅れの化石となった、不信を生むだけの古い生徒指導(校則・規律重視、共感・自主性軽視)


×生徒に生徒を見張らせる生活点検        (生徒の人間関係をズタズタに)


×点検の点数化による班・クラス評価       (連帯責任?江戸時代じゃないのに五人組?)


×指導という名の威圧的支配           (圧力をかけ続けられた子どもの2極化)


×子どもを怒鳴って統制する授業の導入      (高飛車で上から目線だと、学びを拒否する子を増やす)


×生徒にベル着させても自分は平気で遅れてくる教師(教師自らが謙虚さのお手本を)


×校則を改正する気のない教師集団        (生徒と共に学校づくりをしてほしい)


×問答無用の抜き打ち検査            (そこには生徒と教師の信頼は生まれない)


などは、キッパリと捨て去っている学校(全校教師集団)になると言いかえることもできます。


この古い生徒指導にしがみついていると、教室が、学校が、子どもたちにとって、ストレスを受けまくる場になってしまいます。そういう現実に、みなさんの学校では、何人の同僚が気づいていますか?ご自身が気づいておられないなら、子どもたちの表情から何か感じませんか?あれっと思ったら、まず、「どうしたんや?」「困っていることはないんか?」と言葉をかけ、子どもの声に耳を傾けてみることをオススメします。私たち教師の、子どもの人権をいとおしむ人間力が問われています。私もそう自ら戒めながら、学生に向き合っているつもりです。(実際にできているか、自信はありませんが)正しいことを伝える一方通行では、信頼関係はつくれないということだけは言えるでしょう。さあ、ギスギスした空気を温かな空気に変えるための、勇気ある「始めの1歩」を踏み出すために、職場で仲間を3人集めて、協同実践してみてはどうでしょうか。


例えば、子どもたちを絵本の読み聞かせに集中させたかったら、「みんな、(絵本が)見えるか?」と聞くのではなく、「(絵本が)見えてない子は、いないかな?」と聞くだけで、子どもの反応がちがう(みんなが絵本のほうを見てくれる)と、保育のスペシャリストの方がテレビ番組で言っておられましたが、子どもに何を問いかけるか、という点で、私も同感です。


県内の各学校の実践から


A、荒れを克服するため、全教師が、担当する授業の「始まりのチャイム」を、教室の中で聞くことを実践されている中学校もあります。始まりのチャイムで、さっと座る生徒が増えます。


B、「どの先生も、同じことを、同じ気持ちで言わはる


と子どもたちに思わせるために、日頃から「報告・連絡・相談」を絶やさないようにして、教師が組織的に連動して動く小学校・中学校もあります。それを子どもはちゃんと見ています。


C、担任していないクラスの子のキラッと輝く姿を見つけた教師が、メモに書いて職員室の担任の机上に置いておく「キラッと見つけ」の取り組みを、全教師が「学校ぐるみ」でしている小学校・中学校もあります。トイレ掃除など、その場で担任以外の教師からほめられた子どもが、後から教室で担任からもほめてもらえる、そんなステキな取り組みです。


D、「授業中は、どの教師が教室に入ってきてもよい」=授業中の教室に他の先生も来ることが、子どもたちにも当たり前になっている、という小学校・中学校・高校もあります。学級王国ではなく、全教師で全校の子どもを育てる雰囲気が生まれます。


E、班作り・給食で「好きな者同士のない」小学校、お楽しみ会の「おやつ持参のない」小学校、「色ペン・シャーペン」も会議で検討する小学校もあります(教師の対応がバラバラだと荒れます)。


面倒ですが、ABCDEをしていると、教師間の垣根(へんなプライド)が低くなります。なお、会議でABCDEを提案する時は、事前に最少で3人の仲間(提案1・賛成2)が必要になります。


そして、教室に「聴き合う空気」が浸透するにつれ、増えていく子どもの姿(聞く&答える)


「ここ、どうするの?」「これ、何と読むの?」「これ、どういう意味?」「ここ、わからへん」「ここ、教えて」など、こういう発言が飛び交う教室(学年・学校)をめざしましょう。


まずは、次の2つのについて、自分をふり返ってみませんか。保育士・保育者・教師・授業者・担任等の基本に戻る「ふり返り:2項目」という意味で・・。


子どもを『ほめる』ということは、子どもを評価することではありません。子どものがんばり(努力・苦労・工夫)・成長を見つけて伝え、教師自身のその喜びを伝えていくということです。               


子どもを『しかる』ということは、子どもに腹を立てる(怒りをぶつけ怒鳴る)ことではありません。子どもが、自分も他人も大切にできるように、1つずつ具体的に教えていくということです。


以上、[荒れ-くずれ-いじめ]をなくすためのベースは、学校ぐるみ(全学級)で授業そのものに発想の転換をはかることしかなく、その具体策を集めました。個別対応だけでは、[荒れ-くずれ-いじめ]が起こりやすい教室の空気を変えることは、なかなかできないからです(引き継ぎでは、[状況]より[対応]を引き継ぎましょう)。


関連ページ(記事)


協同的な学び合い(聴き合う学び)」⑤『教師の話し方・聴き方:ことばが届く、つながりが生まれる』(石井順治氏の基本「ケア」の心)

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「パパママ育児①」今すぐ始められる【子育てのポイント1~10】『心育て・親育ち』のミニプチ・ステップ)

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# by takaboo-54p125 | 2017-04-08 05:34 | 保育・教育

小学校教諭・講師になる学生へ「春休み・新学期」基本的なこと


4月から小学校現場で働くみなさんへ、おおまかな新学期・日程をお知らせします。持ち物は教育実習と似ていますが・・・「お守り」代わりに、お読みください。仕事の内容や順番は学校によって違いますが、ざっくりと紹介します。私の専門が小学校の教職課程ということもあり、幼・保などで働く卒業生のみなさん向けには、書いていない(私自身に書ける実践・経験がない)ので、ごめんなさいね(似ているところもあるとは思います)。


【持ち物を事前に確認しましょう】


・上ぐつ(置き場所あり)


・体育館シューズ(上ぐつと兼用か要確認:置き場所あり)


・運動ぐつ(運動場での体育指導用:置き場所あり)


・ぼうし(運動場での体育指導用)


・水筒(1㍑~1,5㍑=職員室に戻れない日の水分補給)


・マイぞうきん(掃除指導用)


・エプロン・マスク・バンダナ(給食指導用)


・はし箱(給食用のはし・スプーン:献立表でスプーンも確認)


・はみがきセット・コップ(給食後のはみがき指導用)


・マグカップ(職員室用必需品)


・タオル(汗ふき用)


・運動のできる服装上下(着替え上下も)


・ハンガー(更衣室のロッカー用)


・筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン[黒・赤]、定規など)                                   (子どもの前ではシャーペンは使わない。学年主任に要確認)


・印鑑(毎朝、出勤簿に押す認印)


・メモをとる手帳を1冊用意しておくといいでしょう。


雨具(登下校指導・下校付き添いなどに必要)。


・筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン《黒・赤》、定規など)


※ソフトペン(採点ペン)赤(インクカートリッジ・チップ:ペン先の予備も必需品・・スケルトンタイプは、キャップがねじ式で面倒。標準タイプが使いやすい)


子どもたちの前ではシャーペンを使わないほうが望ましい。


・指示された各種書類(デジカメ・USBメモリーは要確認)


・その他(給食で机の上に敷くナフキンを持参する学校あり)


【小学校「春休みは超忙しいのが普通です」】は1日目)


着任式(市町村教委)、職員会議(担任発表)、校区案内(春休み中にしてもらえたらラッキー)


職員会議(校務分掌発表・年間計画・日課表)(時間割・掃除分担場所の割り振り)


職員会議(時間割・掃除分担場所の再調整がある場合も)、担当する学級や主任や地区の引き継ぎ


学級事務(時間割・朝の会・帰りの会・掃除分担・給食当番分担、当番の仕事、朝自習、名前シールなどなど。子どもが朝に各種提出物を出すところ:大中小→学年主任に相談)


午前:入学式前日準備(登校する新6年生と一緒に作業かな)


午後:(新6年生下校後)担任する教室の準備(ロッカー・フック・イスの名前シール貼り、昇降口下駄箱の名前シール貼りは学年主任と一緒に:気になって見に来る子どももいるから昇降口の鍵は開けない)


土・日(学期始めの教室の準備で、土曜出勤する担任も多い)


の最後に余裕があれば、子どもたちへのメッセージを板書(担任名は秘密)。養護教諭に子どもたちの身長をメモさせてもらい、児童机の配置(名簿順)に生かすと、あとあと楽です(1学期が始まり、時間のかかる机の高さ調節作業を減らすため)。


あいさつ(校長・教頭・教務主任・事務職・養護教諭・用務員さん・学年主任等、大規模校でないなら全教職員)


認め印:2個(1個は言われてから事務職に預けます。もう1個は毎朝、出勤簿に押す習慣をつけましょう)


◎渡された履歴書に記入(学歴・教員免許状・辞令書→写し間違えないこと)し、校長保管→定年退職するまで、転任するたびに転任先へ持って行き、辞令書の内容を書き加えていきます。


通勤届け(自宅から勤務校までの通勤路・通勤距離・通勤時間記入)・車検証コピー・任意保険証書コピーを、言われてから準備して、事務職に預けます。


給与の振り込み口座(事務職の指示どおりに:最初の年だけ)


◎自分の氏名印は事務職から渡されるので、定年まで使います(指導要録・通信簿・出席簿などに必要)。


◎自分のUSBメモリーを職員室のパソコンで使えるか、聞いておきましょう(個人のUSBは使えない学校が増えてきた)。


◎市町村外へ出張に出る時は、前日までに出張伺い&自習計画(初任者の場合は、「あと補充」の先生が授業を進めてくれる)を書いて、管理職のOKをもらいます。


◎担任するクラスの児童氏名印(名簿順に並んでいるかをチェック)→出席簿(押印)・名前シール(数枚=学年主任に聞く)。


◎PTA学級委員投票用紙の免責者チェック(投票免責者リストが配布されるか貼り出される)。兄弟姉妹関係も要確認です。


◎各教科ノート・ファイル・テスト・ドリル・副教材・学級の消耗品を、学年で相談しながら業者に発注(テスト・ドリルなどの副教材は、学年主任が所定の用紙で教務主任に毎学期見本とともに提出します)。


クラス名簿・欠席児童連絡用紙を作成し印刷。週予定は学年主任に相談(「教えてください」→「ありがとうございます」)。


学級通信(保護者へのあいさつ・週予定)作成後に、管理職からOKをもらい印刷・配布します(学年通信は、月1回程度の発行なら、学年主任が書いてくれるかな、輪番かな?)。


(デジカメで撮った学習の様子:写真をバランスよく載せている学級通信が多いが、児童の顔が写らない工夫も=個人情報の保護を最優先します)


(学級通信・会議資料を校長・教頭・教務主任に見てもらうのは、年間いつも必ずです)


学級目標:黒板上掲示例「1人もつくるな悲しい子、みんなでつくろうタカラモノ」(手書きのほうが味があります)


◎後日ですが、学級集金袋の用意(児童名)=余裕があればクリップ&輪ゴムをホッチキスで留めるという技もあります。


◎子どもたちが持って来たいという持ち物(学習に必要のない物&シャープペン・色ペン等)については、学年主任に報告連絡相談するまで、返事を保留します(即答しません)。


◎教室に、割りばし・マスク(忘れた子に貸して、借りた子は翌日に新品を持参する、そんなやり方もありますが、学年主任に相談)を置く場所をつくります。


【小学校「最初の1週間:4月第1週」】は1日目)


新任式(あいさつ)・始業式(担任発表、転入生をクラスの場所へ)・入学式・学活(簡単なあいさつ、教科書を配る、各種配布物を配る:もれがないように1つひとつ確認しながら、笑顔も絶やさずにね^^)


朝の提出物の出し忘れチェック(連絡帳の保護者メモへの返事を書く:毎日、時間を見つけて、書き忘れがないように)


学活(自己紹介・班決め・給食当番)、地区別児童会(1年生を地区別児童会の部屋まで上級生が迎えに行く→1年生を集団下校集合場所まで上級生が連れて行く→集団下校に教員も付き添って行く:学校によって、やり方が異なるので要確認)


学活(掃除場所・係決め)、給食開始(前日に持ち物確認:当番&全員、忘れた子どものために割りばしも準備しておくとよい)ティッシュ1箱、古新聞、ビニール袋など、あると便利な物を学年主任に聞きましょう(レジ袋有料化なので無理しない)。


次週の週予定を学年主任に相談(毎週ずっと。初任者研の出張が入っていたら前日に)


次週の週予定を印刷・配布(毎週ずっと。出張が入っていたら、頼んでおく)


土・日(次週の授業準備のために、土曜出勤する担任も少なくない)最初の1週間の目標は、子ども全員に声をかけ、全員の名前と顔を覚えることでしょうか。3日・1週間・1ヶ月・3ヶ月の根比べに負けなかったら学級は落ち着いてくるでしょう。


【子どもと向き合う4月の教室・5月の教室】


次の2つのページも読んでおくと、「学級づくり」の参考になるかも知れません。と言うか、春休みになると、この2つにはアクセス数が多く、おそらく学校・園の先生方が読んでくださっているのではないかと思うからです。


子どもと向き合う学級づくり①【4月の教室】+【入学式前日準備】【出退勤で大事なこと】【連絡帳の秘訣】【3ヶ月続けたい言葉がけ】【画びょうの使い方】

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898094/



子どもと向き合う学級づくり②【5月の教室】+【子どもの心に寄り添える先生の出発点は】【準要保護と要保護のちがい】【サルビアの育て方】【電話対応】

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898095/


クラスでできる「いじめが起こりにくい環境の整備」


その子は、なぜ自分の気持ちばかりアピールするのでしょう?


子どもが教師に話を聞いてほしい時、テストの丸付けをしながら生返事(ながら聞き)をしている教師の姿を思い浮かべましょう。それは、子どもは今、聞いてほしいのに、教師は子どもの目を見ないで、適当に返事をしている姿です。本当は自分の気持ちを教師にじっくりと聞いてもらったあとに、教師から言葉を返してもらいたいのです。先生と会話がしたいのです。でも、教師がそうしてくれないので、子どもの心は全く満たされません。それが日々、積み重なってくると、子どもは仕方がないから、「先生、聞いて聞いて」の連発になります。周囲の友だち(クラスのみんな)のことなんか、お構いなしという状態です。授業中も自己チュー「ハイハイ発言」が途絶えません。


その子は、なぜ自分の気持ちをぜんぜん出せないのでしょう?


教師がが熱心に、指示や注意ばかりを、子どもに言い続けている姿を思い浮かべましょう。それは、教師から、常に評価(よい子・ダメな子)をされているというプレッシャーを感じている子どもが、「よい子ストレス」を受けまくっている姿です。そうなると、教師から「わかった人?」「できた人?」と聞かれるたびに、その子は心も体も固まって硬直し、がんじがらめになってしまいます。それが日々、積み重なってくると、子どもは「間違ってはいけない」という思いにしばられて、自由な自己表現ができなくなります。友だちに声をかけてもらっても、心の身動きがとれなくなっている状態です。指名なんかされたら、緊張でガチガチ頭の中も真っ白になります。


学校で自分を出したがる子と出せない子の、家庭での共通点


どちらの子どもにも共通する点があります。それは、「親子で、お互いの言葉に耳を傾け合うという本当の意味での会話・対話ができていない」ということです。その場合の親は、わざとではなく、無意識で、それぞれ両極端な子育てをしてしまっているケースがほとんどです。たいてい、親自身が子どもの頃、そういう子育てをされてきた可能性があります。むしろ、虐待や体罰だけでなく、子育てや指導法も、親や教師が意識的に学ばなければ、連鎖すると思ったほうがいいでしょう。


それでは、学校では、どうすればいいのでしょうか。


スモールステップを3つばかり☆☆☆


子どもにお手伝いを頼んで、「ありがとう」「助かったよ」と言うこと。子どもと、目と目を合わせて、笑顔で話を聞いてあげたり、話したりすること。お手伝いで、教師にほめられ、クラスの役に立ち、みんなに必要とされる体験をしてほしいから。いかがでしょうか。どうか、その子を、今まで以上に、頼りにしてやってください。


また、子どもと、何か(給食・掃除・遊びなど)をいっしょにしながら、世間話もしつつ、さり気なく「あなたが、うちのクラスの子どもであることがうれしいよ」というメッセージを伝えること。この先生は、相談しやすいなと、どの子にも(特に、気になる子が)感じてほしいからです。


「あれっ?いつもと違う」と気づいたら、「どうしたの?」と声をかけます。泣かされたり、意地悪されてきた時は、「あなたはね、友だちからバカにされるような子どもじゃないよ。あなたはね、決してダメな子じゃないからね。先生の自慢の子だよ」と、抱きしめてやること(女の先生だけ)(男の先生は、男の子を抱きしめてあげるのはOKですが、誤解を招くので女の子にはしないでください)。その子の目を見て「先生が絶対に守ってあげるから」という宣言をして、その子の気持ちが落ち着いてきたら、その子のペースに合わせて事情を聞いてあげます。


そして、最後は問いかけます「どうしたいの?」


「大丈夫?」と、子どもの思いに寄り添い、事情や気持ちをあれこれ聞いてあげて、子どもが「ぼく・私の思いを先生はわかってくれた」と感じた(心が落ち着いた)ところで、問いかける言葉はひとつです。


「どうしたいの?」(自己決定を促す言葉)


このひと言があることで、子ども自身が考え、気づき、次のスモールステップ(自立への第1歩)へ踏み出せるのではないでしょうか。どうするのかを、教師が決めてあげるのは、お節介になってしまうかも知れません。子どもが、どうしたいのかを決めて、行動に移す子どもの不安を支えてあげるのが親切な支援です。


いじめ防止対策推進法第10条:未然防止(いじめ防止八策)


「いじめが起こりにくい環境の整備」8つのステップ


スモールステップをあたえて、ほめること(できて当然のことでも)


私たち教師は、よく「しっかりしなさい」「ちゃんとしなさい」と言いますが、子どもには、イメージしにくい、どうしていいかわからない、あいまいな言葉だと言えます。ですから、大声で


「しっかりして」「ちゃんとして」「うるさい」「まだか」と、どなるより、


「みんな、すわろうね・・おっ、早くすわれたね。ありがとう」(笑顔で)


「A君、先生の方を向いて」→「うれしいなぁ。向いててね」(ほめながら)


「Bさん、本とノート出して」→「すばやい。うれしいね」(ほめながら)


「C君、感想を書くんやで」→「もう書けたの。うれしい」(ほめながら)


「シーッ!お話するのをやめようね・・だんだん静かになったね。落ち着くね」(笑顔で)


「先生のお話を聞いてね・・全部聞いてくれてありがとうね」(笑顔で)


と、場面に応じた、子どもがイメージしやすい具体的な言い方をしてあげるほうが、子どもの心に届きやすいでしょうね。


『失敗は成功のもと』体験の共有


立ち直りへの支援が、子どもの自立を促すことになります。挙手した意欲を「えらいね」と認め、言えなかったことは「緊張するもんなぁ」と支え、「なあ、みんな」と周囲のみんなにも共有させ、気を取り直して、挙手したA君を再度指名し、自立を促してあげましょう。そんな教師の姿(どの子に対しても)を、周囲の子どもたちもしっかりと見ているので、教室全体に安心感が広がります。


トラブルはその子とつながるチャンス


「つらかったんやね」「そら、ムカつくわなぁ」「くやしかったんやもんなぁ」と代弁してあげましょう。その子なりの理由を、その子にも、周囲の子らにも気づかせます(自分らの言動がどうだったか、見て見ぬふりをしていなかったか)。それは、教室に悪者(レッテル貼り)を1人もつくらないためなのです。


「A君、あなたが大切だから、ていねいに言うし、最後まで聞いててね」


「A君1人に言ってるのとちがう。クラスのみんなに言っているんだよ」


と見回して、他人事という雰囲気(1人だけしかられているという空気)を絶対につくりません。


「今するべきこと」をわかりやすく、時には強い意志で


・指示することばは短めに。(だらだら長い話は、お説教になります)


・その子の拒否の叫びや行動に、教師が動じない。(売り言葉に買い言葉は×)


・断固たる決意で、その子と真正面から向き合う感覚で、決してゆずらない。


・そして、少しでも、しようとしたら、ほめる。教師自身も心から喜ぶ。


・その子が本当にしたら、おもいっきりほめて、共に喜びを分かち合う。


子どもが受けとめてくれたら、必ず具体的にほめることも忘れないことです。


この5つをねばり強くくり返しておいると、じょじょにではありますが、しかる(注意する)回数が減ってきます(不思議なくらい)。なお、しかる時は、まず、「A君・B君・・・、今からしかりますよ」と事前通告してからしかる心のゆとりがあると、「怒る(怒鳴る)」のではなく、「しかる(教える)」ことができ、その内容が子どもの心にも伝わる(届く)と思うのですが、いかがでしょうか。


教師集団が組織的に連動して動くこと


例えば、子どもたちに対して、例えば、学校に持って来てはいけない物など、特に生徒指導面では、


「どの先生も、同じ思いで、同じこと、言わはる」


と思わせるように、毎日のミーティングを短時間でも必ずとりましょう。また、


「どの先生も、チャイムが鳴った時には、教室に来てやはる」


と思わせるように、授業始まりのチャイムを教室で聞く教師集団になりましょう。


そして毎日、「キラッと見つけ」作戦を、全職員で展開することを続けることでしょうか。昼休みや掃除の時間など、担任以外の職員が見つけた子どものステキな姿をメモした紙を、職員室の担任の机上にセロテープで留めます。担任は、それを帰りの会などで紹介してほめます。例えば、トイレ掃除で、校長先生からほめられ、それを帰りの会で担任からもほめられるという、ダブル効果をねらうわけです。


空気を伝えること・つくること


先生が笑顔でいると『楽しい空気』が伝わり、子どもの心にも響きます。また、


「ダメ!」「やめい!」「こらっ!」「何してんの!」「さっき言ったやろ」などと言う否定的な指示語も、緊急時(イジメ・ケガ・危険)以外は、やさしく、ゆったり、


「どうしたの?」→会話(事情を聞く)→「どうしたい?」→支援


「こういう時は、△△すると、うまくいくよ」「今度は、先に△△してみようね」


というふうに、言いぶんも聞いてあげて、ダメの中身を、具体的に伝えることで、子どもも、気持ちをわかってくれた教師の言葉は素直に受け入れられます。


できたら減らしたい言葉、増やしたい言葉


△できるだけ減らしたい先生の言葉(大声、どなり声、早口で命令する声)


「こらっ!」「静かに!」「わかった人?」「できた人?」「他にない?」


◎できるだけ増やしたい先生の言葉(柔らかく、大きくないゆっくりした声)


「絵本が見えてない子はいないかな?」(読み聞かせを始める時は必ず)


「困っていることはないか?」(こう言われると、子どもはうれしいのです)


「先生にも聴かせてほしいな」(子どもが発言しやすい聞き方です)


「みんなに聴いてほしいこと、ないか?」(子どもも言いたくなる聞き方です)


「隣の人としゃべってみて、気づいたこと、聴かせて」(つぶやきも聞く)


「わからない所があったら、言ってね」(「教えて」と言える子に育てたい)


「わかりにくかったら、隣の人に聞いてみて」(親切に教えてあげる空気も)


「Bさんの言いたいのは、こうかなと言える人?」(モゴモゴ発言に)


「C君の言いたいことの続きがうかんだ人、いるかな?」(ボソボソ発言に)


子どものどんな発言も切り捨てず、子どもと子どもの発言をつなげていくことを大事にしていると、自己チューの「ハイハイ発言」や、「ちぇっ、先に言われた」「言おうと思ってたのに」と言う「しらけた発言」が減っていきます。


子どもの声を聴く教師の元でしか、聴く子どもは育たない


子どもの目を見て聴くこと、目を見て話すこと(必ず最後まで)を心がけましょう。


板書しながら、丸付けをしながらの「ながら聞き」ではなく、子どもと同じ目線の高さで、子どもの目から視線をはずさず、子どもの話を聴き、子どもに語る、そんな教師の姿勢が、子どもの満足感・安心感・信頼感、そして意欲につながります。


次の発問・板書などのプランを考えながら、子どもの発言を聞くのではなく、


自分の意図する(言ってほしい)子どもの発言にすぐに飛びつくのではなく、


「ここ、何と読むの」「ここ、どうするの?」「ここ、わからないから教えて」


と遠慮なく言える雰囲気の教師とクラスの仲間、そして、安心して「わからへん」と言える自分を温かく受け入れてくれる空気の教室にすることが、結果として、「イジメが起こりにくい環境の整備」になるのではないでしょうか。


子どもは自分を信じて(待って)くれる教師を信じます(話も聴きます)。教師が自分を好きでいてくれる(目を見て語りかけてくれる)から、子どもは教師も自分自身も好きになれます。そして、教師が自分を大切に思ってくれている(顔を見て聴いてくれる)と実感した子どもは、自分を大切にできるようになり、他人(クラスのみんな、弱い立場の子)も大切にできるようになっていきます。


おわりに(始めの1歩)


「いじめ防止対策推進法第10条:未然防止」における、クラスで「いじめが起こりにくい環境の整備」とは、これらのような具体的実践(8ステップ)を、こつこつ根気強く毎日毎日積み重ねていくことしかありません。言わば、子どもたちとの根比べになります。全部でなくても、職場の同僚とも相談しながら、自分(全校教職員で一致できればベストですが、せめて学年教師集団で)できそうなことから「始めの1歩」を踏み出してみましょう。アプローチの仕方を意図的に180°チェンジできるのは、教室の中ではただ1人、教師しかいないのですから!子どもたちが常に「ガラスの人間関係」を抱える今の時代ですから、明日からの学級担任が放つあったかい空気(笑顔・聴く耳・アイコンタクト・待つ姿勢・受けとめる心・やわらかな語りかけ)は、きっと子どもたちの心にしみわたり、必ずや教室の空気をあったかくしていきます。私は、そう信じます。


まずは、クラスの雰囲気をあったかくすることを目指しましょう。クラスの人間関係(子どもと先生、子どもと子ども)の空気があったかくなってきたら、必ずクラス全体の学力も向上します。信頼関係の構築こそ、結果として全国学力調査をよい成績にする一番の近道であり、まさに学力向上の王道なのです。


関連ページ


子どもと信頼関係をつくる、子どもとの「信頼関係」を取り戻す【子どもの心に届く担任の言葉①~⑤】

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898595/




# by takaboo-54p125 | 2017-03-01 05:55 | 保育・教育

「サイレント・ベビー」と言われて25年以上です


にぎやかなことが常識だった小児科の待合室が静かになったことも含めて、表情が乏しくて、もの言わぬ赤ちゃんを、1990年前には「サイレント・ベビー」と呼び始めたドクター柳澤慧(さとし)先生の著書には、次のことが書かれています。


泣くことも言葉のうち
赤ちゃんの目は口ほどにものを言う


子どもに話しかけないお母さんが増えた』では、お母さんからのサインが少ない、私はいつもそう思いながら、待合室のお母さんと子どもたちを見ています。なぜ病気の子どもに優しく話しかけてやらないのでしょうか。」と柳澤ドクターは心配されています。待合室で過ごす時は、子どものおでこをさわったり、体をなでてあげたり、声かけをしてあげたり、抱っこしてあげたり、子どもがしてもらって「うれしい」と感じることはたくさんあるはずです。それに、子どもはしんどくて不安ですから、目を離さないでいてほしいものです。


テレビ型思考にお母さんは染まってはいけない
抱き癖のある赤ちゃんは感性豊か


子どもをしかることができますか』では、「待合室・・体温測定・・100人中95人のお母さんは、ほとんど子どもの機嫌をとることに集中します。残りの5人が子どもをしかります。これは本来反対であるべきなのです。・・親を信頼させることの基本は、親が子どもをしかることから始まると言っても、過言ではないでしょう。」と柳澤ドクターは指摘されています。しからなあかん時は「ダメ」としかって、最後はほめることによって、親子の絆が深まるという意味で賛同します。 


胎児もお母さんと話がしたい
赤ちゃんはベビー用バスケットが嫌い
サイレント・ベビーとうつぶせ保育


乳児期に大切な母子相互作用』では、「具体的には、抱く、なでる、おんぶするなどの育児行動、目と目の見つめ合い、語りかけ、あるいは子どもの笑う・泣く・喃語を言うなど母親と子どもの間の自然なやりとりで行われる。・・要するに、赤ちゃんとお母さんとの間の心の結びつきであり、それは胎児期にすでに芽生えています。」と、お母さんの愛情表現(動作と言葉)と、赤ちゃんのお母さんに対する愛着形成の相互作用について、柳澤ドクターは重要視しておられます。


おなかの中の赤ちゃんにも名前をつけよう』(ニックネームでもいいと思います)


以上、「いま赤ちゃんが危ない サイレント・ベビーからの警告」柳澤慧(さとし)・著(発行:フォー・ユー、発売:日本実業出版社)から、つまみ食いみたいな紹介をしてしまいました。本書を直接読まれることをオススメします。


「小1プロブレム」と言われて15年以上になります


「小1プロブレム」とは、小1の子どもたちが、授業中に座っていられないとか、先生の話を聞けないなど、私の周囲にいる小学校教員たちの間でも、1990年代前半(平成の初め頃)ぐらいから、話題になり始めました。 文部科学省がH12(2000)年5月に発表した「学級経営をめぐる問題の現状とその対応」の中で、「小学1年生の異変」として紹介されたということは、H10年以前から全国的な課題になり始めたのでしょう。


小学校での「小1プロブレム」対策については、それを念頭においた【子どもと向き合う「職員室だより」】の4月・5月・6月を参考にしてください。


今回は新聞に【家庭でできる小1プロブレム対策】がのっていたので、紹介します。
『【家庭でできる小1プロブレム対策】(白梅学園大学院・無藤隆教授:発達心理学:による)
・生活のリズムをととのえる
決まった時間に食事をする。小学校の給食は正午過ぎが多く、朝しっかり食べないとおなかがすいてしまう。もちろん、早起き・早寝も。


・和式トイレになれさせる
小学校では和式トイレが多い。洋式でないのをいやがってガマンしてしまう子も。ふつう2~3回使えば抵抗がなくなるので、外出先や小学校の参観日で慣れさせておく。


・絵本の読み聞かせをする
集中力がつき、文章に親しむことにもつながる。文字は読めれば書けなくてもよい。


・自分のものを置く棚や場所を決める
時間割に応じてランドセル(ランリュック)の中身を自分で用意できるよう、持ち物管理を習慣づける。個室や学習机をすぐに与えなくてもいい。』以上です。


補足しておきます。
給食:滋賀県では、4時間目が終わるのは、12:15~12:20前後の学校が多いので、給食の準備を始めて、配膳するのに15~20分程度かかることを考えると「いただきます」をするのは12:30を過ぎます。1年生は12時ごろから、早い目に給食の準備にかかりますが、手間もかかります。世間一般のお昼は12時ですが、小中高校のお昼はもっと遅いのです。(ただし、静岡県浜松市の学校は始業時間が8時ですので、給食も12時過ぎに始まります)


和式トイレ:入学するまでに小学校へ親子で行くチャンスは、おそらく2回あるところが多いかなと思います。就学前検診を小学校でするのが1回目、入学説明会(半日ですが1日入学と呼ぶところもあります)が2回目でしょうか。洋式トイレを1つ2つ程度ですが、設置する学校も増えつつあります。


文字:自分の名前(ひらがな)が読めたら、自分の机、いす、ロッカー、げた箱などを見つけるのに苦労しなくてすむ、と思ってくださったらいいでしょう。


明日の用意:ランドセル(ランリュック)の中身を自分で用意できるというのは、4月から全部させなければ、と思わない方がいいでしょう。親が一緒にやりながら、具体的にほめて、少しずつできるようになっていったらいいなと思ってあげてください。自分1人でできないからといって、決してしからないでください。自信を失います。子どもは、親からほめられながら、徐々に1人でできるようになるのです。


早起きのリズム:幼稚園に比べて朝、家を出る時刻は1時間ほど早くなります。学校までの距離にもよりますが7:30頃に出発する集団登校が平均で、遠い所は7:00頃に集合しています。ですから、子どもが起きなければならない時刻の30分~1時間前に、カーテンを開けて、部屋の電灯をつけておきましょう。そうすると、早起きのリズムがつくりやすくなります。 保育園・幼稚園の年長さんの時から、そうしてあげると、早起きのリズムがつくりやすくなります。 眠っている子どもの体が光に反応するからです。「はよ、起き!」「いつまで寝てんのや!」「遅刻するやろ!」と言わなくても、子どもが早起きする習慣をつける、イチ押しの方法なのです。「やってみて、成功しました」という声も、たくさんもらいました。


私も建設的な提案の1つや2つは、しなければいけませんね。では、書きます。


子どもを取り巻く【音環境の激変】(携帯電話ウォークマンの普及)


2010年を起点に過去20年間をふり返ってみましょう。「サイレントベビー」世代と言われた子どもたちも20才になりました。私は平成2年あたりから「小1プロブレム」的な1年生の姿を見るようになったような記憶があります。下記の表には携帯型デジタル音楽 プレイヤー:アメリカ・アップル社のiPod(アイポッド)のことをあまり知らなかったので、書いていません。平成13年以降はiPodがウォークマンより売れていたそうですが、徐々に差が縮まり、とうとう平成22年8月の携帯音楽プレーヤー国内市場は第1週にウォークマンが46.7%を記録し、iPodの45.7%を上回って首位に立ったそうです。


とにかく、平成13年以降、どちらかの携帯音楽プレーヤーを身につけていた中高校生たちは、今、ママ世代になっているのは確かなのです。


これから生まれてくる赤ちゃん(胎児)を【音環境の激変:複雑多様化】から守ってあげたいと私は思います。


「お母さんの声」を安心音として赤ちゃんが感じ取れるために必要不可欠なのは、胎児の音環境をシンプルにしてあげることではないかと感じています。


それが【母胎密着音】のシンプル化なのです。いつものくり返しになり、ごめんなさい。


すなわち、「妊婦さんは、携帯電話をマナーモードにするか、在宅なら、テーブルの上などに置いて、着信音・着メロを自分の体に密着させないようにしましょう」というのが、1つめの提案です。


そして、「妊婦さんが音楽を聞く時は、ウォークマンやiPodのようなイヤホン・ヘッドホンを使うと体に密着した音が胎内に響くので、たとえばCDプレイヤー、ミニコンポ、ステレオなど、ちがうオーディオ(音響機器)を使いましょう」というのが、2つめの提案です。


以上、推論というか推測というか直感にすぎないのですが‥。


1990年(H2年)20才  【サイレントベビー


1991年(H3年)19才 


1992年(H4年)18才(高3)


1993年(H5年)17才(高2) ウォークマン1億台


1994年(H6年)16才(高1)


1995年(H7年)15才(中3)携帯登録台数(デジタル化)


1996年(H8年)14才(中2)1816万台(着メロ)


1997年(H9年)13才(中1)2874万台(メッセージサービス)


1998年(H10年)12才(小6)3899万台(インターネット接続)


1999年(H11年)11才(小5)4847万台【小1プロブレム】 


2000年(H12年)10才(小4)5818万台(携帯ゲーム)


2001年(H13年)9才(小3)6731万台ウォークマンNetMD対応


2002年(H14年)8才(小2)7377万台(着うた)


2003年(H15年)7才(小1)8015万台  ウォークマン3億台


2004年(H16年)6才(年長)8543万台(着うたフル)同上HiMD


2005年(H17年)5才(年中)9017万台 HDD内蔵


2006年(H18年)4才(年少)9493万台【中1ギャップ


2007年(H19年)3才 1億52万台 内蔵フラッシュメモリー型 


2008年(H20年)2才 1億582万台


2009年(H21年)1才 1億1061万台


2010年(H22年)0才 1億1540万台 ウォークマンとiPodが販売台数をせりあう


ウォークマンHiMDは【1GB:CD20枚】という、すごい容量でした。


HDD内蔵メモリ型は【40GB:CD800枚】という、超すごい容量でした。HDD内蔵型は2007年に生産終了しました。現在は、内蔵フラッシュメモリー型で2GB,4GB,8GB,16GB,32GB,64GBという幅広い容量があります。私のは4GBですが、標準ビットレートの128kbpsで最大990曲ですから、これで充分過ぎるほどです。


おなかの中の赤ちゃんにとって「音」とは


「赤ちゃんパワー 脳科学があかす育ちのしくみ」小西行郎(ゆくお)・吹田恭子・共著(ひとなる書房)の中で、東京女子医科大学の小西行郎教授が興味深いことを書いておられました。小西行郎教授は、留学から帰国後、脳科学・発達行動学の立場から小児科学に新風を吹き込まれた先生で、日本乳児行動発達研究会や日本赤ちゃん学会でも活躍しておられます。一部だけですが、紹介します。


『【赤ちゃんの耳には、いっぱい音が届いている



赤ちゃんの耳の原型ができはじめるのは、ずいぶんと早いことがわかっています。妊娠5~6週目頃には耳らしい穴ができはじめます。・・


聴こえはじめは、だいたい妊娠20週頃、ちょうどおなかの中の赤ちゃんの動きを、お母さんが胎動として感じはじめるのと同じ時期です。・・


まず、一番ひんぱんに、それもうんと近くで聞こえてくるのは、お母さんの心臓のドクドクという音や血液が流れる音、食べ物が胃や腸の中を通っていく音などでしょう。そして、お母さんの声。なにしろ赤ちゃんは、お母さんのおなかの中にいて、つながっているのですから。そして、お母さんと話している人の声。それはお父さんの声が多いかもしれません。お姉ちゃんやお兄ちゃんたち、いっしょに住んでいる家族の声も聞こえているはずです。


人の声ばかりではなくて、いろんな生活の音もあります。台所で包丁を使うトントントンといった音やお皿がぶつかる音、テレビの音、音楽、電話のベル、車のクラクションなど、お母さんに聞こえる音は赤ちゃんにも全部聞こえています。


では、それらの音は、おなかの中の赤ちゃんには、いったいどんなふうに聞こえているのでしょう。


だいぶ前になりますが、国立病院の研究グループが、出産直前の破水した子宮の中に、実際にマイクを入れて確かめてみました。すると、まるでプールにもぐった時のような、くぐもった音が聞こえてきたそうです。


赤ちゃんの耳に音が届くまでには、お母さんの体や、羊水という水の層が間にはさまっています。うんと聞きとりにくい、くぐもった音になることは誰でもすぐに想像できますね。毎日聞いている音や声が、おなかの赤ちゃんの発達に果たしてどこまで影響を与えているのか。今のところ、科学的には、どんな形であれ証明されてはいません。


ですが、おなかの赤ちゃんは、くぐもった音ではあるけれどもちゃんと聞いている、家族の声や生活の音を感じていることは知っておきましょう。・・


ことばを手にいれる道筋はおなかの中からはじまっている


おなかの中で、赤ちゃんはじーっと耳をすましています。その証拠として、泣いている赤ちゃんに胎内の音を録音して聞かせると静かになったという例や、おなかの中で聞いていたお話と、そうでないお話では、聞いていたお話の方を喜んだという報告があげられています。


これらの例からは、赤ちゃんはことばを意味のあるものとしてではなく、自分を包んでくれる安心なサインととらえていることがわかります。生まれたらすぐに自分を世話してくれる人と環境をしっかり認識しておかないと、たいへんなことになりますから。ことばを獲得する道筋は、まず、この音を聞くことからはじまっていると考えていいでしょう。』


現代の赤ちゃんの音環境から、育児のあり方を考えると・・


以上のことからも、今の子どもたちには、全員にハンディキャップ(不安感)があると、私は考えます。お母さんのおなかの中で、お母さんの声以外の、たくさんの音が聞こえているのが、今の赤ちゃんを囲む音環境です。生まれてから、お母さんの「よしよし」で安心できる愛着形成(昔の赤ちゃんの安心感)を、大人が取り戻してあげる必要があるのが、今の子どもたちだと思います。ここらへんに、サイレントベビーや児童虐待の根っこがあるのではないでしょうか。今の子どもたちには、育児・子育て(目と目を合わせるアイコンタクト・笑顔で声かけ・密着抱っこ)に手間暇かけてあげること(昔は気にしなくてよかったこと)が、愛着形成・信頼関係づくりのためにも、どうしても必要不可欠なのです。


『「学力」の経済学』(中室牧子・著)を読んで納得した、育児・子育て~幼児教育・学校教育で重要な2つの柱


昨秋、久しぶりに出会った学生時代の友人(逸材)から薦められていた本を、この冬に、ようやく読むことができました。教育経済学者の中室牧子・慶應義塾大学総合政策学部准教授の著書『「学力」の経済学』です。就学前保育教育や学校教育に携わる方は、自らの視野を広げるという観点からも、直接読まれることをぜひオススメします。


なんせ、初版2015年6月18日から5ヶ月未満に第12刷発行(増刷)という、傑出した教育経済学書(アメリカにおける科学的な検証により、教育にいつ投資すべきかを明らかにした内容をまとめた経済書=すぐれた教育実践家個人の経験や勘ではなく、科学的な実験~追跡調査に基づいた教育書)なのです。とっくに、文部科学省もベネッセ教育総合研究所も注目している・・とも聞きました(ベネッセの発信にも期待)。


さて、肝心の本書『「学力」の経済学』(中室牧子・著)の目次を見ますと、


第1章 他人の“成功体験”はわが子にも活かせるのか?


第2章 子どもを“ご褒美”で釣ってはいけないのか?


第3章 “勉強”はそんなに大切なのか?


第4章 “少人数学級”には効果があるのか?


第5章 “いい先生”とはどんな先生なのか?


という構成になっています。凡才の私ですので何度も読み返しながら、その中から「なるほど!」と共感・納得したところを中心に、ふれてみたいと思います。


その1つ目ですが、本書18ページの中ほどに、


『この法律(落ちこぼれ防止法)の中で、実に111回も用いられている象徴的な言葉があります。それが「科学的な根拠に基づく」というフレーズです。この法律によって米国の教育政策は大きく舵を切ることを余儀なくされました。(中略)科学的根拠に基づく教育政策とは、「どういう教育が成功する子どもを育てるのか」ということを科学的に明らかにしようとする試みです。』


と書いてあります。アメリカの経済学者や心理学者による、実験~追跡調査など、さまざまな科学的根拠を示した事実(学ぶべきところ)に関する中室先生の解説は、後ほど紹介しますが、そういう科学的根拠に基づく教育政策や教育論議が、日本では不十分だったのをご指摘くださったことに感謝します(反省です)。ただ、アメリカの「落ちこぼれ防止法」自体は失敗に終わり、アメリカでは新たな模索が始まっています。その概要については、以下の記事で紹介していますので、よかったら、ご覧ください。


2つ目は、本書32~39ページに、


『ご褒美が子どもの出席や学力にどのような因果関係を持つかについて、精力的に研究を行っているのが、ジョン・ベイツ・クラーク賞の受賞者でもある、ハーバード大学のフライヤー教授です。(中略)学力テストの結果がよくなったのは、インプットにご褒美を与えられた子どもたちだったのです。(中略)ここから得られる極めて重要な教訓は、ご褒美は、「テストの点数」などのアウトプットではなく、「本を読む」「宿題をする」などのインプットに対して与えるべきだということです。』


と書いてあることです。「なるほど!」と思いました。フライヤー教授の検証に基づくご意見には、私も賛同いたします。


3つ目は、本書49~51ページに、


『コロンビア大学のミューラー教授らは、ある公立学校の生徒を対象にして「ほめ方」に関する実験を行いました。(中略)子どもをほめるときには、「あなたはやればできるのよ」ではなく、「今日は1時間も勉強できたんだね」「今月は遅刻や欠席が一度もなかったね」と具体的に子どもが達成した内容を挙げるのが重要です。そうすることによって、さらなる努力を引き出し、難しいことでも挑戦しようとする子どもに育つというのがこの研究から得られる知見です。』


と書いてあることです。このように、わかりやすくまとめてくださった中室先生には感謝します。本書を薦めてくれた私の友人の言葉を借りれば、


『能力をほめても子どもは伸びない、努力をほめると子どもは伸びる。


生活の中で、手伝いや自分で自分のことをする場面などで、


「早くできるように、がんばったね」


「重くても、よくガマンして運んだね」


「イヤなことなのに、しんぼう強く全部やり通せたね」


「ママの言うことを聞いて、最後まですることができるのは、すごいことだね」


「自分のことを全部するって、なかなかできないことなんだよ。よくやったね」


こんな、ほめ方をすることでしょうか・・・』


これらが、アメリカでは科学的な根拠に基づいて、既に明らかにされていたのです。


4つ目は、本書73~77ページに書いてある、


『教育にはいつ投資すべきか』で、『1992年にノーベル経済学賞を受賞したシカゴ大学のベッカー教授が提唱(以下略)』と、具体的に紹介されていることと、


78~82ページに書いてある、


『幼児教育の重要性』で、『シカゴ大学のヘックマン教授(2000年ノーベル経済学賞)らの研究業績(以下略)』を紹介されていることです。私は、ここで初めて「ペリー幼稚園プログラム」を知りました。その内容は、ぜひ本書をお読みください。


今の日本に必要なのは、ただ待機児童を解消するだけでなく、投資すべき就学前保育教育とは具体的に何かを明らかにし(アメリカでは既に明らかにされていますが)、それに見合った子育て支援施策を行うことでしょう。それを解く鍵は「ペリー幼稚園プログラム」の中にあることを、中室先生は86~89ページで指摘されています。


話はそれますが、前述の保育園の待機児童を解消するには定員増のための保育士確保も必須でしょう。ところが、保育士全般(若手~中堅)で、クラス担任になることを望まない傾向が見られます(人件費削減のしわ寄せとして、担任の仕事量が多すぎるから)。それだけの職責に比例した待遇改善もせず、担任の仕事量負担も軽減しないまま、エラい人が公約に掲げる待機児童解消は「絵に描いた餅」と言わざるを得ません。そうならないためにも、中室先生のご指摘は、幼稚園教育はもちろん、保育園・認定こども園における保育内容を吟味するためにも、採択に値すると思いました。


さらに5つ目ですが、本書90~94ページに、


『重要な非認知能力:「自制心」』と、『重要な非認知能力:「やり抜く力」』が、『人生を成功に導くうえで重要だと考えられている』と記し、「自制心」と「やり抜く力」を育てるのが幼児教育で重要であることの、科学的な根拠を示されました。


文字や数などを理解したり操作したりするIQなどの認知能力に対して、非認知能力には、自分を信じてやり抜こうとする自己肯定感、やる気があって意欲的に取り組む力、少々イヤでもやり抜くねばり強さ・忍耐力、集団生活のルールを守りながら人と協力できる協調性・社会性・コミュニケーション能力、怒りや欲望を自らコントロールできる自制心、考えたり工夫することがイヤじゃない創造力などがあります。


自制心」を育てることについては、本書90ページで、


『「マシュマロ実験」と呼ばれる有名な研究があります。コロンビア大学の心理学者であるミシェル教授は(以下略)』というふうに、4歳児の「マシュマロ実験」~四半世紀を越える(大人になってからの)追跡調査という科学的根拠に基づいて、幼児教育で「自制心」を育てることが重要であると、教育現場へ提案されています。


やり抜く力」を育てることについては、本書94ページで、


『スタンフォード大学の心理学者であるドゥエック教授は、この力を伸ばすためには「心の持ちよう」が大切であると主張しています。ドゥエック教授らの研究によれば、「しなやかな心」を持つ、つまり「自分のもともとの能力は生まれつきのものではなくて、努力によって後天的に伸ばすことができる」ということを信じる子どもは、「やり抜く力」が強いことがわかっています。(以下略)』というふうに、「やり抜く力」の元を育てることが重要であると、親や教師へ提案されています。


6つ目は、本書103ページに、


『米国で実施された実験として有名なのは、「史上もっとも重要な調査」との呼び声が高いスタープロジェクトでしょう。(中略)日本では、「少人数学級」というと、35人学級を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、米国では少人数学級というと、20人以下のことを指すのが普通です。』


と書いてあります。このページの図21「学力と学級規模の関係」を見ると、35人学級と40人学級では学力に大きな違いはありませんが(←これを財務省が示したのなら、都合のよいデータだけ使うのはズルくないですか。文部科学省は、こっちのデータも示して反論し予算獲得につなげてほしいものです→)、学級規模が30人、25人、20人、15人と減るにつれて、学力は格段に向上していました。以下、関連記事です。


7つ目は、本書114~126ページに、限られた教育予算の中で数十億円も使う「全国学力・学習状況調査」の意味合いや、順位の公表に関する見解が書いてあることです。『「学力テスト」に一喜一憂してはいけない』など、私も読みながら、「なるほど!」と共感しました(これは一読の価値があります)。以下、関連記事です。


8つ目は、本書146~147ページに、


『ハーバード大学のチェティ教授らの研究グループ(中略)。ある子どもを、他の子どもや集団と比較するのではなく、過去のその子自身と比較して昨日より今日、今日より明日と伸ばしてやれる先生こそが、「いい先生」なのです。(以下略)』と書いてあることです。私も同感ですが、私の単なる直感と違って、中室先生は常に「科学的根拠」に基づいて事実を明らかになさっていますので、ただただ頭が下がります。ここまで読んで1つ気づきました。免許のいる多くの職業(医師免許など)がある中で、なぜ教員だけ免許状更新講習をH21年から導入したのか、科学的には疑問かつ不可解だということです。


少々脱線してすみません。以上、本書における「科学的根拠に基づいた」事実のまとめも、前述の友人の言葉を借りてみましょう。彼の言葉は、全部で◎6つあります。


子どもが幼稚園で質の高い教育を受けるかどうかは、将来、社会的に成功するかどうかを左右する。


質の高い教育とは、子どものIQなどの認知能力ではなく、子どもの非認知能力が育っていく教育プログラムのこと。


非認知能力とは、社会性、忍耐力、自制心、意欲、創造性などがあるが、その中でも「意欲(やり抜く力)」と「自制心」が大切。


◎意欲は、ほめ方によって育ち「その子の能力」をほめる(「頭がいいね」等)と意欲が下がり、「苦労したこと、がんばった姿」をほめると意欲が育つ。


◎自制心は1才~3才までに親から共感的な眼差し(自発性を大切にした対応)でみてもらったり対応してもらうことで育つ。


学校の成績や社会的な成功を左右するのは、IQ(認知力)よりも「やり抜く力」「自制心」(非認知能力)の影響の方が、大きい。


以下は、自制心を育てる3才児までの子育てにかかわる関連記事です。


このように、大人になって以降の人生の歩み方まで、3才までの育児・子育てが左右することが、アメリカでは経済学者や心理学者の研究グループの、長期にわたる検証によって明らかにされていました。研究グループだからこそ成し遂げられた成果です。それでは最後に、中室先生が著書の58・60ページに、ズバリ書いておられるひと言2つで、本記事を締めくくりたいと思います。その下は、今どきの「お手軽なもの」の1例の紹介です。


「勉強しなさい」はエネルギーの無駄遣い』『お手軽なものに効果はない



保育教育・子育てに生かしたい「アドラー博士の 子どもを勇気づける20の方法」


「アドラー博士の 子どもを勇気づける20の方法」星一郎・著(サンマーク文庫)を、Amazon(アマゾン)で購入しました。こういうネットショッピング(中古本のみ)では、代金引き換え(代引き:宅配便で本が届いたときに支払う)か、コンビニ先払い(500円以下の中古本)という支払い方法しか、利用していません(クレジットカードは使わない)。


星一郎さんは、1941年生まれ。都立梅ヶ丘病院 精神科心理主任技術員から、都立中部精神保健福祉センター勤務。その後、財団法人精神医学研究所兼務研究員、日本アドラー心理学会評議員という経歴の、カウンセリング・心理療法・アドラー心理学の専門家です。


それでは、星一郎さんの著書「アドラー博士の 子どもを勇気づける20の方法」の目次を抜粋しながら紹介いたします。


1章 アドラー博士が発見した《勇気づけ》の原理(内訳10項目のうち5項目だけ紹介します)


・子どもの変えられない過去をせんさくするより、これからの目的を考える


・能力の高い低いではなく、能力をどう発揮させるかを考えるのが親のつとめ


・子どもの行動の背後にある心理ではなく、行動そのものだけに注目する


・ないものを与えるのではなく、もともとあるものを上手に引き出す


・勇気づけの最終目標は、《仲間とともに生きる》感覚を養うこと


2章 子どもを勇気づける20のアドラー法則(20のうち19を紹介します。内訳も少しだけ紹介します)


①「わが子が生きているだけで幸せ」と考えることが、何よりの勇気づけ


・親のぜいたくな悩みが、子どもの勇気をくじいている


②問題のある子どもでも、《尊敬》と《信頼》で接するのが勇気づけの基本


・子どもは、つねに変わらぬ《尊敬》によって勇気づけられる


・子どもは《信用》ではなく、つねに評価の変わらぬ《信頼》で勇気づけられる


③頼りない子どもほど、一人前として扱うことで勇気が生まれる


・自分が求めない《援助》より、自分が求めた《協力》にこそ勇気づけられる


④助言は《セールスマン》的押し売りでなく、《御用聞き》ぐらいでいい


⑤100点をとってきた子どもをほめるのは、勇気づけにならない


・子どもは、勝敗や能力ではなく、貢献や協力を認められると勇気づけられる


⑥プラス面を見つけ出す《ポジティブ思考》が子どもを勇気づける


・子どもは、《批判》ではなく《代替案》で勇気づけられる


⑦「すべて」「完全」といった言葉を親の頭から消すだけで、子どもは勇気づけられる


⑧うれしいときは《感情的》に、怒ったときはつとめて《理性的》に接する


⑨他人との比較でなく、自分にしかない資質に注目されると勇気づけられる


⑩どんなに短時間でも、1日1回は子どもの話をじっくり聞いてやる


⑪「早く」「ダメ」「ガンバレ」は、子どものやる気をくじく三大禁句


⑫子どもを非難する《おまえ言葉》より、親自身を語る《私言葉》が有効


⑬親の言うことをよく聞く《いい子》は、じつはもっとも勇気づけが必要な子


⑭親が具体的エピソードを聞いてやると、子どもは勇気づけられる


・子どもは、具体的なエピソードを聞かれることで勇気づけられる


その具体的なエピソードの例として、子ども「今日、先生に怒られちゃった」親「どうして怒られたの?」→「それであなたはどうしたの?」→「もし今度また先生に怒られたら、何て言ってほしいの?」→「そうね、お母さんもそう思うわ」という親子の会話を書いておられました。


・「ラーメンぐらい自分でつくれるでしょ」が、子どもの勇気をくじいている


⑮《家族ルール》をつくり、守らせることで、子どもは《勇気ある人間》になれる


⑯落胆している親からは、《勇気ある子ども》はぜったいに育たない


⑰《理想の子ども像》と現実の子どもを比較すると、子どもは自分が嫌になる


⑲悠然と見てくれる大人がいれば、子どもは《悪》には染まらない


⑳できていない部分に目を向けるより、できている部分を評価する


3章 困った子どもも、こうすれば立ち直る(5項目は省略します)


以上、星一郎さんの著書「アドラー博士の 子どもを勇気づける20の方法」の目次等(抜粋)を紹介いたしました。本書を直接読まれることをオススメします。


関連ページ


「中1ギャップ」教師ができる7か条【先生、そんな言い方しないで】【コミュニケーションを大事にする事例】「高校の卒業式」で大切なこと

http://sg2takaboo.exblog.jp/24898132/



# by takaboo-54p125 | 2017-02-11 05:19 | 育児・子育て